JPH079704B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH079704B2
JPH079704B2 JP60116906A JP11690685A JPH079704B2 JP H079704 B2 JPH079704 B2 JP H079704B2 JP 60116906 A JP60116906 A JP 60116906A JP 11690685 A JP11690685 A JP 11690685A JP H079704 B2 JPH079704 B2 JP H079704B2
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伸一 田中
亮輔 清水
誠 桑本
始 山本
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光ディスク装置に関する。
従来の技術 従来の光ディスク装置は例えば特開昭58−91536号公報
に示されているように第10図のような構造になってい
る。すなわち、1は発光手段並びに受光手段を含んだ固
定光学系であり基盤10上に設けられていることを特徴と
している。それより発せられた光はガルバノミラー2で
反射した後、対物レンズ4を経て光ディスク11上に結像
する。光ディスク11には光学的な手段により情報の読み
出しまたは書き込みができる記録層が形成されている。
ガルバノミラー2と対物レンズ4とは可動光学系30を構
成する。ただし対物レンズ4のフォーカスサスペンジョ
ンおよびフォーカス駆動機構の説明は省略する。可動光
学系30はリニアモーター50上に設けられ、リニアモータ
ー50は基盤10に取りつけられたガイド51に沿って光軸と
平行に直進運動する。
このように構成された従来例について以下その動作を説
明する。光ディスク11はスピンドルモーター(図示せ
ず。)にマウントされて回転運動を行なうが、マウント
時の誤差等によって100μm程度の偏心回転を生ずる。
トラックピッチは通常の光ディスクで2μm以下である
から、同一トラック上の信号を連続して処理するために
は自動トラック追従制御(トラッキング制御)を行なわ
なければならない。そこで対物レンズ4による結像(ス
ポット)がトラック中心よりずれた量を固定光学系1に
よって光学的に検出した後、電気信号に変換し(トラッ
キングエラー信号)、適当な位相補償を行なってからリ
ニアモーター50の駆動回路に加える制御ループを構成し
ている。トラッキング制御の追従性を良くするためには
サーボゲインを上げなければならないが、リニアモータ
ー50の機械共振あるいはガイド51とのガタ,静止まさつ
等が影響して来るので、リニアモータ50単体でのトラッ
キング制御は難しい。そこでガルバノミラー2を補助ア
クチュエーターとして用い、リニアモーターで追従でき
ない分を補正することによって全体的に追従性を良くし
ている。
発明が解決しようとする問題点 しかし、このような構成のものでは以下に示す点におい
て問題が生じていた。
可動光学系が直線上を動くため、可動光学系30を加
速する際には、可動光学系30とリニアモーター50とを加
速する分だけ駆動力を与えなければならない。より速く
加速するためにはそれだけ大型のリニアモーターが必要
となり可動質量がさらに増すので、可動光学系の加速度
を容易に上げられない。このことは光ディスク中におけ
るトラックのランダムアクセス能力に限界があることを
意味する。当然、通常のトラッキングにおいても比較的
大きな電力を必要とする。
なめらかに動く直進駆動機構を作るのは技術的に困
難である。ガイド51にゴミが付着したり、表面が変質し
たりすると、動きにガタが出る。煙状の物体でも直径10
μmはあるので、リニアモーター50は当然その程度のガ
タを伴いながらトラックに追従する。従ってそのときの
ガタもガルバノミラー2で吸収しなければならない。
ガルバノミラーでスポットを移動させる際問題となるの
は対物レンズ4に入射する光の周辺部分がケラレること
である。ケラレを少なくするためには対物レンズ4とガ
ルバノミラー2との間隔を極力小さくしなければなら
ず、そのためマグネットや駆動コイル等の駆動機構を有
す比較的質量の大きなガルバノミラー2を可動光学系30
の中へ入れなければならなくなり、その結合可動質量が
大きくなってしまう。
以上述べたように従来の構成では、可動部分の構造が大
型で複雑になるので、装置全体の規模も大きくなり、し
かもランダムアクセス時には敏速な動作が期待できない
といった欠点を有していた。
問題点を解決するための手段 そして上記問題点を解決するための技術的手段は、対物
レンズを円弧状に動かす回動駆動手段と、発光手段なら
びに受光手段を具備した固定光学系と、ガルバノミラー
とを同一基盤上に設け、さらに前記回動駆動手段には互
いに平行に対向した2枚の反射面を有す光導波手段を設
け、前記固定光学系より発せられた光を、前記ガルバノ
ミラーで微小偏向し、前記回動駆動手段の回動軸心から
前記光導波手段を経て対物レンズに入射させる構成にし
たことにある。
作用 こうしたことにより、機構的には、回動駆動方式の長所
である実質的な可動質量の低減および構成の小型・簡素
化を実現することができ、光学的には、回動方式の短所
である対物レンズの円弧状移動に伴うトラッキング特性
変化を生じさせなくすることができ、その結果、磁気デ
ィスク並の高速動作を安定なトラッキング動作を損なわ
ずして実現することができる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面を用いながら説明する。
第1図(a)は本発明における光ディスク装置の一実施
例における上面図を表わし、同図(b)はその正面図を
表わす。第1図において、1は固定光学系、2はガルバ
ノミラー(光路偏向手段)を、5は回動駆動手段を表わ
す。これらの構成要素は基盤10上に設けられている。さ
らに3は光導波手段、4は対物レンズを表わし、この2
つの構成要素は回動駆動手段5上に設けられている。フ
ォーカスアクチュエーター等を含む対物レンズ4の支持
機構はここでは図示していない。
以上述べた構成を持つ本実施例の動作は次のように説明
される。固定光学系1は従来例と同様、発光手段と受光
手段を有す。それより発せられた光はガルバノミラー2
で反射した後、回動駆動手段5の回動軸心に沿って進
む。さらに回動駆動手段5上に設けられた光導波手段3
内を進む対物レンズ4に入射して光ディスク11上に結像
する。回動駆動手段5を回動させると対物レンズ4は円
弧上を動く。その軌動を光ディスク11の半径方向にほぼ
一致させておけば、光ディスク11上のトラックをすべて
アクセスすることができる。このとき対物レンズ4は回
動駆動手段5と一体となって動くように設けられていな
ければならない。さらに、回動駆動手段5の回動に伴っ
て光導波手段3内の中心光軸がずれるものであってはな
らない。第2図に光導波手段3の一例とその作用を図示
する。3a,3bは光導波手段3の構成要素である反射面で
あり、これらは互いに平行に対向した状態で設けられて
いる。当然、反射面3a,3b,対物レンズ4相互の位置関係
は、回動にかかわらず不変である。
今、図中E方向から反射面3aを覗けば対物レンズ4は光
軸Lの延長線上に対物レンズの像4′として見ることが
できる。対物レンズ4を回動軸心Pの回りに回動させる
と、対物レンズの像4′は回動軸心Pの回りを回動す
る。ここで回動軸心Pと光軸Lとは一致しているので対
物レンズの像4′は単に自己の中心光軸を中心に回転し
ているように見える。すなわち回動によって光軸ずれは
起こらないのである。
さらに、図中E方向から対物レンズ4を通してトラック
Xを見ると、平行対向反射面3b、3aで2回反射した結果
平行写像されたトラック像X′が見える。この性質は対
物レンズ4のトラッキング位置に応じて変化する光導波
手段3の回動角に依存しないため、光ディスク11の内外
周すべてのトラックが同一方向に見えることになる。
以上のことから、平行に対向した反射面3a,3bによって
構成された光導波手段はただ単に光路長としてしか影響
しないことがわかる。従ってガルバノミラー2と対物レ
ンズ4と光ディスク11との光学的位置関係は等価的に第
3図で示されるように、第2図で示された光学系から実
質的に回動部分を取り除いたものと考えることができ
る。
その結果、固定光学系1に設けられた受光手段でトラッ
キング誤差信号を検出した場合、その検出特性(特にゲ
イン)が光導波手段3の回動角にかかわらず常に一定と
なる。さらに、受光手段で検出する場合のみならず、発
光手段から光ディスク11へ光ビームを照射する場合にお
いても、この回動不変の原則が成り立つ。ガルバノミラ
ー2の役割は、トラッキング制御を実行するために、対
物レンズ4によって光ディスク11上に集光したビームス
ポットを微小変位させることにあるが、ここで効果的な
トラッキングを行うためにはこのビームスポットをトラ
ックに対して垂直方向に変位させる必要がある。そのた
めには第2図に示されるようにガルバノミラー2に入射
する光の光軸Hをトラック写像X′と垂直にしておけば
よい。このとき、光ディスク内外周におけるトラックの
方向はほぼ一致しており、さらに光導波手段3の平行写
像効果によって、ガルバノミラー2による光ビームの変
位はそのまま平行に光ディスク11に伝わるから、トラッ
ク全周において、トラックと垂直にビームスポットを変
位させることができる。以下、ガルバノミラー2による
微小偏向とビームスポット位置の関係について第3図を
用いて説明する。lは光導波手段3中の光路を含んだガ
ルバノミラー2と対物レンズ4との間の実質的な光路長
である。Fは対物レンズ4の焦点距離である。第3図中
に印加されたガルバノミラー2の微小振れ角θgとθg
に対する結像(スポット)の変位εaとの関係は光学的
考察によって εa=2θg(radian)×F =0.035θg(degree)×F (1) と求められる。このときガルバノミラー2における反射
光2θg振れるため周辺部分にケラレが生じる。その量
Kは K=2θg(radian)×l =0.035θg(degree)×l (2) となる。(1),(2)よりスポット移動量とケラレの
関係は とある。本実施例では光導波手段3が光路中に入ってい
るのでlが従来例よりも長くなる。しかし、本実施例で
は次に示すようにεaを従来のものよりも小さくできる
ので、ケラレとしては従来例とさほど違わない。
以上、本実施例の光学的な動作を述べたが、ガルバノミ
ラー2と対物レンズ4との間の光路長が長いのを別にす
れば、回動する光学系を含んでいるにもかかわらず、従
来例で示した光学系と同等の特性が得られることがわか
る。本実施例が従来例に対して優れている点は、以下に
示されるような構造的な特徴による。
1つは本実施例においては対物レンズ4と光導波手段3
とを可動光学系30として回動駆動手段5で回動駆動する
ので、同加速度を得る場合、投入パワーが直進駆動のと
きに比べて少なくてすむ。リニア駆動の場合、可動光学
系の質量とリニアモーターの質量の和が実効可動質量と
して作用したが、回動駆動では慣性モーメントすなわち
可動体の質量と回動中心からの距離の2乗に比例したも
のが実効可動質量として働く。本実施例では回動駆動手
段5は回動中心付近に、対物レンズ4は中心から距離を
置いて設けてあるので、回動駆動手段5の実効可動質量
に対する影響は直進駆動の場合に比して極めて小さくな
る。最適設計をした回動駆動方式と、直進駆動方式とで
は、実効質量で前者は後者の1/3程度である。
回動駆動方式の今1つの長所は、回動支持機構を密閉構
造にすることができるため、ゴミ等が付着せず、従って
直進構造のものよりも円滑な動作を行なえる所にある。
その結果回動駆動手段5によるトラック追従性は良く、
ガルバノミラー2による追従範囲は従来例に比べて小さ
くても良い。そこで本実施例では既に述べたようにガル
バノミラー2を可動光学系30から離して基盤10上に設け
た。こうすることにより、可動光学系の軽量化がさらに
図られる。
回動駆動の機構上の欠点は直進駆動に比べて機械共振点
が低いことである。従って回動駆動手段5の追従性を良
くするため単にサーボゲインを上げたのでは系が不安定
になる。しかし、回動駆動手段5とガルバノミラー2と
を併用し、以下で述べる制御手法でもって系を構成すれ
ば、不安定になること無く、回動駆動手段5の追従性を
上げることができる。
第4図に本実施例で用いる制御系のブロック図を示す。
第5図において60は1次の低域通過フィルターでカット
オフ周波数を持つ。61は回動駆動手段5を含む回動
系を表わし、2次の積分系で表記されている。resに
機械共振点を持つ。62はP1P2で挾まれた周波数帯
の位相を進める1次の位相補償フィルターである。2は
ガルバノミラーであり、バネー質量系の周波数応答を有
す。カットオフ周波数はgである。以上述べた4つの
構成要素の周波数特性をそれぞれGL,Ga,GP,Ggとする。
系全体のトラッキングエラー信号(TE)に対するオープ
ンループゲインは G=GL・Ga+GP・Gg (4) で与えられる。これを第5図に図示する。図から明らか
なようにより低い周波数帯域ではGL・Gaすなわち回
動系61の制御系が主として作用し、より高い周波数
帯域ではGP・Ggすなわちガルバノミラー2の制御系が作
用する。
この制御系の特徴は次のように説明される。光ディスク
11の回転数をoとし、そのときの偏心量をδとすると
系全体の追従誤差εoは となる。ただし、o≪とするそのうち回動系61の
追従誤差εaは で与えられる。すなわち偏心量δのうちδ−εaを回動
系61が打ち消し、εa−εoをガルバノミラー2が打ち
消し、その結果残差は δ−(δ−εa)−(εa−εo)=εo となると考えても良い。(5),(6)をo,g,a
(|GL・Ga|=|となるときの周波数),(GL・Ga,G
P・Ggのクロスオーバー周波数)を用いて表わせば となる。ここで g<P1 (9) とする。なぜなら、回動系61の制御系とガルバノミラー
2の制御系とを安定に接続するためには、それらのゲイ
ン交点において1次で交わらせる必要があるからであ
る。(9)の条件下では、△GL・Ga/△=−60dB/dec,
△GP・Gg/△=−40dB/decであり、 △GP・Gg/△GL・Ga=20dB/dec となり両者は1次で交差する。周波数の外乱に対し
ては回動系61とガルバノミラー2が打ち消す残差の量は
供に等しい。ただし、前者は後者に対して90゜の位相遅
れを持つ。
トラッキング制御系全体のクロスオーバー周波数におい
ても位相遅れが180゜未満となるような位相マージンが
必要である。フィルター62はこれを実現するためのもの
で、周波数P1,P2で囲まれた領域の位相を進める働
きを成す。一例としてクロスオーバー周波数cは P2=10×P1 (11) となるように設定する。
以下数値例を示す。トラッキング制御系の特性を表記す
るパラメーターを以下に示すように設定する。
a=630Hz =240Hz g=130Hz c=1.8kHzP1 =570HzP2 =5.7kHz o=30Hz このときのトラッキング制御系の伝達特性は第6図に示
されるようになる。この数値例は先に述べた安定条件を
満たしている。
このトラッキング制御系における追随残差について考案
する。一例として偏心量(δ)100μmをもつ光ディス
クが3000rpm(o=50Hz)で回転している場合を考え
る。制御系全体の追随残差εoは(7)より εo=0.05μm と、求まる。さらに回動機構系61(粗トラッキング)の
追随残差は(8)より εa=3μm と求まる。すなわちこの制御系は100μmの偏心量を伴
いながら3000rpmで回転している光ディスクのトラック
に対して0.05μmの精度で追随することができる。
回動系61の共振周波数resについて考える。回動系61
の制御系の周波数特性GL・Gaは=30Hzより高い周波
数では−60dB/decで急激に落ちている。=3KHzではGL
・Ga=−40dB程度である。従って40dBを越えるような鋭
いQを持つ共振系を回動駆動手段5が有している場合
は、この系では不安定となるが、たいていの場合共振の
ピークは40dBを越えることは無いので、res=3KHz程
度の共振なら許容できると見て良い。さらに=240H
z(クロスオーバー周波数)近傍の位相に影響を与えな
い程度であれば、の周波数より低域通過フィ
ルターを入れ、回動系61の制御系のゲインを−80dB/dec
がそれよりも急な傾斜で落とすことにより、機械共振に
対する許容度をさらに上げることができる(第7図)。
次に、対物レンズ入射光のケラレについて考える。対物
レンズの焦点距離F=4mm,光路長l=70mm,εa=3μ
mとすると(3)より 対物レンズ4の開口半径rはNA=0.5とするとr=2mmで
あるから と、全開口面の2.6%がクラレることになるが、この程
度のケラレはさほど問題にはならない。=240Hz近
傍の位相に影響を与えない程度にgL<gの周波数よ
りガルバノミラー制御系に低域を遮断するような高域通
過フィルターを挿入することによってεaをさらに小さ
くすることができる(第7図)。なぜならεaはガルバ
ノミラー制御系の回動系の制御系のゲインの比によって
決定されるからである((6)式)。
以上、本実施例によれば 対物レンズと平行対向反射面を有した光導波手段を
回動駆動することにより、光学特性を損なわずして実効
可動質量を小さくすることができ、 回動支持であるため、回動系による追従誤差を数μ
m以下にすることができ、 回動駆動手段と、回動駆動手段外に設置されたガル
バノミラーとを並列に制御する制御方式を用いることに
より、実質的に第6図または第7図で示されるような高
いサーボゲインと広いサーボ帯域を持つ制御系を構成す
ることができ、 その結果、磁気ディスク装置に匹敵するトラックアクセ
ス能力を持ち、高いディスク回転数に対しても良好なト
ラック追従動作が行なえる光ディスク装置を実現するこ
とができる。
次に本発明の他の実施例について述べる。第8図は本発
明の第2の実施例を表わす一部切欠斜視図である。第8
図において可動光学系30はトラッキングアーム31と、そ
の上に設けられた光導波手段3と、対物レンズ4と、上
記トラッキングアーム31と対物レンズ4とを連結するフ
ォーカスサスペンジョン40とでもって構成されている。
さらに光導波手段3は平行に対向した全反射面3a,3bを
持つ平行四辺形状プリズムによって構成されている。
このように構成された本実施例についてその作用を述べ
る。トラックアクセスの際、可動光学系30は急加速され
るのでトラッキング方向に対して十分な剛性を持ってい
なければならず、そのためトラッキング方向に偏平構造
を持ったトラッキングアーム31でもって可動光学系を補
強している。さらにフォーカスサスペンジョン40はフォ
ーカス方向に対しては十分な弾性が必要であり、従って
図示したような板バネでもって構成されている。
光導波手段3として平行四辺形プリズムを用いたのはガ
ルバノミラー2と対物レンズ4との間の実質的な光路長
を短かくするためである。すなわち平行四辺形プリズム
材質の屈折率をnとした場合、平行四辺形プリズム中の
実質的な光路長はプリズムの長さの1/nとなるからであ
る。実質的に光路長が短縮されたことによって、ガルバ
ノミラー2の微小回動によるケラレはより少なくなる。
補助トラッキングをかける手段としては、必ずしもガル
バノミラーを用いなければならない必然性は無い。電気
信号によって微小角度光路を偏向できるものであれば何
んでも良い。第9図は本発明の第3の実施例を示す要部
構成図である。本実施例では光路偏向手段としてガルバ
ノミラーの替りに音響光学素子を用いる。音響光学素子
22には高周波信号源23より高周波信号が加えられている
とすると、固定光学系1より発して音響光学素子22を通
過した光は高周波信号源23の発振周波数に応じてその出
射角が微小変位する。高周波信号源23の発振周波数を外
部よりコントロールできるようにしておくと、音響光学
素子22を用いた光路変更手段をトラッキング制御ループ
の中に組み入れることができる。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、極めて簡素な構成で、
磁気ディスク装置に匹敵するトラックアクセス能力を持
ち、しかも光学的に安定なトラッキング動作を行う光デ
ィスク装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は本発明の一実施例を示す上面図
および正面図、第2図,第3図は本発明の一実施例にお
ける光学系の特徴を説明した斜視図、第4図は本発明の
一実施例における制御手段を表わすブロック図、第5
図,第6図,第7図はその周波数応答を表わす線図、第
8図は本発明の第2の実施例を表わす一部切欠斜視図、
第9図は本発明の第3の実施例を表わす要部構成図、第
10図は従来例を表わす構成図である。 1……固定光学系、2……ガルバノミラー、3……光導
波手段、3a,3b……反射面、4……対物レンズ、5……
回動駆動手段、10……基板、11……光ディスク、30……
可動光学系、22……音響光学素子、60……1次低域通過
フィルター、61……回動系、62……1次の位相進み補償
フィルター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 亮輔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 桑本 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 始 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−189354(JP,A) 特開 昭58−122630(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズを円板状光記録媒体のほぼ半径
    方向に沿って円弧状に動かして任意のトラックをアクセ
    スする回動駆動手段と、発光手段ならびにトラッキング
    誤差信号を検出する受光手段を有した光学系とを基盤に
    設け、前記回動駆動手段に、前記対物レンズと、第1の
    反射面と第2の反射面とが互いに対向して設けられた光
    導波手段とを光軸に沿って順次一列に並ぶように設け、
    さらに前記第2の反射面と前記光学系を光学的に結合さ
    せた光ディスク装置であって、 前記第1の反射面と前記第2の反射面とは互いに平行に
    対向していることを特徴とし、さらに前記光学系より発
    した光を微小角偏向させて前記光導波手段に入射させ、
    前記対物レンズへ到達せしめる光路偏向手段を前記光学
    系と位置不変に設けたことを特徴とする光ディスク装
    置。
  2. 【請求項2】光導波手段は回動駆動手段の回動軸心と対
    物レンズの中心光軸とを光学的に連結することを特徴と
    し、光路偏向手段と前記光導波手段の間を往来する光の
    光軸を、実質的に前記回動駆動手段の回動軸心とほぼ一
    致させたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    光ディスク装置。
  3. 【請求項3】トラッキング誤差信号を用いて、回動駆動
    手段と光路偏向手段とを並列に制御する制御手段を有し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光ディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】光導波手段は平行に対向した第1の全反射
    面と第2の全反射面を有す平行四辺形プリズムであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光ディスク
    装置。
  5. 【請求項5】制御手段は、トラッキング誤差信号を、一
    次の低域通過フィルターを通して回動駆動手段に加える
    第1の制御系と、上記トラッキング誤差信号を、fp1<f
    P2であるカットオフ周波数fP1およびfP2で挟まれた周波
    数帯域の位相を進める1次の位相進み補償フィルターを
    通して光路偏向手段に加える第2の制御系とで構成さ
    れ、前記第1の制御系は500Hz程度またはそれ以上の周
    波数でゲインがゼロとなり、前記光路偏向手段の周波数
    応答特性はカットオフ周波数がfgである2次低域通過特
    性で表記され、しかもfgは100Hz以上であり、さらに、
    第1の制御系と第2の制御系の周波数応答の交差する所
    の周波数fTは fg<fT<fp1 であることを特徴とした特許請求の範囲第3項記載の光
    ディスク装置。
JP60116906A 1985-05-30 1985-05-30 光ディスク装置 Expired - Lifetime JPH079704B2 (ja)

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