JPH0799846A - 葉菜類の水耕栽培方法、および水耕栽培マット - Google Patents

葉菜類の水耕栽培方法、および水耕栽培マット

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JPH0799846A
JPH0799846A JP5276421A JP27642193A JPH0799846A JP H0799846 A JPH0799846 A JP H0799846A JP 5276421 A JP5276421 A JP 5276421A JP 27642193 A JP27642193 A JP 27642193A JP H0799846 A JPH0799846 A JP H0799846A
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JP
Japan
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mat
cultivation
hydroponic culture
holding
vegetables
Prior art date
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Pending
Application number
JP5276421A
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English (en)
Inventor
Masaki Ando
正気 安藤
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Individual
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    • Y02P60/216

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  • Hydroponics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホーレン草やコマツ菜、チンゲンサイ、ベカ
ナなど、束売りする葉菜類の水耕栽培方法を提供し、そ
れら葉菜類の品質向上と生産の効率化、安定的な供給を
促進させる。 【構成】 軟質の合成樹脂フォームマットの表裏両面
に、種子溝を交互に切り入れて水耕栽培マットとなし、
その片面に播種して発芽させた後、裏面から角棒状に千
切って保持棒、或いは保持板で拘持し、栽培ベットで育
てる事を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ホーレン草やコマツ菜、チンゲン
サイ、ベカナなど、束売りする葉菜類を水耕栽培すると
きの、栽培方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水耕栽培の方法には、浮根水耕法とNF
T水耕法が知られている。また、栽培する植物面からみ
ると、葉菜類の水耕栽培の代表的な方法として、5mm程
度の厚さのウレタン樹脂フォームマットを培地とし、カ
イワレ大根を栽培して、培地付きのまま販売している事
が知られている。この他に、サイコロ状をした25mm角
程度の大きさのウレタン樹脂フォームを培地とし、その
中央に×印状の種子溝を穿設して、その中に種子を挿入
し、サニーレタスなどを栽培している方法がある。しか
し、この方法によるマットでは、ピンセットなどを用い
て、種子溝に種子を一粒づつ入れて行く必要があり、非
能率的である。また、このマットでの栽培は、一個単位
で栽培する関係から、レタスなどのような一株単位での
栽培になり、株単位で栽培する野菜には適しているが、
ホーレン草などのように、束売りする野菜の栽培には適
していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】束売りするような葉菜
類の水耕栽培には、上記のような問題点があり、栽培が
伸展しなかったので、それら野菜に適した水耕栽培の方
法を提供し、生産葉菜類の品質向上と生産の効率化、安
定的な供給を促進させる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、表裏両面に播種溝を切り込んだ水耕栽培マットに播
種し、発芽させた後、角棒状の栽培マットに千切って、
栽培ベット上で育てられるようにした。図1は、上記課
題に基づいて解決した水耕栽培用マットの一例で、ウレ
タン樹脂フォームなど、連続気泡による軟質樹脂フォー
ムからなる水耕栽培マット1の表裏両面から、種子溝2
・2'が交互に切り込んである。表裏何れかの種子溝に播
種した後、他の種子溝から図2に示す如く千切って栽培
マット3となし、栽培ベット上に定置する。なお、この
方法では、栽培マットに播種後千切っているが、千切っ
た後に播種しても差し支えない。マットの厚さは通常1
5〜25mm程度であって、栽培する野菜によって異な
る。また、種子溝の深さは、マットの厚さの3/4程度
である。
【0005】図3は、本発明に係る栽培ベットの構成を
示す部分図である。図に於いて、本発明に係る栽培ベッ
トは、テーブル4上の波板5やV字板などの上に防水シ
ート6が敷いてあり、培養液7が洩れないようにしてあ
って、その上に栽培マットを置くようになっている。栽
培マットは、図4〜図6中に見られる如く、保持棒8・
8'・9、或いは保持板10などによって拘持される。
2本の保持棒8・8'は、木材やプラスチックなどによる
角形状のもの、或いは形鋼状のものなど、適宜な形状の
ものでよい。しかし、この2本の保持棒による場合に
は、図5に見られるようなU字状、或いはボルト状な
ど、適宜な形状をした保持金具11を用い、栽培マット
3を挟持する必要がある。図5は、2本の保持棒による
例、図6は保持板10による例を示す斜視図である。保
持板10は発泡樹脂板など、軽量で耐水性の良い板材か
らなり、適宜な間隔で、マット孔12が複数穿設してあ
る。
【0006】播種溝に播種した水耕栽培マットは、通
常、育苗箱内で管理し、発芽させる。育苗箱内で発芽し
たマットは、裏面の播種溝から千切って栽培マットとな
し、2本の保持棒間で挟持、或いはマット孔内に挿入し
て所定位置に置き、培養液を流す。このとき、保持板1
0を用いた場合には、根部が保持板で遮光されるので、
特別な措置を必要としないが、保持棒8・8'・9で栽培
マットを拘持した場合には、根部に太陽光が当たり、藻
などが発生し易いので、黒色やアルミ箔張りなどした遮
光シートで覆う必要がある。
【0007】
【作用】図1に示す形状の水耕栽培マットを軽く曲げる
と、播種溝がV字状に開き、種子を容易に挿入する事が
出来る。種子の挿入に際しては、水溶性のテープに規則
的に播種した播種テープを用いると、瞬時にして正確に
行う事が出来る。また、種子溝を切り込んだ長巻きのマ
ットを使用し、自動的に送り込みながら、播種テープを
挿入すれば、大量の播種作業を、極めて短時間に処理す
る事が出来る。
【0008】本発明の水耕栽培マットは、表裏両面の何
れかの種子溝から、適宜の大きさに千切る事が出来る。
育苗箱の大きさに合わせて千切り、育苗箱内で発芽させ
る。このときのマットは、育苗箱の大きさに合わせて千
切った後に播種したものでもよく、また、播種後のマッ
トを千切ったものでもよい。後者の方が前者よりも効率
的に行える点が異なる。
【0009】発芽と発根が進んだら、裏面の各種子溝毎
に千切り、図2に示すような1本単位の栽培マットと
し、栽培ベットに移す。所定の大きさまで栽培ベットで
育てた後、販売単位の長さのマットに千切って、マット
毎出荷する。なお、上述の説明では、販売単位の長さに
千切る千切り溝には触れていないが、この千切り溝を入
れておくと、更に効果的であり、好都合である。
【0010】保持棒で栽培マットを拘持した栽培は、栽
培マットを任意な間隔に保ち、防水シート上に配置する
事が出来る。栽培する野菜の種類に応じ、その間隔を適
宜変える事が出来るので、多品種栽培などの場合には、
小回りが出来て便利である。しかし、保持棒を含め、栽
培ベット上面全体を遮光シートで覆わねばならない煩雑
さがある。一方、保持板で栽培マットを拘持した栽培
は、栽培マット間が固定されるので、特定野菜の繰り返
し栽培に適する利点がある。保持板に遮光作用があるの
で、遮光シートを要しない作用がある。
【0011】
【実施例】幅130cm、厚さ20mmの長巻きの軟質ウレ
タン樹脂フォームを用い、表裏各面に20mm間隔の種子
溝を表裏交互に切り入れて、水耕栽培マットを試作し
た。栽培ベットは、幅1.4m、長さ14mの大きさ
で、長さ2mのFRP波板を長さ方向に連接し、ポリエ
チレン樹脂シートで洩水防止処理をした。25mm間隔に
播種したホーレン草の播種テープを用い、試作マットの
播種溝内に挿入した後、育苗箱内で発芽させた。発芽後
の栽培マットは、20mm角のL字状樹脂製の保持棒で挟
持し、栽培ベット上に載置した。各栽培マットの間隔は
20cmである。黒色シートで水耕槽の上面を覆い、発芽
部分に沿ってシートを切り裂いておいた。約1カ月後に
は20cm程度の大きさに育ち、収穫できた。このとき、
1本のマットには50粒の種子が播種してあって、50
株のホーレン草が収穫できた。この1本のマットを更に
5つに千切り、10株単位でビニール袋に袋詰めした。
マット付きなので、改めて株揃えする必要がなく、栽培
マットを軽く巻き込み、袋詰めできた。このため、袋詰
め作業が能率的な上に、収穫後の品傷めも皆無に近く、
根切りしていないので、鮮度を長く保持できた。
【0012】
【発明の効果】試作の水耕栽培マットと栽培ベットを試
用し、ホーレン草・チンゲンサイなどを試育して、次の
効果を確認した。 現在までの水耕栽培野菜は、カイワレ大根やサニーレ
タスなど、ごく僅かな品種に限られていたが、サニーレ
タスはもとより、ホーレン草やコマツ菜、チンゲンサ
イ、ベカナなど、束売りする多種の葉菜類を水耕栽培出
来るようになり、それら野菜の計画出荷が順調になる。 生産野菜の洗浄などの必要がなくなり、それら野菜生
産の省力化と、鮮度保持に貢献できる。 葉菜類の工場生産化が促進し、天候の影響を受けなく
なって、その安定的供給が図られる。 農産物の工場生産化が促進し、若者の農業離れや都会
志向などを抑制する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水耕栽培マットの態様を示す斜視
図である。
【図2】1本単位に千切った栽培マットの態様を示す斜
視図である。
【図3】本発明に係る栽培ベットの構成を示す部分図で
ある。
【図4】保持棒、および保持板の一例を示す斜視図であ
る。
【図5】栽培マットを2本の保持棒で挟持し、栽培ベッ
ト上に載置したときの態様の一部を示す斜視図である。
【図6】栽培マットを保持板で拘持し、栽培ベット上に
載置したときの態様の一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 水耕栽培マット 2・2' 播種溝 3 栽培マット 4 テーブル 5 波板 6 防水シート 7 培養液 8・8' 保持棒 9 保持棒 10 保持板 11 保持金具 12 マット孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質のウレタン樹脂フォームなどからな
    る角棒状の栽培マットを保持棒や保持板などで拘持し、
    波板などで底部を形成した従来の栽培ベット上に該栽培
    マットを載置して、培養液を循環させながら葉菜類を栽
    培する事を特徴とした葉菜類の水耕栽培方法。
  2. 【請求項2】 連続気泡からなる樹脂フォームマットの
    表裏両面に、該樹脂フォームマット厚さの3/4程度の
    深さの種子溝を、表裏交互に切り込んでなる、請求項1
    記載の水耕栽培マット。
JP5276421A 1993-08-11 1993-11-05 葉菜類の水耕栽培方法、および水耕栽培マット Pending JPH0799846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5276421A JPH0799846A (ja) 1993-08-11 1993-11-05 葉菜類の水耕栽培方法、および水耕栽培マット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-43975 1993-08-11
JP4397593 1993-08-11
JP5276421A JPH0799846A (ja) 1993-08-11 1993-11-05 葉菜類の水耕栽培方法、および水耕栽培マット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0799846A true JPH0799846A (ja) 1995-04-18

Family

ID=26383813

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5276421A Pending JPH0799846A (ja) 1993-08-11 1993-11-05 葉菜類の水耕栽培方法、および水耕栽培マット

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JP (1) JPH0799846A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073901A1 (ja) 2008-12-24 2010-07-01 有限会社葉っぱや 葉菜の水耕栽培方法及び水耕栽培ユニット
JP2015521860A (ja) * 2012-07-11 2015-08-03 グロウポニックス グリーンハウス テクノロジー エルティーディー. 自動式水耕栽培温室工場

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073901A1 (ja) 2008-12-24 2010-07-01 有限会社葉っぱや 葉菜の水耕栽培方法及び水耕栽培ユニット
JP2015521860A (ja) * 2012-07-11 2015-08-03 グロウポニックス グリーンハウス テクノロジー エルティーディー. 自動式水耕栽培温室工場

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