JPH08102433A - 固体電解コンデンサー - Google Patents

固体電解コンデンサー

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JPH08102433A
JPH08102433A JP7199744A JP19974495A JPH08102433A JP H08102433 A JPH08102433 A JP H08102433A JP 7199744 A JP7199744 A JP 7199744A JP 19974495 A JP19974495 A JP 19974495A JP H08102433 A JPH08102433 A JP H08102433A
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solid electrolytic
electrolytic capacitor
wire
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒューズ線付きの固体電解コンデンサーにお
いて、その小型・軽量化を図ると共に、低コスト化を図
る。 【構成】 コンデンサー素子1におけるチップ片3から
突出する陽極棒2を、陽極リード端子8に固着する一
方、前記コンデンサー素子1におけるチップ片3と、陰
極リード端子9との間をヒューズ線11にて接続し、こ
れらの全体を合成樹脂製のモールド部17にてパッケー
ジして成るタンタル固体電解コンデンサにおいて、前記
ヒューズ線11の両端のうち陰極リード端子9側の一端
部に、ボール部12aを形成して、このボール部12a
を、前記陰極リード端子9に対して押圧接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンタル固体電解
コンデンサー又はアルミ固体電解コンデンサー等の固体
電解コンデンサーにおいて、そのコンデンサ素子に、温
度ヒューズ又は過電流ヒューズとしての安全ヒューズ、
或いは、温度ヒューズ及び過電流ヒューズとしての安全
ヒューズを付加した固体電解コンデンサーの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の安全ヒューズ付きのタン
タル固体電解コンデンサーは、例えば、特開平2−10
5513号公報等に記載され、且つ、図12〜図14に
示すような構造であった。すなわち、コンデンサー素子
100における金属粒子の焼結体製のチップ片101か
ら突出する陽極棒102を、左右一対の外部接続用リー
ド端子103,105のうち一方の陽極リード端子10
3に対して溶接等にて固着する一方、前記コンデンサー
素子100におけるチップ片101と、他方の陰極リー
ド端子105との間を、温度又は過電流、或いは温度及
び過電流に対するヒューズ線106にて接続し、これら
の全体を、エポキシ樹脂等の硬質合成樹脂製のモールド
部109にてパッケージしたのち、前記両リード端子1
03,105を、モールド部109の下面側に向かって
折り曲げると言う構成にしている。
【0003】なお、符号110は、前記ヒューズ線10
6を被覆するシリコン樹脂等の軟質合成樹脂製の保護樹
脂である。そして、従来の固体電解コンデンサーにおい
て、前記ヒューズ線106の一端部107を陰極リード
端子105に対して接続するに際しては、この一端部1
07を、図14に二点鎖線で示すように、ボンディング
ツール111にて押圧することによって、当該一端部1
07を偏平状に潰し変形しながら押圧接合したり、或い
は、この一端部107を陰極リード端子105に対して
半田付けによって接合したりするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のよう
に、ヒューズ線106の一端部107を、ボンディング
ツール111によって、偏平状に潰し変形しながら押圧
接合する方法では、 .ヒューズ線106のうち一端部107との境界の部
分における断面積が、当該一端部107を偏平状に潰し
変形することのために小さくなって、当該境界部分にお
ける強度が著しく低下することになるから、モールド部
109の成形に際して、モールド部成形用キャビティー
内に注入する溶融合成樹脂のために、ヒューズ線106
が、前記境界部分において断線することが多発し、不良
品の発生率が高い。 .一端部107の陰極リード端子105に対する所定
の接合面積を確保するために、当該一端部107の長さ
1 を長くしなければならず、従って、陰極リード端子
の長さを長くしなければならないから、固体電解コンデ
ンサーにおける全長Lが、前記のように一端部107の
長さHを長くしなければならない分だけ増大し、固体電
解コンデンサーの大型化、及び重量のアップを招来す
る。 .温度又は過電流に対する溶断特性、或いは温度及び
過電流に対する溶断特性は、ヒューズ線106のうち断
面積が縮小される前記境界部分における最小断面積によ
って決まるが、この境界部分における最小断面積は、多
数個の固体電解コンデンサーについて同じに揃えること
ができないので、多数個の固体電解コンデンサーにおけ
る溶断特性のバラツキが大きい。と言う問題がある。
【0005】一方、後者のように、ヒューズ線106の
一端部107を半田付けにて接合する方法は、前者のよ
うな不良品発生率が高くなる問題は招来しないものの、
半田付けのために、接合に要するコストが大幅にアップ
するばかりか、この半田付けに際しても、その接合強度
を確保することのために、一端部107の長さを、前者
と同様に長くしなければならないから、固体電解コンデ
ンサーの大型化、及び重量のアップを招来するのであ
り、しかも、ヒューズ線106を半田製にした場合、こ
の半田ヒューズ線の半田付けに際して、当該半田ヒュー
ズ線自体が溶けてしまわないように、その太さを太くし
なければならないが、太くすると電気抵抗が小さくなる
と共に、温度に対して溶け難くなるので、温度又は過電
流に対する溶断特性、或いは温度及び過電流に対する溶
断特性が悪くなるという問題がある。
【0006】また、前記ヒューズ線106の一端部10
7を、図15〜図17に示すように、陰極リード端子1
05に対して横向きに曲げて、押圧接合か又は半田付け
にて接合した場合には、当該一端部107の長さH1
長くしなければならず、従って、この分だけ陰極リード
端子105の横幅寸法を大きくしなければならないの
で、固体電解コンデンサーにおける横幅寸法の増大、ひ
いては、固体電解コンデンサーの大型化、及び重量の増
大を招来するのである。
【0007】更にまた、従来の固体電解コンデンサーに
おいては、前記ヒューズ線106の他端部108をコン
デンサー素子100におけるチップ片101に対して接
合するに際しても、半田付けによる方法を採用している
か、或いは、導電性ペースにて接合する方法を採用して
いるから、前記と同様に、コストのアップを招来するの
であった。
【0008】本発明は、前記ヒューズ片の一端部を陰極
リード端子に対して接合する場合における前記の各問題
を解消することを第1の目的とするものであり、また、
第2の目的は、前記第1の目的を達成することに加え
て、前記ヒューズ線の他端部をコンデンサー素子におけ
るチップ片に対して接合する場合における問題を解消す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記第1の目
的を達成するために、コンデンサー素子におけるチップ
片から突出する陽極棒を、陽極リード端子に固着する一
方、前記コンデンサー素子におけるチップ片と、陰極リ
ード端子との間をヒューズ線にて接続し、これらの全体
を合成樹脂製のモールド部にてパッケージして成る固体
電解コンデンサにおいて、前記ヒューズ線の両端のうち
陰極リード端子側の一端部に、ボール部を形成して、こ
のボール部を、前記陰極リード端子に対して押圧接合す
ることにした。
【0010】また、本発明は、前記第2の目的を達成す
るために、コンデンサー素子におけるチップ片から突出
する陽極棒を、陽極リード端子に固着する一方、前記コ
ンデンサー素子におけるチップ片と、陰極リード端子と
の間をヒューズ線にて接続し、これらの全体を合成樹脂
製のモールド部にてパッケージして成る固体電解コンデ
ンサにおいて、前記ヒューズ線の両端部の各々にボール
部を形成して、この両ボール部を、前記陰極リード端子
及びチップ片の両方に対して各々押圧接合することにし
た。
【0011】
【発明の効果】このように、ヒューズ線の両端のうち陰
極リード端子側の一端部に、ボール部を形成して、この
ボール部を、前記陰極リード端子に対して押圧接合する
ことにより、ヒューズ線の陰極リード端子に対する接合
面積を、前記従来のように、ヒューズ線の一端部の長さ
を長くすることなく増大でき、従って、陰極リード端子
における長さを長くしたり、或いは,横幅寸法を大きく
したりする必要がないから、この分だけ固体電解コンデ
ンサーの全長寸法又は横幅寸法を短くできて、その小型
化と軽量化とを達成でき、且つ、低コスト化を達成でき
るのであり、しかも、ヒューズ線の途中に、従来のよう
に、断面積が縮小される部分がないから、モールド部の
成形に際して、ヒューズ線に断線が発生することを防止
できて、不良品発生率を大幅に低減できると共に、多数
個の固体電解コンデンサーについての溶断特性のバラツ
キを小さくすることができるのである。
【0012】しかも、ヒューズ線を半田製にした場合に
おいて、この半田製ヒューズ線を、従来のように太くす
る必要がなく、細くすることができるから、当該半田製
ヒューズ線における溶断特性を確実に改善できるのであ
る。また、前記ヒューズ線の両端部の各々にボール部を
形成して、この両ボール部を、前記陰極リード端子及び
チップ片の両方に対して各々押圧接合することにより、
コストの更なる低減を達成できるのであり、しかも、半
田製のヒューズ線にした場合において、その線径を太く
する必要がないから、当該半田製ヒューズ線における溶
断特性をより一層改善できるのである。
【0013】ところで、前記ヒューズ線におけるチップ
片側の他端部にボール部を形成して、このボール部を、
チップ片に対して押圧接合するに際しては、接合面積を
確保することのために、このボール部を、チップ片に対
して押し潰し変形するようにしなければならず、チップ
片に大きいストレスが作用することにより、金属粒子の
焼結体であるチップ片に欠け又は亀裂が発生し、不良品
の発生率が高くなると言う問題がある。
【0014】この問題に対して、本発明は、前記ヒュー
ズ線におけるチップ片側の端部に、厚さをヒューズ線の
線径と略等しくした偏平状の円盤部を形成し、この円盤
部をチップ片に対して押圧接合することにしたのであ
る。これにより、前記円盤部を、当該タブレット部にお
ける押し潰しを小さくした状態で、広い面積で接合する
ことができて、従って、チップ片に大きいストレスを作
用することなく確実に接合することができるから、金属
粒子の焼結体であるチップ片に欠け又は亀裂が発生する
ことを確実に低減できて、不良品の発生率を大幅に低減
できると言う効果を得ることができるのであり、しか
も、この円盤部の厚さを、ヒューズ線の線径と略等しく
したことにより、断面の縮小がないから、多数個の固体
電解コンデンサーについての溶断特性のバラツキを小さ
くすることができるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施例
を、図面に基づいて説明する。図1〜図3は、第1の実
施例を示す。この図において符号1は、コンデンサー素
子を示し、このコンデンサー素子1は、チップ片3と、
該チップ片3から突出する陽極棒2とによって構成さ
れ、チップ片3は、二酸化マンガン等の固体電解質5
と、この固体電解質5の表面に形成したグラファイト層
6と、このグラファイト層6の表面に形成した接続用皮
膜7とによって構成されている。
【0016】前記コンデンサー素子1におけるチップ片
3から突出する陽極棒2を、左右一対の外部接続用リー
ド端子8,9のうち一方の陽極リード端子8に対して溶
接等にて固着する一方、前記コンデンサー素子1におけ
るチップ片3と、他方の陰極リード端子9との間を、ヒ
ューズ線11にて接続し、このヒューズ線11に、シリ
コン樹脂等の軟質合成樹脂製の保護樹脂16を被覆した
のち、これらの全体を、エポキシ樹脂等の硬質合成樹脂
製のモールド部17にてパッケージし、更に、前記両リ
ード端子8,9の両方を、モールド部17の下面側に向
かって折り曲げると言う構成にしている。
【0017】この第1の実施例では、前記ヒューズ線1
1として、鉛及び錫を主成分とする融点300℃程度
(この300℃は、固体電解コンデンサーをプリント基
板等に対して半田付けにて装着するときにおける熱によ
って、当該ヒューズ線11が溶けず、且つ、モールド部
17が焦げない温度である)の半田製のヒューズ線を使
用し、この半田製ヒューズ線11の太さを略50〜12
0ミクロンにする。
【0018】なお、半田製ヒューズ線11の太さを80
ミクロンにした場合には、1A〜2Aの電流が約10秒
間にわたって流れることにより溶断し、また、半田製ヒ
ューズ線11の太さを120ミクロンにした場合には、
5Aの電流が5秒間にわたって流れることにより溶断す
る。そして、この第1の実施例においては、前記半田製
ヒューズ線11の両端のうち陰極リード端子9側の一端
部を、当該一端部にボール部12を形成し、このボール
部12を、前記陰極リード端子9に対して押圧すること
によって接合する一方、前記半田製ヒューズ線16の他
端部11′を、コンデンサー素子1におけるチップ片3
の表面における接続用皮膜7に対して押圧することによ
って接合するか、又は、半田付けによって接合するか、
或いは、導電性ペーストによって接合したものである。
【0019】この半田ヒューズ線11による接続は、以
下に述べる方法によって行うのである。すなわち、図4
に示すように、陽極リード端子8及び陰極リード端子9
の多数本を、長手方向に適宜ピッチの間隔で一体的に造
形して成るリードフレーム10において、このリードフ
レーム10をその長手方向に移送する途中において、前
記各陽極リード端子8に対してコンデンサー素子1を固
着する。
【0020】一方、前記リードフレーム10の上方の部
位に、上下動式のキャピラリーツール13を配設し、こ
のキャピラリーツール13内に挿通した半田製ヒューズ
線11の下端に、加熱溶融によってボール部12を形成
し、このボール部12を、前記キャピラリーツール13
の下降動によって、リードフレーム10における陰極リ
ード端子9に対して、押圧することによって接合し、次
いで、前記キャピラリーツール13を上昇し、この状態
で、このキャピラリーツール13の下端から突出する半
田製ヒューズ線11を、適宜長さの部分において切断す
ると共に、半田製ヒューズ11のうちキャピラリーツー
ル13の下端から突出する部分に、前記のボール部12
を形成する。
【0021】そして、前記陰極リード端子9に対して接
合されている半田製ヒューズ11の上端である他端部1
1′を、略水平方向に往復動する折り曲げ用ツール14
にて、コンデンサー素子1におけるチップ片3の方向に
折り曲げたのち、この他端部11′を、上下動するボン
ディングツール15にて、チップ片3に対して押圧する
ことにより接合するのである。なお、この他端部11′
のチップ片3に対する接合は、半田付けにて行うか、或
いは、導電性ペーストによって行うようにしても良い。
【0022】なお、前記半田製ヒューズ線11の接続が
完了すると、この半田製ヒューズ線11に対してシリコ
ン樹脂等の軟質合成樹脂製の保護樹脂16を塗布したの
ち、これらの全体に対してモールド部17を成形したの
ち、リードフレーム10から切り離して完成品にするの
である。図5及び図6は第2の実施例を示す。
【0023】この第2の実施例は、基本的には、前記第
1の実施例と同様であるが、半田製ヒューズ線11の一
端部にボール部12aを形成して、このボール部12a
を陰極リード端子9に対して押圧接合することに加え
て、前記半田製ヒューズ線11の他端部にもボール部1
2bを形成して、このボール部12bを、コンデンサー
素子1におけるチップ片3に対して押圧接合すると言う
構成にしたものである。
【0024】そして、この実施例による場合には、図7
及び図8に示すような方法を採用することが好ましい。
すなわち、前記リードフレーム10の移送経路内に設け
たヒータブロック18にてリードフレーム10を加熱す
るように構成し、ヒータブロック18の上面のカバー体
19との間にトンネル空間20を形成し、このトンネル
空間20内に、窒素ガスに約4〜5%程度の水素ガスを
混合した酸化還元ガス、又は不活性ガスを供給する一
方、前記カバー体19にはトンネル空間20に連通する
開口部21を設け、この開口部21から、前記酸化還元
性ガス又は不活性ガスが吹き出すように構成する。
【0025】この開口部21の箇所において、半田製ヒ
ューズ線11を挿通したキャピラリーツール13と、前
記半田製ヒューズ線11を溶断するためのトーチ22
と、折り曲げ用ツール14と、ボンディングツール15
とを配置する。そして、トンネル空間20から開口部2
1を介して上方に吹き上がる酸化還元性ガス又は不活性
ガスにて、前記キャピラリーツール13の周辺を無酸素
の雰囲気とし、前記トーチ22からの炎を、キャピラリ
ーツール13の下端から引き出された半田製ヒューズ線
11に近付けることにより、半田製ヒューズ線11を、
無酸素の雰囲気中において溶断すると同時に、その溶断
部の両端にボール部12a,12bを形成することがで
きる。
【0026】そこで、前記陰極リード端子9に対して接
合した半田製ヒューズ線11を、前記折り曲げ用ツール
14によって、コンデンサー素子1におけるチップ片3
に向かって折り曲げしたのち、その先端におけるボール
部12bを、ボンディングツール15によって、コンデ
ンサー素子1におけるチップ片3に対して押圧接合する
一方、リードフレーム10を一ピッチを送って、他方の
ボール部12aを、次の陰極リード端子9に対して押圧
接合するのである。
【0027】また、他の方法においては、陰極リード端
子9に対してボール部12aにて接合した半田製ヒュー
ズ線11の上端にボール部12bを形成した後の段階
で、このボール部12bを、図9に示すように、左右一
対のパンチ23a,23bにて挟み付けて偏平状に潰し
変形することによって、厚さTをヒューズ線11の線径
と略等しくした偏平状の円盤部12b′を形成し、次い
で、半田製ヒューズ線11を、前記と同様に、折り曲げ
用ツール14によって、コンデンサー素子1におけるチ
ップ片3に向かって折り曲げし(図10)たのち、その
先端における円盤部12b′を、ボンディングツール1
5によって、コンデンサー素子1におけるチップ片3に
対して押圧接合するのである。
【0028】このようにすることにより、円盤部12
b′を、当該円盤部12b′における押し潰し変形を小
さくした状態で、広い面積で接合することができて、従
って、チップ片3に大きいストレスを作用することなく
確実に接合することができるから、金属粒子の焼結体で
あるチップ片3に欠け又は亀裂が発生することを確実に
低減できるのである。
【0029】なお、本発明は、前記両実施例のように、
一つのモールド部によって一つのコンデンサー素子をパ
ッケージした形式の固体電解コンデンサーに限らず、図
11に示すように、一つのモールド部17′内に、静電
容量が異なるか、又は、静電容量を同じにした複数個の
コンデンサ素子1を並列状に配置し、このモールド部1
7′の両側に、前記各コンデンサー素子1の各々に対す
る複数個の陽極リード端子8′と、前記各コンデンサー
素子1について共通の陰極リード端子9′とを設け、こ
の陰極リード端子9′と、前記各コンデンサー素子1と
の間をヒューズ線11にて接続して成る集合型の固体電
解コンデンサーに対しても適用できることは言うまでも
ない(この場合、陽極リード端子を、各コンデンサー素
子1について共通のものに構成したり、或いは、陰極リ
ード端子を、各コンデンサー素子1の各々に対する個別
のものに構成して良い)。
【0030】また、ヒューズ線を、前記実施例の半田ヒ
ューズ線に代えて、金、銅又はアルミ等の他の金属製に
しても良いのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による固体電解コンデンサ
ーの縦断正面図である。
【図2】図1に示す固体電解コンデンサーにおいて、モ
ールド部を除いた状態の平面図である。
【図3】第1実施例の固体電解コンデンサーにおいてモ
ールド部でパッケージする前の状態の斜視図である。
【図4】第1実施例において半田ヒューズ線の接合作業
を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例による固体電解コンデンサ
ーの縦断正面図である。
【図6】図5に示す固体電解コンデンサーにおいて、モ
ールド部を除いた状態の平面図である。
【図7】第2実施例において半田ヒューズ線の接合作業
を示す要部断面図である。
【図8】図7を上から見たときの斜視図である。
【図9】半田ヒューズ線の接合作業の別の実施例を示す
要部斜視図である。
【図10】図9の次の状態を示す斜視図である。
【図11】本発明による別の固体電解コンデンサーを示
す一部切欠斜視図である。
【図12】従来の固体電解コンデンサーを示す縦断正面
図である。
【図13】図12のXIII−XIII視断面図である。
【図14】図12の固体電解コンデンサーにおいて、モ
ールド部でパッケージする前の状態の斜視図である。
【図15】従来における別の固体電解コンデンサーを示
す縦断正面図である。
【図16】図15に示す固体電解コンデンサーにおい
て、モールド部を除いた状態の平面図である。
【図17】図15の固体電解コンデンサーにおいて、モ
ールド部でパッケージする前の状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 コンデンサー素子 3 チップ片 2 陽極棒 8 陽極リード端子 9 陰極リード端子 11 ヒューズ線 12a ボール部 17 モールド部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンデンサー素子におけるチップ片から突
    出する陽極棒を、陽極リード端子に固着する一方、前記
    コンデンサー素子におけるチップ片と、陰極リード端子
    との間をヒューズ線にて接続し、これらの全体を合成樹
    脂製のモールド部にてパッケージして成る固体電解コン
    デンサにおいて、前記ヒューズ線の両端のうち陰極リー
    ド端子側の一端部に、ボール部を形成して、このボール
    部を、前記陰極リード端子に対して押圧接合することを
    特徴とする固体電解コンデンサー。
  2. 【請求項2】コンデンサー素子におけるチップ片から突
    出する陽極棒を、陽極リード端子に固着する一方、前記
    コンデンサー素子におけるチップ片と、陰極リード端子
    との間をヒューズ線にて接続し、これらの全体を合成樹
    脂製のモールド部にてパッケージして成る固体電解コン
    デンサにおいて、前記ヒューズ線の両端部の各々にボー
    ル部を形成して、この両ボール部を、前記陰極リード端
    子及びチップ片の両方に対して各々押圧接合することを
    特徴とする固体電解コンデンサー。
  3. 【請求項3】前記「請求項2」において、ヒューズ線に
    おけるチップ片側の端部に、厚さをヒューズ線の線径と
    略等しくした偏平状の円盤部を形成し、この円盤部をチ
    ップ片に対して押圧接合することを特徴とする固体電解
    コンデンサー。
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