JPH0796905A - 計量充填システム - Google Patents

計量充填システム

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JPH0796905A
JPH0796905A JP24267493A JP24267493A JPH0796905A JP H0796905 A JPH0796905 A JP H0796905A JP 24267493 A JP24267493 A JP 24267493A JP 24267493 A JP24267493 A JP 24267493A JP H0796905 A JPH0796905 A JP H0796905A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 果汁容器内の果肉の重量計量値に基づいて果
汁の目標充填容量を自動的に設定変更することができ、
かつ変更後の目標充填容量に果汁を精度よく且つ高速で
充填することのできる計量充填システムの提供。 【構成】 重量計量装置20は果汁容器52内の果肉8
0の重量を計量する。第4搬送装置30は重量計量後の
果肉80を収容した果汁容器52を充填装置40に搬送
する。制御装置54のCPU55は、計量された果肉8
0の重量を容量換算し総目標充填容量から差し引いて、
果汁63の差引充填容量を自動的に演算し設定する。C
PU55は、果汁63の差引充填容量に対応したパルス
波形データをドライバ60に出力する。ドライバ60は
パルス波形データに係る電源を交流サーボモータ44に
出力する。これによって、容積式ポンプ41が駆動され
更には位置決め精度よく停止される。従って、果汁63
を差引充填容量について精度よく且つ高速で充填するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば粒入りミカンジ
ュース等を収容する、果汁容器に収容された果肉の重量
を計量する重量計量装置と、この重量計量装置により計
量された果肉を収容した果汁容器に果汁を充填する充填
装置とを備えてなる計量充填システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の充填システムとしては、
例えば定重量充填型のシステムが挙げられる。この定重
量充填型の充填システムは、例えばロードセル等の重量
計量装置上に容器を載置し、容器重量を計量した後にこ
の計量値をリセットし、シリンダに接続された充填用ノ
ズルからの被充填液を容器内に噴出し、ロードセルにて
被充填液の重量を監視しながら、所定の目標計量値まで
被充填液を充填して充填動作を停止するものである。
【0003】そして、この充填システムでは、充填能力
を高める観点から比較的大きな充填速度で充填するべ
く、大径ノズルを用いて充填速度を大きくするようにな
っている。しかしながら、大きな充填速度のままで、容
器内の被充填液が目標計量値直近まで達したのでは、充
填量がオーバシュートして目標計量値を超えることがあ
る。
【0004】そこで、目標計量値に近くなるまでは大径
ノズルを用い、被充填液が目標計量値に近づいた適宜の
タイミングで大径ノズルから小径ノズルに切り換えるこ
とにより、全体としての充填能力を高くするとともに、
充填終期においては制御可能な充填量を極力小さくし
て、目標計量値に対する充填精度を高めるように工夫さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した定
重量充填型の充填システムであれば、静定した物体(例
えば、充填容器のみ、又は固形状物等を収容した充填容
器)についてはその重量計量値を比較的精度よく検出で
きる。その反面、元来よりロードセルは振動に弱いた
め、被充填液の充填時には、充填容器の振動により充填
重量の計量精度にバラツキを生じ、これに起因して充填
精度が低下するという欠点があった。
【0006】例えば、図7に示すように、果肉80と果
汁63の重量合計量である総目標充填量が予め一定に設
定されている場合に、定重量充填型の充填システムを用
いて果肉80の重量を計量し、そのうえから果汁63を
更に計量充填する例について説明する。尚、果肉は天然
物であるため、一般に個々の重量にバラツキがあるのは
避けられない。
【0007】例えば、果汁容器52やこれに投入された
果肉80は固形物又は固形状物であり静定した状態であ
れば、これらの重量は、ロードセルにより比較的精度よ
く計量される。その後、この充填システムは、大径ノズ
ルと小径ノズルを切換使用してロードセルで計量しなが
ら総目標充填量を目指して果汁63を充填する。
【0008】しかしながら、この定重量充填型の充填シ
ステムによれば、上記したような充填時の振動により、
果汁63の重量をロードセル本来の測定精度で計量する
ことができず、果汁63を精度よく且つ高速で充填でき
ないという問題があった。
【0009】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、例えば果汁容器等に収容された
果肉等の重量を精度よく計量し、この果肉等の重量に基
づいて果汁等の目標充填容量を自動的に設定変更するこ
とができ、かつ変更後の目標充填容量の果汁等を果汁容
器等に精度よく且つ高速で充填することのできる計量充
填システムの提供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る計量充填システムは、充填容器に収容
された第1被充填物の重量を計量する重量計量装置と、
この重量計量装置により計量された第1被充填物を収容
した充填容器に第2被充填物を充填する充填装置とを備
え、上記充填装置は、第2被充填物を送出し充填容器に
吐出する容積式ポンプと、この容積式ポンプを駆動する
電気式のサーボモータと、重量計量装置により計量され
た第1被充填物の重量に基づいて第2被充填物の目標充
填容量を演算し設定する目標量演算装置と、目標量演算
装置により設定された第2被充填物の目標充填容量に対
応したパルス波形データに係る電源をサーボモータに出
力して容積式ポンプの第2被充填物送出量を制御する制
御装置とを具備してなる構成としてある。
【0011】尚、上記第1被充填物としては、安定した
重量計量値の得られる、例えば固形状物等であるのが極
めて好適である。また、ここでいうパルス波形データと
は、パルス周期,パルス幅,所定期間内のパルス数,モ
ータ正転用パルス,モータ逆転用パルス等のデータを含
むものとする。
【0012】
【作用】本発明に係る計量充填システムによれば、先
ず、重量計量装置が第1被充填物の重量を計量する。次
に、目標量演算装置は、計量された第1被充填物の重量
計量値に基づいて、第2被充填物の目標充填容量を演算
し設定する。そして、制御装置は、第2被充填物の設定
後の目標充填容量に対応したパルス波形データに係る電
源を充填装置のサーボモータに出力する。これによっ
て、容積式ポンプが駆動され更には位置決め精度よく停
止されて第2被充填物送出量が制御される。従って、第
2被充填物は設定変更後の目標充填容量について精度良
く且つ高速で容量充填される。その結果、例えば充填容
器内に収容されている第1被充填物の重量にバラツキが
あったとしても、第1被充填物の容量換算値と第2被充
填物の充填容量との総容量に精度よく計量充填すること
ができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例となる計量充填システムに
つき、添付図面を参照しつつ以下に説明する。ここに、
図1は本発明の一実施例に係る計量充填システムを示す
概略構成図、図2はこの計量充填システムを示す平面
図、図3はこの計量充填システムを示す正面図である。
【0014】これらの各図において、1は本発明の一実
施例に係る計量充填システムであって、果汁容器52
(本発明の充填容器の一例)に収容された果肉80(本
発明の第1被充填物の一例)の重量を計量する重量計量
装置20と、この重量計量装置20に連設され重量計量
後の果肉80を収容した果汁容器52を搬送するチェー
ンコンベアからなる第4搬送装置30と、この第4搬送
装置30の搬送経路に設けられ果汁容器52に果汁63
(本発明の第2被充填物の一例)を充填する充填装置4
0と、これらの各装置を所定のタイミングで同期させて
連動制御する制御装置54とより主としてなっている。
【0015】また、計量充填システム1において、2は
容器重量計量後に果肉80を収容した果汁容器52の待
機搬送路、10a,10b,10cは順に連設されそれ
ぞれチェーンコンベアからなる第1搬送装置,第2搬送
装置,第3搬送装置、3は待機搬送路2からの果汁容器
52を第1搬送装置10aに送り込むターンテーブル、
4は第1搬送装置10aからの果汁容器52を第2搬送
装置10bに送り込むターンテーブル、6,7はそれぞ
れ歯車状に形成され互いの歯溝部間に果汁容器52を挟
み込み所定の搬送ピッチで第3搬送装置10cに送り込
む搬入装置、5は第2搬送装置10b上の果汁容器52
を搬入装置6の歯溝部に送り込むためのタイミングスク
リュー、8は搬入装置7の歯溝部にて搬送される果汁容
器52を第3搬送装置10cに案内するガイド部材であ
る。
【0016】そして、9は第3搬送装置10cの両側端
部に搬送方向に沿って配備された2本の押出ロッドであ
り、搬送されてきた8個分の果汁容器52を重量計量装
置20に押し出し、計量後に第4搬送装置30上に更に
送り出すものであって、エアシリンダ11により水平方
向に駆動され、エアシリンダ12の駆動により垂直方向
に上下駆動されて第3搬送装置10c上方の始点位置へ
の戻り時に容器跨ぎ動作を行うようになっている。
【0017】重量計量装置20は、互いに平行して配置
された第3搬送装置10cと第4搬送装置30との間に
設置されており、第3搬送装置10cによる果汁容器5
2の搬送ピッチと等ピッチで配備された8基の計量台2
2と、各計量台22の下部に接続された8基のロードセ
ル21と、各ロードセル21による果肉80の重量計量
値を表示する指示計23とから主としてなっている。
【0018】重量計量後の果汁容器52を矢印C方向に
搬送する第4搬送装置30の搬送経路の途中には、果汁
63を容量充填する充填装置40が配備されている。こ
の充填装置40の配置位置近傍には、所定の搬送ピッチ
で果汁容器52を搬送するタイミングスクリュー31が
第4搬送装置30の長手方向に沿って設けられている。
【0019】ここで、図4はこの計量充填システムに係
る充填装置の要部を示し一部断面を含む側面図、図5は
この充填装置を示す平面図、図6はこの充填装置を示す
正面図である。
【0020】図1,及び図4乃至図6において、40a
はホッパ51に貯留された果汁63を果汁容器52に充
填する充填機ユニット、40は4基の充填機ユニット4
0aを一体に並設してなる充填装置、41は円筒状のシ
リンダ42とこのシリンダ42内で摺動自在に往復する
ピストン43とより構成される容積式ポンプ、44はピ
ストン43の駆動源である交流サーボモータ、45は交
流サーボモータ44の回転駆動軸、46はカップリング
45aを介して回転駆動軸45とほぼ同軸心に連結され
外周にボールねじ部(不図示)を有してなるリードスク
リュー、47はリードスクリュー46と螺合するキャリ
アロッド、47aはキャリアロッド47をその軸心に向
けて摺動自在に軸支する摺動軸受、48はその一端がピ
ストン43に接続され、その他端がキャリアロッド47
の端部に接続された連結ロッド、60は駆動用のパルス
電源を交流サーボモータ44に与えるドライバ、70は
回転駆動軸45の他端側に設けられ回転駆動軸45の回
転角度や回転速度を検出するシャフトエンコーダであ
る。
【0021】上記交流サーボモータ44は、回転子が永
久磁石からなり、固定子が3相ユニポーラ式の巻線を有
してなるものであって、例えばブラシや整流子を用いて
いないので、ほとんどメンテナンスフリーである。これ
らの交流サーボモータ44とドライバ60とシャフトエ
ンコーダ70とから、比較的コンパクトなサーボモータ
ユニット44aが一体状に構成される。
【0022】一方、63は弁ドライバ62からのパルス
電源により駆動され切換弁50を回転駆動させる弁モー
タである。これらの交流サーボモータ44,摺動軸受4
7a,及び弁ケース49は、基台67の上面に固定され
た配置台68に支持されている。
【0023】そして、容積式ポンプ41の吐出口には、
弁ケース49,この弁ケース49内で回転する切換弁5
0,及び可撓性の接続チューブ65を介して、ノズル5
3が連結されている。ノズル53は、タイミングスクリ
ュー31による果汁容器52の搬送ピッチと等ピッチで
配置板71に4基分並設され、それぞれの吐出口は第4
搬送装置30の上方に臨ませてある。
【0024】上記配置板71は、2つの支持アーム9
0,摺動軸受73,接続板75とともに、一体のフレー
ム状に設けられている。摺動軸受73は、基台67上に
固設された2つの支持アーム69間で張架された案内軸
72に、第4搬送装置30の搬送方向に沿って摺動自在
に支持されている。
【0025】接続板75は、連結ロッド76を介して、
揺動ロッド77に連結されている。揺動ロッド77は、
図外の駆動モータに連結された揺動駆動軸78回りに揺
動する。4基のノズル53は、揺動ロッド77の揺動に
よって、ストロークSf (図6参照)分往復移動するよ
うになっている。このとき4基のノズル53の移動速度
は、第4搬送装置30及びタイミングスクリュー31に
よる果汁容器52の搬送速度に同期させてある。
【0026】また、54は容積式ポンプ41及び切換弁
50を駆動制御する制御装置であって、中央演算処理装
置55(以下、CPUと称する),メモリ56,入出力
ポート57を備えた、例えばマイクロコンピュータによ
り実現される。制御装置54の入力側には、キーボード
等に代表される入力装置58や重量計量装置20の指示
計23が接続されている。出力側には、交流サーボモー
タ44用のポジショナ59及びドライバ60や、弁モー
タ64用の弁ポジショナ61及び弁ドライバ62、並び
に指示計23がそれぞれ接続されている。尚、制御装置
54から指示計23への出力信号は、ロードセル21に
よる果肉80の重量計量値が所定の振れ幅内に収まった
ときに出力され安定した計量データを得るための安定用
インタロック信号である。
【0027】ポジショナ59は、制御装置54から受信
したBCDコードパルス列信号を、ピストン43の停止
位置に係る信号に変換するものであって、シャフトエン
コーダ70により検出された回転角度信号がフィードバ
ックされる。また、ドライバ60は、内蔵する図外のホ
ール素子の作動により、ポジショナ59からの信号を基
に、商用電源を各相に与えられる巻線励磁用のパルス電
源に変換し、このパルス電源を交流サーボモータ44に
与えて駆動するものである。そして、ドライバ60には
シャフトエンコーダ70によって検出された回転速度信
号がフィードバックされるようになっている。
【0028】一方、弁モータ64の駆動軸には、切換弁
50の回転角度を検出するエンコーダ(不図示)が設け
られている。そして、弁ポジショナ61及び弁ドライバ
62は、上記したポジショナ59及びドライバ60と同
様に作動し、エンコーダにより検出された回転角度信号
が弁ポジショナ61にフィードバックされるようになっ
ている。
【0029】尚、これらの充填機ユニット40aは、同
時に4個の果汁容器52に対して充填動作し得るように
なっている。また、各充填機ユニット40aの充填容量
は、果肉80の重量計量値に基づいて制御装置54によ
り演算され、果汁容器52毎に設定される。
【0030】本実施例の計量充填システム1は上記した
如くの構成である。引続き、この計量充填システム1に
よる計量充填動作につき、以下に説明する。
【0031】先ず、果肉80と果汁63とを合わせた総
目標充填容量(例えば、容量換算で250mlとする)に
係るデータが、予め使用者により入力装置58を用いて
外部から制御装置54に入力され、CPU55を介して
メモリ56に設定され格納される。また、待機搬送路2
で待機中の各果汁容器52には、例えば30gを目標重
量とする果肉80がそれぞれ人手により予め投入されて
いるものとする。
【0032】そこで、計量充填システム1の計量充填開
始スイッチ(図外)がオンされると、CPU55は、タ
ーンテーブル3、第1搬送装置10a、ターンテーブル
4、第2搬送装置10b、タイミングスクリュー5、搬
入装置6,7、第3搬送装置10cを駆動し、待機搬送
路2で待機中の果汁容器52を第3搬送装置10cまで
順に送り込む。
【0033】つぎに、CPU55は、第3搬送装置10
c上に8個の果汁容器52が搬入された時点で、エアシ
リンダ11を駆動して押出ロッド9を水平移動させるこ
とにより、上記8個の果汁容器52を計量台22上に押
し出す。
【0034】ここで、ロードセル21により果汁容器5
2と果肉80とを合わせた総重量が果汁容器52毎にそ
れぞれ計量される。そして、CPU55は、予め設定さ
れている容器重量データをメモリ56から読み出して上
記の総重量から差し引き、果肉80のみの重量値を果汁
容器52毎に演算し、これらの重量値を果肉80の比重
で除して容量値に換算する。
【0035】その後、エアシリンダ11が駆動され押出
ロッド9を更に移動させて計量後の8個の果汁容器52
を第4搬送装置30に送り出す。この後、エアシリンダ
11,12の駆動により押出ロッド9は、第3搬送装置
10c上方の始点位置に戻される。
【0036】引続き、CPU55は、総目標充填容量と
果汁容器52毎の果肉80の換算容量値との差を自動的
にそれぞれ演算し、これらを果汁63の差引充填容量
(本発明の目標充填容量の一例)として、各果汁容器5
2の果肉80を特定するためのIDデータと対でメモリ
56に設定し格納する。即ち、制御装置54のCPU5
5が本発明にいう目標量演算装置の一例である。
【0037】そして、第4搬送装置30により搬送中の
果汁容器52のうち、先頭から4個の果汁容器52はタ
イミングスクリュー31により所定の搬送ピッチで搬送
される。このとき、これら4個の果汁容器52の上方に
は、充填装置40のノズル53がそれぞれ位置し、果汁
容器52と同速度で移動している。
【0038】一方、制御装置54には、上記した総目標
充填容量以外に、充填機ユニット40aの充填特性に係
るデータも、予め入力装置58を用いて外部から入力さ
れ、CPU55を介してメモリ56に設定され格納され
ている。この充填特性に係るデータは、図4に表した充
填特性に類似したものであって、充填期間内の特定期間
毎における交流サーボモータ44の回転速度調整,充填
精度を高めるためのピストン戻し動作,ピストン停止位
置(即ち、交流サーボモータ44の総回転角度に対応す
る),及びピストン動作に同期した切換弁50の動作タ
イミング等に関するデータである。
【0039】尚、上記交流サーボモータ44の回転速度
調整に関するデータは、果汁63の差引充填容量に応じ
て適宜補正されたものがCPU55により演算され設定
される。
【0040】4個ずつの果汁容器52への充填動作から
次回の充填動作までの間には、充填前の予備動作が行わ
れる。ここでは、この予備動作について説明する。先
ず、ピストン43がシリンダ42内の停止位置a(図1
参照)に位置し、且つ切換弁50がホッパ51とシリン
ダ42とを連通する停止角度にある状態で、CPU55
はポジショナ59及びドライバ60を介して交流サーボ
モータ44を逆転駆動し、ピストン43を反矢印F方向
に総ストロークSt分移動させて、停止位置bで停止さ
せる。これにより、果汁容器52毎の差引充填容量より
も多めの果汁63がホッパ51からシリンダ42内に吸
い込まれる。
【0041】この状態で、CPU55は、交流サーボモ
ータ44を正転駆動し、ピストン43を矢印F方向に戻
しストロークSb分移動させ停止位置cで停止させて、
余分量の果汁63をホッパ51に戻す。これにより、果
汁63の吸込み動作時に生じたピストン駆動系における
機械的な充填誤差要因(例えば、リードスクリュー46
とキャリアロッド47との間のバックラッシ,或いはカ
ップリング45a等におけるガタ)が、実質的な充填動
作に先立って解消される。また、吸込時の果汁63にキ
ャビテーションが生じた場合もこれを解消することがで
きる。一方、例えば果肉を含んだ果汁を充填する場合に
は、上記の戻し動作により、シリンダ42内における果
肉の密度を高めることができる。
【0042】次に、制御装置54のCPU55は、弁ポ
ジショナ61及び弁ドライバ62を介して弁モータ64
を回転駆動し、シリンダ42とノズル53とが連通する
停止角度で切換弁50を停止させる。そこで、交流サー
ボモータ44が再び正転駆動されて、ピストン43を矢
印F方向に実ストロークSr分移動させ、停止位置aで
停止させて差引充填容量に相当する果汁63をシリンダ
42より送出してノズル52から、ノズル下方位置を並
走中の果汁容器52内に充填する。
【0043】このとき、CPU55は、メモリ56に格
納されている充填特性データに基づいて、実ストローク
Sr間におけるピストン43の動作をきめ細やかに制御
する。例えば、充填初期には交流サーボモータ44を低
速回転で駆動し始めて果汁容器52からの果汁63の飛
散を防止し、続いてパルス電源の電圧を次第に大きくす
ることにより、回転速度が徐々に大きくされる。
【0044】こうして、回転速度が予め決められている
一定の速度に達すると、その一定の速度で充填する。次
に、ピストン43が停止位置a直前に達すると、パルス
電源の電圧を急速に変更することにより交流サーボモー
タ44の回転速度が急速に小さくされる。そして、ピス
トン43は、パルス信号の総パルス数(実ストロークS
r間)に対応した交流サーボモータ44の総回転角度分
進んだ位置aで位置決め精度よく停止する。
【0045】従って、この実施例の充填装置40の充填
機ユニット40aによれば、サーボモータユニット44
a,ポジショナ59,及び制御装置54を備えてなる比
較的簡単な制御構成(本発明の制御装置の一例)、及び
サーボモータユニット44aと容積式ポンプ41とをリ
ードスクリュー46,キャリアロッド47等を介して直
線状に接続してなる比較的簡素な機械構成により、果汁
63を果汁容器52毎の差引充填容量について極めて精
度よく充填することができるのである。
【0046】因に、このときの充填機ユニット40aに
よる充填誤差は、試験により求めた結果、ポジショナ5
9に与えられるパルス信号の1パルス当たり約0.00
6mlであって比較的充填精度がよく、しかも大きなバラ
ツキを生じなかった。
【0047】一方、果肉80と果汁63とを合わせた総
目標充填容量を変更しようとする場合には、総目標充填
容量に係るデータを入力装置58から設定入力して、メ
モリ56に格納されている元のデータと書換え更新する
ことにより実現することができる。従って、例えば果汁
容器52とは内容量の異なる別の果汁容器に果汁63を
充填するような場合に好適である。
【0048】また、例えば果汁容器52とは異なる内形
状の果汁容器に果汁63を充填しようとする場合には、
充填特性に係るデータ、即ち充填初期や充填終期といっ
た所定期間内におけるそれぞれの目標充填速度等を変更
すればよく、これは変更後の充填特性に係るデータに相
当するパルス幅,所定期間内の合計パルス数,或いは速
度変更タイミング等に係るデータを入力装置58から設
定入力して、メモリ56に格納されている元のデータと
書換え更新すればよい。
【0049】以上述べたように、本実施例の計量充填シ
ステム1によれば、重量計量装置20が静定物たる果肉
80の重量を高精度に計量し、次に制御装置54が果肉
80の重量計量値を基に容量換算した値を総目標充填容
量から差し引いて果汁63の差引充填容量を演算し、更
に制御装置54が充填装置40の交流サーボモータ44
を駆動制御して差引充填容量に応じた果汁63を果汁容
器52内に高精度且つ高速で容量充填する。
【0050】従って、例え果汁容器52内に収容されて
いる果肉80の重量にバラツキがあったとしても、果肉
80と果汁63とを合わせた総目標充填容量に精度よく
充填することができる。即ち、静定物に対し測定精度の
優れた重量計量装置20の利点と、流動物に対して充填
精度の優れた充填装置40の利点の双方を上手く活用す
ることができた。
【0051】尚、上記した実施例では、交流サーボモー
タを使用したが、電気式のサーボモータとしてはこれに
限定されるものではなく、例えばDCモータと、その駆
動軸の回転角度や回転速度を検出するためのシャフトエ
ンコーダ等とを設け、これらの検出値をフィードバック
する等のクローズドループ制御の構成や、或いはステッ
ピングモータを用い、パルス信号の目標値に対応するパ
ルス電源をステッピングモータに与えるオープンループ
制御の構成を採用してもよい。
【0052】また、上記実施例においては、容積式ポン
プとしてシリンダ・ピストン式のものを用いたが、これ
に代えて、例えば歯車ポンプ,ベーンポンプ等を用い、
これらを電気式のサーボモータに連結してもよい。
【0053】そして、上記実施例では、目標充填容量及
び目標充填速度の双方を設定変更するようにしたが、目
標充填容量,目標充填速度,又は充填前後における各装
置の待ち動作等を、入力装置58を用いて個々に設定変
更することも可能である。
【0054】更に、これまで述べた実施例では、第1被
充填物として果肉80を示すとともに、第2被充填物と
して果汁63を例示したが、これら以外に、肉塊及びカ
レールー,キノコ及び調理液,桃スライス片及びゼリー
原液等を、第1及び第2被充填物として適用できるのは
いうまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明に係る計量充填
システムによれば、充填容器に収容された第1被充填物
の重量を、重量計量装置によって精度よく計量すること
ができる。そして、計量された第1被充填物の重量に基
づいて、第2被充填物の目標充填容量を自動的に設定変
更することができる。更に、変更後の目標充填容量の第
2被充填物を充填容器に精度よく容量充填することがで
きる。従って、例えば、充填容器内に収容されている第
1被充填物の重量にバラツキがあったとしても、第1被
充填物の容量換算値と第2被充填物の充填容量との総容
量に精度よく計量充填することができる。また、第2被
充填物の充填方式は容量充填であるので、充填時の振動
等に影響されず、高速で充填できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る計量充填システムを示
す概略構成図である。
【図2】この計量充填システムを示す平面図である。
【図3】この計量充填システムを示す正面図である。
【図4】この計量充填システムに係る充填装置の要部を
示すものであって、一部断面を含む側面図である。
【図5】この充填装置を示す平面図である。
【図6】この充填装置を示す正面図である。
【図7】従来の定重量充填型の充填システムにより固形
状の果肉を計量し、次に果汁を計量しつつ充填する態様
を示す状態説明図である。
【符号の説明】
1 計量充填システム 20 重量計量装置 21 ロードセル 22 計量台 40 充填装置 40a 充填機ユニット 41 容積式ポンプ 42 シリンダ 43 ピストン 44 交流サーボモータ 44a サーボモータユニット 45 回転駆動軸 45a カップリング 46 リードスクリュー 47 キャリアロッド 47a 摺動軸受 48 連結ロッド 52 果汁容器 53 ノズル 54 制御装置 55 中央演算処理装置(CPU) 56 メモリ 58 入力装置 63 果汁 70 シャフトエンコーダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填容器に収容された第1被充填物の重
    量を計量する重量計量装置と、この重量計量装置により
    計量された第1被充填物を収容した充填容器に第2被充
    填物を充填する充填装置とを備え、上記充填装置は、第
    2被充填物を送出し充填容器に吐出する容積式ポンプ
    と、この容積式ポンプを駆動する電気式のサーボモータ
    と、重量計量装置により計量された第1被充填物の重量
    に基づいて第2被充填物の目標充填容量を演算し設定す
    る目標量演算装置と、目標量演算装置により設定された
    第2被充填物の目標充填容量に対応したパルス波形デー
    タに係る電源をサーボモータに出力して容積式ポンプの
    第2被充填物送出量を制御する制御装置とを具備してな
    ることを特徴とする計量充填システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010521380A (ja) * 2007-03-15 2010-06-24 ザ・コカ−コーラ・カンパニー 多数の流れの充填システム
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US9394153B2 (en) 2007-03-15 2016-07-19 The Coca-Cola Company Multiple stream filling system
US9865023B2 (en) 2008-02-04 2018-01-09 The Coca-Cola Company Methods of creating customized beverage products

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