JPH0798585A - 電気弦楽器 - Google Patents

電気弦楽器

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JPH0798585A
JPH0798585A JP5274740A JP27474093A JPH0798585A JP H0798585 A JPH0798585 A JP H0798585A JP 5274740 A JP5274740 A JP 5274740A JP 27474093 A JP27474093 A JP 27474093A JP H0798585 A JPH0798585 A JP H0798585A
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vibration sensor
vibration
electric
electromagnetic driver
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JP5274740A
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Kenji Tsumura
謙二 津村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気ギターや電気ピアノ等の電気弦楽器の
磁性体の弦を電磁ドライバで揺動させ弦の振動に直接、
効果音を付加する音効果付加装置を備えた電気弦楽器。 【構成】 磁性体の弦1が楽器本体のボディー2と楽器
本体の駒3に張設けられ、ピックアップ6と振動センサ
7と電磁ドライバ4と増幅器9と外部ジャック8と音響
板19を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気ギターや電気ピア
ノ等の電気弦楽器の磁性体の弦を電磁ドライバで揺動さ
せ弦の振動に直接、効果音を付加する音効果付加装置を
備えた電気弦楽器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の代表的な、電気ギターの
基本原理を図式的に描いたものである。電気弦楽器の音
色を変化させる装置として、エフェクターと呼ばれる音
効果付加装置15がある。これは楽器に設けられたピッ
クアップ6により、弦1の振動を電気信号に変換し、変
換された電気信号をケーブルを通じて外部に設けた音効
果付加装置15に入力し、効果付加装置の電気回路によ
り、効果音の電気信号を合成し、本来の弦の電気信号に
付加するものであり、弦1の振動に直接関与しないタイ
プのものである。大多数の音効果付加装置は、この部類
に属するものであるが、近年、振動する弦そのものを電
磁ドライバ4で揺動し、効果音を得る音効果付加装置の
一種として弦振動持続装置が現れた。
【0003】弦振動持続装置は、弦1に対向してピック
アップ6と電磁ドライバ4を配置し、弦1の振動を対向
した弦1の振動を検出するセンサ6と、楽器として音色
を得るセンサ6と兼用のピックアップ6が電気信号に変
換し、これを電気回路10、9で所定の大きさに増幅
し、増幅された信号を電磁ドライバ4に入力し、電磁ド
ライバ4より放射された磁力線14により弦1を揺動す
るものである。
【0004】増幅器10は、ピックアップ6の電気信号
をインピーダンス変換を行い、外部ジャック8に接続さ
れた外部アンプ16に入力するためと、増幅器9に入力
し、増幅した電気信号を電磁ドライバ4に入力するもの
である。増幅器10は、弦振動持続装置の種類によって
は省略されたり、逆に増幅器を後段の増幅器9および、
外部アンプ16に伝送するため、複数有するものもあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のは、楽器本体とは分離したタイプの効果付加装置いわ
ゆる外部エフェクターでは、サイズに制限が無く、楽器
より入力された電気信号を各種電気回路で変化させ、独
特な音色を自由に得られるが、弦振動の減少とともに効
果付加装置の働きが低下し、効果音色に雑音が増大した
り、不自然過ぎる音色、あるいは音の途切れといった音
色の劣化をまねいていた。例えば、電気ギターでは、弦
振動は、0.5秒で半減し、7秒で消失する。そこで、
振動する弦を電磁ドライバで揺動し、弦の振動を持続さ
せる効果付加装置の一種である弦振動持続装置が現れ
た。弦振動持続装置は、弦に対向して電磁ピックアップ
と同じく弦に対向した電磁ドライバを設け、弦の振動を
電磁ピックアップで検出し、電気信号に変換の上、増幅
器で増幅し、増幅した信号を電磁ドライバに入力し、電
磁ドライバより磁力線を放射し、弦を揺動するものであ
る。
【0006】しかし、この方式には、電磁ドライバが放
射するフラックスが、直接、電磁ピックアップに飛び込
み、1000Hz−20000Hzの高周波発振を起こ
す現象があり、この発振現象を抑制するために、電磁ド
ライバと電磁ピックアップを、できるだけ遠く離さなけ
ればならず、電磁ドライバと電磁ピックアップの取り付
け位置が大きく制約される問題があった。また、発振の
問題は、使用する電磁ドライバと電磁ピックアップの種
類に依存し、組み合わせの状況により、大きく発振の状
態が異なる。電磁ピックアップでは、できるだけフラッ
クスの侵入の少なく、また、侵入したフラックスの影響
をキャンセルするタイプのものが選ばれる。電磁ドライ
バでは、より放射するフラックスの飛散の少ないタイプ
のものを選ばなければならない問題があった。
【0007】さらに弦に対向してピックアップと電磁ド
ライバが設けられ、ピックアップは弦の振動を検出する
センサとして、弦の振動を電気信号に変換する振動セン
サとして使用されると共に、楽器本来の重要な弦の音色
を成す基本音と高次倍音の高調波成分の音色の弦の振動
を、音色の電気信号に変換するセンサとしても使用さ
れ、兼用されていた。このことは、ピックアップが音色
の奇麗なシングルピックアップを使用した場合は、楽器
が提供する音色として良好だが、弦を揺動する目的の信
号としては、倍音成分は、基本振動の邪魔となり不要で
不向きとなる。また、弦を揺動する目的として良好なハ
ムバッカタイプのピックアップでは、弦の基本振動の音
色が多くしめ弦を揺動する目的としては良好だが、楽器
として提供する音色は、単純で、こもった味けない音色
となる問題があった。これは、電磁ドライバが、弦を揺
動する方向が、弦に対向した面方向のみ働くことに起因
ししている。
【0008】ピックアップを前記二つの目的で兼用使用
する弊害は、さらに、下記のような問題を含む。弦振動
を持続するため、弦振動が減少していくのを、増幅器で
大きく増幅率を上げるため、フラックスによる発振以外
に、電気回路に起因する発振もある。ピックアップの電
気信号を外部に設けたアンプに伝送できるように、楽器
の内部で配線されるが、この配線と、電磁ドライバのプ
リントパターンや電線とで、電気信号がクロストーク
し、発振を誘発する問題がある。弦振動持続装置として
は、増幅器の増幅率をできるだけ大きく設定すること
が、弦振動持続装置として、より効果が大きく、性能が
良くなるので、このクロストークが大きくなることは、
問題である。さらに、クロストークの問題は、ピックア
ップの出力する音信号に、電磁ドライバの駆動信号がク
ロストークして混入するため、音色の劣化をまねく問題
もある。
【0009】さらに、ピックアップの変換した電気信号
の位相は、ピックアップがコイルを磁石と導磁部材に多
数巻いた構造のため、大きなインダクタンスを有する。
このインダクタンスにより、ピックアップに比較的大き
な負荷として、例えば50Kオームの抵抗で短絡するよ
う接続して、ピックアップに信号電流が流れると、得ら
れる電気信号の位相が狂い、正しく弦の振動に合致した
電気信号にならない。そこで、弦振動持続装置の電気回
路では、ピックアップに接続する負荷は、例えば、1M
オーム以上の高抵抗を使用したインピーダンス変換回路
が設けられている。そして、インピーダンス変換後の電
気信号を振動センサの信号と楽器の音色としての信号と
に分配させ使用する必要がある。このインピーダンス変
換後の電気信号の音色は、一般に使用されているパッシ
ブピックアップに比べて、音色の高域が延び過ぎた、少
し異なる音色となってしまう問題があった。
【0010】さらに、複数のピックアップ同士の接続す
る場合、そのまま並列接続や、直列接続等、自由に簡単
に行えていたが、インピーダンス変換回路を通じてから
では、信号の片方が、必ずGNDに接続された状態とな
っているため、接続できる自由度が非常に限られる問題
があった。また、ピックアップの信号をインピーダンス
変換の電気回路を通さず兼用すると、ピックアップの信
号出力が弦振動持続装置と、音色を外部アンプに渡す信
号に分割するため、双方とも信号が小さくなり、結果と
して弦振動持続装置の増幅器の増幅率が、ピックアップ
を含めた装置全体でみて低下し、これを補うべく増幅器
の増幅率を、より大きくしなければならず、結局、電気
回路が発振を起こし易くなってしまう問題があった。
【0011】そこで、前記に掲げた諸問題は、ピックア
ップを兼用することにより発生するものであるため、例
えピックアップをピエゾ素子によるピックアップに変更
し、フラックスによる電磁結合を無くしたピックアップ
を採用しても、諸問題の一部分、例えばフラックスが直
接ピックアップに飛び込みおきる発振問題は、解決する
が、音色が従来の電磁ピックアップと異なったり、振動
センサの信号として分割するため、信号出力が小さくな
ったり、他のピックアップと混合できなくなるなど、依
然として、他の大きな問題が解決できないのである。
【0012】また、従来の弦振動持続装置では、弦の振
動の信号を所定の大きさに増幅して電磁ドライバに入力
し、弦を揺動させていたため、弦振動が持続した際に、
作られる弦振動の音色は、単純な音色となり、個々の楽
器の特色がなくなる傾向にあった。これは、楽器の本体
の唸り音や、トレモロスプリングの鳴り響き等の協調振
動が、弦振動持続装置と無関係なものとなって、電磁ド
ライバで弦を揺動しているために起こる問題もある。上
記事情に鑑み、本発明は電気弦楽器の電気ギターや電気
ピアノの効果付加装置より、より効果の高い装置で、か
つ、ピックアップや電磁ドライバの種類や配置等の自由
度の高い効果付加装置を提供することを目的とするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、図8に本発明の基本原理を図式的に描いたものであ
る。本発明は、弦1に対向して設けられたピックアップ
6は、楽器の音色を得て外部アンプ16のスピーカで鳴
らす目的にのみ使用する手段と、弦1に面しない別個の
振動センサ7を楽器本体2、3の所定の位置に設ける手
段と、振動センサ7より得られる弦1の振動の電気信号
を増幅する電気回路9を設ける手段と、弦1に対向して
電磁ドライバ4を設けて電気信号を入力し、弦1を揺動
する手段により構成する。
【0014】振動センサ7には、楽器本体2、3が弦1
の反作用で弦1の移動方向と反対方向に移動する際、楽
器本体2、3が曲がり歪むことを利用し、センサに抵抗
体の長さが歪みで変化したのを検出する半導体センサ
と、ピエゾ素子のように素子が変形した際に電圧を発生
させる圧電素子等が使用できる。また、磁性体に反応す
る電磁変換器や、距離により静電容量が変化する静電セ
ンサや、光学を応用し、鏡により反射した光の干渉によ
る光学センサも使用できる。
【0015】請求項1に係る電気弦楽器は、図8と図1
にて説明すると、磁性体の弦1を楽器の本体2に張設
し、この弦1に一つ以上のピックアップ6を設け、弦1
の振動を電気信号の音色に変換し、音色の電気信号のみ
に使用する。また、楽器本体2、3に振動センサ7を取
り付け、これより得られる弦1の振動の電気信号として
のみ使用し、楽器の本体内部に設けられた増幅器9に入
力する。増幅された信号は、弦1と対向してもうけた電
磁ドライバ4に入力され、弦1を揺動させる。
【0016】請求項2に係る電気弦楽器は、図2であ
り、前記請求項1に係る電気弦楽器の振動センサの位置
が異なる以外は同じであり、前記振動センサの位置が、
前記弦の支点部材、および/または、この支点部材の近
傍に1つ以上設けたことを手段とする。電気ギターで
は、振動センサの取り付け位置が弦より、離れないよう
弦を固定するベースプレートやブリッジやブリッジの駒
やブリッジサドルが望ましい。
【0017】請求項3に係る電気弦楽器は、図3であ
り、前記請求項1に係る電気弦楽器の振動センサの位置
が異なる以外は同じであり、前記振動センサの位置が弦
の張力を変化させ、音程を変えるトレモロ装置、および
/または、このトレモロ装置の近傍に1つ以上設けたこ
とを手段とする。
【0018】請求項4に係る電気弦楽器は、図4であ
り、前記請求項1に係る電気弦楽器の振動センサの位置
が異なる以外は同じであり、前記振動センサの位置が、
前記電磁ドライバ、および/または、この前記電磁ドラ
イバの近傍に1つ以上設ける。電磁ドライバのケースや
ケース取り付け箇所に振動センサを設けることでもでき
る。
【0019】請求項5に係る電気弦楽器は、図5であ
り、前記請求項1に係る電気弦楽器の振動センサの位置
が異なる以外は同じであり、前記振動センサの位置が、
前記弦の張設された前記楽器本体の、はりとはりの接合
部、および/または、このはりとはりの接合部の近傍に
1つ以上設ける。はりとは、電気ギターではネックやボ
ディーを指し、接合部とは、ネックとボディーをつなぐ
ジョイントの事を言う。
【0020】請求項6に係る電気弦楽器は、図6であ
り、前記請求項1に係る電気弦楽器の振動センサの位置
が異なる以外は同じであり、前記振動センサの位置が、
前記弦の支点の外側に弦を固定する係支部材、および/
または、この係支部材の近傍に1つ以上設けることがで
きる。電気ギターでは、振動センサの取り付け位置が弦
より、離れないよう弦を固定するストリングガイドやテ
イルピースが好ましい。
【0021】請求項7に係る電気弦楽器は、図9であ
り、磁性体の弦を楽器本体に張設し、この弦に対向して
一つ以上のピックアップを音色の電気信号を得るために
設ける。また、弦を除いた支点から支点の楽器本体の所
定の位置に振動センサを設け、これにより楽器本体の振
動を電気信号に変換し、増幅器に入力し、増幅された信
号を弦に対向した電磁ドライバに入力し、弦を揺動させ
る。
【0022】請求項8に係る電気弦楽器は、図10であ
り、楽器本体に振動センサを設け、これにより楽器本体
の振動を電気信号に変換し、増幅器に入力し、増幅され
た信号を弦に対向した電磁ドライバに入力し、弦を揺動
させる。
【0023】
【作用】上記のように構成された電気弦楽器の効果付加
装置は、図8の基本原理をもとに説明すると、楽器2、
3に取り付けられた弦1を直接電磁ドライバ4で揺動
し、弦振動のエネルギーを注入するため、楽器の外部に
設けた効果付加装置いわゆるエフェクターのように、時
間経過し、弦振動が減衰すると効果が低下あるいは音色
に雑音が増える、もしくは効果が無くなることがない。
【0024】また、フラックスによる効果付加装置の発
振問題は、弦1に対向したピックアップ6とは別に、弦
1に面しない弦1を除いた楽器本体部分2、3に振動セ
ンサ7を設けているため、電磁ドライバ4より振動セン
サ7を遠く離したり、フラックス14の少ない場所を選
ぶので、発振すること無く良好な増幅率を増幅器9が得
て効果付加装置が出来る。弦1に面しない位置へ振動セ
ンサ4を取り付けることで、取り付ける位置の自由度が
増加した。
【0025】さらに、発振問題について、振動センサ7
を電磁式でない圧電センサ、半導体センサ、静電セン
サ、光学センサを使用するので、電磁ドライバ4よりフ
ラックスが発散されても、弦1の振動を検出するセンサ
7に影響はなく、効果付加装置が発振することがなく、
良好に働く。また、電磁式振動センサ7も従来よりさら
に遠く離すことができ、使用できる。
【0026】また、振動センサ7の取り付け位置が楽器
本体2、3の全体に広げられる。さらに、振動センサ7
が弦1に対向しない位置に取り付けられることで、発振
し難くなり、電磁ドライバ4が、少々、フラックスを飛
散が大きなタイプのものでも、効果付加装置に十分使用
できる作用がある。
【0027】音色を得るピックアップ6も振動センサ7
が別に設けられたことで、効果付加装置が発振する原因
として、音色を得るピックアップ6と振動センサ7とし
て、双方を兼用しなくなり、ピックアップ6を自由に選
択でき、音色のみに着目して選べるので、楽器として、
好都合である。
【0028】さらに、音色を得るピックアップ6と振動
センサ7とに分離したことで、音色が悪いが振動センサ
7として、特性の良いものが使用でき、効果付加装置の
性能が向上する働きがある。
【0029】さらに、振動センサ7より得られる弦1の
振動は、電気信号に変換され、電気回路の増幅器9に入
力される。一方、ピックアップ6の音色の電気信号は、
外部アンプ16へ出力するため、増幅器9とは無関係な
図外ボリュームや図外スイッチを通じて外部ジャック8
に接続される。このために、振動センサ7の電気信号と
音色の電気信号とに信号のクロストークが無くなる。ピ
ックアップ6を振動センサ7と兼用しないので、配線が
電気回路の基板パターンを含めて、結合度を少なくで
き、分離できる働きがある。
【0030】さらに、振動センサ7の配線が、ピックア
ップ6と兼用のものに比べ、配線長が短くなるため、電
磁ドライバ4や配線や基板のパターンの電気信号が、振
動センサ7より変換した電気信号にクロストークし、振
動を示す電気信号に再入力され、増幅され、発振するこ
とが少なくなる働きもある。
【0031】さらに、振動センサと音色を得るピックア
ップ6を分離することで、ピックアップ6より得られる
電気信号をインピーダンス変換する必要が無くなり、従
来と同様にピックアップ6を単純に組み合わせて接続で
きる働きがある。
【0032】さらに、ピックアップ6の音色の電気信号
にインピーダンス変換回路を設ける必要が無くなり、従
来の音色と同じで、音色が変化しない。
【0033】さらに、振動センサ7と音色を得るピック
アップ6が、分離されているので、一つの信号源を二つ
に分配することで、信号自体の大きさが、減少すること
なく、振動センサ7の変換をそのままの大きさで、増幅
器9に入力できる。また音色を得るピックアップ6の電
気信号も減衰無く、外部に伝送できる。
【0034】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1に示される実施例は、本発明を電気ギターに適用し
たものである。電池や操作スイッチやボリュームを除外
したものを、側面より見たところを示す。また、外部ア
ンプは図外にある。
【0035】弦1にボディー2、3とネック10に張設
され、弦1の支点には、ブリッジの駒3があり、また、
弦1を止めるテールピース11と弦1のガイドとしてス
トリングガイド12と弦1を巻くペグ13も在る。弦1
に対向して電磁ドライバ4とミドルピックアップ5とリ
アーピックアップ6がボディー2、3に取り付けられて
いる。ボディー2、3には、振動センサ7、および、外
部ジャック8、および、電気回路の基板18が取り付け
られている。また、ミドリピックアップ5とリアーピッ
クアップ6は、ケーブルで外部ジャック8に配線されて
いる。電磁ドライバ4は基板18にケーブルで接続さ
れ、振動センサ7も基板18にケーブルで接続されてい
る。電磁ドライバ4よりフラックス14が放射され、リ
アーピックアップ6に侵入している。振動センサ7は、
ボディー2、3の中央部分に埋設されている。
【0036】演奏時、弦1が揺れると弦1には質量があ
り、この質量が上下左右に移動する。この際、弦1の移
動方向と反対方向に反作用でブリッジの駒3が慣性応力
を受ける。また、弦1は張力を持ち張設されているため
に、弦1が上下左右に移動すると弦1が湾曲して弦長が
延び,張力が増加する。増加した張力は、係留されてい
る楽器本体2、3を、曲げる応力が増加し、楽器本体
2、3が歪められる。
【0037】楽器本体2、3に取り付けた圧電センサに
よる振動センサ7は、この慣性応力および/または歪み
による曲げ応力を検出し、ピエゾ素子が変形すると電圧
が発生し、弦1の振動に協調した電気信号に変換する。
【0038】変換された電気信号はケーブルで楽器本体
に内蔵した電気回路の基板15に入力される。電気回路
では、この信号を増幅器で増幅し、所定の大きさと特性
にし、増幅された信号は、楽器本体2、3に取り付けら
れた弦に対向する電磁ドライバ4に入力し。電磁ドライ
バ4より磁力線を発射し、磁性体の弦1を揺動する。こ
うして弦1が振動エネルギーを得て協調振動する。
【0039】楽器本体2、3に弦1に対向して取り付け
たリアーピックアップ6とミドルピックアップ5によ
り、弦1の振動を電気信号に変換し、この音色信号をケ
ーブルで外部ジャック8につなぐ。外部ジャック8より
図外の外部アンプへ入力し、音色が発せられる。
【0040】図2に示される実施例では、図1の実施例
の振動センサを二つとし、楽器本体のブリッジの駒の下
部と、サドルまたはブリッジプレートに設けたものであ
る。
【0041】図3に示される実施例では、図1の実施例
の振動センサを二つとし、その位置が、トレモロ装置の
ブリッジの駒の下部と、トレモロ装置と楽器本体とを接
合させている2本の柱の金属支柱に設けられている。
【0042】図4に示される実施例では、図1の実施例
の振動センサを電磁ドライバを取り付ける空洞のなかに
取り付けている。電磁ドライバの取り付けビスや取り付
けカバーでも良い。
【0043】図5に示される実施例では、図1の実施例
の振動センサを二つとし、楽器のネックに埋め込み、も
う一つは楽器ネックと楽器ボディーとを接合するジョイ
ント部に設けたものである。
【0044】図6に示される実施例では、図1の実施例
の振動センサを二つとし、ペグ近くのストリングガイド
と係留するテールピースに般けたものである。
【0045】図9に示される実施例では、図1の実施例
の振動センサをブリッジの駒そのものを圧電素子や抵抗
体素子等で作り、ブリッジの駒そのものが振動センサと
したものである。
【0046】図10に示される実施例では、振動センサ
と電磁ドライバと電気回路をひとつのケースに取り付け
る。ケースは、楽器のネックに止め、ネックと外観上一
体化する。そして、振動センサをケースに突起を設け、
楽器本体に接触させ、楽器本体の振動を検出し、ケース
内の電気回路で増幅し、増幅された信号を電磁ドライバ
に入力し、電磁ドライバより磁力線を弦に放射し、弦を
揺動する。音色は、弦が揺動することで、楽器本体の音
響板が振動し、直接、音色が発せられるようになってい
る。
【0047】
【発明の効果】上記のように構成された電気弦楽器は、
説明で明らかのように、振動センサとリアーピックアッ
プを分離しているため、リアーピックアップの音色を直
接外部出力できる。これにより、音色の変化の無い本来
の音色のまま、奏でることが出来る。また、ピックアッ
プの音色を複数混合する際にも、配線が簡単に組み合わ
すことが出来る。
【0048】また、使用するピックアップの種類に制限
が無くなり、シングルピックアップでも、ハムバッカー
ピックアップでも良く、音色を好みに応じて作れ、音色
設定が容易となる。
【0049】フラックスがリアーピックアップに飛び込
み起きていた増幅器の発振も無くなり、高い増幅率に設
定できるので、効果も増し、特に小音量時における性能
が向上する。
【0050】また、センサと電磁ドライバとが、配線
上、離れているため、電気回路そのものの、クロストー
クが減少し、プリント基板の設計が容易になる。
【0051】また、ピックアップと電磁ドライバとが、
配線上、離れているため、クロストークが減少し、ピッ
クアップの音色に雑音が少なくなり、楽器として好まし
い結果が得られる。
【0052】さらに、作り出される音色も、楽器のボデ
ィーの特性が繁栄されるため、付加する効果音も変化
し、楽器の特色が出る。
【0053】電磁ドライバと振動センサを同一ケースに
実装すると特に、楽器本体の配線や、穴空けなど加工す
ることが、減少し、マウントすることが簡単となる。
【0054】電気回路も電磁ドライバと振動センサを同
一ケースに実装すると、さらに取り扱いが楽で、非常に
コンパクトになり、従来、効果付加装置を取り付けにく
い色々な楽器にも、使用できる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】電気ギターの第1の実施例を示す横断面図であ
る。
【図2】電気ギターの第2の実施例を示す横断面図であ
る。
【図3】電気ギターの第3の実施例を示す横断面図であ
る。
【図4】電気ギターの第4の実施例を示す横断面図であ
る。
【図5】電気ギターの第5の実施例を示す横断面図であ
る。
【図6】電気ギターの第6の実施例を示す横断面図であ
る。
【図7】従来の基本原理を図式的に示した図である。
【図8】本発明の基本原理を図式的に示した図である。
【図9】電気ギターの第7の実施例を示す横断面図であ
る。
【図10】電気ギターの第8の実施例を示す横断面図で
ある。
【符号の説明】
1 弦 2 ボディー 3 駒 4 電磁ドライバ 5 ミドルピックアップ 6 リアーピックアップ 7 振動センサ 8 外部ジャック 9 増幅器 10 インピーダンス変換増幅器 11 テールピース 12 ストリングガイド 13 ペグ 14 フラックス 15 エフェクタ 16 外部アンプ 17 ナット 18 電気回路基板 19 音響板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦楽器本体とこの本体とに張設された複
    数本の弦と、この弦の音色を外部に出力する専用のピッ
    クアップ手段と、これとは別個に前記弦が振動する際に
    発生する機械振動を検出する振動センサを設ける手段
    と、この振動センサの出力を増幅するアンプと、このア
    ンプの出力により、前記弦を励振する電磁ドライバとを
    有する手段とを備えたことを特徴とする電気弦楽器。
  2. 【請求項2】 前記振動センサの位置が、前記弦の支点
    部材、および/または、この支点部材の近傍に1つ以上
    設けたことを特徴とする請求項1の電気弦楽器。
  3. 【請求項3】 前記振動センサの位置が、前記弦の張力
    を変化させ、音程を変えるトレモロ装置、および/また
    は、このトレモロ装置の近傍に1つ以上設けたことを特
    徴とする請求項1の電気弦楽器。
  4. 【請求項4】 前記振動センサの位置が、前記電磁ドラ
    イバ、および/または、この前記電磁ドライバの近傍に
    1つ以上設けたことを特徴とする請求項1の電気弦楽
    器。
  5. 【請求項5】 前記振動センサの位置が、前記弦の張設
    された前記楽器本体の、はりとはりの接合部、および/
    または、この接合部の近傍に1つ以上設けたことを特徴
    とする請求項1の電気弦楽器。
  6. 【請求項6】 前記振動センサの位置が、前記弦の支点
    の外側に弦を固定する係支部材、および/または、この
    係支部材の近傍に1つ以上設けたことを特徴とする請求
    項1の電気弦楽器。
  7. 【請求項7】 前記振動センサの位置が、前記弦を除い
    た前記楽器本体の中で前記楽器本体に1つ以上設けたこ
    とを特徴とする請求項1の電気弦楽器。
  8. 【請求項8】 弦楽器本体とこの本体とに張設された複
    数本の弦と、この弦の音色を外部に出力する音響板手段
    と、演奏時における前記楽器本体の前記弦の発生する機
    械振動を検出する振動センサを設ける手段と、この振動
    センサの出力を増幅するアンプと、このアンプの出力に
    より、前記弦を励振する電磁ドライバとを有する手段と
    を備えたことを特徴とする電気弦楽器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023243293A1 (ja) * 2022-06-15 2023-12-21 ヤマハ株式会社 演奏モーション推定方法および演奏モーション推定装置

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WO2023243293A1 (ja) * 2022-06-15 2023-12-21 ヤマハ株式会社 演奏モーション推定方法および演奏モーション推定装置

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