JPH0796464B2 - Nspキルンにおけるアルカリ、塩素類の低減方法 - Google Patents
Nspキルンにおけるアルカリ、塩素類の低減方法Info
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- JPH0796464B2 JPH0796464B2 JP31241186A JP31241186A JPH0796464B2 JP H0796464 B2 JPH0796464 B2 JP H0796464B2 JP 31241186 A JP31241186 A JP 31241186A JP 31241186 A JP31241186 A JP 31241186A JP H0796464 B2 JPH0796464 B2 JP H0796464B2
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- Japan
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- kiln
- chlorine
- raw material
- alkali
- exhaust gas
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B7/00—Hydraulic cements
- C04B7/36—Manufacture of hydraulic cements in general
- C04B7/60—Methods for eliminating alkali metals or compounds thereof, e.g. from the raw materials or during the burning process; methods for eliminating other harmful components
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Description
【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、NSPキルンにおけるアルカリ、塩素類の低減
方法に関する。
方法に関する。
b.従来の技術 セメント原料中に含有されるアルカリ、塩素類は、キル
ン焼成帯で高温にさらされることにより揮発し、つい
で、プレヒーター部で凝集することによって、コーチン
グトラブルを発生し、安定操作の妨げとなる。またそれ
らがクリンカ中に多く残存する場合は、これをセメント
とし、ある種の骨材と共にコンクリートとした場合、ア
ルカリ骨材反応を起し、コンクリートを著しくぜい弱化
するおそれが生じる。
ン焼成帯で高温にさらされることにより揮発し、つい
で、プレヒーター部で凝集することによって、コーチン
グトラブルを発生し、安定操作の妨げとなる。またそれ
らがクリンカ中に多く残存する場合は、これをセメント
とし、ある種の骨材と共にコンクリートとした場合、ア
ルカリ骨材反応を起し、コンクリートを著しくぜい弱化
するおそれが生じる。
このように、原料中にアルカリ、塩素類が多い場合、或
はクリンカ中のアルカリ分を減少させようとする場合、
従来、キルンの燃焼排ガスの一部を抜き出す方法が採用
されてきた。
はクリンカ中のアルカリ分を減少させようとする場合、
従来、キルンの燃焼排ガスの一部を抜き出す方法が採用
されてきた。
しかしながら、近年セメント製造様式は多くの面で優れ
ているNSP(仮焼炉の付いたサスペンション・プレヒー
タ)方式となった。NSP方式は、仮焼炉で燃料の約60%
を使用するため、キルン排ガス量は従来のSP方式と比較
すると約1/2となり、キルンで同じようにアルカリ、塩
素類が揮発すると、キルン排ガス中のこれら濃度はSP方
式と比較して約2倍となり、キルン排ガスの一部又は全
部を抜き出すことにより著しくアルカリ、塩素類を低減
できるものと考えられてきた。この考え方に基づき、窯
尻にバイパスシステムを設けたNSPキルンが建設された
が、実操業において、この考え通りの効果が出ず、バイ
パス設備が使われていないケースも出ている。
ているNSP(仮焼炉の付いたサスペンション・プレヒー
タ)方式となった。NSP方式は、仮焼炉で燃料の約60%
を使用するため、キルン排ガス量は従来のSP方式と比較
すると約1/2となり、キルンで同じようにアルカリ、塩
素類が揮発すると、キルン排ガス中のこれら濃度はSP方
式と比較して約2倍となり、キルン排ガスの一部又は全
部を抜き出すことにより著しくアルカリ、塩素類を低減
できるものと考えられてきた。この考え方に基づき、窯
尻にバイパスシステムを設けたNSPキルンが建設された
が、実操業において、この考え通りの効果が出ず、バイ
パス設備が使われていないケースも出ている。
c.発明が解決しようとする問題点 NSPキルンにおいては、セメント原料中のアルカリ、塩
素類は、仮焼炉燃焼ガス中の還元物質と直接接触するこ
とによりキルン内よりこれら成分が揮発しやすくなるた
めその揮発量が多くなる。この場合アルカリ、塩素類は
仮焼炉、プレヒータ間を循環するので従来のように窯尻
でキルン排ガスを抜き出しても、低減効果が少ないこと
が明確となった。
素類は、仮焼炉燃焼ガス中の還元物質と直接接触するこ
とによりキルン内よりこれら成分が揮発しやすくなるた
めその揮発量が多くなる。この場合アルカリ、塩素類は
仮焼炉、プレヒータ間を循環するので従来のように窯尻
でキルン排ガスを抜き出しても、低減効果が少ないこと
が明確となった。
つまり、アルカリ、塩素類の揮散状態に応じた低減方法
ではなかったためである。
ではなかったためである。
d.問題点を解決するための手段 本発明は上記NSPキルンにおいて、原料中に含有されて
いるアルカリ、塩素類をその揮散状態に応じた低減方法
を提供しようとするもので、その要旨は、NSPキルンに
おいて、分離サイクロンの立上りダクトに設けた原料投
入口の下方に絞り部を設け、その絞り部の下方より燃焼
排ガスの一部を抜き出すことを特徴とするアルカリ、塩
素類の低減方法である。
いるアルカリ、塩素類をその揮散状態に応じた低減方法
を提供しようとするもので、その要旨は、NSPキルンに
おいて、分離サイクロンの立上りダクトに設けた原料投
入口の下方に絞り部を設け、その絞り部の下方より燃焼
排ガスの一部を抜き出すことを特徴とするアルカリ、塩
素類の低減方法である。
仮焼炉で、揮発するアルカリ、塩素類は、炉の構造等に
よる燃焼条件或は原料の性状により、ミスト状でより多
く存在したり、微少粒径の原料表面に付着したりする。
よる燃焼条件或は原料の性状により、ミスト状でより多
く存在したり、微少粒径の原料表面に付着したりする。
一般に燃焼排ガスが800℃以上のときはミスト状で存在
し、燃焼排ガスが800℃以下のときは微少粒径の原料表
面に付着している。
し、燃焼排ガスが800℃以下のときは微少粒径の原料表
面に付着している。
ミスト状で存在する場合は分離サイクロンの立上りダク
トの中心部から、また微少粒系の原料表面に付着してい
る場合は分離サイクロン立上りダクトの外周部からガス
を抜き出すとより効果的である。
トの中心部から、また微少粒系の原料表面に付着してい
る場合は分離サイクロン立上りダクトの外周部からガス
を抜き出すとより効果的である。
また当然のことながら、立上りダクトの入口から絞り部
までのゾーンでガスを抜き出す必要がある。
までのゾーンでガスを抜き出す必要がある。
e.実施例 図面は、本発明の方法を実施するための装置を示す。
第1図は、NSPキルンの一部を概念的に示す図であり、
1はサスペンションプレヒータ、2は最下段の分離サイ
クロン、3は仮焼炉、4はガス抜出し管、5はキルン、
6はクーラー、7はクーラー抽気管、8は原料である。
1はサスペンションプレヒータ、2は最下段の分離サイ
クロン、3は仮焼炉、4はガス抜出し管、5はキルン、
6はクーラー、7はクーラー抽気管、8は原料である。
このNSPキルンの主要な作用は、従来のものと変らな
い。
い。
第2図において、10は分離サイクロン2の立上りダク
ト、11は、プレヒータからの原料投入口、12は立上りダ
クト10に設けた絞り部、13は仮焼炉に対する燃料供給
管、14はプレヒータからの原料、15はクーラー抽気によ
る2次空気である。
ト、11は、プレヒータからの原料投入口、12は立上りダ
クト10に設けた絞り部、13は仮焼炉に対する燃料供給
管、14はプレヒータからの原料、15はクーラー抽気によ
る2次空気である。
本発明の方法は、分離サイクロン2の立上りダクト10に
設けた絞り部12の下方から燃料排ガスの一部を抜き出
す。そのさい絞り部12はガス速度を上げ、原料の落下を
防止する働きをする。
設けた絞り部12の下方から燃料排ガスの一部を抜き出
す。そのさい絞り部12はガス速度を上げ、原料の落下を
防止する働きをする。
この抜き出しによって、アルカリ、塩素類を著るしく低
減させることができ、その低減効果は、従来の方法よ
り、はるかに大きい。
減させることができ、その低減効果は、従来の方法よ
り、はるかに大きい。
また、低減効果を従来の方式と同じ程度に止めると、抜
き出すガス量を少くすることができ、熱損失を少くし、
抜き出しガスの処理設備を小さくすることができる。
き出すガス量を少くすることができ、熱損失を少くし、
抜き出しガスの処理設備を小さくすることができる。
さらに、抜き出したガスを熱交換機に導き、熱回収を行
うこともできる。
うこともできる。
第3図は、燃焼排ガスが800℃以上で、アルカリ、塩素
類がミスト状で存在する場合に好適な装置を示し、第2
図の装置において、ガス抜出し管4を立上りダクト10の
中央部にまで延設し、排ガスをダクト10の中心部から抜
き出すようにしたものである。
類がミスト状で存在する場合に好適な装置を示し、第2
図の装置において、ガス抜出し管4を立上りダクト10の
中央部にまで延設し、排ガスをダクト10の中心部から抜
き出すようにしたものである。
この装置によれば、アルカリ含有量が多く、原料含有量
の少いガスだけを抜き出すことができる。またこの装置
は、比較的下段のサイクロン例えば、4〜5段のサイク
ロンに適用するとよい。
の少いガスだけを抜き出すことができる。またこの装置
は、比較的下段のサイクロン例えば、4〜5段のサイク
ロンに適用するとよい。
第4図は立上りダクト10内の外周部から排ガスを抜き出
す装置を示す。燃焼排ガスが800℃以下で、アルカリ、
塩素類が微少粒径の原料表面に付着している場合には、
外周部の方が遠心力の影響でダスト濃度が大となる。こ
の装置によれば、ダスト濃度の大なる部分から効率良く
アルカリ、塩素類含有原料を抜き出すことができる。こ
の装置は比較的上段のサイクロン例えば、2〜3段のサ
イクロンに適用するとよい。
す装置を示す。燃焼排ガスが800℃以下で、アルカリ、
塩素類が微少粒径の原料表面に付着している場合には、
外周部の方が遠心力の影響でダスト濃度が大となる。こ
の装置によれば、ダスト濃度の大なる部分から効率良く
アルカリ、塩素類含有原料を抜き出すことができる。こ
の装置は比較的上段のサイクロン例えば、2〜3段のサ
イクロンに適用するとよい。
図中、16は立上りダクト10内に設けた縮径管である。
なお、絞り部12に代えて、第5図に示すように、立上り
ダクト10に縮径部10′を設けてもよい。この場合は、ダ
クト10を絞ったままで、上段のサイクロンに接続する。
ダクト10に縮径部10′を設けてもよい。この場合は、ダ
クト10を絞ったままで、上段のサイクロンに接続する。
f.発明の効果 本発明によれば、NSPキルンにおいて、アルカリ、塩素
類をその揮散状態に応じて除去ができるため安定操業が
できるとともにクリンカ中のアルカリ、塩素類を、効率
良く除去することができる。
類をその揮散状態に応じて除去ができるため安定操業が
できるとともにクリンカ中のアルカリ、塩素類を、効率
良く除去することができる。
第1図はNSPキルンの概念図、第2図はその要部拡大
図、第3図〜第5図は他の実施例を示す図である。 2……分離サイクロン、3……仮焼炉、 4……ガス抜出し管、10……立上りダクト、 11……原料投入口、12……絞り部。
図、第3図〜第5図は他の実施例を示す図である。 2……分離サイクロン、3……仮焼炉、 4……ガス抜出し管、10……立上りダクト、 11……原料投入口、12……絞り部。
Claims (1)
- 【請求項1】NSPキルンにおいて、分離サイクロンの立
上りダクトに設けた原料投入口の下方に絞り部を設け、
その絞り部の下方より燃焼排ガスの一部を抜き出すこと
を特徴とするアルカリ、 塩素類の低減方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31241186A JPH0796464B2 (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | Nspキルンにおけるアルカリ、塩素類の低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31241186A JPH0796464B2 (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | Nspキルンにおけるアルカリ、塩素類の低減方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63166741A JPS63166741A (ja) | 1988-07-09 |
JPH0796464B2 true JPH0796464B2 (ja) | 1995-10-18 |
Family
ID=18028908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31241186A Expired - Lifetime JPH0796464B2 (ja) | 1986-12-26 | 1986-12-26 | Nspキルンにおけるアルカリ、塩素類の低減方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0796464B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997021638A1 (fr) * | 1995-12-11 | 1997-06-19 | Chichibu Onoda Cement Corporation | Procede de traitement de gaz d'echappement d'un four par derivation du chlore et appareil correspondant |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4922250B2 (ja) * | 2008-06-19 | 2012-04-25 | バンドー化学株式会社 | 低発塵ベルト |
JP6338496B2 (ja) * | 2014-09-24 | 2018-06-06 | 太平洋セメント株式会社 | 抽気冷却装置並びにこれを用いた塩素バイパスシステム及びセメントキルン抽気ガスの処理方法 |
-
1986
- 1986-12-26 JP JP31241186A patent/JPH0796464B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997021638A1 (fr) * | 1995-12-11 | 1997-06-19 | Chichibu Onoda Cement Corporation | Procede de traitement de gaz d'echappement d'un four par derivation du chlore et appareil correspondant |
CN1077555C (zh) * | 1995-12-11 | 2002-01-09 | 太平洋水泥株式会社 | 通过氯旁路来处理窑排气的方法及其装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63166741A (ja) | 1988-07-09 |
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