JPH079865A - 電気自動車用放熱器 - Google Patents

電気自動車用放熱器

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JPH079865A
JPH079865A JP15750193A JP15750193A JPH079865A JP H079865 A JPH079865 A JP H079865A JP 15750193 A JP15750193 A JP 15750193A JP 15750193 A JP15750193 A JP 15750193A JP H079865 A JPH079865 A JP H079865A
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JP
Japan
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cooling water
radiator
power transistor
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water flow
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Application number
JP15750193A
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English (en)
Inventor
Keiichi Nakada
圭一 中田
Tetsuya Tategami
哲也 立髪
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気自動車用放熱器のパワートランジスタ取
付面を有する放熱器本体を押出形材製とし、冷却水通路
を一体に設けて、伝熱効率を増大し、放熱効果を向上す
る。溶接箇所を少なくし、溶接による放熱器本体の歪み
の発生を防止して、パワートランジスタ取付面の平面度
を出やすくし、パワートランジスタの取付を確実に行な
う。部品点数を少なくし、かつ製造工程の簡略化を図
り、製造コストの低減する。 【構成】 電気自動車用放熱器は、並列状の冷却水流通
用中空部2を有しかつパワートランジスタ取付面7を有
する押出形材製放熱器本体1と、左右両外側の冷却水流
通用中空部2,2の前後両端部のうちいずれか一端部に
連通状に接続された出入口パイプ8,9と、隣り合う冷
却水流通用中空部2,2の同側の端部に連通状に接続さ
れたU形パイプ5とよりなり、全体として蛇行状の冷却
水流路6が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気自動車用放熱
器、さらに詳しくは電気自動車のパワー(電力用)トラ
ンジスタを冷却するために用いられる水冷式の放熱器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の放熱器は、アルミニウム
製放熱基板のパワートランジスタ取付面と反対側の面
に、蛇行状の冷却水流通パイプがろう付けされていた。
そして放熱器の製造のさいには、放熱基板と冷却水流通
パイプとの伝熱面積を確保するため、素材としての丸パ
イプを、プレスにより横断面略楕円形に変形させて、接
触面積を大きくし、該パイプを放熱基板の片面にセット
して、炉中においてろう付けしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
放熱器では、放熱基板に冷却水流通用パイプをろう付け
するさい、基板およびパイプ側にろう材を使用すること
ができないため、ペースト状ろう材を使用しなければな
らず、量産性が劣るという問題があった。
【0004】しかもパイプを数回にわたり折り曲げて蛇
行させたものを取り付ける必要があるため、寸法精度が
低下し、また工数が多く、製造コストが高くつくだけで
なく、基板への接合率が悪く、伝熱効率が低いという問
題があった。
【0005】また、放熱器の放熱基板のパワートランジ
スタ取付面は、パワートランジスタの接触のために厳し
い平面度が要求されるが、上記従来の放熱器では、ろう
付けにより放熱基板に歪みが生じやすく、平面度が低下
して、パワートランジスタの取付不良とりわけ接触不良
が生じ、放熱効率が低下するという問題があった。
【0006】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、冷却水通路を一体に形成することができて、
伝熱効率が大幅に増大し、放熱効果がすぐれていて、パ
ワートランジスタを確実に冷却し得、しかも製造段階に
おいて熱による放熱器本体に歪みを生じることなく、パ
ワートランジスタ取付面の平面度が出やすいために、パ
ワートランジスタの取付を確実に行なうことができて、
放熱効果がすぐれており、また部品点数が少なく、製造
工程を簡略化することができて、量産性にすぐれてお
り、その製造を容易かつ安価になし得る、電気自動車用
放熱器を提供しようとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による電気自動
車用放熱器は、上記の目的を達成するために、まず第1
に、並列状の冷却水流通用中空部を有しかつパワートラ
ンジスタ取付面を有する押出形材製放熱器本体と、左右
両外側の冷却水流通用中空部の前後両端部のうちいずれ
か一端部に連通状に接続された出入口パイプと、隣り合
う冷却水流通用中空部の同側の端部に連通状に接続され
たU形パイプとよりなり、全体として蛇行状の冷却水流
路が形成されていることを特徴としている。
【0008】第2に、この発明による電気自動車用放熱
器は、並列状の冷却水流通用中空部を有しかつパワート
ランジスタ取付面を有する押出形材製放熱器本体と、各
冷却水流通用中空部の前後両端部にそれぞれ接続された
連通パイプと、すべての前側連通パイプ部に接続された
入口側ヘッダパイプと、同後側連通パイプ部に接続され
た出口側ヘッダパイプとよりなることを特徴としてい
る。
【0009】第3に、この発明による電気自動車用放熱
器は、隔壁によって隔てられた並列状の冷却水流通用中
空部を有しかつパワートランジスタ取付面を有する押出
形材製放熱器本体と、放熱器本体の前後両端部を塞ぐプ
レートとを備えており、放熱器本体の前後両端部におい
て相互に隣り合う冷却水流通用中空部同志の間の隔壁の
端部が切り欠かれて、通水連通部が平面よりみて千鳥状
配置となるように設けられることにより、全体として蛇
行状の冷却水流路が形成され、蛇行状冷却水流路の両端
部に対応するプレート部分に出入口パイプが接続されて
いることを特徴としている。
【0010】第4に、この発明による電気自動車用放熱
器は、隔壁によって隔てられた並列状の冷却水流通用中
空部を有しかつパワートランジスタ取付面を有する押出
形材製放熱器本体と、放熱器本体の前後両端部を塞ぐプ
レートとを備えており、放熱器本体の前後両端部におい
て相互に隣り合う冷却水流通用中空部同志の間の隔壁の
端部が切り欠かれて、通水連通部が設けられ、上記プレ
ートの所要部分に出入口パイプが接続されていることを
特徴としている。
【0011】第5に、この発明による電気自動車用放熱
器は、片面がパワートランジスタ取付面となされている
板状放熱器本体の他面に、並列状の冷却水流路形成用凹
部とこれらの冷却水流路形成用凹部の両端に連なるヘッ
ダ用凹部とを有するプレートが液密に接合されて、該プ
レートと放熱器本体との間に冷却水流路が形成され、プ
レートのヘッダ用凹部の底壁に出入口パイプがそれぞれ
接続されていることを特徴としている。
【0012】
【作用】上記において、第1番目〜第4番目の電気自動
車用放熱器は、いずれも、パワートランジスタ取付面を
有する放熱器本体が、隔壁によって隔てられた並列状の
冷却水流通用中空部を有する押出形材によりつくられて
いて、冷却水通路が一体に設けられているから、伝熱効
率が大幅に増大し、放熱効果がすぐれていて、パワート
ランジスタを確実に冷却し得るものである。
【0013】また放熱器本体として押出形材を使用して
いるため、溶接箇所が少なく、製造段階において熱によ
る放熱器本体に歪みを生じることなく、パワートランジ
スタ取付面の平面度が出やすいために、パワートランジ
スタの取付を確実に行なうことができて、放熱効果がす
ぐれている。
【0014】また、上記第5番目の電気自動車用放熱器
は、板状放熱器本体に、並列状の冷却水流路形成用凹部
とヘッダ用凹部とを有するプレートが液密に接合されて
いて、該プレートと放熱器本体との間に冷却水流路が形
成されているから、やはり伝熱効率が大幅に増大し、放
熱効果がすぐれていて、パワートランジスタを確実に冷
却し得るものである。
【0015】また板状放熱器本体と、プレス成形により
凹部が設けられたプレートとよりなり、しかもプレート
側にろう材層を設けることができるため、製造段階にお
いて放熱器本体に熱による歪みを生じることなく、パワ
ートランジスタ取付面の平面度が出やすいために、パワ
ートランジスタの取付を確実に行なうことができて、放
熱効果がすぐれている。
【0016】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0017】実施例1 この発明の第1実施例を示す図1〜図3において、電気
自動車用放熱器は、隔壁(3) によって隔てられた3つの
並列状の冷却水流通用中空部(2) を有しかつパワートラ
ンジスタ取付面(7) を有するアルミニウム(アルミニウ
ム合金を含む、以下同じ)押出形材製の放熱器本体(1)
を備えている。そして、隣り合う冷却水流通用中空部
(2)(2)の同側の端部同志を連通するようにU形パイプ
(5) が接続され、かつ放熱器本体(1) の左右両外側のう
ち左外側の冷却水流通用中空部(2) の後端部に入口パイ
プ(8) が連通状に接続され、同右外側の冷却水流通用中
空部(2) の前端部に出口パイプ(9) が連通状に接続され
て、全体として蛇行状の冷却水流路(6) が形成されてい
るものである。
【0018】このような第1実施例の電気自動車用放熱
器によれば、パワートランジスタ取付面(7) を有する放
熱器本体(1) がアルミニウム押出形材によりつくられて
いて、冷却水通路(6) が一体に設けられているから、伝
熱効率が大幅に増大し、放熱効果がすぐれていて、これ
の取付面(7) に取り付けられたパワートランジスタ(図
示略)を確実に冷却し得る。
【0019】また、溶接作業は、押出形材製放熱器本体
(1) の隣り合う冷却水流通用中空部(2)(2)の同側の端部
同志をU形パイプ(5) で接続し、かつ放熱器本体(1) の
左右両外側の冷却水流通用中空部(2)(2)の端部に出入口
パイプ(8)(9)を接続するだけであるから、溶接箇所が少
なく、かつ従来のADブレージング炉のような大掛かり
な装置を通さなくてすむため、製造を容易かつ安価にな
し得るうえに、溶接によって放熱器本体(1) に変形およ
び歪みを生じることがなく、パワートランジスタ取付面
(7) の平面度が出やすいために、パワートランジスタの
取付を確実に行なうことができて、放熱効果がすぐれて
いる。
【0020】なお、上記放熱器本体(1) の冷却水流通用
中空部(2) の数、およびU形パイプ(5) の数は、図示の
ものに限定されず、放熱器本体(1) に取り付けるパワー
トランジスタの個数に応じて適宜設定すれば良い。
【0021】実施例2 この発明の第2実施例を示す図4と図5において、電気
自動車用放熱器は、隔壁(3) によって隔てられた3つの
並列状の冷却水流通用中空部(2) を有しかつパワートラ
ンジスタ取付面(7) を有するアルミニウム押出形材製の
放熱器本体(1)を備えている。そして、各冷却水流通用
中空部(2) の前後両端部に、ろう材クラッドアルミニウ
ムパイプよりなる短い連通パイプ(11)(11)がそれぞれ接
続されている。アルミニウム製の有底パイプよりなる長
い出入口ヘッダパイプ(12)(13)の側壁には、バルジ加工
によりそれぞれ3つの液流通孔(14)と、該孔(14)周縁部
の環状凸部(15)が所定間隔おきに設けられ、放熱器本体
(1) 前側のすべての連通パイプ部(11)が、入口側ヘッダ
パイプ(12)の液流通孔(14)周縁部の環状凸部(15)に接続
されるとともに、同後側のすべての連通パイプ部(11)
が、出口側ヘッダパイプ(13)の液流通孔(14)周縁部の環
状凸部(15)に接続されている。
【0022】このような第2実施例の電気自動車用放熱
器によれば、放熱器本体(1) のいわゆる多パス化が可能
であり、水側圧損値を低くすることができる。
【0023】勿論、パワートランジスタ取付面(7) を有
する放熱器本体(1) がアルミニウム押出形材によりつく
られていて、冷却水通路(6) が一体に設けられているか
ら、伝熱効率が大幅に増大し、放熱効果がすぐれてい
て、これの取付面(7) に取り付けられたパワートランジ
スタ(図示略)を確実に冷却し得るものである。
【0024】また、放熱器本体(1) の冷却水流通用中空
部(2) の前後両端部に、ろう材クラッドアルミニウムパ
イプよりなる短い連通パイプ(11)(11)をそれぞれ接続
し、これらの短い連通パイプ(11)(11)に、出入口ヘッダ
パイプ(12)(13)を接続するだけであるから、溶接箇所が
少なく、製造を容易かつ安価になし得るとともに、溶接
によって放熱器本体(1) に変形および歪みを生じること
がなく、パワートランジスタ取付面(7) の平面度が出や
すいために、パワートランジスタの取付を確実に行ない
得る。
【0025】なお、上記放熱器本体(1) の冷却水流通用
中空部(2) の数は、図示のものに限定されず、放熱器本
体(1) に取り付けるパワートランジスタの個数に応じて
適宜設定すれば良いし、短い連通パイプ(11)および長い
出入口ヘッダパイプ(12)(13)の液流通孔(14)と環状凸部
(15)は、その冷却水流通用中空部(2) の数に応じて適宜
設定すれば良いものである。
【0026】実施例3 この発明の第3実施例を示す図6と図7において、電気
自動車用放熱器は、隔壁(23)によって隔てられた5つの
並列状の冷却水流通用中空部(22)を有しかつパワートラ
ンジスタ取付面(27)を有するアルミニウム押出形材製の
放熱器本体(21)を備えている。そして、放熱器本体(21)
の前後両端部において相互に隣り合う冷却水流通用中空
部(22)(22)同志の間の隔壁(23)の端部が所定長さ切り欠
かれて、通水連通部(26)が平面よりみて千鳥状配置とな
るように設けられている。
【0027】この第3実施例では、5つの冷却水流通用
中空部(22a) 〜(22e) が、放熱器本体(21)の左側縁部よ
り右側縁部に至るものほど漸次幅広となされている。
【0028】この放熱器本体(21)の前後両端部がアルミ
ニウム・ブレージング・シート製のプレート(24)(25)で
塞がれることにより、全体として蛇行状の冷却水流路(3
0)が形成され、かつ蛇行状冷却水流路(30)の両端部に対
応するプレート(24)(25)部分に出入口パイプ(28)(29)が
それぞれ接続されている。
【0029】このような第3実施例の電気自動車用放熱
器によれば、冷却水流通用中空部(22a) 〜(22e) の幅
を、取り付けるべきパワートランジスタの発熱容量に合
わせて適切な寸法に設定しているから、最適な放熱効果
を有する性能のすぐれた放熱器を得ることができるもの
である。
【0030】勿論、パワートランジスタ取付面(27)を有
する放熱器本体(21)がアルミニウム押出形材によりつく
られていて、全体として蛇行状の冷却水流路(30)が一体
に設けられているから、伝熱効率が大幅に増大し、放熱
効果がすぐれていて、これの取付面(7) に取り付けられ
たパワートランジスタを確実に冷却し得るものである。
【0031】またこの第3実施例では、隔壁(23)の前後
端部を所定長さ切り欠いた放熱器本体(21)の前後両端部
を、アルミニウムブレージング・シート製のプレート(2
4)(25)で塞いだ後、両プレート(24)(25)の所要部分に出
入口パイプ(28)(29)をそれぞれ接続するだけであるか
ら、溶接箇所が少なく、製造を容易かつ安価になし得る
とともに、溶接によって放熱器本体(1) に変形および歪
みを生じることがなく、パワートランジスタ取付面(27)
の平面度が出やすいために、パワートランジスタの取付
を確実に行ない得るものである。
【0032】実施例4 この発明の第4実施例を示す図8と図9において、電気
自動車用放熱器は、隔壁(23)によって隔てられた並列状
の冷却水流通用中空部(22)を有しかつパワートランジス
タ取付面(27)を有するアルミニウム押出形材製の放熱器
本体(21)を備えている。
【0033】ここで、上記第3実施例の場合と異なる点
は、放熱器本体(21)の前後両端部において相互に隣り合
う冷却水流通用中空部(22)(22)同志の間の隔壁(23)の端
部がそれぞれ所要長さ切り欠かれて、通水連通部(26)が
設けられている点にある。
【0034】この放熱器本体(21)の前後両端部がアルミ
ニウム・ブレージング・シート製のプレート(24)(25)で
塞がれることにより、放熱器本体(21)の前後両側にヘッ
ダ部(31)(32)が形成されるとともに、両ヘッダ部(31)(3
2)同志を連通する並列状の冷却水通路(33)が形成されて
いるものである。
【0035】従って、この第4実施例の放熱器によれ
ば、上記実施例2の場合と同様に、放熱器本体(21)のい
わゆる多パス化が可能であり、水側圧損値を低くするこ
とができる。なお、出入口パイプ(28)(29)は、前後両プ
レート(24)(25)のどの部分に接続されていても良い。
【0036】従って、この第4実施例の放熱器によれ
ば、上記実施例2の場合と同様に、放熱器本体(21)のい
わゆる多パス化が可能であり、水側圧損値を低くするこ
とができる。
【0037】この第4実施例のその他の点は上記第3実
施例の場合と同様であるので、図面において同一のもの
には同一の符号を付した。
【0038】なお、上記第3実施例と第4実施例におい
て、放熱器本体(21)の冷却水流通用中空部(2) の数は、
図示のものに限定されず、放熱器本体(21)に取り付ける
パワートランジスタの個数に応じて適宜設定すれば良い
ものである。
【0039】実施例5 この発明の第5実施例を示す図10〜図12において、
この発明による電気自動車用放熱器は、片面がパワート
ランジスタ取付面(47)となされているアルミニウム製の
板状放熱器本体(41)の他面に、6つの並列状の冷却水流
路形成用凹部(43)とこれらの冷却水流路形成用凹部(43)
の両端に連なるヘッダ用凹部(44)(45)とを有するアルミ
ニウム・ブレージング・シート製プレート(42)が液密に
接合されて、該プレート(42)と放熱器本体(41)との間に
冷却水流路(46)が形成されている。そして、このプレー
ト(42)のヘッダ用凹部(44)(45)の底壁(44a)(45a)に、出
入口パイプ(48)(49)がそれぞれ接続されている。
【0040】このような第5実施例において、プレート
(42)の冷却水流路形成用凹部(43)およびヘッダ用凹部(4
4)(45)は、プレス成形により簡単に形成することができ
るとともに、アルミニウム製の板状放熱器本体(41)の片
面に、これらの凹部(43)と凹部(44)(45)を有するプレー
ト(42)を接合するだけで良く、しかもプレート(42)側に
ろう材層を設けることができるので、製造段階において
熱による放熱器本体(41)に歪みを生じることなく、パワ
ートランジスタ取付面(47)の平面度が出やすいために、
パワートランジスタの取付を確実に行なうことができ
て、放熱効果がすぐれているものである。
【0041】また、上記プレート(42)と板状放熱器本体
(41)との間に冷却水流路(46)が形成されているから、伝
熱効率が大幅に増大し、放熱効果がすぐれていて、板状
放熱器本体(41)の片面に取り付けられたパワートランジ
スタを確実に冷却し得るものである。
【0042】なお、上記第5実施例において、プレート
(42)の冷却水流路形成用凹部(43)の形状および個数、並
びにヘッダ用凹部(44)(45)の形状は、図示のものに限定
されず、板状放熱器本体(41)に取り付けるパワートラン
ジスタの個数に応じて適宜設定すれば良いものである。
【0043】
【発明の効果】この発明による電気自動車用放熱器は、
上述のように、まず第1に、並列状の冷却水流通用中空
部を有しかつパワートランジスタ取付面を有する押出形
材製放熱器本体と、左右両外側の冷却水流通用中空部の
前後両端部のうちいずれか一端部に連通状に接続された
出入口パイプと、隣り合う冷却水流通用中空部の同側の
端部に連通状に接続されたU形パイプとよりなり、全体
として蛇行状の冷却水流路が形成されていることを特徴
とし、第2に、この発明による電気自動車用放熱器は、
並列状の冷却水流通用中空部を有しかつパワートランジ
スタ取付面を有する押出形材製放熱器本体と、各冷却水
流通用中空部の前後両端部にそれぞれ接続された連通パ
イプと、すべての前側連通パイプ部に接続された入口側
ヘッダパイプと、同後側連通パイプ部に接続された出口
側ヘッダパイプとよりなることを特徴とし、第3に、こ
の発明による電気自動車用放熱器は、隔壁によって隔て
られた並列状の冷却水流通用中空部を有しかつパワート
ランジスタ取付面を有する押出形材製放熱器本体と、放
熱器本体の前後両端部を塞ぐプレートとを備えており、
放熱器本体の前後両端部において相互に隣り合う冷却水
流通用中空部同志の間の隔壁の端部が切り欠かれて、通
水連通部が平面よりみて千鳥状配置となるように設けら
れることにより、全体として蛇行状の冷却水流路が形成
され、蛇行状冷却水流路の両端部に対応するプレート部
分に出入口パイプが接続されていることを特徴とし、第
4に、この発明による電気自動車用放熱器は、隔壁によ
って隔てられた並列状の冷却水流通用中空部を有しかつ
パワートランジスタ取付面を有する押出形材製放熱器本
体と、放熱器本体の前後両端部を塞ぐプレートとを備え
ており、放熱器本体の前後両端部において相互に隣り合
う冷却水流通用中空部同志の間の隔壁の端部が切り欠か
れて、通水連通部が設けられ、上記プレートの所要部分
に出入口パイプが接続されていることを特徴とするもの
で、上記第1番目〜第4番目のいずれの電気自動車用放
熱器も、パワートランジスタ取付面を有する放熱器本体
が、隔壁によって隔てられた並列状の冷却水流通用中空
部を有する押出形材によりつくられていて、冷却水通路
が一体に設けられているから、伝熱効率が大幅に増大
し、放熱効果がすぐれていて、パワートランジスタを確
実に冷却し得るものである。
【0044】また放熱器本体として押出形材を使用して
いて、溶接箇所が少ないので、製造段階において従来の
溶接の熱によって放熱器本体に歪みを生じるようなこと
がなく、パワートランジスタ取付面の平面度が出やすい
ために、パワートランジスタの取付を確実に行なうこと
ができて、放熱効果がすぐれている。また、放熱器本体
として押出形材を使用しているので、部品点数が少な
く、かつ製造工程を簡略化することができて、量産性に
すぐれており、電気自動車用放熱器の製造を容易かつ安
価になし得るという効果を奏する。
【0045】また、この発明による第5番目の電気自動
車用放熱器は、片面がパワートランジスタ取付面となさ
れている板状放熱器本体の他面に、並列状の冷却水流路
形成用凹部とこれらの冷却水流路形成用凹部の両端に連
なるヘッダ用凹部とを有するプレートが液密に接合され
て、該プレートと放熱器本体との間に冷却水流路が形成
され、プレートのヘッダ用凹部の底壁に出入口パイプが
それぞれ接続されていることを特徴とするもので、板状
放熱器本体とプレートとの間に、冷却水流路が一体に形
成されているから、やはり伝熱効率が大幅に増大し、放
熱効果がすぐれていて、パワートランジスタを確実に冷
却し得るものである。
【0046】また板状放熱器本体の片面に、冷却水流路
形成用凹部およびヘッダ用凹部を有するプレートを接合
するだけで良く、かつろう材層をプレート側に設けるこ
とができるので、製造段階において放熱器本体に従来の
ような溶接の熱による歪みを生じることなく、パワート
ランジスタ取付面の平面度が出やすいために、パワート
ランジスタの取付を確実に行なうことができて、放熱効
果がすぐれているものである。
【0047】また電気自動車用放熱器は、板状放熱器本
体と、冷却水流路形成用凹部およびヘッダ用凹部を有す
るプレートとよりなるものであるから、部品点数が少な
く、しかもこれらの凹部は、プレス成形により簡単に形
成することができ、かつ板状放熱器本体の片面に、これ
らの凹部を有するプレートを接合するだけで良いので、
製造工程を簡略化することができて、量産性にすぐれて
おり、その製造を容易かつ安価になし得るという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す本発明品の斜視図
である。
【図2】図1の本発明品の部分拡大平面図である。
【図3】図1の本発明品に使用した押出形材製放熱器本
体の斜視図である。
【図4】この発明の第2実施例を示す本発明品の斜視図
である。
【図5】図4の本発明品の部分拡大一部切欠き平面図で
ある。
【図6】この発明の第3実施例を示す本発明品の部分拡
大平面図である。
【図7】図6の本発明品の一部切欠き正面図である。
【図8】この発明の第4実施例を示す本発明品の部分拡
大平面図である。
【図9】図8の本発明品の一部切欠き正面図である。
【図10】この発明の第5実施例を示す本発明品の斜視
図である。
【図11】図10の本発明品の冷却水流路部分の拡大断
面図である。
【図12】図10の本発明品のパイプ取付け部分の拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム押出形材製放熱器本体 2 冷却水流通用中空部 3 隔壁 5 U形パイプ 6 蛇行状の冷却水流路 7 パワートランジスタ取付面 8 入口パイプ 9 出口パイプ 11 連通パイプ 11 入口側ヘッダパイプ 12 出口側ヘッダパイプ 21 押出形材製放熱器本体 23 隔壁 22 冷却水流通用中空部 24 前端閉鎖プレート 25 後端閉鎖プレート 26 通水連通部(切欠き) 27 パワートランジスタ取付面 28 入口パイプ 29 出口パイプ 30 蛇行状の冷却水流路 31 入口側ヘッダ部 32 出口側ヘッダ部 33 冷却水流路 41 板状放熱器本体 42 プレート 43 冷却水流路形成用凹部 44 入口側ヘッダ用凹部 44a 入口側ヘッダ用凹部の底壁 45 出口側ヘッダ用凹部 45a 出口側ヘッダ用凹部の底壁 46 冷却水流路 47 パワートランジスタ取付面 48 入口パイプ 49 出口パイプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列状の冷却水流通用中空部(2) を有し
    かつパワートランジスタ取付面(7) を有する押出形材製
    放熱器本体(1) と、左右両外側の冷却水流通用中空部
    (2)(2)の前後両端部のうちいずれか一端部に連通状に接
    続された出入口パイプ(8)(9)と、隣り合う冷却水流通用
    中空部(2)(2)の同側の端部に連通状に接続されたU形パ
    イプ(5) とよりなり、全体として蛇行状の冷却水流路
    (6) が形成されている、電気自動車用放熱器。
  2. 【請求項2】 並列状の冷却水流通用中空部(2) を有し
    かつパワートランジスタ取付面(7) を有する押出形材製
    放熱器本体(1) と、各冷却水流通用中空部(2) の前後両
    端部にそれぞれ接続された連通パイプ(11)(11)と、すべ
    ての前側連通パイプ部(11)に接続された入口側ヘッダパ
    イプ(12)と、同後側連通パイプ部(11)に接続された出口
    側ヘッダパイプ(13)とよりなる、電気自動車用放熱器。
  3. 【請求項3】 隔壁(23)によって隔てられた並列状の冷
    却水流通用中空部(22)を有しかつパワートランジスタ取
    付面(27)を有する押出形材製放熱器本体(21)と、放熱器
    本体(21)の前後両端部を塞ぐプレート(24)(25)とを備え
    ており、放熱器本体(21)の前後両端部において相互に隣
    り合う冷却水流通用中空部(22)(22)同志の間の隔壁(23)
    の端部が切り欠かれて、通水連通部(26)が平面よりみて
    千鳥状配置となるように設けられることにより、全体と
    して蛇行状の冷却水流路(30)が形成され、蛇行状冷却水
    流路(30)の両端部に対応するプレート(24)(25)部分に出
    入口パイプ(28)(29)が接続されている、電気自動車用放
    熱器。
  4. 【請求項4】 隔壁(23)によって隔てられた並列状の冷
    却水流通用中空部(22)を有しかつパワートランジスタ取
    付面(27)を有する押出形材製放熱器本体(21)と、放熱器
    本体(21)の前後両端部を塞ぐプレート(24)(25)とを備え
    ており、放熱器本体(21)の前後両端部において相互に隣
    り合う冷却水流通用中空部(22)(22)同志の間の隔壁(23)
    の端部が切り欠かれて、通水連通部(26)が設けられ、上
    記プレート(24)(25)の所要部分に出入口パイプ(28)(29)
    が接続されている、電気自動車用放熱器。
  5. 【請求項5】 片面がパワートランジスタ取付面(47)と
    なされている板状放熱器本体(41)の他面に、並列状の冷
    却水流路形成用凹部(43)とこれらの冷却水流路形成用凹
    部(43)の両端に連なるヘッダ用凹部(44)(45)とを有する
    プレート(42)が液密に接合されて、該プレート(42)と放
    熱器本体(41)との間に冷却水流路(46)が形成され、プレ
    ート(42)のヘッダ用凹部(44)(45)の底壁(44a)(45a)に出
    入口パイプ(48)(49)がそれぞれ接続されている、電気自
    動車用放熱器。
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