JPH0797645B2 - ピエゾ抵抗素子 - Google Patents

ピエゾ抵抗素子

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JPH0797645B2
JPH0797645B2 JP20696989A JP20696989A JPH0797645B2 JP H0797645 B2 JPH0797645 B2 JP H0797645B2 JP 20696989 A JP20696989 A JP 20696989A JP 20696989 A JP20696989 A JP 20696989A JP H0797645 B2 JPH0797645 B2 JP H0797645B2
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俊朗 篠原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、ピエゾ抵抗素子およびその製造方法に係り、
特に半導体基板上に形成したピエゾ抵抗素子に関する。
(従来の技術) 近年、半導体基板上に形成された半導体薄膜のピエゾ抵
抗効果による抵抗変化や変位による微小な容量変化を検
出することにより、加速度等を検出するようにした超小
形のピエゾ抵抗素子が注目されている。
このようなピエゾ抵抗素子は、薄膜技術を用いて形成さ
れるため、例えば、振動部分の長さが100μm程度、厚
さが1μm程度、チップ全体の大きさが1mm角程度と極
めて小形の素子を形成することができる。また、集積回
路によって他の素子と同一基板上に形成することができ
るという優れた特徴を有している。
このピエゾ抵抗素子構造の1つに、例えば、n型シリコ
ン基板表面にp+拡散層からなる薄膜抵抗体パターンを形
成したものがある。
このようなピエゾ抵抗素子は、150℃以上の高温になる
とpn接合を介してリーク電流が発生するという問題があ
る。
そこで、この問題が解決すべく、2つの方法が提案され
ている。
その1つは、感圧抵抗体として多結晶シリコンを用い、
酸化シリコン膜によって絶縁分離するもので、このよう
にすれば高温下でもリーク電流が発生する心配はない。
しかしながら、この構造では感度が低下するという問題
がある。そこで、レーザ加工技術を用いた再結晶化技術
が提案されているが、この方法によっても、依然として
ゲージファクタは45以下であった。
もう1つは、SOI技術を用いた方法である。
このSOI技術を用いたピエゾ抵抗素子の製造工程を、第
4図(a)乃至第4図(f)に示す。
すなわち、まず、第4図(a)に示すように、表面にp+
拡散層3を形成してなる第1のシリコン基板2と、第4
図(b)に示すように、表面に酸化シリコン膜4を形成
してなる第2のシリコン基板1を用意する。
続いて、第4図(c)に示すように、これら第1および
第2のシリコン基板1,2をそれぞれp+拡散層3および酸
化シリコン膜4が内側となるように接合する。
そして、第4図(d)に示すように、第2のシリコン基
板をエッチング除去し、p+拡散層3を露呈せしめる。
この後、第4図(e)に示すように、p+拡散層3をパタ
ーニングし、この上層を酸化シリコン膜5で被覆し、さ
らに電極パターン6を形成している。
この方法によれば、250℃程度でも良好な電気的特性を
呈し、高いゲージファクタを示している。
しかしながら、この方法では2枚のシリコン基板を用
い、一方をエッチング除去するなど、極めて複雑な製造
工程を必要とするという問題があった。
(発明が解決しようとする課題) このように、従来のピエゾ抵抗素子の形成方法で、高温
下でも感度を維持することができるものを得ようとする
と、複雑な製造工程を必要とし、コストの高騰を招くな
どの問題があった。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、高温での
操作に耐え、高感度でかつ製造の容易なピエゾ抵抗素子
を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) そこで本発明のピエゾ抵抗素子では、ピエゾ抵抗部が周
囲を酸化シリコン膜で絶縁分離されると共に、断面形状
が1つの{100}面と2つの{111}面で囲まれた逆三角
形をなすように形成された単結晶シリコンで構成してい
る。
また、望ましくは、ピエゾ抵抗部が<110>方向に平行
または垂直に配列されたp型シリコン層で構成されるよ
うにしている。
(作用) 上記構成により、ピエゾ抵抗素子の断面形状がシリコン
の1つの{100}面と2つの{111}面で囲まれた逆三角
形をなすように形成されているため、エッチング制御性
が良好で、寸法精度の高いものを得ることができる上、
機械的強度が高いため、矩形の場合よりも小さくするこ
とができ、感度の向上をはかることも可能となる。
形成に際しては、表面が{100}面となるように構成さ
れたシリコン基板表面に側面が{110}面を持つように
複数の溝を形成し、該溝の側面をアルカリエッチング液
を用いた異方性エッチングにより2つの溝で挾まれた領
域の側面{111}面を露出せしめ、整形することによ
り、容易に高精度の素子を形成することができる。
すなわち、本発明のピエゾ抵抗素子は、シリコンのアル
カリ異方性エッチングでは、結晶方位によってエッチン
グ速度が大きく異なるため、エッチング方位を選択する
ことによってのみ、制御性の良好なエッチングを行うこ
とができ、形状の高精度化をはかることが可能となる。
また、表面が酸化シリコン膜で覆われているうえ、pn接
合を用いていないため、リークの発生の心配もない。
さらに、<110>方向に平行または垂直に配列されたp
型シリコン層でピエゾ抵抗部を構成すると極めて高感度
となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ詳細に
説明する。
このピエゾ抵抗素子は、第1図(a)および第1図
(b)に示すように、表面が{100}面の正方形状をな
す単結晶p型のシリコン基板20の周縁部および中心部に
それぞれ各辺に沿って伸長すると共に断面が{111}面
を構成する分離溝9a,9b(9)を形成し、これら分離溝
の間に断面形状が1つの{100}面と2つの{111}面で
囲まれた逆三角形をなす島領域が形成され、この島領域
が各辺に沿って4つのピエゾ抵抗検出領域7a,7b,7c,7d
を構成してなるものである。
この4つのピエゾ抵抗検出領域7a,7b,7c,7dは、周囲が
酸化シリコン膜8を介して分離溝9内に充填された多結
晶シリコン膜10で互いに絶縁分離されると共に、<110
>方向に平行または垂直となるように各辺に沿って、互
いに直交するように配列され、各抵抗検出領域7a,7b,7
c,7dの接続はp+シリコン領域11でなされている。
ここで、第1図(a)は、第1図(b)のA−A断面図
である。
次に、このピエゾ抵抗素子の製造工程について説明す
る。
まず、第2図(a)に示すように、表面が{100}面を
なすように形成されたp型シリコン基板20の上面に酸化
シリコン膜12、窒化シリコン膜13、酸化シリコン膜14の
3層膜を順次堆積しこれらをフォトリソ法により選択的
に除去し、窓を形成する。
次いで、第2図(b)に示すように、この3層膜をマス
クとして塩素ガスを用いた反応性イオンエッチングによ
りシリコン基板20の表面を所定の深さまでエッチング
し、側面が{100}面を持つトレンチ15を形成する。
この後、第2図(c)に示すように、これら3層膜をマ
スクとして水酸化カリウムKOHを用いた異方性エッチン
グにより、シリコン基板20のエッチングを行い、{11
1}面で囲まれた分離溝9を形成する。
このシリコン基板を点線aで示すように反応性イオンエ
ッチングを用いて側面が{110}面を持つようにトレン
チを形成し、この状態で異方性エッチングを行なう方法
について考える。
水酸化カリウムKOHを用いた異方性エッチングにより、
シリコン基板のエッチングを行う場合、{110}面と{1
00}面と{111}面とのエッチング速度の比は、約600:3
00:1であるため、トレンチ側面は{111}面が露出する
まで速やかにエッチングされる。そして4つの{111}
面が露出したところでエッチングはほとんど停止する。
ここで、シリコン島の表面における幅をW、トレンチの
深さをD、エッチング停止時のシリコン島の下部のクビ
レ部分の幅をS、{110}面と{111}面とのなす角をΘ
(Θ=35.26)とするとき、次のような式が成立する。
W=S+2×DtanΘ/2 ……(式) 従って、シリコン島の表面における幅W、トレンチの深
さD、エッチング停止時のシリコン島の下部のくびれ部
分の幅Sのうちの1つを容易に設計することができる。
このようにしてエッチングを行った場合の、エッチング
停止時のシリコン島の下部のくびれ部分の幅Sくびれ部
の残った逆三角形断面を持つ柱状構造が形成されている
様子を示している。
このようにして、{111}面をエッチングストッパとし
て、高精度の形状加工を極めて容易に行うことが可能と
なる。
この後、分離溝表面を酸化し、酸化シリコン膜8を形成
して、シリコン島のくびれ部を酸化し、断面逆三角形状
の島領域を形成する。
そして、CVD法によりこの分離溝内に多結晶シリコン膜
を充填する。
この後、フォトリソ法により、表面の3層膜のコーナー
部に窓を形成し、この窓を介して、ヒ素イオン等の不純
物拡散を行い、p+拡散層11を形成した後、第2図(d)
に示すように、表面の3層膜を除去する。
そして、通常の方法で配線パターンを形成し、ピエゾ抵
抗素子が完成する。
このようにして形成されたピエゾ抵抗素子は、ピエゾ抵
抗領域の断面形状がシリコンの1つの{100}面と2つ
の{111}面で囲まれた逆三角形をなすように形成され
ているため、エッチング制御性が良好で、寸法精度の高
いものを得ることができる。
すなわち、本発明のピエゾ抵抗素子は、エッチング方位
を選択することによってのみ、制御性の良好なエッチン
グを行うことができ、形状の高精度化をはかることが可
能となる。
また、表面が酸化シリコン膜で覆われているうえ、pn接
合を用いていないため、リークの発生の心配もない。ち
なみに操作可能温度は、pn接合を用いた素子の場合は精
々150℃程度であったものが、この素子では250℃程度で
も劣化を招くことはなかった。
また、この素子のゲージファクタは120程度となってお
り、従来の多結晶シリコンを用いた場合のゲージファク
タ40に比べて、感度が大幅に向上していることが分か
る。
次に、本発明の第2の実施例について図面を参照しつつ
詳細に説明する。
この例では、上述したようなピエゾ抵抗素子が、第3図
(a)に示すように、n型シリコン層16内に形成された
p型拡散領域17内に形成するか、または、第3図(b)
に示すようにn型バリア層19上に形成されたp型エピタ
キシャル成長層内に形成されており、このようにするこ
とにより、圧力センサのダイヤフラムとなる肉薄部の形
成に際して、pn接合を電気化学的エッチングのエッチン
グストッパとして用いることができ、厚さの制御が極め
て容易となる。
ここで、70℃の水酸化カリウムをエッチャントとし、n
層に正の電界を印加するようにすれば、n型シリコン層
16あるいはn型バリア層19でエッチングは停止し、ダイ
ヤフラムとなる肉薄部の厚さの制御が容易に可能とな
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、単結晶シリコン
基板表面に、{111}面で囲まれた分離溝を形成し、こ
れら分離溝の間に形成され、断面形状が1つの{100}
面と2つの{111}面で囲まれた逆三角形をなす島領域
をセンサとして用いているため、形状加工が容易で、高
感度のピエゾ抵抗素子を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例のピエゾ抵抗素子を示す
図、第2図(a)乃至第2図(d)は第1図に示したピ
エゾ抵抗素子の製造工程を示す図、第3図(a)乃至第
3図(b)はそれぞれ本発明の他の実施例を示す図、第
4図(a)乃至第4図(f)は従来例のピエゾ抵抗素子
の製造工程を示す図である。 1……第1のシリコン基板、2……第2のシリコン基
板、3……p+拡散層、4……酸化シリコン膜、5……酸
化シリコン膜、6……電極パターン、7……ピエゾ抵抗
領域、8……酸化シリコン膜、9……分離溝、10……多
結晶シリコン膜、11……p+シリコン領域、12……酸化シ
リコン膜、13……窒化シリコン膜、14……酸化シリコン
膜、15……トレンチ、16……n型シリコン層、17……p
型拡散領域、18……p型シリコン層、19……n型バリア
層、20……p型のシリコン基板。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板表面に形成された4つの{11
    1}面で囲まれ、内壁に酸化シリコン膜を形成してなる
    分離溝に囲まれた領域内に形成され、断面が1つの{10
    0}面と2つの{111}面で囲まれた逆三角形をなすよう
    に形成されたピエゾ抵抗部を含むようにしたことを特徴
    とするピエゾ抵抗素子。
  2. 【請求項2】前記ピエゾ抵抗部は、p型シリコン層から
    なり、<110>方向に平行または垂直となるように形成
    されていることを特徴とする請求項(1)記載のピエゾ
    抵抗素子。
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