JPH08101432A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH08101432A
JPH08101432A JP6237066A JP23706694A JPH08101432A JP H08101432 A JPH08101432 A JP H08101432A JP 6237066 A JP6237066 A JP 6237066A JP 23706694 A JP23706694 A JP 23706694A JP H08101432 A JPH08101432 A JP H08101432A
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JP
Japan
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subroutine
focus detection
focus
display
camera
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Application number
JP6237066A
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English (en)
Inventor
Yukio Odaka
幸雄 小高
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カスタム機能にない機能を任意に設定してカ
メラ動作を可能とするカメラを提供することを目的とす
る。 【構成】 カメラの機能が予め設定された第1の記憶手
段と、外部からのカメラ機能書き込み情報を記憶する第
2の記憶手段と、該第1の記憶手段および該第2の記憶
手段に記憶されたカメラ機能に従った動作を実行させる
制御手段とを有し、該制御手段は、該第2の記憶手段に
カメラ機能が書き込まれていると、その機能内容を該第
1の記憶手段に記憶されている機能内容を加えて実行さ
せることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、ビデオ、等に
適用できるカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラ仕様の一部について、
カメラ側で用意された幾つかの制御の中から、ユーザー
が好みの制御を選択して、カメラの動作をユーザーの好
みの仕様に修正して使うことができる機能(以下、カス
タム機能という)を有する。
【0003】例えば、フィルムの巻き戻しの際、フィル
ムの先端部をパトローネ内に巻き込むようにするか、フ
ィルムの先端部をパトローネ内に巻き込まないようにす
るか、を選択できる機能がある。このカスタム機能の目
的は次のようなものである。フィルムの現像、プリント
を自分で行わず現像、プリントを扱っている所に持ち込
む場合は、フィルムの先端部をパトローネ内に巻き込ん
でもかまわないが、フィルムの現像を自分で行う場合、
フィルムの先端部を残しておいた方が都合がよい。
【0004】また、撮影終了後にフィルムの自動巻き戻
しを行うか、撮影終了後はフィルムの自動巻き戻し機能
を解除する(巻き戻し釦によってフィルムの巻き戻しを
行う)か、を選択できる機能がある。このカスタム機能
の目的は次のようなものである。通常、撮影終了後のフ
ィルムが自動的に巻き戻した方が、撮影者にとって、巻
き戻しをさせるための釦の操作が不要になるので有効な
機能であるが、撮影場所が、劇場、音楽会、等の静かな
場所での不意の巻き戻し音をさける時等に撮影終了後の
フィルムの自動巻き戻し機能を解除する機能は有効であ
る。
【0005】これらのように、撮影者にとって使い勝手
のよいカメラにするための機能がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
ように、カメラ側で用意されたカスタム機能にユーザー
の希望する機能があれば極めて有効である。しかし、ユ
ーザーは千差万別であり、カメラ側で用意されたカスタ
ム機能にない機能を、ユーザーが希望する場合、ユーザ
ーは使い勝手の悪いまま我慢してカメラを仕様しなけれ
ばならない、という欠点があった。
【0007】本発明は、カスタム機能にない機能を任意
に設定してカメラ動作を可能とするカメラを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の目的
を実現する第1の構成は、請求項1に記載のように、カ
メラの機能が予め設定された第1の記憶手段と、外部か
らのカメラ機能書き込み情報を記憶する第2の記憶手段
と、該第1の記憶手段および該第2の記憶手段に記憶さ
れたカメラ機能に従った動作を実行させる制御手段とを
有し、該制御手段は、該第2の記憶手段にカメラ機能が
書き込まれていると、その機能内容を該第1の記憶手段
に記憶されている機能内容を加えて実行させることを特
徴とする。
【0009】この構成では、カメラに予め設定されてい
る機能以外の動作を第2の記憶手段に設定することで、
ユーザーの希望する機能を実現することができ、ユーザ
ーの使い勝手を向上させることができる。
【0010】また、請求項2に記載のように、請求項1
において、第2の記憶手段は不揮発性メモリであること
を特徴とする構成とすることで、カメラの電源をオフに
しても第2の記憶手段に記憶した内容が消去されること
はない。
【0011】さらに、請求項3に記載のように、請求項
1または2において、制御手段は、第2の記憶手段にカ
メラ動作が書き込まれているか否かを表示手段に表示さ
せることを特徴とする構成とすることで、第2の記憶手
段側にカメラ動作のためのプログラムが書き込まれてい
るか否かの確認が行える。
【0012】
【実施例】図1は、本発明を一眼レフカメラに使用した
ときの、実施例1の要部概略図で、図2(A)、(B)
は図1の上面概略図と後面概略図である。図3(A)、
(B)は図1のファインダー視野内の説明図である。
【0013】各図において、1は撮影レンズで、便宜上
2枚のレンズで示したが、実際は更に多くのレンズから
構成されている。2は主ミラーで、ファインダー系によ
る被写体の観察状態と被写体像の撮影状態に応じて撮影
光路へ斜設されあるいは退去される。3はサブミラー
で、主ミラー2を透過した光束をカメラボディの下方の
後述する焦点検出装置6へ向けて反射する。4はシャッ
ター、5は感光部材で、銀鉛フィルム等、よりなってい
る。6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配置された
フィールドレンズ6a、反射ミラー6bおよび、6c、
2次結像レンズ6d、絞り6e、センサー6f等から構
成されている。
【0014】本実施例における、焦点検出装置6は周知
の位相差方式を用いており、図3に示すように観察画面
内(ファインダー視野内)の複数の領域(5箇所)を測
距点として、該測距点が焦点検出可能となるように構成
されている。
【0015】7は撮影レンズ1の予定結像面に配置され
たピント板、8はファインダー光路変更用のペンタプリ
ズム、9,10は各々観察画面内の被写体輝度を測定す
るための結像レンズと測光センサーである。結像レンズ
9はペンタプリズム8内の反射光路を介してピント板7
と測光センサー20を共役に関係付けている。また、ペ
ンンタプリズム8の射出面後方には、接眼レンズ11が
配され、撮影者眼15によるピント板7の観察に使用さ
れる。
【0016】21は明るい被写体の中でも視認できる高
輝度のスーパーインポーズ用LEDで、発光された光は
投光プリズム22を介し、主ミラー2で反射してピント
板7の表示部に設けた微小プリズムアレイ7aで垂直方
向に曲げられ、ペンタプリズム8、接眼レンズ11を通
って撮影者眼15に到達する。そこで、ピント板7の焦
点検出領域に対応する複数の位置(測距点)にこの微小
プリズムアレイ7aを枠状に形成し、これを各々に対応
した5つのスーパーインポーズ用LED21(各々をL
ED−L1、LED−L2、LED−C、LED−R
1、LED−R2とする)によって照明する。これによ
って、図3(A)に示したファインダー視野から分かる
ように、各々の測距点マーク200、201、202、
203、204がファインダー視野内で光り、焦点検出
領域(測距点)を表示させることができるもので、以下
にこれをスーパーインポーズ表示という。
【0017】23はファインダー視野領域を形成する視
野マスク。24はファインダー視野外に撮影情報を表示
するためのファインダー内LCDで、照明用LED(F
−LED)25によって照明されている。LCD24を
透過した光は、三角プリズム26によってファインダー
視野内に導かれ、図3の表示部207のようにファイン
ダー視野外に表示され、撮影者は撮影情報を知ることが
できる。
【0018】31は、撮影レンズ1内に設けた絞り、3
2は後述する絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置、
33はレンズ駆動用モーター、34は駆動ギヤ等からな
るレンズ駆動部材、35はフォトカプラで、レンズ駆動
部材34に連動するパルス板36の回転を見地してレン
ズ焦点調整回路110に伝えている。焦点調整回路11
0は、この情報とカメラ側からのレンズ駆動量の情報に
基づいてレンズ駆動用モーターを所定量駆動させ、撮影
レンズ1を合焦位置に移動させるようになっている。3
7は公知のカメラとレンズとのインターフェースとなる
マウント接点である。95はマイクロコンピュータ等の
外部通信機器で、カメラと通信端子を介して接続され、
後記する第2のメモリ手段にカメラ機能情報を書き込
む。
【0019】図2において、41はレリーズ釦、42は
外部モニター表示装置としてのモニター用LCDで、予
め決められたパターンを表示する固定セグメント表示部
42aと、可変数値表示用の7セグメント表示部42b
とからなっている。43は測光値を保持するAEロック
釦、44はモードダイヤルで撮影モード等の選択を行う
ためのものである。90は、測距点を変更する際にカメ
ラを測距点の設定状態にするために使う測距点選択釦、
91はAFモードを変更する際にカメラをAFモードの
設定状態にするために使うAFモード釦である。92
は、巻き戻しを行わせるための巻き戻し釦である。ま
た、図には示していないが、背蓋93の開閉状態を検知
する背蓋スイッチ、パトローネの有無を検知するパトロ
ーネスイッチがある。その他の操作部材については本発
明の理解において、特に必要ないので省略する。
【0020】図4(A)、(B)はこのモードダイヤル
44の詳細図を示すもので、カメラ本体に印された指標
55に表示を合わせることによって、その表示内容で撮
影モードが設定される。図4(A)において、44aは
カメラを不動作とするロックポジション、44bはカメ
ラが予め設定した撮影プログラムによって制御される自
動撮影モードのポジション、44cは撮影者が撮影内容
を設定できるマニュアル撮影モードで、プログラムA
E、シャッター優先AE、絞り優先AE、被写体深度優
先AE、マニュアル露出の各撮影モードを有している。
【0021】図4(B)は、モードダイヤル44の内部
構造を示したもので、46はフレキシブルプリント基板
でモードダイヤルスイッチとしてのスイッチパターン
(M1、M2、M3、M4)とGNDパターンを図示さ
れているように配置し、モードダイヤルの回転に連動し
ているスイッチ接片47の4本の接片(47a、47
b、47c、47d)を摺動させることによって、4ビ
ットでモードダイヤル44に示した12のポジションが
設定できるようになっている。
【0022】45は電子ダイヤルで、回転してクリック
パルスを発生させることによってモードダイヤルで選択
されたモードの中で更に選択し得る設定値を選択するた
めのものである。例えば、モードダイヤル44にてシャ
ッター優先の撮影モードを設定すると、ファインダー内
LCD24および、モニター用LCD42には、現在設
定されているシャッタースピードが表示される。撮影者
が電子ダイヤル45を回転させるとその回転した方向に
従って現在設定されているシャッタースピードから順次
シャッタースピードが変化していくように構成されてい
る。
【0023】図5(A)、(B)はこの電子ダイヤルの
内部構造を示した概略図である。同図ではダイヤル45
とともに回転するクリック板48が配され、これには、
プリント基板49が固定されている。プリント基板49
にはスイッチパターン49a(SWDIAL−1)、4
9b(SWDIAL−2)とGNDパターン49cが図
示されているように配され、3個の摺動接片50a,5
0b,50cを持つスイッチ接片50が固定部材51に
固定されている。クリック板48の外周部には凹部48
aが形成され、凹部48aにはクリックボール52がは
まり込むように配置され、このボールを付勢しているコ
イルばね53が固定部材51に保持されている。また、
通常位置(クリックボール52が凹部48aにはまり込
んでいる状態)においては、摺動接片50a,50bは
スイッチパターン49a,49bのどちらにも接触して
いない。
【0024】このように形成されている電子ダイヤル4
5において、撮影者がダイヤル45を図5において時計
方向に回転させると、まず摺動接片50bがスイッチパ
ターン49bに先に接触し、その後で摺動接片50aが
スイッチパターン49aに接触するようにして、このタ
イミングでカウントアップさせる。反時計方向の回転の
場合は、摺動接片とスイッチパターンとの関係はこれと
丁度反対となり、同様なタイミングで今度は、設定値を
カウントダウンさせる。
【0025】図5(B)は、この様子を示したタイミン
グチャートでダイヤルを回転させた時にスイッチパター
ン49aと49bに発生するパルス信号とそのタイミン
グを示している。上段は時計方向に1クリック回転させ
た場合を、下段は反時計方向に回転させた場合を示した
もので、このようにして、カウントアップダウンのタイ
ミングと回転方向を検出している。
【0026】図6は本実施例のカメラに内蔵された電気
回路図の説明図である、図1と同一のものは同一符号を
つけている。
【0027】カメラ本体に内蔵された、前述したマイコ
ン手段であるマイクロコンピュータ(以下マイコン)1
00には測光回路102、自動焦点検出回路103、信
号入力回路104、LCD駆動回路105、LED駆動
回路106、シャッター制御回路108、モーター制御
回路109、が接続されている。また、撮影レンズ内に
配置された焦点調整回路110、絞り駆動回路111と
は図1で示したマウント接点37を介して信号の伝達が
行われる。マイコン100に内蔵されたEEPROM1
00aは、前述した第2のメモリ手段であり、調整デー
タの記憶機能を有している。
【0028】そして、例えばカメラ本体にパソコン等の
外部通信機器を接続し、後記する転送手段により、EE
PROM100aの内容を読んだり、内容を書き換えた
りすることができる。
【0029】マイコン100に内蔵された第1のメモリ
手段であるROM100bは、カメラの動作を制御する
ための命令、データ等が書き込まれている読み出し専用
のメモリである。また、ROM100bには、上記した
外部通信機器とのデータ転送を行うための転送手段が含
まれている。この転送手段は、非同期シリアル通信(R
S232C)によって、該外部通信機器とデータ転送が
できるようになされている。なお、本実施例では、RO
M100bは不揮発性のものを使用している。マイコン
100に内蔵されたRAM100cはカメラの動作を制
御する際、測光や焦点検出で行われる信号処理や演算、
内部の状態を示すフラグの設定等に使用される読み出
し、書き込みができるメモリである。
【0030】測光回路102は測光センサー10からの
出力を増幅後、対数圧縮、A/D変換し、各センサーの
輝度情報としてマイコン100に送られる。測光センサ
ー10は、図3に示したファインダー視野内の左側測距
点200、201を含む左領域210を測光するSPC
−Lと、中央の測距点202を含む中央領域211を測
光するSPC−Cと、右側の測距点203、204を含
む右側領域212を測光するSPC−Rと、これらの周
辺領域213を測光するSPC−Aとの4つの領域を測
光するフォトダイオードから構成されている。
【0031】図6のラインセンサー6fは、前述の図3
に示すように画面内の5つの測距点200〜204に対
応した5組のラインセンサーCCD−L2、CCD−L
1、CCD−C、CCD−R1、CCD−R2から構成
される公知のCCDラインセンサーである。自動焦点検
出回路103は、これらラインセンサー6fから得た電
圧をA/D変換し、マイコン100に送る。SW1はレ
リーズ釦41の第1ストロークでオンし、測光、AF等
を開始するスイッチ、SW2はレリーズ釦の第2ストロ
ークでオンするレリーズスイッチ、SW−AELはAE
クロック釦43を押すことによってオンするAEロック
スイッチ、SW−DIAL1とSW−DIAL2は、既
に説明した電子ダイヤル内に設けたダイヤルスイッチで
信号入力回路104のアップダウンカウンタに入力さ
れ、電子ダイヤルの回転クリック量をカウントする。S
W−M1〜M4もすでに説明したモードダイヤル44内
に設けたダイヤルスイッチである。
【0032】また、図6には示していないが、図2
(B)において説明した、測距点選択釦90、AFモー
ド釦91、巻き戻し釦92、背蓋スイッチ、パトローネ
ッスイッチ、等も信号入力回路104に入力されてい
る。これらスイッチの信号が信号入力回路104に入力
されデータバスによってマイコン100に送信される。
【0033】105は液晶表示素子LCDを表示駆動す
るための公知のLCD駆動回路で、マイコン100から
の信号に従い、絞り値、シャッター秒時、設定した撮影
モード等の表示をモニター用LCD42とファインダー
内LCD42の両方に表示させることができる。LED
駆動回路106は、マイコン100からの信号に従い、
照明用LED(F−LED)25とスーパーインポーズ
用LED21を点滅制御する。また、LED駆動回路1
06は、LEDを定電流駆動する回路を持つ。この定電
流駆動する回路は、照明用LED(F−LED)25と
スーパーインポーズ用LED21とで独立している。そ
の電流値は、照明用LED(F−LED)25のものは
固定であるが、スーパーインポーズLEDのものは、0
mA、20mA、40mAの中から選択できるようにな
っている。この電流値はマイコン100によって、スー
パーインポーズ用LED21を駆動する電流値を設定す
ることができるようになっていて、明るさをコントロー
ルできるようになっている。
【0034】シャッター制御回路108は、通電すると
先幕を走行させるマグネットMG−1と、後幕を走行さ
せるマグネットMG−2を制御し、感光部材に所定光量
を露光させる。モーター制御回路109はフィルムの巻
き上げ、巻き戻しを行うモーターM1と主ミラー2およ
び、シャッター4のチャージを行うモーターM2を制御
するためのものである。これらシャッター制御回路10
8、モーター制御回路109によって一連のレリーズシ
ーケンスが動作する。
【0035】図7(A)、(B)は、モニター用LCD
42とファインダー内LCD24の全表示セグメントの
内容を示したものである。
【0036】図7(A)において固定表示セグメント部
42aには公知の撮影モード表示等を設けている。可変
数値表示用の7セグメント部42bは、シャッター秒時
を表示する4桁の7セグメント62、絞り値を表示する
2桁の7セグメント63と小数点64、フィルム枚数を
表示する限定数値表示セグメント65と1桁の7セグメ
ント66で構成されている。
【0037】図7(B)において、71は手ブレ警告マ
ーク、72はAEロックマーク、73、74、75は前
記のシャッター秒時表示と絞り値表示と同一の表示セグ
メント、76は露出補正設定マーク、77はストロボ充
完マーク、79は撮影レンズの合焦状態を示す合焦マー
クである。
【0038】図8はシャッター秒時を表示する4桁の7
セグメント部と、絞り値を表示する2桁の7セグメント
部について、説明したものである。シャッター秒時を表
示する4桁の7セグメント部62、73は、1000の
位の桁のセグメント1a〜1g、100の位の桁セグメ
ント2a〜2g、10の位の桁のセグメント3a〜3
g、1の位のセグメント4a〜4gによって構成され
る。絞り値を表示する2桁の7セグメント63、74
は、10の位の桁のセグメント5a〜5g、1の位のセ
グメント6a〜6gによって構成される。これらのセグ
メントの点灯、非点灯の組み合わせで数値を作り出して
いる。
【0039】ここで、マイコン100からLCD駆動回
路105、または、LED駆動回路106への信号の伝
達方法を説明する。LCD駆動回路105、LED駆動
回路106への信号の伝達方法は、シリアル通信によっ
て行われる。シリアル通信を行うために、シリアル通信
用のクロック信号SCLK、シリアル通信用の出力デー
タ信号SOUT、シリアル通信用の入力データ信号SI
Nの3本の信号があり、この3本の信号によって、マイ
コン100とLCD駆動回路105とLED駆動回路1
06は接続されている。また、マイコン100とLCD
駆動回路105とは、マイコン100がLCD駆動回路
105に対してシリアル通信をする時の選択信号CSL
CD1、CSLCD2によって接続されている。さら
に、マイコン100とLED駆動回路106とは、マイ
コン100がLED駆動回路106に対してシリアル通
信をする時の選択信号CSLEDによって接続されてい
る。マイコン100からLCD駆動回路105に対して
シリアル通信を行う場合の手順は、まず、通信データを
設定する。次に、LCD駆動回路105に対する選択信
号CSLCD1、CSLCD2を設定する。そして、所
定のバイト数分だけシリアル通信する。その後、選択信
号CSLCD1、CSLCD2を解除する。また、マイ
コン100からLED駆動回路106に対してシリアル
通信を行う場合の手順は、まず、通信データを設定す
る。次に、LED駆動回路106に対する選択信号SC
LEDを1にする。そして、所定のバイト数分だけシリ
アル通信する。その後、選択信号CSLEDを解除す
る。
【0040】選択信号CSLCD1、CSLCD2の設
定について説明する。シャッター秒時を表示する4桁の
7セグメント部62、73と、絞り値を表示する2桁の
7セグメント部、63、74、小数点64、75を表示
する場合は、CSLCD1=1、CSLCD2=0とす
る。固定表示セグメント部42aを表示させる場合は、
CSLCD1=0、CSLCD2=1とする。ファイン
ダー内LCD24に表示させる場合は、CSLCD1=
1、CSLCD2=1とする。
【0041】ここで、通信デ−タの設定方法について説
明する。
【0042】図9、図10、図11はマイコン100が
LCD駆動回路105に通信する際の通信フォーマッ
ト、図12は、マイコン100がLED駆動回路106
に通信する際の通信フォーマットである。
【0043】図9はシャッター秒時と絞り値を表示する
ための通信フォーマットである。この通信は7バイトの
データを通信する。
【0044】1バイト目は、シャッター秒時を表示する
4桁の7セグメント部の1000の位の桁のデータであ
り、セグメント1a〜1gについて、点灯させるセグメ
ントを1、非点灯とするセグメントを0とする。2バイ
ト目は、シャッター秒時を表示する4桁の7セグメント
部の100の位の桁のデータであり、セグメント2a〜
2gについて、点灯させるセグメントを1、非点灯とす
るセグメントを0とする。3バイト目は、シャッター秒
時を表示する4桁の7セグメント部の10位の桁のデー
タであり、セグメント3a〜3gについて、点灯させる
セグメントを1、非点灯とするセグメントを0とする。
4バイト目は、シャッター秒時を表示する4桁の7セグ
メント部の1の位の桁のデータであり、セグメント4a
〜4gについて、点灯させるセグメントを1、非点灯と
するセグメントを0とする。5バイト目は、絞り値を表
示する2桁の7セグメント部の10位の桁のデータと、
小数点64のデータであり、セグメント5a〜5gにつ
いて、点灯させるセグメントを1、非点灯とするセグメ
ントを0とする。小数点を点灯させる場合は、seg6
4を1とする。6バイト目は、絞り値を表示する2桁の
7セグメント部の1位の桁のデータであり、セグメント
6a〜6gについて、点灯させるセグメントを1、非点
灯とするセグメントを0とする。
【0045】7バイト目は、シャッター秒時を表示する
4桁の7セグメント部と絞り値を表示する2桁の7セグ
メント部を点滅させるためのデータであり、シャッター
秒時を表示する4桁の7セグメント部の1000の位の
桁を点滅させるビットBLINK1、シャッター秒時を
表示する4桁の7セグメント部の100の位の桁を点滅
させるビットBLINK2、シャッター秒時を表示する
4桁の7セグメント部の10位の桁を点滅させるビット
BLINK3、シャッター秒時を表示する4桁の7セグ
メント部の1の位の桁を点滅させるビットBLINK
4、絞り値を表示する2桁の7セグメント部の10の位
の桁を点滅させるビットBLINK5、絞り値を表示す
る2桁の7セグメント部の1の位の桁を点滅させるビッ
トBLINK6により構成される。
【0046】1バイト目のデータを通信バッファーBU
F1に、2バイト目のデータを通信バッファーBUF2
に、3バイト目のデータを通信バッファーBUF3に、
4バイト目のデータを通信バッファーBUF4に、5バ
イト目のデータを通信バッファーBUF5に、6バイト
目のデータを通信バッファーBUF6に、7バイト目の
データを通信バッファーBUF7に、それぞれ設定す
る。
【0047】図10は固定表示セグメント部42aを表
示するための通信フォーマットである。この通信は6バ
イトのデータを通信する。1バイト目は、フィルム枚数
を表示させるデータで、フィルム枚数はBCDコードで
与える。また、フィルム枚数を点滅させるビットFRA
MEBLINKにより構成される。2バイト目は、AF
モードを表示するためのデータで、ONESHOT表示
をさせるビットOS、AISERVO表示をさせるビッ
トAI−S、AIFOCUS表示をさせるビットAI−
F、AFモード表示を点滅させるビットAFBLINK
により構成される。3バイト目以降は、撮影モード等を
表示させるためのデータである。
【0048】3バイト目は、DATEマークを点灯させ
るビットDATE、DATEマークを点滅させるビット
DATEBLINK、バーコードマークを点灯させるビ
ットBAR、バーコードマークを点滅させるビットBA
RBLINK、パトローネマークを点灯させるためのビ
ットPT、パトローネマークを点滅させるビットPTB
LINK、露出補正マークを点灯させるビットCOM
P、露出補正マークを点滅させるビットCOMPBLI
NKにより構成される。
【0049】4バイト目は、CFマークを点灯させるビ
ットCF、CFマークを点滅させるビットCFBLIN
K、セルフタイマーマークを点灯させるビットSEL
F、セルフタイマーマークを点滅させるビットSELF
BLINK、電池マークを点灯させるビットBATT、
電池マークを点滅させるBATTBLINKにより構成
される。5バイト目は、単写マークを表示させるビット
DR_S、連写マークを点灯させるビットDR_C、単
写マーク、連写マークを点滅させるビットDRBLIN
K,ISOマークを点灯させるビットISO、ISOマ
ークを点滅させるビットISOBLINK、MEマーク
を点灯させるビットME、MEマークを点滅させるビッ
トMEBLINKにより構成される。
【0050】6バイト目は、AEBマークを点灯させる
ビットAEB、AEBマークを点滅させるビットAEB
BLINK、INTマークを点灯させるビットINT、
INTマークを点滅させるビットINTBLINK、B
Zマークを点灯させるビットBZ、BZマークを点滅さ
せるビットBZBLINKにより構成される。
【0051】1バイト目のデータを通信バッファーBU
F1に、2バイト目のデータを通信バッファーBUF2
に、3バイト目のデータを通信バッファーBUF3に、
4バイト目のデータを通信バッファーBUF4に、5バ
イト目のデータを通信バッファーBUF5に、6バイト
目のデータを通信バッファーBUF6に、それぞれ設定
する。
【0052】図11はファインダー内LCDを表示する
ための通信フォーマットである。
【0053】この通信は2バイトのデータを通信する。
1バイト目は、手ブレ警告マークを点灯させるビットB
URE、手ブレ警告マークを点滅させるビットBURE
BLINK、AEロックマークを点灯させるビットAE
LK、AEロックマークを点滅させるビットAELNB
LINK、露出補正設定マークを点灯させるビットFC
OMP、露出補正設定マークを点滅させるビットFCO
MPBLINK、ストロボ充完マークを点灯させるビッ
トSTRB、ストロボ充完マークを点滅させるビットS
TRBBLINKにより構成される。2バイト目は、合
焦マークを点灯させるビットJF、合焦マークを点滅さ
せるビットJFBLINKにより構成される。1バイト
目のデータを通信バッファーBUF1に、2バイト目の
データを通信バッファーBUF2に、それぞれ設定す
る。
【0054】図12はLED駆動回路を制御するための
通信フォーマットである。この通信は2バイトのデータ
を通信する。1バイト目は、スーパーインポーズ用LE
Dの点灯制御をするためのデータである。LED−R2
を点灯させるビットR20N、LED−R1を点灯させ
るビットR10N、LED−Cを点灯させるビットCO
N、LED−L1を点灯させるビットL10N、LED
−L2を点灯させるビットL20Nである。また、照明
用LEDを点灯させるビットFELDONにより構成さ
れる。2バイト目は、スーパーインポーズ用LEDの電
流値を設定するデータであり、電流値を20mAに設定
するビットISEL20、電流値を40mAに設定する
ビットISEL40により構成される。ISEL20、
ISEL40が共に0の場合は電流値は0mAとなる。
1バイト目のデータを通信バッファーBUF1に、2バ
イト目のデータを通信バッファーBUF2に、それぞれ
設定する。
【0055】上述したようにシリアル通信の1バイト目
の通信データはBUF1、2バイト目の通信データはB
UF2、3バイト目の通信データはBUF3、4バイト
目の通信データはBUF4、5バイト目の通信データは
BUF5、6バイト目の通信データはBUF6、7バイ
ト目の通信データはBUF7に格納されるため、実際に
シリアル通信を行う時は、BUF1からBUF7の内容
を所定のバイト数分だけシリアル通信すればよいことに
なる。
【0056】次に、本発明の実施例1のカメラの動作を
図13〜図15に示すフローチャートに基づいて以下説
明する。
【0057】モードダイヤル44を回転させて、カメラ
を不動作状態から所定の撮影モードに設定すると(本実
施例では、シャッター表示優先モードに設定された場合
を基に説明する。)、カメラの電源がオンされ(#10
0)、マイコン100は第1のメモリ手段に従って作動
を開始する。
【0058】ステップ#101−1 カメラの制御に必要なフラグ、変数等を初期化する。こ
れには、レリーズ中を示すフラグ(レリーズ中フラグ)
のクリアも含まれる。
【0059】ステップ#101−2 このステップは、判定結果表示手段である。このステッ
プでは、第2のメモリ手段であるEEPROM100a
にユーザのためのプログラムが書き込まれているかどう
かを確認するための表示を行う。第2のメモリ手段であ
るEEPROMにユーザーのためのプログラムが書き込
まれているかどうかの判定は、後で説明する図29に示
すサブルーチン「LED駆動回路通信」のステップ#1
101を同じ方法で行う。
【0060】第2のメモリ手段であるEEPROM10
0aにユーザーのためのプログラムが書き込まれていな
い場合の表示は、図32(A)のように、「USER
0」と表示し、第2のメモリ手段であるEEPROM1
00aにユーザーのためのプログラムが書き込まれてい
る場合の表示は、図32(B)のように、「USER
1」と表示し、この表示を1秒間行う。
【0061】このように、第2のメモリ手段であるEE
PROM100aにユーザーのためのプログラムが書き
込まれているかどうかを表示する手段を設けることによ
り、撮影者が容易に確認することができる。
【0062】ステップ#102信号入力回路104から
操作部材の情報を入力する。ここでは、スイッチSW1
の変化の検知も行っている。この、スイッチSW1の変
化の検知の結果は次回ステップ#102が実行されるま
で保持される。
【0063】ステップ#103 ステップ#103、104において、フィルムが装着さ
れたかどうかの判定を行う。まず、このステップでは、
背蓋の開閉状態を検知する背蓋スイッチが開状態から閉
状態になったかどうかを判定し、背蓋の状態が開状態か
ら閉状態になった場合は、フィルム装着の判定の第2段
階に進むべくステップ#104に進み、その他の状態の
場合は、フィルム装着されていないと認識し、ステップ
#105に進む。
【0064】#104 パトローネが入っているかどうかの判定を行い、パトロ
ーネがない場合は、ステップ#105に進み、パトロー
ネが入っていれば、フィルムが装着されたとして、フィ
ルムを装填すべく、ステップ#112に進み、サブルー
チン「AL」を実行させる。サブルーチン「AL」の詳
細は後で説明する。
【0065】#105 巻き戻し釦が押されているかどうかの判定を行い、巻き
戻し釦が押されていなければステップ#106に進み、
巻き戻し釦が押されていれば、巻き戻しを行うべく、ス
テップ#113に進み、サブルーチン「巻き戻し」を実
行する。サブルーチン「巻き戻し」の詳細は後で説明す
る。
【0066】#106 測距点選択釦が押されていれば、ステップ#110にお
いてサブルーチン「測距点の設定」をコールする。サブ
ルーチン「測距点の設定」は、測距点を撮影者が入力す
る「任意選択」とするか、カメラが自動的に測距点を設
定する「自動選択」かを設定する。「任意選択」のとき
は、5つの測距点のうちいずれか1つを決定する。する
と、まず、現在設定されている測距点が表示される。こ
の状態の時に電子ダイヤルを操作することにより、測距
点自動選択、測距点マーク200に対応する測距点(以
下左測距点という)、測距点マーク201に対応する測
距点(以下左中測距点という)、測距点マーク202に
対応する測距点(以下中央測距点という)、測距点マー
ク203に対応する測距点(以下右中測距点という)、
測距点マーク204に対応する測距点(以下右測距点と
いう)のいずれかが選択できるようになっている。設定
を終了する時は、再度測距点選択釦90を押せばよい。
【0067】ステップ#107 AFモード釦91が押されていれば、ステップ#111
のサブルーチン「AFモードの設定」をコールする。サ
ブルーチン「AFモードの設定」は、ワンショットAF
か、サーボAFかを設定する。これにより、まず、現在
設定されているAFモードが表示される。この状態の時
に電子ダイヤルを操作することにより、ワンショットA
F、サーボAFのいずれかに選択できるようになってい
る。設定を終了する時は、再度、AFモード釦91を押
せばよい。
【0068】ステップ#108 サブルーチン「スタンバイ表示」をコールする。このサ
ブルーチン「スタンバイ表示」では、カメラが待機中の
表示が行われる。スタンバイ表示では、モニタ用LCD
42を用いて、フィルム枚数、パトローネマーク、撮影
モード等が表示される。しかし、ファインダー内LCD
24の表示は行わない。
【0069】ステップ#109 レリーズ釦41が押し込まれて、スイッチSW1がオン
されているかを判定する。スイッチSW1がオンされて
いれば、ステップ#114に進み、スイッチSW1がオ
フされていれば、ステップ#102に戻り、測距点選択
釦90、AFモード釦91等のスイッチをチェックしな
がら、SW1がオンされるまで待機する。
【0070】ステップ#114 サブルーチン「測光」がコールされる。サブルーチン
「測光」は、選択された測距点に重みつけされた、測光
演算を行う。このステップ#108実行時は、まだ焦点
検出が行われていない時もあるが、この時は、中央測距
点に重みつけされた、測光演算が行われる。このサブル
ーチン「測光」の詳細は、後で説明する。 ステップ#115 前述したステップ#102ではスイッチSW1の変化の
検知も行われている。前述したステップ#102におい
て、スイッチSW1の状態のオフからオンの変化が検知
された場合は、ステップ#116へ進み、この変化が検
知されなかった場合は、ステップ#117へ進む。
【0071】ステップ#116 スイッチSW1がオフからオンになったのであれば、最
初の焦点検出動作となるため、測距動作を開始する前
に、測距関係のフラグ等を初期化する。
【0072】ステップ#117 複数の測距点の焦点状態を検出するために、サブルーチ
ン「焦点検出」をコールする。このサブルーチン「焦点
検出」をコールすることにより、各々の測距点のデフォ
ーカス量が求められる。
【0073】ステップ#118 サブルーチン「測距点選択」をコールする。このサブル
ーチン「測距点選択」では、ステップ#111で実行さ
れたサブルーチン「焦点検出」によって得られた、複数
の測距点のデフォーカス量を基に、主要被写体を推測
し、測距点を決定する処理を行う。このサブルーチン
「測距点選択」で得られた測距点のデフォーカス量が、
実際にレンズの制御に用いるデフォーカス量になる。
【0074】ステップ#119 サブルーチン「合焦判定」をコールする。このサブルー
チン「合焦判定」では、ステップ#118で実行された
サブルーチン「測距点選択」によって得られた測距点の
デフォーカス量を基に、現在の焦点状態が、合焦か否
か、合焦範囲内か否か、測距不能か否か、等を判定す
る。この判定結果は、レンズを駆動するための制御、表
示、等に用いられる。
【0075】ステップ#120 ワンショットAFかサーボAFかを判定する。ワンショ
ットAFであれば、ステップ#121に進む。サーボA
Fであれば、ステップ#126に進む。
【0076】ステップ#121 測距不能であれば、測距点不能表示を行うために、ステ
ップ#124に進み、測距が可能であれば、ステップ#
122に進む。
【0077】ステップ#122 測距が可能であり、ステップ#118で選択された測距
点の焦点状態が、合焦であれば、合焦表示を行うために
ステップ#125に進み、合焦でなければ、レンズ駆動
を行うために、ステップ#123に進む。
【0078】ステップ#123 マイコン100はレンズ焦点調整回路110に信号を送
って、所定量撮影レンズ1を駆動する。
【0079】ステップ#124 このステップでは、測距不能表示が行われる。マイコン
100はLCD駆動回路105に信号を送って、ファイ
ンダー内LCD24の合焦マーク79を点滅させて、測
距が不能であることを撮影者に知らせる。
【0080】ステップ#125 このステップでは、合焦表示が行われる。マイコン10
0はLCD駆動回路105に信号を送って、ファインダ
ー内LCD24の合焦マーク79を点灯させて、合焦し
たことを撮影者に知らせる。
【0081】ステップ#126 サーボAFの場合は、ステップ#120から、このステ
ップ#126へと進んでくる。ステップ#118で選択
された測距点の焦点状態が合焦範囲内なら、レンズを駆
動せずに、ステップ#128に進み、合焦範囲内でなけ
れば、レンズ駆動を行うために、ステップ#127に進
む。
【0082】ステップ#127 マイコン100はレンズ焦点調整回路110に信号を送
って、所定量撮影レンズ1を駆動する。
【0083】ステップ#128 サブルーチン「測距点表示1」をコールする。サブルー
チン「測距点表示1」では、LED駆動回路に信号を送
り、スーパーインポーズ用LEDを所定時間点灯される
ことにより、測距点の表示を行う。サブルーチン「測距
点表示1」の詳細は、後で説明する。
【0084】ステップ#129 サブルーチン「測光表示」をコールする。サブルーチン
「測光表示」では、測光中の表示が行われる。測光表示
では、モニタ用LCD42表示とファインダー内LCD
24の両方を用いて、シャッター秒時、絞り値、フィル
ム枚数、パトローネマーク、撮影モード、等が表示され
る。
【0085】ステップ#130 ステップ#130〜#133はレリーズシーケンスを行
うか否かの判定のための処理である。ワンショットAF
時は、合焦しないとレリーズさせてはいけないので、合
焦の判定も行う必要がある。まずこのステップでは、ワ
ンショットAFかサーボAFかの判別を行う。ワンショ
ットAFであれば、合焦の判定を行うために、ステップ
#131に進み、サーボAFであれば、合焦の判定が必
要ないので、ステップ#132に進む。
【0086】ステップ#131 ワンショットAF時は、合焦しないとレリーズさせては
いけないので、合焦の判定も行う必要がある。合焦であ
れば、ステップ#132に進み、合焦でなければ、ステ
ップ#102に戻る。
【0087】ステップ#132 スイッチSW1がオンされていれば、ステップ#133
に進み、スイッチSW1がオフされていれば、ステップ
#102に戻る。
【0088】ステップ#133 スイッチSW2がオンされていれば、ステップ#134
に進み、レリーズシーケンスを実行する。スイッチSW
2がオフされていれば、ステップ#102に戻る。
【0089】次にレリーズシーケンスのフローチャート
を図16、17、18に示し、これらを基に説明する。
【0090】#200 レリーズ制御が開始される。
【0091】#201 サブルーチン「レリーズ表示」がコールされる。サブル
ーチン「レリーズ表示」では、レリーズ中の表示が行わ
れる。レリーズ表示では、シャッター秒時、絞り値、フ
ィルム枚数計、パトローネマーク、撮影モード、等が表
示される。
【0092】#202 フィルム5に感光させるための準備として、まず、主ミ
ラー2をアップさせる。このために、CPU100はモ
ーター制御回路109に信号を送り、モーターM2を駆
動し始める。
【0093】#203 モーターM2の通電を開始した時、ラッシュ電流が流れ
る。このラッシュ電流と、次のステップ#203で行
う、絞り31の駆動が重ならないようにするため、モー
ターM2の通電開始から、絞り31の駆動を始めるまで
に10ms待たせる。
【0094】#204 絞り駆動回路11を含む絞り駆動装置32に信号を送
り、絞り31を所定量絞りこませる。
【0095】#205 不図示の位相基板の位相信号CMSP1、CMSP2、
をモニタし続け、位相信号がミラーアップ位置になるま
で待機する。
【0096】#206 ミラーアップ位置になったので、モーター制御回路10
9に信号を送り、モータM2の通電を停止する。
【0097】#207 絞り31が所定量絞りこむまで、待機する。
【0098】#208 シャッター制御を行う。
【0099】まずシャッター制御回路108に信号を送
り、MG1に通電し、シャッター4の先幕を開放する。
絞り31の絞り値、および、シャッター4のシャッター
スピードは、前記測光102にて検知された露出値と、
フィルム5の感度から決定される。所定のシャッター秒
時の経過後に、シャッター制御回路108に信号を送
り、MG2に通電し、シャッター4の後膜を閉じる。こ
れで、フィルム5への感光が終了する。
【0100】#209 フィルム5への感光が終了すると、フィルム5の巻き上
げ、ミラーダウン、シャッターチャージを行う。フィル
ム5の巻き上げはモーターM1によって行われ、ミラー
ダウン、シャッターチャージはモーターM2によって行
われる。フィルム5の巻き上げの制御は、不図示の位相
基板の信号FILM1、FILM2をモニタして、巻き
上げ完了位置になるまでモーターM1を駆動することに
よって行われる。ミラーダウン、シャッターチャージの
制御は、不図示の位相基板信号のCMSP1、CMSP
2をモニタして、シャッターチャージ完了位置になるま
で、モーターM2を駆動することによって行われる。
【0101】これらの制御は、実際には割り込み処理を
使って行われる。この割り込みは1msごとに発生し、
1ms毎に上述した処理が行われる。詳細については後
で説明する。
【0102】このステップ#209では、この割り込み
を開始するための準備、すなわち、割り込みの許可、割
り込み発生用のタイマー(1ms)の設定等が行われ
る。
【0103】また、このステップ#209では、ミラー
ダウン、シャッターチャージはモーターM2に再度通電
することにより、行われる。このため、モーター制御回
路に信号を送り、モーターM2に通電するとともに、上
述した、1ms毎に発生する割り込み処理で使用する、
シャッターチャージに関係する制御用フラグの初期化、
シャッターチャージ中フラグを1にする、等が併わせて
行われる。
【0104】#210 モーターM2の通電を開始した時、ラッシュ電流が流れ
る。このラッシュ電流と、次のステップ#211で行
う、フィルム5の巻き上げのためのモーターM1の通電
が重ならないようにするため、モーターM2の通電開始
から、モーターM1の駆動を始めるまでに10ms待た
せる。
【0105】#211 このステップでは、フィルムを給送するかどうかの判定
を行う。フィルムの枚数計がDXコードによる撮影枚数
と等しくなった時、すなわち、フィルムの最後であれば
フィルムを給送する必要がないのでステップ#213に
進む、それ以外の場合は、フィルムを給送させるためス
テップ#212に進む。
【0106】#212 フィルム5の巻き上げはモーターM1を駆動することに
よって行われる。このため、モータ制御回路に信号を送
り、モーターM1に通電するとともに、上述した、1m
s毎に発生する割り込み処理で使用する、フィルム巻き
上げに関係する制御用フラグの初期化、フィルム巻き上
げ中フラグを1にする、等が併わせて行われる。
【0107】#213 モーターM1の通電を開始した時、ラッシュ電流が流れ
る。このラッシュ電流と、次のステップ#214で行
う、絞り31の駆動が重ならないようにするため、モー
ターM1の通電開始から、絞り31の駆動を始めるまで
に10ms待たせる。
【0108】#214 絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置32に信号を送
り、絞り31の駆動を開始する。これは、絞りを開放に
戻すために行われる。
【0109】#215 シャッターチャージ中フラグになるまで、すなわち、シ
ャッターチャージが完了するまで待機する。シャッター
チャージが完了すれば、主ミラー2もダウン状態になっ
ている。
【0110】#216 絞り31が開放の位置に戻るまで待つ。シャッターチャ
ージが完了(主ミラー2もダウン状態)していて、絞り
31が開放状態であれば、測光とAFができる状態にな
っている。
【0111】#217 ワンショットAFならば、連写中は測光、測距させない
ので、ステップ#225に進む。サーボAFならば、連
写中の測光、測距させるので、ステップ#218に進
む。
【0112】#218 サーボAFでは、連写中も測距点を行うため、サブルー
チン「焦点検出」をコールする。このサブルーチン「焦
点検出」をコールすることにより、各々の測距点のデフ
ォーカス量が求められる。
【0113】#219 サブルーチン「測距点選択」をコールする。このサブル
ーチン「測距点選択」では、ステップ#218で実行さ
れたサブルーチン「焦点検出」によって得られた、複数
の測距点のデフォーカス量を基に、主要被写体を推測
し、測距点を決定する処理を行う。このサブルーチン
「測距点選択」で得られた測距点のデフォーカス量が、
実際にレンズの制御に用いるデフォーカス量になる。
【0114】#220 サブルーチン「合焦判定」をコールする。このサブルー
チン「合焦判定」では、ステップ#219で実行された
サブルーチン「測距点選択」によって得られた測距点の
デフォーカス量を基に、現在の焦点状態が、合焦か否
か、合焦範囲内か否か、測距不可能か否か、等を判定す
る。この判定結果は、レンズを駆動するための制御、表
示、等に用いられる。
【0115】#221 サブルーチン「測距点表示2」をコールする。サブルー
チン「測距点表示2」では、LED駆動回路に信号を送
り、スーパーインポーズ用LEDを所定時間点灯するこ
とにより、測距点の表示を行う。サブルーチン「測距点
表示2」の詳細は後で説明する。
【0116】#222 ステップ#219で得られた測距点の焦点状態が、合焦
範囲内であれば、ステップ#224に進み、合焦範囲内
でなければ、レンズ駆動を行うために、ステップ#22
3に進む。
【0117】#223 CPU100はレンズ焦点調整回路110に信号を送っ
て、所定量撮影レンズ1を駆動する。
【0118】#224 サブルーチン「測光」がコールされる。サブルーチン
「測光」は、選択された測距点に重みつけされた、測光
演算を行う。このサブルーチン「測光」の詳細は後で説
明する。
【0119】#225 ステップ#211にて、フィルムの枚数計がDXコード
の撮影枚数と等しくなった時、すなわち、フィルムの最
後では、フィルム給送しないようにした。よって、この
ステップでは、フィルムの最後では、次のステップ#2
26で行われる、フィルム給送完了待ちをしないように
するための処理が行われる。フィルムの最後であれば、
ステップ#227に進む、フィルムの最後でなければ、
ステップ#226に進む。
【0120】#228 フィルム巻き上げフラグが0になるまで、すなわち、フ
ィルム5が1駒巻き上げられるまで待機する。フィルム
5の巻き上げが完了すれば、レリーズ動作を継続するか
否かの判定のため、ステップ#227に進む。
【0121】#227 サブルーチン「レリーズ表示」がコールされる。このス
テップに進んでくる時には、フィルム5が1駒巻き上げ
られた後なので、フィルムの枚数計がカウントアップし
ている。このステップでは、モニタ用LCD42に表示
されているフィルム枚数表示をカウントアップさせるた
めに、サブルーチン「レリーズ表示」をコールする。
【0122】#228 このステップでは、巻き戻しを行うかどうかの判定が行
われる。フィルムの枚数計がDXコードの撮影枚数と等
しい、すなわち、フィルムの最後であれば、自動的に巻
き戻しを行わせるために、ステップ#230に進み、サ
ブルーチン「巻き戻し」をコールして、フィルムの最後
でなければ、ステップ#229に進む。 #229 レリーズ釦41が押し込まれてスイッチSW2がオンさ
れているか否かの判定を行い、スイッチSW2がオンさ
れていれば、レリーズ動作を継続させるためにステップ
#201に進み、スイッチSW2がオフになっていれ
ば、レリーズ動作を終了して、ステップ#102に戻
る。
【0123】次にフィルム巻き上げ、シャッターチャー
ジの制御のための、割り込み処理のフローチャートを図
19に示し、これらを基に以下説明する。
【0124】#300 割り込み発生用のタイマー(1ms)が経過すると、割
り込みが発生し、ステップ#301から割り込み制御が
行われる。
【0125】#301 再び、1ms後に割り込みを発生させるために、割り込
み発生用タイマー(1ms)の再設定を行う。
【0126】#302 シャッターチャージ中フラグをみてシャッターチャージ
中であれば、ステップ#303に進み、シャッターチャ
ージ中でなければ、ステップ#305に進む。 #303 不図示の位相基板の信号CMSP1、CMSP2をモニ
タして、シャッターチャージが完了した位置にあるかを
判定して、まだ、シャッターチャージが完了した位置で
なければステップ#305に進み、シャッターチャージ
が完了した位置になったのであれば、ステップ#304
に進む。
【0127】#304 シャッターチャージが完了したので、モーター制御回路
に信号を送り、モーターM2を停止させるとともに、シ
ャッターチャージ中フラグをクリアして、シャッターチ
ャージ制御が完了したことを記憶する。
【0128】#305 フィルム巻き上げ中フラグをみて、巻き上げ中であれ
ば、ステップ#306に進み、フィルム巻き上げ中でな
ければ、ステップ#308に進む。
【0129】#306 不図示の位相基板の信号FILM1、FILM2をモニ
タして、1駒分巻き上げが完了した位置にあるかを判定
して、まだ、巻き上げが完了した位置でなければステッ
プ#308に進み、巻き上げが完了した位置になったの
であれば、ステップ#307に進む。
【0130】#307 1駒分巻き上げが完了したので、モーター制御回路に信
号を送り、モーターM1を停止させると共に、フィルム
巻き上げ中フラグをクリアして、フィルム巻き上げ制御
が完了したことを記憶する。また、このステップでは、
フィルムの枚数計のカウントアップも行われる。
【0131】#308 シャッターチャージ制御とフィルム巻き上げ制御がとも
に終了したか否かの判定を行い、まだ制御中であればス
テップ#310に進み、ともに制御が終了したのであれ
ば、ステップ#309に進む。
【0132】#309 フィルム巻き上げ制御とシャッターチャージ制御がとも
に終了したので、割り込みを発生させる必要がなくなっ
たので、割り込みを禁止する。
【0133】#310 割り込み処理を終了する。
【0134】以上、カメラの動作をフローチャート、等
を基に説明してきた。次に、サブルーチン「焦点検出」
のフローチャート図20、21に示し、これらを基に、
以下説明する。
【0135】サブルーチンは「焦点検出」は、センサー
の蓄積動作、像信号の読みだし、デフォーカス量の演
算、等の処理を行う。
【0136】#400 サブルーチン「焦点検出」がコールされると、ステップ
#401から以下のような制御が実行される。
【0137】#401 ワンショットAFかサーボAFかの判定を行い、サーボ
AFならステップ#403に進み、ワンショットAFな
らステップ#402に進む。
【0138】#402 合焦フラグをみて、現在の撮影レンズ1の焦点状態が合
焦か否かの判定を行い合焦であれば#410に進み、合
焦でなければステップ#403に進む。ステップ#40
1、#402によって、ワンショットAFで合焦してい
れば、焦点検出を実行しないという処理を実現する。
【0139】#403 測距点の設定状態が測距点自動選択か任意選択かの判定
を行い、測距点自動選択であればステップ#405に進
み、任意選択であれば、ステップ#404に進む。
【0140】#404 任意選択の時、撮影者が指定した測距点を演算測距点と
する。演算測距点とは、センサーの蓄積制御、像信号の
読みだし、デフォーカス量の演算を行う測距点である。
【0141】#405 測距点自動選択の時、主要被写体を推測してカメラが自
動的に測距点を選択するため、すべての測距点を演算す
る必要がある。このため、全測距点を演算測距点とす
る。演算測距点とは、センサーの蓄積制御、像信号の読
みだし、デフォーカス量の演算を行う測距点である。
【0142】#406 センサーの蓄積動作を開始する。上述した演算測距点の
は関係なく、全測距点に対応するすべてのセンサーに対
して蓄積動作が開始される。
【0143】#407 上述した演算測距点に対応するすべてのセンサーが蓄積
動作か完了するまで待機する。
【0144】#408 上述した演算測距点のすべてのセンサーの蓄積動作が完
了したら、その演算測距点に対応するセンサーの読みだ
し動作を行う。
【0145】#409 上述した演算測距点のすべてのセンサーの読みだし動作
が完了したら、その演算測距点に対応するデフォーカス
量を演算する。このステップで、各々の測距点が測距不
能かどうかの判定も行われる。
【0146】#416 サブルーチン「焦点検出」を終了し、リターンする。
【0147】次にサブルーチン「測距点選択」のフロー
チャートを図22に示し、これらを基に、以下説明す
る。
【0148】サブルーチン「測距点選択」は、各々の測
距点のデフォーカス量を基に、主要被写体を推測して、
その測距点を選択する処理を行う。
【0149】#500 サブルーチン「測距点選択」がコールされると、ステッ
プ#501から以下のような制御が実行される。
【0150】#501 まず、測距点自動選択か任意選択かの判定を行い、任意
選択なら撮影者が設定した測距点を選択された測距点と
するためステップ#502に進み、測距点自動選択なら
ステップ#503に進む。
【0151】#502 任意選択の場合は、撮影者によって設定された測距点を
選択された測距点とする。
【0152】#503 測距点自動選択の場合は、各々の測距点のデフォーカス
量から主要被写体を推測するので、このステップ以降の
処理が行われる。
【0153】#504 まず、5つの測距点の中で測距可能な測距点があるかど
うかを判定し、どの測距点も測距不能であれば、中央測
距点を選択させるためステップ#513に進み、測距可
能な測距点があれば、ステップ#504に進む。
【0154】#504 測距可能な測距点があり、それが1つであれば、その測
距点を選択させるためステップ509に進み、測距可能
な測距点が2つ以上あればステップ#505に進む。
【0155】#505 測距可能な測距点の中に中央測距点があるかを判定し、
中央測距点があればステップ#506に進み、中央測距
点がなければステップ#507に進む。
【0156】#506 中央測距点が近距離(例えば焦点距離の20倍以下)に
あるかを判定して、近距離にあればステップ#507に
進み、近距離になければステップ#510に進む。
【0157】#507 このステップ#507に進んでくるのは、中央測距点が
測距可能で、かつ、近距離の場合、または、中央測距点
が測距不能である場合である。
【0158】このステップ#507では、近距離測距点
の数が遠距離測距点の数よりも多ければ主被写体はかな
り撮影者側にあると判断して、最近点の測距点を選択さ
せるためステップ#508に進み、近距離測距点の数が
少なければ主要被写体は遠距離側にあると判断し、被写
界深度を考慮して遠距離測距点の中での最近点を選択さ
せるためステップ#512に進む。
【0159】#508 最近点を選択された測距点とする。
【0160】#509 測距可能な測距点を選択された測距点とする。
【0161】#510 このステップに進んでくるのは、中央測距点が近距離で
ない場合である。このステップ510では、遠距離測距
点の数が近距離測距点の数より多ければ被写体は中央の
測距点を含む遠距離側にあると判断して中央測距点を選
択させるためステップ#511に進み、遠距離測距点の
数が少なければ前述と同様に最近点を選択させるためス
テップ#508に進む。
【0162】#511 中央測距点を選択された測距点とする。
【0163】#512 遠距離中の最近点の測距点を選択された測距点とする。
【0164】#513 中央測距点を選択された測距点とする。
【0165】#514 サブルーチン「測距点選択」を終了し、リターンする。
【0166】次に、サブルーチン「測光」のフローチャ
ートを図23に示し、これらを基に、以下説明する。
【0167】サブルーチン「測光」は、被写体の明るさ
を測定して、露光量を演算する処理を行う。
【0168】#601 まず、測光回路102から被写体の輝度情報を得る。
【0169】#602 スイッチSW1がオンされて最初の測光かどうかを判定
し、最初の測光であれば、この時点ではまだ焦点検出が
なされていないため、選択された測距点が得られていな
いので、中央測光領域211が選択された時と同じ重み
付け演算式で演算させるためにステップ#605に進
み、最初の測光でなければステップ#603に進む。
【0170】#603 すべての測距点が測距不能であれば、中央測光領域21
1が選択された時と同じ重み付け演算式で演算させるた
めにステップ#605に進み、測距が可能な測距点があ
ればステップ#604に進む。
【0171】#604 中央測光領域211が選択されたのであれば、重み付け
演算式S1で演算させるためにステップ#605に進
み、中央測光領域211以外が選択されたのであれば重
み付け演算式S2で演算させるためにステップ#606
に進む。
【0172】#605、 #606 最初の測光、測距不能、または、中央測光領域211が
選択されていれば、測光の重み付け演算式S1を、中央
測光領域211以外が選択されていれば、測光の重み付
け演算式S2を用いて測光値を演算する。ここで測光の
重み付け演算式S1、S2を以下に示すが、A〜Dは、
A=中央測光領域、B=左側測光領域、C=右側測光領
域、D=周辺領域の各々の測光値を示す。
【0173】 S1=(A*3+B*1.5+C*1.5+D*1)/7 左側測光領域が選択された場合 S2=(B*3+A*1.5+C*1+D*1)/6.5 右側測光領域が選択された場合 S2=(C*3+A*1.5+B*1+D*1)/6.5 #607 各々の重み付け演算式で算出された測光値を基に露出演
算を行い、その測光値およびフィルム感度での絞り値と
シャッター秒時を演算する。
【0174】#608 サブルーチン「測光」を終了し、リターンする。」 次にサブルーチン「AL」のフローチャートを図24に
示し、これらを基に、以下に説明する。
【0175】サブルーチン「AL」は、フィルムが装着
された時、フィルムを装填する動作を行う。
【0176】#701 フィルムの装填動作に先立ち、DXコードを読み取り、
撮影枚数とISO情報を入力する。
【0177】#702 サブルーチン「AL表示」をコールする。サブルーチン
「AL表示」ではAL中の表示が行われる。AL表示で
は、モニタ用LCD42を用いて、パトローネマーク、
ISO情報、等を表示する。
【0178】#703 このステップでは、フィルムの1駒分の給送制御が行わ
れる。モーター制御回路に信号を送り、モーターM1に
通電する。また、不図示の位相基板の信号FILM1、
FILM2をモニタして、1駒分巻き上げが完了した位
置にあるかを判定して巻き上げが完了した位置になるま
で待機する。
【0179】#704 ステップ#703と同じく、フィルムの1駒分の給送制
御を行う。
【0180】#705 ステップ#703と同じく、フィルムの1駒分の給送制
御を行う。巻き上げが完了した位置になったら、フィル
ム給送を停止するために、モーター制御回路に信号を送
り、モーターM1を停止させる。ステップ#703〜#
705で、フィルム3駒分送り量による、フィルム装填
動作が行われたことになる。
【0181】#706 フィルムの装填動作が終了したので、フィルムの枚数計
を1にセットする。
【0182】#707 サブルーチン「スタンバイ表示」をコールする。このス
テップで、サブルーチン「スタンバイ表示」をコールす
ることにより、モニタ用LCD42を用いて、フィルム
枚数、パトローネマーク、撮影モード、等を表示して、
撮影者にフィルムの装填動作が完了したことを知らせ
る。
【0183】#708 サブルーチン「AL」を終了し、リターンする。
【0184】次に、サブルーチン「巻き戻し」のフロー
チャートを図25に示し、これらを基に、以下説明す
る。
【0185】サブルーチン「巻き戻し」は、フィルムの
巻き戻し制御を行う。
【0186】#801 サブルーチン「巻き戻し表示」をコールする。サブルー
チン「巻き戻し表示」では、巻き戻し動作中の表示を行
う。巻き戻し表示では、モニタ用LCD42を用いて、
パトローネマーク、フィルム枚数、等を表示する。
【0187】#802 このステップでは、フィルムの1駒分の巻き戻し制御が
行われる。モーターM1に通電する。また、不図示の位
相基板の信号FILM1、FILM2をモニタして、1
駒分の巻き戻しが完了した位置にあるかを判定して、1
駒分の巻き戻しが完了した位置になるまで待機する。
【0188】#803 フィルムの枚数計をカウントダウンする。
【0189】#804 サブルーチン「巻き戻し表示」をコールして、フィルム
の枚数表示をカウントダウンさせる。
【0190】#805 このステップでは、巻き戻しが完了したかどうかの判定
を行なう。前に説明したように、サブルーチン「AL」
において、フィルム装填時のフィルムの送り量は3駒分
である。よって、巻き戻し完了条件は、DXコード撮影
枚数+3となる。巻き戻し完了でなければ、ステップ#
802に進み、巻き戻し完了であればステップ#806
に進む。
【0191】#806 サブルーチン「巻き戻し完了表示」をコールする。サブ
ルーチン「巻き戻し完了表示」では、パトローネマーク
を点滅させて、撮影者に巻き戻しが完了したことを知ら
せる。
【0192】#807 巻き戻しが完了して、背蓋が開けられるまで待機する。
【0193】#808 背蓋が開けられたら、サブルーチン「巻き戻し」を終了
して、リターンする。次に、サブルーチン「測距点表示
1」のフローチャートを図26、27に示し、これらを
基に、以下説明する。
【0194】サブルーチン「測距点表示1」は、AF開
始時の測距点表示と合焦した時の測距点表示を行う。
【0195】#900 サブルーチン「測距点表示1」がコールされると、以下
の制御を行う。
【0196】#901 測距点の表示はAF開始の時と、合焦した時に行われ
る。このステップでは、最初のAFかどうかの判定を行
い、最初のAFであれば、ステップ#902に進み、そ
うでなければ、ステップ#920に進む。
【0197】#902 AF開始時の測距点の表示は、測距点任意選択時でワン
ショットAFの時だけ表示するようにする。このための
判定処理がステップ#902、#903にて行われる。
まず、このステップでは、測距点自動選択かどうかの判
定を行い、測距点自動選択であれば測距点の表示を行わ
ないのでステップ#913に進み、測距点任意選択であ
れば、ステップ903に進む。
【0198】#903 サーボAFかどうかの判定を行い、サーボAFであれ
ば、測距点の表示を行わないのでステップ#913に進
み、ワンショットAFであれば、測距点の表示を行うべ
く、ステップ#904に進む。
【0199】#904 このステップ#904以降は、測距点の表示をするため
の処理を行う。まず通信バッファーBUF1からBUF
7をクリアする。
【0200】#905 ステップ#118にて実行されたサブルーチン「測距点
選択」で得られた測距点に対応するスーパーインポーズ
用LEDを点灯させるため、通信バッファーBUF1の
データを設定する。右測距点が選択されたらR20N=
1、右中測距点が選択されたら、R10N=1、中央測
距点が選択されたらCON=1、左中測距点が選択され
たらL20N=1、左測距点が選択されたらL20N=
0にする。
【0201】#906 照明用LEDを点灯させるために、通信バッファーBU
F1のFLEDONを1にする。
【0202】#907 スーパーインポーズ用LEDの電流値を40mAに設定
するために、通信バッファーBUF2のISEL40を
1にする。
【0203】#908 サブルーチン「LED駆動回路通信」をコールして、L
ED駆動回路に信号を送り、スーパーインポース用LE
Dを点灯させる。サブルーチン「LED駆動回路通信の
詳細は、後で説明する。
【0204】#909 AF開始時の測距点の表示の点灯時間を50msにする
ため、50ms待つ。 #910 次の通信のため、通信バッファーBUF1からBUF7
をクリアする。
【0205】#911 照明用LEDだけ点灯させるため、通信バッファーBU
F1のFLEDONを1にする。スーパーインポーズ用
LEDを消灯させるため、各測距点に対応するスーパー
インポーズ用LEDの点灯ビットR20N、R10N、
CON、L10N、L20Nはセットしない。
【0206】#912 サブルーチン「LED駆動回路通信」をコールして、L
ED駆動回路に信号を送り、スーパーインポーズ用LE
Dを消灯させる。その後、ステップ#913に進む。
【0207】#920 このステップに進んでくるのは、AF開始時以外場合で
ある。ステップ#920〜#922において、合焦した
時の表示を行うための判定処理が行われる。まずこのス
テップでは、ワンショットAFであるかどうかの判定を
行い、サーボAFであれば、合焦時の測距点の表示は行
わないのでステップ#913に進み、ワンショットAF
であれば、次の判定を行うべくステップ#921に進
む。
【0208】#921 ワンショットAFで合焦したかどうかの判定を行い、合
焦状態でなければ、まだ、測距点の表示は行わないの
で、ステップ#913に進み、合焦状態であれば次の判
定を行うべくステップ#922に進む。
【0209】#922 このステップでは、ワンショットAFで合焦した時1回
だけ表示するための判定を行う。すでに、合焦時の測距
点の表示を行ったかどうかの判定を行い、すでに、表示
している場合、ステップ#913に進み、まだ、表示し
ていない場合は、ステップ#923に進む。
【0210】#923 このステップ以降は合焦した時の測距点の表示を行うた
めの処理である。まずこのステップでは、通信用のバッ
ファーBUF1からBUF2をクリアする。
【0211】#924 ステップ#118にて実行されたサブルーチン「測距点
選択」で得られた測距点に対し、合焦範囲内の測距点に
対応するスーパーインポーズ用LEDを点灯させるた
め、通信バッファーBUF1のデータを設定する。右測
距点が合焦範囲内ならR20N=1、右中測距点が合焦
範囲内ならR10N=1、中央測距点が合焦範囲内なら
CON=1、左中測距点が合焦範囲内ならL10N=
1、左測距点が合焦範囲内ならL20N=1にする。
【0212】#925 照明用LEDを点灯させるために、通信バッファーBU
F1のFLEDONを1にする。
【0213】#926 スーパーインポーズ用LEDの電流値を40mAに設定
するために、通信バッファーBUF2のISEL40を
1にする。
【0214】#927 サブルーチン「LED駆動回路通信」をコールして、L
ED駆動回路に信号を送り、スーパーインポーズ用LE
Dを点灯させる。
【0215】#928 合焦した時の測距点の表示の点灯時間は50msにする
ため、50ms待つ。 #929 次の通信のため、通信バッファーBUF1からBUF2
をクリアする。
【0216】#930 照明用LEDだけ点灯させるため、通信バッファーBU
F1のFLEDONを1にする。スーパーインポーズ用
LEDを消灯させるため、各測距点に対応するスーパー
インポーズ用LEDの点灯ビットR20N、R10N、
CON、L10N、L20Nはセットしない。
【0217】#931 サブルーチン「LED駆動回路通信」をコールして、L
ED駆動回路に信号を送り、スーパーインポーズ用LE
Dを消灯させる。その後、ステップ#913に進む。
【0218】#913 サブルーチン「測距点表示1」を終了して、リターンす
る。
【0219】次に、サブルーチン「測距点表示2」のフ
ローチャートを図28に示し、これらを基に、以下説明
する。
【0220】サブルーチン「測距点表示2」は、連写中
の測距点の表示を行う。
【0221】#1000 サブルーチン「測距点表示2」がコールされると、以下
の制御を行う。
【0222】#1001 連写中の測距点の表示は、サーボAFで測距点任意選択
の時だけ表示する。このための判定処理がステップ#1
001〜#1002で行われる。まず、このステップで
は、測距点自動選択かどうかの判定を行い、測距点自動
選択であれば、測距点の表示を行わないのでステップ#
1012に進み、測距点任意選択であれば、ステップ#
1002に進む。
【0223】ステップ#1002 サーボAFかどうかの判定を行い、ワンショットAFで
あれば、測距点の表示を行わないのでステップ#101
2に進み、サーボAFであれば、測距点の表示を行うべ
く、ステップ#1003に進む。
【0224】#1003 このステップ#1003以降は、測距点の表示をするた
めの処理を行う。まずこのステップでは、通信用バッフ
ァーBUF1からBUF7をクリアする。
【0225】#1004 ステップ#219にて実行されたサブルーチン「測距点
選択」で得られた測距点に対応するスーパーインポーズ
用LEDを点灯させるため、通信バッファーBUF1の
データを設定する。右測距点が選択されたらR20N=
1、右中測距点が選択されたら、R10N=1、中央測
距点が選択されたらCON=1、左中測距点が選択され
たらL10N=1、左測距点が選択されたらL20N=
1にする。
【0226】#1005 照明用LEDを点灯させるために、通信バッファーBU
F1のFLEDONを1にする。
【0227】#1006 スーパーインポーズ用LEDの電流値を40mAに設定
するために、通信バッファーBUF2のISEL40M
Aを1にする。
【0228】#1007 サブルーチン「LED駆動回路通信」をコールして、L
ED駆動回路に信号を送り、スーパーインポーズ用LE
Dを点灯させる。
【0229】#1008 連写中の測距点の表示の点灯時間は50msにするた
め、50ms待つ。
【0230】#1009 次の通信のため、通信バッファーBUF1からBUF7
をクリアする。
【0231】#1010 照明用LEDだけ点灯させるために、通信バッファーB
UF1のFLEDONを1にする。スーパーインポーズ
用LEDを消灯させるため、各測距点に対応するスーパ
ーインポーズ用LEDの点灯ビットR20N、R10
N、CON、L10N、L20Nはセットしない。
【0232】#1011 サブルーチン「LED駆動回路通信」をコールして、L
ED駆動回路に信号を送り、スーパーインポーズ用LE
Dを消灯させる。
【0233】#1012 サブルーチン「測距点表示2」を終了して、リターンす
る。
【0234】次に、サブルーチン「LED駆動回路通
信」のフローチャートを図29に示し、これらを基に、
以下説明する。
【0235】サブルーチン「LED駆動回路通信」は、
実際にLED駆動回路に信号を送る制御を行う。
【0236】#1100 サブルーチン「LED駆動回路通信」がコールされる
と、以下の制御を行う。 #1101 この、ステップが、第1の判定手段である。このステッ
プでは、第2のメモリ手段であるEEPROM100a
にユーザーのためのプログラムが書き込まれているかど
うかの判定が行われる。EEPROM100aにユーザ
ーのためのプログラムが書き込まれていなければ、ステ
ップ#1102を実行せずステップ#1103に進み、
書き込まれていればステップ#1102に進む。
【0237】EEPROM100aにユーザーのための
プログラムが書き込まれているかどうかの判定は、EE
PROM100aの中のUSERON番地に書き込まれ
ているデータで判断する。
【0238】USERON番地に$55が書き込まれて
いたら、ユーザーのためのプログラムがEEPROM1
00aに書き込まれていると認識し、$55以外なら、
ユーザーのためのプロクラムがEPROM100aには
書き込まれていないと認識する。
【0239】通常は、USERON番地には$FFが5
5が書き込まれているが(工場出荷時)、ユーザーの依
頼を受け、ユーザーのためのプログラムを書き込んだ時
に、USERON番地内容も$55に修正する。
【0240】#1102 サブルーチン「USERを」をコールする。サブルーチ
ン「USER」の詳細は、後で説明する。
【0241】#1103 マイコン100がLED駆動回路に信号を送るための選
択信号CSLEDを1にする。
【0242】#1104 マイコン100がLED駆動回路に対して信号を送るた
め、1バイト目のデータをシリアル通信する。送信する
データは、図12の1バイト目のデータである。
【0243】#1105 マイコン100がLED駆動回路に対して信号を送るた
め、2バイト目のデータをシリアル通信する。送信する
データは、図12の2バイト目のデータである。
【0244】#1106 マイコン100がLED駆動回路に信号を送るための選
択信号CSLEDを0にする。
【0245】#1107 サブルーチン「LED駆動回路通信」が終了して、リタ
ーンする。
【0246】今まで説明したことが、第2のメモリ手段
にプログラムが書き込まれていない時の、第1のメモリ
手段だけに従った動作である。
【0247】次に第2のメモリ手段にプログラムが書き
込まれた場合の、第1のメモリ手段と第2のメモリ手段
の両方に従った時の動作である。
【0248】まず、第2のメモリ手段であるEEPRO
M100aにプロクラムを書き込む手順の一例を説明す
る。
【0249】1.カメラ本体とパソコン等の外部通信機
器を接続する。
【0250】2.パソコン等の外部通信機器からプログ
ラムをEEPROM100aに転送すると共に、EEP
ROM100aのUSERON番地に$55を書き込
む。
【0251】サブルーチン「USER」のフローチャー
トを図20に示し、これらを基に、以下説明する。サブ
ルーチン「USER」は、第2のメモリ手段であるEE
PROM100aに書き込まれたプログラムである。ワ
ンショットAFでの合焦時の測距点の表示を選択された
測距点だけにしてほしいというユーザーの依頼を受け、
このユーザーの依頼を実現させるためのプログラムを例
にする。
【0252】#2000 EEPROM100aにユーザーのためのプログラムが
書き込まれている場合は、サブルーチン「USER」が
コールされ、以下の制御を行う。
【0253】#2001 サブルーチン「LED駆動回路通信」がどのステップか
らコールされたかを判断する。
【0254】ステップ#927(図27)からコールさ
れた場合は、ワンショットAFの合焦時の測距点表示の
ために行われた「LED駆動回路通信」であるため、ユ
ーザーのための処理を実行すべくステップ#2002に
進み、ステップ#927以外からコールされた場合は、
ステップ#2005に進み、何もしないでリターンす
る。
【0255】#2002 このステップに進んでくる時は、通信バッファーBUF
1には、合焦範囲内にある測距点に対応するスーパーイ
ンポーズ用LEDの点灯ビットが1になっている。選択
された測距点に対応するスーパーインポーズ用LEDの
点灯ビットだけ1にするために、一度、通信バッファー
BUF1をクリアする。
【0256】#2003 ステップ#118(図14)にて実行されたサブルーチ
ン「測距点選択」で得られた測距点に対応するスーパー
インポーズ用LEDを点灯させるため、通信バッファー
BUF1のデータを設定する。右測距点が選択されたら
R20N=1、右中測距点選択されたら、R10N=
1、中央測距点が選択されたらCON=1、左中測距点
が選択されたらL10N=1、左測距点が選択されたら
L20N=1にする。
【0257】#2004 照明用LEDを点灯させるために、通信バッファーBU
F1のFLEDONを1にする。
【0258】#2005 サブルーチン「USER」を終了し、リターンする。
【0259】以上説明したように、実施例1によると、
第1のメモリ手段であるROM100bに書き込まれた
プログラムだけに従ってカメラが動作している時は、ワ
ンショットAFでの合焦時の測距点の表示は、サブルー
チン「測距点表示1」で説明したように、「選択された
測距点に対して合焦範囲内にある測距点も表示する」も
のである。
【0260】これに対し、第2のメモリ手段にプログラ
ムが書き込まれた時は、サブルーチン「LED駆動回路
通信」にて、第2のメモリ手段に書き込まれたサブルー
チン「USER」を実行させることにより、ワンショッ
トAFでの合焦時の測距点の表示を「選択された測距点
だけにする」というように仕様の一部を修正できる。こ
のように、実施例1では、ワンショットAFでの合焦時
の測距点表示が、測距点自動選択の場合、主被写体と背
景が接近している場合、複数の測距点が表示されてしま
うことがあるため、選択された測距点だけにして欲し
い、というユーザーの依頼があった場合、このユーザー
の依頼を実現するため、図30に示したプログラムをE
EPROMに書き込むことによって、このユーザーの希
望を実現させることができる。
【0261】(実施例2)実施例2はサブルーチン「U
SER」の動作が実施例1と異なるのみで、サブルーチ
ン「USER」のフローチャートを図31に示し、これ
らを基に、以下説明する。
【0262】サブルーチン「USER」は、第2のメモ
リ手段であるEEPROM100aに書き込まれたプロ
グラムで、ワンショットAFでの合焦時の測距点表示の
点灯時間を長くしてほしいというユーザーの依頼を受
け、このユーザーの依頼を実現するためのプログラムで
ある。
【0263】#2100 EEPROM100aにユーザーのためのプログラムが
書き込まれている場合は、サブルーチン「USER」が
コールされ、以下の制御を行う。
【0264】#2001 サブルーチン「LED駆動回路通信」がどのステップか
らコールされたかを判断する。ステップ#931からコ
ールされた場合は、ワンショットAFの合焦時の測距点
表示において、表示を消すために行われた「LED駆動
回路通信」であるため、ユーザーのための処理を実行す
べくステップ#2102に進み、ステップ#931以外
からコールされた場合は、ステップ#2103に進み、
何もしないでリターンする。
【0265】#2002 ステップ#928にて、スーパーインポーズ用LEDの
点灯時間を50msに設定したが、この時間を倍にする
ために、このステップでも更に50ms待つ。よって、
スーパーインポーズ用LEDの点灯時間が50msから
100msに修正される。
【0266】#2103 サブルーチン「USER」を終了し、リターンする。
【0267】以上説明したように、実施例2によると、
第1のメモリ手段であるROM100bに書き込まれた
プログラムだけに従ってカメラが動作している時は、ワ
ンショットAFでの合焦時の測距点表示は、サブルーチ
ン「測距点表示1」で説明したように、「点灯時間は5
0ms」というものである。
【0268】これに対し、第2のメモリ手段にプログラ
ムが書き込まれた時は、サブルーチン「LED駆動回路
通信」にて、第2のメモリ手段に書き込まれたサブルー
チン「USER」を実行させることにより、ワンショッ
トAFでの合焦時の測距点表示を「点灯時間を長くする
(100ms)」というように仕様の一部を修正でき
る。このように、実施例2では、ワンショットAFでの
合焦時の測距点表示が、測距点自動選択の場合、主被写
体と背景が接近している場合、複数の測距点が表示され
るが、点灯時間が短いとどの測距点が点灯したかわから
ないことがあるため、点灯時間を長くして欲しい、とい
うユーザーの依頼がった場合、このユーザーの依頼を実
現するため、図31に示したプログラムをEEPROM
に書き込むことによって、このユーザーの希望を実現さ
せることができる。
【0269】なお上記した実施例1、実施例2では、サ
ブルーチン「USER」をファインダー内にスーパーイ
ンポーズ表示される測距点に関する場合を例にしている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、測光タイ
マーの解除、多重露出撮影後に多重露出を解除しない、
AEB撮影の駒数を変更、AEBの継続連写、ファイン
ダー内のフィルム撮影枚数残数表示を所定枚数以下で点
滅表示させる等の他のカメラ動作についてもサブルーチ
ン「USER」をマイコン等の外部通信機器により設定
できることは云うまでもないことである。
【0270】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、カメラ
に予め設定されている機能以外の動作を第2の記憶手段
に設定することで、ユーザーの希望する機能を実現する
ことができ、ユーザーの使い勝手を向上させることがで
きる。
【0271】また、請求項2に記載の発明によれば、カ
メラの電源をオフにしても第2の記憶手段に記憶した内
容が消去されることはない。
【0272】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
第2の記憶手段側にカメラ動作のためのプログラムが書
き込まれているか否かの確認が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を一眼レフカメラに適用した実施例1の
概略断面図。
【図2】図1のカメラの外観を示し、(A)は上面図、
(B)は背面図。
【図3】図1のカメラのファインダー視野内を示す図。
【図4】図2のカメラにおけるモードダイヤルを示し、
(A)は上面図、(B)は接点構造の上面図。
【図5】(A)は図2のカメラにおける電子ダイヤルの
正面図、(B)は出力信号を示す波形図。
【図6】図1のカメラの電気回路のブロック図。
【図7】(A)は図2のカメラにおけるモニター用LC
Dの表示内容を示す平面図、(B)は図2のカメラにお
けるファインダー内LCDの表示内容を示す図。
【図8】シャッタ秒時表示部および絞り値表示部の詳細
を示す図。
【図9】通信データのフォーマットを示す図表。
【図10】通信データのフォーマットを示す図表。
【図11】通信データのフォーマットを示す図表。
【図12】通信データのフォーマットを示す図表。
【図13】図6のカメラの電源オンから測光までの動作
を示すフローチャート。
【図14】図13のフローチャートの続きで、測距点表
示1まで示すフローチャート。
【図15】図14のフローチャートの続きで、レリーズ
まで示すフローチャート。
【図16】図14のレリーズ動作の開始から給送系割り
込み開始等の処理まで示すフローチャート。
【図17】図16のフローチャートの続きで、測距点選
択まで示すフローチャート。
【図18】図17のフローチャートの続きで、スイッチ
SW2のオン、オフ判定まで示すフローチャート。
【図19】図16の給送系割り込み処理を示すフローチ
ャート。
【図20】図17の焦点検出処理における開始から合焦
フラグの判定まで示すフローチャート。
【図21】図20のフローチャートの続きで、リターン
までを示すフローチャート。
【図22】図17における測距点選択の処理を示すフロ
ーチャート。
【図23】図18のフローチャートにおける測光処理を
示すフローチャート。
【図24】図13のフローチャートにおけるAL処理を
示すフローチャート。
【図25】図13のフローチャートにおける巻き戻し処
理を示すフローチャート。
【図26】図14のフローチャートにおける測距点表示
1の処理を示すフローチャート。
【図27】図26のフローチャートのサブルーチンを示
すフローチャート。
【図28】図18のフローチャートにおける測距点表示
2の処理を示すフローチャート。
【図29】図26のフローチャートにおけるLED駆動
回路との通信処理を示すフローチャート。
【図30】図29のフローチャートにおけるUSER処
理を示すフローチャート。
【図31】実施例2を示すUSER処理のフローチャー
ト。
【図32】図29のフローチャートにおける判定結果の
表示を示し、(A)は無し、(B)は有りを示す。
【符号の説明】
1:撮影レンズ 2:主ミラー 6:焦点検出装置 6f:イメー
ジセンサー 7:ピント板 10:測光セ
ンサー 15:眼球 21:スーパ
ーインポーズ用LED 24:ファインダー内LCD 25:照明用
LED 31:絞り 41:レリー
ズ釦 42:モニター用LCD 42(a)固
定表示セグメント部 42(b)7セグメント表示部 43:AEロ
ック釦 44:モードダイヤル 45:電子ダ
イヤル 90:測距点選択釦 91:AFモ
ード釦 100:CPU 103:焦点
検出回路 104:信号入力回路 105:LC
D駆動回路 106:LED駆動回路 110:焦点
調節回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの機能が予め設定された第1の記
    憶手段と、外部からのカメラ機能書き込み情報を記憶す
    る第2の記憶手段と、該第1の記憶手段および該第2の
    記憶手段に記憶されたカメラ機能に従った動作を実行さ
    せる制御手段とを有し、該制御手段は、該第2の記憶手
    段にカメラ機能が書き込まれていると、その機能内容を
    該第1の記憶手段に記憶されている機能内容を加えて実
    行させることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第2の記憶手段は不
    揮発性メモリであることを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、制御手段
    は、第2の記憶手段にカメラ動作が書き込まれているか
    否かを表示手段に表示させることを特徴とするカメラ。
JP6237066A 1994-09-30 1994-09-30 カメラ Pending JPH08101432A (ja)

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