JPH0799301A - 固体素子並びにそれを用いたメモリ素子および光センサおよび集積光論理回路 - Google Patents

固体素子並びにそれを用いたメモリ素子および光センサおよび集積光論理回路

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JPH0799301A
JPH0799301A JP5222834A JP22283493A JPH0799301A JP H0799301 A JPH0799301 A JP H0799301A JP 5222834 A JP5222834 A JP 5222834A JP 22283493 A JP22283493 A JP 22283493A JP H0799301 A JPH0799301 A JP H0799301A
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ferroelectric
electrode
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JP5222834A
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Akihiro Ito
彰浩 伊藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強誘電体部を有する固体素子であって、メモ
リとしてのみ用いられるだけでなく、さらに、光センサ
や光論理デバイス(光演算デバイス)などの種々のデバ
イスに適用可能である。 【構成】 強誘電体部2と、入射光量に応じた電荷を発
生する光電変換部3と、光電変換部3において発生した
電荷を強誘電体部2に与える電極部4と、該電極部4の
電位に対応した情報を出力する出力部1とを有してい
る。これにより、従来の強誘電体メモリ素子のように単
に情報を電気的に書き込み、読み出しする機能のみなら
ず、素子に予め記憶されている情報と素子に入射する光
量の情報とを演算してその結果を出力する機能と、さら
には、光量の大小により素子に情報を書き込むことので
きる機能とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路,画像
処理回路などに利用される固体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、強誘電体バルク上に薄膜トランジ
スタを形成した不揮発性半導体メモリ(メモリFET)
や、FETのゲ−ト上に強誘電体薄膜を形成したMFS
−FETや、FETのソ−スに強誘電体薄膜を成長させ
たSRAMなどの強誘電体メモリ素子が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の強誘電体メモリ素子は、情報を電気的に
書き込み,読み出しするメモリ機能しか有しておらず、
メモリ以外の種々のデバイスへの適用が難しいという問
題があった。
【0004】本発明は、強誘電体部を有する固体素子で
あって、メモリとしてのみ用いられるだけでなく、さら
に、光センサや光論理デバイス(光演算デバイス)など
の種々のデバイスに適用可能な固体素子を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】図1は本発明
に係る固体素子の構成例を示す図である。図1を参照す
ると、この固体素子は、電界により電流の流れを制御す
るMOS型FET,接合型FETなどの電界効果トラン
ジスタ部1と、強誘電体部2と、入射光量に応じた量の
電荷が発生する光起電力型(Si,a−Si,Ge,G
aAs等のpn接合による型)または光導電型(Cd
S,a−Si等の光導電膜を用いる型)の光電変換部3
と、電極部4とを有している。
【0006】ここで、電界効果トランジスタ部1,強誘
電体部2,光電変換部3は、例えばSi,Ge,GaA
s等の単結晶半導体基板中または基板上に形成されてい
る。また、電界効果トランジスタ部1には、導電性膜で
ある制御電極(ゲ−ト電極)6が形成され、強誘電体部
2には、PLZT,BaTiO3などの強誘電体材料5
2の上部および下部に導電性膜である電極7,8が形成
され、光電変換部3には、PN接合または光導電膜53
の上部および下部に導電性膜である電極9,10が形成
されている。
【0007】また、図1の構成例では、電極部4は、電
界効果トランジスタ部1の制御電極6と、強誘電体部2
のいずれか一方の電極7と、光電変換部3のいずれか一
方の電極9とを電気的に接続した共通電極として形成さ
れている。
【0008】図2は図1の固体素子の変形例であって、
図2の固体素子では、電界効果トランジスタ部1の制御
電極6と強誘電体部2の電極7とが共通化されたものと
なっている。すなわち、同一の導電性膜を制御電極6,
電極7として機能させるよう構成されている。この場合
には、電極部4は、電極6,7と光電変換部3の電極9
とを電気的に接続した共通電極として形成されている。
【0009】また、図1,図2の構成例において、電極
部,すなわち共通電極4は、リセットスイッチ部5を介
して、外部電源と接続されている。
【0010】なお、上記各例では、強誘電体部2に2種
の電極7,8が形成されており、また、光電変換部3に
2種の電極9,10が形成されているが、強誘電体部
2,光電変換部3に、それぞれ、2種以上の電極が形成
されていても良い。この場合、電極部4は、電界効果ト
ランジスタ部1の制御電極6と、強誘電体部2の少なく
とも1種の電極と、光電変換部3の少なくとも1種の電
極とを電気的に接続した共通電極として形成することが
できる。また、図2の構成例では、電界効果トランジス
タ部1の制御電極6と強誘電体部2の電極7とが共通化
されたものとなっているが、さらに、これらと光電変換
部3の電極9をも共通化するよう構成することもでき
る。
【0011】いずれの場合においても、共通電極の領域
は、浮遊容量を小さくするため、2×2mm2以下であ
り、0.1×0.1μm2〜1000×1000μm2
大きさであるのが望ましい。同様の理由で、1個の素子
中の制御電極6と強誘電体部2と光電変換部3とを合わ
せた領域が、2×2mm2以下であり、0.1×0.1
μm2〜1000×1000μm2の大きさであるのが望
ましい。このように、本発明では、電極部4に共通電極
を用いているので、素子の一体化を実現することがで
き、集積化が可能となる。
【0012】また、上記各例のような素子の作製は、C
VD法,熱酸化法,蒸着法,スパッタリング法等の薄膜
形成工程,リソグラフィー法,エッチング法によるパタ
ーン形成工程,固相及び気相拡散法,イオン注入法によ
る不純物導入工程からなる通常の半導体製造プロセスを
用いて行うことができる。
【0013】次にこのような構成の固体素子の動作原理
について説明する。図3は強誘電体部2の機能を説明す
るための図である。強誘電体部2の両電極7,8間に電
位差Vsを印加すると、強誘電体材料52内には、電界
Eが発生し、また、分極Pが生じる。この場合、電極7
(8)上に存在する総電荷QE(−QE)は、Vsに対
し、図4に示すようなヒステリシス曲線をなす。
【0014】すなわち、この強誘電体部2が初期状態A
にある場合に、両電極7,8間の印加電圧VsをVcに向
けて変化させるとき、VsがVcとなるまでは、分極Pの
向きは、電極8から電極7の方を向いており、VsがVc
以上にならなければ、分極Pの向きは反転せず、印加電
圧Vsを“0”Vに戻すと、初期状態Aに再び戻る。
【0015】また、この強誘電体部2では、初期状態の
如何にかかわらず、所定の状態を容易に設定することが
できるという特性を有している。すなわち、初期状態が
Aであっても、あるいはBであっても、分極が反転する
電圧Vc以上の電圧を印加した後、印加電圧を“0”V
にすれば、状態をBに設定することができ、また、−V
c以下の電圧を印加した後、印加電圧を“0”Vにすれ
ば、状態をAに設定することができる。
【0016】また、この強誘電体部2が初期状態Aにあ
る場合に、一方の電極,例えば電極7に外部から電荷Q
Iが流入すると、強誘電体部2は、状態Aから状態A’
に変化し、電極7,8間の電位はVA’となる。同様
に、強誘電体部2が状態Bにある場合に、一方の電極,
例えば電極7に外部から電荷QIが流入すると、強誘電
体部では、状態Bから状態B’に変化し、電極7,8間
の電位はVB’(≠VA’)となる。このように、強誘電
体部2では、そのヒステリシス特性によって、初期状態
AまたはBに応じ一定電荷注入後の電極間電位が異なる
という特性をも有している。
【0017】本発明の固体素子は、このような強誘電体
部2の特性を利用したものである。すなわち、この固体
素子では、先ず、強誘電体部2が初期状態AまたはBと
なるよう、リセットスイッチ部5により電極部,すなわ
ち共通電極4の電位を初期設定することができる。共通
電極4の電位が初期設定された後、光電変換部3に光が
入射すると、光電変換部3の電極9,10には、入射光
量に応じた量の電荷が発生し、光電変換部3の一方の電
極9に発生した電荷は、共通電極4を介して強誘電体部
2の一方の電極7に流入する。光電変換部3で発生した
電荷が注入された後の強誘電体部2の電極7,8間の電
位(すなわち、共通電極4の電位)は、強誘電体部2の
初期状態と注入電荷量とにより変化する。換言すれば、
共通電極4の電位は、強誘電体部2の不揮発で書き換え
可能な情報(初期状態情報)と入射光量の情報とを演算
した結果を表したものとなる。電界効果トランジスタ部
1には、共通電極4の電位に応じた電流が流れるので、
本発明の固体素子では、強誘電体部2の不揮発で書き換
え可能な情報と入射光量の情報とを演算し、その演算結
果をトランジスタ電流の形で出力することが可能とな
る。
【0018】図5には、上述した本発明の固体素子をメ
モリ素子に応用した例が示されている。図5を参照する
と、n型Si単結晶基板60中には、p型ウェル61,
62が形成されている。p型ウェル61には、さらにn
型ソース領域63,ドレイン領域64が形成され、ま
た、p型ウェル61上にはSiO2膜65を介してゲ−
ト電極16が形成されており、これにより、nチャネル
MOSFET部11が構成されている。また、p型ウェ
ル62には、n型領域66とp型領域67によりpn接
合68が形成されており、これにより、光電変換部13
が構成されている。また、基板60上にはSiO2膜6
5を介し、Pt(Al)電極69,PLZT膜70,P
t(Al)電極71が積層され、これらにより,強誘電
体部12が構成されている。
【0019】また、強誘電体部12の電極69と、nチ
ャネルMOSFET部11のゲ−ト電極16と、光電変
換部13のn型領域66の取出電極72とは、Alの共
通電極14によって接続され、また、共通電極14は、
リセットスイッチ部15を介して電位V4に接続されて
いる。さらに、この素子には、強誘電体部12の電極7
1への印加電圧をV1,V5,V6に切替選択するための
スイッチ17が設けられている。
【0020】このような構成のメモリ素子の動作を次に
説明する。なお、図5において、基板60の電位V2
“−5”Vに設定され、また、光電変換部13のp型領
域67の電位V3は“+8”Vに設定され、また、電位
1,V4,V5,V6は、それぞれ“0”V,“0”V,
“−15”V,“+15”Vに設定されているとする。
また、通常、リセットスイッチ部15は閉に保持され、
スイッチ17は、接点P1,すなわち電位V1を選択する
ように設定されている。また、以下の例では、電極6
9,71は、それぞれ、前述の電極7,8に対応してい
る。
【0021】この状態で、先ず、このメモリ素子への情
報の書き込み例を3例挙げる。 1)第1の例として、強誘電体部12が初期状態Aとな
っているとき(自発分極の向きは電極69の方向となっ
ている)、リセットスイッチ部15を開にし、光電変換
部13に一定量以上の光量を入射させ、共通電極14の
電位Vxが所定閾値以上となることで、強誘電体部12
の自発分極の向きを共通電極14に接続されている電極
71の方向に向かせ、強誘電体部12の状態をBに設定
することができる。すなわち、入射光量の大小により素
子(すなわち強誘電体部12)の状態を変化させ、素子
に情報を書き込むことができる。 2)第2の例として、リセットスイッチ部15を閉じた
まま、スイッチ17の接点をP2に切り替えて、強誘電
体部12の電極71に−15Vを印加した後、リセット
スイッチ部15を開にし、スイッチ17の接点をP1
すると、強誘電体部12の状態をBにすることができ
る。 3)第3の例として、リセットスイッチ部15を閉じた
まま、スイッチ17をP3に切り替えて、強誘電体部1
2の電極71に+15Vを印加した後、リセットスイッ
チ部15を開にし、スイッチ17の接点をP1にする
と、強誘電体部12の状態をAにすることができる。
【0022】次に、情報を読み出す場合について図6を
用いて説明する。いま、リセットスイッチ部15を開に
し、一定量の光を光電変換部13に入射させると、一定
量の電荷Qpが、共通電極14に流入する。強誘電体部
12の初期状態がAであった場合には、光入射後の共通
電極14の電位VXは、VPAとなる。また、強誘電体部
12の初期状態がBであった場合には、光入射後の共通
電極14の電位VXは、VPBとなる。図6からわかるよ
うに、一定量の電荷Qpが流入した場合に、強誘電体部
12の初期状態がAであったかBであったかによって共
通電極14の電位は異なる。すなわち、VPA<VPBとな
る。この電位の差がMOSFET部11の電流の差とな
り、これにより、強誘電体部12の初期の記憶状態(す
なわち、強誘電体部12に保持されている情報)がA,
Bのいずれであったかを判別し、これを読み出すことが
できる。
【0023】この際、MOSFET部11をON,OF
Fするしきい値電圧VTHをVPA<VTH<VPBと設定する
と、状態Aの場合のMOSFET部11の出力は、OF
Fであるが、状態Bの場合はONとなり、状態の判別が
より容易になる。また、VPAが強誘電体部12の状態を
反転させる電圧VC以下になるよう入射光量を設定すれ
ば、リセットスイッチ部15を閉じてリセットしても、
強誘電体部12は読み出し前の状態に復帰し、不揮発メ
モリとして動作する。
【0024】図5に示すようなメモリ素子を同一単結晶
基板上に多数集積させて、各メモリ素子の各電源を各々
共通電源配線で結線し、各素子のソ−ス電極,ドレイン
電極を各々共通ソ−ス電極,共通ドレイン電極で結線す
ると、光により各素子をアドレスして、記憶の読み出
し,書き込みを行なうことの可能な集積光アドレス不揮
発メモリを得ることができる。図7はこのような集積光
アドレス不揮発メモリの概略構成例を示す図である。図
7の構成例では、図5に示すメモリ素子を同一基板30
上に2次元配列で多数集積させて集積光アドレス不揮発
メモリ31を形成し、この集積光アドレス不揮発メモリ
31に光源32からの光をミラ−33,34によって走
査制御して入射させ、所定のメモリ素子への情報の読み
出し,書き込みを行なうことができる。なお、情報の読
み出しは、共通ソ−ス電極35,共通ドレイン電極36
からなされる。
【0025】また、本発明の固体素子は、上述したメモ
リ素子に限らず、感度制御型光センサ,集積光論理回路
等の種々のデバイスに応用することが可能である。
【0026】例えば、感度制御型光センサの場合には、
図5のメモリ素子と同じ構成でメモリ素子における光書
き込み過程と同じ手法により、素子の感度を設定するこ
とができる。すなわち、素子の感度を高めたいときに
は、強誘電体部12の状態をBに設定し、また、素子の
感度を下げたいときには、強誘電体部12の状態をAに
設定する。
【0027】図8はこのように構成された感度制御型光
センサの入射光量とドレイン電流との関係を示す図であ
る。図8からわかるように、状態Bに設定された素子
(高感度素子)では、少ない光量でドレイン電流が流れ
出し、光量がさらに増加すると、光量の増加に対してド
レイン電流が急激に増加する。これに対し、状態Aに設
定された素子(低感度素子)では、ドレイン電流が流れ
出すまでには、大きな光量を必要とし、ドレイン電流が
流れ出した後も、光量の増加に対するドレイン電流の増
加は緩やかなものとなる。このように図5と同様の構成
で、感度制御型光センサを容易に実現することができ
る。
【0028】また、集積光論理回路は、図5のメモリ素
子と同じ素子構成で、先ず、前述したメモリ素子におけ
る光書き込み過程と同じ条件で例えば図9(a)に示す
ような1次光パタ−ンを素子上に記憶させ、次いで、例
えば図9(b)に示すような2次光入力パタ−ンを上記
書き込み過程と同じ条件で素子に書き込む。この結果、
集積回路上に記録されたパタ−ンは、図9(c)に示す
ように、図9(a)の1次光パタ−ンと図9(b)の2
次光入力パタ−ンとの論理和をとったパタ−ンとなり、
この論理和演算結果を前述したような読み出し過程と同
じ条件により出力することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。本
願の発明者は、図10に示すようなメモリ素子を実際に
作製した。すなわち、先ず、通常のシリコンプロセスに
より、Siウェハー60上に、nチャネルMOSFET
11と、pn接合フォトダイオード13とを作製した。
なお、この際、図示しないが、リセットスイッチ用MO
SFET15をもこのシリコンプロセスにより同時に作
製した。また、フォトダイオード13の開口寸法を60
μm×60μmとした。次に、スパッタリング法により
強誘電体部12の電極69をAlにより形成し、さら
に、スパッタリング法により強誘電性PLZT膜70を
設けた。さらに、スパッタリング法により強誘電体部1
2の電極71を形成した。さらに、MOSFET11の
ゲート電極16,フォトダイオード13のコレクタ電極
72,強誘電体部12の電極69,リセットスイッチ用
MOSFET電極をAl配線で接続し共通電極14を形
成した。次に、SiO2/SiNパッシベーション膜8
0をCVD法で作製した後、フォトダイオードの光入射
口82を残してCr遮光層81をスパッタリング法で形
成し、メモリ素子を完成させた。
【0030】なお、上記作製工程において、強誘電体部
12を、分極反転電圧Vcが“3.0”Vとなるように
形成し、また、MOSFET部11を、閾値電圧VTH
“3.0”Vとなるように形成した。
【0031】このように作製した素子において、各電位
1,V2,V3,V4,V5,V6を、それぞれ、“0”
V,“0”V,“+8”V,“0”V,“−15”V,
“+15”Vに設定して、素子を実際に動作させた。す
なわち、リセットスイッチ部15を閉のまま、スイッチ
17を電位V6に切替え、強誘電体部12の初期状態を
Aに設定した。次にリセットスイッチ部15を開にし、
スイッチ17をV1に切替えた。再度、リセットスイッ
チ部15を閉にした後、開にして、共通電極14の電位
xを“0”Vにした。
【0032】この状態で、波長840nm,出力30m
Wのレーザ光をレンズで集光して、フォトダイオード1
3に光入射口82から30m秒間入射させた。この時点
で、共通電極14の電位Vxは、2.5Vとなり、MO
SFET11の出力は、OFFであった。
【0033】次に、リセットスイッチ部15を閉のまま
スイッチ17をV5に切替え、強誘電体部12の状態を
Bに設定した。しかる後、リセットスイッチ部15を開
にし、スイッチ17をV1に切替えた。次いで、再度、
リセットスイッチ部15を閉にした後、開にして、共通
電極14の電位Vxを“0”Vにした。この状態で、前
述したと同様の条件のレーザ光をレンズで集光してフォ
トダイオード13に入射させると、共通電極14の電位
xは4.5Vとなり、MOSFET11の出力はON
となった。各状態で、読み出し過程だけ繰り返しても、
MOSFET11の出力は各状態に対応した出力となっ
た。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、強誘電体部と、入射光量に応じた電荷を発生する光
電変換部と、光電変換部において発生した電荷を強誘電
体部に与える電極部と、該電極部の電位に対応した情報
を出力する出力部とを有しているので、従来の強誘電体
メモリ素子のように単に情報を電気的に書き込み、読み
出しする機能のみならず、素子に予め記憶されている情
報と素子に入射する光量の情報とを演算してその結果を
出力する機能と、さらには、光量の大小により素子に情
報を書き込むことのできる機能とを有し、メモリ,セン
サ,光論理回路等の種々のデバイスに応用することがで
きる。
【0035】また、電極部を共通電極として形成するこ
とにより、素子の一体化が可能となり、集積化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体素子の構成例を示す図であ
る。
【図2】図1の固体素子の変形例を示す図である。
【図3】本発明の固体素子の強誘電体部の機能を説明す
るための図である。
【図4】強誘電体材料の電位差−電荷ヒステリシス曲線
を示す図である。
【図5】本発明の固体素子を適用したメモリ素子の構成
例を示す図である。
【図6】図5のメモリ素子の強誘電体部の電位差−電荷
ヒステリシス曲線を示す図である。
【図7】本発明の固体素子を適用した集積光アドレス不
揮発メモリの概略構成例を示す図である。
【図8】本発明の固体素子を適用した感度制御型光セン
サの入射光量とドレイン電流との関係を示す図である。
【図9】本発明の固体素子を適用した集積光論理回路の
動作原理を説明するための図である。
【図10】本発明のメモリ素子の一実施例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,11 電界効果トランジスタ部(nチャネルM
OSFET部) 2,12 強誘電体部 3,13 光電変換部 4 電極部(共通電極) 5 リセットスイッチ部 6,16 電界効果トランジスタ部の制御電極(ゲ
ート電極) 9,10 光電変換部の電極 52 強誘電体材料 60 Si単結晶基板 61,62 p型ウェル 63 n型ソース領域 64 n型ドレイン領域 65 SiO2膜 66 n型領域 67 p型領域 68 pn接合 70 PLZT膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/788 29/792

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体部と、入射光量に応じた電荷を
    発生する光電変換部と、光電変換部において発生した電
    荷を前記強誘電体部に与える電極部と、該電極部の電位
    に対応した情報を出力する出力部とを有していることを
    特徴とする固体素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固体素子において、前記
    出力部は、電極部の電位を電流に変換し出力する電界効
    果トランジスタで構成されていることを特徴とする固体
    素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の固体素子
    において、前記電極部は、さらに、リセットスイッチ部
    を介して所定電位に接続されていることを特徴とする固
    体素子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の固体素子において、前記出力部が電界効果トラン
    ジスタで形成されている場合に、前記電極部は、少なく
    とも、前記出力部としての電界効果トランジスタの制御
    電極と、前記強誘電体部の所定の電極と、前記光電変換
    部の所定の電極とを電気的に接続する共通電極部として
    形成されており、前記強誘電体部,前記光電変換部,前
    記電界効果トランジスタが1つの半導体基板上に形成さ
    れていることを特徴とする固体素子。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の固体素子において、前記電極部の電位は、前記光
    電変換部に光が入射するときに、前記強誘電体部の不揮
    発で書き換え可能な情報と入射光量に関する情報とを演
    算した結果を表したものとなり、前記電極部の電位によ
    って表現される演算結果が、前記出力部から所定の情報
    として出力されるようになっていることを特徴とする固
    体素子。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の固体素子を用いたメモリ素子であって、前記強誘
    電体部への印加電位を制御して前記強誘電体を複数の状
    態のいずれか1つに設定することで情報の書き込みがな
    され、また、前記電極部の電位に対応した情報を出力部
    から出力することで前記強誘電体部に保持されている情
    報の読み出しがなされるようになっていることを特徴と
    するメモリ素子。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の固体素子を用いた感度制御型の光センサであっ
    て、前記光電変換部に入射した光量に応じた出力を前記
    出力部から得る場合に、前記強誘電体部への印加電圧を
    制御し前記強誘電体部を複数の状態のいずれか1つに設
    定することで、設定した状態に対応した感度が設定され
    ることを特徴とする感度制御型の光センサ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の固体素子を用いた集積光論理回路であって、前記
    強誘電体部に1次光パタ−ンを記憶させ、次いで、2次
    光入力パタ−ンを前記強誘電体部に書き込むことによ
    り、1次光パタ−ンと2次光入力パタ−ンとの論理和を
    とったパタ−ンが論理演算結果として出力部から得られ
    ることを特徴とする集積光論理回路。
JP5222834A 1993-06-30 1993-08-16 固体素子並びにそれを用いたメモリ素子および光センサおよび集積光論理回路 Pending JPH0799301A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5942749A (en) * 1996-07-29 1999-08-24 Nec Corporation Photodetector having means for processing optical input signals

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US5942749A (en) * 1996-07-29 1999-08-24 Nec Corporation Photodetector having means for processing optical input signals

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