JPH08101327A - 光伝送線路用スリーブ - Google Patents

光伝送線路用スリーブ

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JPH08101327A
JPH08101327A JP25966194A JP25966194A JPH08101327A JP H08101327 A JPH08101327 A JP H08101327A JP 25966194 A JP25966194 A JP 25966194A JP 25966194 A JP25966194 A JP 25966194A JP H08101327 A JPH08101327 A JP H08101327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
metal
optical fiber
metal bush
optical transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP25966194A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Yumoto
哲男 湯本
Toru Sugano
亨 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Kasei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sankyo Kasei Co Ltd filed Critical Sankyo Kasei Co Ltd
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Publication of JPH08101327A publication Critical patent/JPH08101327A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寸法精度がよく安価に製造できる光伝送線路
用スリーブを提供する。 【構成】 金属粉末を焼結した合金を素材として圧縮成
形を行い金属ブッシュ2を形成する。この金属ブッシュ
2をインサート射出成形により被嵌して合成樹脂製の円
筒状スリーブ3を形成し、光伝送線路用スリーブ1を形
成する。中心軸状に光ファイバ5を内蔵した光ファイバ
フェルール4を金属ブッシュ2に挿入し、レンズ6,ス
ペーサ7を介して発光素子(LED)または受光素子
(APD)8と接続する。光ファイバ5を通じて伝送さ
れた光信号を受光素子(APD)8により電気信号に変
換し、または発光素子(LED)8に伝達された電気信
号を光信号に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信の分野で用いら
れる光ファイバフェルールと受光素子または発光素子、
或いは光ファイバフェルール同士を接続させるための光
伝送線路用スリーブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、中心軸状に光ファイバを内蔵
した光ファイバフェルール同士を接続するためのスリー
ブとして、例えば第1の例として合成樹脂単体のもの、
第2に金属単体のもの、第3に光ファイバフェルールが
挿入接続する整列スリーブと、この整列スリーブを被嵌
している円筒状スリーブとからなる光ファイバフェルー
ルの接続固定構造(特開平5−53031号)が知ら
れ、この整列スリーブは、主にステンレス系の金属やセ
ラミックを切削加工したもの、例えば金属バルク材が使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、合成樹脂のも
のはノイズが発生しやすく、しかも精度がでにくく、か
つ線膨脹が合わない。金属の切削加工したものは工程が
かかり、そのため製造コストが非常に高価となり、金属
の旋盤加工のものは形状の制約があり、メタルインジェ
クションでは寸法精度がでない。また金属バルク材は、
光ファイバフェルールが凝着しやすく、そのため材料が
限定される欠点がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、寸法精度がよく
安価に製造できる光伝送線路用スリーブを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る光伝送線路用スリーブは、中心軸状に
光ファイバを内蔵した光ファイバフェルールを挿入する
金属ブッシュと、この金属ブッシュを被嵌している合成
樹脂製の円筒状スリーブとからなり、金属ブッシュは、
金属粉末を焼結した合金を素材としていることを特徴と
する。
【0006】上記金属ブッシュの合金には、樹脂が含浸
させてあるのが好ましい。上記金属ブッシュの内壁に
は、メッキが施してあるのが好ましい。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1及び図2に示す光伝送線路用スリーブ1
は、マルチファイバ用光電変換装置に使用する光伝送線
路用スリーブであり、中心軸状に光ファイバ5を内蔵し
た光ファイバフェルール4を挿入する金属ブッシュ2
と、この金属ブッシュ2を被嵌している合成樹脂製の円
筒状スリーブ3とからなる。金属ブッシュ2は、金属粉
末を焼結した合金を素材としている。光ファイバフェル
ール4の図1において右側には、レンズ6,スペーサ7
が設けてあり、これに連接して発光素子(LED)また
は受光素子(APD)8が設けてある。この光伝送線路
用スリーブ1において、光ファイバ5を通じて伝送され
た光信号は受光素子(APD)8により電気信号に変換
されるか、または発光素子(LED)8に伝達された電
気信号は光信号に変換される。
【0008】次に、金属ブッシュ2の製造工程について
説明すると、粉末状の金属材料を一次成形(圧縮成形)
してブッシュ形状を作り、焼結炉を通して焼結する。こ
の時点でのブッシュは、まだ精度が出ておらず、さらに
焼結ブッシュのひずみをとって精度を整えるために、仕
上げ金型に入れて再圧縮成形を行い、金属ブッシュ2が
完成する。このようにして製造された金属ブッシュ2
は、精度がよく、実験例では、真円度2μm以下で金属
ブッシュ筒内すべての径が入るスリーブが出来た。この
金属ブッシュ2は、光ファイバフェルール4が金属製で
あっても凝着を起こさない。したがって、金属ブッシュ
2の素材としては、従来の金属バルク材では使用出来な
かったニッケル入りの合金、例えば、SUS304等が
使用可能である。なお、金属ブッシュ2の素材には上記
のSUS304を使用するのが好ましい。
【0009】この金属ブッシュ2は、ミクロレベルでの
断面が図3(a)に示すように、多孔状となっている。
したがって、挿入される光ファイバフェルール4の材質
によっては、光ファイバフェルール4の角部が金属ブッ
シュ2の内壁を削って金属粉を出し、この金属粉が光フ
ァイバ5の切断面に付着すると、光の伝達ロスを生じさ
せる原因となる。
【0010】そこで、本発明の他の実施例として、図3
(b)に示す金属ブッシュ2では、樹脂9を含浸させて
固化してある。これにより金属ブッシュ2の微細な孔が
目潰し(封止)され、金属ブッシュ2の精度,強度が向
上する。なお、含浸させる樹脂9にはモノマー状の樹脂
を用いるのが好ましい。
【0011】さらに、本発明の他の実施例として、図3
(c)に示すように、樹脂9を含浸させて固化した金属
ブッシュ2の内壁を電界または無電界のメッキによりコ
ーティングしてメッキ層10を形成すれば、精度の確実
性がさらに向上する。金属メッキにはクロムメッキ等を
用いる。なお、光ファイバフェルール4の材質として
は、ジルコニア等のセラミックス,ステンレス等の金属
が用いられているが、金属メッキはセラミックスとは非
相溶性であるので、メッキすべき金属は限定されない。
一方、光ファイバフェルール4の材質が金属である場合
は、メッキすべき金属の種類によっては、相溶性がある
ので、メッキすべき金属の種類を選択する必要がある。
例えば、光ファイバフェルール4の材質がステンレス
(JIS304)である場合は、メッキすべき金属に
は、クロムを用いるのが好ましい。
【0012】次に、上記した各実施例の金属ブッシュ2
をインサート射出成形して、この金属ブッシュ2を被嵌
している合成樹脂製の円筒状スリーブ3を成形する工程
について説明する。図4において、インサート成形金型
100のキャビティ部110内に、固定側金型ピン12
0が設けてあり、この固定側金型ピン120に金属ブッ
シュ2をインサートする。次いで、金型ピン130を固
定側金型ピン120に嵌合し、キャビティ部110内に
樹脂を流し込んで合成樹脂製の円筒状スリーブ3を成形
する。なお、金属ブッシュ2の外周部には、多孔性の面
23が形成されているので、樹脂がこの多孔性の面から
含浸して固着することにより、金属ブッシュ2の回り止
めの構造となる。この回り止めの効果は、金属ブッシュ
2を合成樹脂製の円筒状スリーブ3に圧入して形成した
場合よりもしっかりしたものになる。
【0013】上記において、固定側金型ピン120と金
属ブッシュ2の間に、所定の角度で隙間140を開けて
おけば、射出成形された合成樹脂製の円筒状スリーブ3
に図1に示すような抜け止め部31が形成される。この
抜け止め部31は、光ファイバフェルール4の挿入挿抜
に耐えられる抜け止め構造となる。また、上記の隙間1
40の角度に対応して形成された金属ブッシュ2の一方
の端部の傾斜部21と同じ傾斜角度で他方の端部に傾斜
部22を、図において左右対称となるように形成してお
けば、金属ブッシュ2に方向性がなくなることによっ
て、パーツフィダーを使用できるので量産性が向上す
る。
【0014】なお、このようにして製造された光伝送線
路用スリーブ1は、導電部である金属ブッシュ2の外周
を絶縁体である合成樹脂製円筒状スリーブ3で覆ってい
る。
【0015】本発明は、上記した各実施例に示す構成に
限定されるものではない。例えば、上記実施例では、マ
ルチファイバ用光電変換装置に使用する光伝送線路用ス
リーブに本発明を適用した例を示しているが、光ファイ
バフェルール同士を接続するスリーブに本発明を適用し
て、金属ブッシュの両端開口部からそれぞれ光ファイバ
フェルールを挿入して、この金属ブッシュを被嵌する合
成樹脂製の円筒状スリーブを設けるようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明では、焼結金属ブッシュと合成樹
脂スリーブの組合せであるため、所定の円筒内精度が確
保できるばかりでなく、安価に製造できる。
【0017】また、本発明の焼結金属ブッシュは、従来
の金属バルク材のものに比して、フェルールとの凝着が
なくなり、金属材料の選択も豊富になる。さらに、焼結
金属ブッシュに樹脂を含浸させ、またはメッキが施して
あるので、強度が向上する。そして、焼結金属ブッシュ
を被嵌する円筒状スリーブを射出成形法による合成樹脂
製としてあるので、外部形状の自由度が向上し、射出成
形金型の複数取りも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光伝送線路用スリーブの一実施例
を示す断面図である。
【図2】光ファイバフェルール等を挿着した状態を示す
断面図である。
【図3】図3(a)は、金属ブッシュの拡大断面図であ
り、図3(b)は、金属ブッシュに樹脂を含浸させた拡
大断面図であり、図3(c)は、金属ブッシュに樹脂を
含浸させた上にメッキした拡大断面図である。
【図4】インサート成形金型を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光伝送線路用スリーブ 2 金属ブッシュ 3 合成樹脂製の円筒状スリーブ 4 光ファイバフェルール 5 光ファイバ 9 樹脂 10 メッキ層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸状に光ファイバを内蔵した光ファ
    イバフェルールを挿入する金属ブッシュと、この金属ブ
    ッシュを被嵌している合成樹脂製の円筒状スリーブとか
    らなり、上記金属ブッシュは、金属粉末を焼結した合金
    を素材としていることを特徴とする光伝送線路用スリー
    ブ。
  2. 【請求項2】 請求項1における金属ブッシュの合金に
    は、樹脂が含浸させてあることを特徴とする光伝送線路
    用スリーブ。
  3. 【請求項3】 請求項2における金属ブッシュの内壁に
    は、メッキが施してあることを特徴とする光伝送線路用
    スリーブ。
JP25966194A 1994-09-30 1994-09-30 光伝送線路用スリーブ Pending JPH08101327A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1136859A2 (en) * 2000-02-28 2001-09-26 Alps Electric Co., Ltd. Receptacle type optical fiber connector and optical communication module using the same
JP2002281724A (ja) * 2001-03-23 2002-09-27 Sony Corp モーターユニット及びディスクドライブ装置
JP2010060099A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Ntn Corp 滑り軸受及びその製造方法

Cited By (4)

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