JPH0795942B2 - 海産テトラセルミスの培養方法 - Google Patents

海産テトラセルミスの培養方法

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JPH0795942B2
JPH0795942B2 JP60091640A JP9164085A JPH0795942B2 JP H0795942 B2 JPH0795942 B2 JP H0795942B2 JP 60091640 A JP60091640 A JP 60091640A JP 9164085 A JP9164085 A JP 9164085A JP H0795942 B2 JPH0795942 B2 JP H0795942B2
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日清製油株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は、開放条件下で海産テトラセルミスを培養する
方法に関するものである。
(b)従来の技術 海産テトラセルミスに関しては、最近、一部の水産試験
場などで稚魚生産用の飼料として用いられているが、開
放条件下で培養を行っているためバクテリア,プランク
トン,異種藻類等の混入を防ぎ得ない。また、通常、通
気培養条件下で窒素源,リン酸源,微量金属源等を添加
して培養を行っているが生育速度が非常に遅い。
このため従来の海産テトラセルミスの培養は効率の低い
ものであった。もし培養効率をあげることができれば、
稚魚の生産など産業上有意義であるが、これまでのとこ
ろ効果的な培養方法は知られていない。
(c)発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、開放条件下で海産テトラセルミスを培
養するにあたり、バクテリア,微生物等の増殖をおさ
え、かつ海産テトラセルミスの増殖を速め、以って効率
的な培養方法を提供することにある。
(d)問題点を解決するための手段 本発明者らは、鋭意研究の結果、培養液中の炭素源とし
て炭酸ナトリウム(Na2CO3)および/または炭酸水素ナ
トリウム(NaHCO3)を用いることにより前記の目的が達
成されることを見い出し、本発明をなすに至ったもので
ある。即ち本発明は、開放条件下で海産テトラセルミス
を培養するに際し、培養液中の炭素源として炭酸ナトリ
ウムおよび/または炭酸水素ナトリウムを用いることを
特徴とする海産テトラセルミスの培養方法である。
本発明で言う海産テトラセルミスとは、通常プラシノ藻
類に分類されるものであれば特に限定されないが、例え
ばテトラセルミス・テトラセレ(Tetraselmis tetrathe
le)等を挙げることができる。
海産テトラセルミスの培養では、炭素源としてグルコー
ス,酢酸,酢酸塩などが増殖を速めるため有効である
が、バクテリア,微生物,褐藻類等もこれら炭素源を資
化できるため、培養液の汚染を防ぎ得ない。これに対
し、炭酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムを炭素源
に用いた場合、バクテリア,微生物等はこれらを資化で
きないのに対し、海産テトラセルミスは資化できるため
培養液の汚染を防ぎつつ目的とする海産テトラセルミス
の増殖を速める事が出来る。
本発明において培養液中のpHが3〜10の範囲であれば海
産テトラセルミスの生育に支障をきたさないが、特にpH
4〜8の範囲に保つことにより、海産テトラセルミスの
増殖に好ましい影響を与える。
本発明の培養液中の食塩濃度は0.01〜3%の範囲であれ
ば海産テトラセルミスの生育に支障をきたさないが、特
に食塩濃度は0.8〜3%であることが望ましい。これは
食塩濃度が0.8%未満であると動物性プランクトン(カ
ラヒゲムシなど)や淡水性プランクトン(ラン藻類な
ど)の生育を可能ならしめるからである。
(e)実施例および比較例 実施例1〜3 屋外開放撹拌方式で第1表に示す配合培地で海産テトラ
セルミス(T.tetrathele)の培養を行った結果、PCVの
変化は第2表に示すとおりとなった。またバクテリア等
の汚染も見られなかった。
比較例1 屋外開放撹拌方式で第3表に示す配合培地で実施例1〜
3と同様に培養を行った結果、PCVの変化は第4表に示
すとおりであったが、培養日数7日で多量のバクテリア
が発生し始め、14日では異臭を放っていた。
比較例2 屋外で第5表に示す配合培地で通気を行い、海産テトラ
セルミス(T.tetrathele)の培養を行った結果、PCVの
変化は、第6表に示すとおりであった。
(f)発明の効果 本発明によれば屋外開放条件下の培養であるにも拘らず
アクテリア等による汚染を防ぎつつ、海産テトラセルミ
スの生育速度を飛躍的に向上させ得る。これは従来より
行われている通気のみによる培養では達成できない効果
である。したがってこの方法により、従来の培養方式の
ままで即ち屋外開放条件下で海産テトラセルミスの生産
を高めることが可能となった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開放条件下で海産テトラセルミスを培養す
    るに際し、培養液中の炭素源として炭酸ナトリウムおよ
    び/または炭酸水素ナトリウムを用いることを特徴とす
    る海産テトラセルミスの培養方法。
  2. 【請求項2】培養液中のpHが3〜10である特許請求の範
    囲第1項記載の培養方法。
  3. 【請求項3】培養液中のpHが4〜8である特許請求の範
    囲第1項記載の培養方法。
  4. 【請求項4】培養液中の食塩濃度が0.01〜3%である特
    許請求の範囲第1項記載の培養方法。
  5. 【請求項5】培養液中の食塩濃度が0.8〜3%である特
    許請求の範囲第1項記載の培養方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
・Aquaculture,8(3)(1976)P.199−207
・Lipids,19(5)(1984)P.332−336

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