JPH08101100A - 瀝青物のオンライン試料調製方法及びその装置 - Google Patents

瀝青物のオンライン試料調製方法及びその装置

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JPH08101100A
JPH08101100A JP6259792A JP25979294A JPH08101100A JP H08101100 A JPH08101100 A JP H08101100A JP 6259792 A JP6259792 A JP 6259792A JP 25979294 A JP25979294 A JP 25979294A JP H08101100 A JPH08101100 A JP H08101100A
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JP6259792A
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English (en)
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Yukio Sekine
幸生 関根
Masami Kurihara
正巳 栗原
Kiyoshi Sato
清 佐藤
Katsumi Hazama
勝美 狭間
Hiromi Fujimoto
博己 藤本
Takeshi Furumura
健 古村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Toreede & Service kk
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Cosmo Toreede & Service kk
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロセスラインを流動する高粘度瀝青物から
採取されるサンプル試料をそのままでオンライン分析装
置に導入可能なようにする。 【構成】 プロセスライン11から一定量づつサンプリ
ングした瀝青物のサンプル試料を貯留部22内に貯留
し、該貯留するサンプル試料よりも低粘度な第1の所要
溶剤Aの所定量を貯留部22の一方から圧入し、該圧入
する第1の所要溶剤Aによって所定量のサンプル試料を
押し出すようにし、また、押し出されるサンプル試料に
対して、該サンプル試料よりも低粘度な第2の所要溶剤
Bの所定量を加えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、瀝青物のオンライン試
料調製方法、及びその装置に関し、さらに詳しくは、プ
ロセスラインを流動する瀝青物において、例えば、該瀝
青物中に含まれる溶剤不溶成分をオンライン分析装置に
よって測定する目的で、該プロセスラインから瀝青物を
定量サンプリングして採取すると共に、該採取されたサ
ンプル試料に対して所定量の所要溶剤を所定比率で混合
した後、これをそのままオンライン分析装置、例えば、
吸光光度計等に導入し得るようにした瀝青物のオンライ
ン試料調製方法、及びその装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、瀝青物中に含まれる溶剤不溶成分、例えば、キノリ
ン不溶成分を測定するための簡易で迅速な方法として
は、既に吸光光度計を用いる方法が提案(特開昭62−
110135号「アスファルテン濃度定量方法及び装
置」)されている。そして、本既提案に係る方法をオン
ラインに適用する場合には、プロセスラインを流動する
瀝青物のサンプル試料を一定量づつ採取すると共に、こ
れに所定量の所要溶剤を所定比率で均一に混合すること
が極めて重要になる。
【0003】一方、この種のオンラインにおいて、ライ
ンを流動する瀝青物からサンプル試料の一定量づつを採
取するためには、従来から、定量ポンプを使用する手段
がよく知られている。
【0004】しかしながら、このように定量ポンプを使
用して一定量づつのサンプル試料を採取する場合には、
ここでのオンラインから採取するサンプル試料が、例え
ば、高粘性の瀝青物であると、該高粘度瀝青物中に存在
するスラッジ等の課題もあって、たとえ高性能な定量ポ
ンプを使用したところで、少量(例えば、0.1〜20
g/min程度)のサンプル試料を安定して一定量づつ
採取するのには、該定量ポンプにおける接液部の部品の
摩耗状態、逆止弁の詰まり等の不利のために、その定量
性にとかくの問題を生ずるものであった。
【0005】本発明は、従来のこのような問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
プロセスラインを流動する瀝青物から、該瀝青物が、た
とえ高粘度瀝青物であったとしても、オンラインで一定
量のサンプル試料を採取し、且つ該採取されたサンプル
試料に所定量の所要溶剤を所定比率で混合した後、その
ままでオンライン分析装置に導入可能なようにした、こ
の種の瀝青物のオンライン試料調製方法、及びその装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するために、本発明に係る瀝青物のオンライン試料調製
方法、及びその装置は、プロセスラインから一定量づつ
サンプリングした瀝青物のサンプル試料を貯留部内に貯
留し、該貯留するサンプル試料よりも低粘度な第1の所
要溶剤の所定量を貯留部の一方から圧入し、該圧入する
第1の所要溶剤によって所定量のサンプル試料を押し出
すとともに、押し出されるサンプル試料と第1の所要溶
剤を混合して、次いで該サンプル試料よりも低粘度な第
2の所要溶剤の所定量を加えるようにしたものである。
【0007】即ち、本発明に係る請求項1に記載の発明
は、プロセスライン内を流動する瀝青物から所定量のサ
ンプル試料を取り出して貯留部内に貯留する工程と、前
記サンプル試料よりも低粘度の第1の所要溶剤を用い、
該第1の所要溶剤の所定量を前記貯留部の一方の側から
圧入して、前記貯留されたサンプル試料を他方の側へ押
し出す工程とを少なくとも含むことを特徴とする瀝青物
のオンライン試料調製方法である。
【0008】従って、本請求項1に記載の発明によれ
ば、プロセスライン内を流動する瀝青物から所定量のサ
ンプル試料が取り出されると共に、貯留部内に貯留さ
れ、且つ該貯留されたサンプル試料が第1の所要溶剤に
よって押し出されることで、所要のサンプル試料が調製
される。
【0009】本発明に係る請求項2に記載の発明は、プ
ロセスライン内を流動する瀝青物から所定量のサンプル
試料を取り出して貯留部内に貯留する工程と、前記サン
プル試料よりも低粘度の第1の所要溶剤を用い、該第1
の所要溶剤の所定量を前記貯留部の一方の側から圧入し
て、前記貯留されたサンプル試料を他方の側へ押し出す
と共に、該押し出されるサンプル試料と前記第1の所要
溶剤を混合して、該サンプル試料を低粘度にする工程
と、前記サンプル試料よりも低粘度の第2の所要溶剤を
用い、該第2の所要溶剤の所定量を前記低粘度にされた
サンプル試料に加える工程とを少なくとも含み、前記サ
ンプル試料に加える第2の所要溶剤によって、該サンプ
ル試料中の溶剤不溶成分を測定可能にしたことを特徴と
する瀝青物のオンライン試料調製方法である。
【0010】従って、本請求項2に記載の発明によれ
ば、プロセスライン内を流動する瀝青物から所定量のサ
ンプル試料が取り出されると共に、貯留部内に貯留さ
れ、且つ該貯留されたサンプル試料が第1の所要溶剤に
よって押し出された後、該押し出されるサンプル試料と
第1の所要溶剤を混合して、ついで該押し出されるサン
プル試料に第2の所要溶剤を加えることで、所要のサン
プル試料が調製され、該サンプル試料中の溶剤不溶成分
の測定が可能になる。
【0011】また、本発明に係る請求項3に記載の発明
は、プロセスラインから分岐される管路に対して、順次
に接続されて該プロセスライン内を流動する瀝青物から
所定量のサンプル試料を取り出す取り出し手段、及び取
り出されるサンプル試料を貯留する貯留手段と、前記サ
ンプル試料よりも低粘度の第1の所要溶剤を用い、該第
1の所要溶剤の所定量を前記貯留手段の一方の側から圧
入して、前記貯留されたサンプル試料を他方の側へ押し
出す第1の定量ポンプ手段とを少なくとも備えることを
特徴とする瀝青物のオンライン試料調製装置である。
【0012】従って、本請求項3に記載の発明によれ
ば、プロセスライン内を流動する瀝青物から所定量のサ
ンプル試料が取り出し手段によって取り出されると共
に、貯留手段内に貯留され、且つ該貯留されたサンプル
試料が第1の定量ポンプ手段による第1の所要溶剤の圧
入によって押し出されることで、所要のサンプル試料が
調製される。
【0013】本発明に係る請求項4に記載の発明は、プ
ロセスラインから分岐される管路に対して、順次に接続
されて該プロセスライン内を流動する瀝青物から所定量
のサンプル試料を取り出す取り出し手段、及び取り出さ
れるサンプル試料を貯留する貯留手段と、前記サンプル
試料よりも低粘度の第1の所要溶剤を用い、該第1の所
要溶剤の所定量を前記貯留手段の一方の側から圧入し
て、前記貯留されたサンプル試料を他方の側へ押し出す
第1の定量ポンプ手段と、該押し出されるサンプル試料
と前記第1の所要溶剤を混合して、該サンプル試料を低
粘度にする混合手段と、前記サンプル試料よりも低粘度
の第2の所要溶剤を用い、該第2の所要溶剤の所定量を
前記低粘度にされたサンプル試料に加える第2の定量ポ
ンプ手段とを少なくとも備え、前記サンプル試料に加え
る第2の所要溶剤によって、該サンプル試料中の溶剤不
溶成分を測定可能にしたことを特徴とする瀝青物のオン
ライン試料調製装置である。
【0014】従って、本請求項4に記載の発明によれ
ば、プロセスライン内を流動する瀝青物から所定量のサ
ンプル試料が取り出し手段によって取り出されると共
に、貯留手段内に貯留され、且つ該貯留されたサンプル
試料が第1の定量ポンプ手段による第1の所要溶剤の圧
入によって押し出された後に、該押し出されるサンプル
試料と第1の所要溶剤を混合し、ついで該押し出される
サンプル試料に対し、第2の定量ポンプ手段によって第
2の所要溶剤を加えることで、所要のサンプル試料が調
製され、該サンプル試料中の溶剤不溶成分の測定が可能
になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る瀝青物のオンライン試料
調製方法、及びその装置の一実施例につき、図1を参照
して詳細に説明する。
【0016】本実施例においては、高粘度瀝青物中に存
在するキノリン不溶成分をオンラインで測定・検出する
ために、プロセスラインから高粘度瀝青物のサンプル試
料を一定量づつサンプリングしてバッファーに貯留し、
且つ該サンプル試料よりも低粘度の第1の所要溶剤の一
定量をバッファーの一方側から圧入することで、該バッ
ファーの他方側から前記一定量のサンプル試料を押し出
し、且つ希釈して低粘度とし、該低粘度にされたサンプ
ル試料に対して、該サンプル試料よりも低粘度の第2の
所要溶剤を混合させることにより、所期通りのサンプル
試料を調製する手段について取扱う。
【0017】ここで、本実施例の場合、対象となる瀝青
物については、好ましくは150℃における粘度が1〜
300cp程度、より好ましくは5〜50cp程度で、
例えば、コールタールとその留出油、コールタール誘導
体であるソフトピッチ、脱QIソフトピッチ、水添ピッ
チ、バインダーピッチ、及び石油重質油とその誘導体、
さらには、石炭液化タールとその誘導体等であり、該瀝
青物は、比較的高粘度である。
【0018】また、前記押し出しに用いる第1、及び第
2の所要溶剤としては、前記瀝青物の種類に対応して、
例えば、キノリン、トルエン、ピリジン、アセトン、ヘ
キサン、アルコール、及びコールタールとその留出油等
が挙げられる。
【0019】図1は、本実施例を適用した好適な瀝青物
のオンライン試料調製装置の概要を示す構成説明図であ
る。
【0020】即ち、この図1に示す実施例構成におい
て、本オンライン試料調製装置は、プロセスライン(ま
たは該プロセスラインから取り出されるサンプルライン
の何れか)11から分岐されるサンプル試料の取り出し
のための分岐管路12に対し、それぞれに接続管路13
〜16を介して、先ず、前記サンプル試料の取り出しに
用いられる第1の開閉弁21、該取り出されるサンプル
試料を貯留するバッファー22、前記取り出されるサン
プル試料と第1の所要溶剤Aとをミキシング混合する公
知構成による第1のスタティックミキサー23、該ミキ
シング混合を効果的に行なわせるのに用いる第2の開閉
弁24、及び前記ミキシング混合されたサンプル試料と
第2の所要溶剤Bとをミキシング混合する同様に公知構
成による第2のスタティックミキサー25を順次に接続
させた上で、導入管路17を経て、サンプル試料の測定
・分析のための所要のオンライン分析装置31を接続さ
せてあり、且つ前記第2の開閉弁24には、三方弁を用
いて第1の排出管路18を取り出し、前記オンライン分
析装置31からは、第2の排出管路19を取り出してあ
る。なお、この場合、前記バッファー22については、
該一定量のサンプル試料を貯留し得る構造の配管であれ
ばよく、好ましくはこれを螺旋構造とするのが装置の設
計上、効果的である。
【0021】また、前記第1の開閉弁21とバッファー
22との間の接続管路13に対しては、前記第1の所要
溶剤Aの取り出しのための取り出し管路41上で、例え
ば、プランジャーポンプ、チューブポンプ等の第1の定
量ポンプ51を介して第1の供給管路42を、同様に、
前記バッファー22と第1のスタティックミキサー23
との間の接続管路14に対しては、前記第1の定量ポン
プ51に並列されるところの、同様にプランジャーポン
プ、チューブポンプ等の第2の定量ポンプ52を介して
第2の供給管路43をそれぞれに接続させるものであ
り、且つ該各供給管路42、43上にあっては、それぞ
れに第1、第2の各逆止弁53、54を介在させるのが
望ましい。
【0022】さらに、前記第2の開閉弁24と第2のス
タティックミキサー25との間の接続管路16に対して
は、前記第2の所要溶剤Bの取り出しのための取り出し
管路61上で、ここでもプランジャーポンプ、チューブ
ポンプ等の第3の定量ポンプ71を介して供給管路62
を接続させるものであり、同様に、該供給管路62上に
あっても、逆止弁72を介在させるのが望ましい。
【0023】なお、試料および求めようとする溶剤不溶
分によっては、第1のスタティックミキサー23から直
接オンライン分析装置31に試料を導き、測定すること
ももちろん可能である。
【0024】また、第1段のスタティックミキサー23
および第2のスタティックミキサー25を、それぞれ直
列あるいは並列に増設し、多種類の溶剤を加えることを
可能とし、1台のシステムで多種の溶剤不溶解分を測定
することも可能である。
【0025】続いて、本実施例装置の作用について工程
順に述べる。
【0026】(a)先ず、第1の工程では、プロセスラ
イン11内を流動する高粘度(150℃で5〜50cp
程度)瀝青物について、第2の開閉弁24のプロセスラ
イン11側と第1の排出管路18側を開弁し、且つ分析
装置31側を閉弁した状態のままで、第1の開閉弁21
を所定時間に亘って開弁し、且つ該開弁状態を維持する
ことにより、分岐管路12内を通して一定量のサンプル
試料を接続流路13側、ひいては、その入口側からバッ
ファー22内に一旦、貯留する。
【0027】(b)また、第2の工程では、前記第1の
開閉弁21を閉弁した上で、第1の定量ポンプ51を駆
動することにより、溶剤Aの取り出し管路41から前記
サンプル試料よりも低粘度(サンプル試料の粘性度に見
合った常温で1〜100cp程度)による押し出し用溶
剤Aの一定量(0.1〜20g/min程度)を第1の
供給流路42によって前記バッファー22内に圧入さ
せ、この結果として、該バッファー22の出口側から
は、一定量(0.1〜20g/min程度)のサンプル
試料が押し出される。
【0028】(c)さらに、第3の工程では、第2の定
量ポンプ52を駆動することにより、前記押し出し用溶
剤Aと同一の希釈用溶剤Aの一定量(0.1〜20g/
min程度)を第2の供給流路43によって供給させる
と共に、前記押し出されたサンプル試料と共々に第1の
スタティックミキサー23で均一にミキシング混合され
る。
【0029】(d)その後、第4の工程では、前記第2
の開閉弁24を切り換えて第1の排出管路18側を閉弁
し、且つ分析装置31側を開弁することで、該混合によ
って低粘度にされたサンプル試料が次の工程に送給され
る。
【0030】(e)次いで、第5の工程では、この場
合、前記高粘度瀝青物中の溶剤不溶成分を測定・検出す
るのであるから、定量ポンプ71を駆動することによ
り、溶剤Bの取り出し管路61から前記サンプル試料よ
りも低粘度(サンプル試料の粘性度に見合った常温で1
〜100cp程度)の溶剤Bを一定量(20〜300g
/min程度)供給させると共に、前記送給される低粘
度にされたサンプル試料と共々に第2のスタティックミ
キサー25で均一にミキシング混合され、このようにし
て所期通りのサンプル試料が調製される。
【0031】(f)そして、第6の工程では、前記調製
されたサンプル試料がオンライン分析装置31、この場
合、吸光光度計、例えば、フローセル式吸光光度計に供
給させることにより、該フローセル式吸光光度計によっ
て所望のサンプル試料中のキノリン不溶成分、ひいて
は、目的とする高粘度瀝青物中の溶剤不溶成分が正確に
測定・検出されるのである。
【0032】(g)最後に、第7の工程では、前記フロ
ーセル式吸光光度計による溶剤不溶成分の測定・検出
後、全経路内に再度、前記各溶剤A、Bを流すことによ
って各部が洗浄される。
【0033】次に、本実施例装置を用いることで、ソフ
トピッチのキノリン不溶成分を測定する場合の具体例に
ついて述べる。
【0034】この場合、溶剤Aとしては、沸点範囲が2
20〜310℃のタール留出油を用い、溶剤Bとして
は、キノリンを用いた。
【0035】先ず、プロセスライン11から、開弁され
た第1の開閉弁21を介して、粘度100cp(150
℃)のソフトピッチをサンプル試料としてバッファー2
2内に貯留させた後、前記第1の開閉弁21を閉弁し、
且つ前記第1の定量ポンプ51によってバッファー22
内に溶剤Aを0.3g/minの条件で圧入することに
より、該バッファー22内のサンプル試料を押し出すと
共に、該サンプル試料に対し、第2の定量ポンプ52に
よって溶剤Aを10倍容量となるように加え、これを第
1のスタティックミキサー23で均一に混合した。
【0036】次いで、第2の開閉弁24を切り換えた上
で、前記溶剤Aによって低粘度にされたサンプル試料に
対し、定量ポンプ71によって33.3倍容量の溶剤B
を添加し、且つ第2のスタティックミキサー25で均一
に混合することにより、該サンプル試料中のキノリン不
溶成分を分散して所要のサンプル試料を調製した。
【0037】その後、オンライン分析装置31として、
プロセス用吸光光度計(相馬光学(株)製・ES−32
10)を用い、該プロセス用吸光光度計に前記調製され
たサンプル試料を供給し、その吸光度によって該サンプ
ル試料中のキノリン不溶成分を測定したところ、そのQ
iの値が5%であって、別途にJIS・K2425によ
って測定したQiの値とよく一致していた。さらに、サ
ンプル試料のサンプリングから測定までの分析に必要な
所要時間が約20分間であり、JIS方式の場合に比較
して大幅な時間短縮が可能になることが確かめられた。
【0038】
【発明の効果】以上、実施例によって詳述したように、
本発明による瀝青物のオンライン試料調製によれば、プ
ロセスラインから一定量づつサンプリングした瀝青物の
サンプル試料を貯留部内に貯留し、且つ該貯留するサン
プル試料よりも低粘度な第1の所要溶剤の所定量を貯留
部の一方から圧入して、該圧入する第1の所要溶剤によ
って貯留部内の所定量のサンプル試料を押し出すように
し、また、押し出されるサンプル試料に対して、該サン
プル試料よりも低粘度な第2の所要溶剤の所定量を加え
るようにしたから、サンプル試料の調製をオンラインで
簡単且つ容易に行なうことができるのであり、また一方
では、オンライン分析装置に、例えば、プロセス用に改
装した各種の分析機器を使用するときは、瀝青物、特
に、高濃度瀝青物の定量サンプリングから測定・分析に
至るまでの操作の全てを実機プラント等によって具体化
し得るもので、このために従来のラボ分析に比較して分
析所要時間を極めて短縮でき、且つこの結果として、製
造プロセスにおける品質変化に対して迅速な対応が果た
されることになり、品質管理の点においても極めて有用
であるほか、構造的にも比較的簡単で容易かつ安価に実
施し得るなどの優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した好適な瀝青物のオ
ンライン試料調製装置の概要を示す構成説明図である。
【符号の説明】
11 瀝青物のプロセスライン(またはサンプルライ
ン) 12 瀝青物の分岐管路 13〜16 接続管路 17 サンプル試料の導入管路 18、19 サンプル試料の第1、第2の各排出管路 21 サンプル試料のサンプリング用第1の開閉弁 22 サンプル試料のバッファー 23 サンプル試料と溶剤Aのミキシング用第1のスタ
ティックミキサー 24 サンプル試料の第2の開閉弁 25 サンプル試料と溶剤Bのミキシング用第2のスタ
ティックミキサー 31 サンプル試料のオンライン分析装置 41 溶剤Aの取り出し管路 42、43 溶剤Aの第1、第2の各供給管路 51、52 溶剤Aの第1、第2の各定量ポンプ 53、54 溶剤Aの第1、第2の各逆止弁 61 溶剤Bの取り出し管路 62 溶剤Bの供給管路 71 溶剤Bの定量ポンプ 72 溶剤Bの逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 清 香川県坂出市番の州町1番地 三菱化成株 式会社坂出工場内 (72)発明者 狭間 勝美 香川県坂出市番の州町1番地 三菱化成株 式会社坂出工場内 (72)発明者 藤本 博己 香川県坂出市番の州町1番地 三菱化成株 式会社坂出工場内 (72)発明者 古村 健 香川県坂出市番の州町1番地 三菱化成株 式会社坂出工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスライン内を流動する瀝青物から
    所定量のサンプル試料を取り出して貯留部内に貯留する
    工程と、前記サンプル試料よりも低粘度の第1の所要溶
    剤を用い、該第1の所要溶剤の所定量を前記貯留部の一
    方の側から圧入して、前記貯留されたサンプル試料を他
    方の側へ押し出す工程とを少なくとも含むことを特徴と
    する瀝青物のオンライン試料調製方法。
  2. 【請求項2】 プロセスライン内を流動する瀝青物から
    所定量のサンプル試料を取り出して貯留部内に貯留する
    工程と、前記サンプル試料よりも低粘度の第1の所要溶
    剤を用い、該第1の所要溶剤の所定量を前記貯留部の一
    方の側から圧入して、前記貯留されたサンプル試料を他
    方の側へ押し出すと共に、該押し出されるサンプル試料
    と前記第1の所要溶剤を混合して、該サンプル試料を低
    粘度にする工程と、前記サンプル試料よりも低粘度の第
    2の所要溶剤を用い、該第2の所要溶剤の所定量を前記
    低粘度にされたサンプル試料に加える工程とを少なくと
    も含み、前記サンプル試料に加える第2の所要溶剤によ
    って、該サンプル試料中の溶剤不溶成分を測定可能にし
    たことを特徴とする瀝青物のオンライン試料調製方法。
  3. 【請求項3】 プロセスラインから分岐される管路に対
    して、順次に接続されて該プロセスライン内を流動する
    瀝青物から所定量のサンプル試料を取り出す取り出し手
    段、及び取り出されるサンプル試料を貯留する貯留手段
    と、前記サンプル試料よりも低粘度の第1の所要溶剤を
    用い、該第1の所要溶剤の所定量を前記貯留手段の一方
    の側から圧入して、前記貯留されたサンプル試料を他方
    の側へ押し出す第1の定量ポンプ手段とを少なくとも備
    えることを特徴とする瀝青物のオンライン試料調製装
    置。
  4. 【請求項4】 プロセスラインから分岐される管路に対
    して、順次に接続されて該プロセスライン内を流動する
    瀝青物から所定量のサンプル試料を取り出す取り出し手
    段、及び取り出されるサンプル試料を貯留する貯留手段
    と、前記サンプル試料よりも低粘度の第1の所要溶剤を
    用い、該第1の所要溶剤の所定量を前記貯留手段の一方
    の側から圧入して、前記貯留されたサンプル試料を他方
    の側へ押し出す第1の定量ポンプ手段と、該押し出され
    るサンプル試料と前記第1の所要溶剤を混合して、該サ
    ンプル試料を低粘度にする混合手段と、前記サンプル試
    料よりも低粘度の第2の所要溶剤を用い、該第2の所要
    溶剤の所定量を前記低粘度にされたサンプル試料に加え
    る第2の定量ポンプ手段とを少なくとも備え、前記サン
    プル試料に加える第2の所要溶剤によって、該サンプル
    試料中の溶剤不溶成分を測定可能にしたことを特徴とす
    る瀝青物のオンライン試料調製装置。
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