JPH0796412A - 穴の加工方法 - Google Patents

穴の加工方法

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JPH0796412A
JPH0796412A JP24252393A JP24252393A JPH0796412A JP H0796412 A JPH0796412 A JP H0796412A JP 24252393 A JP24252393 A JP 24252393A JP 24252393 A JP24252393 A JP 24252393A JP H0796412 A JPH0796412 A JP H0796412A
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JP
Japan
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hole
workpiece
tool
indexing
machining
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24252393A
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English (en)
Inventor
Yuji Nakagawa
雄二 中川
Yoshio Mizumura
義雄 水村
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Via Mechanics Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiko Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軸心と並行な加工面の断面を平滑に加工するこ
とができるテーパ状の穴の加工方法を提供する。 【構成】被加工物に形成された下穴の内周面の少なくと
も一部を、前記下穴径より細い回転工具を用いて、数値
制御により回転工具と被加工物を相対移動させ、テーパ
状に加工する穴の加工方法であって、下穴の内周面を複
数に等分する複数の割り出し位置を設定し、各割り出し
位置で、テーパ状の穴の軸心と並行な断面の形状に沿っ
て、穴の半径方向、深さ方向および加工点の接線方向に
三軸同時制御して、工具と被加工物を相対移動させて加
工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転工具を用いる数値
制御工作機械により、穴の内周面をテーパ状に加工する
ための穴の加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、合成樹脂の射出成形において
は、射出成形機から射出された合成樹脂を成形用の金型
へ導くために、固定側取付板と固定側型板とを貫通する
スプールブッシュを設けている。そして、このスプール
ブッシュに形成されたテーパ状の穴(以下、スプールと
いう)と、金型に形成されたランナ及び/またはゲート
を通してキャビティに合成樹脂を注入して、製品を成形
するようになっている。製品を成形する際、色の異なる
複数の合成樹脂をキャビティ内に注入して、模様を付け
た製品を成形することも行なわれている。
【0003】このような製品を成形する金型では、それ
ぞれ色の異なる合成樹脂を射出する射出成形機のノズル
に接続するため、使用する色の数だけスプールを形成す
ることが必要になるため、固定側取付板と固定側型板に
直接スプールを形成することも行なわれている。
【0004】一般に、工作機械の主軸などの軸状の部品
の軸心に形成されるテーパ穴の加工には、旋盤が用いら
れている。しかし、前記固定側取付板や固定側型板の様
に、大きくしかも矩形の部品で、部品の重心位置から外
れた位置にテーパ穴を加工する場合には、旋盤の主軸の
回転中心と加工するテーパ穴の軸心とを一致させること
が困難になるだけでなく、正確に一致させたとしても部
品の回転により大きな振動が発生するため、加工が困難
になる。このため、前記固定側取付板や固定側型板のス
プールの加工は、マシニングセンタなどの回転工具を用
いる数値制御工作機械により行なっている。
【0005】マシニングセンタ等によるテーパ穴の加工
は、主軸に保持され回転されるエンドミルなどの工具
と、テーブルに固定された固定側取付板や固定側型板な
どの被加工物とを、工具の軸心とテーパ穴の軸心の間隔
を、テーパ穴の断面の形状に合わせるように、深さ方向
の位置によって少しずつ変えて位置決めすると共に、各
位置において、円を描くように相対移動させて加工して
いる。したがって、図6に示すように、被加工物1の加
工面2の断面は階段状になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなテーパ穴の
凹凸を無くすための仕上げ加工を行う場合、仕上げ加工
用の工具をテーパ穴の深さ方向に加工面に沿って往復移
動させることが必要なため、作業性が低下することにな
る。
【0007】また、階段状の加工面を持つテーパ穴をス
プールとして射出成形を行うと、階段状の段差によって
乱流が発生し、合成樹脂の流動性が低下する。また、ス
プールの内周面が軸心と並行な円周面で構成されるた
め、抜き勾配が形成されず、成形後スプールに残留し硬
化した合成樹脂の取り出しが困難になる。
【0008】上記の事情に鑑み、本発明の目的は、軸心
と並行な加工面の断面を平滑に加工することができる穴
の加工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するため、本発明においては、被加工物に形成され
た下穴の内周面の少なくとも一部を、前記下穴径より細
い回転工具を用いて、数値制御により回転工具と被加工
物を相対移動させ、テーパ状に加工する穴の加工方法で
あって、下穴の内周面を複数に等分する複数の割り出し
位置を設定し、この割り出し位置にしたがって下穴を割
り出し回転させ、各割り出し位置で、テーパ状の穴の軸
心と並行な断面の形状に沿って、穴の半径方向と深さ方
向に二軸同時制御して、工具と被加工物を相対移動させ
て加工する。
【0010】被加工物に形成された下穴の内周面の少な
くとも一部を、前記下穴径より細い回転工具を用いて、
数値制御により回転工具と被加工物を相対移動させ、テ
ーパ状に加工する穴の加工方法であって、下穴の内周面
を複数に等分する複数の割り出し位置を設定し、各割り
出し位置で、テーパ状の穴の軸心と並行な断面の形状に
沿って、穴の半径方向、深さ方向および加工点の接線方
向に三軸同時制御して、工具と被加工物を相対移動させ
て加工する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1ないし図5
に基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明による穴の加工手順を示す
フローチャートである。先ず、加工する穴の直径、使用
する工具の直径、要求される穴の真円度などに基づい
て、図2に示すように、被加工物1に形成された下穴3
の軸心を中心として、割り出し角度θを設定する(ステ
ップ10)。
【0013】ついで、図3に示すように、要求される穴
2の断面形状に従って、被加工物1に対する工具4の移
動軌跡(被加工物1と工具4の相対移動軌跡)を設定す
る(ステップ11)。
【0014】ついで、設定された割り出し角度に基づい
て、割り出し位置を算出する(ステップ12)ととも
に、被加工物と工具の割り出しを行い(ステップ1
3)、設定された移動軌跡にしたがって、被加工物と工
具を三軸同時制御によって相対移動させ、穴の加工を行
う(ステップ14)。
【0015】割り出し回数が所定の数に達したか否かを
判定し(ステップ15)、割り出し回数が所定の回数以
下であれば、ステップ12からステップ14を繰返し、
所定の回数に達すると、図4に示すように、穴の全周が
加工された状態になり加工を終了する。
【0016】このようにして加工されたテーパ状の穴2
の内周面には、図5に示すように、放射状の突起5が残
るが、この突起の大きさは、加工する穴の直径と、使用
する工具の直径および、割り出し角度θによってきま
る。従って、要求される穴の真円度に基づいて、使用す
る工具の直径および、割り出し角度θを設定することに
より所要の真円度を求めることができる。また、さらに
仕上げ加工する場合も、突起5に沿って加工することに
より、効率よく加工することができる。
【0017】前記実施例においては、被加工物と工具を
三軸同時制御して加工を行う場合について説明したが、
数値制御機械に割り出し回転装置を設け、この割り出し
回転装置に、被加工物を取り付け、加工する穴の軸心を
中心として、被加工物を割り出し回転させる要にすれ
ば、加工時の被加工物と工具の相対移動の制御は、二軸
同時制御でよい。
【0018】このように加工してテーパ穴を、合成樹脂
の成形用の金型に適用すると、穴の深さ方向に段差がな
いため、樹脂の流れが乱されることなく、円滑に成形を
行うことができる。また、穴の内周面がその軸心に対し
て傾斜面となるので、成形後のスプールの抜取りが容易
になる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、被
加工物に形成された下穴の内周面の少なくとも一部を、
前記下穴径より細い回転工具を用いて、数値制御により
回転工具と被加工物を相対移動させ、テーパ状に加工す
る穴の加工方法であって、下穴の内周面を複数に等分す
る複数の割り出し位置を設定し、この割り出し位置にし
たがって下穴を割り出し回転させ、各割り出し位置で、
テーパ状の穴の軸心と並行な断面の形状に沿って、穴の
半径方向と深さ方向に二軸同時制御して、工具と被加工
物を相対移動させ、あるいは、被加工物に形成された下
穴の内周面の少なくとも一部を、前記下穴径より細い回
転工具を用いて、数値制御により回転工具と被加工物を
相対移動させ、テーパ状に加工する穴の加工方法であっ
て、下穴の内周面を複数に等分する複数の割り出し位置
を設定し、各割り出し位置で、テーパ状の穴の軸心と並
行な断面の形状に沿って、穴の半径方向、深さ方向およ
び加工点の接線方向に三軸同時制御して、工具と被加工
物を相対移動させて加工するようにしたので、回転工具
を用いた数値制御工作機械で、テーパ状の穴を効率よ
く、かつ平滑に加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手順を示すフローチャート。
【図2】加工位置の割り出し状態を示す平面図。
【図3】被加工物と工具の相対移動軌跡を示す側面図。
【図4】加工軌跡を示す平面図。
【図5】加工された穴の形状を示す平面図。
【図6】従来の加工方法で加工された穴の断面を示す側
面図。
【符号の説明】
1 被加工物 2 穴 3 下穴 4 工具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物に形成された下穴の内周面の少な
    くとも一部を、前記下穴径より細い回転工具を用いて、
    数値制御により回転工具と被加工物を相対移動させ、テ
    ーパ状に加工する穴の加工方法であって、下穴の内周面
    を複数に等分する複数の割り出し位置を設定し、この割
    り出し位置にしたがって下穴を割り出し回転させ、各割
    り出し位置で、テーパ状の穴の軸心と並行な断面の形状
    に沿って、穴の半径方向と深さ方向に二軸同時制御し
    て、工具と被加工物を相対移動させて加工することを特
    徴とする穴の加工方法。
  2. 【請求項2】被加工物に形成された下穴の内周面の少な
    くとも一部を、前記下穴径より細い回転工具を用いて、
    数値制御により回転工具と被加工物を相対移動させ、テ
    ーパ状に加工する穴の加工方法であって、下穴の内周面
    を複数に等分する複数の割り出し位置を設定し、各割り
    出し位置で、テーパ状の穴の軸心と並行な断面の形状に
    沿って、穴の半径方向、深さ方向および加工点の接線方
    向に三軸同時制御して、工具と被加工物を相対移動させ
    て加工することを特徴とする穴の加工方法。
JP24252393A 1993-09-29 1993-09-29 穴の加工方法 Withdrawn JPH0796412A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005001600A1 (de) * 2004-11-30 2006-06-01 Follow Me! Technology System Gmbh Werkstück bzw. Formelement, Verfahren zur Material abtragenden Bearbeitung von Werkstücken, Maschinensteuerungsprogramm und Bearbeitungsvorrichtung
JP2007021610A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Nidec Nissin Corp テーパ刃エンドミルおよびそれを用いたテーパ穴形成方法
CN109352043A (zh) * 2018-11-15 2019-02-19 浙江坤博机械制造有限公司 一种设备有定位误差时消除铣平面时段差的加工工艺

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