JPH0799005B2 - 道路舗装装置 - Google Patents

道路舗装装置

Info

Publication number
JPH0799005B2
JPH0799005B2 JP4150131A JP15013192A JPH0799005B2 JP H0799005 B2 JPH0799005 B2 JP H0799005B2 JP 4150131 A JP4150131 A JP 4150131A JP 15013192 A JP15013192 A JP 15013192A JP H0799005 B2 JPH0799005 B2 JP H0799005B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road
cross
sectional shape
finishing
final
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4150131A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06287910A (ja
Inventor
英明 早坂
博俊 斎藤
恒弘 行川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Road Construction Co Ltd
Original Assignee
Maeda Road Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Road Construction Co Ltd filed Critical Maeda Road Construction Co Ltd
Priority to JP4150131A priority Critical patent/JPH0799005B2/ja
Publication of JPH06287910A publication Critical patent/JPH06287910A/ja
Publication of JPH0799005B2 publication Critical patent/JPH0799005B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路の全幅員にわたり
連続的な道路舗装が可能な道路舗装装置に係り、特に、
道路全幅員にわたる連続的なコンクリート舗装の自動的
な削り均し、締め固め、形状仕上げ、表面仕上げ等に好
適な道路舗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路舗装機械、特にコンクリート
舗装用機械としては、撒き出されてまだ固まっていない
コンクリート(以下「生コンクリート」という)の削り
均し、締固め、形状仕上げを一貫して施工するコンクリ
ートフィニッシャと、このコンクリートフィニッシャに
より形状仕上げされた生コンクリート表面を道路の最終
断面形状にまで仕上げるコンクリートレベラとが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のコ
ンクリートフィニッシャおよびコンクリートレベラで
は、片勾配の道路断面形状を有する道路(例えば1車線
道路)しか仕上げることができず、横断面方向に勾配変
化点を有する断面形状の道路(例えば、道路の略中央部
に最高標高点(頂点)を有し道路の路肩部に向かって下
り勾配となる凸形断面形状の道路)である2車線以上の
道路については、道路横断方向に勾配変化点があるため
全幅員での舗装仕上げを行なうことができなかった。こ
のため、凸型断面の広幅員道路の舗装を行なう場合に
は、道路を横断面の頂点で横断方向に2つの片勾配の部
分に分割し、先にいずれか一方の部分のみを連続して施
工し、その後、残った部分を同じく連続的に施工する、
という工法をとっていた。したがって、長い工期が必要
であり、特に片側部分を工事用道路として利用する必要
がある場合には、片側部分を工事用車輌が通行可能とな
るまでの間、養生期間として確保せざるを得ず、これが
工期を圧迫することが多かった。また、道路横断方向の
略中央部でコンクリートの打ち継目が生じるためタイバ
ーの設置やそのためのコンクリート型枠が必要であっ
た。このため、この型枠設置のための測量も必要とな
り、施工手順が増加し、煩雑であった。そのうえ、片側
施工終了時にもう一方の部分の施工のための準備工事
(型枠の撒去、レールの移設、施工機械一式の移動等)
が必要であり、煩雑であると同時に工期をさらに延伸す
る原因となっていた。さらに、片側施工の場合には、道
路横断方向の略中央部付近の生コンクリートは舗装機械
による振動締固めが非常に困難なため、棒状バイブレー
タ等により人力で締固めざるを得ず、均一な締固めが難
しく、舗装品質上の問題点となっていた。また、この点
は、施工の省力化と逆行するものであり、その観点から
も問題であった。そして、馬蹄形断面等のトンネル内で
片側施工を行なう場合には、生コンクリートの取りおろ
し用のダンプトラックがトンネル断面の略中央部ではな
く上方空頭のより低い端の箇所で荷台のダンプアップを
行なうことを余儀なくされるため、一度に取りおろす生
コンクリートの量が制限されたり、施工条件によって
は、いったん大型ダンプトラックから小型のコンクリー
ト運搬車等に積み替えを行なわざるを得ない場合もあ
り、工期的にも経済的にもロスが多かった。本発明は、
かかる問題点を解決するためになされたものであり、横
断面方向に勾配変化点を有する断面形状の道路において
も、支障なく、かつ自動的に道路全幅員にわたる連続的
なコンクリート舗装の削り均し、締め固め、形状仕上
げ、表面仕上げ等を行なうことが可能な道路舗装装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載した発明は、撒き出された道路舗装
材料を、道路横断方向に1又は複数の勾配変化点を有す
とともに道路の略中央部に最高標高点を有しかつ道路
の路肩部に向かって下り勾配となる凸形断面形状をなす
道路、又は道路横断方向に1又は複数の勾配変化点を有
するとともに道路の略中央部に最低高標高点を有しかつ
道路の路肩部に向かって上り勾配となる凸形断面形状を
なす道路の全幅員にわたって削り均す道路舗装装置であ
って、第1駆動源(12A、12B)と、この第1駆動
源(12A、12B)により回転 駆動される複数の駆動
軸(11A、11B)と、これらの駆動軸(11A、1
1B)の長軸直角方向の形状が、最終的に仕上げるべき
最終道路断面形状に略等しくなるように前記勾配変化点
の上方において連結する第1連結部材(13)と、前記
駆動軸(11A、11B)に取り付けられ、前記駆動軸
(11A、11B)の回転とともに回転し撒き出された
前記道路舗装材料を所定の第1厚さに削り均す削り均し
刃(10)と、前記駆動軸(11A、11B)を吊下支
持する複数の第1支持フレーム(14A〜14D)と、
前記複数の第1支持フレーム(14A〜14D)のうち
前記勾配変化点の上方付近で対向する1対の第1支持フ
レーム(14A、14B)の間に設けられる第1クラウ
ン装置(15)であって、これらの1対の第1支持フレ
ーム(14A、14B)の対向する端部の各々において
前記第1支持フレーム(14A、14B)の中心線から
偏心した位置に配置された2つの第1ヒンジ部(67
A、67B)と、これらの第1ヒンジ部(67A、67
B)の間の距離を伸縮可能な第1伸縮部(62、63a
〜63d、64、65a、65b、66a〜66d)を
有し、前記各第1支持フレーム(14A、14B)を前
記最終道路断面形状と略等しくなるように前記勾配変化
点の上方において連結する第1クラウン装置(15)
と、前記複数の支持フレーム(14A〜14D)におけ
る前記第1クラウン装置(15)が設けられていない2
つの端部に設けられ、前記複数の第1支持フレーム(1
4A〜14D)をこの道路舗装装置にヒンジ接合する前
記第2ヒンジ部(53A、53B)と、前記複数の第1
支持フレーム(14A〜14D)各部の高さ位置を調整
可能な第1高さ調整部(16A、16B、60A、60
B)と、この第1高さ調整部(6A、6B、16A、1
6B、60A、60B)をレール(9A、9B)上に支
持し、このレール(9A、9B)上を走行するための第
1走行輪と、外部から与えられる最終的に仕上げるべき
最終道路断面形状に関する仕上げ制御情報を読み取る情
報読取部(47、48)と、前記情報読取部(47、4
8)により読み取られた前記仕上げ制御情報に基づき最
終的に仕上げるべき最終道路断面形状を演算し、前記第
1伸縮部(62、63a〜63d、64、65a、65
b、66a〜66d)の伸縮量と前記第1高さ調整部
(6A、6B、16A、16B、60A、60B)の高
さ調整量を増減することにより、前記削り均し刃(1
0)が削り均した後の道路舗 装材料の断面形状が前記最
終道路断面形状に所定の第1仕上げ余裕を加えたものと
略等しくなるように制御する第1制御部(4)と、を備
えて構成される。また、請求項2に記載した発明は、削
り均された道路舗装材料を、道路横断方向に1又は複数
勾配変化点を有するとともに道路の略中央部に最高標
高点を有しかつ道路の路肩部に向かって下り勾配となる
凸形断面形状をなす道路、又は道路横断方向に1又は複
数の勾配変化点を有するとともに道路の略中央部に最低
高標高点を有しかつ道路の路肩部に向かって上り勾配と
なる凸形断面形状をなす道路の全幅員にわたって締め固
める道路舗装装置であって、振動源(24a〜24h)
と、この振動源(24a〜24h)により振動し、削り
均された前記道路舗装材料を所定の第2厚さに締め固め
る複数の振動盤(20A、20B)と、前記振動盤(2
0A、20B)を吊下支持する第2支持フレーム(21
a、21b)と、前記複数の振動盤(20A、20B)
のうち前記勾配変化点の上方付近で対向する1対の振動
盤(20A、20B)の間に設けられる第2クラウン装
置(22)であって、これらの1対の振動盤(20A、
20B)の対向する端部の各々において前記振動盤(2
0A、20B)の中心線から偏心した位置に配置された
2つの第3ヒンジ部と、これらの第3ヒンジ部の間の距
離を伸縮可能な第2伸縮部を有し、前記各振動盤(20
A、20B)を前記最終道路断面形状と略等しくなるよ
うに前記勾配変化点の上方において連結する第2クラウ
ン装置(22)と、前記第2支持フレーム(21a、2
1b)の高さ位置を調整可能な第2高さ調整部(6A、
6B、27A、27B、29A、29B、70A、70
B)と、第2支持フレーム(21a、21b)をレール
(9A、9B)上に支持し、このレール(9A、9B)
上を走行するための第2走行輪(28A〜28D)と、
外部から与えられる最終的に仕上げるべき最終道路断面
形状に関する仕上げ制御情報を読み取る情報読取部(4
7、48)と、前記情報読取部(47、48)により読
み取られた前記仕上げ制御情報に基づき最終的に仕上げ
るべき最終道路断面形状を演算し、前記第2伸縮部の伸
縮量と前記第2高さ調整部(6A、6B、27A、27
B、29A、29B、70A、70B)の高さ調整量を
増減することにより、前記振動盤(20A、20B)が
締め固めた後の道路舗装材料の断面形状が前記最終道路
断面形状に所定の第2仕上げ余裕を加えたものと略等し
くなるよ うに制御する第2制御部(4)と、を備えて構
成される。請求項3に記載した発明は、締め固められた
道路舗装材料を、道路横断方向に1又は複数の勾配変化
点を有するとともに道路の略中央部に最高標高点を有し
かつ道路の路肩部に向かって下り勾配となる凸形断面形
状をなす道路、又は道路横断方向に1又は複数の勾配変
化点を有するとともに道路の略中央部に最低高標高点を
有しかつ道路の路肩部に向かって上り勾配となる凸形断
面形状をなす道路の全幅員にわたって形状仕上げする
路舗装装置であって、複数の第3支持フレーム(34A
〜34D)と、この第3支持フレーム(34A〜34
D)に取り付けられた第2駆動源(31a、31b)
と、前記道路横断方向に移動可能に前記第3支持フレー
ム(34A〜34D)に吊下されるとともに前記第2駆
動源(31a、31b)により前記道路横断方向に往復
駆動され、締め固められた前記道路舗装材料の表面を摺
動することにより、締め固められた前記道路舗装材料を
所定の第3厚さに形状仕上げする複数の第1摺動部材
(30A〜30D)と、これらの第1摺動部材(30A
〜30D)の長軸直角方向の形状が、最終的に仕上げる
べき最終道路断面形状に略等しくなるように前記勾配変
化点の上方において連結する第2連結部材(32a)
と、前記複数の第3支持フレーム(34A〜34D)の
うち前記勾配変化点の上方付近で対向する1対の第3支
持フレーム(34A、34B及び34C、34D)の間
に設けられる第3クラウン装置(33)であって、これ
らの1対の第3支持フレーム(34A、34B及び34
C、34D)の対向する端部の各々において前記第3支
持フレーム(34A〜34D)の中心線から偏心した位
置に配置された2つの第4ヒンジ部と、これらの第4ヒ
ンジ部の間の距離を伸縮可能な第3伸縮部を有し、前記
各第3支持フレーム(34A〜34D)を前記最終道路
断面形状と略等しくなるように前記勾配変化点の上方に
おいて連結する第3クラウン装置(33)と、前記複数
の第3支持フレーム(34A〜34D)における前記第
3クラウン装置(33)が設けられていない2つの端部
に設けられて前記複数の第3支持フレーム(34A〜3
4D)を支持する第1フレーム支持部(37A、37
B、38A、38B)と、前記第1摺動部材(30A〜
30D)の高さ位置を調整可能な第3高さ調整部(38
A、38B、39A、39B)と、前記第1フレーム支
持部(37A、37B、38A、38 B)をレール(9
A、9B)上に支持し、このレール(9A、9B)上を
走行するための第3走行輪(72A〜72D)と、外部
から与えられる最終的に仕上げるべき最終道路断面形状
に関する仕上げ制御情報を読み取る情報読取部(47、
48)と、前記情報読取部(47、48)により読み取
られた前記仕上げ制御情報に基づき最終的に仕上げるべ
き最終道路断面形状を演算し、前記第3伸縮部の伸縮量
と前記第3高さ調整部(38A、38B、39A、39
B)の高さ調整量を増減することにより、前記第1摺動
部材(30A〜30D)が形状仕上げした後の道路舗装
材料の断面形状が前記最終道路断面形状に所定の第3仕
上げ余裕を加えたものと略等しくなるように制御する第
3制御部(4)と、を備えて構成される。請求項4に記
載した発明は、形状仕上げされた道路舗装材料を、道路
横断方向に1又は複数の勾配変化点を有するとともに道
路の略中央部に最高標高点を有しかつ道路の路肩部に向
かって下り勾配となる凸形断面形状をなす道路、又は道
路横断方向に1又は複数の勾配変化点を有するとともに
道路の略中央部に最低高標高点を有しかつ道路の路肩部
に向かって上り勾配となる凸形断面形状をなす道路の全
幅員にわたって表面仕上げする道路舗装装置であって、
複数の第4支持フレーム(78A〜78D)と、これら
の第4支持フレーム(78A〜78D)の長軸直角方向
の形状が、最終的に仕上げるべき最終道路断面形状に略
等しくなるように前記勾配変化点の上方において連結す
る第3連結部材(91)と、前記複数の第4支持フレー
ム(78A〜78D)のうち前記勾配変化点の上方付近
で対向する1対の第4支持フレーム(78A、78B及
び78C、78D)の間に設けられる第4クラウン装置
(91)であって、これらの1対の第4支持フレーム
(78A、78B及び78C、78D)の対向する端部
の各々において前記第4支持フレーム(78A〜78
D)の中心線から偏心した位置に配置された2つの第5
ヒンジ部と、これらの第5ヒンジ部の間の距離を伸縮可
能な第4伸縮部を有し、前記各第4支持フレーム(78
A〜78D)を前記最終道路断面形状と略等しくなるよ
うに前記勾配変化点の上方において連結する第4クラウ
ン装置(89)と、第2摺動部材(77L)と、この第
2摺動部材(77L)を前記道路の方向に往復駆動する
摺動駆動機構と、前記第2摺動部材(77L)を前記道
路横断方 向に駆動走行させる移動駆動機構を有し、前記
道路横断方向に移動可能に前記第4支持フレーム(78
A〜78D)に吊下支持されるとともに、前記第2摺動
部材(77L)が形状仕上げされた前記道路舗装材料の
表面を前記道路の方向に往復摺動しつつ前記道路横断方
向に移動することにより、形状仕上げされた前記道路舗
装材料を所定の第4厚さに表面仕上げする摺動部(7
7)と、前記複数の第4支持フレーム(78A〜78
D)における前記第4クラウン装置(89)が設けられ
ていない2つの端部に設けられて前記複数の第4支持フ
レーム(78A〜78D)を支持する第2フレーム支持
部(79)と、前記第2摺動部材(77L)の高さ位置
を調整可能な第4高さ調整部(80A、80B)と、前
記第2フレーム支持部(79)をレール(9A、9B)
上に支持し、このレール(9A、9B)上を走行するた
めの第4走行輪(88A〜88F)と、外部から与えら
れる最終的に仕上げるべき最終道路断面形状に関する仕
上げ制御情報を読み取る情報読取部(47、48)と、
前記情報読取部(47、48)により読み取られた前記
仕上げ制御情報に基づき最終的に仕上げるべき最終道路
断面形状を演算し、前記第4伸縮部の伸縮量と前記第4
高さ調整部(80A、80B)の高さ調整量を増減する
ことにより、前記第2摺動部材(77L)が表面仕上げ
した後の道路舗装材料の断面形状が前記最終道路断面形
状と略等しくなるように制御する第4制御部(8)と、
を備えて構成される。請求項5に記載した発明は、請求
項1乃至請求項4に記載した道路舗装装置において、
記仕上げ制御情報は地上等に設置された測点に予め設け
られたバーコードに含まれた前記最終道路断面形状のデ
ータであり、前記情報読取部は前記バーコードを光学的
に読み取るセンサ(47、48)を有して構成される。
請求項6に記載した発明は、請求項1乃至請求項4に記
載した道路舗装装置において、前記仕上げ制御情報は地
上等に設置された測点に予め設けられた発信部から発信
される光波、電磁波又は超音波に含まれた前記最終道路
断面形状のデータであり、前記情報読取部は前記光波、
電磁波又は超音波を受信する受信部を有して構成され
る。
【0005】
【作用】上記構成を有する請求項1に記載した発明によ
れば、第1制御部(4)が、情報読取部(47、48)
により読み取られた仕上げ制御情報に基づき最終的に仕
上げるべき最終道路断面形状を演算し、第1伸縮部(6
2、63a〜63d、64、65a、65b、66a〜
66d)の伸縮量と第1高さ調整部(6A、6B、16
A、16B、60A、60B)の高さ調整量を増減する
ことにより、削り均し刃(10)が削り均した後の道路
舗装材料の断面形状が最終道路断面形状に所定の第1仕
上げ余裕を加えたものと略等しくなるように制御するの
で、横断面方向に勾配変化点を有する道路の場合であっ
ても、その道路の全幅員にわたって撒き出された道路舗
装材料を支障なく自動的に削り均すことができる。そし
て、請求項2に記載した発明によれば、第2制御部
(4)が、情報読取部(47、48)により読み取られ
た前記仕上げ制御情報に基づき最終的に仕上げるべき最
終道路断面形状を演算し、第2伸縮部の伸縮量と第2高
さ調整部(6A、6B、27A、27B、29A、29
B、70A、70B)の高さ調整量を増減することによ
り、振動盤(20A、20B)が締め固めた後の道路舗
装材料の断面形状が最終道路断面形状に所定の第2仕上
げ余裕を加えたものと略等しくなるように制御するの
で、横断面方向に勾配変化点を有する道路の場合であっ
ても、その道路の全幅員にわたって削り均された道路舗
装材料を支障なく自動的に締め固めることができる。請
求項3に記載した発明によれば、第3制御部(4)が、
情報読取部(47、48)により読み取られた仕上げ制
御情報に基づき最終的に仕上げるべき最終道路断面形状
を演算し、第3伸縮部の伸縮量と第3高さ調整部(38
A、38B、39A、39B)の高さ調整量を増減する
ことにより、第1摺動部材(30A〜30D)が形状仕
上げした後の道路舗装材料の断面形状が最終道路断面形
状に所定の第3仕上げ余裕を加えたものと略等しくなる
ように制御するので、横断面方向に勾配変化点を有する
道路の場合であっても、その道路の全幅員にわたって締
め固められた道路舗装材料を支障なく自動的に形状仕上
げすることができる。また、請求項4に記載した発明に
よれば、第4制御部(8)が、情報読取部(47、4
8)により読み取られた前記仕上げ制御情報に基づき最
終的に仕上げるべき最終道路断面形状を演算し、第4伸
縮部の伸縮量と第4高さ調整部(80A 、80B)の高
さ調整量を増減することにより、第2摺動部材(77
L)が表面仕上げした後の道路舗装材料の断面形状が最
終道路断面形状と略等しくなるように制御するので、横
断面方向に勾配変化点を有する道路の場合であっても、
その道路の全幅員にわたって形状仕上げされた道路舗装
材料を支障なく自動的に表面仕上げすることができる。
請求項5に記載した発明によれば、請求項1乃至請求項
4に記載した道路舗装装置において、仕上げ制御情報は
地上等に設置された測点に予め設けられたバーコードに
含まれた最終道路断面形状のデータであり、情報読取部
はバーコードを光学的に読み取るセンサ(47、48)
を有して構成されるので、最終道路断面形状のデータを
自動的に読み取ることができる。請求項6に記載した発
明によれば、請求項1乃至請求項4に記載した道路舗装
装置において、仕上げ制御情報は地上等に設置された測
点に予め設けられた発信部から発信される光波、電磁波
又は超音波に含まれた最終道路断面形状のデータであ
り、情報読取部は前記光波、電磁波又は超音波を受信す
る受信部を有して構成されるので、最終道路断面形状の
データを自動的に読み取ることができる
【0006】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1に、本発明の第1実施例であるコンクリー
トフィニッシャ、および第2実施例であるコンクリート
レベラの全体構成を側面図として示す。図1に示すよう
に、撒き出された生コンクリートCは、コンクリートフ
ィニッシャ100により削り均し、締め固め、形状仕上
げが行なわれ、次いで、コンクリートレベラ200によ
りコンクリート表面の最終平滑仕上げが行なわれる。こ
のため、撒き出された生コンクリートに対し、コンクリ
ートフィニッシャ100の後方にコンクリートレベラ2
00が追随するようにコンクリートレベラ200が配置
される。以下に、第1実施例であるコンクリートフィニ
ッシャ100と第2実施例であるコンクリートレベラ2
00についてさらに詳細に説明を加える。
【0007】(1) 第1実施例
【0008】以下に、図1乃至図13を参照しつつ、第
1実施例であるコンクリートフィニッシャ100の構成
およびその作用について説明する。図1に示すように、
このコンクリートフィニッシャ100は、削り均し手段
である削り均しスクリード部1と、振動スクリード部2
と、形状仕上げスクリード部3と、コンクリートフィニ
ッシャ100の全体を制御する制御部4と、削り均しス
クリード部1及び振動スクリード部2の全体を昇降可能
なフィニッシャ昇降部6A、6Bと、を備えている。こ
こに、削り均しスクリード部1と、振動スクリード部2
と、制御部4と、フィニッシャ昇降部6A、6Bとは、
コンクリートフィニッシャ本体部を構成しており、形状
仕上げスクリード部3はこのコンクリートフィニッシャ
本体部に牽引される。
【0009】削り均しスクリード部1は、削り均し刃で
ある削り均しロータ10を有しており、この削り均しロ
ータ10により、撒き出された生コンクリートCを所定
の厚さに削り均す。
【0010】振動スクリード部2は、その中央部に船底
形のバイブレータ20を有しており、上記の削り均しス
クリード部1により削り均された生コンクリートCは、
この振動盤20の振動によって締め固められる。
【0011】形状仕上げスクリード部3は、その進行方
向に対して直角に生コンクリートCの表面上を摺動する
4枚のフィニッシングスクリード30A〜30Dを有し
ており、このフィニッシングスクリード30A〜30D
により生コンクリートCの表面はほぼ平滑に形状仕上げ
される。
【0012】制御部4は、このコンクリートフィニッシ
ャ100全体を制御する部分であり、外部からの操作に
よってコンクリートフィニッシャ100の各部を制御す
るほか、センサ47、48等により自己の現在位置やコ
ンクリート表面の水準高さ等を自動的に計測しつつ、予
め入力等された動作プログラムによりコンクリートフィ
ニッシャ100の各部を自動制御する。
【0013】次に、図2乃至図4を用いて、削り均しス
クリード部1のさらに詳細な構成について説明する。図
2乃至図4に示すように、削り均しスクリード部1は、
撒き出された生コンクリートCの表面の高さを所定の第
1厚さに削り均す削り均しロータ10と、この削り均し
ロータ10が取り付けられる駆動軸11と、駆動軸11
をその両端部と中央部において吊下支持する第1支持フ
レームである支持フレーム14と、この支持フレーム1
4の中央部において支持フレーム14を山型に傾斜させ
第1クラウン装置であるクラウン装置15と、支持フ
レーム14全体を昇降可能な第1昇降部16と、を備え
ている。
【0014】また、この削り均しスクリード部1は、図
5に示すように、駆動軸11A、11Bを回転駆動する
ための第1駆動源である油圧モータ12A、12Bと、
この回転駆動力を伝達するためのチェーン車(スプロケ
ット)51a、51b、および駆動チェーン52とを有
している。
【0015】そして、この削り均しスクリード部1は、
図5に示すように、駆動軸11A,11Bの軸直角方向
の形状が、最終的に仕上げるべき最終道路断面形状と略
等しくなるように勾配変化点(図5における生コンクリ
ート面Cの頂点)の上方において連結する第1連結部材
であるユニバーサルジョイント13を有している。この
ような構成により、ユニバーサルジョイント13は、
持フレーム14がその中央部で山型に傾斜した場合にお
いても駆動軸11を支承なく連結することができる。
た、支持フレーム14は、クラウン装置15と接続する
メインフレーム14A、14Bと、このメインフレーム
14A、14Bと伸縮ジョイント部54A、54Bにお
いて入れ子状に嵌合する伸縮フレーム14C、14Dと
を有している。この伸縮フレームを出し入れして調整し
固定することにより、道路幅員が異なる道路に対応する
ことができる。伸縮フレーム14C、14Dは、その両
端部が第2ヒンジ部である支承ピン53A、53Bによ
り昇降フレーム57A、57Bにヒンジ接合され、削り
均しスクリード部1の本体に支持されており、これらの
支承ピンと後述する支持脚の倒れ等により支持フレーム
14が傾斜した場合の回転変位を吸収するように構成さ
れている。また、昇降フレーム57A、57Bには第1
走行輪が設けられており、これにより削り均しスクリー
ド部1はレール9A、9B上を走行可能となっている。
【0016】また、図4に示すように、昇降フレーム5
7A、57Bには揺動アーム59a〜59dが設けられ
ており、揺動アーム59c、59dには油圧ジャッキ5
8A、58Bが接続するように構成されている。さら
に、昇降フレーム57A、57Bには、高さ微調整部6
0A、60Bが設けられている。
【0017】次に、図6を用いて、クラウン装置15の
詳細な構成について説明する。図6に示すように、クラ
ウン装置15は、メインフレーム14A、14Bに接続
する第1ヒンジ部である支承ピン67A、67Bと、こ
の支承ピン67A、67Bに接続するターンバックル6
6a〜66dと、このターンバックル66a〜66dの
軸部と螺合するスリーブ65a、65bと、スリーブ6
5a、65bに固定されたチェーン車63c、63d
と、これらチェーン車63c、63dを回転駆動する油
圧モータ62、チェーン車63a、63b、チェーン6
4とを有している。上記において、ターンバックル66
a〜66dと、スリーブ65a、65bと、チェーン車
63c、63dと、油圧モータ62、チェーン車63
a、63b、とチェーン64は、第1伸縮部を構成して
いる。
【0018】上記の支承ピン67A、67Bは、これら
の1対のメインフレーム14A、14Bの対向する端部
の各々において、各メインフレーム14A、14Bの中
心線から偏心した位置に配置されている。上記のターン
バックル66aと66b、およびターンバックル66c
と66dとは、互いに逆方向のネジが設けられており、
スリーブ65aまたは65bを回動させると、ターンバ
ックル66aと66b、およびターンバックル66cと
66dとは相互に接近または離反するように移動する。
【0019】次に、図4、図7、図8を用いて、振動ス
クリード部2のさらに詳細な構成について説明する。こ
れらの図に示すように、振動スクリード部2は、上記の
削り均しスクリード部1により削り均された生コンクリ
ートCの表面に密接させて振動を与える本体部振動盤2
0A、20Bと、図示しない油圧モータや偏心軸等を有
し本体部振動盤20A、20Bに振動を与える振動源で
あるバイブレータ24a〜24hおよび連結軸部25a
〜25gと、この本体部振動盤20A、20Bが吊り下
げられて取り付けられる第2支持フレームである支持フ
レーム21a、21bと、支持フレーム21a、21b
を支持するサイドフレーム23A、23Bおよびレール
9A、9B上を走行するための第2走行輪である駆動輪
28A、28Bと、この本体部振動盤20A、20Bを
支持フレーム21a、21bに吊り下げて取り付けるた
めの吊り金具26A、26Bと、上記の本体部振動盤2
0A、20Bを振動スクリード部2の中央部で山型に傾
斜させる第2クラウン装置であるクラウン装置22と、
この振動スクリード部2を昇降可能な油圧ジャッキ29
A、29Bと、レベル調整部27A、27Bを備えてい
る。また、この本体部振動盤20A、20Bには、伸縮
部振動盤20C、20Dが取付可能な構成となってお
り、さらに広い道路幅員に対応可能となっている。
【0020】次に、図8を用いて、フィニッシャ昇降部
6Bのさらに詳細な構成について説明する。図8に示す
ように、フィニッシャ昇降部6Bは、駆動輪28A〜2
8Dを支持し点Pを揺動軸として揺動可能な支持脚68
A〜68Dと、この支持脚68A〜68Dに接続し伸縮
自在な油圧ジャッキ69A、69Bと、を備えている。
なお、図8に示すように、吊り金具26A、26Bに
は、油圧ジャッキ6A、6B及び高さ微調整部70A、
70Bが設けられている。
【0021】次に、図4、図9乃至図11を用いて、形
状仕上げスクリード部3のさらに詳細な構成について説
明する。これらの図に示すように、形状仕上げスクリー
ド部3は、図9に示すように、上記の振動スクリード部
2により締め固められた生コンクリートCの表面上を摺
動する第1摺動部材である4基の本体部フィニッシング
スクリード30A〜30Dと、この本体部フィニッシン
グスクリード30A〜30Dを形状仕上げスクリード部
3の走行方向に対し直角な方向(図2における矢印Iの
方向)に往復駆動する第2駆動源であるスクリード駆動
部31a、31bと、この往復駆動される本体部フィニ
ッシングスクリード30A〜30Dを往復移動可能な状
態で支持するスクリード支持部36と、スクリード支持
部36を支持するとともに、その中央部で山型に傾斜可
能な第3支持フレームである支持フレーム34と、支持
フレーム34をその中央部で山型に傾斜させる第3クラ
ウン装置であるクラウン装置33と、支持フレーム34
を支持するとともに昇降可能な第3昇降部38A、38
Bと、この第3昇降部38A、38Bを支持するサイド
フレーム37A、37Bおよび第3走行輪である走行輪
72A〜72Dと、を有している。上記において、第3
昇降部38A、38Bと、サイドフレーム37A、37
Bは、第1フレーム支持部を構成している。
【0022】また、図9に示すように、本体部フィニッ
シングスクリード30Aと30Bとは道路断面の勾配変
化点である頂点の上方で第2連結部材である連結リンク
32aにより連結され、本体部フィニッシングスクリー
ド30Cと30Dとは連結リンク32bにより連結され
る。また、本体部フィニッシングスクリード30Bには
伸縮部フィニッシングスクリード30E、30Fが接続
される。他の本体部フィニッシングスクリード30A、
30C、30Dについても同様である。これにより、さ
らに広い道路幅員に対応可能となっている。
【0023】スクリード駆動部31aは、駆動用の油圧
モータ73と、油圧モータ73により回転駆動されるク
ランク75と、クランク75および本体部フィニッシン
グスクリード30Bに連結するコネクティングロッド7
6と、を有している。また、スクリード支持部36は、
本体部フィニッシングスクリード30A〜30Dを往復
移動可能な状態で支持するためのガイドローラ36R
と、本体部フィニッシングスクリード30A〜30Dの
水準高さを調整するためのネジ機構36Jと、このネジ
機構36Jを操作するための調整ハンドル36Hを備え
ている。
【0024】そして、支持フレーム34は、クラウン装
置33と接続するメインフレーム34A、34Bと、こ
のメインフレーム34A、34Bと伸縮ジョイント部3
5A、35Bにおいて入れ子状に嵌合する伸縮フレーム
34C、34Dとを有している。この伸縮フレームを出
し入れして調整し固定することにより、道路幅員が異な
る道路に対応することができる。伸縮フレーム34C、
34Dは、その両端部が第3昇降部38A、38Bを介
してサイドフレーム37A、37Bで支持されており、
これらのサイドフレーム37A、37Bや走行輪72
A、72Bの倒れ等により支持フレーム34が傾斜した
場合の回転変位を吸収するように構成されている。ま
た、第3昇降部38A、38Bには高さ微調整部39
A、39Bが設けられている。
【0025】次に、図13を用いて、制御部4のさらに
詳細な構成について説明する。図13に示すように、こ
の制御部4は、データ信号やコントロール信号の授受の
ためのバス42と、このバス42に接続され情報処理・
制御全体を司るCPU41(Central Proc
essing Unit:中央処理装置)と、バス42
に接続されCPU41の動作プログラムデータ等を格納
するROM(Read Only Memory:読出
専用メモリ)44と、バス42に接続されCPU41の
処理途中のデータ等を一時的に格納するRAM(Ran
domAccess Memory:随時読出し書込み
可能メモリ)43と、バス42に接続されCPU41に
外部から制御指令を与え、現在の動作状況等を表示する
ための入力・表示部45と、地上などに設置された測点
であるベンチマーク等に予め設けられたバーコード等か
らレーザ光等により自己の現在位置情報および仕上げる
べき最終道路断面形状に関する仕上げ制御情報を読み取
る位置センサ47と、仕上げる生コンクリートの表面の
水準高さの値等をレーザ光等により読み取るレベルセン
サ48と、を有して構成される。これらの位置センサ4
7とレベルセンサ48は、情報読取部を構成している。
【0026】また、制御部4は、必要に応じ、外部の情
報記憶媒体M1に格納されたCPU41の動作プログラ
ムデータ等を読出してCPU41に出力したり、CPU
41の処理した結果のデータ等を入力して情報記憶媒体
M1に記憶させる外部記憶部46を備えてもよい。
【0027】次に、図1乃至図13を用いて、第1実施
例の動作について説明する。まず、コンクリートフィニ
ッシャ100の前方に、生コンクリートCが取りおろさ
れる。道路舗装用の生コンクリートは、所要の曲げ強
度、水密性、耐久性、耐摩耗性等を備える必要から、コ
ンクリート打設時の配合水量を示すスランプ値がかなり
小さく、練り混ぜ直後であっても非常に固くいわゆるワ
ーカビリチーの低いコンクリートである。したがって、
取りおろしは、通常、ダンプトラック等によって行なわ
れる。次に、取りおろされた生コンクリートCは、スプ
レッダと呼ばれる機械により撒き出される。
【0028】このようにして撒き出された生コンクリー
トCは、まず、削り均しスクリード部1の油圧モータ1
2A、12Bの駆動により駆動軸11A、11Bを回転
させ、削り均しロータ10を回転させることにより削り
均される。この削り均すべき生コンクリートCの道路横
断方向の断面形状は、図5に示すように、道路の略中央
部に勾配変化点である頂点を有し、かつ道路の路肩部に
向かって下り勾配となる凸型(山型)断面である。
【0029】この場合、生コンクリートCは、図4、図
8に示すように削り均しスクリード部1により、予めセ
ットされた制限高さ以下となるように削られる。図4に
は示していないが、この制限高さは、調整ネジ等により
微調整可能である。この制限高さは、最終的な道路舗装
の断面高さに後続する振動スクリード部等の仕上げの
余裕代を加えたものである。
【0030】上記の削り均しスクリード部1が生コンク
リートC上に到達したとき、図4に示すように削り均し
スクリード部1の前部に設けられた位置センサ47が地
上のベンチマーク等に設けられたバーコード等の位置デ
ータをレーザ光等を用いて読み取る。
【0031】この位置データには、その位置における設
計断面形状のデータが含まれている。位置センサ47に
より読み出されたこの位置データは、バス42を介して
CPU41に送られる。CPU41は、送られてきた位
置データや水準値データに基づき、最終的に仕上げるべ
き最終道路断面形状を演算し、各クラウン装置15、2
2、33に制御信号を出力し、山型に傾斜させる傾斜角
度を調整する。そのほか、高さ微調整部60、70、3
9にも制御信号を出力し、各部の高さを微調整する。
【0032】上記のベンチマークとは、舗装すべき道路
上に設けられる測量用の基準点であり、その表面に打設
された標点の頂点の水準高さによってその位置の標高を
表し、標点の中心位置によってその点の経緯位置を表
す。このベンチマークは、一定距離毎に地上に建植され
てもよいし、測量用データが変化する点に設けてもよ
い。本実施例では、道路舗装用の最終道路断面形状デー
タ(道路横断方向の勾配、道路縦断方向の勾配など)を
バーコード等によりこのベンチマーク上に設定しようと
するものである。これらの測量用データや道路舗装用の
最終道路断面形状データは、このコンクリートフィニッ
シャ100のオペレータの目視確認のために上記の入力
・表示部45に数値表示として表示してもよい。ここ
に、バーコード等によって表された測量用データや道路
舗装用の最終道路断面形状データは、仕上げ制御情報に
相当している。
【0033】レベルセンサ48は、上記のレーザ光の
他、超音波等の非接触式のセンサが用いられる。レベル
センサ48の検出データは、CPU41に送られ、この
結果は各クラウン装置15、22、33への制御信号を
修正するようにフィードバックされる。
【0034】次に、図8に示すように、駆動軸11A、
11Bに取り付けられた削り均しロータ10が、図上に
おいて時計回りの方向に回転し、生コンクリートCの表
面をならす。削り均しロータ10の下端の位置は、最終
的な道路舗装の断面の高さに後続する振動スクリード部
2等での仕上げの余裕代を見込んだものとなっている。
【0035】この場合、図5に示すように、クラウン装
置15の押し開き作用により支持フレーム14が山型に
傾斜するので、それに伴って駆動軸11A、11Bがユ
ニバーサルジョイント13を頂部とした山型をなして回
転する。駆動軸11A、11Bの回転駆動は、削り均し
スクリード部1の左右両端部に設置された油圧モータ1
2A、12Bと動力伝達機構であるチェーン車51a、
51b、駆動チェーン52等によって行なわれる。
【0036】次に、クラウン装置15の動作について、
図6を参照しつつ説明を行なう。クラウン装置15にお
いては、まず、CPU41からの制御指令信号に基づき
油圧モータ62が正転または逆転回転する。この回転力
は、チェーン車63aからチェーン64、チェーン車6
3bを介してチェーン車63c、63dに伝達される。
【0037】この回転力により、スリーブ65a、65
bが回転する。スリーブ65a内にはターンバックル6
6aおよび66bの軸部が螺合しており、スリーブ65
b内にはターンバックル66cおよび66dの軸部が螺
合しているが、互いに逆方向の螺子が設けられているの
で、スリーブ65a、65bが回転すると、ターンバッ
クル66aおよび66b、ターンバックル66cおよび
66dは互いに離反もしくは接近するように移動する。
【0038】これにより、ターンバックル66aおよび
66b、ターンバックル66cおよび66dが互いに離
反するように移動すると、支承ピン67A、67Bを介
して14A、14Bが図上左右方向に押し開かれるよう
に移動する。このため、メインフレーム14A、14B
は、支承ピン53A、53Bを回動中心として回動し、
その結果、支持フレーム14は山型に傾斜する。
【0039】他のクラウン装置22、33の構成および
作用についても、このクラウン装置15の構成および作
用と全く同様である。この場合、制御部4は第1制御部
に相当している。
【0040】次に、削り均しスクリード部1における第
1昇降部16A、16Bの動作について説明する。第1
昇降部16A、16Bにおいて、昇降フレーム57A、
57Bは、支承ピン53Aおよび53Bを介してメイン
フレーム14Aおよび14Bを支持している。
【0041】昇降フレーム57A、57Bには揺動アー
ム59a〜59dの一端がヒンジにより接続しており、
この揺動アーム59a〜59dの他端は振動スクリード
部2のサイドフレーム23A、23Bにヒンジにより接
続している。そして、図8に示すように、揺動アーム5
9cには油圧ジャッキ58Bのピストンアームが接続
し、油圧ジャッキ58Bのシリンダの後端はサイドフレ
ーム23Bにヒンジにより接続している。揺動アーム5
9a、59bについても、図示はしていないが、揺動ア
ーム59c、59dと全く同様である。
【0042】このように構成することにより、CPU4
1からの制御指令信号により、油圧ジャッキ58Bのピ
ストンアームが伸長又は短縮されると、揺動アーム59
c、59dは、サイドフレーム23B側のヒンジを回動
中心として図上時計回り又は反時計回りに回動し、これ
に伴い、昇降フレーム57Bは図上上方又は下方に移動
する。したがって、油圧ジャッキ58Bに支持されてい
る支持フレーム14、駆動軸11および削り均しロータ
10も一緒に上昇又は下降する。
【0043】このような動作が可能なため、削り均しス
クリード部1が舗装の終端部に到達した場合でも、後続
する振動スクリード部2、形状仕上げスクリード部3も
舗装の終端部まで確実に作業を行なうことができる。
【0044】次に、図1、図4、図7を参照しつつ振動
スクリード部2の動作について説明する。まず、位置セ
ンサ47により読み出された上記の位置データが、CP
U41からクラウン装置22に送られ、振動盤20を山
型に傾斜させる傾斜角度が調整される。クラウン装置2
2の動作はクラウン装置15の動作と同様である。
【0045】一方、支持フレーム21a、21bに設け
られたレベルセンサ48は、レーザ光等により生コンク
リートCの表面の各部の水準高さを計測し、CPU4に
そのデータを転送する。その結果、振動スクリード部2
全体に傾きがあるような場合には、CPU41から油圧
ジャッキ29A、29Bと、レベル調整部27A、27
と、高さ微調整部70A、70Bに制御信号が送ら
れ、水準高さの微調整が行なわれる。
【0046】次いで、振動スクリード部2全体が駆動輪
28A〜28Dによりレール9A、9B上を前進し、生
コンクリートCの表面に山型状となった振動盤20が密
着する。振動盤20上には振動盤20に振動を与えるバ
イブレータ24a〜24h、および連結軸部25a〜2
5gが設置されている。このバイブレータ24a〜24
hには、図示しないが、油圧モータと偏心軸等が内蔵さ
れており、油圧モータの回転を振動に変換して振動盤2
0に与える。連結軸部25a〜25gは各バイブレータ
24a〜24hを連結するためのものである。
【0047】このようにして生コンクリートCに振動を
与えると、生コンクリートCは一種の液状化の状態とな
り、コンクリート中の空隙が消失するとともにコンクリ
ート中の気泡は表面に浮上して空気中に放出され、十分
に密なコンクリートとなる。同時に、振動盤20の表面
が一種の型枠となり、生コンクリートCの表面が振動盤
20の山型形状と等しくなる。振動盤20の下面の位置
は、最終的な道路舗装の断面の高さに後続する形状仕上
げスクリード部3等での仕上げの余裕代を見込んだもの
となっている。
【0048】この場合、道路の幅員の長短に合わせて所
望の長さの伸縮部振動盤20C、20Dを本体部振動盤
20A、20Bに接続すれば、所望の幅員の道路舗装仕
上げができる。ここに、制御部4は第2制御部に相当し
ている。
【0049】次に、フィニッシャ昇降部6及び油圧ジャ
ッキ29の動作について図4および図8を用いて説明す
る。フィニッシャ昇降部6は、削り均しスクリード部1
と振動スクリード部2とを左右独立に昇降可能であり、
主として道路線形が曲線の場合に必要なカント量等の設
定等に利用される機構である。一方、振動スクリード部
2が舗装の終端部に到達した場合などにおいては、後続
する形状仕上げスクリード部3、コンクリートレベラ2
00も舗装の終端部まで確実に作業を行なうことができ
るように、振動スクリード部2を上昇させる必要があ
る。油圧ジャッキ29はそのために設けられた機構であ
る。
【0050】図8に示すように、このフィニッシャ昇降
部6A、6Bは、その一端がサイドフレーム23に回動
中心を持つ支持脚68と、この支持脚68に連結する油
圧ジャッキ69と、支持脚68の他端に設けられた駆動
輪28と、を有している。図8に示すように、支持脚6
8Bには油圧ジャッキ69Bのシリンダがピン結合し、
支持脚68Dには油圧ジャッキ69Bのピストンアーム
がピン結合している。
【0051】したがって、CPU41からの制御信号に
より、油圧ジャッキ69Bのピストンアームがシリンダ
内に収縮すると、支持脚68Aと68Bは相互に接近す
るように回動するから、結果的にサイドフレーム23B
は上昇する。逆に、油圧ジャッキ69Bのピストンアー
ムが伸長すると、支持脚68Aと68Bは相互に離反す
るように回動するから、結果的にサイドフレーム23B
は降下する。一方、吊り金具26には油圧ジャッキ29
及び高さ微調整部70が設けられており、CPU41か
らの制御信号により、吊り下げ支持している振動盤20
の昇降及び高さの微調整を行なう。したがって、第1昇
降部16A、16Bと、高さ微調整部60A、60B
と、フィニッシャ昇降部6A、6Bは第1高さ調整部を
構成しており、フィニッシャ昇降部6A、6Bと油圧ジ
ャッキ29A、29Bと、レベル調整部27A、27B
と、高さ微調整部70A、70Bは、第2高さ調整部を
構成している。
【0052】次に、図2、図4、図9乃至図12を参照
しつつ形状仕上げスクリード部3の動作について説明す
る。まず、位置センサ47により読み出された上記の位
置データが、CPU41からクラウン装置33に送ら
れ、支持フレーム34を山型に傾斜させる傾斜角度が調
整される。クラウン装置33の動作はクラウン装置15
の動作と同様である。
【0053】次いで、形状仕上げスクリード部3全体が
走行輪72A〜72Dにより前進し、生コンクリートC
の表面に山型形状となった支持フレーム34に支持され
同様に山型形状となった本体部フィニッシングスクリー
ド30が密着する。この本体部フィニッシングスクリー
ド30の下端の位置は、最終的な道路舗装の断面の高さ
に後続するコンクリートレベラ200での仕上げの余裕
代を見込んだものとなっている。
【0054】図2に示すように、形状仕上げスクリード
部3には、4基(2組)の本体部フィニッシングスクリ
ード30が設けられているが、このうちの1組の動作に
ついて、図9、図10乃至12を用いて説明する。
【0055】油圧モータ73の回転が図示しないチェー
ンとチェーン車74(図10)を介してクランク75に
伝達され、コネクティングロッド76を往復駆動する。
本体部フィニッシングスクリード30Bは、図11に示
すように、スクリード支持部36により図9の矢印方向
に移動可能に支持されているから、コネクティングロッ
ド76の往復運動により本体部フィニッシングスクリー
ド30Bも図9の矢印方向に往復運動する。本体部フィ
ニッシングスクリード30Aと30Bとは連結リンク3
2aにより連結されているから、本体部フィニッシング
スクリード30Aも図12の矢印方向に往復運動を行な
う。
【0056】この場合、本体部フィニッシングスクリー
ド30Aと30Bとは、山型に傾斜した支持フレーム3
4上のスクリード支持部36によって支持フレーム34
と平行に支持されているので、図12に示すように、本
体部フィニッシングスクリード30で仕上げられる生コ
ンクリートCの表面は、支持フレーム34の傾きと等し
くなる。この場合、制御部4は第3制御部に相当してい
る。
【0057】また、形状仕上げスクリード部3は、図2
に示すように、本体部フィニッシングスクリード30
A、30Bの他、もう一組の本体部フィニッシングスク
リード30C、30Dを有している。これらの本体部フ
ィニッシングスクリード30C、30Dは、上記の本体
部フィニッシングスクリード30A、30Bの往復運動
と同期するが、本体部フィニッシングスクリード30
A、30Bとは互いに逆位相となるように往復運動す
る。すなわち、本体部フィニッシングスクリード30
A、30Bのクランク位置とは180°位相の異なる位
置にクランクを取り付ければよい。
【0058】このように構成することにより、本体部フ
ィニッシングスクリード30A、30Bによる揺れを本
体部フィニッシングスクリード30C、30Dの動きに
よりキャンセルすることができるので、コンクリートフ
ィニッシャ100全体が本体部フィニッシングスクリー
ド30A、30Bの往復運動の方向へ大きく揺動するこ
とを防止することができる。本実施例では、2組4枚の
フィニッシングスクリードを用いているが、これは、上
述のようにコンクリートフィニッシャ100全体の揺動
を防止するためであり、本来の形状仕上げのためには、
少なくとも1組2枚のフィニッシングスクリードを備え
ていれば十分である。
【0059】次に、形状仕上げスクリード部3における
第3昇降部38の動作について図4および図9を用いて
説明する。形状仕上げスクリード部3が舗装の終端部に
到達した場合などにおいては、後続するコンクリートレ
ベラ200も舗装の終端部まで確実に作業を行なうこと
ができるように、形状仕上げスクリード部3の全体を上
昇させる必要がある。第3昇降部38はそのために設け
られた機構である。第3昇降部38は、図9に示すよう
に、油圧ジャッキ等の伸縮機構を内蔵し、支持フレーム
34の端部と接続している。
【0060】CPU41からの制御信号が入力される
と、油圧ジャッキ等の伸縮機構が伸縮し、これにより第
3昇降部38A、38Bが昇降する。一方、第3昇降部
38A、38Bには高さ微調整部39A、39Bが設け
られており、CPU41からの制御信号により、第3昇
降部38A、38Bの高さの微調整を行なう。ここに、
第3昇降部38A、38Bと高さ微調整部39A、39
Bは、第3高さ調整部を構成している。
【0061】また、形状仕上げスクリード部3は、図4
に示すように、連結フック71によりコンクリートフィ
ニッシャ100の本体部に牽引され、4つの走行輪72
A〜72Dにより走行用レール9上を走行可能である。
【0062】(2) 第2実施例
【0063】以下に、図1、図14乃至図19を参照し
つつ、本発明の第2実施例であるコンクリートレベラ2
00の構成およびその作用について説明する。図14乃
至図16に示すように、このコンクリートレベラ200
は、表面仕上げ手段である表面仕上げスクリード部7
と、コンクリートレベラ200の全体を制御する制御部
8とを備えている。
【0064】表面仕上げスクリード部7は、上記のコン
クリートフィニッシャ100の形状仕上げスクリード部
3により形状仕上げされた生コンクリートCの表面をさ
らに平滑になるように表面仕上げを行なう。
【0065】また、制御部8は、このコンクリートレベ
ラ200全体を制御する部分であり、外部からの操作に
よってコンクリートレベラ200の各部を制御するほ
か、センサ49、50等により自己の現在位置やコンク
リート表面の水準高さ等を自動的に計測しつつ、予め入
力等された動作プログラムによりコンクリートレベラ2
00の各部を自動制御する。
【0066】次に、図14乃至図18を用いて、表面仕
上げスクリード部7のさらに詳細な構成について説明す
る。
【0067】図14乃至16に示すように、この表面仕
上げスクリード部7は、摺動部77と、第4支持フレー
ムである可動フレーム78と、第2フレーム支持部であ
固定フレーム79とを有している。可動フレーム78
はその中央部を第3連結部材である支承ピン91(図1
8)で支持されるとともにその両端部を図示しないヒン
ジ支承等で支持され、また、その中央部には、上記の1
5、22、33と同様なクラウン装置89が設けられて
いる。このクラウン装置89は第4クラウン装置に相当
している。
【0068】また、摺動部77は、第2摺動部材である
摺動板77Sと、摺動板77Sを図16上に矢印方向へ
往復駆動する駆動リンク77Lとを備えている。駆動リ
ンク77Lは、たとえば、図示しない摺動駆動源とクラ
ンク機構等を有する機構に接続しており、これらは、摺
動駆動機構を構成している。
【0069】また、固定フレーム79には、位置センサ
49、レベルセンサ50第4 走行輪である走行輪
88が設けられる。次に、表面仕上げスクリード部7の
動作を説明する。
【0070】まず、CPU41からの制御信号により、
クラウン装置89が伸長すると、可動フレーム78が所
定の傾きで傾斜する。摺動部77は、後述するガイドロ
ーラ等により、この可動フレーム78上を移動自在に吊
り支持されるから、摺動部77は、図14に示すよう
に、生コンクリートCの表面上を細線矢印で示す方向
(道路方向)に往復摺動しながら、図14において太線
矢印で示す方向(道路横断方向)に往復移動する。
【0071】したがって、コンクリートフィニッシャ1
00の形状仕上げスクリード部3によって形状仕上げさ
れた生コンクリートCの表面をさらに平滑に表面仕上げ
することができる。この場合、制御部8は第4制御部に
相当している。
【0072】次に、摺動部77と可動フレーム78との
関係を図17に示す。図17に示すように、摺動部77
図示しない移動駆動源を有する摺動部支持ガイドロー
ラ94を有しており、この摺動部支持ガイドローラ94
により可動フレーム78の下部ガイド板92上を図14
の太線矢印方向(道路横断方向)に移動自在に吊り支持
される。また、摺動部支持ガイドローラ94は、その上
方も上部ガイド板93により規制され、摺動部77自体
の跳び等が防止されている。ここに、図示しない移動駆
動源と摺動部支持ガイドローラ94は、移動駆動機構を
構成している。
【0073】ここで、可動フレーム78は、図14に示
すように、摺動部77の両端を支持するために2組(可
動フレーム78A、78Bおよび可動フレーム78C、
78D)設けられているが、これらはクラウン装置89
により山型に傾斜するため構造的に不安定であり、図1
7に示すように摺動部77の荷重が作用すると、図17
において破線矢印で示す方向に容易に転倒する恐れがあ
る。これを防止するため、可動フレーム78の摺動部7
7と反対側には転倒防止部95が設けられている。
【0074】すなわち、図17に示すように、転倒防止
部95は、可動フレーム78の背面側への倒れこみを防
止しつつ支持する支えローラ97および支えフレーム9
6と、図17の破線矢印方向への倒れこみを防止するた
めの押えフレーム98および押えローラ99とを有して
いる。ここに押えフレーム98は可動フレーム78の背
面側に取り付けられており、押えローラ99はその内側
に入り込むような状態で可動フレーム78が図17の破
線矢印方向への倒れこもうとする力を支える。ここで、
支えローラ97および押えローラ99がローラとなって
いるのは、可動フレーム78全体が山型に傾斜し、可動
フレーム78の各部が垂直上方に上昇した場合にも、そ
の動きに追随し支障なく可動フレーム78を支持するた
めである。
【0075】次に、図18に、可動フレーム78の略中
央部における摺動部支持ガイドローラ94と下部ガイド
板92、および上部ガイド板93との関係を示す。図1
8は、図上右側から摺動部77が移動してくる場合を示
している。まず、図上で一点鎖線によって示すように、
先端の摺動部支持ガイドローラ94aが下部ガイド板9
2D上を走行し可動フレーム78の中央点を通過する
と、下部ガイド板92Dは可動フレーム78の中央点ま
では右方から左方へ登り勾配と成っているのに対し下部
ガイド板92Cでは逆に可動フレーム78の中央点から
左方へ向かって下り勾配となっているため、摺動部支持
ガイドローラ94aは下部ガイド板92Cから浮いた状
態となる。しかし、摺動部支持ガイドローラ94aは、
上部ガイド板93Cによりそれ以上上方に向かうことを
規制され、いわば頭を押えられた状態となる。その後、
中央の摺動部支持ガイドローラ94bが可動フレーム7
8の中央点を通過すると、摺動板77S全体の重心が可
動フレーム78の中央点より左方へ移動するので、摺動
部支持ガイドローラ94aは図18において実線で示す
位置に移動し、下部ガイド板92C上に着地して、その
後は下部ガイド板92C上を移動する。このようにし
て、摺動部77は可動フレーム78の中央点付近におい
ても支障なく移動することができる。
【0076】次に、図19を用いて、制御部8のさらに
詳細な構成について説明する。図19に示すように、こ
の制御部8は、データ信号やコントロール信号の授受の
ためのバス82と、このバス82に接続され情報処理・
制御全体を司るCPU81(Central Proc
essing Unit:中央処理装置)と、バス82
に接続されCPU81の動作プログラムデータ等を格納
するROM(Read Only Memory:読出
専用メモリ)84と、バス82に接続されCPU81の
処理途中のデータ等を一時的に格納するRAM(Ran
domAccess Memory:随時読出し書込み
可能メモリ)83と、バス82に接続されCPU81に
外部から制御指令を与え、現在の動作状況等を表示する
ための入力・表示部85と、地上などに設置されたベン
チマーク等に予め設けられたバーコード等からレーザ光
等により自己の現在位置情報および仕上げるべき最終道
路断面形状に関する仕上げ制御情報を読み取る情報読取
手段である位置センサ49と、仕上げる生コンクリート
の表面の水準高さをレーザ光等により読み取るレベルセ
ンサ50と、を有して構成される。
【0077】また、制御部8は、必要に応じ、外部の情
報記憶媒体M2に格納されたCPU81の動作プログラ
ムデータ等を読出してCPU81に出力したり、CPU
81の処理した結果のデータ等を入力して情報記憶媒体
M2に記憶させる外部記憶部86を備えてもよい。
【0078】上記のコンクリートレベラ200が生コン
クリートC上に到達したとき、図16に示すようにコン
クリートレベラ200の前部に設けられた位置センサ4
9が地上のベンチマーク等に設けられたバーコード等の
位置データをレーザ光等を用いて読み取る。
【0079】この位置データには、その位置における設
計断面形状のデータが含まれている。位置センサ49に
より読み出されたこの位置データは、バス82を介して
CPU81に送られる。CPU81は、送られてきた位
置データに基づき、クラウン装置89に制御信号を出力
し、山型に傾斜させる傾斜角度を調整する。クラウン装
置89の動作はクラウン装置15の動作と同様である。
【0080】そのほか、CPU81は、図示しない昇降
機構を備える第4昇降部80A、80Bにも制御信号を
出力し、コンクリートレベラ200全体を図示しない油
圧ジャッキ等により左右独立に昇降させたり、コンクリ
ートレベラ200全体の高さを油圧駆動または手動によ
り左右独立に微調整する。第4昇降部80A、80Bや
これらの高さ微調整機構は、第4高さ調整部を構成して
いる。さらに、CPU81は、ベンチマークから読み取
ったこれら測量用データや道路舗装用の断面形状データ
を、このコンクリートレベラ200のオペレータの目視
確認のために上記の入力・表示部85に数値表示として
表示させてもよい。
【0081】レベルセンサ50は、上記のレーザ光の
他、超音波等の非接触式のセンサが用いられる。レベル
センサ50の検出データは、CPU81に送られ、この
結果はクラウン装置89への制御信号を修正するように
フィードバックされる。ここに、バーコード等によって
表された測量用データや道路舗装用の断面形状データ
は、仕上げ制御情報に相当している。
【0082】上記の第1、第2実施例においては、各制
御部4、8が各々コンクリートフィニッシャ100、ま
たはコンクリートレベラ200の全体を制御する例につ
いて説明したが、これは、制御部4がコンクリートフィ
ニッシャ100とコンクリートレベラ200を統括制御
するように構成しても構わない。
【0083】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0084】例えば、上記実施例においては、道路舗装
材料としてコンクリートを用いる例について説明した
が、これはアスファルト等の瀝青材料を用いるものであ
っても応用可能である。
【0085】また、上記実施例においては、道路横断方
向に凸型(山型)の勾配変化点を1個有する例について
説明したが、これは凹型(谷型)の勾配変化点を1個有
する例であってもよい。この場合には、図6に示すクラ
ウン装置15(22,33,89も同様である)におい
て、各メインフレーム14A,14Bが凹型に傾斜可能
なように各ターンバックル66a〜66dのストローク
(ネジの設定長さ)を設定しておけばよい。そして、図
20(A)に示すように、フィニッシングスクリードの
略中央部30Rを滑らかに面取りし、あるいは、レベラ
の摺動板の下面を図20(B)の77Tに示すように、
下側に凸な滑らかな曲面状としておけば勾配変更点(最
下点)においても十分滑らかに仕上げることができる。
【0086】さらに、本発明は、道路横断方向に勾配変
化点を2個以上有するものであっても差し支えない。そ
して、もちろん、道路横断方向に勾配変化点を有しない
片勾配の道路であっても、支障なく施工可能である。ま
た、道路舗装に限定されるものではなく、空港の滑走路
の舗装、港湾埠頭の積み出し・積み下しヤードの舗装等
にも応用可能である。
【0087】また、上記実施例においては、仕上げ制御
情報としてバーコードを利用したディジタルデータを用
い、これをレーザ光等により読み取る例について説明し
たが、これは、この例に限定されるものではなく、他の
形態、例えば、ベンチマーク内にデータ情報をLED発
光やマイクロ電磁波、あるいは超音波等で発信可能な情
報発信を内蔵させ、各道路舗装装置内にこの発信され
た情報を受信する受信部を備える、といった形態であっ
ても実施可能である。この場合には、この受信部が情報
読取部に相当する。さらに、予め各位置での仕上げデー
タを制御部4や制御部8のRAM等に入力しておき、位
置を示す情報のみをベンチマーク等から読み取っても構
わない。
【0088】そのほか、上記実施例において、制御部4
や8の入力・表示部内に図示しない通信手段を設けてお
けば、外部から電波等による遠隔操縦も可能である。ま
た、上記実施例では、主として自動制御、自動運転につ
いて説明したが、本発明は、もちろんマニユアル運転
(人間による操作)も可能である。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1制御部が、情報読取部により読み取られた仕上げ制
御情報に基づき最終的に仕上げるべき最終道路断面形状
を演算し、第1伸縮部の伸縮量と第1高さ調整部の高さ
調整量を増減することにより、削り均し刃が削り均した
後の道路舗装材料の断面形状が最終道路断面形状に所定
の第1仕上げ余裕を加えたものと略等しくなるように
御するので、横断面方向に勾配変化点を有する道路の場
合であっても、その道路の全幅員にわたって撒き出され
た道路舗装材料を支障なく自動的に削り均すことができ
る、という利点がある。また、第2制御部が、情報読取
部により読み取られた前記仕上げ制御情報に基づき最終
的に仕上げるべき最終道路断面形状を演算し、第2伸縮
部の伸縮量と第2高さ調整部の高さ調整量を増減するこ
とにより、振動盤が締め固めた後の道路舗装材料の断面
形状が最終道路断面形状に所定の第2仕上げ余裕を加え
たものと略等しくなるように制御するので、横断面方向
に勾配変化点を有する道路の場合であっても、その道路
の全幅員にわたって削り均された道路舗装材料を支障な
く自動的に締め固めることができる。そして、第3制御
部が、情報読取部により読み取られた仕上げ制御情報に
基づき最終的に仕上げるべき最終道路断面形状を演算
し、第3伸縮部の伸縮量と第3高さ調整部の高さ調整量
を増減することにより、第1摺動部材が形状仕上げした
後の道路舗装材料の断面形状が最終道路断面形状に所定
の第3仕上げ余裕を加えたものと略等しくなるように
御するので、横断面方向に勾配変化点を有する道路の場
合であっても、その道路の全幅員にわたって締め固めら
れた道路舗装材料を支障なく自動的に形状仕上げするこ
とができる。さらに、第4制御部が、情報読取部により
読み取られた前記仕上げ制御情報に基づき最終的に仕上
げるべき最終道路断面形状を演算し、第4伸縮部の伸縮
量と第4高さ調整部の高さ調整量を増減することによ
り、第2摺動部材が表面仕上げした後の道路舗装材料の
断面形状が最終道路断面形状と略等しくなるように制御
するので、横断面方向に勾配変化点を有する道路の場合
であっても、その道路の全幅員にわたって形状仕上げさ
れた道路舗装材料を支障なく自動的に表面仕上げするこ
とができるという利点を有している。そして、仕上げ制
御情報は地上等に設置された測点に予め設けられたバー
コードに含まれた最終道路断面形状のデータであり、情
報読取部はバーコードを光学的に読み取るセンサ(4
7、48)を有して構成されるので、最終道路断面形状
のデータを自動的に読み取ることができる。同様に、
上げ制御情報は地上等に設置された測点に予め設けられ
た発信部から発信される光波、電磁波又は超音波に含ま
れた最終道路断面形状のデータであり、情報読取部は前
記光波、電磁波又は超音波を受信する受信部を有して
成されるので、最終道路断面形状のデータを自動的に読
み取ることができる。以上のことから、道路舗装におけ
る施工手順の簡素化、施工の省力化、施工期間の短縮
化、施工の自動化、熟練労働者の不要化という利点をも
有している。さらに、従来工法においても全く支障なく
使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるコンクリートフィニ
ッシャ、および第2実施例であるコンクリートレベラの
全体構成を示す側面図である。
【図2】図1に示すコンクリートフィニッシャのさらに
詳細な構成を示す平面図である。
【図3】図1に示すコンクリートフィニッシャのさらに
詳細な構成を示す正面図である。
【図4】図1に示すコンクリートフィニッシャのさらに
詳細な構成を示す側面図である。
【図5】図1に示す削り均しスクリード部の可動部分の
さらに詳細な構成を示す部分拡大正面図である。
【図6】図3に示すクラウン装置のさらに詳細な構成を
示す拡大図であり、図6(A)は拡大平面図を、図6
(B)は拡大側面図を各々示す。
【図7】図1に示す振動スクリード部の可動部分のさら
に詳細な構成を示す部分拡大正面図である。
【図8】図4に示す振動スクリード部の内部構造のさら
に詳細な構成を示す拡大図である。
【図9】図1に示す形状仕上げスクリード部の可動部分
のさらに詳細な構成を示す部分拡大正面図である。
【図10】図9に示す形状仕上げスクリード部のA−A
断面における断面図である。
【図11】図9に示す形状仕上げスクリード部のB−B
断面における断面図である。
【図12】図9に示す形状仕上げスクリード部の動作を
説明する概念図である。
【図13】図4に示す制御部のさらに詳細な構成を示す
ブロック回路図である。
【図14】図1に示すコンクリートレベラのさらに詳細
な構成を示す平面図である。
【図15】図1に示すコンクリートレベラのさらに詳細
な構成を示す背面図である。
【図16】図1に示すコンクリートレベラのさらに詳細
な構成を示す側面図である。
【図17】図14に示す転倒防止部における断面図であ
る。
【図18】図15に示すコンクリートレベラの略中央部
における摺動部支持ガイドローラの動作を示す部分拡大
正面図である。
【図19】図16に示す制御部のさらに詳細な構成を示
すブロック回路図である。
【図20】本発明を凹型断面の道路等において実施する
場合の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 削り均しスクリード部 2 振動スクリード部 3 形状仕上げスクリード部 4 制御部 6A、6B フィニッシャ昇降部 7 表面仕上げスクリード部 8 制御部 9A、9B 走行用レール 10 削り均しロータ 11A、11B 駆動軸 12A、12B 油圧モータ 13 ユニバーサルジョイント 14 支持フレーム 14A、14B メインフレーム 14C、14D 伸縮フレーム 15 クラウン装置 16A、16B 第1昇降部 20A、20B 本体部振動盤 20C、20D 伸縮部振動盤 21a、21b 支持フレーム 22 クラウン装置 23A、23B サイドフレーム 24a〜24h バイブレータ 25a〜25g 連結軸部 26A、26B 吊り金具 27A、27B レベル調整部 28A〜28D 駆動輪 29A、29B 油圧ジャッキ 30A〜30D 本体部フィニッシングスクリード 30E、30F 伸縮部フィニッシングスクリード 30R スクリード面取部 31a、31b スクリード駆動部 32 連結リンク 33 クラウン装置 34 支持フレーム 34A、34B メインフレーム 34C、34D 伸縮フレーム 35 伸縮ジョイント部 35R ガイドローラ 36 スクリード支持部 36H 調整ハンドル 36J ネジ機構 36R ガイドローラ 37A、37B サイドフレーム 38A、38B 第3昇降部 39A、39B 高さ微調整部 41 CPU 42 バス 43 RAM 44 ROM 45 入力・表示部 46 外部記憶部 47 位置センサ 48 レベルセンサ 49 位置センサ 50 レベルセンサ 51a、51b チェーン車 52 駆動チェーン 53A、53B 支承ピン 54A、54B 伸縮ジョイント部 55 ガイドローラ 57A、57B 昇降フレーム 58A、58B 油圧ジャッキ 59a〜59d 揺動アーム 60A、60B 高さ微調整部 62 油圧モータ 63a〜63d チェーン車 64 チェーン 65a、65b スリーブ 66a〜66d ターンバックル 67A、67B 支承ピン 68A〜68D 支持脚 69A、69B 油圧ジャッキ 70A、70B 高さ微調整部 71 連結フック 72A、72B 走行輪 73 油圧モータ 74 チェーン車 75 クランク 76 コネクティングロッド 77 摺動部 77L 駆動リンク 77S、77T 摺動板 78A、78B 可動フレーム 79 固定フレーム 80A、80B 第4昇降部 81 CPU 82 バス 83 RAM 84 ROM 85 入力・表示部 86 外部記憶部 88A〜88F 走行輪 89 クラウン装置 90A、90B コンクリート型枠 91 支承ピン 92A〜92D 下部ガイド板 93A〜93D 上部ガイド板 94a〜94f 摺動部支持ガイドローラ 95a〜95d 転倒防止部 96a〜96d 支えフレーム 97a〜97d 支えローラ 98a〜98d 押えフレーム 99a〜99d 押えローラ 100 コンクリートフィニッシャ 200 コンクリートレベラ C 生コンクリート M1 情報記憶媒体 M2 情報記憶媒体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撒き出された道路舗装材料を、道路横断
    方向に1又は複数の勾配変化点を有するとともに道路の
    略中央部に最高標高点を有しかつ道路の路肩部に向かっ
    て下り勾配となる凸形断面形状をなす道路、又は道路横
    断方向に1又は複数の勾配変化点を有するとともに道路
    の略中央部に最低高標高点を有しかつ道路の路肩部に向
    かって上り勾配となる凸形断面形状をなす道路の全幅員
    にわたって削り均す道路舗装装置であって、第1駆動源(12A、12B)と、 この第1駆動源(12A、12B)により回転駆動され
    る複数の駆動軸(11A、11B)と、 これらの駆動軸(11A、11B)の長軸直角方向の形
    状が、最終的に仕上げるべき最終道路断面形状に略等し
    くなるように前記勾配変化点の上方において連結する第
    1連結部材(13)と、 前記駆動軸(11A、11B)に取り付けられ、前記駆
    動軸(11A、11B)の回転とともに回転し撒き出さ
    れた前記道路舗装材料を所定の第1厚さに削り均す削り
    均し刃(10)と、 前記駆動軸(11A、11B)を吊下支持する複数の第
    1支持フレーム(14A〜14D)と、 前記複数の第1支持フレーム(14A〜14D)のうち
    前記勾配変化点の上方付近で対向する1対の第1支持フ
    レーム(14A、14B)の間に設けられる第1クラウ
    ン装置(15)であって、これらの1対の第1支持フレ
    ーム(14A、14B)の対向する端部の各々において
    前記第1支持フレーム(14A、14B)の中心線から
    偏心した位置に配置された2つの第1ヒンジ部(67
    A、67B)と、これらの第1ヒンジ部(67A、67
    B)の間の距離を伸縮可能な第1伸縮部(62、63a
    〜63d、64、65a、65b、66a〜66d)を
    有し、前記各第1支持フレーム(14A、14B)を前
    記最終道路断面形状と略等しくなるように前記勾配変化
    点の上方において連結する第1クラウン装置(15)
    と、 前記複数の支持フレーム(14A〜14D)における前
    記第1クラウン装置(15)が設けられていない2つの
    端部に設けられ、前記複数の第1支持フレーム(14A
    〜14D)をこの道路舗装装置にヒンジ接合する前記第
    2ヒンジ部(53A、53B)と、 前記複数の第1支持フレーム(14A〜14D)各部の
    高さ位置を調整可能な第1高さ調整部(16A、16
    B、60A、60B)と、 この第1高さ調整部(6A、6B、16A、16B、6
    0A、60B)をレール(9A、9B)上に支持し、こ
    のレール(9A、9B)上を走行するための第1走行輪
    、 外部から与えられる最終的に仕上げるべき最終道路断面
    形状に関する仕上げ制御情報を読み取る情報読取部(4
    7、48)と、前記情報読取部(47、48)により読み取られた前記
    仕上げ制御情報に基づき最終的に仕上げるべき最終道路
    断面形状を演算し、前記第1伸縮部(62、63a〜6
    3d、64、65a、65b、66a〜66d)の伸縮
    量と前記第1高さ調整部(6A、6B、16A、16
    B、60A、60B)の高さ調整量を増減することによ
    り、前記削り均し刃(10)が削り均した後の道路舗装
    材料の断面形状が前記最終道路断面形状に所定の第1仕
    上げ余裕を加えたものと略等しくなるように制御する第
    1制御部(4)と、 を備えたことを特徴とする道路舗装装置。
  2. 【請求項2】 削り均された道路舗装材料を、道路横断
    方向に1又は複数の勾配変化点を有するとともに道路の
    略中央部に最高標高点を有しかつ道路の路肩部に向かっ
    て下り勾配となる凸形断面形状をなす道路、又は道路横
    断方向に1又は複数の勾配変化点を有するとともに道路
    の略中央部に最低高標高点を有しかつ道路の路肩部に向
    かって上り勾配となる凸形断面形状をなす道路の全幅員
    にわたって締め固める道路舗装装置であって、振動源(24a〜24h)と、 この振動源(24a〜24h)により振動し、削り均さ
    れた前記道路舗装材料を所定の第2厚さに締め固める複
    数の振動盤(20A、20B)と、 前記振動盤(20A、20B)を吊下支持する第2支持
    フレーム(21a、21b)と、 前記複数の振動盤(20A、20B)のうち前記勾配変
    化点の上方付近で対向する1対の振動盤(20A、20
    B)の間に設けられる第2クラウン装置(22)であっ
    て、これらの1対の振動盤(20A、20B)の対向す
    る端部の各々において前記振動盤(20A、20B)の
    中心線から偏心した位置に配置された2つの第3ヒンジ
    部と、これらの第3ヒンジ部の間の距離を伸縮可能な第
    2伸縮部を有し、前記各振動盤(20A、20B)を前
    記最終道路断面形状と略等しくなるように前記勾配変化
    点の上方において連結する第2クラウン装置(22)
    と、 前記第2支持フレーム(21a、21b)の高さ位置を
    調整可能な第2高さ調整部(6A、6B、27A、27
    B、29A、29B、70A、70B)と、 第2支持フレーム(21a、21b)をレール(9A、
    9B)上に支持し、このレール(9A、9B)上を走行
    するための第2走行輪(28A〜28D)と、 外部から与えられる最終的に仕上げるべき最終道路断面
    形状に関する仕上げ制御情報を読み取る情報読取部(4
    7、48)と、前記情報読取部(47、48)により読み取られた前記
    仕上げ制御情報に基づき最終的に仕上げるべき最終道路
    断面形状を演算し、前記第2伸縮部の伸縮量と前記第2
    高さ調整部(6A、6B、27A、27B、29A、2
    9B、70A、70B)の高さ調整量を増減することに
    より、前記振動盤(20A、20B)が締め固めた後の
    道路舗装材料の断面形状が前記最終道路断面形状に所定
    の第2仕上げ余裕を加えたものと略等しくなるように制
    御する第2制御部(4)と、 を備えたことを特徴とする道路舗装装置。
  3. 【請求項3】 締め固められた道路舗装材料を、道路横
    断方向に1又は複数の勾配変化点を有するとともに道路
    の略中央部に最高標高点を有しかつ道路の路肩部に向か
    って下り勾配となる凸形断面形状をなす道路、又は道路
    横断方向に1又は複数の勾配変化点を有するとともに道
    路の略中央部に最低高標高点を有しかつ道路の路肩部に
    向かって上り勾配となる凸形断面形状をなす道路の全幅
    員にわたって形状仕上げする道路舗装装置であって、複数の第3支持フレーム(34A〜34D)と、 この第3支持フレーム(34A〜34D)に取り付けら
    れた第2駆動源(31a、31b)と、 前記道路横断方向に移動可能に前記第3支持フレーム
    (34A〜34D)に吊下されるとともに前記第2駆動
    源(31a、31b)により前記道路横断方向に往復駆
    動され、締め固められた前記道路舗装材料の表面を摺動
    することにより、締め固められた前記道路舗装材料を所
    定の第3厚さに形状仕上げする複数の第1摺動部材(3
    0A〜30D)と、 これらの第1摺動部材(30A〜30D)の長軸直角方
    向の形状が、最終的に仕上げるべき最終道路断面形状に
    略等しくなるように前記勾配変化点の上方において連結
    する第2連結部材(32a)と、 前記複数の第3支持フレーム(34A〜34D)のうち
    前記勾配変化点の上方付近で対向する1対の第3支持フ
    レーム(34A、34B及び34C、34D)の間に設
    けられる第3クラウン装置(33)であって、これらの
    1対の第3支持フレーム(34A、34B及び34C、
    34D)の対向する端部の各々において前記第3支持フ
    レーム(34A〜34D)の中心線から偏心した位置に
    配置された2つの第4ヒンジ部と、これらの第4ヒンジ
    部の間の距離を伸縮可能な第3伸縮部を有し、前記各第
    3支持フレーム(34A〜34D)を前記最終道路断面
    形状と略等しくなるように前記勾配変化点の上方におい
    て連結する第3クラウン装置(33)と、 前記複数の第3支持フレーム(34A〜34D)におけ
    る前記第3クラウン装置(33)が設けられていない2
    つの端部に設けられて前記複数の第3支持フレーム(3
    4A〜34D)を支持する第1フレーム支持部(37
    A、37B、38A、38B)と、 前記第1摺動部材(30A〜30D)の高さ位置を調整
    可能な第3高さ調整部(38A、38B、39A、39
    B)と、 前記第1フレーム支持部(37A、37B、38A、3
    8B)をレール(9A、9B)上に支持し、このレール
    (9A、9B)上を走行するための第3走行輪(72A
    〜72D)と、 外部から与えられる最終的に仕上げるべき最終道路断面
    形状に関する仕上げ制御情報を読み取る情報読取部(4
    7、48)と、前記情報読取部(47、48)により読み取られた前記
    仕上げ制御情報に基づき最終的に仕上げるべき最終道路
    断面形状を演算し、前記第3伸縮部の伸縮量と前記第3
    高さ調整部(38A、38B、39A、39B)の高さ
    調整量を増減することにより、前記第1摺動部材(30
    A〜30D)が形状仕上げした後の道路舗装材料の断面
    形状が前記最終道路断面形状に所定の第3仕上げ余裕を
    加えたものと略等しくなるように制御する第3制御部
    (4)と、 を備えたことを特徴とする道路舗装装置。
  4. 【請求項4】 形状仕上げされた道路舗装材料を、道路
    横断方向に1又は複数の勾配変化点を有するとともに道
    路の略中央部に最高標高点を有しかつ道路の路肩部に向
    かって下り勾配となる凸形断面形状をなす道路、又は道
    路横断方向に1又は複数の勾配変化点を有するとともに
    道路の略中央部に最低高標高点を有しかつ道路の路肩部
    に向かって上り勾配となる凸形断面形状をなす道路の全
    幅員にわたって表面仕上げする道路舗装装置であって、複数の第4支持フレーム(78A〜78D)と、 これらの第4支持フレーム(78A〜78D)の長軸直
    角方向の形状が、最終的に仕上げるべき最終道路断面形
    状に略等しくなるように前記勾配変化点の上方において
    連結する第3連結部材(91)と、 前記複数の第4支持フレーム(78A〜78D)のうち
    前記勾配変化点の上方付近で対向する1対の第4支持フ
    レーム(78A、78B及び78C、78D)の間に設
    けられる第4クラウン装置(91)であって、これらの
    1対の第4支持フレーム(78A、78B及び78C、
    78D)の対向する端部の各々において前記第4支持フ
    レーム(78A〜78D)の中心線から偏心した位置に
    配置された2つの第5ヒンジ部と、これらの第5ヒンジ
    部の間の距離を伸縮可能な第4伸縮部を有し、前記各第
    4支持フレーム(78A〜78D)を前記最終道路断面
    形状と略等しくなるように前記勾配変化点の上方におい
    て連結する第4クラウン装置(89)と、 第2摺動部材(77L)と、この第2摺動部材(77
    L)を前記道路の方向に往復駆動する摺動駆動機構と、
    前記第2摺動部材(77L)を前記道路横断方向 に駆動
    走行させる移動駆動機構を有し、前記道路横断方向に移
    動可能に前記第4支持フレーム(78A〜78D)に吊
    下支持されるとともに、前記第2摺動部材(77L)が
    形状仕上げされた前記道路舗装材料の表面を前記道路の
    方向に往復摺動しつつ前記道路横断方向に移動すること
    により、形状仕上げされた前記道路舗装材料を所定の第
    4厚さに表面仕上げする摺動部(77)と、 前記複数の第4支持フレーム(78A〜78D)におけ
    る前記第4クラウン装置(89)が設けられていない2
    つの端部に設けられて前記複数の第4支持フレーム(7
    8A〜78D)を支持する第2フレーム支持部(79)
    と、 前記第2摺動部材(77L)の高さ位置を調整可能な第
    4高さ調整部(80A、80B)と、 前記第2フレーム支持部(79)をレール(9A、9
    B)上に支持し、このレール(9A、9B)上を走行す
    るための第4走行輪(88A〜88F)と、 外部から与えられる最終的に仕上げるべき最終道路断面
    形状に関する仕上げ制御情報を読み取る情報読取部(4
    7、48)と、前記情報読取部(47、48)により読み取られた前記
    仕上げ制御情報に基づき最終的に仕上げるべき最終道路
    断面形状を演算し、前記第4伸縮部の伸縮量と前記第4
    高さ調整部(80A、80B)の高さ調整量を増減する
    ことにより、前記第2摺動部材(77L)が表面仕上げ
    した後の道路舗装材料の断面形状が前記最終道路断面形
    状と略等しくなるように制御する第4制御部(8)と、 を備えたことを特徴とする道路舗装装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4に記載した道路舗
    装装置において、前記仕上げ制御情報は地上等に設置さ
    れた測点に予め設けられたバーコードに含まれた前記最
    終道路断面形状のデータであり、 前記情報読取部は前記バーコードを光学的に読み取るセ
    ンサ(47、48)を有する ことを特徴とする道路舗装
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4に記載した道路舗
    装装置において、前記仕上げ制御情報は地上等に設置さ
    れた測点に予め設けられた発信部から発信される光波、
    電磁波又は超音波に含まれた前記最終道路断面形状のデ
    ータであり、 前記情報読取部は前記光波、電磁波又は超音波を受信す
    る受信部を有する ことを特徴とする道路舗装装置。
JP4150131A 1992-05-19 1992-05-19 道路舗装装置 Expired - Lifetime JPH0799005B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4150131A JPH0799005B2 (ja) 1992-05-19 1992-05-19 道路舗装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4150131A JPH0799005B2 (ja) 1992-05-19 1992-05-19 道路舗装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06287910A JPH06287910A (ja) 1994-10-11
JPH0799005B2 true JPH0799005B2 (ja) 1995-10-25

Family

ID=15490163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4150131A Expired - Lifetime JPH0799005B2 (ja) 1992-05-19 1992-05-19 道路舗装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0799005B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339314A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Topcon Corp アスファルトフィニッシャの舗装厚制御装置及びアスファルトフィニッシャ及び舗装施工システム
JP4486067B2 (ja) * 2006-08-07 2010-06-23 住友建機株式会社 道路舗装機械におけるスクリード調整機構
JP6170337B2 (ja) * 2013-05-15 2017-07-26 シャープ株式会社 洗浄装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053273Y2 (ja) * 1985-08-19 1993-01-26
JPH02240306A (ja) * 1989-03-13 1990-09-25 Nippon Hodo Co Ltd 湾曲面仕上装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06287910A (ja) 1994-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5328295A (en) Torsional automatic grade control system for concrete finishing
US3377933A (en) Road laying machine
US5288166A (en) Laser operated automatic grade control system for concrete finishing
US3710695A (en) Construction machine and controls therefor
JPS5830815Y2 (ja) アスフアルトフイニツシヤ等における敷きならし装置
CA2667451A1 (en) Apparatus for three-dimensional contouring
US3221618A (en) Pavement laying and finishing apparatus
US3856425A (en) Adjustable side for slip form
US5713418A (en) Vibratory compactor
JPH0799005B2 (ja) 道路舗装装置
JP2563037B2 (ja) 道路舗装装置
US3602115A (en) Paving apparatus
CN115874666B (zh) 修坡属具及作业机械
US3816014A (en) Screeding apparatus
US3318208A (en) Paving machine
EP1440207B1 (en) Method and device for levelling of a surface
JP2909870B2 (ja) 道路舗装装置
US1522138A (en) Machine and method for compacting and surfacing concrete and similar pavements
JPH01304205A (ja) 路盤仕上げ機
JP2005504200A6 (ja) 地表面を平らにする方法及び装置
AU2002330782A1 (en) Method and device for levelling of a surface
JPH10306406A (ja) フィニッシャー
CN113446029B (zh) 隧道铺装层整幅施工装置及其施工方法
JPH0640272Y2 (ja) 床コンクリート均し装置
US3216338A (en) Concrete finishing apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 17