JPH08100632A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JPH08100632A
JPH08100632A JP26119094A JP26119094A JPH08100632A JP H08100632 A JPH08100632 A JP H08100632A JP 26119094 A JP26119094 A JP 26119094A JP 26119094 A JP26119094 A JP 26119094A JP H08100632 A JPH08100632 A JP H08100632A
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adsorbent
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    • F01N2240/18Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being an adsorber or absorber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2570/00Exhaust treating apparatus eliminating, absorbing or adsorbing specific elements or compounds
    • F01N2570/12Hydrocarbons

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 内燃機関の冷機始動時に並列に設けた一方の
HC吸着材により触媒活性化以前の排気中のHCを吸着
させて排気中のHCを低減させ得ると共に他方のHC吸
着材から離脱させたHCの燃焼により上流側触媒体を早
期に活性させ得て、又、HC吸着材に吸着されたHCの
離脱燃焼により不要な燃料消費を回避し得て、燃料消費
率を向上させる。 【構成】 内燃機関2の始動時毎に排気通路の途中を分
岐して設けた各分岐排気通路14,16を交互に排気流
通状態と排気停止状態とに切換えて、排気流通状態とし
た分岐排気通路のHC吸着材32,34にHCを吸着さ
せると共に排気停止状態とした分岐排気通路のHC吸着
材に吸着されたHCを放出させてHC導入通路36によ
り上流側触媒体よりも上流側の排気通路10に導入して
燃焼させるべく、各分岐排気通路の上流側及び下流側に
設けた上流側切換弁22及び下流側切換弁24を切換制
御する制御手段84を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の排気浄化装
置に係り、特に、内燃機関の冷機始動時に並列に設けた
一方のHC吸着材により触媒活性化以前の排気中のHC
を吸着させて排気中のHCを低減させ得るとともに他方
のHC吸着材から離脱させたHCの燃焼により上流側触
媒体を早期に活性させ得て、また、HC吸着材に吸着さ
れたHCの離脱燃焼により不要な燃料消費を回避し得
て、燃料消費率を向上し得る内燃機関の排気浄化装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される内燃機関には、排気中
の有害成分を浄化する触媒体を備えた排気浄化装置を設
けている。排気浄化装置の触媒体は、内燃機関の冷機始
動時等のように排気温度が低い場合に、排気中の有害成
分を浄化し得る触媒活性温度に達するまでに時間を要す
る。触媒活性温度に達していない触媒活性化以前の触媒
体は、排気中のHC(未燃炭化水素)を十分に浄化し得
ない問題がある。
【0003】このような問題に対処し得る内燃機関の排
気浄化装置としては、図30〜図32に示すものがあ
る。図30の排気浄化装置は、内燃機関702の排気通
路704に触媒体706を設けるとともにこの触媒体7
06の上流側にHC吸着材708を設けている。
【0004】内燃機関702の冷機始動時には、触媒活
性化以前の排気中のHC(未燃炭化水素)をHC吸着材
708に吸着(トラップ)させるとともに、触媒活性化
以後にHC吸着材708からHCを離脱させて排気中の
有害成分とともに触媒体706の触媒物質の作用により
無害なものに浄化させるものである。
【0005】図31の排気浄化装置は、内燃機関702
の排気通路704に触媒体706を設けるとともにこの
触媒体706の上流側にHC吸着材708を設け、HC
吸着材708を迂回するバイパス通路710を設けると
ともに排気流通方向を切換える切換弁712を設けてい
る。
【0006】内燃機関702の冷機始動時には、切換弁
712により排気をHC吸着材708に流通させ、触媒
活性化以前の排気中のHCをHC吸着材708に吸着さ
せるとともに、触媒活性化以後に切換弁712により排
気をバイパス通路710に流通させ、HC吸着材708
から離脱されたHCとともに排気中の有害成分を触媒体
706により浄化させるものである。
【0007】図32の排気浄化装置は、内燃機関702
の排気通路704に触媒体706を設けるとともにこの
触媒体706の上流側の排気通路704にHCを導入す
るHC導入装置708を設け、導入されたHCを点火燃
焼させる点火装置716を設けている。
【0008】内燃機関702の冷機始動時には、HC導
入装置714によりHCを触媒体706上流側に導入し
て点火装置716により燃焼させ、触媒体706の触媒
活性温度への昇温を促進させて排気の浄化開始を促進さ
せるものである。
【0009】前記HC吸着材によりHCを吸着する排気
浄化装置としては、特開平5−57138号公報、特開
平5−171929号公報、特開平5−321647号
公報に開示されるものがある。
【0010】特開平5−57138号公報及び特開平5
−321647号公報に開示される排気浄化装置は、排
気通路の触媒体の上流側にHC吸着材を設け、HC吸着
材を迂回するバイパス通路を設けるとともに排気流通方
向を切換える切換弁を設け、内燃機関の冷機始動時に切
換弁により触媒活性化以前の排気をHC吸着材に流通さ
せてHCを吸着させ、触媒活性化以後に切換弁により排
気をバイパス通路に流通させてHC吸着材から離脱させ
たHCとともに排気中の有害成分を触媒体により浄化さ
せるものである。
【0011】特開平5−171929号公報に開示され
る排気浄化装置は、排気通路の触媒体の下流側にHC吸
着材を設け、HC吸着材を迂回するバイパス通路を設け
るとともに排気流通方向を切換える2つの切換弁を設
け、内燃機関の冷機始動時に2つの切換弁により触媒活
性化以前の排気をHC吸着材に流通させ、触媒体が浄化
し得ないHCをHC吸着材に吸着させるとともに、触媒
活性化以後に2つの切換弁により排気をHC吸着材及び
バイパス通路に流通させ、触媒体により排気を浄化しつ
つこの浄化された排気の一部によりHC吸着材からHC
を離脱させて吸気マニホルドに供給させるものである。
【0012】また、排気浄化装置には、HC等の燃料を
触媒体上流側に導入して燃焼させ、触媒体の触媒活性温
度への昇温を促進させて早期活性化を図ったものがある
(実開平4−8733号公報)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記内燃機
関の冷機始動時に触媒活性化以前の排気中のHCをHC
吸着材に吸着させ、触媒活性化以後にHC吸着材から離
脱させたHCを触媒体により浄化させる排気浄化装置
は、現在のところHC吸着材のHCを吸着する機能が低
いという問題がある。
【0014】このため、従来の排気浄化装置は、HC吸
着材だけで排気中のHC成分値を低下させることが不十
分であることから、触媒体を早期に活性化させる手段を
必要とする問題がある。
【0015】また、触媒体の早期活性化手段として、前
記HC等の燃料を触媒体上流側に導入して燃焼させる排
気浄化装置においては、HC等の燃料を供給する燃料供
給源を必要とする問題がある。この燃料供給源には、水
の電気分解やボンベにより水素を供給するものや、燃料
タンクに発生するHCを供給するものなどがある。
【0016】このため、これら水素やHCを供給するた
めには、電気分解装置やボンベの搭載を必要とすること
により装置の大型化を招く不都合があるとともに、燃料
タンクのHCを供給することにより燃料消費率の悪化を
招く不都合がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、上述不都合を除
去するために、この発明は、内燃機関の排気通路の途中
を少なくとも2本の分岐排気通路に分岐して設け、これ
ら各分岐排気通路の上流側分岐部及び下流側分岐部に夫
々排気流通方向を切換える上流側切換弁及び下流側切換
弁を設け、前記上流側分岐部よりも上流側の排気通路に
上流側触媒体を設けるとともに前記下流側分岐部よりも
下流側の排気通路に下流側触媒体を設け、前記各分岐排
気通路に夫々HC吸着材を設け、これら各HC吸着材よ
りも下流側の前記各分岐排気通路に一端側を分岐して連
通するとともに他端側を集合して前記上流側触媒体より
も上流側の排気通路に連通するHC導入通路を設け、前
記内燃機関の始動時毎に前記各分岐排気通路を交互に排
気流通状態と排気停止状態とに切換えて、前記排気流通
状態とした分岐排気通路のHC吸着材にHCを吸着させ
るとともに前記排気停止状態とした分岐排気通路のHC
吸着材に吸着されたHCを放出させて前記HC導入通路
により前記上流側触媒体よりも上流側の排気通路に導入
して燃焼させるべく、前記上流側切換弁及び下流側切換
弁を切換制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0018】
【作用】この発明の構成によれば、排気浄化装置は、制
御手段によって、内燃機関の始動時毎に各分岐排気通路
を交互に排気流通状態と排気停止状態とに切換えて、排
気流通状態とした分岐排気通路のHC吸着材にHCを吸
着させるとともに排気停止状態とした分岐排気通路のH
C吸着材に吸着されたHCを放出させてHC導入通路に
より上流側触媒体よりも上流側の排気通路に導入して燃
焼させるべく、上流側切換弁及び下流側切換弁を切換制
御することにより、内燃機関の冷機始動時に並列に設け
たHC吸着材の一方によりHCを吸着し得るとともに、
HC吸着材の他方から放出させたHCを上流側触媒体よ
りも上流側の排気通路で燃焼させることができる。
【0019】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明
する。図1〜図4は、この発明の第1実施例を示すもの
である。図1において、2は内燃機関、4は吸気通路、
6は吸気マニホルド、8は排気マニホルド、10は排気
通路である。前記内燃機関2には、排気浄化装置12を
設けている。排気浄化装置12は、排気通路10の途中
を少なくとも2本の分岐排気通路に分岐して設けてい
る。
【0020】第1実施例においては、排気通路10の途
中を第1・第2分岐排気通路14・16に分岐して設け
ている。これら第1・第2分岐排気通路14・16の分
岐される上流側分岐部18及び下流側分岐部20には、
夫々排気流通方向を切換える上流側切換弁22及び下流
側切換弁24を設けている。上流側切換弁22及び下流
側切換弁24は、切換弁制御部26に接続されている。
【0021】前記上流側分岐部18よりも上流側の排気
通路10には、ウォームアップ用の上流側触媒体28を
設けている。前記下流側分岐部20よりも下流側の排気
通路10には、メインとなる下流側触媒体30を設けて
いる。また、前記第1・第2分岐排気通路14・16に
は、夫々第1・第2HC吸着材32・34を設けてい
る。
【0022】前記排気浄化装置12は、第1・第2HC
吸着材32・34よりも下流側の第1・第2分岐排気通
路14・16に夫々一端側を分岐して連通するととも
に、他端側を集合して上流側触媒体28よりも上流側の
排気通路10に連通するHC導入通路36を設けてい
る。
【0023】HC導入通路36は、第1・第2分岐排気
通路14・16の第1・第2HC取入口38・40に夫
々一端側を連通する第1・第2HC導入通路部42・4
4を設け、これら第1・第2HC導入通路部42・44
の集合された他端側に一端側を連通される第3HC導入
通路部46を設け、この第3HC導入通路部46の他端
側を上流側触媒体28よりも上流側の排気通路10のH
C導入口48に連通して設けている。
【0024】第1・第2HC導入通路部42・44及び
第3HC導入通路部46の集合部50には、HC制御部
52を設けている。HC制御部52は、第1・第2HC
導入通路部42・44を第3HC導入通路部46に選択
的に連通させるとともに、これら第1〜第3HC導入通
路部42〜46の連通を遮断するHC導入制御弁54を
有している。
【0025】前記上流側触媒体28よりも上流側の排気
通路10には、HC導入口48に近接して排気点火器5
6を設けている。排気点火器56は、排気点火制御部5
8に接続されている。また、前記上流側触媒体28より
も下流側の排気通路10には、上流側触媒体28からの
排気温度を検出する排気温度センサ60を設けている。
【0026】前記排気浄化装置12には、第1・第2H
C吸着材32・34よりも上流側の第1・第2分岐排気
通路14・16に二次空気を供給する二次空気供給通路
62を設けている。二次空気供給通路62は、第1・第
2分岐排気通路14・16の第1・第2二次空気供給口
64・66に夫々一端側を連通する第1・第2二次空気
供給通路部68・70を設け、これら第1・第2二次空
気供給通路部68・70の集合された他端側に一端側を
連通される第3二次空気供給通路部72を設けている。
【0027】第3二次空気供給通路部72の他端側は、
二次空気供給装置74に連通されている。二次空気供給
装置74は、加熱された二次空気を供給すべく空気ポン
プ76及び熱源78を有している。また、第1・第2二
次空気供給通路部68・70及び第3二次空気供給通路
部72の集合部80には、第3二次空気供給通路部72
を第1・第2二次空気供給通路部68・70に選択的に
連通させるとともに、これら第1〜第3二次空気供給通
路部68〜72の連通を遮断する二次空気制御弁82を
設けている。
【0028】前記上流側切換弁22及び下流側切換弁2
4と切換弁制御部26とHC制御部52と排気点火制御
部58と排気温度センサ60と二次空気供給装置74と
二次空気制御弁82とは、排気浄化装置12の制御手段
84に接続されている。この制御手段84には、内燃機
関2の機関回転数やスタータモータ(図示せず)の動作
状態、スロットル開度等の各種の信号を入力するその他
のセンサ類86が接続されている。
【0029】制御手段84は、排気温度センサ60やそ
の他のセンサ類86から入力する各種信号により、切換
弁制御部26とHC制御部52と排気点火制御部58と
二次空気供給装置74と二次空気制御弁82とを制御
し、内燃機関2の始動時毎に第1・第2分岐排気通路1
4・16を交互に排気流通状態と排気停止状態とに切換
えて、排気流通状態とした例えば第1分岐排気通路14
の第1HC吸着材32にHCを吸着させるとともに排気
停止状態とした例えば第2分岐排気通路16の第2HC
吸着材34に吸着されたHCを放出させてHC導入通路
36により上流側触媒体28よりも上流側の排気通路1
0に導入して燃焼させるべく、上流側切換弁22及び下
流側切換弁24を切換制御する。
【0030】次に作用について説明する。
【0031】内燃機関2の冷機始動時には、上流側触媒
体28及び下流側触媒体30が十分に活性化されてい
ず、排気中のHCを十分に浄化し得ない。
【0032】そこで、制御手段84は、内燃機関2の冷
機始動時に、図2〜図4に示す如く制御を行う。なお、
上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、内燃機関2
の停止時に、第1分岐排気通路14を排気流通状態とす
るとともに第2分岐排気通路16を排気停止状態とする
ように切換制御されているものとする。
【0033】図2に示す如く、制御手段84は、制御が
スタートすると(ステップ100)、各種信号を読み込
み(ステップ102)、内燃機関2の始動時であるか否
かを判断する(ステップ104)。
【0034】この判断(ステップ104)がNOの場合
は、各種信号の読み込み(ステップ102)にリターン
する。この判断(ステップ104)がYESの場合は、
HC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のON
と空気ポンプ76及び熱源78の作動と二次空気制御弁
82の切換制御との処理を行う(ステップ106)。
【0035】この処理(ステップ106)において、制
御手段84は、図3に示す如く、内燃機関2の始動時に
上流側切換弁22及び下流側切換弁24により第1分岐
排気通路14を排気流通状態とするとともに第2分岐排
気通路16を排気停止状態としており、HC制御部52
によりHC導入制御弁54を切換制御させて第2HC導
入通路部44を第3HC導入通路部46に連通させると
ともに第1HC導入通路部42を遮断する。
【0036】また、制御手段84は、二次空気制御弁8
2を切換制御することにより第3二次空気供給通路部7
2を第2二次空気供給通路部70に連通させるとともに
第1二次空気供給通路部68を遮断し、二次空気供給装
置74により空気ポンプ76及び熱源78を作動させて
第2HC吸着材34よりも上流側の第2分岐排気通路1
6に加熱された二次空気(例えば300℃程度)を供給
する。
【0037】前記排気流通状態とされた第1分岐排気通
路14の第1HC吸着材32は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第2分岐排気通路16の第2
HC吸着材34は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。放出されたHCは、HC導
入通路36により上流側触媒体28よりも上流側の排気
通路10に導入され、排気点火制御部58による排気点
火器56のONによりHCを燃焼させる。
【0038】これにより、上流側触媒体28は、HCの
燃焼により昇温され、活性化を促進される。
【0039】前記処理(ステップ106)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ108)、この温度T1 が触
媒の活性化する温度のしきい値Taを越えたか否かを判
断する(ステップ110)。
【0040】この判断(ステップ110)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ108)にリター
ンする。この判断(ステップ110)がYESの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御
とHC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のO
FFと空気ポンプ76及び熱源78の停止と二次空気制
御弁82の切換制御との処理を行い(ステップ11
2)、リターンする(ステップ114)。
【0041】前記処理(ステップ112)において、制
御手段84は、図3に示す如く、上流側切換弁22及び
下流側切換弁24の切換制御により第1分岐排気通路1
4を排気停止状態とするとともに第2分岐排気通路16
を排気流通状態とし、HC制御部52によりHC導入制
御弁54を切換制御させて第1〜第3HC導入通路部4
2〜46の連通を遮断する。
【0042】また、制御手段84は、二次空気制御弁8
2を切換制御することにより第1〜第3二次空気供給通
路部68〜72の連通を遮断し、二次空気供給装置74
により空気ポンプ76及び熱源78を停止させて二次空
気の供給を停止し、排気点火器56をOFFする。
【0043】これにより、排気停止状態とされた第1分
岐排気通路14の第1HC吸着材32は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第2分岐排気通路1
6の第2HC吸着材34は、内燃機関2の運転中にHC
を放出する離脱状態となる。放出されたHCは、下流側
触媒体30に導入され、浄化される。
【0044】この状態は、内燃機関2が停止されるまで
維持される。
【0045】停止した内燃機関2を再始動すると、制御
手段84は、図2・図3に示す如く制御を行う。このと
き、上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、前記の
如く、第1分岐排気通路14を排気停止状態とするとと
もに第2分岐排気通路16を排気流通状態とするように
切換制御されている。
【0046】図2に示す如く、制御手段84は、制御が
スタートすると(ステップ100)、各種信号を読み込
み(ステップ102)、内燃機関2の始動時であるか否
かを判断する(ステップ104)。
【0047】この判断(ステップ104)がNOの場合
は、各種信号の読み込み(ステップ102)にリターン
する。この判断(ステップ104)がYESの場合は、
HC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のON
と空気ポンプ76及び熱源78の作動と二次空気制御弁
82の切換制御との処理を行う(ステップ106)。
【0048】この処理(ステップ106)おいて、制御
手段84は、図4に示す如く、内燃機関2の再始動時に
上流側切換弁22及び下流側切換弁24により第1分岐
排気通路14を排気停止状態とするとともに第2分岐排
気通路16を排気流通状態としており、HC制御部52
によりHC導入制御弁54を切換制御させて第1HC導
入通路部42を第3HC導入通路部46に連通させると
ともに第2HC導入通路部44を遮断する。
【0049】また、制御手段84は、二次空気制御弁8
2を切換制御することにより第3二次空気供給通路部7
2を第1二次空気供給通路部68に連通させるとともに
第2二次空気供給通路部70を遮断し、二次空気供給装
置74により空気ポンプ76及び熱源78を作動させて
第1HC吸着材32よりも上流側の第1分岐排気通路1
4に加熱された二次空気を供給する。
【0050】前記排気流通状態とされた第2分岐排気通
路16の第2HC吸着材34は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第1分岐排気通路14の第1
HC吸着材32は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。放出されたHCは、HC導
入通路36により上流側触媒体28よりも上流側の排気
通路10に導入され、排気点火制御部58による排気点
火器56のONによりHCを燃焼させる。
【0051】これにより、上流側触媒体28は、HCの
燃焼により昇温され、活性化を促進される。
【0052】前記処理(ステップ106)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ108)、この温度が触媒の
活性化する温度のしきい値Taを越えたか否かを判断す
る(ステップ110)。
【0053】この判断(ステップ110)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ108)にリター
ンする。この判断(ステップ110)がYESの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御
とHC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のO
FFと空気ポンプ76及び熱源78の停止と二次空気制
御弁82の切換制御との処理を行い(ステップ11
2)、リターンする(ステップ114)。
【0054】前記処理(ステップ112)において、制
御手段84は、図4に示す如く、上流側切換弁22及び
下流側切換弁24の切換制御により第1分岐排気通路1
4を排気流通状態とするとともに第2分岐排気通路16
を排気停止状態とし、HC制御部52によりHC導入制
御弁54を切換制御させて第1〜第3HC導入通路部4
2〜46の連通を遮断する。
【0055】また、制御手段84は、二次空気制御弁8
2を切換制御することにより第1〜第3二次空気供給通
路部68〜72の連通を遮断し、二次空気供給装置74
により空気ポンプ76及び熱源78を停止させて二次空
気の供給を停止し、排気点火器56をOFFする。
【0056】これにより、排気停止状態とされた第2分
岐排気通路16の第2HC吸着材34は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第1分岐排気通路1
4の第1HC吸着材32は、内燃機関2の運転中にHC
を放出する離脱状態となる。放出されたHCは、下流側
触媒体30に導入され、浄化される。
【0057】このように、排気浄化装置12は、制御手
段84によって、内燃機関2の始動時毎に第1・第2分
岐排気通路14・16を交互に排気流通状態と排気停止
状態とに切換えて、排気流通状態とした例えば第1分岐
排気通路14の第1HC吸着材32にHCを吸着させる
とともに排気停止状態とした例えば第2分岐排気通路1
6の第2HC吸着材34に吸着されたHCを放出させて
HC導入通路36により上流側触媒体28よりも上流側
の排気通路10に導入して燃焼させるべく、上流側切換
弁22及び下流側切換弁24を切換制御する。
【0058】これにより、排気浄化装置12は、上流側
切換弁22及び下流側切換弁を24切換制御することに
より、内燃機関2の冷機始動時に並列に設けた第1・第
2HC吸着材32・34の一方によりHCを吸着するこ
とができるとともに、他方から放出させたHCを上流側
触媒体28よりも上流側の排気通路10で燃焼させるこ
とができる。
【0059】このため、この排気浄化装置12は、内燃
機関2の冷機始動時に並列に設けた第1・第2HC吸着
材32・34の一方により触媒活性化以前の排気中のH
Cを吸着させて排気中のHCを低減させることができる
とともに他方から離脱させたHCの燃焼により上流側触
媒体28を早期に活性させることができ、また、第1・
第2HC吸着材32・34の他方に吸着されたHCの離
脱燃焼により別途に燃料と必要とせず、不要な燃料消費
を回避し得て、燃料消費率を向上することができる。
【0060】なお、第1実施例においては、二次空気供
給装置74により加熱された二次空気を第1・第2HC
吸着材32・34に供給して吸着されているHCを放出
させたが、内燃機関2の排気の一部を第1・第2HC吸
着材32・34に供給してHCを放出させる排気供給手
段を設けることもできる。この場合には、空気ポンプや
熱源が不要となり、コストの低減を果たすことができ
る。
【0061】図5〜図8は、この発明の第2実施例を示
すものである。この第2実施例においては、図1に示す
第1実施例と同一機能を果たす箇所に同一符号を付して
説明を省略し、特徴となる部分に符号を付して説明す
る。
【0062】この第2実施例の排気浄化装置12は、図
5に示す如く、HC導入通路36の第3HC導入通路部
46にHCの濃度を検出するHCセンサ88を設け、H
C制御部52にHC供給装置90をHC供給通路92に
より連絡して設け、HCセンサ88及びHC供給装置9
0を制御手段84に接続して設けている。HC供給装置
90は、例えば、内燃機関2の燃料タンク(図示せず)
やキャニスタ(図示せず)とすることができる。
【0063】第2実施例の排気浄化装置12の制御手段
84は、内燃機関の冷機始動時に、図6〜図8に示す如
く制御を行う。なお、上流側切換弁22及び下流側切換
弁24は、内燃機関2の停止時に、第1分岐排気通路1
4を排気流通状態とするとともに第2分岐排気通路16
を排気停止状態とするように切換制御されているものと
する。
【0064】図6に示す如く、制御手段84は、制御が
スタートすると(ステップ200)、各種信号を読み込
み(ステップ202)、内燃機関2の始動時であるか否
かを判断する(ステップ204)。
【0065】この判断(ステップ204)がNOの場合
は、各種信号の読み込み(ステップ202)にリターン
する。この判断(ステップ204)がYESの場合は、
HC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のON
と空気ポンプ76及び熱源78の作動と二次空気制御弁
82の切換制御との処理を行う(ステップ206)。
【0066】この処理(ステップ206)において、制
御手段84は、図7に示す如く、内燃機関2の始動時に
第1分岐排気通路14を排気流通状態とするとともに第
2分岐排気通路16を排気停止状態としており、第2H
C導入通路部44を第3HC導入通路部46に連通させ
るとともに第1HC導入通路部42を遮断する。
【0067】また、制御手段84は、第3二次空気供給
通路部72を第2二次空気供給通路部70に連通させる
とともに第1二次空気供給通路部68を遮断し、空気ポ
ンプ76及び熱源78を作動させて第2HC吸着材34
よりも上流側の第2分岐排気通路16に加熱された二次
空気を供給する。
【0068】前記排気流通状態とされた第1分岐排気通
路14の第1HC吸着材32は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第2分岐排気通路16の第2
HC吸着材34は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。このHCは、HC導入通路
36により上流側触媒体28よりも上流側の排気通路1
0に導入され、排気点火器56のONにより燃焼され、
上流側触媒体28を昇温させて活性化を促進する。
【0069】前記処理(ステップ206)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ208)、この温度T1 が触
媒の活性化する温度のしきい値Taを越えたか否かを判
断する(ステップ210)。
【0070】この判断(ステップ210)がNOの場合
は、HCセンサ88により第3HC導入通路部46のH
Cの濃度を検出し(ステップ212)、HCによる空燃
比が可燃域か否かを判断する(ステップ214)。
【0071】この判断(ステップ214)がYESの場
合は、排気の温度T1 の検出(ステップ208)にリタ
ーンする。この判断(ステップ214)がNOの場合
は、空燃比を補正する処理をして(ステップ216)、
排気の温度T1 の検出(ステップ208)にリターンす
る。
【0072】前記空燃比補正の処理(ステップ216)
において、制御手段84は、HC制御部52によりHC
導入制御弁54を切換制御させてHC供給通路92を第
3HC導入通路部46に連通させる。HC供給装置90
からのHCは、第2HC吸着材34の放出するHCと合
せて上流側触媒体28よりも上流側の排気通路10に導
入され、排気点火器56のONにより燃焼され、上流側
触媒体28を昇温せて活性化を促進する。
【0073】一方、判断(ステップ210)がYESの
場合は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換
制御とHC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56
のOFFと空気ポンプ76及び熱源78の停止と二次空
気制御弁82の切換制御との処理を行い(ステップ21
8)、リターンする(ステップ220)。
【0074】前記処理(ステップ218)において、制
御手段84は、図7に示す如く、上流側切換弁22及び
下流側切換弁24の切換制御により第1分岐排気通路1
4を排気停止態とするとともに第2分岐排気通路16を
排気流通状態とし、HC制御部52によりHC導入制御
弁54を切換制御させて第1〜第3HC導入通路部42
〜46の連通を遮断し、また、HC供給装置90からH
Cを供給している場合はHC供給通路92の連通を遮断
する。
【0075】また、制御手段84は、二次空気制御弁8
2を切換制御することにより第1〜第3二次空気供給通
路部68〜72の連通を遮断し、二次空気供給装置74
により空気ポンプ76及び熱源78を停止させて二次空
気の供給を停止し、排気点火器56をOFFする。
【0076】これにより、排気停止状態とされた第1分
岐排気通路14の第1HC吸着材32は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第2分岐排気通路1
6の第2HC吸着材34は、内燃機関2の運転中にHC
を放出する離脱状態となる。放出されたHCは、下流側
触媒体30に導入され、浄化される。
【0077】この状態は、内燃機関2が停止されるまで
維持される。
【0078】停止した内燃機関2を再始動すると、制御
手段84は、図6・図8に示す如く制御を行う。このと
き、上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、前記の
如く、第1分岐排気通路14を排気停止状態とするとと
もに第2分岐排気通路16を排気流通状態とするように
切換制御されている。
【0079】図6に示す如く、制御手段84は、制御が
スタートすると(ステップ200)、前記と同様に、
(ステップ202)から(ステップ206)を実行す
る。
【0080】この処理(ステップ206)おいて、制御
手段84は、図8に示す如く、内燃機関2の再始動時に
第1分岐排気通路14を排気停止状態とするとともに第
2分岐排気通路16を排気流通状態としており、HC制
御部52によりHC導入制御弁54を切換制御させて第
1HC導入通路部42を第3HC導入通路部46に連通
させるとともに第2HC導入通路部44を遮断する。
【0081】また、制御手段84は、二次空気制御弁8
2を切換制御することにより第3二次空気供給通路部7
2を第1二次空気供給通路部68に連通させるとともに
第2二次空気供給通路部70を遮断し、二次空気供給装
置74により空気ポンプ76及び熱源78を作動させて
第1HC吸着材32よりも上流側の第1分岐排気通路1
4に加熱された二次空気を供給する。
【0082】前記排気流通状態とされた第2分岐排気通
路16の第2HC吸着材34は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第1分岐排気通路14の第1
HC吸着材32は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。放出されたHCは、HC導
入通路36により上流側触媒体28よりも上流側の排気
通路10に導入され、排気点火器56のONにより燃焼
され、上流側触媒体28を昇温させい活性化を促進す
る。
【0083】前記処理(ステップ206)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ208)、この温度T1 が触
媒の活性化する温度のしきい値Taを越えたか否かを判
断する(ステップ210)。
【0084】この判断(ステップ210)がNOの場合
は、HCセンサ88により第3HC導入通路部46のH
Cの濃度を検出し(ステップ212)、HCによる空燃
比が可燃域か否かを判断する(ステップ214)。
【0085】この判断(ステップ214)がYESの場
合は、排気の温度T1 の検出(ステップ208)にリタ
ーンする。この判断(ステップ214)がNOの場合
は、空燃比を補正する処理をして(ステップ216)、
排気の温度T1 の検出(ステップ208)にリターンす
る。
【0086】前記空燃比補正の処理(ステップ216)
において、制御手段84は、HC制御部52によりHC
導入制御弁54を切換制御させてHC供給通路92を第
3HC導入通路部46に連通させる。HC供給装置90
からのHCは、第1HC吸着材32の放出するHCと合
せて上流側触媒体28よりも上流側の排気通路10に導
入され、排気点火器56のONにより燃焼され、上流側
触媒体28を昇温させて活性化を促進する。
【0087】一方、判断(ステップ210)がYESの
場合は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換
制御とHC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56
のOFFと空気ポンプ76及び熱源78の停止と二次空
気制御弁82の切換制御との処理を行い(ステップ21
8)、リターンする(ステップ220)。
【0088】前記処理(ステップ218)において、制
御手段84は、図8に示す如く、上流側切換弁22及び
下流側切換弁24の切換制御により第1分岐排気通路1
4を排気流通状態とするとともに第2分岐排気通路16
を排気停止状態とし、HC制御部52によりHC導入制
御弁54を切換制御させて第1〜第3HC導入通路部4
2〜46の連通を遮断し、また、HC供給装置90から
HCを供給している場合はHC供給通路92の連通を遮
断する。
【0089】また、制御手段84は、二次空気制御弁8
2を切換制御することにより第1〜第3二次空気供給通
路部68〜72の連通を遮断し、二次空気供給装置74
により空気ポンプ76及び熱源78を停止させて二次空
気の供給を停止し、排気点火器56をOFFする。
【0090】これにより、排気停止状態とされた第2分
岐排気通路16の第2HC吸着材34は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第1分岐排気通路1
4の第1HC吸着材32は、内燃機関2の運転中にHC
を放出する離脱状態となる。放出されたHCは、下流側
触媒体30に導入され、浄化される。
【0091】このように、この第2実施例の排気浄化装
置12は、制御手段84によって、内燃機関2の始動時
毎に第1・第2分岐排気通路14・16を交互に排気流
通状態と排気停止状態とに切換えて、排気流通状態とし
た例えば第1分岐排気通路14の第1HC吸着材32に
HCを吸着させるとともに排気停止状態とした例えば第
2分岐排気通路16の第2HC吸着材34に吸着された
HCを放出させてHC導入通路36により上流側触媒体
28よりも上流側の排気通路10に導入して燃焼させる
べく、上流側切換弁22及び下流側切換弁24を切換制
御し、また、HCセンサ88により上流側触媒体28よ
りも上流側の排気通路10に導入するHCの濃度を検出
して適正な空燃比とすべくHC制御部52を制御してい
る。
【0092】これにより、この排気浄化装置12は、内
燃機関2の冷機始動時に並列に設けた第1・第2HC吸
着材32・34の一方によりHCを吸着することができ
るとともに、他方から放出させたHCを上流側触媒体2
8よりも上流側の排気通路10で燃焼させることがで
き、また、HCが適正に燃焼させることができる。この
ため、この排気浄化装置12は、内燃機関2の冷機始動
時に並列に設けた第1・第2HC吸着材32・34の一
方により触媒活性化以前の排気中のHCを吸着させて排
気中のHCを低減させることができるとともに他方から
離脱させたHCの燃焼により上流側触媒体28を早期に
活性させることができ、また、第1・第2HC吸着材3
2・34の他方に吸着されたHCの離脱燃焼により別途
に燃料と必要とせず、さらに、供給するHCを適正に制
御し得るとともに燃料タンクやキャニスタ等の燃料蒸気
を利用し得て、不要な燃料消費を回避し得て、燃料消費
率をさらに向上することができる。
【0093】図9〜図12は、この発明の第3実施例を
示すものである。この第3実施例においては、図1に示
す第1実施例と同一機能を果たす箇所に同一符号を付し
て説明を省略し、特徴となる部分に符号を付して説明す
る。
【0094】この第3実施例の排気浄化装置12は、図
9に示す如く、排気通路10の途中を第1・第2分岐排
気通路14・16に分岐して設けるとともに、さらに、
第3分岐排気通路94を分岐して設けている。第1・第
2分岐排気通路14・16には、夫々第1・第2HC吸
着材32・34を設けている。第3排気排気通路94に
は、HC吸着材を設けず、排気をバイパスさせる。
【0095】上流側分岐部18及び下流側分岐部20に
夫々設けた上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、
排気の温度T1 により排気流通方向を切換える。上流側
切換弁22及び下流側切換弁24は、上流側触媒体28
の下流側に設けた排気温度センサ60の検出する排気の
温度T1 が、HC触媒体を熱劣化させる温度のしきい値
Tc(例えば、500℃)を越えると、排気を第3排気
排気通路94によりバイパスさせるべく切換制御され
る。
【0096】第3実施例の排気浄化装置12の制御手段
84は、内燃機関2の冷機始動時に、図10〜図12示
す如く制御を行う。なお、上流側切換弁22及び下流側
切換弁24は、内燃機関2の停止時に、第1・第2分岐
排気通路14・16を排気停止状態とするとともに第3
分岐排気通路94を排気流通状態とするように切換制御
されているものとする。
【0097】図10に示す如く、制御手段84は、制御
がスタートすると(ステップ300)、各種信号を読み
込み(ステップ302)、内燃機関2の始動時であるか
否かを判断する(ステップ304)。この判断(ステッ
プ304)がNOの場合は、各種信号の読み込み(ステ
ップ302)にリターンする。この判断(ステップ30
4)がYESの場合は、上流側切換弁22及び下流側切
換弁24の切換制御とHC導入制御弁54の切換制御と
排気点火器56のONと空気ポンプ76及び熱源78の
作動と二次空気制御弁82の切換制御との処理を行う
(ステップ306)。
【0098】この処理(ステップ306)において、制
御手段84は、図11に示す如く、上流側切換弁22及
び下流側切換弁24を切換制御して前回離脱側の例えば
第1分岐排気通路14を排気流通状態とするとともに第
2分岐排気通路16・第3分岐排気通路94を排気停止
状態とし、第2HC導入通路部44を第3HC導入通路
部46に連通させるとともに第1HC導入通路部42を
遮断する。
【0099】また、制御手段84は、第3二次空気供給
通路部72を第2二次空気供給通路部70に連通させる
とともに第1二次空気供給通路部68を遮断し、空気ポ
ンプ76及び熱源78を作動させて第2HC吸着材34
よりも上流側の第2分岐排気通路16に加熱された二次
空気を供給する。
【0100】前記排気流通状態とされた第1分岐排気通
路14の第1HC吸着材32は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第2分岐排気通路16の第2
HC吸着材34は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。このHCは、HC導入通路
36により上流側触媒体28よりも上流側の排気通路1
0に導入され、排気点火器56のONにより燃焼され、
上流側触媒体28を昇温させて活性化を促進する。
【0101】前記処理(ステップ306)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ308)、この温度T1 が触
媒の活性化する温度のしきい値Taを越えたか否かを判
断する(ステップ310)。
【0102】この判断(ステップ310)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ308)にリター
ンする。この判断(ステップ310)がYESの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御
とHC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のO
FFと空気ポンプ76及び熱源78の停止と二次空気制
御弁82の切換制御との処理を行う(ステップ31
2)。
【0103】前記処理(ステップ312)において、制
御手段84は、図11に示す如く、上流側切換弁22及
び下流側切換弁24の切換制御により前回吸着側の第1
分岐排気通路14・第3分岐排気通路94を排気停止状
態とするとともに第2分岐排気通路16を排気流通状態
とし、HC制御部52によりHC導入制御弁54を切換
制御させて第1〜第3HC導入通路部42〜46の連通
を遮断する。
【0104】また、制御手段84は、二次空気制御弁8
2を切換制御することにより第1〜第3二次空気供給通
路部68〜72の連通を遮断し、二次空気供給装置74
により空気ポンプ76及び熱源78を停止させて二次空
気の供給を停止し、排気点火器56をOFFする。
【0105】これにより、排気停止状態とされた第1分
岐排気通路14の第1HC吸着材32は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第2分岐排気通路1
6の第2HC吸着材34は、内燃機関2の運転中にHC
を放出する離脱状態となる。放出されたHCは、下流側
触媒体30に導入され、浄化される。
【0106】前記処理(ステップ312)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ314)、この温度T1 がH
C吸着材の熱劣化する温度のしきい値Tcを越えたか否
かを判断する(ステップ316)。
【0107】この判断(ステップ316)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ314)にリター
ンする。この判断(ステップ316)がYESの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24を切換制御
して第1・第2分岐排気通路14・16を排気停止状態
とするとともに第3分岐排気通路94を排気流通状態と
し(ステップ318)、リターンする(ステップ32
0)。
【0108】これにより、HC吸着材の熱劣化する温度
のしきい値Tcを越える排気は、第3分岐排気通路94
を流通され、HC吸着材の熱劣化を防止することができ
る。
【0109】この状態は、内燃機関2が停止されるまで
維持される。
【0110】停止した内燃機関2を再始動すると、制御
手段84は、図10・図12に示す如く制御を行う。こ
のとき、上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、前
記の如く、第1・第2分岐排気通路14・16を排気停
止状態とするとともに第3分岐排気通路94を排気流通
状態とするように切換制御されている。
【0111】図10に示す如く、制御手段84は、制御
がスタートすると(ステップ300)、前記同様に、
(ステップ302)から(ステップ306)を実行す
る。
【0112】この処理(ステップ306)において、制
御手段84は、図12に示す如く、上流側切換弁22及
び下流側切換弁24の切換制御して第2分岐排気通路1
6を排気流通状態とするとともに第1分岐排気通路14
・第3分岐排気通路94を排気停止状態とし、第1HC
導入通路部42を第3HC導入通路部46に連通させる
とともに第2HC導入通路部44を遮断する。
【0113】また、制御手段84は、第3二次空気供給
通路部72を第1二次空気供給通路部68に連通させる
とともに第2二次空気供給通路部70を遮断し、空気ポ
ンプ76及び熱源78を作動させて第1HC吸着材32
よりも上流側の第1分岐排気通路14に加熱された二次
空気を供給する。
【0114】前記排気流通状態とされた第2分岐排気通
路16の第2HC吸着材34は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第1分岐排気通路14の第1
HC吸着材32は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。このHCは、HC導入通路
36により上流側触媒体28よりも上流側の排気通路1
0に導入され、排気点火器56のONにより燃焼され、
上流側触媒体28を昇温させて活性化を促進する。
【0115】前記処理(ステップ306)に続いて、排
気温度センサ60により排気の温度T1 を検出し(ステ
ップ308)、この温度T1 が触媒の活性化する温度の
しきい値Taを越えたか否かを判断する(ステップ31
0)。
【0116】この判断(ステップ310)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ308)にリター
ンする。この判断(ステップ310)がYESの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御
とHC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のO
FFと空気ポンプ76及び熱源78の停止と二次空気制
御弁82の切換制御との処理を行う(ステップ31
2)。
【0117】前記処理(ステップ312)において、制
御手段84は、図2に示す如く、上流側切換弁22及び
下流側切換弁24の切換制御により第2分岐排気通路1
6・第3分岐排気通路94を排気停止状態とするととも
に第1分岐排気通路14を排気流通状態とし、HC制御
部52によりHC導入制御弁54を切換制御させて第1
〜第3HC導入通路部42〜46の連通を遮断する。
【0118】また、制御手段84は、二次空気制御弁8
2を切換制御することにより第1〜第3二次空気供給通
路部68〜72の連通を遮断し、二次空気供給装置74
により空気ポンプ76及び熱源78を停止させて二次空
気の供給を停止し、排気点火器56をOFFする。
【0119】これにより、排気停止状態とされた第2分
岐排気通路16の第2HC吸着材34は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第1分岐排気通路1
4の第1HC吸着材32は、内燃機関2の運転中にHC
を放出する離脱状態となる。放出されたHCは、下流側
触媒体30に導入され、浄化される。
【0120】前記処理(ステップ312)に続き、前記
と同様に、排気温度センサ60による排気の温度T1
検出(ステップ314)、この温度T1 がしきい値Tc
を越えたか否かの判断(ステップ316)を実行する。
【0121】この判断(ステップ316)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ314)にリター
ンする。この判断(ステップ316)がYESの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24を切換制御
して第1・第2分岐排気通路14・16を排気停止状態
とするとともに第3分岐排気通路94を排気流通状態と
し(ステップ318)、リターンする(ステップ32
0)。
【0122】これにより、HC吸着材の熱劣化する温度
のしきい値Tcを越える排気は、第3分岐排気通路94
を流通され、HC吸着材の熱劣化を防止することができ
る。
【0123】このように、この第3実施例の排気浄化装
置12は、制御手段84によって、内燃機関2の始動時
毎に第1・第2分岐排気通路14・16を交互に排気流
通状態と排気停止状態とに切換えて、排気流通状態とし
た例えば第1分岐排気通路14の第1HC吸着材32に
HCを吸着させるとともに排気停止状態とした例えば第
2分岐排気通路16の第2HC吸着材34に吸着された
HCを放出させてHC導入通路36により上流側触媒体
28よりも上流側の排気通路10に導入して燃焼させる
べく、上流側切換弁22及び下流側切換弁24を切換制
御し、また、排気の温度T1 がHC吸着材の熱劣化する
温度のしきい値Tcを越える場合に排気を第3分岐排気
通路94にバイパスさせるべく、上流側切換弁22及び
下流側切換弁24を切換制御している。
【0124】これにより、この排気浄化装置12は、内
燃機関2の冷機始動時に並列に設けた第1・第2HC吸
着材32・34の一方によりHCを吸着することができ
るとともに他方から放出させたHCを上流側触媒体28
よりも上流側の排気通路10で燃焼させることができ、
また、HC吸着材の熱劣化を防止することができる。
【0125】このため、この排気浄化装置12は、内燃
機関2の冷機始動時に並列に設けた第1・第2HC吸着
材32・34の一方により触媒活性化以前の排気中のH
Cを吸着させて排気中のHCを低減させることができる
とともに他方から離脱させたHCの燃焼により上流側触
媒体28を早期に活性させることができ、また、第1・
第2HC吸着材32・34の他方に吸着されたHCの離
脱燃焼により別途に燃料と必要とせず、不要な燃料消費
を回避し得て、燃料消費率をさらに向上することがで
き、さらに、HC吸着材の熱劣化防止により耐久性を向
上することができる。
【0126】図13〜図19は、この発明の第4実施例
を示すものである。この第4実施例においては、図1に
示す第1実施例と同一機能を果たす箇所に同一符号を付
して説明を省略し、特徴となる部分に符号を付して説明
する。
【0127】この第4実施例の排気浄化装置12は、図
13に示す如く、HC導入通路36の第3HC導入通路
部46にHCを送給するHCポンプ96を設け、このH
Cポンプを作動・停止するHC送給装置98を設け、H
C送給装置98を制御手段84に接続して設けている。
【0128】HCポンプ96は、上流側触媒体28の下
流側に設けた排気温度センサ60の検出する排気の温度
1 が、HCを吸着可能な温度(例えば、200℃以
下)のしきい値Tbを越えると作動され、触媒の活性化
する温度のしきい値Taを越えると停止される。また、
上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、排気の温度
1 がHCを吸着可能な温度のしきい値Tbを越える
と、第1・第2分岐排気通路14・16の排気流通状態
・排気停止状態を切換える。前記しきい値Tbとしきい
値Taとは、Tb<Taの関係となっている。
【0129】第3実施例の排気浄化装置12の制御手段
84は、内燃機関2の冷機始動時に、図14〜図19に
示す如く制御を行う。なお、上流側切換弁22及び下流
側切換弁24は、内燃機関2の停止時に、第1分岐排気
通路14を排気流通状態とするとともに第2分岐排気通
路16を排気停止状態とするように切換制御されている
ものとする。
【0130】図14に示す如く、制御手段84は、制御
がスタートすると(ステップ400)、各種信号を読み
込み(ステップ402)、内燃機関2の始動時であるか
否かを判断する(ステップ404)。
【0131】この判断(ステップ404)がNOの場合
は、各種信号の読み込み(ステップ402)にリターン
する。この判断(ステップ404)がYESの場合は、
HC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のON
と空気ポンプ76及び熱源78の作動と二次空気制御弁
82の切換制御との処理を行う(ステップ406)。
【0132】この処理(ステップ406)において、制
御手段84は、図15・図17に示す如く、内燃機関2
の始動時に第1分岐排気通路14を排気流通状態とする
とともに第2分岐排気通路16を排気停止状態としてお
り、第2HC導入通路部44を第3HC導入通路部46
に連通させるとともに第1HC導入通路部42を遮断す
る。
【0133】また、制御手段84は、第3二次空気供給
通路部72を第2二次空気供給通路部70に連通させる
とともに第1二次空気供給通路部68を遮断し、空気ポ
ンプ76及び熱源78を作動させて第2HC吸着材34
よりも上流側の第2分岐排気通路16に加熱された二次
空気を供給する。なお、HCポンプ96は、停止されて
いる。
【0134】前記排気流通状態とされた第1分岐排気通
路14の第1HC吸着材32は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第2分岐排気通路16の第2
HC吸着材34は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。このHCは、HC導入通路
36により上流側触媒体28よりも上流側の排気通路1
0に導入され、排気点火制御部58による排気点火器5
6のONにより燃焼され、上流側触媒体28を昇温させ
て活性化を促進する。
【0135】前記処理(ステップ406)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ408)、この温度T1 がH
Cを吸着可能な温度のしきい値Tbを越えたか否かを判
断する(ステップ410)。
【0136】この判断(ステップ410)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ408)にリター
ンする。この判断(ステップ410)がYESの場合
は、排気温度センサ60の検出する排気の温度T1 が触
媒の活性化する温度のしきい値Taを越えたか否かを判
断する(ステップ412)。
【0137】この判断(ステップ412)がNOの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御
と空気ポンプ76及び熱源78の停止とHCポンプ96
の作動との処理を行い(ステップ414)、排気の温度
1 の検出(ステップ408)にリターンする。
【0138】前記処理(ステップ414)において、制
御手段84は、図15・図18に示す如く、上流側切換
弁22及び下流側切換弁24の切換制御により第1分岐
排気通路14を排気停止状態とするとともに第2分岐排
気通路16を排気流通状態とし、二次空気制御弁82を
切換制御することにより第1〜第3二次空気供給通路部
68〜72の連通を遮断し、二次空気供給装置74によ
り空気ポンプ76及び熱源78を停止させて二次空気の
供給を停止し、HC供給装置98によりHCポンプ96
を作動させる。
【0139】これにより、排気停止状態とされた第1分
岐排気通路14の第1HC吸着材32は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第2分岐排気通路1
6の第2HC吸着材34は、昇温した排気によりHCを
離脱されて排気の一部とともにHCポンプ96により上
流側触媒体28の上流側の排気通路10に還流され、排
気点火器60により燃焼されて活性化を促進する。
【0140】前記判断(ステップ412)がYESの場
合は、HC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56
のOFFとHCポンプ96の停止と二次空気制御弁82
の切換制御との処理を行い(ステップ416)、リター
ンする(ステップ418)。
【0141】前記処理(ステップ416)において、制
御手段84は、図15・図19に示す如く、HC制御部
52によりHC導入制御弁54を切換制御させて第1〜
第3HC導入通路部42〜46の連通を遮断し、排気点
火器56をOFFし、HC供給装置98によりHCポン
プ96を停止させる。
【0142】排気流通状態の第2分岐排気通路16の第
2HC吸着材34は、内燃機関2の運転中にHCを放出
する離脱状態となり、放出されたHCを下流側触媒体3
0により浄化する。この状態は、内燃機関2が停止され
るまで維持される。
【0143】停止した内燃機関2を再始動すると、制御
手段84は、図14〜図19に示す如く制御を行う。こ
のとき、上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、前
記の如く、第1分岐排気通路14を排気停止状態とする
とともに第2分岐排気通路16を排気流通状態とするよ
うに切換制御されている。
【0144】図14に示す如く、制御手段84は、制御
がスタートすると(ステップ400)、前記と同様に、
(ステップ402)から(ステップ406)を実行す
る。
【0145】この処理(ステップ406)において、制
御手段84は、図16に示す如く、内燃機関2の再始動
時に第1分岐排気通路14を排気停止状態とするととも
に第2分岐排気通路16を排気流通状態としており、第
1HC導入通路部42を第3HC導入通路部46に連通
させるとともに第2HC導入通路部44を遮断する。
【0146】また、制御手段84は、第3二次空気供給
通路部72を第1二次空気供給通路部68に連通させる
とともに第2二次空気供給通路部70を遮断し、空気ポ
ンプ76及び熱源78を作動させて第1HC吸着材32
よりも上流側の第1分岐排気通路14に加熱された二次
空気を供給する。なお、HCポンプ96は、停止されて
いる。
【0147】前記排気流通状態とされた第2分岐排気通
路16の第1HC吸着材34は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第1分岐排気通路14の第1
HC吸着材34は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。このHCは、HC導入通路
36により上流側触媒体28よりも上流側の排気通路1
0に導入され、排気点火器56のONにより燃焼され、
上流側触媒体28を昇温させて活性化を促進する。
【0148】前記処理(ステップ406)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ408)、この温度T1 がH
Cを吸着可能な温度のしきい値Tbを越えたか否かを判
断する(ステップ410)。
【0149】この判断(ステップ410)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ408)にリター
ンする。この判断(ステップ410)がYESの場合
は、排気の温度T1 が触媒の活性化する温度のしきい値
Taを越えたか否かを判断する(ステップ412)。
【0150】この判断(ステップ412)がNOの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御
と空気ポンプ76及び熱源78の停止とHCポンプ96
の作動との処理を行い(ステップ414)、排気の温度
1 の検出(ステップ408)にリターンする。
【0151】前記処理(ステップ414)において、制
御手段84は、図16に示す如く、第1分岐排気通路1
4を排気流通状態とするとともに第2分岐排気通路16
を排気停止状態とし、第1〜第3二次空気供給通路部6
8〜72の連通を遮断し、空気ポンプ76及び熱源78
を停止させて二次空気の供給を停止し、HCポンプ96
を作動させる。
【0152】これにより、排気停止状態とされた第2分
岐排気通路16の第2HC吸着材34は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第1分岐排気通路1
4の第1HC吸着材32は、昇温した排気によりHCを
離脱されて排気の一部とともにHCポンプ96により上
流側触媒体28の上流側の排気通路10に還流され、排
気点火器60により燃焼されて活性化を促進する。
【0153】前記判断(ステップ412)がYESの場
合は、HC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56
のOFFとHCポンプ96の停止と二次空気制御弁82
の切換制御との処理を行い(ステップ416)、リター
ンする(ステップ418)。
【0154】前記処理(ステップ416)において、制
御手段84は、HC制御部52によりHC導入制御弁5
4を切換制御させて第1〜第3HC導入通路部42〜4
6の連通を遮断し、排気点火器56をOFFし、HC供
給装置98によりHCポンプ96を停止させる。排気流
通状態の第2分岐排気通路16の第2HC吸着材34
は、内燃機関2の運転中にHCを放出する離脱状態とな
り、放出されたHCを下流側触媒体30により浄化す
る。
【0155】このように、この第4実施例の排気浄化装
置12は、制御手段84によって、内燃機関2の始動時
毎に第1・第2分岐排気通路14・16を交互に排気流
通状態と排気停止状態とに切換えて、排気流通状態とし
た例えば第1分岐排気通路14の第1HC吸着材32に
HCを吸着させるとともに排気停止状態とした例えば第
2分岐排気通路16の第2HC吸着材34に吸着された
HCを放出させてHC導入通路36により上流側触媒体
28よりも上流側の排気通路10に導入して燃焼させる
べく、上流側切換弁22及び下流側切換弁24を切換制
御し、また、排気の温度T1 がHCを吸着可能な温度の
しきい値Tbを越え且つ触媒の活性化する温度のしきい
値Ta以下の場合に、第1・第2分岐排気通路14・1
6への排気流通状態・排気停止状態を切換えるとともに
二次空気の供給を停止してHCを排気の一部とともに送
給すべく、上流側切換弁22及び下流側切換弁24を切
換制御して二次空気供給装置を制御するとともにHCポ
ンプ96を動作制御している。
【0156】つまり、制御手段84は、排気停止状態と
なっている第1・第2分岐排気通路14・16のいずれ
か一方の第1HC吸着材32あるいは第2HC吸着材3
4からHCを離脱させ、上流側触媒体28の上流側の排
気通路10に導入している際に、排気の温度T1 がしき
い値Tbを越えると、HC供給装置98によりHCポン
プ96を作動させ、切換弁制御部26により上流側切換
弁22及び下流側切換弁24を切換制御し、第1・第2
分岐排気通路14・16への排気流通状態・排気停止状
態を切換える。
【0157】これにより、制御手段84は、排気停止状
態から排気流通状態に切換えられた第1・第2分岐排気
通路14・16のいずれか一方の第1HC吸着材32あ
るいは第2HC吸着材34に排気を流通させ、HCを離
脱させて上流側触媒体28の上流側の排気通路10に排
気の一部とともに還流させる。
【0158】制御手段84は、排気の温度T1 がしきい
値Taを越えると、HC供給装置98によりHCポンプ
96を停止させ、上流側触媒体28の上流側の排気通路
10へのHC及び一部排気の導入を停止する。
【0159】これにより、この排気浄化装置12は、内
燃機関2の冷機始動時に並列に設けた第1・第2HC吸
着材32・34の一方によりHCを吸着することができ
るとともに他方から放出させたHCを上流側触媒体28
よりも上流側の排気通路10で燃焼させることができ、
また、放出させたHCと併せてHCの吸着可能な温度を
越える場合に排気にHCを離脱させることができるとと
もにこのHCに一部排気を合せて上流側触媒体28より
も上流側の排気通路10に供給することができる。
【0160】このため、この排気浄化装置12は、内燃
機関2の冷機始動時に並列に設けた第1・第2HC吸着
材32・34の一方により触媒活性化以前の排気中のH
Cを吸着させて排気中のHCを低減させることができる
とともに他方から離脱させたHCの燃焼により上流側触
媒体28を早期に活性させることができ、また、第1・
第2HC吸着材32・34の他方に吸着されたHCの離
脱燃焼により別途に燃料と必要とせず、不要な燃料消費
を回避し得て、燃料消費率をさらに向上することがで
き、さらに、排気の温度がHCの吸着可能な温度を越え
る場合に排気を利用してHCを離脱させ得て、二次空気
供給装置74の作動を少くし得て、HC吸着材の機能を
有効に利用し得て、耐久性を向上することができる。
【0161】図20〜図23は、この発明の第5実施例
を示すものである。この第5実施例においては、図1に
示す第1実施例と同一機能を果たす箇所に同一符号を付
して説明を省略し、特徴となる部分に符号を付して説明
する。
【0162】この第5実施例の排気浄化装置12は、図
20に示す如く、排気通路10の途中を第1・第2分岐
排気通路14・16に分岐して設けるとともに、さら
に、第3分岐排気通路94を分岐して設けている。第1
・第2分岐排気通路14・16には、夫々第1・第2H
C吸着材32・34を設けている。第3排気排気通路9
4には、HC吸着材を設けず、排気をバイパスさせる。
【0163】上流側分岐部18及び下流側分岐部20に
夫々設けた上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、
排気の温度T1 により排気流通方向を切換える。上流側
切換弁22及び下流側切換弁24は、上流側触媒体28
の下流側に設けた排気温度センサ60の検出する排気の
温度T1 が、HC触媒体を熱劣化させる温度のしきい値
Tc(例えば、500℃)を越えると、排気を第3排気
排気通路94によりバイパスさせるべく切換制御され
る。
【0164】また、この第5実施例の排気浄化装置12
は、図20に示す如く、HC導入通路36の第3HC導
入通路部46にHCを送給するHCポンプ96を設け、
このHCポンプを作動・停止するHC送給装置98を設
け、HC送給装置98を制御手段84に接続して設けて
いる。
【0165】HCポンプ96は、上流側触媒体28の下
流側に設けた排気温度センサ60の検出する排気の温度
1 が、HCを吸着可能な温度(例えば、200℃以
下)のしきい値Tbを越えると作動され、触媒の活性化
する温度のしきい値Taを越えると停止される。また、
上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、排気の温度
1 がHCを吸着可能な温度のしきい値Tbを越える
と、第1・第2分岐排気通路14・16への排気流通状
態・排気停止状態を切換える。前記しきい値Taとしき
い値Tbとしきい値Tcとは、Tb<Ta<Tcの関係
となっている。
【0166】第5実施例の排気浄化装置12の制御手段
84は、内燃機関2の冷機始動時に、図21〜図23に
示す如く制御を行う。なお、上流側切換弁22及び下流
側切換弁24は、内燃機関2の停止時に、第1・第2分
岐排気通路14・16を排気停止状態とするとともに第
3分岐排気通路94を排気流通状態とするように切換制
御されているものとする。
【0167】図21に示す如く、制御手段84は、制御
がスタートすると(ステップ500)、各種信号を読み
込み(ステップ502)、内燃機関2の始動時であるか
否かを判断する(ステップ504)。
【0168】この判断(ステップ504)がNOの場合
は、各種信号の読み込み(ステップ502)にリターン
する。この判断(ステップ504)がYESの場合は、
上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御とH
C導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のONと
空気ポンプ76及び熱源78の作動と二次空気制御弁8
2の切換制御との処理を行う(ステップ506)。
【0169】この処理(ステップ506)において、制
御手段84は、図22に示す如く、上流側切換弁22及
び下流側切換弁24を切換制御して前回離脱側の例えば
第1分岐排気通路14を排気流通状態とするとともに第
2分岐排気通路16・第3分岐排気通路94を排気停止
状態とし、第2HC導入通路部44を第3HC導入通路
部46に連通させるとともに第1HC導入通路部42を
遮断する。
【0170】また、制御手段84は、第3二次空気供給
通路部72を第2二次空気供給通路部70に連通させる
とともに第1二次空気供給通路部68を遮断し、空気ポ
ンプ76及び熱源78を作動させて第2HC吸着材34
よりも上流側の第2分岐排気通路16に加熱された二次
空気を供給する。
【0171】前記排気流通状態とされた第1分岐排気通
路14の第1HC吸着材32は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第2分岐排気通路16の第2
HC吸着材34は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。このHCは、HC導入通路
36により上流側触媒体28よりも上流側の排気通路1
0に導入され、排気点火制御部58による排気点火器5
6のONにより燃焼され、上流側触媒体28を昇温させ
て活性化を促進する。
【0172】前記処理(ステップ506)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ508)、この温度T1 がH
Cを吸着可能な温度のしきい値Tbを越えたか否かを判
断する(ステップ510)。
【0173】この判断(ステップ510)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ408)にリター
ンする。この判断(ステップ510)がYESの場合
は、排気温度センサ60の検出する排気の温度T1 が触
媒の活性化する温度のしきい値Taを越えたか否かを判
断する(ステップ512)。
【0174】この判断(ステップ512)がNOの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御
と空気ポンプ76及び熱源78の停止と二次空気制御弁
82の切換制御とHCポンプ96の作動との処理を行い
(ステップ514)、排気の温度T1 の検出(ステップ
508)にリターンする。
【0175】前記処理(ステップ514)において、制
御手段84は、図22に示す如く、上流側切換弁22及
び下流側切換弁24の切換制御により第1分岐排気通路
14・第3分岐排気通路94を排気停止状態とするとと
もに第2分岐排気通路16を排気流通状態とする。
【0176】また、制御手段84は、二次空気制御弁8
2を切換制御することにより第1〜第3二次空気供給通
路部68〜72の連通を遮断し、二次空気供給装置74
により空気ポンプ76及び熱源78を停止させて二次空
気の供給を停止し、HC供給装置98によりHCポンプ
96を作動させる。
【0177】これにより、排気停止状態とされた第1分
岐排気通路14の第1HC吸着材32は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第2分岐排気通路1
6の第2HC吸着材34は、昇温された排気によりHC
を離脱されて排気の一部とともにHCポンプ96により
上流側触媒体28の上流側の排気通路10に還流され、
排気点火器60により燃焼されて活性化を促進する。
【0178】前記判断(ステップ512)がYESの場
合は、HC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56
のOFFとHCポンプ96の停止との処理を行う(ステ
ップ516)。
【0179】前記処理(ステップ516)において、制
御手段84は、図22に示す如く、HC制御部52によ
りHC導入制御弁54を切換制御させて第1〜第3HC
導入通路部42〜46の連通を遮断し、HC供給装置9
8によりHCポンプ96を停止し、排気点火器56をO
FFする。
【0180】これにより、排気停止状態とされた第1分
岐排気通路14の第1HC吸着材32は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第2分岐排気通路1
6の第2HC吸着材34は、内燃機関2の運転中にHC
を放出する離脱状態となる。放出されたHCは、下流側
触媒体30に導入され、浄化される。
【0181】前記処理(ステップ516)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ518)、この温度T1 がH
C吸着材の熱劣化する温度のしきい値Tcを越えたか否
かを判断する(ステップ520)。
【0182】この判断(ステップ520)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ518)にリター
ンする。この判断(ステップ520)がYESの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24を切換制御
して第1・第2分岐排気通路14・16を排気停止状態
とするとともに第3分岐排気通路94を排気流通状態と
し(ステップ522)、リターンする(ステップ52
4)。
【0183】これにより、HC吸着材の熱劣化する温度
のしきい値Tcを越える排気は、第3分岐排気通路94
を流通されることにより、HC吸着材の熱劣化を防止す
ることができる。
【0184】この状態は、内燃機関2が停止されるまで
維持される。
【0185】停止した内燃機関2を再始動すると、制御
手段84は、図21・図23に示す如く制御を行う。こ
のとき、上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、前
記の如く、第1・第2分岐排気通路14・16を排気停
止状態とするとともに第3分岐排気通路94を排気流通
状態とするように切換制御されている。
【0186】図21に示す如く、制御手段84は、制御
がスタートすると(ステップ500)、前記と同様に、
(ステップ502)〜(ステップ506)を実行する。
【0187】この処理(ステップ506)において、制
御手段84は、図23に示す如く、上流側切換弁22及
び下流側切換弁24を切換制御して前回離脱側の第2分
岐排気通路16を排気流通状態とするとともに第1分岐
排気通路14・第3分岐排気通路94を排気停止状態と
し、第1HC導入通路部42を第3HC導入通路部46
に連通させるとともに第2HC導入通路部44を遮断す
る。
【0188】また、制御手段84は、第3二次空気供給
通路部72を第1二次空気供給通路部68に連通させる
とともに第2二次空気供給通路部70を遮断し、空気ポ
ンプ76及び熱源78を作動させて第1HC吸着材32
よりも上流側の第1分岐排気通路14に加熱された二次
空気を供給する。
【0189】前記排気流通状態とされた第2分岐排気通
路16の第2HC吸着材34は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第1分岐排気通路14の第1
HC吸着材32は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。このHCは、HC導入通路
36により上流側触媒体28よりも上流側の排気通路1
0に導入され、排気点火器56のONにより燃焼され、
上流側触媒体28を昇温させて活性化を促進する。
【0190】前記処理(ステップ506)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ508)、この温度T1 がH
Cを吸着可能な温度のしきい値Tbを越えたか否かを判
断する(ステップ510)。
【0191】この判断(ステップ510)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ408)にリター
ンする。この判断(ステップ510)がYESの場合
は、排気温度センサ60の検出する排気の温度T1 が触
媒の活性化する温度のしきい値Taを越えたか否かを判
断する(ステップ512)。
【0192】この判断(ステップ512)がNOの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御
と空気ポンプ76及び熱源78の停止と二次空気制御弁
82の切換制御とHCポンプ96の作動との処理を行い
(ステップ514)、排気の温度T1 の検出(ステップ
508)にリターンする。
【0193】前記処理(ステップ514)において、制
御手段84は、図23に示す如く、上流側切換弁22及
び下流側切換弁24の切換制御により第2分岐排気通路
16・第3分岐排気通路94を排気停止状態とするとと
もに第1分岐排気通路14を排気流通状態とし、二次空
気制御弁82を切換制御することにより第1〜第3二次
空気供給通路部68〜72の連通を遮断し、二次空気供
給装置74により空気ポンプ76及び熱源78を停止さ
せて二次空気の供給を停止し、HC供給装置98により
HCポンプ96を作動させる。
【0194】これにより、排気停止状態とされた第2分
岐排気通路16の第2HC吸着材34は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第1分岐排気通路1
4の第1HC吸着材32は、昇温された排気によりHC
を離脱されて排気の一部とともにHCポンプ96により
上流側触媒体28の上流側の排気通路10に還流され、
排気点火器60により燃焼されて活性化を促進する。
【0195】前記判断(ステップ512)がYESの場
合は、HC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56
のOFFとHCポンプ96の停止との処理を行う(ステ
ップ516)。
【0196】前記処理(ステップ516)において、制
御手段84は、図23に示す如く、HC制御部52によ
りHC導入制御弁54を切換制御させて第1〜第3HC
導入通路部42〜46の連通を遮断し、HC供給装置9
8によりHCポンプ96を停止し、排気点火器56をO
FFする。
【0197】これにより、排気停止状態とされた第2分
岐排気通路16の第2HC吸着材34は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第1分岐排気通路1
4の第1HC吸着材32は、内燃機関2の運転中にHC
を放出する離脱状態となる。放出されたHCは、下流側
触媒体30に導入され、浄化される。
【0198】前記処理(ステップ516)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ518)、この温度T1 がH
C吸着材の熱劣化する温度のしきい値Tcを越えたか否
かを判断する(ステップ520)。
【0199】この判断(ステップ520)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ518)にリター
ンする。この判断(ステップ520)がYES場合は、
上流側切換弁22及び下流側切換弁24を切換制御して
第1・第2分岐排気通路14・16を排気停止状態とす
るとともに第3分岐排気通路94を排気流通状態とし
(ステップ522)、リターンする(ステップ52
4)。
【0200】これにより、HC吸着材の熱劣化する温度
のしきい値Tcを越える排気は、第3分岐排気通路94
を流通されることにより、HC吸着材の熱劣化を防止す
ることができる。
【0201】このように、この第5実施例の排気浄化装
置12は、制御手段84によって、内燃機関2の始動時
毎に第1・第2分岐排気通路14・16を交互に排気流
通状態と排気停止状態とに切換えて、排気流通状態とし
た例えば第1分岐排気通路14の第1HC吸着材32に
HCを吸着させるとともに排気停止状態とした例えば第
2分岐排気通路16の第2HC吸着材34に吸着された
HCを放出させてHC導入通路36により上流側触媒体
28よりも上流側の排気通路10に導入して燃焼させる
べく、上流側切換弁22及び下流側切換弁24を切換制
御し、また、排気の温度T1 がHC吸着材の熱劣化する
温度のしきい値Tcを越える場合に排気を第3分岐排気
通路94にバイパスさせるべく、上流側切換弁22及び
下流側切換弁24を切換制御し、さらに、排気の温度T
1 がHCを吸着可能な温度のしきい値Tbを越え且つ触
媒の活性化する温度のしきい値Ta以下の場合に、第1
・第2分岐排気通路14・16への排気流通状態・排気
停止状態を切換えるとともに二次空気の供給を停止して
HCを送給すべく、上流側切換弁22及び下流側切換弁
24を切換制御して二次空気供給装置74を制御すると
ともにHCポンプ96を動作制御している。
【0202】これにより、この排気浄化装置12は、内
燃機関2の冷機始動時に並列に設けた第1・第2HC吸
着材32・34の一方によりHCを吸着することができ
るとともに他方から放出させたHCを上流側触媒体28
よりも上流側の排気通路10で燃焼させることができ、
また、放出させたHCと併せてHCの吸着可能な温度を
越える場合に一部排気を上流側触媒体28よりも上流側
の排気通路10に供給することができ、また、HC吸着
材の熱劣化を防止することができる。
【0203】このため、この排気浄化装置12は、内燃
機関2の冷機始動時に並列に設けた第1・第2HC吸着
材32・34の一方により触媒活性化以前の排気中のH
Cを吸着させて排気中のHCを低減させることができる
とともに他方から離脱させたHCの燃焼により上流側触
媒体28を早期に活性させることができ、また、第1・
第2HC吸着材32・34の他方に吸着されたHCの離
脱燃焼により別途に燃料と必要とせず、不要な燃料消費
を回避し得て、燃料消費率を向上することができ、さら
に、離脱させたHCの燃焼に併せてHCの吸着可能な温
度を越える場合に一部排気を還流させるにより二次空気
供給装置74の作動を要せずにHC吸着材のHCを吸着
・離脱させることができ、燃焼消費率の向上に有利であ
り、さらにまた、HC吸着材の熱劣化防止により耐久性
を向上することができる。
【0204】図24〜図29は、この発明の第6実施例
を示すものである。この第6実施例の排気浄化装置12
は、図9に示す第3実施例の構成と同一の構成を有する
ので、図9の符号により説明する。
【0205】この第6実施例の排気浄化装置12は、図
9に示す如く、排気通路10の途中を第1・第2分岐排
気通路14・16に分岐して設けるとともに、さらに、
第3分岐排気通路94を分岐して設けている。第1・第
2分岐排気通路14・16には、夫々第1・第2HC吸
着材32・34を設けている。第3排気排気通路94に
は、HC吸着材を設けず、排気をバイパスさせる。
【0206】上流側分岐部18及び下流側分岐部20に
夫々設けた上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、
排気の温度T1 により排気流通方向を切換える。上流側
切換弁22及び下流側切換弁24は、上流側触媒体28
の下流側に設けた排気温度センサ60の検出する排気の
温度T1 が、HCを吸着可能な温度のしきい値Tb(例
えば、200℃以下)を越えると、排気を第3排気排気
通路94によりバイパスさせるべく切換制御される。
【0207】第6実施例の排気浄化装置12の制御手段
84は、内燃機関2の冷機始動時に、図24〜図28に
示す如く制御を行う。なお、上流側切換弁22及び下流
側切換弁24は、内燃機関2の停止時に、第1・第2分
岐排気通路14・16を排気停止状態とするとともに第
3分岐排気通路94を排気流通状態とするように切換制
御されているものとする。
【0208】図24に示す如く、制御手段84は、制御
がスタートすると(ステップ600)、各種信号を読み
込み(ステップ602)、内燃機関2の始動時であるか
否かを判断する(ステップ604)。
【0209】この判断(ステップ604)がNOの場合
は、各種信号の読み込み(ステップ602)にリターン
する。この判断(ステップ604)がYESの場合は、
上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御とH
C導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のONと
空気ポンプ76及び熱源78の作動と二次空気制御弁8
2の切換制御との処理を行う(ステップ606)。
【0210】この処理(ステップ606)において、制
御手段84は、図25・図27に示す如く、上流側切換
弁22及び下流側切換弁24を切換制御して前回離脱側
の例えば第1分岐排気通路14を排気流通状態とすると
ともに第2分岐排気通路16・第3分岐排気通路94を
排気停止状態とし、第2HC導入通路部44を第3HC
導入通路部46に連通させるとともに第1HC導入通路
部42を遮断する。
【0211】また、制御手段84は、第3二次空気供給
通路部72を第2二次空気供給通路部70に連通させる
とともに第1二次空気供給通路部68を遮断し、空気ポ
ンプ76及び熱源78を作動させて第2HC吸着材34
よりも上流側の第2分岐排気通路16に加熱された二次
空気を供給する。
【0212】前記排気流通状態とされた第1分岐排気通
路14の第1HC吸着材32は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第2分岐排気通路16の第2
HC吸着材34は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。このHCは、HC導入通路
36により上流側触媒体28よりも上流側の排気通路1
0に導入され、排気点火制御部58による排気点火器5
6のONにより燃焼され、上流側触媒体28を昇温させ
て活性化を促進する。
【0213】前記処理(ステップ606)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ608)、この温度T1 がH
Cを吸着可能な温度のしきい値Tbを越えたか否かを判
断する(ステップ610)。
【0214】この判断(ステップ610)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ608)にリター
ンする。この判断(ステップ610)がYESの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御
の処理を行う(ステップ612)。
【0215】前記処理(ステップ612)において、制
御手段84は、図25・図28に示す如く、上流側切換
弁22及び下流側切換弁24の切換制御により第1分岐
排気通路14・第2分岐排気通路16を排気停止状態と
するとともに第3分岐排気通路94を排気流通状態とす
る。
【0216】これにより、排気停止状態とされた第1分
岐排気通路14の第1HC吸着材32は、吸着したHC
を保持する。排気停止状態とされた第2分岐排気通路1
6の第2HC吸着材34は、供給される加熱された二次
空気によりHCを放出する。このHCは、HC導入通路
36により上流側触媒体28よりも上流側の排気通路1
0に導入され、排気点火器56のONにより燃焼され、
上流側触媒体28を昇温させて活性化を促進する。ま
た、第3分岐排気通路94は、排気をバイパスさせる。
これにより、HCを吸着可能な温度のしきい値Tbを越
える排気は、第3分岐排気通路94を流通され、HC吸
着材の機能を有効に利用することができる。
【0217】前記処理(ステップ612)に続き、排気
温度センサ60により上流側触媒体28からの排気の温
度T1 を検出し(ステップ614)、この温度T1 が触
媒の活性化する温度のしきい値Taを越えたか否かを判
断する(ステップ616)。
【0218】この判断(ステップ616)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ614)にリター
ンする。この判断(ステップ616)がYES場合は、
HC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のOF
Fと空気ポンプ76及び熱源78の停止と二次空気制御
弁82の切換制御との処理を行い(ステップ618)、
リターンする(ステップ620)。
【0219】前記処理(ステップ618)において、制
御手段84は、図25・図29に示す如く、HC制御部
52によりHC導入制御弁54を切換制御させて第1〜
第3HC導入通路部42〜46の連通を遮断し、二次空
気制御弁82を切換制御することにより第1〜第3二次
空気供給通路部68〜72の連通を遮断し、二次空気供
給装置74により空気ポンプ76及び熱源78を停止さ
せて二次空気の供給を停止し、排気点火器56をOFF
する。
【0220】これにより、排気停止状態とされた第1分
岐排気通路14の第1HC吸着材32は、吸着したHC
を保持する。排気停止状態とされた第2分岐排気通路1
6の第2HC吸着材34は、離脱を阻止される。第3分
岐排気通路94は、排気をバイパスさせる。排気は、上
流側触媒体28・下流側触媒体30により浄化される。
【0221】この状態は、内燃機関2が停止されるまで
維持される。
【0222】停止した内燃機関2を再始動すると、制御
手段84は、図24・図26に示す如く、制御を行う。
このとき、上流側切換弁22及び下流側切換弁24は、
前記の如く、第1・第2分岐排気通路14・16を排気
停止状態とするとともに第3分岐排気通路94を排気流
通状態とするように切換制御されている。
【0223】図24に示す如く、制御手段84は、制御
がスタートすると(ステップ600)、前記同様に、
(ステップ602)から(ステップ606)を実行す
る。
【0224】この処理(ステップ606)において、制
御手段84は、図26に示す如く、上流側切換弁22及
び下流側切換弁24を切換制御して前回離脱側の第2分
岐排気通路16を排気流通状態とするとともに第1分岐
排気通路14・第3分岐排気通路94を排気停止状態と
し、第1HC導入通路部42を第3HC導入通路部46
に連通させるとともに第2HC導入通路部44を遮断す
る。
【0225】また、制御手段84は、第3二次空気供給
通路部72を第1二次空気供給通路部68に連通させる
とともに第2二次空気供給通路部70を遮断し、空気ポ
ンプ76及び熱源78を作動させて第1HC吸着材32
よりも上流側の第1分岐排気通路14に加熱された二次
空気を供給する。
【0226】前記排気流通状態とされた第2分岐排気通
路16の第2HC吸着材34は、排気中のHCを吸着す
る。排気停止状態とされた第1分岐排気通路14の第1
HC吸着材32は、供給される加熱された二次空気によ
りHCを離脱して放出する。このHCは、HC導入通路
36により上流側触媒体28よりも上流側の排気通路1
0に導入され、排気点火器56のONにより燃焼され、
上流側触媒体28を昇温させて活性化を促進する。
【0227】前記処理(ステップ606)に続いて、排
気温度センサ60により排気の温度T1 を検出し(ステ
ップ608)、この温度T1 がHCを吸着可能な温度の
しきい値Tbを越えたか否かを判断する(ステップ61
0)。
【0228】この判断(ステップ610)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ608)にリター
ンする。この判断(ステップ610)がYESの場合
は、上流側切換弁22及び下流側切換弁24の切換制御
の処理を行う(ステップ612)。
【0229】前記処理(ステップ612)において、制
御手段84は、図26に示す如く、上流側切換弁22及
び下流側切換弁24の切換制御により第1分岐排気通路
14・第2分岐排気通路16を排気停止状態とするとと
もに第3分岐排気通路94を排気流通状態とする。
【0230】これにより、排気停止状態とされた第2分
岐排気通路16の第2HC吸着材34は、吸着したHC
を保持する。排気流通状態とされた第1分岐排気通路1
4の第1HC吸着材32は、供給される加熱された二次
空気によりHCを離脱して放出する。このHCは、HC
導入通路36により上流側触媒体28よりも上流側の排
気通路10に導入され、排気点火器56のONにより燃
焼され、上流側触媒体28を昇温させて活性化を促進す
る。
【0231】また、第3分岐排気通路94は、排気をバ
イパスさせる。これにより、HCを吸着可能な温度のし
きい値Tbを越える排気は、第3分岐排気通路94を流
通され、HC吸着材の機能を有効に利用することができ
る。
【0232】前記処理(ステップ612)に続いて、排
気温度センサ60による排気の温度T1 の検出(ステッ
プ614)と、この温度T1 がしきい値Taを越えたか
否かの判断(ステップ616)とを実行する。
【0233】この判断(ステップ616)がNOの場合
は、排気の温度T1 の検出(ステップ614)にリター
ンする。この判断(ステップ616)がYES場合は、
HC導入制御弁54の切換制御と排気点火器56のOF
Fと空気ポンプ76及び熱源78の停止と二次空気制御
弁82の切換制御との処理を行い(ステップ618)、
リターンする(ステップ620)。
【0234】前記処理(ステップ618)において、制
御手段84は、HC制御部52によりHC導入制御弁5
4を切換制御させて第1〜第3HC導入通路部42〜4
6の連通を遮断し、二次空気制御弁82を切換制御する
ことにより第1〜第3二次空気供給通路部68〜72の
連通を遮断し、二次空気供給装置74により空気ポンプ
76及び熱源78を停止させて二次空気の供給を停止
し、排気点火器56をOFFする。
【0235】これにより、排気停止状態とされた第2分
岐排気通路16の第2HC吸着材34は、吸着したHC
を保持する。排気停止状態とされた第1分岐排気通路1
4の第1HC吸着材32は、離脱を阻止される。第3分
岐排気通路94は、排気をバイパスさせる。排気は、上
流側触媒体28・下流側触媒体30により浄化される。
【0236】このように、この第6実施例の排気浄化装
置12は、制御手段84によって、内燃機関2の始動時
毎に第1・第2分岐排気通路14・16を交互に排気流
通状態と排気停止状態とに切換えて、排気流通状態とし
た例えば第1分岐排気通路14の第1HC吸着材32に
HCを吸着させるとともに排気停止状態とした例えば第
2分岐排気通路16の第2HC吸着材34に吸着された
HCを放出させてHC導入通路36により上流側触媒体
28よりも上流側の排気通路10に導入して燃焼させる
べく、上流側切換弁22及び下流側切換弁24を切換制
御し、また、排気の温度T1 がHCを吸着可能な温度の
しきい値Tbを越える場合に排気を第3分岐排気通路9
4にバイパスさせるべく、上流側切換弁22及び下流側
切換弁24を切換制御している。
【0237】これにより、この排気浄化装置12は、内
燃機関2の冷機始動時に並列に設けた第1・第2HC吸
着材32・34の一方によりHCを吸着することができ
るとともに他方から放出させたHCを上流側触媒体28
よりも上流側の排気通路10で燃焼させることができ、
また、HC吸着材にHCを適切に吸着・離脱させること
ができる。
【0238】このため、この排気浄化装置12は、内燃
機関2の冷機始動時に並列に設けた第1・第2HC吸着
材32・34の一方により触媒活性化以前の排気中のH
Cを吸着させて排気中のHCを低減させることができる
とともに他方から離脱させたHCの燃焼により上流側触
媒体28を早期に活性させることができ、また、第1・
第2HC吸着材32・34の他方に吸着されたHCの離
脱燃焼により別途に燃料と必要とせず、不要な燃料消費
を回避し得て、燃料消費率を向上することができ、さら
に、HC吸着材の機能を有効に利用し得て、耐久性を向
上することができる。
【0239】
【発明の効果】このように、この発明によれば、排気浄
化装置は、内燃機関の始動時毎に各分岐排気通路を交互
に切換えて、排気流通状態とした分岐排気通路のHC吸
着材にHCを吸着させるとともに排気停止状態とした分
岐排気通路のHC吸着材のHCを放出させて上流側触媒
体よりも上流側の排気通路に導入して燃焼させることに
より、内燃機関の冷機始動時に並列に設けたHC吸着材
の一方によりHCを吸着し得るとともに、HC吸着材の
他方から放出させたHCを上流側触媒体よりも上流側の
排気通路で燃焼させることができる。
【0240】このため、この排気浄化装置は、内燃機関
の冷機始動時に並列に設けたHC吸着材の一方により触
媒活性化以前の排気中のHCを吸着させて排気中のHC
を低減させ得るとともにHC吸着材の他方から離脱させ
たHCの燃焼により上流側触媒体を早期に活性させ得
て、また、HC吸着材に吸着されたHCの離脱燃焼によ
り不要な燃料消費を回避し得て、燃料消費率を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す排気浄化装置のシ
ステム構成図である。
【図2】排気浄化装置の制御のフローチャートである。
【図3】内燃機関の始動時のタイミングチャートであ
る。
【図4】内燃機関の再始動時のタイミングチャートであ
る。
【図5】この発明の第2実施例を示す排気浄化装置のシ
ステム構成図である。
【図6】排気浄化装置の制御のフローチャートである。
【図7】内燃機関の始動時のタイミングチャートであ
る。
【図8】内燃機関の再始動時のタイミングチャートであ
る。
【図9】この発明の第3実施例を示す排気浄化装置のシ
ステム構成図である。
【図10】排気浄化装置の制御のフローチャートであ
る。
【図11】内燃機関の始動時のタイミングチャートであ
る。
【図12】内燃機関の再始動時のタイミングチャートで
ある。
【図13】この発明の第4実施例を示す排気浄化装置の
システム構成図である。
【図14】排気浄化装置の制御のフローチャートであ
る。
【図15】内燃機関の始動時のタイミングチャートであ
る。
【図16】内燃機関の再始動時のタイミングチャートで
ある。
【図17】HC吸着可能な温度しきい値Tb以下の排気
及びHCの流れを示す図である。
【図18】HC吸着可能温度しきい値Tb越え且つ触媒
活性化温度しきい値Ta以下の排気及びHCの流れを示
す図である。
【図19】触媒活性化温度しきい値Ta越えの排気及び
HCの流れを示す図である。
【図20】この発明の第5実施例を示す排気浄化装置の
システム構成図である。
【図21】排気浄化装置の制御のフローチャートであ
る。
【図22】内燃機関の始動時のタイミングチャートであ
る。
【図23】内燃機関の再始動時のタイミングチャートで
ある。
【図24】この発明の第6実施例を示す排気浄化装置の
制御のフローチャートである。
【図25】内燃機関の始動時のタイミングチャートであ
る。
【図26】内燃機関の再始動時のタイミングチャートで
ある。
【図27】HC吸着可能な温度しきい値Tb以下の排気
及びHCの流れを示す図である。
【図28】HC吸着可能温度しきい値Tb越え且つ触媒
活性化温度しきい値Ta以下の排気及びHCの流れを示
す図である。
【図29】触媒活性化温度しきい値Ta越えの排気及び
HCの流れを示す図である。
【図30】従来例を示す排気浄化装置の概略構成図であ
る。
【図31】別の従来例を示す排気浄化装置の概略構成図
である。
【図32】さらに別の従来例を示す排気浄化装置の概略
構成図である。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 吸気通路 6 吸気マニホルド 8 排気マニホルド 10 排気通路 12 排気浄化装置 14 第1分岐排気通路 16 第2分岐排気通路 18 上流側分岐部 20 下流側分岐部 22 上流側切換弁 24 下流側切換弁 26 切換弁制御部 28 上流側触媒体 30 下流側触媒体 32 第1HC吸着材 34 第2HC吸着材 36 HC導入通路 52 HC制御部 54 HC導入制御弁 56 排気点火器 58 排気点火制御部 60 排気温度センサ 62 二次空気供給通路 74 二次空気供給装置 76 空気ポンプ 78 熱源 82 二次空気制御弁 84 制御手段 86 その他のセンサ類 88 HCセンサ 90 HC供給装置 94 第3分岐排気通路 96 HCポンプ 98 HC送給装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図23】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図13】
【図17】
【図18】
【図19】
【図22】
【図25】
【図26】
【図27】
【図30】
【図20】
【図21】
【図24】
【図28】
【図29】
【図31】
【図32】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路の途中を少なくとも
    2本の分岐排気通路に分岐して設け、これら各分岐排気
    通路の上流側分岐部及び下流側分岐部に夫々排気流通方
    向を切換える上流側切換弁及び下流側切換弁を設け、前
    記上流側分岐部よりも上流側の排気通路に上流側触媒体
    を設けるとともに前記下流側分岐部よりも下流側の排気
    通路に下流側触媒体を設け、前記各分岐排気通路に夫々
    HC吸着材を設け、これら各HC吸着材よりも下流側の
    前記各分岐排気通路に一端側を分岐して連通するととも
    に他端側を集合して前記上流側触媒体よりも上流側の排
    気通路に連通するHC導入通路を設け、前記内燃機関の
    始動時毎に前記各分岐排気通路を交互に排気流通状態と
    排気停止状態とに切換えて、前記排気流通状態とした分
    岐排気通路のHC吸着材にHCを吸着させるとともに前
    記排気停止状態とした分岐排気通路のHC吸着材に吸着
    されたHCを放出させて前記HC導入通路により前記上
    流側触媒体よりも上流側の排気通路に導入して燃焼させ
    るべく、前記上流側切換弁及び下流側切換弁を切換制御
    する制御手段を設けたことを特徴とする内燃機関の排気
    浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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