JPH0798309A - 水分インジケータと水分インジケータ用インキ組成物 - Google Patents

水分インジケータと水分インジケータ用インキ組成物

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JPH0798309A
JPH0798309A JP5241861A JP24186193A JPH0798309A JP H0798309 A JPH0798309 A JP H0798309A JP 5241861 A JP5241861 A JP 5241861A JP 24186193 A JP24186193 A JP 24186193A JP H0798309 A JPH0798309 A JP H0798309A
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JP
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film
water
moisture
moisture indicator
indicator
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JP5241861A
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Inventor
Akiyoshi Iizuka
顕至 飯塚
Jiro Watanabe
二郎 渡辺
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精密電子機器等の内部に取付けられ水没や水
濡れの履歴情報を確実に残すことが可能な水分インジケ
ータとこの水分インジケータの製造に利用される水分イ
ンジケータ用インキ組成物を提供すること。 【構成】 この水分インジケータ10は、高分子結着剤21
とこの中に均一に分散された可視光線の波長以上の粒径
(平均粒径:1.2μm)を有する水溶性染料粒子22と酸
化チタン粉末23を主成分とする被膜2がフィルム1上に
設けられたことを特徴とする。そして、上記被膜が水分
と接触しない限り被膜内の染料粒子の分散状態が初期状
態に保持されるため被膜の色は低濃度を呈する。一方、
水分に触れると染料が溶解して分子状に分散されるため
被膜の色は高濃度に変化しそれにより水濡れの事実を管
理できる。また、周囲が乾燥状態になっても被膜内に侵
入した水分は酸化チタン粉末に吸着されるため被膜濃度
は略一定に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、精密電子機器等の内部
に取付けられ精密電子機器等の水没判定や水濡れ履歴検
査等に利用される水分インジケータに係り、特に、水没
や水濡れの履歴情報を確実に残すことが可能な水分イン
ジケータとこの水分インジケータの製造に利用される水
分インジケータ用インキ組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精密電子機器等には多数の電子部品や金
属導体が搭載されているが、精密電子機器等が水没した
りその内部に水が侵入して電子部品等が水分に触れたり
すると正常な電気特性が失われて誤動作を生じることが
ある。
【0003】そこで、従来においては精密電子機器等の
内部に水分インジケータを取付け、この水分インジケー
タの色変化により精密電子機器等の水没判定や水濡れ履
歴を検査する方法が考えられている。
【0004】このような水分インジケータとしてコバル
ト塩の色変化を利用したものが知られている。すなわ
ち、コバルト塩はそのコバルトイオンの周囲に配位して
いる水分子の数が多いものは赤色、少ないものは青色に
変化する。例えば、CoCl2・6H2Oは淡赤色、Co
Cl2・4H2Oは桃色、CoCl2・2H2Oは淡赤紫
色、2CoCl2・3H2Oは暗青紫色、CoCl2・H2
Oは青紫色、及び、無水物(CoCl2)は淡青色を示
す。そこで、コバルト塩を含むインジケータを上記精密
電子機器等の内部に取付けた場合、侵入した水分の量に
応じてこのインジケータの色彩が変化するため、精密電
子機器等の水没判定や水濡れ履歴を検査できるとされて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コバルト塩
は大気中の温度や湿度の影響に敏感に反応するため、水
没等の事実の有無に係わらず大気中の湿度等の影響によ
り淡赤色から青色へ、またその逆についても簡単に可逆
変化を起こしてしまう。
【0006】このため、上記コバルト塩を利用したイン
ジケータにおいては、精密電子機器等の水没や水濡れの
事実を正確に反映しないと共に、水没や水濡れの履歴情
報を残すことも困難となる、すなわちメモリー性を有さ
ない問題点があった。
【0007】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、周囲の湿度等の
影響を受け難くかつ水没や水濡れの履歴情報を確実に残
すことが可能な(すなわちメモリー性を有する)水分イ
ンジケータとこの水分インジケータの製造に利用される
水分インジケータ用インキ組成物を提供することにあ
る。
【0008】このような技術的背景の下、本発明者等は
上記コバルト塩に代えて水溶性染料の適用を試みた。す
なわち、水溶性染料の粒径と色濃度との関係を各種実験
を繰返しながら詳細に調べたところ、この水溶性染料粒
子の色濃度は、その粒径が可視光線の波長以上の場合に
低く、この染料が水中に分散する等分子状で分散した場
合に高濃度となる特性を有しており、かつ、上記分散状
態が保持される限りその色濃度は湿度等の影響を受け難
いことを見出だした。
【0009】本発明はこのような発見に基づき完成され
たものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、水分に触れたことを色変化により表示する水
分インジケータを前提とし、高分子結着剤とこの高分子
結着在中にそれぞれ分散された有機若しくは無機フィラ
ーと可視光線の波長以上の粒径を有する水溶性染料粒子
とを主成分とした被膜を支持体上に具備することを特徴
とするものである。
【0011】この請求項1記載の発明に係る水分インジ
ケータにおいては、このインジケータが水分と接触しな
い限り被膜内の水溶性染料粒子の分散状態は初期状態に
保持されるため上記被膜の色は低濃度を呈すると共に、
大気中の湿度や温度等が上記被膜に作用しても被膜内の
水溶性染料粒子が分子状に分散されるまでには至らない
ため周囲における湿度等の影響を受け難い利点を有して
いる。
【0012】一方、このインジケータを取付けた精密電
子機器等が水没したり水濡れ等した場合、高分子結着剤
中に分散された有機若しくは無機フィラーの作用により
被膜内への水分の侵入が促進され、かつ、侵入した水分
により被膜内の水溶性染料粒子が溶解し分子状に分散さ
れてその濃度が高くなると共に、水和反応により水溶性
染料の発色若しくは高濃度変化が起こるため上記被膜の
色は高濃度となる。そして、この濃度変化後において周
囲の乾燥状態が変化しても分子状に分散された水溶性染
料の分散状態は保持され、かつ、被膜内に侵入した水分
は上記有機若しくは無機フィラーの作用により吸着され
て蒸発され難いため被膜の色は高濃度のまま維持され
る。
【0013】従って、請求項1記載の発明に係る水分イ
ンジケータは、コバルト塩が適用されている従来の水分
インジケータに較べて周囲における湿度等の影響を受け
難く、かつ、精密電子機器等の水没や水濡れ等の事実を
正確に反映すると共に、その履歴情報を残すことも可能
となる利点を有している。
【0014】尚、被膜内に分散される上記水溶性染料粒
子についてはその粒径が可視光線の波長以上であること
を要するが、実用的には0.5μm以上の平均粒径を有
すれば十分であり、また、高分子結着剤中に均一に分散
されるためには10.0μm以下の平均粒径を有するこ
とが望ましい。請求項2に係る発明はこのような技術的
理由に基づいてなされている。
【0015】すなわち、請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明に係る水分インジケータを前提とし、上記
水溶性染料粒子の平均粒径が0.5μm〜10.0μm
であることを特徴とするものである。
【0016】そして、これ等請求項1〜2に係る発明に
おいて適用できる上記水溶性染料としては、その粒径が
可視光線の波長以上であり、かつ、水溶性でしかも非水
系溶剤に難溶性又は不溶性の染料であれば任意である。
例えば、スルホン酸基等水溶性基を有するアゾ基を主体
とした直線状の構造を持つ水溶性染料、オキシ、カルボ
キシ、スルホン酸基等の酸性基を持つ水溶性染料、上記
酸性基を含まず水溶液中で陽イオンになり、芳香族に置
換した第一級、第二級、又は、第三級アミンが塩酸等の
酸成分と塩を形成する水溶性染料等が挙げられる。
【0017】具体的には下記化学式(1)〜(24)で
示される水溶性染料を例示できるが、上記水溶性染料が
例示されたこれ等染料に当然のことながら限定されるも
のではない。
【0018】
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】 次に、この技術的手段において上記有機又は無機フィラ
ーは、被膜を多孔質構造に形成し、かつ、被膜内への水
分の侵入を促進して上記水溶性染料と水分との接触を促
進させると共に、被膜内に侵入した水分を吸着して水分
の蒸発を抑制させる作用をするものである。このため、
上記有機又は無機フィラーとしては親水性を有すること
が望ましく、具体的には、デンプン、カオリン、タル
ク、微粉末セルロース、珪酸アルミニウム、酸化珪素、
炭酸カルシウム、及び、酸化チタン等が適用できる。但
し、これ等材料例が本発明を限定するものではない。
【0019】また、高分子結着剤は、水溶性高分子、有
機又は無機フィラーを支持体上に固着するために適用さ
れるもので、有機溶剤に可溶な熱可塑性樹脂なら任意な
材料が使用できる。以下、具体例を示すが、これ等材料
例が本発明を限定するものではない。すなわち、この技
術的手段に適用できる高分子結着剤としては、ポリエス
テル系樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体等の塩化ビニル系樹脂;ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸メチルとポリメタクリル酸アルキル
(但しアルキル基の炭素数は2〜6)の共重合体等のア
クリル系樹脂:ポリスチレン;ポリアミド樹脂;ポリビ
ニルブチラール、ポリビニルアセタール等のポリアセタ
ール系樹脂;ポリウレタン樹脂;エポキシ樹脂;石油系
樹脂;メチルセルロース、エチルセルロース、アセチル
セルロース、セルロースアセテートブチレート、ニトロ
セルロース等のセルロース誘導体等が利用できる。
【0020】また、上記有機又は無機フィラーや水溶性
染料粒子が高分子結着在中に分散された被膜を支持する
支持体としては、例えば、紙、合成紙、不織布、合成樹
脂フィルム等が利用できる。
【0021】次に、請求項3〜4に係る発明は、請求項
1〜2記載の発明に係る水分インジケータの製造に利用
される水分インジケータ用インキ組成物に関する。
【0022】すなわち、請求項3に係る発明は、請求項
1又は2記載の発明に係る水分インジケータの製造に使
用される水分インジケータ用インキ組成物を前提とし、
非水系溶剤と、この非水系溶剤中に溶解された高分子結
着剤と、上記非水系溶剤中にそれぞれ分散された有機若
しくは無機フィラーと可視光線の波長以上の粒径を有す
る水溶性染料粒子を含有することを特徴とし、また、請
求項4に係る発明は、請求項3記載の発明に係る水分イ
ンジケータ用インキ組成物を前提とし、水溶性染料粒子
の平均粒径が0.5μm〜10.0μmであることを特
徴とするものである。
【0023】これ等請求項3又は4に係る発明において
適用される非水系溶剤としては、上記水溶性染料粒子及
び有機又は無機フィラー、特に、高分子結着剤を溶解さ
せることを要する。具体的には、芳香族炭化水素、脂肪
族炭化水素、エステル類、ケトン類、及び、アルコール
類等が利用でき、かつ、これ等溶剤を複数混合して適用
してもよい。
【0024】尚、この非水系溶剤は上記支持体への塗布
適性又は印刷適性を考慮してインキ組成物中に適量混合
すればよい。また、上記高分子結着剤の配合割合は水溶
性染料粒子1重量部に対して10〜50重量部、また、
上記有機又は無機フィラーの配合割合は水溶性染料粒子
1重量部に対して50〜100重量部が望ましい。
【0025】尚、上記支持体上への被膜の形成方法とし
ては、印刷法(例えば、グラビア印刷をはじめとする凹
版印刷、オフセット印刷をはじめとする平版印刷、凸版
印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷をはじめとする孔
版印刷等)、コーティング法(例えば、ロールコーティ
ング、グラビアコーティング、スプレーコーティング、
ディップコーティング、ベタコーティング等)等が利用
できる。
【0026】
【作用】請求項1〜2記載の発明に係る水分インジケー
タによれば、高分子結着剤とこの高分子結着在中にそれ
ぞれ分散された有機若しくは無機フィラーと可視光線の
波長以上の粒径を有する水溶性染料粒子とを主成分とし
た被膜を支持体上に具備しており、この水分インジケー
タが水分と接触しない限り被膜内の水溶性染料粒子の分
散状態は初期状態に保持されるため上記被膜の色は低濃
度を呈すると共に、大気中の湿度や温度等が上記被膜に
作用しても被膜内の水溶性染料粒子が分子状に分散され
るまでには至らないため周囲における湿度等の影響を受
け難い。
【0027】一方、この水分インジケータを取付けた精
密電子機器等が水没したり水濡れ等した場合、高分子結
着剤中に分散された有機若しくは無機フィラーの作用に
より被膜内への水分の侵入が促進され、かつ、侵入した
水分により被膜内の水溶性染料粒子が溶解し分子状に分
散されてその濃度が高くなると共に、水和反応により水
溶性染料の発色若しくは高濃度変化が起こるため上記被
膜の色は高濃度となる。しかも、この濃度変化後におい
て周囲の乾燥状態が変化しても分子状に分散された水溶
性染料の分散状態は保持され、かつ、被膜内に侵入した
水分は上記有機若しくは無機フィラーの作用により吸着
されて蒸発され難いため被膜の色を高濃度のまま維持さ
せることが可能となる。
【0028】また、請求項3〜4記載の発明に係る水分
インジケータ用インキ組成物によれば、非水系溶剤と、
この非水系溶剤中に溶解された高分子結着剤と、上記非
水系溶剤中にそれぞれ分散された有機若しくは無機フィ
ラーと可視光線の波長以上の粒径を有する水溶性染料粒
子を含有しているため、このインキ組成物を用いて印刷
法若しくはコーティング法にて支持体上に被膜を形成す
ることにより請求項1〜2に係る水分インジケータを簡
便に製造することが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0030】[実施例1]この実施例に係る水分インジ
ケータ10は、図1〜図2に示すように厚さ100μm
のポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績
(株)社製;商品名E5001]1と、このフィルム1
の略中央部に設けられた淡赤色の被膜2とでその主要部
が構成されている。そして、この被膜2は、ポリエステ
ル系樹脂[東洋紡績(株)社製;商品名バイロン30
0]から成る高分子結着剤21と、この高分子結着剤2
1中にそれぞれ均一に分散された下記化学式(6)で表
される水溶性染料の粒子(平均粒径1.2μm)22及
び酸化チタン粉末23とを主成分として構成されている
ものである。
【0031】
【化6】 尚、この水分インジケータ10は、下記組成のインキ組
成物を分散機(ペイントコンディショナー)で30分間
粉砕分散して染料粒子の平均粒径を1.2μmとした
後、100μm版線のグラビアベタ版によりフィルム1
上にグラビア印刷して製造したものである。
【0032】 (水分インジケータ用インキ組成物) 化学式(6)で示される水溶性染料粒子 1重量部 酸化チタン 80重量部 ポリエステル系樹脂 40重量部 トルエン 80重量部 尚、上記水分インジケータ10の被膜2の光学反射濃度
を測定したところ、0.38であった。そして、この水
分インジケータ10を50℃、90%R.H.の高温多
湿雰囲気中に48時間保存した後上記被膜2の光学反射
濃度を測定したところ、その数値は保存前と同様であ
り、温度・湿度の影響を受け難いことが確認できた。
【0033】次に、上記被膜2上に数滴の水を滴下した
ところ、瞬時に被膜2は濃赤色に変化した。そして、こ
の変色部位の光学反射濃度を測定したところ0.85で
あった。
【0034】続いて、上記変色した水分インジケータ1
0をオーブン中で60℃、24時間の乾燥処理を行った
後、その光学反射濃度を測定したところ、測定された数
値は乾燥処理前と同様0.85であった。
【0035】[実施例2]この実施例に係る水分インジ
ケータは、実施例1に係る水分インジケータ10と同様
に図1〜図2に示すように厚さ250μmのポリ塩化ビ
ニルフィルム[三菱樹脂(株)社製;商品名C−402
0)1と、このフィルム1の略中央部に設けられた淡青
色の被膜2とでその主要部が構成されている。そして、
この被膜2は、ポリエステル系樹脂[東洋紡績(株)社
製;商品名バイロン300]から成る高分子結着剤21
と、この高分子結着剤21中にそれぞれ均一に分散され
た下記化学式(25)で表される水溶性染料の粒子(平
均粒径0.7μm)22及び微粉末セルロース23とを
主成分として構成されているものである。
【0036】
【化7】 尚、この水分インジケータ10は、下記組成のインキ組
成物を分散機(三本ロールミル)で分散して染料粒子の
平均粒径を0.7μmとした後、270メッシュ/イン
チのシルクスクリーンベタ版によりフィルム1上にスク
リーン印刷して製造したものである。
【0037】 (水分インジケータ用インキ組成物) 化学式(25)で示される水溶性染料粒子 1重量部 微粉末セルロース 90重量部 ポリエステル系樹脂 20重量部 芳香族炭化水素(シェル化学(株)製;#100) 30重量部 キシレン 30重量部 尚、上記水分インジケータ10の被膜2の光学反射濃度
を測定したところ、0.31であった。そして、この水
分インジケータ10を50℃、90%R.H.の高温多
湿雰囲気中に48時間保存した後上記被膜2の光学反射
濃度を測定したところ、その数値は保存前と同様であ
り、温度・湿度の影響を受けないことが確認できた。
【0038】次に、上記被膜2上に数滴の水を滴下した
ところ、瞬時に被膜2は濃赤色に変化した。そして、こ
の変色部位の光学反射濃度を測定したところ0.82で
あった。
【0039】続いて、上記変色した水分インジケータ1
0をオーブン中で60℃、24時間の乾燥処理を行った
後、その光学反射濃度を測定しところ、測定された数値
は乾燥処理前と同様0.82であった。
【0040】
【発明の効果】請求項1〜2記載の発明に係る水分イン
ジケータによれば、この水分インジケータが水分と接触
しない限り被膜の色は低濃度を呈し、かつ、大気中の湿
度や温度が作用しても上記被膜は低濃度状態を保持す
る。一方、上記被膜が水分に触れると被膜の色は高濃度
となり、かつ、この濃度状態は大気中の湿度や温度が作
用しても変化され難い。
【0041】従って、この水分インジケータを精密電子
機器等の内部に取付けることにより精密電子機器等の水
没判定や水濡れ履歴検査を正確に行うことが可能になる
と共に、その履歴情報を確実に残すことが可能となる効
果を有している。
【0042】また、請求項3〜4記載の発明に係る水分
インジケータ用インキ組成物によれば、このインキ組成
物を用いて印刷法若しくはコーティング法にて支持体上
に被膜を形成することにより請求項1〜2に係る水分イ
ンジケータを簡便に製造できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るインジケータの斜視図。
【図2】実施例に係るインジケータの断面図。
【符号の説明】
1 フィルム 2 被膜 10 水分インジケータ 21 高分子結着剤 22 水溶性染料粒子 23 酸化チタン粉末

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水分に触れたことを色変化により表示する
    水分インジケータにおいて、 高分子結着剤とこの高分子結着在中にそれぞれ分散され
    た有機若しくは無機フィラーと可視光線の波長以上の粒
    径を有する水溶性染料粒子とを主成分とした被膜を支持
    体上に具備することを特徴とする水分インジケータ。
  2. 【請求項2】上記水溶性染料粒子の平均粒径が0.5μ
    m〜10.0μmであることを特徴とする請求項1記載
    の水分インジケータ。
  3. 【請求項3】非水系溶剤と、この非水系溶剤中に溶解さ
    れた高分子結着剤と、上記非水系溶剤中にそれぞれ分散
    された有機若しくは無機フィラーと可視光線の波長以上
    の粒径を有する水溶性染料粒子を含有することを特徴と
    する水分インジケータ用インキ組成物。
  4. 【請求項4】上記水溶性染料粒子の平均粒径が0.5μ
    m〜10.0μmであることを特徴とする請求項3記載
    の水分インジケータ用インキ組成物。
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