JPH0797429A - 新規なポリオール組成物及びそれを用いる硬質ポリウレタンフオームの製造方法 - Google Patents

新規なポリオール組成物及びそれを用いる硬質ポリウレタンフオームの製造方法

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JPH0797429A
JPH0797429A JP6183482A JP18348294A JPH0797429A JP H0797429 A JPH0797429 A JP H0797429A JP 6183482 A JP6183482 A JP 6183482A JP 18348294 A JP18348294 A JP 18348294A JP H0797429 A JPH0797429 A JP H0797429A
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polyurethane foam
rigid polyurethane
polyol
foam
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JP6183482A
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English (en)
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Yoshihiko Tanke
良彦 坦ケ
Masayoshi Idomoto
雅義 井戸本
Yasuo Kawahara
康雄 河原
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】発泡剤として、トリクロロフルオロメタンを用
いることなく、高い断熱性やすぐれた寸法安定性ほか改
善された物性を有する低密度の硬質ポリウレタンフオー
ムを発泡効率よく製造する方法を提供する。 【構成】本発明によるポリオール組成物は、一般式
(I) (式中、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシ
プロピレン基を示し、n1、n2及びn3は、オキシエチレン
基の平均付加数を示し、n1+n2+n3=2.0〜3.5の範囲
であり、m1、m2及びm3は、オキシプロピレン基の平均付
加数を示し、m1+m2+m3=3.0〜6.0の範囲である。)
で表わされるN−アミノエチルピペラジンへのアルキレ
ンオキサイド付加物からなる。製造方法は、上記ポリオ
ール組成物を含むポリオール成分と有機ポリイソシアネ
ート成分とを発泡剤の存在下に反応させることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬質ポリウレタンフオ
ームの製造において、ポリオール組成物として好適に用
いることができる新規なアルキレンオキサイド付加物
と、そのようなポリオール組成物をポリオール成分の一
部として用いる硬質ポリウレタンフオームの製造方法に
関し、詳しくは、N−アミノエチルピペラジンへのアル
キレンオキサイド付加物からなる新規なポリオール組成
物と、そのようなポリオール組成物をポリオール成分の
一部として用いる一方、特定フロンであるトリクロロフ
ルオロメタンを発泡剤として用いることなく、且つ、そ
の代替フロンの使用量を低減しつつ、高い断熱性ほか改
善された物性を有する硬質ポリウレタンフオームを製造
する方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンフオームは、すぐれた
断熱材として有用であり、成形性や加工性にもすぐれて
いるところから、電気冷蔵庫の断熱をはじめ、ビル、低
温倉庫、貯蔵タンク、冷凍船、配管等の断熱に至るま
で、広い分野に用いられている。従来、このような硬質
ポリウレタンフオームを製造するには、ポリオール成
分、触媒、整泡剤及び発泡剤を主成分とするA成分と、
有機ポリイソシアネート成分を主成分とするB成分とを
混合反応させ、発泡プロセスと硬化プロセスとを平行し
て進行させて、フオームを形成するワンシヨット法が一
般に用いられている。
【0003】このような硬質ポリウレタンフオームの製
造において、発泡剤としては、従来、主として、特定フ
ロンの一つであるトリクロロモノフルオロメタン(以
下、R−11という。)が用いられており、また、水
も、有機ポリイソシアネートと反応して、二酸化炭素を
発生するところから、化学的発泡剤として、R−11と
よく併用されている。しかし、上記R−11に代表され
る特定フロンといわれる従来のフロンは、化学的に安定
であつて、成層圏まで拡散して、オゾン層を破壊するこ
とが知られており、重大な環境破壊の原因をなすとし
て、最近、その使用が規制され、或いは禁止されるに至
つている。
【0004】そこで、近年、R−11のような特定フロ
ンに代わる発泡剤、即ち、代替フロンについて、鋭意研
究が行なわれており、例えば、一部では、R−11に代
えて、発泡剤をすべて水に置き換えることも研究されて
いる。しかし、このように水のみを発泡剤として用いて
得られるポリウレタンフオームは、セル内のガスがすべ
て炭酸ガスであるので、断熱性が低く、しかも、炭酸ガ
スは、ポリウレタンフオームのセル壁を拡散し、外部に
漏れ出して、セルの内圧が経時的に低下し、フオームが
収縮する。このような問題に対処するために、ポリウレ
タンフオームの密度を高めることは、ある程度は有用で
あるものの、それでも、経時的な断熱性の低下は免れな
い。
【0005】一方、代替フロンとして、近年、オゾン破
壊の度合いの小さいジクロロトリフルオロエタン(HC
FC−123)やジクロロフルオロエタン(HCFC−
141b)が開発されているが、HCFC−123は、
その毒性のために、実用はほぼ不可能であるとみられて
おり、僅かに、HCFC−141bのみが、その実用化
が有望であるとみられている。
【0006】しかし、R−11は沸点が23℃であり、
HCFC−141bは沸点が32℃であり、沸点差が大
きく、更に、HCFC−141bは、硬質ポリウレタン
フオームの製造に用いる有機ポリイソシアネートやポリ
オールへの溶解力も大きいために、HCFC−141b
を発泡剤として用いる方法は、R−11を発泡剤として
用いる従来の硬質ポリウレタンフオームの製造と比較し
て、流動性の低下、得られるフオームの寸法安定性の低
下等、種々の問題がある。他方、HCFC−141b
は、価格が比較的高いために、その使用量を低減するこ
とは、経済的にも、環境保護の観点からも望ましいこと
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
硬質ポリウレタンフオームの製造における上述したよう
な問題を解決するために鋭意研究した結果、ポリオール
成分の一部として、N−アミノエチルピペラジンへのア
ルキレンオキサイド付加物からなる新規なポリオール組
成物を用いると共に、発泡剤として、特定フロンである
トリクロロフルオロメタンに代えて、代替フロンを用い
ることによつて、その量を低減しながら、高い断熱性や
すぐれた寸法安定性ほか改善された物性を有する硬質ポ
リウレタンフオームを発泡効率よく製造することができ
ることを見出して、本発明に至つたものである。
【0008】従つて、本発明は、硬質ポリウレタンフオ
ームの製造においてポリオール組成物として好適に用い
ることができる新規なアルキレンオキサイド付加物と、
そのようなポリオール組成物をポリオール成分の一部と
して用いる硬質ポリウレタンフオームの製造方法を提供
することを目的とする。
【0009】特に、本発明は、そのようなポリオール組
成物をポリオール成分の一部として用いる一方、特定フ
ロンの一つであるトリクロロフルオロメタンを発泡剤と
して用いることなく、且つ、その代替フロンの使用量を
低減しつつ、高い断熱性ほか改善された物性を有する硬
質ポリウレタンフオームを製造する方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による新規なポリ
オール組成物は、一般式(I)
【0011】
【化3】
【0012】(式中、EOはオキシエチレン基を示し、
POはオキシプロピレン基を示し、n1、n2及びn3は、オ
キシエチレン基の平均付加数を示し、n1+n2+n3=2.0
〜3.5の範囲であり、m1、m2及びm3は、オキシプロピレ
ン基の平均付加数を示し、m1+m2+m3=3.0〜6.0の範
囲である。)で表わされるN−アミノエチルピペラジン
へのアルキレンオキサイド付加物からなることを特徴と
する。
【0013】特に、本発明によるこのようなポリオール
組成物は、硬質ポリウレタンフオームを製造するための
ポリオール成分として好適に用いることができる。
【0014】一般に、活性水素を有する化合物を開始剤
として、これにアルキレンオキサイドを付加することに
よつて、アルキレンオキサイド付加物を得ることができ
ることは、既に知られている。
【0015】本発明によるN−アミノエチルピペラジン
へのアルキレンオキサイド付加物からなるポリオール組
成物も、同様にして得ることができる。即ち、先ず、N
−アミノエチルピペラジン1モル部に対して、エチレン
オキサイドを2.0〜3.5モル部の割合にて付加させ(こ
のエチレンオキサイドが前記一般式(I)におけるオキ
シエチレン基を形成し、その平均付加数が式中にn1、n2
及びn3で表わされている。)、次いで、プロピレンオキ
サイドを3.0〜6.0モル部の割合にて付加させる(この
プロピレンオキサイドが前記一般式(I)におけるオキ
シプロピレン基を形成し、その平均付加数が式中にm1
m2及びm3で表わされている。)ことによつて、本発明に
よるN−アミノエチルピペラジンへのアルキレンオキサ
イド付加物からなるポリオール組成物を得ることができ
る。
【0016】より詳しくは、先ず、N−アミノエチルピ
ペラジンに100〜120℃の温度にて所定量のエチレ
ンオキサイドを反応させる。この反応は、無触媒下に進
行するが、必要に応じて、触媒を用いてもよい。このよ
うにして、所定量のエチレンオキサイドを反応させた
後、触媒として、好ましくは、水酸化カリウムのフレー
クを最終生成物量に対して、0.1〜0.4重量%程度用い
て、プロピレンオキサイドを100〜120℃の温度で
反応させる。N−アミノエチルピペラジンに反応させる
べきエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドの使
用量は、目的とする最終製品の分子量又は水酸基価によ
る。
【0017】このようにして、分子量又は水酸基価の設
定に応じてエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド
とを順次、N−アミノエチルピペラジンに付加させた
後、得られた反応混合物にシユウ酸、希硫酸、リン酸等
の酸を加えるか、又は合成ケイ酸マグネシウムのような
アルカリ吸着剤を加えるか、又はこれらの両方の操作を
併用して行なうことによつて、反応混合物中の触媒の水
酸化カリウムを失活させた後、不溶分を濾過によつて除
去し、次いで、減圧又は不活性ガスのバブリング等によ
つて、反応混合物中の水分を除去する。通常は、水分の
含量を0.10%以下にまで脱水するのが好ましい。
【0018】通常、このようにして得られたN−アミノ
エチルピペラジンへのエチレンオキサイド及びプロピレ
ンオキサイド付加物を安定して取り扱うことができるよ
うに、これにBHT(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフエノール)を少なくとも500〜1000ppm 程度
加える。
【0019】本発明による硬質ポリウレタンフオームの
製造方法は、前記一般式(I)で表わされるN−アミノ
エチルピペラジンへのアルキレンオキサイド付加物から
なるポリオール組成物を含むポリオール成分と有機ポリ
イソシアネート成分とを発泡剤の存在下に反応させるこ
とを特徴とする。
【0020】N−アミノエチルピペラジンを開始剤と
し、これにプロピレンオキサイドを付加してなるN−ア
ミノエチルピペラジンへのプロピレンオキサイド付加物
をポリオール成分の一部として用いて、発泡剤の存在下
にこれを有機ポリイソシアネート成分と反応させて、硬
質ポリウレタンフオームを得る方法は、既に、米国特許
第 3,251,788号に記載されているように知られている。
【0021】しかし、上記N−アミノエチルピペラジン
へのプロピレンオキサイド付加物に代えて、前述したよ
うに本発明に従つてエチレンオキサイドとプロピレンオ
キサイドとを順次に付加させてなる付加物(ポリオール
組成物)をポリオール成分の一部として用いることによ
つて、発泡効率を格段に改善することができ、しかも、
発泡剤として、特定フロンであるトリクロロフルオロメ
タンを用いず、代替フロンを用いて、好ましくは、水と
少量の代替フロンとを用いて、より低密度のフオームを
得ることができる。
【0022】更に、本発明によれば、N−アミノエチル
ピペラジンへのプロピレンオキサイド付加物に代えて、
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとをN−ア
ミノエチルピペラジンに順次に付加させてなる付加物
(ポリオール組成物)をポリオール成分の一部として用
いることによつて、反応性の制御が容易であつて、得ら
れる硬質ポリウレタンフオームは湿熱寸法安定性にすぐ
れる。
【0023】このようにして、本発明によれば、発泡剤
として、代替フロンの使用量を低減し、少量を用いるこ
とによつて、高い断熱性やすぐれた寸法安定性ほか改善
された物性を有する硬質ポリウレタンフオームを発泡効
率よく得ることができる。また、スプレー発泡の成形性
にもすぐれる。
【0024】上述したようなエチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドとをN−アミノエチルピペラジンに順
次に付加させてなる付加物(ポリオール組成物)をポリ
オール成分の一部として用いる本発明による硬質ポリウ
レタンフオームの製造方法において、N−アミノエチル
ピペラジン1モル部へのエチレンオキサイドの付加量が
2.0モル部よりも少ないときは、発泡効率を有効に向上
させることができず、他方、3.5モル部を超えるとき
は、このようにエチレンオキサイドを付加させた後、プ
ロピレンオキサイドを付加させて得られるN−アミノエ
チルピペラジンへのアルキレンオキサイド付加物(ポリ
オール組成物)の水酸基価が低すぎることとなり、所要
の強度を有する硬質フオームを得ることができない。
【0025】他方、N−アミノエチルピペラジン1モル
部へのプロピレンオキサイド付加量が3.0モル部よりも
少ないときは、最終的に得られる付加物(ポリオール組
成物)の分子末端にアミノ基や第1級水酸基が多く残存
するようになり、硬質ポリウレタンフオームの製造にお
いて、反応性の制御が困難となるのみならず、スプレー
発泡した場合には、得られるフオームに層間剥離等の問
題が生じる。更に、スコーチが発生することもある。他
方、プロピレンオキサイドの付加量が6.0モル部よりも
多いときは、得られる付加物(ポリオール組成物)の水
酸基価が低すぎることとなり、所要の強度を有する硬質
フオームを得ることができない。
【0026】本発明において、N−アミノエチルピペラ
ジンへのアルキレンオキサイド付加物(ポリオール組成
物)は、好ましくは、先ず、N−アミノエチルピペラジ
ン1モル部にエチレンオキサイド2.5〜3.0モル部を付
加させ、次いで、プロピレンオキサイド3.5〜6.0モル
部を付加させてなる付加物である。
【0027】本発明において、N−アミノエチルピペラ
ジンへのアルキレンオキサイド付加物からなるポリオー
ル組成物は、上述したエチレンオキサイド及びプロピレ
ンオキサイドの付加量、即ち、その構造から、その水酸
基価は、430mgKOH/g以下の範囲にある。しか
し、水酸基価の下限は、300mgKOH/gであるこ
とが望ましい。水酸基価が300mgKOH/gよりも
小さいときは、所要の強度を有する硬質フオームを得る
ことができない。このように、水酸基価が300〜43
0mgKOH/gの範囲にあるN−アミノエチルピペラ
ジンへのアルキレンオキサイド付加物からなるポリオー
ル組成物は、平均分子量からいえば、350〜561の
範囲にある。
【0028】更に、本発明においては、上記N−アミノ
エチルピペラジンへのアルキレンオキサイド付加物から
なるポリオール組成物は、用いるポリオール成分におい
て、10〜40重量%の範囲で用いられる。ポリオール
成分において、N−アミノエチルピペラジンへのアルキ
レンオキサイド付加物からなるポリオール組成物が10
重量%よりも少ないときは、前述した種々の目的を達成
することができず、他方、40重量%を超えるときは、
反応の制御が困難である。
【0029】ポリオール成分において、上記第1のポリ
オールとしてのN−アミノエチルピペラジンへのアルキ
レンオキサイド付加物からなるポリオール組成物と共に
用いる第2のポリオールは、どのようなものでもよい
が、しかし、本発明においては、第2のポリオールは、
用いるポリオール成分が全体として300〜700mg
KOH/gの範囲の水酸基価を有するような水酸基価を
有することが好ましい。ポリオール成分の水酸基価が全
体として300mgKOH/gよりも小さいときは、得
られる硬質フオームが所要の強度をもたず、他方、70
0mgKOH/gを超えるときは、得られる硬質フオー
ムが脆く、また、接着性も低下する。
【0030】上記第2のポリオールの好ましい例とし
て、分子内に2つ以上の活性水素を有する多官能、好ま
しくは、3〜6官能の有機化合物の1種又は2種以上に
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレン
オキサイド等のアルキレンオキサイド又はこれらの混合
物を付加して得られる水酸基価300〜800mgKO
H/gのポリエーテルポリオールを挙げることができ
る。上記多官能の有機化合物としては、例えば、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ジグリセリン、メチルグルコシド、シヨ糖、ソルビ
トール等の多価アルコールや、エチレンジアミン等の脂
肪族多価アミン、o−、m−トリレンジアミン等の芳香
族多価アミンや、トリエタノールアミン等のようなアル
カノールアミンを挙げることができる。
【0031】本発明において、有機ポリイソシアネート
成分としては、クルードMDI、クルードTDI、TD
I−プレポリマーや、これらの混合物を用いることがで
きるが、特に、クルードMDI、即ち、ポリメチレンポ
リフエニルポリイソシアネートを70重量%以上の範囲
で含むものが好ましく用いられる。上記クルードMDI
としては、例えば、ルプラネートM−12S、ルプラネ
ートM−20S(武田バーディシュウレタン工業製)、
PAPI−135(三菱化成ダウ製)、スミジュール4
4V−10、スミジュール44V−20(住友バイエル
ウレタン製)、ミリオネートMR−100、ミリオネー
トMR−200(日本ポリウレタン工業製)等の市販品
を好適に用いることができる。
【0032】本発明においては、このような有機ポリイ
ソシアネート成分は、ポリオール成分に対して、イソシ
アネート指数が85〜150の範囲で用いられる。イソ
シアネート指数は、〔実際に用いた有機ポリイソシアネ
ートの量/ヒドロキシル化合物(ポリオール)(と、も
しあれば水と)の活性水素との反応に必要な有機ポリイ
ソシアネートの計算量〕×100で定義される。イソシ
アネート指数が85よりも小さいときは、得られる硬質
ポリウレタンフオームの寸法安定性に劣り、他方、15
0を超えるときは、製造時、スコーチが生じたり、或い
は得られる硬質フオームが脆くなる。
【0033】次に、本発明において、R−11で代表さ
れる特定フロンの代替物として用いる代替フロンとして
は、水素原子を有するクロロフルオロカーボン(クロロ
フルオロ炭素)(即ち、好ましくは1〜2の炭素のクロ
ロフルオロアルカン)、水素原子を有するフルオロカー
ボン(フルオロ炭素)(即ち、好ましくは2〜4の炭素
のフルオロアルカン)、又はパーフルオロカーボン(パ
ーフルオロ炭素)(即ち、好ましくは2〜6の炭素のパ
ーフルオロアルカン)を挙げることができる。これらの
化合物は、すべて低い沸点を有し、揮発性である。
【0034】従つて、このような代替フロンとして、例
えば、HCFC−141b、HCFC−123(1,1−
ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン、沸点27.5
℃)、HCFC−142b(1−クロロ−1,1−ジフル
オロエタン、沸点−9.7℃)、HCFC−22(クロロ
ジフルオロメタン、沸点−40.8℃)、HFC−134
a(1−フルオロ−2,2,2−トリフルオロエタン、沸点
−26.3℃)等を挙げることができる。特に、本発明に
おいては、これらのなかでも、HCFC−141bが好
ましくが用いられる。上記のほか、脂肪族や脂環式炭化
水素、例えば、n−ペンタン、シクロペンタン、イソペ
ンタン等やこれらの混合物や、二塩化メチレンも発泡剤
として用いることができる。
【0035】本発明において、上記した代替フロンの使
用量は、目的とするフオームの密度によつて定められる
が、例えば、HCFC−141bについては、用いるポ
リオール混合物100重量部に対して、通常、10〜6
0重量部の範囲で用いられる。また、HCFC−22
等、常温で気体の化合物は、用いるポリオール混合物1
00重量部に対して、通常、20重量以下の範囲であ
る。
【0036】本発明において、好ましくは、上記代替フ
ロンは、水と併用される。上記した代替フロンのうち、
HCFC−141bは、本発明において、特に好ましい
ものの一つであるが、しかし、これは高価であるので、
その使用量を低減することが望ましい。他方、上記代替
フロンと共に水を発泡剤として併用することは、フオー
ムのセル内に炭酸ガスとHCFC−141bとが併存す
ることとなり、フオームの製造に際して、発泡反応の
後、室温付近では、セル内のHCFC−141bは凝縮
するので、得られたフオームのセル内圧は低下するが、
炭酸ガスは、一層の低温まで気体状態であるので、それ
以上の内圧低下を免れることができる。
【0037】一般に、得られるフオームの寸法安定性
は、骨格強度とセル内外の圧力差に依存するが、発泡剤
として、上記代替フロンと水とを併用すれば、セル内に
炭酸ガスが存在する分だけ、フオーム製造時と得られた
フオームを室温付近まで冷却したときとのセルの内外の
圧力差が小さく、従つて、寸法安定性が改善されること
となる。このように、本発明においては、得られるフオ
ームの物性上のみならず、経済上の観点からも、代替フ
ロンと水とを発泡剤として併用することが有利である。
【0038】上述したように、水を発泡剤として、代替
フロン、特に、HCFC−141bと併用する場合に
は、ポリオール成分100重量部に対して、HCFC−
141bを15〜40重量部、水を1.0〜3.0重量部の
範囲で用いるのが好ましい。発泡剤としての水の量がポ
リオール成分100重量部に対して、1.0重量部よりも
少ないときは、発泡効率が十分に改善されず、他方、3.
0重量部を超えるときは、得られる硬質フオームのセル
中の炭酸ガスの拡散による寸法安定性の低下のおそれが
ある。
【0039】本発明においては、硬質ポリウレタンフオ
ームの製造に際して、触媒や整泡剤を用いてもよい。触
媒としては、従来より知られている触媒であれば、特に
限定されるものではないが、通常、アミン系触媒として
知られているアミン類が好ましく用いられる。このよう
なアミン類としては、例えば、テトラメチルヘキサンジ
アミン(TMHDA、カオライザー No.1(花王製)、
トヨキャットMR(東ソー製))、ペンタメチルジエチ
レントリアミン(PMDETA、カオライザーNo.3
(花王製)、トヨキャットDT(東ソー製))、トリエ
チレンジアミンのジプロピレングリコール溶液(TED
A L−33、ダブコ33LV(エアーブロダクツ
製))、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル
(トヨキャットET(東ソー製))等を上げることがで
きる。これら触媒は、単独にて、又は混合して用いられ
る。
【0040】更に、触媒としては、上記以外のアミン系
触媒や、ここに例示しないスズ系触媒等も用いられる。
特に、スプレー発泡によるフオームの製造においては、
オクチル酸鉛、ジブチルスズジラウレート等の有機金属
化合物を併用することが好ましい。触媒は、通常、用い
るポリオール成分に基づいて、0.01〜5重量%の範囲
で用いられる。
【0041】また、本発明において、整泡剤としても、
従来、硬質ポリウレタンフオームの製造に用いられてい
る市販品が、特に限定されることなく、用いられる。こ
のような整泡剤としては、例えば、B−8404、B−
8407、B−8425(ゴールドシュミット社製)、
F−305、F−345、F−373(信越化学(株)
製)、SH−193(東レダウコーニング(株)製)、
L−5420、L−5430、L−5350(日本ユニ
カー(株)製)等を挙げることができる。更に、上記の
ような硬質フオーム用の整泡剤のほかに、より活性の高
い一般軟質フオーム用の整泡剤(例えば、B−8017
等)を用いることができる。このような整泡剤は、本発
明においては、通常、用いるポリオール混合物100重
量部当りに0.5〜5重量%の範囲で用いられる。
【0042】更に、本発明においては、必要に応じて、
難燃剤、酸化防止剤、着色剤等の添加剤を用いることが
できる。難燃剤としては、例えば、トリスクロロプロピ
ルホスフェート(TCPP)が好ましく用いられる。ま
た、ポリオールプレミックスを調製した場合、これに減
粘剤を配合することもできる。このような減粘剤として
は、例えば、プロピレンカーボネートを例示することが
できる。
【0043】本発明による硬質ポリウレタンフオーム
は、通常の方法によつて得ることができる。例えば、上
述したような種々の原料を均一に混合し、高圧発泡機を
用いて成形発泡させればよい。本発明による硬質ポリウ
レタンフオームは、自由発泡フオームとして、通常、約
20〜50kg/m3の密度を有する。
【0044】
【発明の効果】本発明の方法によれば、以上のように、
ポリオール成分と有機ポリイソシアネート成分とを発泡
剤の存在下に反応させる硬質ポリウレタンフオームの製
造方法において、N−アミノエチルピペラジンを開始剤
とし、これに所定の順序にて所定量のエチレンオキサイ
ドとプロピレンオキサイドを付加してなる付加物からな
るポリオール組成物をポリオール成分の一部として用い
ることによつて、発泡効率よく、低密度の硬質ポリウレ
タンフオームを得ることができ、かくして得られる硬質
フオームは、寸法安定性にもすぐれる。更に、かかる硬
質ポリウレタンフオームは、高い断熱性とすぐれた成形
性とを有し、住宅、冷蔵庫等の断熱材として有用であ
る。
【0045】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を説
明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定される
ものではない。尚、実施例及び比較例において用いた原
料は下記のとおりである。
【0046】ポリオールA:N−アミノエチルピペラジ
ンを開始剤とし、これに最初に3モルのエチレンオキサ
イドを付加し、次に、3.8モルのプロピレンオキサイド
を付加してなる水酸基価353mgKOH/g、粘度2
900ミリパスカル・秒、分子末端に第1級水酸基を1
4%有するポリオールであつて、本発明で規定する範囲
内にある。 ポリオールB:N−アミノエチルピペラジンを開始剤と
し、これに最初に2.5モルのエチレンオキサイドを付加
し、次に、3モルのプロピレンオキサイドを付加してな
る水酸基価405mgKOH/g、粘度3500ミリパ
スカル・秒、分子末端に第1級水酸基を19%有する末
端第2級水酸基を有するポリオールであつて、本発明で
規定する範囲内にある。
【0047】ポリオールC:N−アミノエチルピペラジ
ンを開始剤とし、これに5.8モルのプロピレンオキサイ
ドを付加してなる水酸基価360mgKOH/g、粘度
5500ミリパスカル・秒の末端第2級水酸基を有する
ポリオールであつて、本発明で規定する範囲内にない。 ポリオールD:N−アミノエチルピペラジンを開始剤と
し、これに最初に3.5モルのプロピレンオキサイドを付
加し、次に、2モルのエチレンオキサイドを付加してな
る水酸基価415mgKOH/g、粘度3500ミリパ
スカル・秒の末端第2級水酸基を25%含むポリオール
であつて、本発明で規定する範囲内にない。 ポリオールE:N−アミノエチルピペラジンを開始剤と
し、これに4モルのエチレンオキサイドを付加してなる
水酸基価551mgKOH/g、粘度5800ミリパス
カル・秒のすべての末端水酸基が第1級水酸基であるポ
リオールであつて、本発明で規定する範囲内にない。
【0048】ポリオールF:ショ糖とグリセリンとの混
合物を開始剤とし、これにプロピレンオキサイドを付加
してなる水酸基価450mgKOH/g、粘度6000
ミリパスカル・秒のポリオール。 ポリオールG:トリレンジアミンとトリエタノールアミ
ンとの混合物にプロピレンオキサイドを付加してなる水
酸基価460mgKOH/g、粘度5500ミリパスカ
ル・秒のポリオール。 ポリオールH:エチレンジアミンを開始剤とし、これに
4モルのプロピレンオキサイドを付加してなる水酸基価
770mgKOH/g、粘度50000ミリパスカル・
秒のポリオール。 ポリオールI:トリレンジアミンとトリエタノールアミ
ンとの混合物にプロピレンオキサイドを付加してなる水
酸基価455mgKOH/g、粘度10000ミリパス
カル・秒のポリオール。
【0049】また、以下において、略号は次のものを意
味する。 CT(クリームタイム):反応液を混合し始めてから、
反応混合物がクリーム状に立ち上がり始めるまでの時間
(秒)をいう。 GT(ゲルタイム):反応液を混合し始めてから、増粘
が起こり、ゲル強度が出始めるまでの時間(秒)をい
う。 TMHDA:テトラメチルヘキサンジアミン(アミン触
媒の1種) TCPP:トリスクロロプロピルホスフエート ルプラネートM−20S:武田バーディッシェウレタン
工業(株)製ポリメチレンポリフエニルポリイソシアネ
ート(25℃における粘度180ミリパスカル・秒(セ
ンチポイズ))。 ミリオネートMR−100:日本ポリウレタン工業
(株)製ポリメチレンポリフエニルポリイソシアネート
(25℃における粘度170ミリパスカル・秒(センチ
ポイズ))。
【0050】更に、フオーム物性のうち、次の物性は、
下記のようにして測定した。 圧縮強度:フオームの立ち上がり方向の10%圧縮時の
強度を測定した。 寸法安定性:−30℃×24時間後及び/又は50℃、
95%加湿×24時間後の発泡方向に平行及び垂直方向
の寸法変化を測定した。
【0051】ポリオールAの製造例 加熱及び攪拌装置を備え、加圧可能である容量70リッ
トルの反応釜にN−アミノエチルピペラジン15kgを仕
込み、反応釜内を窒素置換した後、110℃に加熱し、
これにエチレンオキサイド15.3kgを4時間を要して、
逐次反応させた。この後、1時間、熟成して、エチレン
オキサイドの反応を終了させた。次いで、反応混合物に
水酸化カリウムフレーク125gを加え、この後、11
0〜120℃の温度に保持しつつ、これにプロピレンオ
キサイド25.6kgを4時間を要して送入し、反応させ
た。この後、120〜130℃に加熱し、1時間、熟成
した。
【0052】次いで、シユウ酸二水和物130gを水1
リットルに溶解させて、水溶液とし、これを上記得られ
た反応混合物に加え、触媒の水酸化カリウムを中和した
後、反応混合物を脱水した。次いで、触媒の水酸化カリ
ウムと反応混合物に加えたシユウ酸との反応によつて生
成したシユウ酸カリウムを上記反応混合物からフイルタ
ープレスにて加圧濾過し、取り除いて、ポリオールAを
得た。
【0053】 (計算値は、先のオキシエチレン基の平均付加数n1+n2
+n3=3.0、オキシプロピレン基の平均付加数m1+m2
m3=3.8としての値である。)
【0054】赤外線吸収スペクトル ポリオールAの赤外線吸収スペクトルを図1に示す。 1100cm-1付近 −C−O−C−の伸縮吸収バンド 1500cm-1付近 −C−Hの変角吸収バンド 2800〜3000cm-1付近 −C−Hの伸縮吸収バン
【0055】プロトン核磁気共鳴スペクトル ポリオールAのプロトン核磁気共鳴スペクトルを図2に
示す。 1.1ppm 付近 メチル基の3つのプロトン 2.5ppm 付近 −NCH2CH2N−基のエチレン基の4つのプ
ロトン 2.7ppm 付近 −NCH2CH2O−基の窒素に結合しているメ
チレン基の2つのプロトン 3.1〜3.8ppm 付近 CH2O−基の2つのプロトン 3.9ppm 付近 オキシプロピレン基のメチンプロトン また、ポリオールAを無水トリフルオロ酢酸にてトリフ
ルオロアセチル化してなるエステル化合物のプロトン核
磁気共鳴スペクトルを図3に示す。
【0056】実施例I、比較例I及びII 表1に示す処方に従つて、ハンドミキシング法にて自由
発泡フオームを製造した。即ち、ポリオール成分200
重量部に整泡剤、触媒、難燃剤及び発泡剤を予め混合
し、液温を20±1℃に調整して、ポリオールプレミツ
クスとした。次に、予め液温を20±1℃に調整したル
プラネートM−20Sを上記プレミツクスに加え、直ち
にホモディスパーで3〜5秒間攪拌した後、離型紙を折
り込んだ25cm角の上方を開放した木製箱に注入し、ウ
レタンフオームを製造した。同様にして、表2及び表3
に示す処方によつて、比較例としてのウレタンフオーム
を製造した。上記の硬質フオームの製造において、反応
性と得られたフオームの物性を表1から表3に示す。
【0057】また、実施例I、比較例I及び比較例IIに
ついて、図4にHCFC−141bの添加量と得られた
自由発泡フオームの密度との関係を示す。いずれも、ポ
リオール成分に対して同じ割合にてHCFC−141b
を用いているが、実施例Iによれば、比較例I及びIIの
いずれの場合よりも低密度のフオームを得ることができ
る。用いるポリオール成分にかかわらずに、発泡効率が
同じであれば、同じ密度のフオームを得ることができる
はずであるが、用いるポリオール成分によつて、得られ
るフオームの密度に差異が生じており、この差異が発泡
効率の差であり、即ち、本発明による低密度化の効果で
ある。かくして、本発明によれば、ポリオール成分の一
部として、前記N−アミノエチルピペラジンへのアルキ
レンオキサイド付加物を用いることによつて、フオーム
の低密度化の効果を得ることができる。
【0058】また、比較例I−4は、密度が25.1kg/
m3であるにもかかわらず、収縮が起こり、寸法安定性が
よくない。これに対して、実施例I−3は、密度が24.
6kg/m3であつて、より低密度であるが、良好な寸法安
定性を示しており、寸法安定性への寄与も明らかであ
る。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】実施例II、比較例III 及びIV 表4及び表5に示す処方にて、同様に自由発泡フオーム
を製造した。この硬質フオームの製造において、反応性
と得られたフオームの物性を表4及び表5に示す。ま
た、実施例IIと比較例III について、HCFC−141
bの使用量と得られたフオームの密度との自由発泡フオ
ームの密度との関係を図5に示すように、低密度効果
は、ポリオールに付加するエチレンオキサイドの位置に
よつて異なり、本発明の効果が明らかである。
【0063】更に、湿熱下の寸法安定性についても、実
施例IIによる硬質フオームが比較例III 及びIVに比べて
改善されていることが明らかである。比較例IVは、全部
がエチレンオキサイド付加物からなるポリオール組成物
を用いるものであるが、反応性が高すぎて、反応の制御
ができないうえ、湿熱寸法安定性が極めて悪い。
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】実施例III 下記に示す処方(重量部)にてプレミックスを調製し
た。このプレミックスの粘度は25℃において85ミリ
パスカル・秒であつた。 ポリオールA 30 ポリオールH 40 ポリオールI 30 TCPP 15 SH−193 1.5 水 1.0 TEDA L−33 2.0 オクチル酸鉛(20%) 0.3 HCFC−141b 50 このプレミックスとミリオネートMR−100とを等容
量部数を用い、ガスマー社製H−2000型スプレー発
泡機にて5mm合板上にスプレー発泡を行なつた。得られ
たフオームは、すぐれた外観を有し、層間剥離やクラツ
クは認められなかつた。フオームの物性も下に示すよう
にすぐれたものであつた。
【0067】 発泡層数 3 フオーム厚さ 120mm フオーム仕上がり密度 30.0kg/m3 −30℃×24時間後の寸法安定性 発泡方向に平行な方向 −0.37% 発泡方向に垂直の方向 −0.22% 接着強度 2.56kg/cm2 (フ
オーム破壊) 熱伝導率 0.0160kcal/m・
hr・℃ 燃焼性(JIS A−9512) 自己消火性(40
秒、37mm)
【図面の簡単な説明】
【図1】は、ポリオールAの赤外線吸収スペクトルであ
る。
【図2】は、ポリオールAのプロトン核磁気共鳴スペク
トルである。
【図3】は、ポリオールAを無水トリフルオロ酢酸にて
トリフルオロアセチル化してなるエステル化合物のプロ
トン核磁気共鳴スペクトルである。
【図4】は、実施例I、比較例I及び比較例IIについ
て、HCFC−141bの使用量と得られた自由発泡フ
オームの密度との関係を示すグラフである。
【図5】は、実施例II及び比較例III について、HCF
C−141bの使用量と得られた自由発泡フオームの密
度との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシ
    プロピレン基を示し、n1、n2及びn3は、オキシエチレン
    基の平均付加数を示し、n1+n2+n3=2.0〜3.5の範囲
    であり、m1、m2及びm3は、オキシプロピレン基の平均付
    加数を示し、m1+m2+m3=3.0〜6.0の範囲である。)
    で表わされるN−アミノエチルピペラジンへのアルキレ
    ンオキサイド付加物からなるポリオール組成物。
  2. 【請求項2】水酸基価が300〜430mgKOH/g
    である請求項1記載のポリオール組成物。
  3. 【請求項3】硬質ポリウレタンフオームの製造におい
    て、ポリオールとして用いるための請求項1又は2記載
    のポリオール組成物。
  4. 【請求項4】一般式(I) 【化2】 (式中、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシ
    プロピレン基を示し、n1、n2及びn3は、オキシエチレン
    基の平均付加数を示し、n1+n2+n3=2.0〜3.5の範囲
    であり、m1、m2及びm3は、オキシプロピレン基の平均付
    加数を示し、m1+m2+m3=3.0〜6.0の範囲である。)
    で表わされるN−アミノエチルピペラジンへのアルキレ
    ンオキサイド付加物からなるポリオール組成物を含むポ
    リオール成分と有機ポリイソシアネート成分とを発泡剤
    の存在下に反応させることを特徴とする硬質ポリウレタ
    ンフオームの製造方法。
  5. 【請求項5】N−アミノエチルピペラジンへのアルキレ
    ンオキサイド付加物からなるポリオール組成物の水酸基
    価が300〜430mgKOH/gである請求項4記載
    の硬質ポリウレタンフオームの製造方法。
  6. 【請求項6】ポリオール成分がN−アミノエチルピペラ
    ジンへのアルキレンオキサイド付加物からなるポリオー
    ル組成物を10〜40重量%の範囲で含む請求項4記載
    の硬質ポリウレタンフオームの製造方法。
  7. 【請求項7】ポリオール成分の水酸基価が300〜70
    0mgKOH/gの範囲にある請求項4記載の硬質ポリ
    ウレタンフオームの製造方法。
  8. 【請求項8】発泡剤が水素原子を有するクロロフルオロ
    カーボン、水素原子を有するフルオロカーボンおよびパ
    ーフルオロカーボンよりなる群から選ばれる少なくとも
    1種の代替フロンである請求項4記載の硬質ポリウレタ
    ンフオームの製造方法。
  9. 【請求項9】発泡剤が水素原子を有するクロロフルオロ
    カーボン、水素原子を有するフルオロカーボンおよびパ
    ーフルオロカーボンよりなる群から選ばれる少なくとも
    1種の代替フロンと水との混合物である請求項4記載の
    硬質ポリウレタンフオームの製造方法。
  10. 【請求項10】発泡剤が1,1−ジクロロ−1−フルオロ
    エタンである請求項4記載の硬質ポリウレタンフオーム
    の製造方法。
  11. 【請求項11】発泡剤が1,1−ジクロロ−1−フルオロ
    エタンと水との混合物である請求項4記載の硬質ポリウ
    レタンフオームの製造方法。
  12. 【請求項12】ポリオール成分100重量部に対して、
    1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン15〜40重量部
    と水1.0〜3.0重量部とを発泡剤として用いる請求項4
    記載の硬質ポリウレタンフオームの製造方法。
  13. 【請求項13】ポリイソシアネート成分がポリメチレン
    ポリフェニルポリイソシアネートである請求項4記載の
    硬質ポリウレタンフオームの製造方法。
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