JPH0797239A - 防火性積層ガラス構造物及びその製造方法 - Google Patents

防火性積層ガラス構造物及びその製造方法

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JPH0797239A
JPH0797239A JP6155506A JP15550694A JPH0797239A JP H0797239 A JPH0797239 A JP H0797239A JP 6155506 A JP6155506 A JP 6155506A JP 15550694 A JP15550694 A JP 15550694A JP H0797239 A JPH0797239 A JP H0797239A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 5ないし30℃で24時間以上流動性の混合
物を形成し、45℃以上に加熱すると24時間以内に透
明なゲルに変化するような比率で、アルミニウム成分、
燐酸成分、アミン成分及び随意水を含んで成るゲルを含
有する積層ガラス構造物を提供する。例えば該アルミニ
ウム成分は水酸化アルミニウムであり、燐酸成分は正燐
酸であり及びアミン成分がアンモニア及び/又は第一及
び/又は第二モノ−及び/又はポリアミンとエポキシド
の付加生成物である。 【効果】 この積層ガラス構造物は優れた火災防護作用
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸性燐酸塩のアミン塩を
基剤としたゲルを含有する積層ガラス構造物及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】積層
ガラス構造物中の中間層として通常水を含むゲルの使用
は既知である。アルカリ金属ケイ酸塩ゲル又は有機重合
体を基剤としたゲルが一般にこの目的に使用されてい
る。前者はアルカリ金属を含有するために火災の場合高
温におけるガラスの溶け出し(melt throug
h)又は流れ出し(flow away)を促進すると
いう欠点を有し、及び後者は水の蒸発後に燃焼して無防
備のガラスが残るという欠点を有している。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明によれば5ないし
30℃で24時間以上流動性の混合物を形成し、45℃
以上に加熱すると24時間以内に透明なゲルに変わるよ
うな比率で、アルミニウム成分、燐成分、アミン成分及
び随意水を含んで成る防火性ゲルを含有することを特徴
とする火災防護作用を有する積層ガラス構造物が提供さ
れる。
【0004】好適なアルミニウム成分は水酸化アルミニ
ウムであり、好適な燐成分は正燐酸であり、及び好適な
アミン成分はアンモニア及び第一及び/又は第二モノ−
及び/又はポリアミン、例えばエタノールアミンのエポ
キシドの付加生成物である。酸性燐酸塩のアミン塩を基
剤とする防火性ゲルは、アルミニウム化合物及び正燐酸
から酸性燐酸アルミニウムを製造し、これを20ないし
85重量%濃度に水溶液中で、アミノアルコールと、下
記の ―アルミニウム化合物1モル当たり2ないし4モルの正
燐酸及び ―濃度20ないし85重量%の水溶液中の酸性燐酸アル
ミニウム100g当たり0.5ないし1.5モルのアミノ
アルコール 比率を保持しながら反応させることによって製造され
る。
【0005】好適にはアルミニウム化合物1モル当たり
2.5ないし3モルの正燐酸、及び酸性燐酸アルミニウ
ム100g当たり0.9ないし1.3モルのアミノアルコ
ールが使用される。
【0006】もし例えば出発物質としてアルミニウムト
リス−燐酸塩の濃度20重量%の水溶液が使用されるな
らば、例えば燐酸塩固形分100重量部当たり45ない
し65重量部、好適には50ないし60重量部のエタノ
ールアミンが使用できる。もし例えば出発物質としてア
ルミニウムトリス−燐酸塩の濃度80重量%の水溶液が
使用されるならば、例えば燐酸塩固形分100重量部当
たり30ないし70重量部、好適には45ないし65重
量部のエタノールアミンが使用できる。例示したアルミ
ニウムトリス−燐酸塩の溶液の他の濃度及び使用される
エタノールアミンの好適な量は、上記の部分的なデータ
の数値を直線的に内挿することにより決定することがで
きる。
【0007】防火性ゲルのアミノアルコール成分として
はとりわけアンモニア及び第一及び/又は第二、脂肪
族、芳香族及び/又は芳香脂肪族(araliphat
ic)モノ−及び/又はポリアミンへのエポキシド、好
適にはエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド
の付加生成物が挙げられる。好適な付加生成物はアルキ
ル残基当たり1ないし20C原子を有するモノ−及び/
又はジアルキルアミンとの付加生成物であり、好適には
メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチル
アミン、オレイルアミン、アニリン及びポリアルキレン
−ポリアミンとのエチレンオキシド及び/又はプロピレ
ンオキシドの付加生成物である。エタノールアミン、特
にモノ−エタノールアミンが好適である。
【0008】上記の方法によれば、5ないし30℃で2
4時間以上流動性であり、45℃以上の温度に加熱する
と24時間以内に一般にもはや流動しない、明るく透明
な、高粘性のゲル状に変化する防火性ゲルが提供され
る。
【0009】本発明においては、上記のような防火性ゲ
ルを火災に対する予防的防護の目的で使用する。
【0010】ゲル化の前に、必要に応じて防火性ゲルに
更に物質を添加することができる。この目的に適う物質
の例は:例えば粉末、フレーク、(中空)ビーズ又は顆
粒状の充填剤であり、これらは例えばガラス、黒鉛、発
泡した及び/又は発泡性の黒鉛、カーボン粒子、カーボ
ン繊維、鉱物繊維、雲母、他のケイ酸塩、二酸化チタ
ン、パーライト、ひる石、アスベスト、ケイ酸、石英、
アルミノケイ酸塩(alumosilicate)及び
/又はホウケイ酸塩(borosilicate)であ
ることができる。着色剤、光安定剤、遊離基捕捉剤、電
磁波スペクトルの濾光又は暗色化効果を達成する特定の
吸収性を有する物質、金属粉、金属繊維又は金属箔、セ
ルロース、殿粉、砂糖、ポリオール、ホトクロミズム形
成剤、成核剤(火炎に暴露された場合発泡を開始し及び
均一化するための)殺生物剤及び/又は芳香物質も対象
となる。こうした他の物質は本発明による防火性ゲル中
に合計、例えば0ないし60重量%の量が存在可能であ
る。
【0011】防火性ゲルは随意機械的補強のために更に
例えば極めて種々の材料から成る不織布、網目、格子、
針金、繊維及び/又は繊維ストランドを含むことができ
る。
【0012】本発明の積層ガラス構造物は、好ましくは
単層又は多層積層ガラス構造物である。これらはゲル化
する前の流動可能な状態でガラス板の間に防火性ゲルを
導入し、次いで45℃以上で加熱処理してゲル化するこ
とによって製造される。ゲル化前に防火性ゲルを用いて
相互に結合されるガラス板を被覆し、そしてゲル化の前
又は後に、必要に応じて乾燥により濃縮すると共に相互
に結合して単層又は多層積層ガラス構造物を形成する方
法を取ることもできる。
【0013】ガラスの積層板の他の製造方法は、燐酸ア
ルミニウム及びアミノアルコールの反応生成物をかなり
又は完全に無水化し、それらを熱可塑的加工方法により
必要に応じて支持体フィルムを用いてフィルム状とし、
それをこの状態でガラス板に適用し、次いでこれらを一
緒に結合して積層構造物を形成することを含んで成る。
【0014】こうした積層ガラス構造物の製造のための
ガラスはフロートガラス、窓ガラス、針金補強ガラス、
耐火性ガラス、石英ガラス、プラスチックガラス及び/
又はガラスセラミックである。
【0015】本発明による積層ガラス材料は、例えばガ
ラス/ゲル層/ガラス/ゲル層/ガラスの構成を有す
る、即ちいわゆる3−枚(pane)積層物であること
ができる。必要に応じ材料は4−枚積層であることもで
きる。各種のガラス及び/又はゲル層の厚さ及び材料特
性は変えることができ、例えば厚さは0.05ないし2
5mmに亙って、好適には0.1ないし10mmに亙っ
て変えることができる。本発明による中間層のゲル特性
は、損傷の際に積層ガラス構造物が漏れ出ることがない
という一事によっても有利であるといえる。その卓越し
たゲル特性によって、中間層はもはや流動可能ではなく
なる。
【0016】燐酸アルミニウム及びアミノアルコールの
量が上記の好適な範囲内にある量的比率で用いられれ
ば、本発明による積層ガラス構造物の中間層はもはや流
動可能ではなくなり、特に卓越したゲル特性を有する。
【0017】中間層材料の水分含量は自由に選択するこ
とができ、構造的な状況及び予想される熱への暴露に依
存して選択することができる。本発明によって使用され
る酸性燐酸塩のアミン塩の、例えば濃度40ないし10
0重量%、好適には濃度50ないし85重量%の配合物
が用いられる。
【0018】アミノアルコール以外に、アルカリ金属又
はアルカリ土類金属も燐酸アルミニウムとの反応に使用
できる。しかし好適にはこうした添加物を加えないか、
又は例えば10重量%以下といった少量の添加物が用い
られる。
【0019】本発明による水を含む中間層を有する積層
ガラス構造物が火炎に暴露されると、火炎側のガラス板
には亀裂が入る。亀裂の箇所から蒸気が噴出して積層ガ
ラス構造物を冷却する。同時にこうした亀裂は中間層材
料中に含まれる固体により閉塞され、そのため材料は殆
ど失われない。火炎に暴露される過程の間に、ガラス板
の間の中間層材料は失透し、及び火炎側のガラス板上に
中間層材料の熱分解による層が形成されて、輻射熱の通
過を減退させる。中間層材料は更に火炎の区域で泡沸を
開始し、熱線の通過及び他の輻射線の通過の双方に対し
て絶縁を提供する鉱物質の泡を形成する。形成された泡
沸発泡体は中間層の区域に見られるかもしれない材料の
逸出分を更に絶縁するように充填し、そのため一種の自
己補修性(self−healing)効果を発揮す
る。長期間火炎に暴露された後には分解生成物中に含ま
れる炭素が燃焼し、熱を反射し、輻射線を火炎空間に弾
き返す耐熱性の鉱物質層が火炎側に形成される。
【0020】火炎への暴露に際して進行する全体のこれ
らの過程によって、本発明による中間層を備えた合わせ
ガラスを用いれば、二枚積層ガラスの場合、既にして良
好な耐火的性質が得られるが、特に三枚又は四枚積層ガ
ラスの場合極めて良好な耐火性が得られる。例えば3−
5mmの中間層を有する三枚積層窓ガラスを用いれば、
ドイツ工業規格DIN 4102によるF30の等級の
耐火性等級を達成することができる。
【0021】こうした積層合わせガラスは、例えば30
℃以下の温度で流動可能な形状にある防火性ゲルの先駆
体を製造し、必要に応じてこれを濾過及び/又は脱気
し、次いで予め加工された積層ガラスのガラス板の間に
泡立ちしないように注加し、流動可能な先駆体を例えば
50ないし120℃、好適には60ないし90℃でゲル
化させることにより製造される。収縮が見られる場合は
ゲル形成剤を注ぎ足すことにより補償することができ
る。最後に注入孔を例えばパテ組成物を用いて封鎖する
ことができる。
【0022】ガラス板上に防火性ゲルを平らな層状に注
加し、随意乾燥し、ゲル化が起こる前又は後に、こうし
て被覆されたガラス板を積層するか、又は随意プラスチ
ック、例えばポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリカーボネート、セルロースエステル、芳香族ポ
リエステル又はポリウレタンの板を互いに積層し、又は
プラスチック層上にガラス板を積層し、その際随意積層
物を0ないし120℃、好適には15ないし80℃でプ
レスして合わせガラスを製造することもできる。プラス
チック板も使用する場合は、それらを積層物の内側に配
置することが有利である。
【0023】流動可能な先駆体と呼ぶことができるゲル
形成剤は、できるだけ透明で所与の濃度を有する燐酸ア
ルミニウムの溶液を、例えば撹拌釜、静止(static)ミキ
サー、又は多成分ポリウレタン化学の分野で周知のよう
な連続的に作動する混合ヘッド中に連続的に又はバッチ
方式で供給し、そこで特定のアミノアルコールと混合す
ることにより好適に製造することができる。
【0024】反応成分は好適には室温で用いられる。混
合の際、混合により起こる反応が終結すると、発生する
反応熱により加温されている通常透明な生成物の溶液が
得られる。好適にはこれを直ちに45℃以下、好適には
35℃以下の温度に冷却し、これを例えば60分間以
下、好適には20分間以下の期間保持する。こうして得
られた溶液は5ないし30℃で24時間以上に亙り流動
可能である。それらは随意添加成分と混合し、及び/又
はこの状態で貯蔵し、その後利用することが可能であ
る。
【0025】ゲル形成剤又はゲルが無水状態又は極めて
無水状態に近ければ、それらは例えば90ないし170
℃、好適には110ないし150℃の間の温度で熱可塑
性物としてフィルム又は成形体まで加工することがで
き、次いで積層ガラス中間層として使用することができ
る。
【0026】本発明は下記に実施例を挙げて更に説明さ
れる。実施例中の部及び%は特に断らない限り重量を基
準としたものである。
【0027】
【実施例】
実施例1 a) 燐酸塩溶液の製造 市販されている水酸化アルミニウム(468部)を脱塩
水(245部)及び濃度85%の正燐酸(2075部)
の混合物中に分散させた。分散物を撹拌しながら、30
分間後に透明な溶液が生成するまで130℃(加熱浴の
温度)に加熱した。この固形分含量は80%であった。
随意脱塩水でもっと低い濃度に希釈することができる。
【0028】b) ゲル形成剤の製造 濃度50%に調整された燐酸塩溶液((a)により得ら
れた)100部を22℃の撹拌容器中で27.8部のエ
タノールアミンと共に激しく混合した。70℃に加熱す
ると透明な溶液が生じた。これを水で冷却することによ
って18分間かけて22℃に冷却した。pH値6の、2
2℃で48時間以上易流動性である透明な生成物の溶液
が得られた。
【0029】c) ゲルの製造 ゲル形成剤((b)により得られた)の100部の溶液
を22℃に加温し、予め組み立てられた窓ガラスの3枚
合わせ積層ガラスの中間の空隙に泡立たないようにして
導入した。ゲル形成剤で充填される中間空隙は4.5m
mの内のりを有していた。充填された積層ガラス構造物
を次いで70℃に設定された加熱棚中で15時間熱処理
した。次いで積層物を棚から取り出し、徐冷した。積層
物は明るく透明で、中間層はゲル化していた、即ち、も
はや流動性がなかった。
【0030】d) 耐火試験 c)に従って得られた3枚合わせ積層物を50×50c
mの大きさとして、DIN 4102に従って操作され
る小型の火炎炉の試験区域中に入れ、標準温度曲線(S
TC)に従って昇温させた。火炎の反対側に面する積層
物の外側表面の出発温度を34℃として、31分後には
IR温度測定装置を用いる無接触測定により160℃の
温度が測定された。130分後には温度は465℃であ
った。火炎の反対側に面するガラス板は破砕せず、積層
物は視覚的に密着しており、空隙の閉鎖性は保持された
いた。積層構造物を分解した後、火炎側の表面は白色の
セラミック状物質に変化していることが認められた。
【0031】実施例2 実施例1a)に従って得られた濃度20%の燐酸塩溶液
100部を12部のエタノールアミンと共に激しく混合
した。得られる透明な溶液を18℃に冷却した。それは
40時間の間易流動性であった。溶液を15%のガラス
箔と混合し、及び真空中で脱気した後、直径2.5cm
のガラス製円筒中に導入し、次いで空気循環棚中で12
時間加熱処理した。この操作の間に、円筒中の材料はゲ
ル状に固化し、逆さまに反転してももはや流出しなかっ
た。
【0032】実施例3 実施例1a)に従って得られた濃度80%の燐酸塩溶液
100部を43部のエタノールアミンと共に激しく混合
した。得られる透明な溶液を20℃に冷却した。それは
40時間の間易流動性であった。この溶液を直径2.5
cmのガラス製円筒中に導入し、次いで空気循環棚中で
12時間75℃に加熱処理した。この操作の間に、円筒
中の材料はゲル状に固化し、もはや流動しなかった。
【0033】実施例4 実施例1a)に従って得られた濃度50%の燐酸塩溶液
100部を24部のジエタノールアミンと激しく混合し
た。透明な流動性の液状溶液を20℃に冷却した。40
時間以上に亙って流動性のままであった。加熱処理(1
5時間、80℃)によりもはや流動しない軟質の透明な
ゲルに変化した。
【0034】実施例5 窓ガラス板を実施例3に従って得られ、流動性であった
エタノールアミンとの反応生成物を用いて3mmの厚さ
まで被覆し、空気循環棚中で80℃で一定重量となるま
で加熱処理した。その後殆ど無水状態の、流動性を失っ
た透明な被覆が得られた。次いでこのガラス板を第二の
3mmの厚さの耐火ガラス板[ジュラン(Duran)
(登録商標)]と組み合わせて、被覆層が中間層として存
在するように二枚積層物を形成した。
【0035】実施例1d)による耐火試験において、こ
の構造物の場合120分間に亙って空間の閉鎖が持続
し、そして8分後、火炎側に配置された窓ガラス板の合
わせガラス構造物は乳濁し、ガラス板を通る火炎の輻射
の通過が抑制された。
【0036】実施例6 濃度85%の正燐酸4150部を490部の水及び93
6部の水酸化アルミニウムと共に還流下で1時間撹拌し
た。3モルの正燐酸及び1モルの水酸化アルミニウムの
塩の透明な溶液が形成された。溶液は室温で易流動性で
あった。
【0037】冷却装置を備えたステンレス鋼釜中に上記
の濃度80%の溶液5000部を室温で導入した。徹底
的に撹拌し及び室温に冷却しながら、反応温度が80℃
に維持できるような速度で2400部のエタノールアミ
ンを添加した。次いで生成した透明な溶液を15分間か
けて35℃に冷却し、最終的に室温に冷却した。易流動
性であり、室温で50時間後にもなお流動可能である透
明な溶液が得られた。このようにして製造された濃度8
5%の溶液を四等分した。一つの区分は希釈せずにお
き、他の区分溶液は夫々25、50及び75%に希釈し
た。これらの四種の溶液を容量75mlの幅の広い試験
管に入れ、試験管をアルミニウム箔で封をして80℃に
予熱された加熱棚中に12時間放置した。この操作の
間、総ての溶液は流動可能な状態から80℃でも安定な
ゲル状態に変化した。濃度の濃いゲルは明るく透明であ
り、濃度25%の溶液の場合だけが極めて僅か濁ったゲ
ルを生じた。
【0038】実施例7 50×50cmの寸法を有し、ガラス板の間隔が3.5
mmである三枚合わせ積層物中の第一の中間層に、実施
例6に記載された濃度75%溶液を注入し、濃度50%
の溶液を第二の中間層に注入した。次いで積層物を70
℃に12時間加熱すると、その間に中間層はゲル化し
た。
【0039】濃度50%のゲルを火炎側に取り付けた実
施例1d)による加熱炉試験において、耐火等級F30
(DIN 4102による)が達成された。
【0040】本発明の主なる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0041】1.5ないし30℃で24時間以上流動性
の混合物を形成し、45℃以上に加熱すると24時間以
内に透明なゲルに変化するような比率で,アルミニウム
成分、燐酸成分及びアミン成分を含んで成る防火性ゲル
含有することを特徴とする火災防護作用を有する積層ガ
ラス構造物。
【0042】2.ゲルが更に水を含んで成る、上記1に
記載の積層ガラス構造物。
【0043】3.ゲル中のアルミニウム成分が水酸化ア
ルミニウムであり、燐酸成分が正燐酸でありアミン成分
がアンモニア及び/又は第一及び/又は第二モノ−及び
/又はポリアミンとエポキシドの付加生成物である、上
記1に記載の積層ガラス構造物。
【0044】4.上記1に記載の防火性ゲルの先駆体を
30℃以下の温度で流動可能の形態として製造し、次い
で泡立たないようにして予め加工された積層ガラスの板
の間に注入し、流動可能な先駆体を50ないし120℃
でゲル化させることを特徴とする積層ガラス板の製造方
法。
【0045】5.上記1に記載の防火性ゲルの先駆体を
30℃以下の温度で流動可能の形態として製造し、次い
でガラス板上に平坦な層状に注加し、及びこうして被覆
された板を組み合わせて積層物を製造する、積層ガラス
板の製造方法。
【0046】6.該積層物が0ないし120℃でプレス
される、上記5に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 21/10 (72)発明者 ブルフ・フオン・ボーニン ドイツ連邦共和国デー5068オーデンター ル・ドロステ−ヒユルスホフ−シユトラー セ9 (72)発明者 ウルリヒ・フオン・ギツイキ ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルクー ゼン3・ビームバツハアレー24 (72)発明者 ローラン・ルルー ドイツ連邦共和国デー55271シユタデツケ ン−エルスハイム・シユピーベルクシユト ラーセ49アー (72)発明者 トーマス・エム・カルシユテイ ドイツ連邦共和国デー55257ブデンハイ ム・フリードリヒ−エベルト−シユトラー セ23 (72)発明者 ユルゲン・テユルク ドイツ連邦共和国デー55288シヨルンスハ イム・ヘレンベークシユトラーセ2

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5ないし30℃で24時間以上流動性の
    混合物を形成し、45℃以上に加熱すると24時間以内
    に透明なゲルに変化するような比率で、アルミニウム成
    分、燐酸成分及びアミン成分を含んで成る防火性ゲルを
    含有することを特徴とする火災防護作用を有する積層ガ
    ラス構造物。
  2. 【請求項2】 請求項1の防火性ゲルの先駆体を30℃
    以下の温度で流動可能の形態として製造し、次いで泡立
    たないようにして予め過去された積層ガラス板の間に注
    入し、流動可能な先駆体を50ないし120℃でゲル化
    させることを特徴とする積層ガラス板の製造方法。
JP6155506A 1991-08-13 1994-06-15 防火性積層ガラス構造物及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2588684B2 (ja)

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