JPH0796269A - 生ごみ処理装置 - Google Patents

生ごみ処理装置

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JPH0796269A
JPH0796269A JP5240931A JP24093193A JPH0796269A JP H0796269 A JPH0796269 A JP H0796269A JP 5240931 A JP5240931 A JP 5240931A JP 24093193 A JP24093193 A JP 24093193A JP H0796269 A JPH0796269 A JP H0796269A
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JP
Japan
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fermentation
temperature
food waste
lid
humidity
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Application number
JP5240931A
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English (en)
Inventor
Minoru Tadokoro
実 田所
Mutsuhiko Takahashi
睦彦 高橋
Masaaki Hashimoto
正彰 橋本
Kazuo Nibu
一夫 丹生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITechno Co Ltd
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
NITechno Co Ltd
Hitachi Home Tech Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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  • Fertilizers (AREA)
  • Refuse Receptacles (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 間隔をおいて投入される生ごみを満遍なく発
酵分解させて減容させ、肥料化した残渣物にする。 【構成】 投入口2からの生ごみと発酵促進材5の投入
を受容する処理槽1と、この処理槽の投入口の蓋3の開
閉を検知するスイッチ4と、生ごみと発酵促進材を撹拌
する撹拌羽根13と、処理槽を加熱するヒーター14
と、処理槽温度を検知するセンサー16と、処理槽内空
気湿度を検知するセンサー18と、処理槽内を換気する
ファン17と、温度センサーと湿度センサーの信号に基
づいてヒーター、撹拌羽根、およびファンを動作せなが
ら環境条件の異なる複数の発酵処理工程とその後の乾燥
処理工程を制御する制御装置20と、そしてこの制御装
置が上述複数の発酵処理工程のうちの所定の発酵処理工
程を実行している間にこの制御装置の制御を最初の発酵
処理工程から順次やりなおすようリセットするリセット
信号発生スイッチ4とで生ごみ処理装置を構成するの
で、初期に投入されたものもまたあとから投入されたも
のも、全体的に不足なく必要な処理が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭、ホテル、ス
ーパー、食品小売店ならびに食堂などから排出される生
ごみを有機物分解菌を含む発酵促進材の働きを利用して
発酵させ、分解処理する生ごみ処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の生ごみ処理装置が特開昭63−2
18592号公報、実開昭63−140037号公報お
よび実開昭62−126337号公報などに示されてい
る。
【0003】このうち特開昭63−218592号公報
には適正な発酵条件の一例が示されており、糖分解菌、
蛋白質分解菌、セルロース分解菌およびリグニン分解菌
を入れた人工軽量礫等の発酵促進材中に家庭用生ごみを
投入して混錬した場合において、投入当初は中温、高湿
の発酵条件下で第一段階発酵(糖分解、蛋白質分解)を
行なわせ、次に自己発酵熱により高温、中湿下で第二段
階発酵(セルロース分解)を行なわせている。その後、
常温、低湿にて第三段階発酵(リグニン分解)させるこ
とにより、従来30日も要していた処理期間を2分の1
に短縮させている。
【0004】また、その他の実開昭63−140037
号公報および実開昭62−126337号公報には、上
述の如くの発酵分解条件が成立するように温度センサー
および湿度センサーの情報に基づいて発熱体や換気手
段、撹拌棒の動作を制御する生ごみ堆肥化装置が示され
ており、各段階発酵での温度、湿度のコントロールの範
囲に関しては、 ・第一段階で 温度 40〜60℃(中温) 湿度 50〜70%(高湿) ・第二段階で 〃〃 80〜95℃(高温) 〃〃 50〜60%(中湿) ・第三段階で 〃〃 30〜40℃(低温) 〃〃 30〜50%(低湿) が最適な環境条件であると述べられている。また、温度
センサーおよび湿度センサーの検出値に基づいて供給熱
量、撹拌時期を制御することにより発酵を自動的にしか
も短時間に行なわせることが可能であると示されてい
る。
【0005】また、特開昭61−281091号公報に
は、 ・第一段階で 温度 20〜45℃ の中温菌 ・第二段階で 温度 45〜60℃ の高温菌 とすることにより、また、適宜撹拌により通気を良くす
ることで急速発酵分解処理が可能であると述べられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述従
来例というのは、いずれも堆肥化のために生ごみを一括
投入して連続処理する装置に関するものであり、数時間
毎あるいは1日毎のように間隔をおいて発生する生ごみ
をその都度投入する場合を考慮して作られたものではな
い。したがって、現実的には、処理の途中で新しい生ご
みを投入することは避けられないことであって、そのよ
うな場合には、送れて投入された生ごみは不完全処理の
まま残存してしまう問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述課題を解決
するためになされたものであり、糖分解菌、蛋白質分解
菌、セルロース分解菌その他リグニン分解菌等を含有す
る発酵促進材として前述従来例に既に記載れて知られて
いるところの、比較的低温でかつ比較的低湿の環境で活
性化して主としてリグニンを発酵分解する発酵促進材
と、比較的中温でかつ比較的高湿の環境で活性化して主
として糖と蛋白質を発酵分解する発酵促進材の他、更に
比較的高温でかつ比較的中湿の環境で活性化して主とし
てセルロースを発酵分解する発酵促進材を混合利用して
生ごみを発酵分解処理する装置であって、発酵促進材中
への生ごみの投入が間歇的に継続して行なわれても、上
述各環境段階の発酵が促進されて生ごみの発酵が完結す
るようにしたものである。そして、最終的に乾燥工程を
経て最終残渣物の取り出しならびに肥料としての利用を
容易にしたものである。
【0008】そのために、生ごみと発酵促進材の投入を
受容する処理槽と、この処理槽内への生ごみと発酵促進
材の投入を受容する投入口と、この投入口を開閉する投
入口蓋と、この投入口蓋の開閉を検知する蓋開閉検知手
段と、処理槽内の生ごみと発酵促進材の混合物を撹拌す
る撹拌手段と、処理槽内の生ごみと発酵促進材の混合物
を所定の温度に加熱する加熱手段と、処理槽内の空気を
換気する換気手段と、処理槽内の生ごみと発酵促進材の
混合物の温度を検知する温度検知手段と、処理槽内の生
ごみと発酵促進材の混合物の含水率を検知する湿度検知
手段と、温度検知手段と湿度検知手段の信号に基づいて
加熱手段、撹拌手段および換気手段を動作させることに
より環境条件の異なる複数の発酵処理工程とそれに続く
乾燥処理工程とからなる各処理工程を制御する制御手段
と、そしてこの制御手段が複数の発酵処理工程のうちの
所定の発酵処理工程を制御している間にこの制御手段の
制御を最初の発酵処理工程から順次制御しなおすようリ
セットするリセット信号発生手段とで生ごみ処理装置を
構成する。なお、リセット信号発生手段は、所定の発酵
処理工程が実行されている間のみ蓋開閉検知手段が兼ね
るものであり、この間に蓋開閉検知手段から発生する信
号は制御手段によってリセット信号として取り扱われる
ようにしてある。
【0009】またより具体的に、蓋開閉検知手段が投入
口蓋の閉成を検知したとき温度検知手段と湿度検知手段
の信号に基づいて加熱手段、撹拌手段および換気手段を
動作させて生ごみを比較的中温でかつ比較的高湿の環境
下で第一の所定時間第一段階発酵させる処理工程と、そ
の後温度検知手段と湿度検知手段の信号に基づいて加熱
手段、撹拌手段および換気手段を動作させて比較的高温
でかつ比較的中湿の環境下で第二の所定時間第二段階発
酵させる処理工程と、続いて加熱手段の動作をOFFさ
せるとともにその後温度検知手段が比較的低温を検知し
かつ検知される温度降下の対時間変化率が所定の値以下
になったときに温度検知手段と湿度検知手段の信号に基
づいて加熱手段、撹拌手段および換気手段を動作させて
その比較的低温でかつ比較的低湿の環境下で第三の所定
時間第三段階発酵させる処理工程と、さらにその後は乾
燥処理する工程として加熱手段、撹拌手段および換気手
段を第四の所定時間動作させる乾燥処理工程とからなる
環境条件の異なる複数の発酵処理工程とそれに続く乾燥
処理工程を制御するほか、第一段階発酵処理工程および
第二段階発酵処理工程のいずれかの工程の途中で蓋開閉
検知手段が投入口蓋の閉成を検知したときには第一段階
発酵処理工程から乾燥処理工程に向けての一連の工程を
最初の第一段階発酵処理工程から順次制御しなおす制御
手段とで生ごみ処理装置を構成する。
【0010】
【作用】このように構成することにより、投入口蓋が開
けられて処理槽内に生ごみが投入されるとともに投入口
蓋が再び閉められると、制御手段は蓋開閉検知手段を通
じて投入口蓋の閉成を検知するとともに生ごみが投入さ
れたと判断し、温度検知手段と湿度検知手段の信号に基
づいて加熱手段、撹拌手段および換気手段を動作させな
がら、環境条件の異なる複数の発酵処理工程とそれに続
く最終乾燥処理工程とからなる一連の処理工程を制御す
る。
【0011】そして、環境条件の異なる複数の発酵処理
工程のうちの所定の発酵処理工程を制御している間に投
入口蓋が開けられて生ごみが投入され、その後再び投入
口蓋が閉じられてリセット信号発生手段からリセット信
号が発生したときは、制御手段は発酵処理工程の最初か
ら順次制御しなおすようリセットし、新たな生ごみに対
しても所要の発酵乾燥処理が完結されるように制御す
る。
【0012】更に具体的には、温度検知手段と湿度検知
手段の信号に基づいて加熱手段、撹拌手段および換気手
段を動作させて生ごみを比較的中温でかつ比較的高湿の
環境下で第一の所定時間第一段階発酵させる。その後温
度検知手段と湿度検知手段の信号に基づいて加熱手段、
撹拌手段および換気手段を動作させて比較的高温でかつ
比較的中湿の環境下で第二の所定時間第二段階発酵させ
る。この第二の所定時間の経過後は、加熱手段の動作を
OFFさせるとともにその後温度検知手段が比較的低温
を検知しかつ観測される温度降下の対時間変化率が所定
の値以下になったときに、温度検知手段と湿度検知手段
の信号に基づいて加熱手段、撹拌手段および換気手段を
動作させてその比較的低温でかつ比較的低湿の環境下で
第三の所定時間第三段階発酵させる。さらにその後は乾
燥工程として、加熱手段、撹拌手段および換気手段を、
所定の低湿度が定められた時間継続して検知されるまで
の第四の所定時間にわたって動作させ、生ごみ発酵乾燥
処理のための一連の処理工程を制御する。また、第一段
階発酵処理工程および第二段階発酵処理工程のうちのい
ずれかの工程の途中で投入口蓋が開けられて生ごみが投
入され、その都度蓋開閉検知手段が投入口蓋の閉成を検
知したときには、制御手段は蓋開閉検知手段の信号をリ
セット信号として受け取り、一連の工程を第一段階発酵
から順次制御しなおして生ごみの所要の発酵乾燥処理が
完結されるように制御する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図7に
より説明する。
【0014】図1および図2において、1は底部が断面
円弧状の処理槽で、2はこの処理槽1の上部の一部に開
口した生ごみの投入口、3はこの投入口2を開閉するた
めに処理槽1に取り付けられた投入口蓋、4はこの投入
口蓋3の開閉を検知する蓋開閉検知スイッチである。5
は処理槽1内に予め投入しておく発酵促進材で、各種有
機物分解菌を付着させた人工軽量礫とおが屑の混合材で
ある。この実施例で利用している有機物分解菌は、比較
的低温(例えば30〜40℃)でかつ比較的低湿(例え
ば30〜50%)の環境下で活性化するリグニン分解菌
のほかに、比較的中温(例えば40〜60℃)でかつ比
較的高湿(例えば50〜70%)の環境下で活性化する
糖分解菌および蛋白質分解菌と、更に比較的高温(例え
ば80〜95℃)でかつ比較的中湿(例えば50〜60
%)の環境下で活性化するセルロース分解菌を混合した
ものである。上述のおが屑は水分調整材を兼ねた有機物
分解菌の増量材であり、このおが屑に重量比2.5%の
上述人工軽量礫を混合してある。
【0015】6は処理槽1内部の堆肥化物を取り出すた
めに処理槽1の下部に設けられた取り出し口蓋、7はこ
の取り出し口蓋6の閉成を保持するロック機構である。
8は処理槽1下部の四隅に設けられた脚、9は処理槽1
内に設けられた回転軸、10はこの回転軸9の軸受であ
る。11は電動モータの駆動体で、12はこの駆動体1
1の回転力を減速するギヤ列で、回転軸9が毎分1回転
で回転するようなっている。13は撹拌羽根で、回転軸
9に複数個固定して設けてある。14は処理槽1の下部
外側に取付けられて出力500Wで発熱する電熱ヒータ
ーである。15は電熱ヒーター14を含めて処理槽1全
体を覆う断熱材である。
【0016】16は処理槽1内の生ごみと発酵促進材5
の混合物の温度を検知するために設けられた温度センサ
ーで、前述の電熱ヒーター14の動作による処理槽1の
温度上昇の検知にも利用するために、処理槽1の外側に
設けられている。17は処理槽1の上部位置に設けられ
たファンで、この動作により処理槽1内空気と外部空気
の換気を行なうものである。18は湿度センサーで、処
理槽1内の空気の湿度を検知して生ごみおよび発酵促進
材5の混合物の含水率を推定するためのものである。
【0017】19は吸気口で、ファン17と対面する側
の処理槽1上部位置に設けられている。20は内部にタ
イマー機能を備えた制御装置であり、温度センサー16
と湿度センサー18の信号を取り入れながら撹拌羽根1
3、電熱ヒーター14およびファン17をタイマーの経
過時間と関連させながら制御するものである。そして2
1は表示装置で、発酵処理工程の進行状況や各種指示警
告等を表示するものである。
【0018】このように構成された一実施例の基本動作
をまず説明する。
【0019】まず、運転スイッチ(図示せず)をONに
した状態で投入口蓋3を開けて、予め20kgの発酵促進
材5が投入されている処理槽1内に生ごみ(食堂から排
出された材料屑や残飯類)を投入し、その後投入口蓋3
を閉じる。すると制御装置20は蓋開閉検知スイッチ4
を通じて投入口蓋3の閉成を検知するとともに生ごみが
投入されたものと判断し、糖分解菌と蛋白質分解菌が活
性化して生ごみ中の糖と蛋白質が発酵分解処理されるよ
う、図3に示されているように温度センサー16の検知
する値が40〜60℃の比較的中温を維持するように電
熱ヒーター14への電力供給を制御し、かつ湿度センサ
ー18の検知する値が50〜70%の比較的高湿を維持
するようファン17を制御する。そしてこの比較的中温
かつ比較的高湿で行なわれる発酵分解(第一段階発酵)
が約2日間(第一の所定時間)行なわれるよう制御す
る。制御装置20はその際表示装置21に第一段階発酵
が行なわれている旨を表示させる。なお、図4は電熱ヒ
ーター14とファン17を間歇制御ではなく比例制御を
行なった場合の様子を示したものである。
【0020】ところで、湿度センサー18により処理槽
1内の空気の湿度を検知するのは、生ごみと発酵促進材
5の混合物の含水率を推定するためであるので、湿度検
知を行なうときにはファン17を一時的に停止させて測
定値から換気空気自体の湿度の影響が排除されるように
すると良いことは言うまでもない。更に撹拌羽根13に
ついても、その間停止させると、同様高精度の含水率推
定に有効である。
【0021】第一段階発酵が所定の約2日間行なわれる
と、次に制御装置20は、セルロース分解菌が活性化し
て生ごみ中のセルロース分が発酵分解処理されるよう、
引き続き温度センサー16と湿度センサー18の検知す
る値が80〜95℃の比較的高温と50〜60%の比較
的中湿を維持するよう電熱ヒーター14とファン17を
制御する。この制御の様子を示したのが図5である。こ
の比較的高温かつ比較的中湿で行なわれる発酵分解(第
二段階発酵)は約1日間(第二の所定時間)行なわれる
よう制御される。制御装置20はその際表示装置21に
第二段階発酵が行なわれている旨を表示させる。
【0022】この第二段階発酵が行なわれたあとは、制
御装置20は電熱ヒーター14の動作をOFFさせると
ともに適宜撹拌羽根13を動作させながら温度センサー
16が30〜40℃の比較的低温を検知するまで待機状
態に入る。この場合も制御装置20は表示装置21に待
機状態であることを表示させるとともに、これ以後生ご
みの新規投入を行なわないよう警告する趣旨の表示を行
なわせる。
【0023】電熱ヒーター14がOFFしてからこの比
較的低温が検知されるまでに要する時間は、投入された
生ごみが20kgであったときには約9日間程度であり、
投入される生ごみの質や量に依存して多少の増減が発生
する。
【0024】先行の工程で発酵分解されきらなかった糖
や蛋白質、セルロースがあれば、この9日の間にほぼ完
全に処理されることになる。
【0025】そして30〜40℃の温度が検知され、か
つその後その温度の降下の対時間変化率が所定の値以下
になると、制御装置20は処理槽1内の環境がリグニン
分解菌の活性化される状況になったと判断し、温度セン
サー16と湿度センサー18の検知する値が30〜40
℃の比較的低温と30〜50%の比較的低湿を維持する
よう電熱ヒーター14、撹拌羽根13およびファン17
の制御を開始する。制御装置20はその際表示装置21
に、生ごみの新規投入を行なわないよう警告したまま、
第三段階発酵が行なわれている旨を表示させる。
【0026】図6は比較的低温かつ比較的低湿で行なわ
れる発酵分解(第三段階発酵)の制御パターンを示した
ものであり、これが約3日間(第三の所定時間)行なわ
れるよう制御される。
【0027】この第三段階発酵が行なわれたあとは最終
乾燥処理工程であり、制御装置20は温度センサー16
の検知する値が40〜80℃を維持するよう、また湿度
センサー18の検知する値が30%以下を検出するよう
に電熱ヒーター14、撹拌羽根13およびファン17を
制御する。この最終乾燥処理工程は数時間かけて行なわ
れるのが普通である。この制御の様子を示したのが図7
である。
【0028】そして、この最終乾燥処理工程では、撹拌
羽根13およびファン17の停止中に30%以下の低湿
度が10分(図7中の時間T)にわたって検知され続け
たときに制御装置20は所定の乾燥処理が完了したと判
断し、すべての動作を終了させる。
【0029】この時点を以って制御装置20は、全ての
処理が完了した旨の表示を表示装置に行なわせる。
【0030】発酵分解処理ならびに乾燥処理の行なわれ
た処理槽1内物質は、生ごみとおが屑がともに20kgず
つ投入されたにもかかわらず、両者に含まれていた水分
が蒸発し、糖、蛋白質、セルロース、リグニン等が発酵
分解して水と二酸化炭素に変化して処理槽1内から消失
したため、最終的には20kg強となり、大幅な減容が実
現している。
【0031】この基本動作に加えて、この装置は更に次
の動作を行なうようになっている。つまり、第一段階お
よび第二段階発酵のいずれかが実行されているときに、
投入口蓋3が開けられて生ごみが投入され、再び投入口
蓋3が閉められたときには、制御装置20は蓋開閉検知
スイッチ4の信号をリセット信号として受け止め、それ
まで実行していた制御を必ず第一段階発酵処理工程に戻
すようにリセットし、新規に投入された生ごみが必ず第
一段階発酵処理工程を経るようにしている。制御装置2
0は蓋開閉検知スイッチ4からリセット信号が発生した
ときには、制御をリセットすると同時に表示装置21に
もリセットされたことつまり制御が第一段階発酵処理工
程に戻されて再開されたことを表示させる。
【0032】これにより、日常、生ごみが間隔をおいて
断続的に投入されたとしても、それが第一段階または第
二段階発酵のことであれば、どの生ごみも必ず所要の発
酵乾燥処理を完結するようになっている。
【0033】一般的に生ごみは間隔をおいて投入される
ものである。その生ごみを上述したように発酵処理すれ
ば、初期に投入されたものの発酵分解は時間をかけて丁
寧に行なわれることになり、またあとから投入されたも
のについても必要な時間をかけて各段階の処理が行なわ
れ、全体的には最終生ごみ投入後15日間程度で各段階
の発酵分解と乾燥を完結させることができる。
【0034】そして処理後の最終残渣物には異臭もな
く、したがって処理槽1からの取り出しならびに肥料と
しての利用が極めて容易である。
【0035】
【発明の効果】以上本発明によると、生ごみが時間をお
いて断続的に投入された場合に、初期に投入されたもの
に対しては時間をかけて丁寧に処理し、またあとから投
入されたものに対しても必要な処理を必ず行なうように
したので、生ごみの投入時点を問わず全体的に必要にし
て十分な処理を行なって減容させ、肥料化することので
きる生ごみ処理装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を施した生ごみ処理装置の斜
視図である。
【図2】同じく側面断面図である。
【図3】同第一段階発酵時の制御パターンの一例図であ
る。
【図4】同第一段階発酵時の制御パターンの他の一例図
である。
【図5】同第二段階発酵時の制御パターンの一例図であ
る。
【図6】同第三段階発酵時の制御パターンの一例図であ
る。
【図7】同乾燥工程の制御パターンの一例図である。
【符号の説明】
1 処理槽 2 投入口 3 投入口蓋 4 蓋開閉検知スイッチ 5 発酵促進材 6 取り出し口蓋 13 撹拌羽根 14 電熱ヒーター 16 温度センサー 17 ファン 18 湿度センサー 20 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 正彰 千葉県柏市新十余二3番地1 株式会社日 立ホームテック内 (72)発明者 丹生 一夫 大阪府富田林市喜志町1丁目5番12号 エ ヌ・アイテクノ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ごみと発酵促進材の投入を受容する処
    理槽(1)と、この処理槽内への生ごみと発酵促進材の
    投入を受容する投入口(2)と、この投入口を開閉する
    投入口蓋(3)と、この投入口蓋の開閉を検知する蓋開
    閉検知手段(4)と、前記処理槽内の生ごみと発酵促進
    材を混合撹拌する撹拌手段(13)と、前記処理槽内の
    生ごみと発酵促進材の混合物を所定の温度に加熱する加
    熱手段(14)と、前記処理槽内の空気を換気する換気
    手段(17)と、前記処理槽内の生ごみと発酵促進材の
    混合物の温度を検知する温度検知手段(16)と、前記
    処理槽内の生ごみと発酵促進材の混合物の含水率を検知
    する湿度検知手段(18)と、前記温度検知手段と前記
    湿度検知手段の信号に基づいて前記加熱手段、前記撹拌
    手段および前記換気手段を動作させることにより環境条
    件の異なる複数の発酵処理工程とそれに続く乾燥処理工
    程とからなる各処理工程を制御する制御手段(20)
    と、そしてこの制御手段が前記複数の発酵処理工程のう
    ちの所定の発酵処理工程を制御している間にこの制御手
    段の制御を最初の発酵処理工程から順次制御しなおすよ
    うリセットするリセット信号発生手段(4)とで構成し
    たことを特徴とする生ごみ処理装置。
  2. 【請求項2】 生ごみと発酵促進材の投入を受容する処
    理槽(1)と、この処理槽内への生ごみと発酵促進材の
    投入を受容する投入口(2)と、この投入口を開閉する
    投入口蓋(3)と、この投入口蓋の開閉を検知する蓋開
    閉検知手段(4)と、前記処理槽内の生ごみと発酵促進
    材の混合物を撹拌する撹拌手段(13)と、前記処理槽
    内の生ごみと発酵促進材の混合物を所定の温度に加熱す
    る加熱手段(14)と、前記処理槽内の空気を換気する
    換気手段(17)と、前記処理槽内の生ごみと発酵促進
    材の混合物の温度を検知する温度検知手段(16)と、
    前記処理槽内の生ごみと発酵促進材の混合物の含水率を
    検知する湿度検知手段(18)と、そして前記蓋開閉検
    知手段が前記投入口蓋の閉成を検知したとき前記温度検
    知手段と前記湿度検知手段の信号に基づいて前記加熱手
    段、前記撹拌手段および前記換気手段を動作させて生ご
    みを比較的中温でかつ比較的高湿の環境下で第一の所定
    時間第一段階発酵させる処理工程と、その後前記温度検
    知手段と前記湿度検知手段の信号に基づいて前記加熱手
    段、前記撹拌手段および前記換気手段を動作させて比較
    的高温でかつ比較的中湿の環境下で第二の所定時間第二
    段階発酵させる処理工程と、続いて前記加熱手段の動作
    をOFFさせるとともにその後前記温度検知手段が比較
    的低温を検知しかつ検知される温度降下の対時間変化率
    が所定の値以下になったときに前記温度検知手段と前記
    湿度検知手段の信号に基づいて前記加熱手段、前記撹拌
    手段および前記換気手段を動作させて前記比較的低温で
    かつ比較的低湿の環境下で第三の所定時間第三段階発酵
    させる処理工程と、さらにその後は乾燥処理する工程と
    して前記加熱手段、前記撹拌手段および前記換気手段を
    第四の所定時間動作させる乾燥処理工程とからなる環境
    条件の異なる複数の発酵処理工程とそれに続く乾燥処理
    工程を制御するほか、前記第一段階発酵処理工程および
    前記第二段階発酵処理工程のうちのいずれかの工程の途
    中で前記蓋開閉検知手段が前記投入口蓋の閉成を検知し
    たときに前記第一段階発酵処理工程から前記乾燥処理工
    程に向けての一連の工程を前記第一段階発酵処理工程か
    ら順次制御しなおす制御手段(20)とで構成したこと
    を特徴とする生ごみ処理装置。
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