JPH0798556B2 - ライナおよびその構築方法 - Google Patents

ライナおよびその構築方法

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JPH0798556B2
JPH0798556B2 JP62156412A JP15641287A JPH0798556B2 JP H0798556 B2 JPH0798556 B2 JP H0798556B2 JP 62156412 A JP62156412 A JP 62156412A JP 15641287 A JP15641287 A JP 15641287A JP H0798556 B2 JPH0798556 B2 JP H0798556B2
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liner
pressure
membrane
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film
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エム. ロバートソン アンドリユー
バン ウツデンバーグ ウオルター
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ロバ−トソン バリア− システムス コ−ポレ−シヨン
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D31/00Protective arrangements for foundations or foundation structures; Ground foundation measures for protecting the soil or the subsoil water, e.g. preventing or counteracting oil pollution
    • E02D31/002Ground foundation measures for protecting the soil or subsoil water, e.g. preventing or counteracting oil pollution
    • E02D31/004Sealing liners

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  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
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  • Civil Engineering (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高価で危険な、汚染性の高い流体あるいは固形
の廃棄材を溜める池若しくはプールに用いられる圧力バ
リア型のライナ、特に比較的液透過性の高い領域とこの
領域を囲繞する膜体とを備え、この領域を加圧あるいは
減圧して処理液の漏出を実質的に防止しうる圧力バリア
型のライナに関する。本発明により作成された圧力バリ
ア型のライナは加圧若しくは減圧のない場合の漏出ある
いは溜め能力がテストされ得る。
ここで“圧力バリア型”とはライナ内部において気体を
含む流体の圧力を調整し、汚染性の高い流体などの通過
を抑止する構成を指す。
(従来の技術) 一般に危険性若しくは汚染性の高い廃液、固形の廃棄物
あるいは高価な流体の漏出を防止するため、通常、この
ような処理対象物を溜める設備には膜体あるいはシート
からなるライナが使用されている。この場合処理対象物
は長期間又は短期間を問わず低コストで保存することが
求められる。当該ライナは多数の膜体あるいはシート材
を互いに連結して漏出を生じないように単一の連続した
ライナに作成され、ライナの一側に処理対象物が溜めら
れることになる。
更に図面を参照して従来のライナを具体的に説明する
に、第1図に示す如くライナ14は土手部12により囲繞さ
れたプール10の底面および土手部12の側面に敷設せしめ
られる。当該ライナ14はポリ塩化ビニル、高密度、低密
度ポリエチレン、ブチルゴム、塩素化ポリエチレン、弾
性ポリオレフイン、ポリアミド、クロロスルホンポリエ
チレン等の材料で作られ、高価で危険且つ汚染性のある
処理液16を長期間にわたり溜めるように機能する。この
従来のライナ14は複数のライナシート材に対し加熱溶着
法、押出溶着法等の周知の接着法を実行することにより
積層せしめ、単一の複合ライナになしている。この場合
ライナ用のシート材の製造中、ライナ製作中、ライナ敷
設作業中、あるいはライナ敷設後にライナ14に穴18が生
じ勝ちで、穴18を通し処理液16がライナ14の下部の領域
20内に漏出するようになつて、ライナ14の敷設が無意味
となるから、この漏出を防止することが好ましい。また
同様にライナシート材の溶着部あるいは継目部にも欠損
部が生じ勝ちで、第2図に示すような漏出路22が生じ、
処理液16がライナ14を通過して領域20内へ漏出される。
ライナ14に穴18あるいは漏出路22のような欠損部が存在
する場合、ライナ14の上面に加わる処理液16の圧力P1
ライナ14の下面に加わる領域20内の液(即ち地下水)の
圧力P2より大になつたとき、処理液が漏出することにな
る。
一方、別の従来のライナとして第3図に断面で示すよう
に第1および第2のライナ24,26と、ライナ24,26間に形
成され、且つ砂等の材料からなる排液層28を備えたデユ
アル膜型のライナが提供されている。この従来のデユア
ル膜型のライナに穴30,32あるいは欠損部34,36が存在す
ると、処理液16がライナ24を介し排液層28内に漏出し、
ライナ24に加わる処理液16の圧力P1がライナ26に加わる
領域20内の液の圧力P2より大であれば、処理液は更に排
液層28からライナ26を通過して領域20内へ漏出する。こ
の場合排液層28内に好適な排液機構を具備させ、排液層
28内に減圧P3を生じさせるように構成することもでき
る。通常圧力P3は小さく且つ常に正圧力にされている
が、排液層28における液透過がP1とP3の圧力差の増大に
より大になり、第1のライナ24の穴30あるいは欠損部34
を経て排液層28内に漏出するような場合、圧力P3は次第
に上昇せしめられる。圧力P1がP3より大であるとき、P3
がP2より大であつても穴30あるいは欠損部34を経て排液
層28内へ漏出した処理液16はその一部が更に第2のライ
ナの穴32あるいは欠損部36を経て領域20へ漏出する。実
際上P3は第2のライナ26の全体に亘つてP2より大になる
ように構成される。
総じて膜体を用いた従来のライナは多数の欠損部を生じ
易く、例えば膜体若しくはシート材の製造中にこのよう
な膜体若しくはシート材に穴が空き易く、また膜体若し
くはシート材からライナ製作中あるいは溜め池等にライ
ナを設置する際に穴が空き易く、更に膜体等の接着など
により連結部に欠損部が生じ易く、且つライナ設置後に
せん孔力、せん断力、化学的作用等を受け穴が生じ易
い。
またこの種のライナの両側面には圧力が加わる、即ち先
ずライナの両側面には外気による第1の圧力が加わる
が、この外気圧は通常ライナの両側面から等しく加わる
ので、ライナを横切る圧力勾配が大にならず、従つてラ
イナを通過して生ずるような液漏出を来たさない。一方
ライナの上部の空間に溜める処理液によりライナの上面
に第2の圧力が加わる。且つまたライナの下部の領域の
地下水によりライナの下面には第3の圧力が加わる。こ
れによりライナは第2および第3の圧力差による圧力勾
配を受けることになる。ライナの上側の圧力がライナの
下側の圧力より大であれば、処理液はライナ上部の処理
液部分からライナの欠損部(例えば穴,連結部の欠損部
等)を通過しライナの下部の領域へ漏入することにな
る。
(発明が解決しようとする問題点) 実際上すべてのライナは液透過を抑え、ライナからの液
の漏出を阻止することを企図するものの、ライナ上に上
述の如く穴が存在したりライナの連結部に欠損部が生じ
ていると例えば第1図のライナと第3図のライナとでは
漏出速度に差異があるものの、いずれにしても漏出は大
巾に増大することになる。このとき穴あるいは欠損部の
発生はライナ用の材料製造時、ライナ自体の作成時ある
いはライナ敷設作業時に、多かれ少なかれ避けることが
できず、従つて従来のライナでは高い漏出防止機能を果
たすには至つていなかつた。
しかして本願の目的は、多孔性で漏出し易く、またライ
ナ自体ないしはそれらの連結部に仮に穴等の欠損部が生
じていても、汚染液がライナを透過することを有効に抑
制可能な圧力バリアに効果的に寄与するライナを提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、互いに隣接して対をなし、且つ各対の
間に複数の液透過性の高い囲繞領域が各対の縁部を密封
せしめて封入され、垂直方向に上下の位置関係をもつて
配設された液透過性の低い柔軟な膜体と、大気圧以上お
よび大気圧以下のいずれか一の所定の圧力まで液透過性
の高い囲繞領域の圧力を調整する圧力装置と、囲繞領域
に対し圧力調整を実行する間対の膜体の分離を抑止する
抑止部とを備えたライナによつて、上記の目的を達成し
得る。
また本発明によるライナにあつては圧力装置として膜体
間の所定の囲繞領域を所定値まで加圧する加圧手段ある
いは液透過性の低い膜体の外面との間の囲繞領域を減圧
する減圧手段が用いられる。
且つ囲繞領域には相対的に液透過性の高いコア材が充填
され、コア材はこれと隣接する膜体と連結しせめて充分
な強度を持たせるように構成され、膜体を分離させる引
張応力に対抗されるように設けられる。コア材のかわり
に、各膜体の内面に溝等を配列し、膜体相互を当接して
膜体間の囲繞領域内において処理液が流動自在になるよ
う構成し得る。この場合膜体相互は引張応力に対抗する
ように強固に接着される。
また排液手段が囲繞領域の内の所定の領域に配設されこ
の領域内の処理液を回収可能に設けられ、ジオテツクス
タイル材層が最外側の膜体の少なくとも一の外側に配設
され、内部への微粒子の浸入が防止されるように構成さ
れる。
且つ本発明によれば液透過性の低い柔軟な一群の膜体の
各対の膜体間に囲繞領域を挾んで上下の位置関係をもつ
て配設することにより複合ライナを構成し、この一群の
膜体の各々の側部に液透過性の低い他の群の膜体を連接
しその対の膜体間に囲繞領域を具備させて、所望の寸法
および形状に形成する。このとき垂直方向に積層された
一群の膜体を既設の多膜型のライナ上に付設することに
よりライナを垂直方向に拡大できる。
且つ本発明によれば、左右のライナパネルを接着させる
連結装置が提供され、この連結装置により囲繞領域間が
容易かつ選択的に液連通可能に設けられる。
更に圧力装置をなす加圧装置として、処理液プールに浮
遊され所定の囲繞領域内に正の低圧を与える定圧力差装
置が使用され得、一方減圧装置として、所定の囲繞領域
内に負の低圧を与える減圧ポンプが使用され得る。
(作用) 本発明によれば上記の構成、液透過性の低い膜体で囲繞
された内部に液透過性の高い囲繞領域を封入し、更にこ
の高液透過領域を圧力調整装置によつて所定の圧力にな
させる構成をとるから、殊に所定の圧力を維持される高
液透過領域によつてライナを経て漏出しようとする対象
液体の流動が効果的に抑制され得るバリアの構成に極め
て有効に寄与する。
従つて本発明によるライナは、汚染性の高い流体を溜め
る池若しくはプールに有効に採用され得る。更に本発明
によれば上記の有用なライナの製造法をも提供される。
(実施例) デユアル膜加圧バリア型のライナ 第4図には複数のライナパネル40a,40b,40c,…を備えた
デユアル膜(膜体が2重にされる構成のもをを指す)加
圧バリア型のライナ38が示される。この場合、各ライナ
パネル40a,40b,40c…には上下の位置関係をもつて配設
された液透過性が低く柔軟な第1および第2の膜体42,4
4が包有される。一方膜体42,44が例えばライナ38が溜め
池の垂直な側壁部に付設されるようなときは左右の位置
関係をもつて配置され得る。また従来のライナの場合と
同様に、膜体42,44は高密度若しくは低密度ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、弾性ポリオ
レフイン、ポリアミド、クロロスルホンポリエチレン、
ゴム、ハイパロン(Hypalon)、ブチルゴム、アスフア
ルト、コンクリート、ソイルセメント等の液透過性の低
い材料を用い、例えば第1図に沿つて説明したライナ14
と同様の溶着法を利用して作成できる。ここで「液透過
性が低い」とは総合液透過が水に対し1×10-7cm/sec以
下であり、理想的な値としては1×10-15cm/sec程度に
低いことを意味する。
第1および第2の膜体42,44間にはコア材46が封入さ
れ、このコア材46としては砂、ジオネツト(geonet),
ジオテツクスタイル(geotextile)織物シート等の高液
透過性の多孔材で、且つ液透過性が水に対し約1×10-3
cm/secより大のものが選定される。コア材46の第1およ
び第2の表面は夫々第1および第2の膜体42,44の各内
面に連接され、膜体42,44間の有効引張応力および有効
圧縮応力に好適に対抗するように配列することが好まし
い。膜体42,44間において通常有効応力が負となれば、
膜体は互いに分離し勝になる。ライナ38の破断を防止す
るため、コア材46と膜体42,44とを膜体42,44間の通常の
有効引張応力に等しい平均引張応力に耐え得るように機
械的に接着されていて、後述の高い液透過領域の圧力調
整時に加わる引張応力に抗して膜体相互の分離を抑止す
る抑止部として機能する。この構成は後述の実施例にお
いても実質的に同様に採用される。また膜体42,44間に
通常の有効圧縮応力が作用している場合、コア材46は圧
縮応力を受けるが、膜体42,44間の領域全体に亘り液圧
の分散が不可能になるまでコア材46が潰れて透過性が大
巾に低下することがないように構成される。
ポンプ45のような加圧手段を用いて、エヤ、水、又は環
境上好ましい他の流体等の圧縮流体が膜体42,44によつ
て囲繞される囲繞領域(この囲繞領域とは膜体42,44に
より区画され、液透過の低減化が図られる区分室を指
す)内に導入される。コア材46の透過性が極めて高いの
で、圧縮流体は膜体42,44間の領域全体に亘り実質的に
均一に分散される。更にこの圧縮流体の分散を容易にす
るため、導管58をコア材46内又はコア材46に隣接して配
設し得、この導管58は多数のスロツトあるいは孔を有し
た流体供給に適するパイプ等でなる。且つ膜体42,44間
の領域内の圧力がP1およびP2の双方より大となるように
維持されるとき、膜体42,44の一方の穴あるいは欠損部
を通過する処理液の漏れ方向は、膜体42,44間の領域か
ら処理液16用のプール領域内、あるいはプール領域と反
対側の領域20内へ向う方向となり、処理液の漏出量も環
境上許容される程度の量となる。即ち処理液16の、膜体
42,44間の領域への漏出はこの領域の圧力をP1以上に維
持することにより防止され得、これによりライナ38を通
過する処理液16の漏出が防止される。上述のポンプ45及
びその周辺部材は囲繞領域内の圧力の調整装置として機
能することが理解されよう。
他の加圧構成として、膜体42,44間の領域に一定且つ正
の低液圧を与えることのできるフロート式の定圧力装置
(図示せず)を用いることもできる。この場合定圧力装
置は処理液16上に浮遊され、ライナ38上部の処理液16の
圧力値に関係なく膜体42,44間の領域の圧力をプール領
域の圧力より僅かに超過した圧力(2psi以下)に維持す
る。この僅かな超過圧力により上側の膜体42上には(例
えばソイル(土壌)あるいは小石からなる薄層を形成す
ることにより)小さな被覆荷重を与えるだけで済む上、
膜体42,44の分離が確実に防止され得る。これによりコ
ア材46と膜体42,44との機械的な接着に要するコスト並
びに労力を効果的に省き得る。
膜体42,44間の領域内に導入される圧縮流体としては、
当該領域全体に亘り確実に且つ均等に分散可能な空気等
の気体を用いることが好ましい。このように気体を用い
れば特に埋立地において良好に使用されるような沈殿粒
子回収層の如き排水層がライナの最上層に形成されるか
ら、好適である。この場合プールに溜めた処理液により
上側のライナ面上の低圧P1のみが加わり、この低圧P1
対してはライナ38内に発生させた高圧ガスによつて容易
に対抗できる。また更に他の種類の流体を処理液16に対
し付与できないような場合あるいは他の種類の流体を領
域20内に導入することが望ましくない場合気体を用いる
ことが好適である。
コア材46自体は特定のものでなくともよく、コア材46に
必要なことは膜体42,44間に区画される領域の液透過性
が確実に比較的高くなるように構成することである。例
えば、第11図に示されるように、膜体42,44の各内面側
に溝を形成し、パターン化した面を具備させ、この溝を
コア材46の代用として利用することもできる。即ち各膜
体42,44を棟部90と溝部92とを形成し、一方の膜体42の
棟部90と他方の膜体44の棟部90とを当接せしめることに
より、膜体42,44が棟部90の高さの2倍だけ離間され、
棟部90の各内面相互が当接されたとき溝部92内に漏入す
る処理液が確実且つ自在に流動できることになる。溝部
を有するこの膜体は容易に且つ低廉に製造でき、大量生
産でき、またコア材46を不要にし得、延いてはライナを
容易且つ低廉に作成し得ることになる。且つまたこの低
廉に形成される膜体の内面が容易に連接され得るので、
コア材を膜体間に配置しコア材の両側に膜体の内面と連
接する場合より、ライナの破断の危惧が少なくなること
も理解されよう。第11図のように膜体に溝を具備させる
他、隣接する膜体の内面が互いに離間され且つ膜体によ
り区画される領域内に処理液が自在に流動可能になるよ
うに膜体の内面に線状突部、点状突部、波状突部若しく
は他の好適な形状の突部を具備させ得る。
他のライナ構成として、一対の加熱ローラ間に液透過性
の比較的高いシート材を通過させ、このときシート材の
外表面並びに周縁部を非液透過性を持つように処理し
得、シート材内部を液透過性の高い領域として封入する
構成が挙げられる。当該加熱ローラ通過による製造方法
においては、更にシート材の表面にシーラントを付設し
たり、且つ低液透過性を与える他の工程も採用可能であ
る。本明細書に用いる用語「液透過性の低い膜体」には
上述のような方法により表面に低液透過性が与えられる
ものも含まれる。本製造方法によれば液透過性の高い別
個のコア材を膜体の各内面と接着することあるいは表面
に模様を具備する膜体内面相互を接合するような困難な
工程を完全に除去し得ることになる。
ライナパネルの連結法 第5図を参照するにコア材46を用いたデユアル膜加圧バ
リヤ型のライナ38の部分詳細図が示される。第4図に示
す構成と同様にライナ38には隣接するライナパネル48a,
48b,…,48n(以下説明の便宜上2つのライナパネル48a,
48bのみを例示して説明する)が包有され、各ライナパ
ネル48a,48bには第1および第2の膜体42,44が包有され
る。第1および第2の膜体42,44間には液透過性の比較
的高いコア材46が配設され、コア材46の第1および第2
の表面は上述した有効引張応力および有効圧縮応力に対
抗すべく第1および第2の膜体42,44に接着されること
が好ましい。互いに隣接するライナパネル48a,48bは各
ライナパネル48a,48bの第1の膜体42の縁部相互を重ね
合わせ密封し、更に各ライナパネル48a,48bの第2の膜
体44の縁部相互を重ね合わせ密封することにより互いに
連結される。ライナパネル48a,48bを連結する本方法に
よれば、各ライナパネル48a,48bの第1および第2の膜
体42,44間の領域内に漏入した処理液が容易に流動され
る。これにより圧縮処理液がライナパネル48a,48b間に
分配され得、従つてライナ38全体に亘り分配されるの
で、ライナパネル48a,48b相互間に別途に導管を付設す
る必要性がなくなる。ライナパネル48a,48bの膜体42,44
の外縁部76相互は密着されるので、漏入処理液の損失が
防止され且つコア材46が膜体42,44間に確実に封入され
る。
第7a図〜第7f図には互いに隣接するライナパネル48a,48
bを連結する各種の構成が図示されている。例えば第7b
図の場合、各ライナパネル48a,48bはその膜体42,44の外
縁部相互が連結され、次に2つのライナパネル48a,48b
はライナパネル48bの下側の膜体44の下面をライナパネ
ル48aの上側の膜体42の上面に連結することにより互い
に連結される。各ライナパネル48a,48bの膜体42,44間の
領域内に圧縮液を流入させることにより、各ライナパネ
ル48a,48bの密封性あるいは漏出がチエツクされ、上述
と同様に各ライナパネル48a,48bからの漏出が防止され
得る。一方この構成をとる場合2つのライナパネル48a,
48bの連結部に漏出路22が存在すると、漏出路22を介し
て処理液16が領域20内に漏入することになるが、このよ
うな漏れは膜体42,44間の領域内に圧縮液を注入しても
検出できないため、更に第7a図および第7c図〜第7f図の
連結構成をとることが好ましい。
第7c図および第7d図の連結構成においては各ライナパネ
ル48a,48b内の液透過性の高いコア材46が互いに間隙50
を置いて離間され、各ライナパネル48a,48bの膜体42,44
の縁部相互は重ね合わされ密着せしめられる。この間隙
50はライナ38全体に亘り圧縮液を分散する導管として機
能する。第7d図の実施例においては、間隙50内に各ライ
ナパネル48a,48bの膜体42,44間に配設される液透過性の
高いコア材46と同一の材料で作られたインサート52が収
容されており、インサート52とコア材46とは連結しても
よい。また間隙50には、第8図に沿つて後述するように
ライナパネル48a,48b内の領域を連通すべくインサート5
2に貫通孔を具備させることもできる。
第7e図および第7f図を参照するに本例は第7b図の端部重
ね合せの構成を改良したものであり、第7a図および第7d
図の端部突合せ構成に比べ望ましい点もある。更に詳述
するに、第7b図の構成によれば、各ライナパネル48a,48
bの各々の第1の膜体42は一連らなりの膜体となり、各
ライナパネル48a,48bの第2の膜体44は夫々第7e図に示
すように相互に重ねられた別個の膜体をなしているが、
第7e図の如く空間54を介在させる連結構成によれば、ラ
イナパネル48a,48b内の第2の膜体44は各々の独立させ
られており、別個に容易に加圧され得、ライナパネル48
a,48bに対し加圧テストを実行し得る。上述の構成のパ
ネル内の各領域を加圧テストし、両領域に漏出しないこ
とが判明すれば、処理液16がライナを通して領域20内へ
漏出しない保証が与えられ得る。従つて第7e図の連結部
62を介する連結構成は第7b図の重ね合せ法に比べ更にラ
イナの各部(セル部)が独立され得る利点を有すると共
に、加圧テストを行なつて漏出を有効に防止できる。
第7f図の連結構成においては、各ライナパネル48a,48b
の膜体42,44の外縁部が密着され、次に2ライナパネル4
8a,48bの間に液透過性の高い充填材56を挾んで重ね合せ
られる。この場合充填材56の縁部はライナパネル48bの
外縁部においてライナパネル48bの下側の膜体44の下面
並びにライナパネル48aの上側の膜体42の上面に接着さ
れ、またライナパネル48aの外縁部においてライナパネ
ル48aの上側の膜体42の上面並びにライナパネル48bの下
側の膜体44の下面に接着されることにより密封される
(第7f図の連結部64参照)。更に各ライナパネル48a,48
b内の領域および充填材56の領域が夫々加圧されること
により、ライナパネル48a,48b間の連結部において処理
液16の領域20内への漏出が防止され、また後述の漏出テ
ストが容易に実行され得る。
デユアル膜減圧型のライナ 第6図を参照するに第4図および第5図と同様なデユア
ル模型のライナが示されている。本実施例においては第
4図および第5図の実施例の如く加圧する替りに真空ポ
ンプ(図示せず)のような減圧手段により第1および第
2の膜体42,44間に区画される領域が外気圧以下まで減
圧され、液透過性の高いコア材46は、ライナを加圧する
場合と異なり膜体42,44と接着せしめる必要がない。第
6図のライナの場合、液分散用の導管58(必ずしも必要
としないが、あることが好ましい)が第1および第2の
膜体42,44間の領域全体に亘り付設され、漏入液が全体
に分散される。減圧装置は導管58と連通され、これによ
り第1および第2の膜体42,44間の領域がP1,P2の双方よ
り低い圧力に維持される。従つて膜体42,44の穴若しく
は欠損部を介し漏入する処理液は導管58へ集められ、最
終的に導管58を経て除去あるいは溜め池若しくはプール
に還流される。
ライナの一側に水あるいは他の液体による圧力が加わつ
ていなくとも、膜体42,44の外面には外気圧が加わる。
膜体42,44間に囲繞される領域を減圧することにより、
膜体42,44の穴66あるいはライナパネル48a,48bの欠損部
68を介し空気が導入され、液の漏出の可能性が最小限に
される。即ち減圧装置による圧力勾配によるライナを通
る漏出液は確実にライナ外部の領域からライナ内部の領
域へ更に導管58を経て放出されるから、処理液16はライ
ナを通過して領域20内へ漏入することが防がれる。導管
58は、ジオテツクスタイル、ジオネツト、又はスロツト
付パイプ、“卵箱”に成形された導管あるいは溝、砂、
砂利等の周知の排液ダクト材料あるいは他の材料で構成
し得る。上述の減圧装置及びその周辺部材はいわば排液
装置として機能することになる。
第6図のデユアル膜減圧型のライナ(および第4図およ
び第5図のデユアル膜加圧型のライナ)には上側および
下側にジオテツクスタイル材(図示せず)の第1および
第2の層を形成してもよく、ライナへの微粒子の導入が
なく、膜体間の領域内部、導管58、真空ポンプ等の目詰
りあるいは閉塞が防止され、従つて更にライナの正常な
機能が保証され得る。
ライナの漏出検出 第4図〜第6図のデユアル模型のライナを用いる場合極
めて小さな漏れも検出できる。例えば第4図および第5
図の加圧ライナに対しては、圧縮流体を第1および第2
の膜体42,44間の領域内に注入することにより、このと
き当該領域内の圧力をP1,P2より大きな一定値に維持さ
せる注入速度を基準として第1又は第2の膜体42,44の
一方を介し流体が漏出する速度を割出すことができる。
この漏出速度が充分に低ければ、(加圧装置が作動され
ていない場合ライナ内に蓄つた処理液を除去するには排
液装置を導管58に連通することが望ましいが)加圧装置
を連続的に作動させる必要はない。同様に第6図の減圧
ライナに対しては、減圧装置47を作動し、第1および第
2の膜体42,44間の領域内の圧力をP1,P2以下の一定値に
維持させる速度を基準として、第1および第2の膜体4
2,44の一方を介する流体の漏出速度を割出すことができ
る。このときも測定された漏出速度が充分に低ければ、
減圧装置を連続作動して第1および第2の膜体42,44間
の領域を減圧(即ち吸入圧)に維持する必要がない。好
適な圧力検出装置あるいは流量検出装置を用いて、膜体
42,44間の領域内外の流圧を検出すること、あるいは該
領域内における流量を検出することにより漏出量の目安
を得ることができる。膜体間の領域内の流量を検出する
流量検出装置を用いて、当該領域内の液の流動方向ある
いは流速が測定され、従つて穴若しくは欠損部の漏出が
測定され得る。また複数の圧力検出装置を用いて膜体間
の領域内の圧力勾配が検出され得、これに基づき漏出を
割り出すことができる。別の漏出検出法としては、ライ
ナにおいて流動可能なガスあるいは流体を用いて加圧
し、ライナ若しくはライナの上部の材料を、特に低濃度
の、ガス若しくは液体を検出可能な装置により検査し、
穴若しくは欠損部の漏出をも検出する。この方法によれ
ば、ライナが液体あるいは透過性の固形物により被覆さ
れているか否かを問わず、ライナの漏出が容易に検出さ
れ得る(本方法は既使用状態のライナの漏出を検出する
場合に使用できる)。
加圧又は減圧ライナとしてのデユアル模型のライナは実
際上は使用前に膜体間の領域(又は複数のライナパネル
間の領域)を加圧し、ライナを検査して漏出を検出する
ことにより検査される。この漏出検出時に、シーラント
(密封剤)を膜体間の領域内に注入し、穴あるいは欠損
部を介する加圧液の漏出に伴い、シーラントが漏出個所
まで運ばれ、この穴あるいは欠損部が効果的に閉塞する
ようになし得る。またシーラントがライナ全体に亘り均
等に塗布されるようにライナ上の多数個所にシーラント
注入穴を設けることもできる。
連結ストリツプ 第8a図および第8b図を参照するに、互いに隣接するライ
ナパネル48a,48bの第1および第2の膜体42,44を好適な
機械的連結体、加熱溶接、溶着、接着剤による接合ある
いは他の周知の連結手段により密着させる液案内用の硬
質又は半硬質の連結ストリツプ60が示されている。連結
ストリツプ60には連結ストリツプ60の長手方向に延びる
主開口部70と主開口部70に対し所定の角度をもつて延び
る複数の分岐開口部72とが具備される。連結ストリツプ
60が互いに隣接するライナパネル48a,48b間の適所に接
着されると、開口部70,72を介し各ライナパネル48a,48b
内の各囲繞領域内に液体が流動可能になる。連結ストリ
ツプ60に開口部70,72を存在させない場合、連結ストリ
ツプ60は各ライナパネル48a,48b内の囲繞領域間におい
て液体の流動阻止体として機能する。開口部70,72付あ
るいは開口部なしの連結ストリツプを用いて隣接ライナ
パネルを連結することにより、ライナにおいて特定のラ
イナパネル内の囲繞領域のみに選択的に液体を流通可能
にし得、且つ互いに隣接するライナパネル内の所定の囲
繞領域のみを選択的に液体の流通不能にすることができ
る。
且つまた連結ストリツプ60を用いることによつて、ライ
ナの組立が容易且つ迅速化され得、また別種の連結セグ
メントを用いる際にライナパネル相互の複雑な連結作業
が簡素化されるので、欠損部の発生等によるライナの破
断の危惧が最小限に押えられる。更に連結ストリツプ60
は加圧式あるいは減圧式型のライナのいずれにも使用で
きる。即ち圧縮流体を開口部70,72から注入し、連結ス
トリツプ60の両側において密封されたライナパネルを加
圧し得る。あるいは減圧装置を用いて開口部70,72を介
しライナパネル内から流体を取り出し、ライナパネル内
部を減圧することも可能である。
必要に応じ連結ストリツプ60の一側又は両側に開口部72
を設けず、開口部70から連結ストリツプ60の一側又は両
側に密着させたライナパネルへの液の流動を抑止するよ
うに構成することもできる。これにより上述のように所
定のライナパネルのみを選択的に容易に非連通にし得、
またライナの所定のライナパネルを別個に加圧あるいは
減圧でき、同一のライナ内であつても異なる種類の液体
を用いて容易に加圧あるいは減圧し得るように構成でき
る。同様に第9a図に示す如く、連結ストリツプ60に開口
部70と、開口部70と平行に長手方向に延びる第2の開口
部82と、開口部70と連通され連結ストリツプ60の一側に
沿つて延びる一連の開口部72と、開口部82と連結され連
結ストリツプ60の反対側に沿つて延びる一連の開口部72
とを具備させてもよい。これにより連結ストリツプ60の
反対側部に沿つて接着されるライナパネルを容易に液体
が非流通の独立状態にし得、従つて各ライナパネルを個
別に加圧あるいは減圧し得るように構成できる。
更に上述の第8a図および第8b図の構成では、ライナパネ
ル48a,48bは連結ストリツプ60上に重ね合せた膜体42,44
を介し連結ストリツプ60と密着されるが、必要に応じ第
8c図および第8d図に示す如く連結ストリツプ60′の両側
部に沿つて設けられた溝内にライナパネル48a,48bの縁
部を密封して挿着する構成もとり得る。また例えば液透
過性のコア材46がライナパネル48a,48bの最外縁部まで
延設されている場合、ライナパネル48a,48bの縁部は比
較的硬質であり、互いに隣接する連結ストリツプの溝に
容易に挿入可能になる。一方第9a図および第9b図に示す
如くプラスチツク等の硬質材で作られたストリツプ80を
連結ストリツプ60の縁部上に載置し、連結ストリツプ6
0,80を貫通するボルトあるいはリベツトを介し互いに強
固に連結せしめ、機械的強度を高める構成をとり得る。
複数の連結ストリツプ60を用い、その端部においてライ
ナパネル48a,48bと相互にT字状あるいは他の所望の形
状に連結することにより所望の寸法あるいは形状のライ
ナに容易に構成し得ることは理解されよう。また第10a
図および第10b図に示すようにライナは、多数のライナ
パネルが連結ストリツプを介し密封状態をもつて連結さ
れ、所定の溜め池等の好適な形状および寸法に構成され
得る。
一方排液層を包有するような従来のライナでは溜め池の
床部の低位置に設けられた回収部に向つて均一に傾斜さ
れる必要があるが、本発明によれば、このような必要性
はない。従つて従来構成ではコスト高になつていたが、
本発明によれば溜め池の床部を高精度に均一に傾斜させ
るような煩雑な構成をとらないから、床部作成工事に要
する費用あるいは人件費を大巾に低減できる。
第9c図の実施例においては、連結ストリツプ60の両側部
に上述したようにライナパネル48a,48bを受容する溝が
側部に沿つて形成される。また連結ストリツプ60の各溝
の内面には各ライナパネル48a,48bの膜体42,44と接触可
能に各溝の内面に沿つて延びる薄い導電金属製のストリ
ツプ48が付設される。電磁溶接時に短パルス状の高圧電
流をストリツプ84に印加し加熱することにより膜体42,4
4の隣接部を溶融する。この場合溶融作業後時間経過と
共に冷却されるに応じ膜体42,44が連結ストリツプ60の
溝内でストリツプ84に効果的に溶着される。従つてライ
ナパネル48a,48bと連結ストリツプ60との連結するに要
する時間、費用および労力が低減あるいは軽減され得
る。
第9d図の実施例において、連結ストリツプ60には両側部
に沿つて互い違いに配置されたリツプ部61a,61b,63a,63
bが具備される。この場合リツプ部61a,61bはこれに隣接
するライナパネルの膜体44と良好に密着するように寄与
し、一方リツプ部63a,63bはこれと隣接するライナパネ
ルの膜体42と良好に密着するように寄与する。本構成に
よれば、各膜体42,44と連結ストリツプ60との密着作業
を上側から実行でき、ストリツプあるいは一部完成した
ライナを天地返して密着作業を行なう必要がない。従つ
て第9d図の実施例における連結ストリツプ60は極めて使
い勝手が良く且つライナパネルと連結ストリツプとの連
結部の漏出も最小限に押えることができる。
屋根葺き法の利用 第12図に沿つて、ライナパネルを連結していわゆる屋根
葺き法を利用し得るライナを得る構成並びにそのライナ
を順次テストする方法を説明する。この屋根葺き法を利
用する本発明によるライナにあつては漏出が最小限に押
えられ得るので極めて有用である。本発明において屋根
葺き法を採用する場合、各ライナパネルの膜体の一部が
重ね合せられ、密着されて連続せしめられ、且つ個々の
ライナパネル内には液透過性の高い領域が互いに分離さ
れて形成される。このとき第7b図のような重ね連結構成
をとることは避ける。液透過性の低い第1の膜体150は
ライナを設置する溜め池の床部上に載置された液透過性
の低い第2の膜体152上に置かれる。膜体152は膜体150
より表面積が大にされることが好ましく、必要ならば膜
体152自体は液透過性の低い2以上の膜体材を重ね合わ
せて密着させ(例えば図の位置153において)構成し得
る。膜体150の縁部は膜体152に対し密着され、膜体150,
152間に液透過性の高い領域が形成される。必要なら
ば、この領域内に液透過性の高いコア材を収容してもよ
く、また例えば第11図の実施例のように各膜体の表面に
溝群等を配列してもよい。且つ囲繞領域内において維持
する応力に応じ、膜体150と152との密着前に膜体の内面
相互を連結あるいはコア材と連結する構成も採用でき
る。次に囲繞領域を加圧し漏出テストを実行する。漏出
が検出されれば漏出個所を修復し、この場合必要ならば
テストを各ライナパネル毎に分離して行ない、且つシー
ラントを囲繞領域内に注入して漏出部分を直ちに閉塞せ
しめ得る。次いで膜体152の縁部が位置154まで達せしめ
られ、液通過性の低い次段の膜体152と重ねられて接着
される。また液透過性の低い膜体156の一端部が膜体15
0,152との連結部をその縁部158によつて覆うように膜体
150に対し接着される。次に膜体156の他端部が液透過性
の低い次段の膜体152に接着されて、膜体156,152間に液
通過性の高い第2の領域が形成される。この第2の領域
を加圧して漏出テストを行ない、漏出があればこれを修
復する。このような屋根葺き態様の作業工程が反復され
て所望の寸法および形状のライナが得られる。屋根葺き
法を採用した利点は膜体による密封作業が上側から実行
でき、ライナ作成が簡単化されることにある。またライ
ナ作成作業時に第12図の各上側の膜体の最右縁部を例え
ばテープを用いて下側の膜体に対し一時的に接着せしめ
ることにより、テストにより漏出を検出した後に膜体を
容易に引き剥した上、永久的な接着作業を施してもよ
い。
第13図を参照するに、特に第12図の屋根葺き法を採用す
る実施例のライナ作成に適する連結ストリツプ160が示
されている。連結ストリツプ160の底部は所望の連結個
所の下側の膜体152の上面に直接密着される。連結スト
リツプ160には第13図の左へ突出するリツプ部162が形成
されており、連結ストリツプ160のリツプ部162の下面が
膜体150の上面に接着される。次に膜体156とコア材46と
が連結ストリツプ160の上面に載置され、膜体150の下面
を膜体150の上面に対し接着することにより連結部158が
作成される。
多数のライナパネルからなるデユアル模型のライナ 第10a図および第10b図を参照するに機械的に連結あるい
は間設するコア材と連結する必要のない膜体からなる低
コストのデユアル模型のライナ100を溜め池の底部に付
設する構成が示される。底部のライナ100はその縁部が
溜め池の傾斜側壁部に載置された複数のライナパネル10
2,104,106,108と連接され、当該ライナパネル102,104,1
06,108は夫々L字状に形成されている。また側壁をなす
ライナパネル102,104,106,108は夫々2枚の膜体を具備
し、各膜体は互いに機械的に連結されるか、あるいは両
者間に液透過性の高いコア材と連結されることが好まし
い。粒子材110からなる薄手の被覆層によりライナ100に
低圧荷重がかけられ、ライナ100をなすデユアル膜即ち
2つの膜体の分離が防がれる。また側壁をなすライナパ
ネル102,104,106,108内の圧縮流体の密度をライナを敷
設して溜める処理液の密度と実質的に同一にすれば(側
壁をなすライナパネルが加圧されるものとして)、側壁
のライナパネル102,104,106,108の内部、このライナパ
ネルの膜体間の機械的連結部およびこの膜体間に極めて
小さな正の圧力差を維持すればよく、また側壁のライナ
パネル内のコア材は比較的小さな引張力に耐える程度の
材料で作成すればよく、費用も低減できることになる。
またライナ100あるいは各ライナパネル102,104,106,108
は独立して加圧又は減圧できる。ライナ100はライナパ
ネル100a,100b,100c,100dに連結ストリツプ116を介し連
結される。例えば浮動する、低い正の圧力差装置112の
ような低圧装置を用い、ライナパネル100a,100b,100c,1
00dを連結する連結ストリツプ116内の液案内孔に連通さ
れた柔軟なホース114を介し溜め池の底部のライナ100を
加圧せしめ、真空ポンプ(図示せず)を用い導管118、
溜め池の外周部に囲設される導管120、更に導管122,12
4,126,128を介し、側壁をなすライナパネル120a,102b,1
04a,104b,106a,106b,108a,108bを連結する連結ストリツ
プ130,132,134,136内の液案内孔と連通させて、ライナ
パネル102,104,106,108が減圧され得る。ライナ100の外
周部が、内部に液案内孔を有しない連結ストリツプ138
を介し側壁の各ライナパネル102,104,106,108と連結さ
れているので、底壁部および側壁部のライナが異なる圧
力に維持され得る。同様に連結ストリツプ139は主に側
壁のライナの実質的な外周部をなすので、側壁のライナ
パネル102,104,106,108の外縁部を互いに連結する連結
ストリツプ139内に液案内孔を設ける必要がない。一方
側壁のライナパネル102,104,106,108の相互の隣接縁部
を互いに連結する連結ストリツプ140内には液案内孔が
設けられているのでこのライナパネル全体の圧力が容易
に且つ均一にされる。
更に水は環境に悪影響を与えず、また水の密度を溜めて
おく処理液の密度にほぼ等しい場合が多いので、多くの
場合加圧液として水を使用することが好ましい。一方ラ
イナにより溜められる処理液の表面上に露出される水加
圧ライナの一部は凍結することもある。この問題を解決
すべく、溜める処理液の液面下にあるライナの下部を水
で加圧可能なライナパネルで構成し、液面上に位置する
上部を減圧(すなわち液を含まない)又は空気により加
圧され得るライナパネルで構成した複合ライナが提供さ
れる。例えば、第10a図および第10b図に示されるライナ
100は圧力差装置112を介し供給される水により加圧さ
れ、一方側壁をなすライナパネル102,104,106,108は空
気で加圧あるいは減圧される。ライナを個別に独立して
加圧若しくは減圧可能なライナパネルに分割することに
より上記のような利点を得ることができる。
且つまた本発明による複合ライナにあつては、ライナの
上部に排液機構が具備され得、ライナの最上位の膜体に
加わる液圧が比較的小さい場合に適している。この場合
ライナにより漏出を防止するため低い空気圧が加えられ
る。加圧液として空気を用いる利点は水の密度が低いの
で、ライナ内を実質的に均一な低圧にし得ることにあ
る。ライナの加圧液として例えば水を採用することによ
り、印加する水圧は上昇するが、ライナ内はより低圧に
され得ることは理解されよう。
多膜型ライナ 上述した2つの膜体に上下の位置関係を持たせたデユア
ル膜型のライナを更に上下の位置関係をもつて積み重ね
て多膜型のライナが構成され得、この場合共通の単一の
膜体を介し互いに隣接する膜体により囲繞される液透過
性の高い領域が互いに独立して形成される。例えば第14
図には3膜体型のライナ200が示されており、この場合
液透過性の低い第1,第2,第3の柔軟な膜体202,204,206
が上下の位置関係をもつて配設されている。膜体202,20
4により液透過性の高い第1の囲繞領域208が、且つ膜体
204,206により液透過性の高い第2の囲繞領域210が形成
される。第12図に示すような屋根葺き法を利用したライ
ナ構成は第14図の実施例におけるライナの作成にも適用
できる。即ち液透過性の低い膜体212,214,216は夫々膜
体202,204,206と連結され、このため膜体212,214間およ
び膜体214,216間に液透過性の高い囲繞領域218および22
0が形成される。この後所定の寸法および形状のライナ
になるまで必要に応じ膜体が追加される。第14図の3膜
型のライナは上述したデユアル膜型のライナに比べ更に
安全性が高く且つ漏出検出も容易に実行し得る。
第15図には第14図の3膜型のライナを更に増長させ4膜
型のライナを得る構成が示されている。この場合も上述
した屋根葺き法が採用され、更に液透過性の低い膜体22
4および226が夫々膜体202,204,206および膜体212,214,2
16の上部に接着される。これにより得られた4膜型のラ
イナは一層安全性が高められ且つ漏出検出も容易にな
る。
従つて多膜型のライナはデユアル膜型のライナと同様に
液透過性の低い一群の柔軟な膜体を上下の位置関係をも
つて配設しこれと隣接する膜体間に液透過性の高い囲繞
領域を夫々形成することにより構成されることは理解さ
れよう。このように群をなす各膜体に水平方向に隣接し
て液透過性の低い第2の群の膜を必要に応じ連結するこ
とにより、ライナが水平方向に延伸され得る。同様に延
伸された各膜体間に液透過性の高い囲繞領域が形成され
る。液透過性の高いN個の囲繞領域を有する多膜型のラ
イナを作成する場合、液透過性の低い(N+1)個の膜
体が必要となる。
第16図には上述した連結ストリツプ228を用いて多膜型
のライナを作成する構成が示されており、この場合連結
ストリツプ228には互い違いに配設されたリツプ部230,2
32,234,236が具備され、各リツプ部230,232,234,236は
夫々第15図に示されるライナ222の如き液透過性の低い
膜体202,204,206,224の上面に溶着部238を介し接着され
る。また連結ストリツプ228には一連の主液案内孔240,2
42,244が具備され、夫々液案内用の分岐孔240a,240b,24
2a,242b,244a,244bと連通されている。連結ストリツプ2
28が4膜型のライナの互いに隣接するライナパネル間の
適所に接着して配設されると、主液案内孔240,242,244
および分岐孔240a,240b,242a,242b,244a,244bを介し液
透過性の低い互いに隣接する膜体間の囲繞領域間におい
て液の流通が容易にされる。これにより囲繞領域を容易
且つ選択的に加圧、減圧あるいは非加減圧され得る。第
16図に示されるような連結ストリツプ228は選択的に加
圧、減圧又は非加減圧される群のライナパネルを備え、
上述のように群毎にライナパネルを独立して漏出検出可
能な複合多膜型のライナを構成することになる。
第17図には、第14図の3膜型のライナ200の内面を第11
図で説明したように溝付け若しくは模様付けして液透過
性の低い膜体間の液流通を阻止し得る構成が示されてい
る。
第18a図および第18b図には3膜型のライナ作成構成の2
工程が示されている。即ち先ず第18a図に示す如く、第1
2図に沿つて説明した屋根葺き法を採用してデユアル膜
型のライナ246が作成される。次にライナパネルを連結
する前にライナ246内の液透過性の高い囲繞領域が所定
圧まで加圧されて漏出テストが行なわれる。囲繞領域に
漏れが検出されたとき、漏出領域を区画する2膜体が修
復される。このような加圧、漏出テストおよび修復工程
は、デユアル膜型ライナのすべての囲繞領域において漏
出を生じなくなるまで、反復される。またライナ246の
液透過性の高い各囲繞領域を所定圧まで減圧して漏出テ
ストを行ない、漏出があるとき修復し、すべての領域の
漏出を除去することもできる。このような加圧・減圧テ
スト法は膜体に対し内側および外側へ正の圧力差を印加
できる利点がある。このテスト法によれば単一の圧力差
を与える場合より漏出を発見し易く、膜体と外周および
中間の連結部のすべてに対し漏出検出を確実に実施でき
る。加減圧してテストを行なうに際し、ある囲繞領域内
の圧力が維持できない場合、即ち漏出がある場合すべて
の溶着部が完全に検査され、漏出部が修復されることに
なる。
第18a図のデユアル膜型のライナが作成され上述のよう
なテストが完了すると、第18b図に示すように液透過性
の低い膜体248がデユアル膜型のライナ246の上部に接着
される。膜体248とライナ246との間の接着連結部も上述
した加圧・減圧法により完全に検査される。更にライナ
246および膜体248の上面に液透過性の低い膜体が必要に
応じ付加され延長されて、所望の形状および寸法を有
し、漏出に対し安全性の極めて高い3膜型ライナが作成
され得る。
このようにして得られた3膜型ライナ上に同様の構成を
もつて更に液透過性の低い膜体が付加されれば、液透過
性の高いN個の囲繞領域および液透過性の低い(N+
1)個の膜体からなる極めて漏出に対する安全性の高い
多膜型のライナが得られることは当業者には理解されよ
う。
デユアル膜型のライナでは、漏出が検出されても(例え
ば囲繞領域内の圧力を所定のレベルに維持するため、大
量の加圧流体を供給する必要があるから)、漏出個所が
上側又は下側の膜体か双方のいずれに存在するか直ちに
決定することが困難であつたが、多膜型ライナによれば
特定の漏出のある膜体が容易に検出され得る。例えば検
出可能な流体が一囲繞領域内に注入され漏出があれば注
入圧が維持できず、圧力の一部が垂直方向に隣接する囲
繞領域に加わることになる。従つてこの隣接領域から検
出流体が検出されれば、注入した囲繞領域と検出流体を
検出した囲繞領域との間の膜体に漏出があると判定でき
る。この隣接領域から検出流体が検出されなければ、注
入領域と検出流体を検出する領域との間の膜体には漏出
がないと判定される。また第19図に示すデユアル膜型の
ライナは上下側の膜体250,252を包有しており、この膜
体250,252によりライナの下部の領域に存在する地下水2
56とライナの上部の領域に溜められる処理液254とが分
離されるように構成されることになるが、この場合膜体
250,252間の囲繞領域が減圧され、両方の膜体に漏出が
あると、処理液254および地下水256が囲繞領域に漏出し
混合する。換言すれば膜体250,252間の囲繞領域が加圧
されると、加圧流体(液体あるいはガス)が囲繞領域か
ら膜体の漏出部を介し地下水256,処理液254の一方又は
双方の領域内へと漏出するので、加圧流体が処理液254
あるいは地下水256と混合してしまい、問題を残してい
た。
第20図には第19図のデユアル膜型のライナにおける上述
のような液混合を避けるような4膜型ライナ258が示さ
れる。ライナ258では、液透過性の高い3個の囲繞領域2
60,262,264が4膜体により区画される。中間の囲繞領域
262は加圧あるいは非加圧に置かれる。ライナ258の4膜
体のすべてに漏出が存在しても、処理液254とライナ258
下部からの地下水256とは完全に分離できる。即ち各囲
繞領域260,264が減圧された場合、空気は中間の囲繞領
域262から囲繞領域260,264内に導入され、これにより処
理液254は上側の膜体から囲繞領域264内へ漏入されるこ
とが、且つ地下水256が下側の膜体の漏出部から囲繞領
域260内には漏入されるが囲繞領域262内に漏入されるこ
とが、夫々防止され得る。また囲繞領域264内に漏入す
る処理液は溜め池へ再び戻されるか、あるいは好適に処
理される。同様に囲繞領域260内に漏入した地下水256は
囲繞領域260から排水され排水が汚染されていないこと
が確認されると地下水256の領域へ戻される。
一方第21図は3膜型のライナの改良構成を示しており、
液透過性の高い囲繞領域268,270は共に減圧され、囲繞
領域270内の圧力が囲繞領域268より高くされる。ライナ
266を構成する液透過性の低い3膜体すべてに漏れがあ
ると、地下水256が囲繞領域268内に漏入し、漏入水の一
部は漏出部272から囲繞領域270内に漏入するが、囲繞領
域268,270間に圧力差があるから、処理液254は囲繞領域
270内のみを通過することになる。囲繞領域268,270から
排出された液を分析することにより、処理液254が囲繞
領域268を通過せず、従つて囲繞領域256内へ漏出してい
ないことが確認され得る。
第22図に示す3膜型のライナ274において液透過性の高
い囲繞領域276,278は共に加圧可能に設けられ、このと
き囲繞領域276の加圧力は囲繞領域278より高くされる。
また処理液254および地下水256は共に圧力差があるた
め、囲繞領域276,278内への漏入が防止される(即ち囲
繞領域276,278の各々の圧力は処理液254および地下水25
6における圧力より大になる)。また囲繞領域278から27
6への液漏入は囲繞領域276の圧力が囲繞領域278の圧力
より大であることによつて防止される。このため処理液
254の地下水256への混入も防止されることになる。囲繞
領域278内の液体は検出され処理液254が含まれているか
否か検査され得る。処理液が含まれていなければ、処理
液254のライナ274を介する地下水256への漏出がないこ
とが判別される。一方処理液が囲繞領域278内に含まれ
ていれば、囲繞領域276内の液が検出され検査されて処
理液が含まれていなければ処理液254の地下水256との混
入の可能性はないことが判明する。
第23図には液透過性の高い囲繞領域282,284を備えた3
膜型のライナ280が示される。囲繞領域282,284は夫々加
圧装置並びに減圧装置を介し加圧および減圧される。囲
繞領域282,284に圧力差を生じるから処理液254が液透過
性の低い中間の膜286を介し地下水256に混入されること
が防止され得る。囲繞領域282内の流体が検出され検査
されることにより、処理液254の地下水282への漏入のな
いことが判別される。当該ライナにおいては加圧囲繞領
域282を有することにより、加圧流体の処理液254への混
入がない等の、簡潔な構成をもつて顕著な利点を有す
る。
また例えば溜め池における処理液液面の急速な低下の防
止あるいは溜め池からの沈殿物粒子の回収を行なうた
め、多膜型のライナの下部あるいは上部から容易に流体
を取出可能にすることが望ましい。第24図の多膜型のラ
イナにおいては、ライナの下部の一部から液を取り出し
可能に設けられる。液取出構成を具備させても多膜型の
ライナを堅牢な構成にするため、液透過性の高い膜288
がライナの液透過性の低い最下位の膜体290の下部に付
設される。膜体288は構造上安定であり、膜体288,290間
に区画される液透過性の高い囲繞領域292内に流動しな
いような材料で作られる。囲繞領域292に対し吸引力を
与えたときこの領域が除去され、膜体290上および多膜
型のライナ上の圧力上昇が防止される。同様に液透過性
の高い膜体が多膜型のライナの液透過性の低い最上位の
膜体上に、その間に液透過性の高い囲繞領域を介在させ
て配設される。当該囲繞領域は排水層として機能する。
且つまた必要に応じて多膜型のライナの上下に液透過性
の高い膜体を付設することが望ましい。
多膜型のライナの漏出検出 多膜型のライナの作成中における漏出検出構成について
説明する。多膜型のライナの一般的な漏出検出法を液透
過性の高い3囲繞領域からなる4膜型ライナに関連して
説明する。
漏出検出テストにおいては、先ず第1の囲繞領域を所定
圧まで加圧(若しくは減圧)、あるいは第1の囲繞領域
に検出可能な流体を注入して所定圧が維持されているか
否か、または検出流体が漏出せずに保持されているか否
かが検査される。このテストにより漏出がないことが判
明したとき、第1の囲繞領域を区画する両膜体およびそ
の連結部が正常(漏出なし)であるものと判別される。
また漏出が検出されたとき一対の膜体の一方若しくは双
方あるいは連結部のいずれかから漏出されているものと
判別される。
同様に第2の囲繞領域に対しテストが行なわれる。漏出
が検出されないときは第2の囲繞領域を区画する両膜体
が共に正常であるものと判別される。テスト結果から第
2の囲繞領域が正常である反面、第1の囲繞領域が正常
でないと判明した場合、第1の囲繞領域を区画する最外
側の膜体(すなわち第2の囲繞領域と共通の膜体ではな
い方の膜体)に漏出があるものと判別される。第2の囲
繞領域が正常ではなく、第1の囲繞領域が正常である場
合は第2の囲繞領域の最外側の膜体(即ち第1の囲繞領
域と共通の膜体ではない方の膜体)が漏出しているもの
と判別される。且つテストにより第1および第2の囲繞
領域が共に正常でないことが判明したとき、この3膜体
の内の共通の膜体(第1および第2の囲繞領域に共通す
る膜体)若しくは2つの膜体に漏出があるものと判別さ
れる。
第1および第2の囲繞領域は所定の圧力までの加圧ある
いは検出可能な流体の注入によりテストされ得る。テス
ト結果が良好であることを示す(即ち各囲繞領域内の圧
力が維持されていること、あるいは注入流体の漏出がな
いことが判明した場合)、最外側の膜体は正常であり、
中間の膜体(各囲繞領域に共通する膜体)に漏出がある
ものと判別される。第1および第2の囲繞領域が共に正
常でない場合テストは次に第3の囲繞領域に対し行なわ
れる。
第3の囲繞領域も所定の圧力までの加圧、あるいは検出
可能な流体の注入によりテストされ得る。テスト結果が
良好であることを示す(第3の囲繞領域内の圧力が一定
に維持され、注入した検出流体の漏出がない)場合、第
3の囲繞領域を区画する2つの膜体およびその連結部が
共に正常であるものと判別される。また第1の囲繞領域
のテスト結果が良好であることを示し、第2の囲繞領域
のテスト結果が不良であることを示す場合、第2の囲繞
領域の外周の連結部に漏出があるものと判別される。且
つまた第3の囲繞領域のテスト結果が不良であることを
示し、第2の囲繞領域のテスト結果が良好であることを
示す場合、最外側の膜体(即ち第2および第3の囲繞領
域と共通していない第3の囲繞領域の膜体)に漏出があ
るものと判別される。一方、第3の囲繞領域のテスト結
果が不良であることを示し、第1および第2の囲繞領域
のテスト結果も不良でいることを示す場合、第2および
第3の囲繞領域を区画する共通の膜体あるいは4つの膜
体の内のいずれか3つの膜体が漏出しているものと判別
される。
次いで第1,第2,第3の囲繞領域が共に所定の圧力までの
加圧、あるいは検出可能な流体の注入によりテストされ
る。テスト結果が良好であることを示すときは中間の膜
体(第1および第2の囲繞領域の共通の膜体)、第2お
よび第3の囲繞領域の共通の膜体が共に漏出しているも
のと判別される。
このようなテストに、少なくとも一の囲繞領域が良好で
あることを示す場合にのみ漏出膜体が容易に検知され得
ることが理解されよう。全ての囲繞領域のテスト結果が
不良であることを示す場合、膜体の全てあるいは1つの
みに漏出を生じているか判別することができないが、こ
のような状態を生ずる可能性は僅少である。
他の漏出テストによれば、液透過性の高いテスト対象の
囲繞領域内に検出可能なガスあるいは流体が注入され、
互いに隣接する囲繞領域を減圧しそこから漏出するガス
あるいは別の流体の有無が検出される。また互いに隣接
する囲繞領域からガスあるいは流体が検出されないとき
は、この2つの囲繞領域間の膜体は漏出を生じてないも
のと判別される。この場合互いに隣接する2つの領域の
一方又は双方のテスト結果が不良を示すようなときで
も、他の膜体が漏出していて2つの囲繞領域間の膜体に
漏出を生じてない可能性があることは留意する必要があ
る。
尚以下に本発明によるライナ製造工程において採用され
得る各種の漏出テスト法を要約して記載しておく。
1.上下の位置関係をもつて液透過性の低い第1および第
2の膜体を配置し間に液透過性の高い第1の囲繞領域を
区画する第1の工程と、第1の囲繞領域内に検出可能な
流体を注入する第2の工程と、第1の囲繞領域内への注
入流体の漏出の有無を検査する第3の工程と、第1の囲
繞領域内の注入流体の漏出がないとき第1および第2の
膜体に漏出がないと判別する第4の工程と、第1の囲繞
領域内への注入流体の漏出があるとき第1および第2の
膜体の内の上位の膜体を検査し漏出部を検出し修復する
第5の工程と、第2〜第4の工程を反復する第6の工程
と、第1の囲繞領域内への注入流体の漏出があるとき第
1および第2の膜体の内下位の膜体を検査し漏出部を検
出し修復する第7の工程と、第1および第2の膜体の内
上位の膜の上部に液透過性の低い第3の膜体を配置し、
間に第2の囲繞領域を区画する第8の工程と、第2〜5
の工程を第2の囲繞領域に対し反復する第9の工程と、
上下の位置関係をもつて所定数の膜体および所定数の囲
繞領域が得られるまで第8および第9の工程を反復する
第10の工程とを包有してなるライナの製造法。
2.上下の位置関係をもつて液透過性の低い(N+1)個
の膜体と互いに隣接する対の膜体間に区画される液透過
性の高い第1ないし第NのN個の囲繞領域とが包有され
るライナの漏出テスト法において、Nが1〜Iであると
き第Iと第(I+1)の膜体により区画される第Iの囲
繞領域を圧力調整する第1の工程と、第Iの囲繞領域内
の圧力を検出する第2の工程と、第Iの囲繞領域内の圧
力が維持されているとき、第1および第(I+1)の囲
繞領域が漏出されていないことを判別する第3の工程
と、第Iの囲繞領域の圧力が維持され、第(I−2)お
よび第(I−1)の膜体により区画される第(I−2)
の囲繞領域内の圧力が維持され且つ第(I−1)および
第Iの膜体により区画される第(I−1)の囲繞領域内
の圧力が維持されていないとき第(I−1)および第I
の膜体の外周連結部に漏出部があることを判別する第4
の工程と、第Iの囲繞領域内の圧力が維持されておら
ず、第(I−1)の囲繞領域内の圧力が維持されている
とき第(I+1)の膜体に漏出部があることを判別する
第5の工程と、第I、第(I−1)および第(I−2)
の囲繞領域内の圧力がすべて維持されていないとき第
(I−1)、第Iおよび第(I+1)の膜体の2以上に
漏出があることを判別する第6の工程と、圧力維持され
ていない一群の互いに隣接する囲繞領域を加圧する第7
の工程と、この一群の加圧された囲繞領域内の圧力が維
持されているとき、この一群の囲繞領域の最外側の両膜
体には漏出部がなく、その間の膜体すべてに漏出がある
ことを判別する第8の工程と、一群の加圧された囲繞領
域内の圧力が維持されていないときIを1だけ増分し第
1〜第8の工程を反復する第9の工程と、第(I+1)
および第(I+2)の膜体により区画される第(I+
1)の囲繞領域内の圧力が維持され、第I〜第1の囲繞
領域内の夫々の圧力が維持されてないとき第(I+1)
および第(I+2)の膜体に漏出部がなく第1〜第Iの
膜体のすべてに漏出部があることを判別する工程とが包
有されてなる漏出テスト法。
3.上下の位置関係をもつて液透過性の低い(N+1)個
の膜体と互いに隣接する対の膜体間に区画される液透過
性の高い第1〜第NのN個の囲繞領域とが包有されてな
るライナの漏出ライナ法において、Nが1〜Iのとき第
Iおよび第(I+1)の膜体により区画された第Iの囲
繞領域内に検出可能な流体を注入する第1の工程と、第
Iの囲繞領域内への注入流体の漏出の有無を検出する第
2の工程と、第Iの囲繞領域内の注入流体が漏出がない
とき第Iおよび第(I+1)の膜体に漏出部がないこと
を判別する第3の工程と、第Iの囲繞領域内の注入流体
の漏出がなく第(I−2)および第(I−1)の膜体に
より区画される第(I−2)の囲繞領域内の注入流体の
漏出がなく且つ第(I−1)および第Iの膜体により区
画される第(I−1)の囲繞領域内の注入流体の囲繞が
あるとき第(I−1)および第Iの膜体の外周連結部に
漏出部があることを判別する第4の工程と、第Iの囲繞
領域の注入流体の漏出があり、第(I−1)の囲繞領域
の注入流体の漏出がないとき第(I+1)の膜体に漏出
部があることを判別する第5の工程と、第Iおよび第
(I−2)の囲繞領域に注入した流体が漏出され、第
(I−1)の囲繞領域に注入した流体の漏出がないとき
第(I−1),第Iおよび第(I+1)の膜体の2以上
に漏出があることを判別する第6の工程と、注入流体の
漏出を生じた所定群の囲繞領域に検出可能な流体を一挙
に注入する第7の工程と、囲繞領域に一挙に注入した流
体の漏出がないとき所定群の膜体の内最外側の両膜体に
は漏出がなく中間のすべて膜体に漏出部があることを判
別する第8の工程と、所定群の囲繞領域のいずれかに注
入流体の漏出があるときIを1だけ増分し第1〜第8の
工程を反復する第9の工程と、第(I+1)および第
(I+2)の膜体により区画される第(I+1)の囲繞
領域の注入流体に漏出がなく第I〜第1の各囲繞領域の
注入流体に漏出があるとき第(I+1)および第(I+
2)の膜体に漏出がなく、第1〜第Iのすべての膜体に
漏出部があることを判別する第10の工程とが包有されて
なる漏出テスト法。
4.上下の位置関係をもつて液透過性の低い(N+1)個
の膜体と互いに隣接する対の膜対間に区画される液透過
性の高い第1〜第NのN個の囲繞領域とが包含されてな
るライナの漏出テスト法において、Nが2〜(N−1)
のとき第Iと第(I+1)の膜体間に区画される第Iの
囲繞領域内に検出可能な流体を注入する第1の工程と、
第Iと第(I−1)の膜体間に区画される第(I−1)
の囲繞領域を減圧し処理液を排出する第2の工程と、第
(I+1)と第(I+2)の膜体間に区画される第(I
+1)の囲繞領域を減圧し処理液を排出する第3の工程
と、検出可能な流体が第(I−1)の囲繞領域から検出
されたとき第Iの膜体には漏出部があることを判別する
第4の工程と、検出可能な流体が第(I+1)の囲繞領
域から検出されたとき第(I+1)の膜体に漏出部があ
ることを判別する第5の工程とが包有されてなる漏出検
出法。
(発明の効果) 上述のように構成された本発明のライナによれば、特に
液透過性の低い膜体で囲繞された内部に液透過性の高い
囲繞領域を形成し、更にこの高液透過性領域を圧力調整
装置によつて所定の圧力になさせる構成をとるから、汚
染性の高い流体がライナが透過することを充分に抑制で
き、延いては汚染性の高い流体を溜る池若しくはプール
に有効に採用し得、高汚染性液体が地中に無制限に流出
することを抑制するに極めて効果的に寄与できる等々の
顕著な効果を達成する。
本発明は図示の実施例に限定されるものではなく特許請
求の範囲に含まれるすべての設計変更を包有することは
理解されよう。
【図面の簡単な説明】
第1図は溜め池に用いられた従来のライナの簡略断面
図、第2図は同ライナに加わる圧力の説明図、第3図は
膜体間に排液層を具備せしめた別の従来のライナの部分
簡略断面図、第4図は本発明の一実施例によるデユアル
膜型のライナの部分断面図、第5図は同ライナの部分断
面図、第6図は本発明の他の実施例によるデユアル膜型
のライナの部分断面図、第7a図〜第7f図は各々異なる連
結法により連結されるライナパネルを有した本発明の他
の実施例によるライナの説明図、第8a図および第8c図は
各々囲繞領域を連通させる液案内孔を有した異なる連結
部材を用いてライナパネルを連結する本発明の他の実施
例によるライナの平面図、第8b図は第8a図の線A−Aに
沿つた断面図、第8d図は第8c図の線B−Bに沿つた断面
図、第9a図〜第9d図は各々異なる連結ストリツプを用い
た本発明の他の実施例によるライナの部分断面図、第10
a図は溜め池に適する寸法および形状を有し多数のライ
ナパネルからなる、本発明の他の実施例によるデユアル
膜型ライナの平面図、第10b図は第10a図の線A−Aに沿
つた断面図、第11図は膜体の対向面に液通過用の溝等の
模様が形成されたライナパネルを具備する本発明の他の
実施例によるライナの斜視図、第12図は本発明によるラ
イナの作成時に採用する屋根葺き法の説明図、第13図は
第12図の屋根葺き法によるライナ作成に適する連結スト
リツプの断面図、第14図は本発明の他の実施例による3
膜型のライナの部分断面図、第15図は本発明の他の実施
例による4膜型のライナの部分断面図、第16図は本発明
の他の実施例による多膜型のライナの使用に適する連結
ストリツプの断面図、第17図は本発明の他の実施例によ
る、第11図と同様の多膜型のライナの部分斜視図、第18
a図および第18b図は同多膜型ライナ作成時の二工程の説
明図、第19図は本発明に採用するデユアル膜型のライナ
の漏出検出動作の説明図、第20図は本発明に採用する4
膜型のライナの漏出検出動作の説明図、第21図〜第23図
は夫々本発明に採用する3膜型のライナの漏出検出動作
の説明図、第24図は本発明の他の実施例による、最下膜
体の下部に、排液容易な膜体を付設する3膜型ライナの
説明図である。 10……プール、12……土手部、14……ライナ、16……処
理液、18……穴、20……領域、22……漏出路、24,26…
…ライナ、28……排液層、30,32……穴、34,36……欠損
部、38……ライナ、40a〜40c……ライナパネル、42,44
……膜体、46……コア材、48a,48b……ライナパネル、5
0……間隙、52……インサート、54……空間、56……充
填材、58……導管、60,60′……連結ストリツプ、61a,6
1b……リツプ部、62……連結部、63a,63b……リツプ
部、64……連結部、66……穴、68……欠損部、70,72…
…開口部、76……外縁部、80……ストリツプ、82……開
口部、84……ストリツプ、90……棟部、92……溝部、10
0……ライナ、100a〜100d,102,104,106,108,102a,102b,
104a,104b,106a,106b,108a,108b……ライナパネル、110
……粒子材、112……圧力差装置、114……ホース、116
……連結ストリツプ、118,120,122,124,126,128……導
管、130,132,134,136,138,139,140……連結ストリツ
プ、150,152……膜体、156……膜体、158……連結部、1
60……連結ストリツプ、162……リツプ部、200……ライ
ナ、202,204,206……膜体、208,210……囲繞領域、212,
214,216……膜体、218,220……囲繞領域、222……ライ
ナ、224,226……膜体、228……連結ストリツプ、230,23
2,234,236……リツプ部、238……溶着部、240,242,244
……主液案内孔、246……ライナ、248,250,252……膜
体、254……処理液、256……地下水、258……ライナ、2
60,262,264……囲繞領域、266……ライナ、268,270……
囲繞領域、272……漏出部、274……ライナ、276,278…
…囲繞領域、280……ライナ、282,284……囲繞領域、28
6,288,290……膜体、292……囲繞領域、240a,240b,242
a,242b,244a,244b……分岐孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウオルター バン ウツデンバーグ カナダ国 テイー0イー 2エヌ0 アル バータ ウインターバーン ボツクス 2 サイト 10 アール.アール.2 (56)参考文献 特開 昭58−117117(JP,A)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに隣接して対をなし、且つ各対の間に
    複数の液透過性の高い囲繞領域が各対の縁部を密封せし
    めて封入され、垂直方向に上下の位置関係をもつて配設
    された液透過性の低い柔軟な膜体と、大気圧以上および
    大気圧以下のいずれか一の所定の圧力まで液透過性の高
    い囲繞領域の圧力を調整する圧力装置と、囲繞領域に対
    し圧力調整を実行する間対の膜体の分離を抑止する抑止
    部とを備えたライナ。
  2. 【請求項2】圧力装置は加圧装置である特許請求の範囲
    第1項記載のライナ。
  3. 【請求項3】圧力装置は減圧装置である特許請求の範囲
    第1項記載のライナ。
  4. 【請求項4】圧力装置は囲繞領域の内の第1の群の囲繞
    領域を所定の圧力まで加圧する加圧装置と、囲繞領域の
    内の第2の群の囲繞領域を所定の圧力まで減圧する減圧
    装置とを包有してなる特許請求の範囲第1項記載のライ
    ナ。
  5. 【請求項5】外側に配設され、液透過性が高い囲繞領域
    を区画する液透過性の高い柔軟な膜体と、囲繞領域を減
    圧する減圧装置と、最外側の囲繞領域に対し減圧を実行
    する間対の膜体の分離を抑止する抑止部と、最外側の囲
    繞領域から流体を排出する排液装置とを備えた特許請求
    の範囲第1項記載のライナ。
  6. 【請求項6】液透過性の高い領域は夫々対をなす膜体と
    接合される液透過性の高い材料でなる特許請求の範囲第
    1項記載のライナ。
  7. 【請求項7】膜体の各対向面の夫々は所定の形状が付与
    される面として設けられ、膜体間に区画される領域内に
    処理液が流動自在に構成されてなる特許請求の範囲第1
    項記載のライナ。
  8. 【請求項8】処理液が流動自在となる領域を区画する膜
    体の対向面が互いに連結されてなる特許請求の範囲第7
    項記載のライナ。
  9. 【請求項9】所定の群の囲繞領域内に延び、この囲繞領
    域内から処理液を排出する排液装置を備えてなる特許請
    求の範囲第1項記載のライナ。
  10. 【請求項10】第1の群の膜体の夫々に対し左右の位置
    関係をもつて配設される第2の群の膜体と、第2の群の
    膜体の垂直方向に隣接させて第1、第2の群の膜体間に
    封入される液透過性の高い囲繞領域とを備えてなる特許
    請求の範囲第1項記載のライナ。
  11. 【請求項11】左右の位置関係をもつて配設された膜体
    を連結する連結体を備えてなる特許請求の範囲第10項記
    載のライナ。
  12. 【請求項12】連結体を介し液透過性の高い囲繞領域間
    が液と流通可能に設けられてなる特許請求の範囲第11項
    記載のライナ。
  13. 【請求項13】加圧装置が、ライナにより溜められる処
    理液に浮動する、液透過性の高い所定の群の囲繞領域内
    において、一定の、低い正圧力差を与える圧力差装置で
    ある特許請求の範囲第2項又は第4項記載のライナ。
  14. 【請求項14】減圧装置が真空ポンプを含んでなる特許
    請求の範囲第3項又は第4項記載のライナ。
  15. 【請求項15】液透過性の低い第1の膜体を液透過性の
    低い第2の膜体の上部に配置する第1の工程と、第1の
    膜体と第2の膜体の縁部を連結し、液透過性の高い囲繞
    領域を区画する第2の工程と、第2の膜体の縁部を延伸
    させ、液透過性の低い第2の膜体と第1の位置で重ね合
    わせて接着する第3の工程と、第2および第3の工程で
    得られた連結部を覆うように第2の膜体の上部に液透過
    性の低い第1の膜体を配置する第4の工程と、第1の膜
    体と第2の膜体とを連接せしめ両者間に液透過性の高い
    囲繞領域を区画する第5の工程と、所定の寸法および形
    状に達するまで第1〜第5の工程を所定の積層態様にな
    るまで反復する工程とを包含してなるライナの構築方
    法。
  16. 【請求項16】上下の位置関係をもつて液透過性の低い
    第1および第2の膜体を配置し、第1、第2の膜体間に
    液透過性の高い第1の囲繞領域を区画する第1の工程
    と、第1の囲繞領域を所定の圧まで圧力変化させる第2
    の工程と、第1の囲繞領域内の圧力を検査する第3の工
    程と、第1の囲繞領域内の圧力が維持されているとき第
    1および第2の膜体からの漏出がないことを判別する第
    4の工程と、第1の囲繞領域内の圧力が所定値に維持さ
    れていないとき第1および第2の膜体内の上位の膜体を
    検査して漏出し検出し且つ修復する第5の工程と、第1
    〜第5の工程を所定の積層態様になるまで反復する第6
    の工程と、第1の囲繞領域内の圧力が所定値に維持され
    てないとき、第1および第2の膜体の内の下位の膜体の
    漏出を検出し修復する第7の工程と、第1および第2の
    膜体の内上位の膜体の上部に液透過性の低い第3の膜体
    を配置し液透過性の高い第2の囲繞領域を区画する第8
    の工程と、第2〜第5の工程を第2の囲繞領域に対し反
    復する第9の工程と、上下の位置関係をもつてN+1の
    膜体とN個の囲繞領域が得られるまで第8および第9の
    工程を反復する第10の工程とを包含してなるライナの構
    築方法。
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