JPH07990B2 - 異径断面シールド機 - Google Patents

異径断面シールド機

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JPH07990B2
JPH07990B2 JP31142092A JP31142092A JPH07990B2 JP H07990 B2 JPH07990 B2 JP H07990B2 JP 31142092 A JP31142092 A JP 31142092A JP 31142092 A JP31142092 A JP 31142092A JP H07990 B2 JPH07990 B2 JP H07990B2
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豊 加島
紀夫 近藤
正巳 井上
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大豊建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下水道,電力,通
信,ガス管等を埋設するための横坑の掘削に適する異径
断面シールド機に関する。
【0002】
【従来の技術】上下水道,電力,通信,ガス管等を地中
に埋設するため、シールド工法により横坑が築造され
る。
【0003】ところで、都市部においては、都市周辺地
域から中心部分に向かって行くほど人口が集中し、それ
に伴って上下水道,電力,通信,ガス管等の需要が増大
し、これらの需要に合わせて掘削すべき横坑の直径を順
次大きくして行く必要がある。
【0004】そこで、従来この種異径断面の横坑を掘削
して行くには、シールド路線の途中で横坑の直径を変え
る地点において予め地盤改良を行い、掘削すべき横坑の
次断面に合わせてカッタスポークの切断加工を行い、再
発進するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
では横坑の直径を変える地点において、カッタスポーク
を掘削すべき横坑の次断面に合わせて伸縮させることが
できない。このため、地盤改良およびカッタスポークの
切断加工等の作業が必要となる。特に、カッタスポーク
の切断加工作業は、シールド機の前面に出て行う必要が
あるため、多大の手数や時間を要する問題があり、その
結果工期が長くなるばかりでなく、工事費が嵩む欠点が
あった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑み提案されたもの
で、その目的とするところは、シールド路線の途中で横
坑の直径を変える地点において、地盤改良やカッタスポ
ークの切断加工を行うことなく、横坑の直径を無段階に
変え、かつ地山の未掘削部分がない状態で掘進し得る異
径断面シールド機を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、最外周のシールド筒2内に、外周側の隔
壁3と内周側の隔壁4とが同心円状に設けられ、これら
各隔壁3、4の間に、前記最外周のシールド筒2から分
離して前方へ突出可能に小径のシールド筒の前方部分1
0が設けられ、かつ前記内周側の隔壁4のほぼ中央部に
回転自在な回転軸15が貫設され、この回転軸15の先
端部には前記最外周のシールド筒2ないし小径のシール
ド筒の口径にほぼ適合してそれ自体が伸縮自在となって
いる放射状のカッタスポーク16が設けられているとと
もに、該回転軸15の先端には回転軸15の周辺の地山
を掘削し未掘削部分をなくす中央先行切削ビット28を
設けたものである。
【0008】また、上記目的を達成するため、本発明
は、回転軸15の先端部側面であってカッタスポーク間
の根元部分に地山側へ突出する中央ビット50を設けた
ものである。
【0009】
【作用】本発明では、回転軸に複数本のカッタスポーク
16を取り付け、各カッタスポーク16を、それぞれ掘
削すべき横坑のほぼ半径方向に伸縮可能に構成してい
る。また、各カッタスポーク16に、シールド機1内側
から各カッタスポーク16を無段階に伸縮制御する伸縮
制御手段を設けている。
【0010】そこで、シールド路線の途中で掘削すべき
横坑の直径を変えるには当該伸縮制御手段を介して各カ
ッタスポーク16を掘削すべき横坑の次断面に合わせて
適正長さに伸縮させる。ついで、回転軸15を通じて各
カッタスポーク16を旋回させ、カッタスポーク16に
設けられたビット26により地山を掘削し、シールド機
1を推進させる。これにより、シールド路線の途中で直
径を変化させる地点において、地盤改良や、シールド機
1の前面に出てのカッタスポーク16の切断加工作業を
行うことなく、異径断面の横坑を容易に掘削することが
可能となる。
【0011】また、本発明ではカッタスポーク列の後方
で、伸縮操作されたカッタスポーク16に設けられたビ
ット26により掘削される横坑の次断面に適合する形状
のシールド筒を作製し、使用可能に構成している。
【0012】そこで、例えば大直径の横坑を掘削したの
ち、これに続いて小直径の横坑を掘削する場合には、シ
ールド機1内で掘削すべき小直径の次断面に適合するシ
ールド筒を作製して使用する。その結果、異径断面の横
坑をより一層的確に掘削することができる。
【0013】さらに、本発明では各カッタスポーク16
を、回転軸15に取り付けられた固定スポーク17と、
ビット26を有しかつ固定スポーク17にスライド可能
に組み付けられたスライドスポーク18とを組み合わせ
て構成している。また、回転軸15の前端面に、固定ス
ポーク17側の周りの区域の地山を掘削する中央先行切
削ビット28を設けている。このため、未掘削部分がな
い。
【0014】この発明では、各カッタスポーク16を伸
縮させるときは、回転軸15に取り付けられた固定スポ
ーク17に対して、スライドスポーク18をスライドさ
せて行い、各カッタスポーク16を適正長さに調整した
うえで、回転軸15を介して各カッタスポーク16を旋
回させ、スライドスポーク18に設けられたビット26
により地山を掘削する。ところが、固定スポーク17に
おけるスライドスポーク18をスライドさせるためのス
ライド面には構造上、ビット26を設けにくい。そこ
で、この発明では回転軸15の前端面に設けられた中央
先行切削ビット28により、固定スポーク17の周りの
地山を掘削する。これにより、スライドスポーク18を
スライドさせるために固定スポーク17に設けられたス
ライド面の、地山との接触による前記スライド面の摩耗
を低減でき、しかも地山を能率よく掘削することができ
る。
【0015】そして、本発明では回転軸15における円
周方向に隣接するカッタスポーク16間に、固定スポー
ク17のスライド面よりも地山側に突出させて中央ビッ
ト50を設けている。
【0016】この発明では、前記中央ビット50によっ
ても回転軸15の周辺の地山を掘削するようにしている
ので、固定スポーク17の周辺における地山の未掘削部
分をなくすことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図10は本発明の一実施例を示すもので、
図1は異径断面シールド機の正面図、図2は同縦断側面
図、図3は隔壁の一つの支持部材の斜視図、図4はカッ
タスポークの拡大縦断面図、図5は図4のA−A線断面
図、図6は図5に対する変形例を示す断面図、図7はシ
ールド路線の途中で大直径の横坑から、これより小直径
の横坑の掘削に変える際の段取りの過程を示す縦断側面
図、図8および図9は大直径の横坑に続いて小直径の横
坑の掘削状態を示す縦断側面図、図10は掘削すべき異
径断面の横坑の一例を示す説明図である。
【0018】これらの図に示す実施例の異径断面シール
ド機1は、図1および図2に示すように、大直径のシー
ルド筒2の内部に、小直径のシールド筒を構成する前方
部分10が、前方に突出可能に設けられている。
【0019】前記シールド筒2の内部前方には、図1お
よび図2に示すように、隔壁3,4が同心円状に取り付
けられている。前記隔壁3は、円板部3aと、これの外
周部からシールド筒2の後方に向かって直角に設けられ
たウエブ3bと、このウエブ3bからシールド筒2の中
心部に向かって直角に設けられたフランジ3cとを有す
る構造物に形成されている。また、前記隔壁3はシール
ド筒2の前方部分において直径方向の中央部に配置さ
れ、支持部材5,7により支持されている。前記隔壁4
は、中空円板型に形成されている。また、この隔壁4は
前記隔壁3の外周面との間に、小直径のシールド筒の前
方部分10を収容する周隙をおいて配置されており、隔
壁4の外周部はシールド筒2の内周面に溶接等により固
定され、さらに隔壁4は支持部材5,6により支持され
ている。
【0020】前記支持部材5は、図2から分かるよう
に、外径がシールド筒2に内接し、内径が隔壁3のフラ
ンジ3cの内径とほぼ同一の中空円板型に形成されてお
り、隔壁3のフランジ3cおよび隔壁4の後方に所定の
間隔をおいて配置され、シールド筒2の内周面に溶接等
により固定されている。前記支持部材6は、図2から分
かるように、隔壁4と支持部材5間に内接する長さの円
筒型に形成されており、隔壁4の内径側端部と支持部材
5の半径方向の途中に、溶接等により固定されている。
前記支持部材7は、図3に示すように、円周の一部分を
なすウエブの両端部に、フランジを設けたスラット7a
を組み合わせて円筒型に形成されている。そして、この
支持部材7は図2に示すように、一方の端部はボルト通
し穴7bを介して隔壁3のフランジ3cとボルト8で結
合され、他方の端部はボルト通し穴7cを介して小直径
のシールド筒の前方部分10のフランジ10aおよび支
持部材5と共通のボルト9で結合されている。
【0021】前記小直径のシールド筒の前方部分10
は、図2に示すように、支持部材6と隔壁3のウエブ3
b間の周隙に収容可能な円筒型に形成されており、後端
部にはボルト通し穴を有するフランジ10aが設けられ
ている。前記シールド筒の前方部分10には、小直径の
横坑の掘削時に、図8および図9に示す小直径のシール
ド筒11を連結するようになっている。また、図7に示
すように、支持部材6の前方部とシールド筒の前方部分
10との間、および隔壁3のウエブ3bとシールド筒の
前方部分10との間には、それぞれシール部材55が複
数個(2個)ずつ設けられており、このシール部材55
により地山からの土砂や地下水のシールド機内への流入
を防止するようにしている。
【0022】前記小直径のシールド筒11は、前記シー
ルド筒の前方部分10の外径と同一の円筒型に形成され
ている。このシールド筒11の前端部には、ボルト通し
穴を有するフランジ11aが設けられており、このフラ
ンジ11aは前記シールド筒の前方部分10のフランジ
10aおよび隔壁3のフランジ3cと共通のボルト12
を介して結合するようになっている(図8,図9参
照)。
【0023】前記隔壁3の中央部には、図1および図2
に示すように、軸受13を介してセンタシャフト14が
支持されている。このセンタシャフト14の前端部には
回転軸15が連結され、後端部は回転駆動系に連結され
ている。
【0024】前記回転軸15には、図1に示すように、
円周方向に120°の間隔をおいてカッタスポーク16
が設けられている。各カッタスポーク16は、図1,図
2,図4および図5に示すように、固定スポーク17
と、スライドスポーク18とを組み合わせて構成されて
おり、また各カッタスポーク16の内部には伸縮制御手
段であるカッタスポーク伸縮ジャッキ20が設けられて
いる。前記固定スポーク17は、図5または図6に示す
ように、中空の角筒型または円筒型に形成されており、
回転軸15の外周面に固定され、シールド機の半径方向
に延びている。前記スライドスポーク18は、図5また
は図6に示すように、固定スポーク17の外周面である
スライド面17aに嵌合する中空の角筒型または円筒型
に形成されており、前記スライド面17aに沿ってシー
ルド機の半径方向にスライド可能に組み付けられてい
る。前記固定スポーク17のスライド面17aとスライ
ドスポーク18の内周面間は、シール部材19によりシ
ールされている。前記カッタスポーク伸縮ジャッキ20
は、図4に示すように、流体圧シリンダ21と、これに
嵌挿されたピストンロッド22とで構成されている。前
記流体圧シリンダ21は、スライドスポーク18の内部
のヘッド側に固定されたサポート25に、台座23を介
して固定されている。前記ピストンロッド22の突出端
部は、台座24を介して回転軸15に固定されている。
その結果、カッタスポーク伸縮ジャッキ20はピストン
ロッド22を伸長させる方向に流体圧シリンダ21を働
かせることにより、固定スポーク17に沿ってスライド
スポーク18が伸長し、ピストンロッド22を縮小させ
る方向に流体圧シリンダ21を働かせることにより、固
定スポーク17に対してスライドスポーク18が縮小す
るように構成されていて、カッタスポーク16を無段階
に伸縮制御し得るようになっている。
【0025】なお、固定スポーク17とスライドスポー
ク18を断面円環状に形成した図6の例では、固定スポ
ーク17の内周面に形成されたスプライン溝17′と、
スライドスポーク18の外周面に設けられたスプライン
突起18′とのスプライン嵌合を介して、スライドスポ
ーク18が回転しないようにしている。
【0026】前記各カッタスポーク16のスライドスポ
ーク18には、図1,図2および図4に示すごとく、前
面側に複数個のビット26が設けられ、後面側には複数
個の練り混ぜ翼27が設けられており、前記練り混ぜ翼
27は切羽室29内に配置されている。前記回転軸15
の前端面には、図1および図2に示すように、カッタス
ポーク16の固定スポーク17側の周りの区域の地山を
掘削する中央先行切削ビット28が設けられている。
【0027】前記センタシャフト14の回転駆動系は、
図2,図7〜図9に示すように、隔壁3の後面側に固定
されたフレーム30の外側に支持されたカッタ駆動モー
タ31と、これの出力軸に取り付けられたピニオン32
と、センタシャフト14に取り付けられかつピニオン3
2に噛み合わされたギヤ33とを備えて構成されてい
る。
【0028】前記フレーム30には、スイベルジョイン
ト56が取り付けられており、このスイベルジョイント
56には作泥材注入管57が設けられている。この作泥
材注入管57には、センタシャフト14および回転軸1
5の内部を通って地山側に開口する作泥材用の注入通路
58が接続されている。
【0029】前記隔壁3の後方におけるシールド筒内に
は、排土装置34が設置されている。この排土装置34
には、スクリューコンベアが用いられている。また、こ
の排土装置34は土砂の入口35と、排土口36と、排
土装置駆動モータ37とを有している。前記排土装置3
4の入口35は、隔壁3を貫通して切羽室29に臨んで
いる。前記排土口36の下方には、土砂を横坑の外部に
搬出するベルトコンベア等の搬送手段が配置されている
が、図面では省略されている。
【0030】前記大直径のシールド筒2による横坑の掘
進時には、図2に示すように、シールド推進ジャッキ3
8を使用する。このシールド推進ジャッキ38は、シー
ルド機の後方で築造されたセグメント39に反力を取
り、シールド筒2に固定された支持部材5を押進し、シ
ールド機を推進させるようになっている。
【0031】前記シールド筒2の後端部側には、図2に
示すように、セグメント39との間のすき間をシールす
るためのテールシール40が設けられている。
【0032】前記小直径のシールド筒11により横坑を
掘削する際の段取り時には、図7に示すように、前方部
分10の押し出し用ジャッキ41を使用する。この押し
出し用ジャッキ41は、大直径のシールド筒2の内周面
に固定された反力受け部材42に支持され、この反力受
け部材42に反力を取って小直径のシールド筒の前方部
分10のフランジ10aを押し、この前方部分10を隔
壁3の前方に突出させるようにしている。
【0033】なお、小直径のシールド筒により横坑を掘
削するための段取り時に、隔壁3の転倒を防ぐため、こ
の実施例では図7に示すように、大直径のシールド筒2
の内周面から中心部に向かって支持部材43が固定さ
れ、隔壁3と前記支持部材43間に支持部材44が固定
されている。
【0034】前記大直径のシールド筒2による横坑の掘
削に続いて、小直径のシールド筒により横坑を掘削する
ときは、図8および図9に示すように、シールド推進ジ
ャッキ45を使用する。このシールド推進ジャッキ45
は、図8に示すように、セグメント39の内周面に築造
されたセグメント46に続いてその前方に築造されたセ
グメント47に反力を取り、互いにボルト12で結合さ
れた隔壁3と、シールド筒の前方部分10と、小直径の
シールド筒11との組立体を前方に推進させるようにな
っている。
【0035】前記シールド筒11の後端部には、セグメ
ント47との間のすき間をシールするためのテールシー
ル48が設けられている。
【0036】次に、前記実施例の異径断面シールド機1
の動作について説明する。
【0037】以下の説明では、図10に矢印100で示
すように、大直径の横坑101、小直径の横坑102、
さらに小直径の横坑103の順に掘削して行くものとす
る。
【0038】まず、大直径の横坑101を掘削するとき
は、図1,図2に示すように、シールド筒2およびシー
ルド推進ジャッキ38を使用する。また、カッタスポー
ク16のスライドスポーク18を、図4に示すカッタス
ポーク伸縮ジャッキ20により、掘削すべき横坑101
に合わせて伸長させる。さらに、シールド筒2の中央部
に設置されている隔壁3を、シールド筒2の内周面に固
定された支持部材5と、前端部は隔壁3のフランジ3c
にボルト8で結合されかつ後端部は前記支持部材5に小
直径のシールド筒の前方部分10のフランジ10aを挟
んでボルト9で結合された支持部材7とにより、転倒し
ないように支持する。また、シールド筒2の内周面に固
定された隔壁4を、この隔壁4と前記支持部材5間に介
装されかつ固定された支持部材6により、転倒しないよ
うに支持する。
【0039】そして、図2に示すカッタ駆動モータ31
を駆動し、ピニオン32、ギヤ33およびセンタシャフ
ト14を通じて回転軸15に動力を伝達し、この回転軸
15に取り付けられている各カッタスポーク16を旋回
させ、中央先行切削ビット28を回転させる。その結
果、前記中央先行切削ビット28により、各カッタスポ
ーク16の固定スポーク17の周辺の地山が先行して掘
削され、また各カッタスポーク16のスライドスポーク
18に複数個ずつ設けられたビット26により地山が掘
削される。この掘削された土砂には、図2に示す作泥材
注入管57および注入通路58を通じて、必要によりベ
ントナイト等の作泥材が注入される。その後、前記掘削
土砂は図2に示す切羽室29内に取り込まれ、各カッタ
スポーク16のスライドスポーク18に複数個ずつ設け
られた練り混ぜ翼27により攪拌され、このとき前記掘
削土砂と作泥材とが混練され、これにより切羽を押さえ
るに足る塑性と流動性とを持った土砂を作成する。つい
で、図2に示す排土装置駆動モータ37を駆動し、前記
切羽室29内で混練された土砂を排土装置34の入口3
5から排土装置34内に取り込み、排土装置34内に土
砂が充満したとき、いったん排土装置駆動モータ37を
停止させる。
【0040】前記作業中、シールド機の後方でセグメン
ト39を築造し、シールド推進ジャッキ38を伸長さ
せ、前記セグメント39に反力を取り、シールド筒2の
内周面に固定された支持部材5を介してシールド筒2お
よび隔壁3,4を押し、切羽室29内の混練土砂に圧力
を与え、この圧力により切羽の崩壊を防止しつつ横坑1
01の掘削作業を進めて行く。このとき、排土装置駆動
モータ37を停止させているので、切羽室29内の混練
土砂が排出されず、このため切羽室29内の圧力が一定
に保たれる。
【0041】地山の掘削が進んで切羽室29内に掘削土
砂や混練土砂が溜まり、切羽室29内の圧力が設定値よ
り高くなったときは、排土装置駆動モータ37を再び駆
動し、排土装置34を作動させ、ついで排土口36を開
け、排土口36の下方に配備された搬送装置(図示省
略)に土砂を引き渡し、シールド機の外部に搬送し、切
羽室29内の圧力を常時一定に保持し、前述の作業を繰
り返して横坑101を掘進して行く。
【0042】前記大直径の横坑101の掘削が終わっ
て、次の小直径の横坑102の掘削に移行するときは、
次のように段取りを行う。
【0043】つまり、各カッタスポーク16の図4に示
すカッタスポーク伸縮ジャッキ20を制御し、図2に破
線で示しかつ図8に示すように、掘削すべき横坑102
の直径に合わせてスライドスポーク18を縮小させる。
この段取り時に、シールド筒2の内周面に支持部材43
を固定し、この支持部材43と隔壁3間に他の支持部材
44を固定し、両支持部材43,44により隔壁3が転
倒しないように支持する。また、隔壁3と支持部材5間
に介装されている図2,図3に示す支持部材7を取り外
す。さらに、前記シールド筒2の内周面に固定された支
持部材5を、図7から分かるように、隔壁4と支持部材
5間に固定されている支持部材6の内径とほぼ同一面に
なる直径に切断する。そして、同図7に示すように、押
し出し用ジャッキ41を伸長させ、反力受け部材42に
反力を取って前記押し出し用ジャッキ41により小直径
のシールド筒の前方部分10のフランジ10aを介して
この前方部分10を、隔壁3のフランジ3cに前方部分
10のフランジ10aが当接する位置まで押し、前方部
分10を突出させる。ついで、図8から分かるように、
大直径のシールド筒2内に小直径のシールド筒11を入
れ、これの前端部に設けられたフランジ11aを、前記
隔壁3のフランジ3cと、小直径のシールド筒の前方部
分10のフランジ10aに重ね合わせ、ボルト12で結
合する。この段取り中、図7に示すように、支持部材6
の前方部とシールド筒の前方部分10との間、および隔
壁3のウエブ3bとシールド筒の前方部分10との間に
設けられたシール部材55により、地山からの土砂や地
下水のシールド機内への流入を防止することができる。
【0044】前述の段取り終了後、小直径の横坑102
を掘削するときは、図8および図9に示すように、前記
前方部分10とシールド筒11の組と、シールド推進ジ
ャッキ45を使用し、次のように行う。
【0045】すなわち、各部を図8にセットした状態で
前述の大直径の横坑101の掘削と同様、カッタ駆動モ
ータ31を駆動し、ピニオン32、ギヤ33およびセン
タシャフト14を通じて回転軸15を回転させ、この回
転軸15に取り付けられた中央先行切削ビット28、お
よび各カッタスポーク16のスライドスポーク18に設
けられたビット26により地山を掘削し、その掘削土砂
を切羽室29内に取り込み、切羽室29内で練り混ぜ翼
27により混練する。また、排土装置駆動モータ37を
駆動し、前記混練土砂を排土装置34に取り込み、排土
装置34内に取り込んだ土砂が充満したとき、いったん
排土装置駆動モータ37を停止させる。
【0046】前記作業中に、大直径の横坑101の掘削
時に築造したセグメント39の内周面に、他のセグメン
ト46を築造し、さらにその前方にセグメント47を築
造する。
【0047】そして、前記シールド推進ジャッキ45を
伸長させ、前記セグメント47に反力を取り、小直径の
シールド筒11のフランジ11aを押し、図8および図
9から分かるように、隔壁3と、小直径のシールド筒の
前方部分10と、小直径のシールド筒11の組を前方に
押進する。その後、切羽室29内が掘削土砂や混練土砂
で圧力が設定値より高くなったときは、排土装置駆動モ
ータ37を再び駆動し、さらに排土口36を開け、この
排土口36から搬送装置(図示省略)に土砂を引き渡
し、シールド機の外部に排出する。
【0048】以上の作業を繰り返し行うことにより、所
定長さの小直径の横坑102を掘削することができる。
【0049】さらに小直径の横坑103を掘削するとき
は、カッタスポーク伸縮ジャッキ20を制御し、掘削す
べき横坑103の直径に合わせて各カッタスポーク16
を縮小させ、また前記シールド筒11の内部に所定の直
径のシールド筒を設置し、このシールド筒に適合するシ
ールド推進ジャッキを使用し、前述の大直径の横坑10
1、および小直径の横坑102の掘削時と同様に作業を
進めることにより、掘進することができる。
【0050】前述のごとく、この実施例では回転軸15
に、円周方向に等間隔をおいて複数本である3本のカッ
タスポーク16を取り付け、各カッタスポーク16を固
定スポーク17と、これのスライド面17aを介してス
ライド可能に組み付けられたスライドスポーク18とを
組み合わせて構成し、しかも伸縮制御手段であるカッタ
スポーク伸縮ジャッキ20を介して各カッタスポーク1
6のスライドスポーク18を無段階に伸縮させ得るよう
に構成している。これにより、シールド路線の途中で直
径を変化させる地点において、掘削すべき横坑の直径に
合わせて、シールド機内側からカッタスポーク16を伸
縮制御することができる結果、地盤改良や、シールド機
の前面に出てのカッタスポークの切断加工作業を行う必
要がないので、工期を短縮することができる外、新たに
立坑を構築する必要もないので、前述の地盤改良作業や
カッタスポークの切断加工作業が必要でないこととが相
俟って工事費を大幅に低減させることが可能となる。
【0051】また、この実施例では回転軸15の前端面
に中央先行切削ビット28を設け、この中央先行切削ビ
ット28により、各カッタスポーク16の固定スポーク
17の周辺の地山を掘削するようにしているので、ビッ
トを持たない固定スポーク17のスライド面17aと地
山との接触による前記スライド面17aの摩耗を低減で
きるし、地山を能率よく掘削することができる。
【0052】なお、前記実施例において、カッタスポー
ク16は回転軸15に3本取り付けるものに限らず、2
本でも4本以上でもよい。
【0053】また、カッタスポーク16の伸縮制御手段
は、図面に示す実施例のカッタスポーク伸縮ジャッキ2
0に限らず、シールド機内側から各カッタスポーク16
を無段階に伸縮制御し得る構造であればよい。
【0054】次に、図11は本発明の他の実施例を示す
シールド機の正面図、図12は図11のB−B矢視図で
ある。この図11,図12に示す実施例では、回転軸1
5の側面に中央ビット50が設けられている。この中央
ビット50は、図12から分かるように、固定スポーク
17のスライド面17aよりも地山側に突出している。
【0055】ところで、本発明の前記図1や図2に示す
実施例では、各カッタスポーク16の固定スポーク17
のスライド面17aにはその構造上、ビットを設けるこ
とができない。このため、固定スポーク17の周りに未
掘削部分が発生する場合がある。そこで、この図11,
図12に示す実施例では、円周方向に隣接するカッタス
ポーク16,16間における回転軸15の側面に、固定
スポーク17のスライド面17aよりも地山側に突出し
た中央ビット50を設け、この中央ビット50により固
定スポーク17の周りの地山を掘削するようにしてい
る。その結果、回転軸15の前端面に設けられた中央先
行切削ビット28と、この中央ビット50の掘削作用に
より、シールド機の前面中央部の未掘削部分を解消する
ことができる。
【0056】この図11,図12に示す実施例の他の構
成,作用については、前記図1や図2に示す実施例と同
様である。
【0057】ついで、図13は本発明のさらに他の実施
例を示すもので、余掘り用ビットを設けたカッタスポー
クの拡大縦断側面図である。この図13に示す実施例で
は、各カッタスポーク16のスライドスポーク18の長
さ方向の外側端部に、余掘り用ビット51が設けられて
いる。前記余掘り用ビット51は、スライドスポーク1
8内に設置された余掘り用伸縮ジャッキ52に連結され
ている。前記余掘り用伸縮ジャッキ52は、スライドス
ポーク18内に固定された支持部材53に設けられた台
座54に取り付けられていて、前記カッタスポーク伸縮
ジャッキ20とは独立に伸縮作動するようになってい
る。
【0058】そして、この図13に示す実施例では、ス
ライドスポーク18に設けられたビット26による掘削
に先立って、余掘り用伸縮ジャッキ52を作動させ、ス
ライドスポーク18より余掘り用ビット51を突出さ
せ、所定の余掘りを行う。これにより、地山の掘削をよ
り一層能率よく行うことができる。
【0059】この図13に示す実施例の他の構成および
作用は、前記図1,図2または図11に示す実施例と同
様である。
【0060】さらに、図14は余掘り用ビットを利用し
て、曲線部を有する横坑を掘進する場合のシールド機の
使用例を示す説明図である。この図14に示すシールド
機の使用例では、例えば図13に示す余掘り用ビット5
1を有するカッタスポーク16を備え、かつ例えば図9
に示すシールド筒11やシールド推進ジャッキ45を配
備したシールド機を使用するようにしているが、その他
の付帯設備は図面では省略されている。
【0061】而して、この図14に示す例では掘削すべ
き横坑の曲線部104の曲率半径の中心部側に位置する
カッタスポーク16のスライドスポーク18を、掘削す
べき横坑の直径にほぼ適合する位置まで伸長させ、つい
で例えば図13に示す余掘り用伸縮ジャッキ52を作動
させ、余掘り用ビット51を突出させ、その位置の地山
を余掘りしながら横坑を掘削して行く。これにより、曲
線部104を築造することができる。
【0062】なお、この図14において、符号49は横
坑掘削後の地山と、その内部に築造されたセグメント4
7間に埋められた裏込み材である。この図14における
他の部材等については、図9に示す実施例と同じ符号を
付けて示している。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
最外周のシールド筒2内に、外周側の隔壁3と内周側の
隔壁4とが同心円状に設けられ、これら各隔壁3、4の
間に、前記最外周のシールド筒2から分離して前方へ突
出可能に小径のシールド筒の前方部分10が設けられ、
かつ前記内周側の隔壁4のほぼ中央部に回転自在な回転
軸15が貫設され、この回転軸15の先端部には前記最
外周のシールド筒2ないし小径のシールド筒の口径にほ
ぼ適合してそれ自体が伸縮自在となっている放射状のカ
ッタスポーク16が設けられているとともに、該回転軸
15の先端には回転軸15の周辺の地山を掘削し未掘削
部分をなくす中央先行切削ビット28を設けた構成とし
たから、シールド路線の途中で直径を変化させる地点に
おいて、地盤改良や、シールド機の前面に出てのカッタ
スポークの切断加工作業を行う必要がなく、所定形状の
横坑を未掘削部分を残すことなく掘削でき、したがって
工期を短縮し得る効果があり、新たに立坑を構築する必
要もないので、前述のごとく地盤改良作業やカッタスポ
ークの切断加工作業が必要でないこととが相俟って、工
事費を大幅に低減し得る効果がある。
【0064】また、本発明の請求項2記載の発明では、
固定スポークの周辺における地山の未掘削部分をなくす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、シールド機の
正面図である。
【図2】図1の縦断側面図である。
【図3】図2に示す隔壁の一つの支持部材を示す斜視図
である。
【図4】図1に示す実施例で用いているカッタスポーク
の拡大縦断側面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図5に示すカッタスポークとは異なる断面形状
の例を示す断面図である。
【図7】シールド路線の途中で大直径の横坑から小直径
の横坑を掘削する場合の段取りの過程を示す縦断側面図
である。
【図8】シールド路線の途中で大直径の横坑の掘削から
小直径の横坑の掘削に移行した状態を示す縦断側面図で
ある。
【図9】図8に続いて小直径の横坑を掘削している状態
を示す縦断側面図である。
【図10】掘削すべき異径断面の横坑の一例を示す説明
図である。
【図11】本発明の他の実施例を示すシールド機の正面
図である。
【図12】図11のB−B矢視図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例を示すもので、カ
ッタスポークの部分の拡大縦断側面図である。
【図14】本発明シールド機により、曲線部を有する横
坑の掘削例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 異径断面シールド機 2 大直径のシールド筒 3 隔壁 4 隔壁 5 支持部材 6 支持部材 7 支持部材 10 小直径のシールド筒の前方部分 11 小直径のシールド筒 14 カッタシャフト 15 回転軸 16 カッタスポーク 17 カッタスポークの固定スポーク 17a 固定スポークのスライド面 18 カッタスポークのスライドスポーク 20 カッタスポーク伸縮ジャッキ 26 ビット 28 中央先行切削ビット 31 カッタ駆動モータ 34 排土装置 38 シールド推進ジャッキ 39 セグメント 41 シールド筒の前方部分用の押し出し用ジャッキ 45 シールド推進ジャッキ 46 セグメント 47 セグメント 50 中央ビット 51 余掘り用ビット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 行宏 東京都中央区新川一丁目24番4号 大豊建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−48595(JP,A) 特開 昭63−107691(JP,A) 特開 平2−190596(JP,A) 特開 平3−250196(JP,A) 実公 平4−2240(JP,Y2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外周のシールド筒2内に、外周側の隔
    壁3と内周側の隔壁4とが同心円状に設けられ、これら
    各隔壁3、4の間に、前記最外周のシールド筒2から分
    離して前方へ突出可能に小径のシールド筒の前方部分1
    0が設けられ、かつ前記内周側の隔壁4のほぼ中央部に
    回転自在な回転軸15が貫設され、この回転軸15の先
    端部には前記最外周のシールド筒2ないし小径のシール
    ド筒の口径にほぼ適合してそれ自体が伸縮自在となって
    いる放射状のカッタスポーク16が設けられているとと
    もに、該回転軸15の先端には回転軸15の周辺の地山
    を掘削し未掘削部分をなくす中央先行切削ビット28が
    設けられたことを特徴とする異径断面シールド機。
  2. 【請求項2】 回転軸15の先端部側面であってカッタ
    スポーク間の根元部分に地山側へ突出する中央ビット5
    0が設けられた請求項1記載の異径断面シールド機。
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