JPH0798603B2 - 延反機 - Google Patents

延反機

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JPH0798603B2
JPH0798603B2 JP62113328A JP11332887A JPH0798603B2 JP H0798603 B2 JPH0798603 B2 JP H0798603B2 JP 62113328 A JP62113328 A JP 62113328A JP 11332887 A JP11332887 A JP 11332887A JP H0798603 B2 JPH0798603 B2 JP H0798603B2
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cloth
hanging
belt conveyor
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rod
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JP62113328A
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次利 龍神
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株式会社エヌシーエー
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、織機上がりの原反ロールから繰り出した布体
を裁断などの加工を行うための作業台上に所要長さに切
断して積み重ねたり折り重ねたりする延反作業を行う延
反機に関するものである。
(従来の技術及びその問題点) この種の延反機は、原反ロールの布体を繰り出して定位
置から垂下させる、解反ローラーを含む布体供給手段
と、前記定位置から垂下する布体を受け継いで横向きに
搬送し、延反部へ布体を送り込む布体搬送手段とを備
え、前記布体供給手段の布体供給速度と前記布体搬送手
段の布体搬送速度とが一致するように構成されたもので
あるが、速度調整不良などにより前記両速度が一致しな
くなる場合がある。
例えば布体供給速度よりも布体搬送速度が早くなると、
布体搬送手段上に垂下する布体が搬送方向へ徐々に移動
してこの布体搬送手段上から浮き上がり、正常な搬送が
行えなくなったり、布体に異常な張力が作用して布体に
不当なしわが生じるなどの原因となる。また、逆に布体
供給速度よりも布体搬送速度が遅くなると、布体搬送手
段上に垂下する布体が弛んでしわが出来、このままで延
反部へ送り込まれて延反作用が正常に行われなくなる原
因となる。
また、仮に布体供給速度と布体搬送速度とが一致してい
ても、搬送される布体の物性の変化などにより、布体搬
送手段など、布体とこれに接触する部分との間の滑りに
変化が生じて結果的に布体が前記布体搬送手段上に供給
される速度と当該布体搬送手段によって搬送される布体
の移動速度との間に差が生じることもある。このような
場合も前記のような不都合が生じるのである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記のような従来の問題点を解決し得る延反機
を提案するものであって、その特徴を後述する実施例の
参照符号を付して述べると、本発明の延反機は、原反ロ
ールRの布体Tを連続的に繰り出して定位置から垂下さ
せる布体供給手段(7,8)と、前記定位置から垂下する
布体Tを受け継いで横向きに搬送し、延反部へ布体Tを
連続的に送り込む布体搬送手段9と、前記定位置の真下
位置より布体搬送方向側の位置で前記布体搬送手段9に
接近させ該布体搬送方向に直交して配設された棒状部材
13とを備えた延反機であって、前記定位置から垂下する
布体部分Tbに対向する箇所に、布体Tbが正常に垂下する
領域である正常垂下領域18を設定し、該正常垂下領域18
内から布体搬送方向側へ離脱した垂下布体部分Tbを検出
する布体緊張検出器S2と、正常垂下領域18内から布体搬
送方向とは逆方向に離脱した垂下布体部分Tbを検出する
布弛み検出器S3とを配設し、布体緊張検出器S2からの検
出信号の入力があったときには前記布体供給手段(7,
8)の布体供給速度を加速させ、これに対し布対弛み検
出器S3からの入力があったときには前記布体供給手段
(7,8)の布体供給速度を減速させる制御手段19を設
け、前記棒状部材13は、一定範囲上下動可能で且つ下限
位置では正常垂下領域18内を経た布体とは非接触な位置
にあり、しかも正常垂下領域18内から布体搬送方向側へ
離脱する垂下布体部分Tbにより持ち上げられるように構
成されて成る点に特徴を有する。
(発明の作用) 原反ロールRから連続的に繰り出された布体Tは、布体
供給手段(7,8)により定位置から垂下して布体搬送手
段9の上に乗り移り、この布体搬送手段9により横向き
に搬送され、そして延反部へ連続的に送り込まれるが、
何からの原因で布体供給手段(7,8)による布体搬送手
段9への布体供給速度と、当該布体搬送手段9による布
体の搬送速度とに差が生じた場合、例えば前記布体供給
速度よりも前記布体搬送速度の方が早くなると、布体搬
送手段9上に垂下する布体Tが搬送方向へ徐々に移動
し、正常垂下領域18から搬送方向に外れることになり、
前記布体緊張検出器S2が垂下布体部分Tbを検出して、こ
の検出信号を制御手段19に入力する。この結果、制御手
段19からの制御信号によって前記布体供給速度が加速さ
れるので、布体搬送手段9上に垂下する布体部分Tbが反
搬送方向へ徐々に後退移動し、正常垂下領域18内に戻る
ことになる。
また、前記布体供給速度より前記布体搬送速度の方が遅
くなると、布体搬送手段9上に垂下する布体部分Tbが反
搬送方向へ徐々に後退移動し、正常垂下領域18から反搬
送方向へ外れることになり、前記布体弛み検出器S3が垂
下布体部分Tbを検出して、この検出信号を制御手段19に
入力することになる。この結果、制御手段19からの制御
信号によって前記布体供給速度が減速されるので、布体
搬送手段9上に垂下する布体部分Tbが搬送方向へ徐々に
移動し、正常垂下領域18内に戻ることになる。
このような布体供給速度の加減速制御が自動的に行われ
る結果、布体搬送手段9上に垂下する布体部分Tbが正常
垂下領域18から大きく外れてゆくことがなくなり、従っ
て、前記布体搬送手段9で延反部側へ搬送される布体T
に異常な緊張や弛緩によるしわが生じたり、延反部への
正常な搬送が行えなくなることがなくなる。
また、布体搬送手段9に対向して配設される前記棒状部
材13は、布体搬送手段9との間に小間隙を隔てて位置す
る下降限位置Aとこれにより上方に離間した上昇限位置
Bとの間で、上下動可能となっているため、運転開始時
に前記棒状部材13を上昇限位置Bに上昇させることによ
って棒状部材13とこれに対向する布体搬送手段9との間
を大きく取り、両者間を布体Tが通過し易い状況とし、
而して布体搬送手段9によって布体Tを棒状部材13の下
側を通過して搬送し、しかるのち棒状部材13を下降限位
置Aに下降させることによって布体Tは棒状部材13に摺
接して該布体Tに緊張力が作用し、該布体Tにしわの発
生を自動的に除去することになる。
このように、棒状部材13は、一定範囲内上下動可能に構
成されることによって運転開始時の布体Tのしわ取り作
用を容易に果たすことができるものであるが、これだけ
ではなく、運転途上においても、即ち、布体Tを布体搬
送手段9によって搬送される際に、布体Tに緊張力が働
いて該布体Tが棒状部材13に接触することによって、布
体Tが布体搬送手段9の主ベルトコンベヤ10から離脱す
るのをできるだけ防止するようになっている。
即ち、布体Tには、その搬送途上において、できるだけ
布体手段9の主ベルトコンベヤ10によって搬送させる必
要があり、この点、本発明によれば、布体Tがその搬送
途上で主ベルトコンベヤ10から離脱する方向に浮き上が
ろうとすると、該布体Tは棒状部材13に摺接して、布体
Tの浮き上がりを可能な限り阻止し、布体Tは主ベルト
コンベヤ10に接触して搬送されることになり、これがた
めに、可及的に正確に搬送することができる。
更に、前記のように垂下布体部分Tbが正常垂下領域18内
から搬送方向側へ離脱する状況になったとき、布体緊張
検出器S2がこれを検出し、この検出信号を受ける制御手
段19によって布体供給手段(7,8)の布体供給速度を加
速するのであるが、実際に加速効果が現れて垂下布体部
分Tbが反搬送方向へ後退移動し始めるまでには相当の時
間遅れがある。而して、この時間遅れの間にも徐々に搬
送方向へ移動する前記垂下布体部分Tbが、縁切棒状部材
13に異常な接触力が作用した場合には、該垂下布体部分
Tbは棒状部材13を下動方向への付勢力に抗して持ち上げ
ることになるので、当該棒状部材13が垂下布体部分Tbの
搬送方向への移動を妨害することがなく、前記布体緊張
検出器S2の検出動作に伴う前記制御を確実に行わせ得
る。
(実施例) 以下に本発明の一実施例を添付の例示図に基づいて説明
する。
第1図に於いて、1は延反機本体であって、延反作業台
2上を当該作業台2の長さ方向に往復走行移動すること
が出来、上部には左右横方向に移動可能な横動テーブル
3が設けられ、この横動テーブル3上に垂直軸心4の周
りで180度正逆反転可能なターンテーブル5が支持され
ている。このターンテーブル5上には、左右一対の原反
ロール支持用傾斜レール6と、当該傾斜レール6に芯軸
Cを介して両端が支持された原反ロールRを接触回転駆
動する解反ローラー7とが設けられている。8は横動テ
ーブル3に設けられた補助ベルトコンベヤであって、こ
の補助ベルトコンベヤ8と前記解反ローラー7とで布体
供給手段が構成されている。
9は延反機本体1に設けられた布体搬送手段であって、
主ベルトコンベヤ10と、この主ベルトコンベヤ10の終端
部に隣接軸支され且つ前記主ベルトコンベヤ10と連動連
結された繰り出しローラー11とから構成されており、前
記布体供給手段に於ける補助ベルトコンベヤ8の終端定
位置から送出されて垂下する布体を前記主ベルトコンベ
ヤ10上で受け継ぐ。12は延反機本体1の後端下部に配設
された延反部であって、従来周知の布体前後捌き及び切
断装置を内蔵している。M1は解反ローラー7を回転駆動
するモーター、M2は補助ベルトコンベヤ8を駆動するモ
ーター、M3は布体搬送手段9(主ベルトコンベヤ10及び
繰り出しローラー11)を駆動するモーターである。
第2図及び第3図に示すように、前記補助ベルトコンベ
ヤ8の終端定位置の真下よりも主ベルトコンベヤ10の搬
送方向下手側には、当該主ベルトコンベヤ10の上側で棒
状部材13が配設されている。この棒状部材13は、主ベル
トコンベヤ10の左右幅方向と平行に位置する丸棒状体か
ら成り、左右両側の延反機本体側枠1aに同心状の支軸14
で夫々上下揺動自在に軸支された左右一対の揺動アーム
15の先端部間に架設されており、主ベルトコンベヤ10の
表面との間に小間隙を隔てて位置する下降限位置Aとこ
れよりも上方に離間した上昇限位置Bとの間で、前記揺
動アーム15の揺動を伴って昇降移動することが出来、通
常は重力により下動方向に付勢されていて、前記下降限
位置Aで安定している。勿論、下動方向に付勢するのに
スプリングを併用しても良い。16は、支軸14に対し棒状
部材13のある側とは反対側で前記揺動アーム15の後端部
間に架設されたバランサー用パイプ材である。
RS1は、前記棒状部材13を上昇限位置Bに切り換えるロ
ータリーソレノイドであり、一方の延反機本体側枠1aに
取り付けられ、通電励磁により上方に回動する駆動レバ
ー17が一方の揺動アーム15を付勢力(重力)に抗して押
し上げる。なお、揺動アーム15の揺動範囲を規制するス
トッパーは図示省略している。
また、第2図及び第3図に示すように延反機本体1に
は、前記補助ベルトコンベヤ8の終端定位置から主ベル
トコンベヤ10上に垂下する布体部分(第7図に示すTb)
を検出する光電スイッチ利用の布体有無検出器S1、前記
布体部分が第2図に示す前後方向一定幅の正常垂下領域
18より前記棒状部材13のある側(布体搬送方向)へ外れ
たことを検出する光電スイッチ利用の布体緊張検出器S
2、前記布体部分が前記正常垂下領域18から前記棒状部
材13のある側とは反対側(反搬送方向)へ外れたことを
検出する光電スイッチ利用の布体弛み検出器S3、及び前
記布体部分の一側辺が定位置にあることを検出する布体
耳揃え検出器S4が左右幅方向に並設されている。更に、
第1図に示すように前記繰り出しローラー11から延反部
12に至る布体垂下移動経路の終端位置で布体Tを検出す
る布体有無検出器S5が配設されている。
これら各検出器S1〜S5からの検出信号は、第4図に示す
ようにマイクロコンピューターや各種コントローラーな
どを組み合わせて成る制御手段19に入力され、各検出器
S1〜S5からの検出信号などに基づき前記各モーターM1〜
M3及びロータリーソレノイドRS1などが自動制御され
て、以下に述べるような作用が自動的に行われる。
即ち、第1図に示すように原反ロールRがその芯軸Cを
介して原反ロール支持用傾斜レール6上に移載され、当
該原反ロールRから解反ローラー7上に布体Tが引き出
されたならば、解反ローラー7がモーターM1によって駆
動されると共に、補助ベルトコンベヤ8がモーターM2に
よって駆動される。而して、解反ローラー7から繰り出
される布体Tは垂下して補助ベルトコンベヤ8上の終端
部近傍位置に乗り移り、この補助ベルトコンベヤ8によ
って前記解反ローラー7からの繰り出し速度と同一速度
で主ベルトコンベヤ10の方へ横送りされる。布体Tの表
裏を反転させる場合はターンテーブル5が180度反転す
るので、補助ベルトコンベヤ8上に布体Tが乗り移る位
置が当該補助ベルトコンベヤ8の始端部近傍に変化す
る。
布体Tの先端が補助ベルトコンベヤ8の終端定位置から
真下に垂下すると、主ベルトコンベヤ10上に乗り移る前
に布体有無検出器S1に検出される。この検出器S1の布体
検出信号により解反ローラー7及び補助ベルトコンベヤ
8が自動停止せしめられ、次に横動テーブル3が所定の
方向に横送りされる。そして補助ベルトコンベヤ8の終
端定位置から真下に垂下している布体Tの側辺が前記布
体耳揃え検出器S4に対向する定位置に到達して当該検出
器S4がオンすれば、この検出器S4の検出信号により横動
テーブル3の横送りが停止する。
この布体Tの耳揃え作用が終了すると、再び解反ローラ
ー7、補助ベルトコンベヤ8、主ベルトコンベヤ10、及
び繰り出しローラー11を各モーターM1〜M3によって駆動
し、原反ロールRから繰り出した布体Tを延反部12まで
送り込むのであるが、この過程に於いて、第5図のフロ
ーチャートに示すような手順で布体Tの長さ方向のしわ
除去作用が行われる。
即ち、第2図仮想線及び第6図に示すように、ロータリ
ーソレノイドRS1を通電励磁して棒状部材13を下降限位
置Aから上昇限位置Bに切り換え、棒状部材13と主ベル
トコンベヤ10との間の間隙を大きくし、この両者間を布
体Tが通過し易い状況とした後に、解反ローラー7、補
助ベルトコンベヤ8、主ベルトコンベヤ10、及び繰り出
しローラー11をモーターM1〜M3により駆動すると、第6
図に示すように検出切S1によって先端が検出される位置
で停止していた布体Tが再び解反ローラー7及び補助ベ
ルトコンベヤ8によって送り出され、主ベルトコンベヤ
10上に乗り移った後、第7図に示すように棒状部材13の
下側を通過して繰り出しローラー11に向かって搬送され
る。
そこで前記のようにモーターM1〜M3を起動した後、布体
Tの先端が繰り出しローラー11付近まで搬送されるのに
要する時間t1を予め設定しておき、この設定時間t1が経
過したときに、第2図実線で示すようにロータリーソレ
ノイドRS1を消磁させて棒状部材13を上昇限位置Bから
下降限位置Aに付勢力(重力)で下降復帰させ、主ベル
トコンベヤ10の表面上にある布体Tに近接させる。更
に、モーターM1,M2に対する通電のみを断って解反ロー
ラー7及び補助ベルトコンベヤ8を停止し、布体搬送手
段9(主ベルトコンベヤ10及び繰り出しローラー11)の
みを引き続きモーターM3により駆動する。
この結果、第8図に示すように布体Tの主ベルトコンベ
ヤ10上に載っている部分Taが搬送方向に移動するので、
補助ベルトコンベヤ8の終端部から主ベルトコンベヤ10
上に垂下している布体部分Tbが主ベルトコンベヤ10の搬
送方向へ移動し、棒状部材13に当接する。この後は布体
部分Taの搬送方向への移動が前記棒状部材13によって阻
止されるので、主ベルトコンベヤ10及び繰り出しローラ
ー11が布体部分Taに対する摺接回動により当該布体部分
Taを搬送方向へ引っ張ることになる。この結果、前記布
体部分Taに長さ方向の弛み(しわ)があっても、その弛
みが自動的に除去されて適度に緊張することになる。
上記のしわ除去作用のための時間t2、即ちモーターM3で
布体搬送手段9のみを駆動している時間t2、は予め設定
しておき、この設定時間t2が経過したときに前記モータ
ーM3への通電を断ち、布体搬送手段9(主ベルトコンベ
ヤ10及び繰り出しローラー11)を停止させることによ
り、布体長さ方向のしわ除去作用が完了する。前記しわ
除去作用のための設定時間t2は、布体Tの種類などに応
じて任意に調整することが可能なように構成しておくの
が望ましい。また、しわ除去作用を開始させる時期を設
定時間t1の経過時としたが、布体Tの先端が繰り出しロ
ーラー11付近に到達したことを検出する検出器を使用
し、この検出器のON動作時にしわ除去作用を開始させる
ようにしても良い。
なお、第5図のフローチャートに示すように、しわ除去
作用のための設定時間t2が経過したときにモーターM3に
対する通電を断って布体搬送手段9を停止させないで、
その前に停止させていた解反ローラー7及び補助ベルト
コンベヤ8をモーターM1,M2により再駆動し、引き続き
布体Tの繰り出し及び搬送を行うことも出来る。何れに
しても、最終的には前記布体Tは、先端が延反部12に到
達する位置、即ち布体有無検出器S5によって検出される
位置、まで搬送され、当該検出器S5の検出信号によりモ
ーターM1〜M3に対する通電が断たれて布体Tの繰り出し
及び延反部12までのセッティングが終了することにな
る。
延反作業は従来周知の方法により行われるが、この延反
作業中、原反ロールRから繰り出された布体Tが布体搬
送手段9により延反部12へ送り込まれるのであるが、補
助ベルトコンベヤ8から布体搬送手段9上への布体供給
速度と布体搬送手段9による布体搬送速度とが実質的に
一致している場合は、補助ベルトコンベヤ8から主ベル
トコンベヤ10上へ垂下する布体Tは、第2図に示す前後
方向一定幅の正常垂下領域18内を垂下移動している。
若し、補助ベルトコンベヤ8から布体搬送手段9上への
布体供給速度よりも布体搬送手段9による布体搬送速度
の方が早くなると、補助ベルトコンベヤ8から垂下する
布体Tが前記棒状部材13のある側(布体搬送方向)へ徐
々に引っ張られ、前記正常垂下領域18から棒状部材13の
ある側に外れると布体緊張検出器S2がその布体Tを検出
する。逆に補助ベルトコンベヤ8から布体搬送手段9上
への布体供給速度よりも布体搬送手段9による布体搬送
速度の方が遅くなると、補助ベルトコンベヤ8から垂下
する布体Tが前記棒状部材13のある側とは反対方向へ徐
々に弛んでゆき、前記正常垂下領域18から棒状部材13の
ある側とは反対側へ外れると布体弛み検出器S3がその布
体Tを検出する。
而して第9図のフローチャートに示すように、前記布体
緊張検出器S2が垂下布体部分Tbを検出したときは、モー
ターM1,M2の回転速度が加速され、布体供給手段(解反
ローラー7及び補助ベルトコンベヤ8)による布体供給
速度が加速される。また、前記布体弛み検出器S3が垂下
布体部分Tbを検出したときは、モーターM1,M2の回転速
度が減速され、布体供給手段(解反ローラー7及び補助
ベルトコンベヤ8)による布体供給速度が減速される。
このように布体搬送手段9上に垂下する布体部分Tbの搬
送方向への移動または逆方向への移動に基づいて布体供
給手段(解反ローラー7及び補助ベルトコンベヤ8)に
よる布体搬送手段9への布体供給速度が自動制御される
ことにより、補助ベルトコンベヤ8から主ベルトコンベ
ヤ10上へ垂下する布体Tが常に前後方向一定幅の正常垂
下領域18内にあるように調整され、布体Tが布体搬送手
段9によって不当に引っ張られたり、布体Tが布体搬送
手段9上で弛んでしわになるようなことがなくなる。
また、前記布体供給速度の自動制御は、先に説明した布
体Tの長さ方向しわ除去作用終了後の布体搬送開始時に
も働く。即ち、布体Tの長さ方向しわ除去作用終了時に
は、第8図に示すように補助ベルトコンベヤ8から主ベ
ルトコンベヤ10上へ送り出された布体Tが棒状部材13に
当接する緊張状態にあるため、前記布体部分Tbは正常垂
下領域18より棒状部材13の側へ外れている。従って布体
緊張検出器S2が垂下布体部分Tbを検出しているので、全
てのモーターM1〜M3を駆動して布体Tを延反部12へ送り
込むとき、モーターM1,M2による解反ローラー7及び補
助ベルトコンベヤ8の駆動速度が加速され、前記補助ベ
ルトコンベヤ8から送り出された布体Tの緊張が解かれ
る。
延反作業が終了した後は、原反ロールRから延反部12ま
での布体移動経路中に残っている布体Tを、解反ローラ
ー7、補助ベルトコンベヤ8、及び布体搬送手段9の全
てを逆転駆動して原反ロールRに巻き戻す。
なお、先に説明した布体のしわ除去方法の実施に必要な
棒状部材13を単に下降限位置Aと上昇限位置Bとの間で
切り換え可能に構成するだけでなく、布体に作用する張
力で下降位置Aから付勢力(重力やスプリング力)に抗
して上動可能に構成されているので、次のような作用が
行われる。
即ち、上記の布体供給速度の自動制御に際して、布体緊
張検出器S2が垂下布体部分Tbを検出した後、実際に布体
供給速度が加速されるまでの時間的遅れの間にも、主ベ
ルトコンベヤ10上に垂下する布体部分Tbは棒状部材13の
方へ移動し、この棒状部材13に当接するが、この棒状部
材13は下降限位置Aから上動可能であるから、第2図に
示すように棒状部材13に当接した後に緊張が進む布体T
によって当該棒状部材13が重力に抗して持ち上げられ、
布体Tに異常な張力が作用するのを防止する。勿論、布
体供給速度が加速されることにより棒状部材13を押し上
げている布体Tが弛緩し、これに伴って棒状部材13が重
力で下降限位置Aに下降復帰する。
また、実施例のように補助ベルトコンベヤ8を使用する
ときは、ターンテーブル5の反転の如何を問わず布体搬
送手段9上への布体垂下位置が一定になるので、布体搬
送手段9の搬送方向に関して一箇所に検出器S1〜S4を配
設することが出来、これら検出器による検出作用を常に
同一条件で確実に行わせることが出来る。
(発明の効果) 以上のように本発明の延反機の構成によれば、布体供給
手段から布体搬送手段上への布体供給速度と前記布体搬
送手段の布体搬送速度とが速度調整不良などにより一致
しなくなっても、或いは取り扱う原反ロールに於ける布
体の種類が変わったために布体が前記布体搬送手段上に
供給される速度と当該布体搬送手段によって搬送される
布体の移動速度との間に差が生じても、布体が異常に緊
張したり弛緩して布体に不当なしわが生じるような不都
合な事態を生ぜしめることなく、常に良好且つ円滑に延
反部へ布体を搬送し、そして所期通りの良好な延反作用
を行わせることが出来る。
また、布体搬送手段9に対向して配設される前記棒状部
材13は、一定範囲内上下動可能に構成されることによっ
て運転開始時の布体Tのしわ取り作用を容易に果たすも
のであるが、これだけではなく、運転途上においても、
即ち、布体Tを布体搬送手段9によって搬送される際
に、布体Tに緊張力が働いても、布体Tが布体搬送手段
9の主ベルトコンベヤ10から離脱するのをできるだけ防
止する。
即ち、布体Tには、その搬送途上において、できるだけ
布体搬送手段9の主ベルトコンベヤ10によって搬送させ
る必要があり、この点、本発明によれば、布体Tがその
搬送途上で主ベルトコンベヤ10から離脱する方向に浮き
上がろうとすると、該布体Tは棒状部材13に摺接して、
布体Tの浮き上がりを可能な限り阻止し、布体Tは主ベ
ルトコンベヤ10に接触して搬送されることになり、これ
がために、可及的に正確に搬送することができる。
しかも、延反機に布体をセットしたときに当該布体のし
わを除去するのに使用される棒状部材が、布体供給速度
よりも布体搬送速度の方が早くなったときに正常垂下領
域から布体搬送方向側に離脱して該垂下布部分が棒状部
材に接触し、前述のように該棒状部材によって布体Tが
主ベルトコンベヤ10から浮き上がるのをできるだけ防止
するようにしているが、該垂下布体部分の棒状部材に対
する接触力が、即ち緊張力が異常に高くなった場合に
は、該垂下布対部分によって棒状部材が持ち上げられる
ので、当該垂下布体部分の布体搬送方向への移動が前記
棒状部材によって妨害されることはなく、従って、布体
緊張検出器の検出動作に伴う制御を確実に行わせ得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は延反機全体を説明する概略側面図、第2図は布
体搬送手段上への布体乗り移り箇所の縦断側面図、第3
図は同箇所の縦断正面図、第4図は制御機構を説明する
ブロック線図、第5図及び第9図は制御方法を説明する
フローチャート、第6図〜第8図は布体先端領域のしわ
除去方法を説明する側面図である。 1……延反機本体、3……横動テーブル、5……ターン
テーブル、6……原反ロール支持用傾斜レール、7……
解反ローラー、8……補助ベルトコンベヤ、9……布体
搬送手段、10……主ベルトコンベヤ、11……繰り出しロ
ーラー、13……棒状部材、15……揺動アーム、16……バ
ランサー用パイプ材、17……駆動レバー、M1〜M3……モ
ーター、S1〜S5……検出器、RS1……ロータリーソレノ
イド、R……原反ロール、T……布体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原反ロールの布体を連続的に繰り出して定
    位置から垂下させる布体供給手段と、前記定位置から垂
    下する布体を受け継いで横向きに搬送し、延反部へ布体
    を連続的に送り込む布体搬送手段と、前記定位置の真下
    位置より布体搬送方向側の位置で前記布体搬送手段に接
    近させ該布体搬送方向に直交して配設された棒状部材と
    を備えた延反機であって、前記定位置から垂下する布体
    部分に対向する箇所に、布体が正常に垂下する領域であ
    る正常垂下領域を設定し、該正常垂下領域内から布体搬
    送方向側へ離脱した垂下布体部分を検出する布体緊張検
    出器と、正常垂下領域内から布体搬送方向とは逆方向に
    離脱した垂下布体部分を検出する布体弛み検出器とを配
    設し、布体緊張検出器からの検出信号の入力があったと
    きには前記布体供給手段の布体供給速度を加速させ、こ
    れに対し布弛み検出器からの入力があったときには前記
    布体供給手段の布体供給速度を減速させる制御手段を設
    け、前記棒状部材は、一定範囲上下動可能で且つ下限位
    置では正常垂下領域内を経た布体とは非接触な位置にあ
    り、しかも正常垂下領域内から布体搬送方向側へ離脱す
    る垂下布体部分により持ち上げられるように構成されて
    成る延反機。
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