JPH0795543A - 走査線補間装置 - Google Patents
走査線補間装置Info
- Publication number
- JPH0795543A JPH0795543A JP5256440A JP25644093A JPH0795543A JP H0795543 A JPH0795543 A JP H0795543A JP 5256440 A JP5256440 A JP 5256440A JP 25644093 A JP25644093 A JP 25644093A JP H0795543 A JPH0795543 A JP H0795543A
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- display line
- line data
- memory
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回路規模を小型化できる走査線補間装置を提
供する。 【構成】 LH*によるラインホールドが指示された時
には同一表示ラインデータを連続出力可能なフィールド
メモリ11と、その出力に対する1表示ライン分の遅延
要素として機能され、且つWE*による書込み禁止が指
示された時は格納データの書換えが阻止されて再度同一
表示ラインデータを出力可能とする一つのラインメモリ
12を設け、双方のメモリの出力に基づいて走査線の補
間演算を行う演算回路13に対し、連続する3回の補間
演算に一つの表示ラインデータを必要とするとき、ライ
ンホールドの指示と書込み禁止の指示をコントローラで
形成する。
供する。 【構成】 LH*によるラインホールドが指示された時
には同一表示ラインデータを連続出力可能なフィールド
メモリ11と、その出力に対する1表示ライン分の遅延
要素として機能され、且つWE*による書込み禁止が指
示された時は格納データの書換えが阻止されて再度同一
表示ラインデータを出力可能とする一つのラインメモリ
12を設け、双方のメモリの出力に基づいて走査線の補
間演算を行う演算回路13に対し、連続する3回の補間
演算に一つの表示ラインデータを必要とするとき、ライ
ンホールドの指示と書込み禁止の指示をコントローラで
形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走査線補間装置に関し、
例えばアスペクト比4:3の映像信号をアスペクト比1
6:9の映像信号に変換するワイドテレビのアスペクト
変換に、更にはカメラ一体型VTRの倍率変換(映像信
号の拡大)などに適用して有効な技術に関するものであ
る。
例えばアスペクト比4:3の映像信号をアスペクト比1
6:9の映像信号に変換するワイドテレビのアスペクト
変換に、更にはカメラ一体型VTRの倍率変換(映像信
号の拡大)などに適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】走査線補間の技術は、例えばワイドテレ
ビにおけるアスペクト変換などに適用される。走査線補
間を行う場合、変換すべアスペクト比に応じて一つの走
査線に応ずる表示ラインデータを3回の補間演算に利用
しなければならないことがある。これに対処するための
従来の走査線補間技術として、フィールドメモリ1個
と、夫々1表示ライン分の遅延要素として機能されるラ
インメモリ2個を直列に接続し、これらのメモリから出
力される相互に1走査線分の遅延を持つ3出力の内から
二つを選択して補間演算に供するものがある。斯る技術
について記載された文献の例としては、「株式会社日立
製作所製55型ネオビ革命児 C5 5−WX1 サー
ビスマニュアル(平成4年2月発行)」がある。
ビにおけるアスペクト変換などに適用される。走査線補
間を行う場合、変換すべアスペクト比に応じて一つの走
査線に応ずる表示ラインデータを3回の補間演算に利用
しなければならないことがある。これに対処するための
従来の走査線補間技術として、フィールドメモリ1個
と、夫々1表示ライン分の遅延要素として機能されるラ
インメモリ2個を直列に接続し、これらのメモリから出
力される相互に1走査線分の遅延を持つ3出力の内から
二つを選択して補間演算に供するものがある。斯る技術
について記載された文献の例としては、「株式会社日立
製作所製55型ネオビ革命児 C5 5−WX1 サー
ビスマニュアル(平成4年2月発行)」がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
走査線補間技術では、一つの表示ラインデータ分の遅延
要素として2個のラインメモリを備えるため、回路規模
が大型化し、1チップの半導体集積回路化する場合にも
チップの小型化と低消費電力化を阻んでいる。斯る問題
は、特に、低価格を要求されるワイドテレビにおいて顕
著である。
走査線補間技術では、一つの表示ラインデータ分の遅延
要素として2個のラインメモリを備えるため、回路規模
が大型化し、1チップの半導体集積回路化する場合にも
チップの小型化と低消費電力化を阻んでいる。斯る問題
は、特に、低価格を要求されるワイドテレビにおいて顕
著である。
【0004】本発明の目的は、回路規模を小型化できる
走査線補間装置を提供することにある。本発明の別の目
的は、遅延要素として一つのラインメモリを用いて一つ
の走査線に応ずる表示ラインデータを3回の補間演算に
利用可能にできる走査線補間装置を提供することにあ
る。
走査線補間装置を提供することにある。本発明の別の目
的は、遅延要素として一つのラインメモリを用いて一つ
の走査線に応ずる表示ラインデータを3回の補間演算に
利用可能にできる走査線補間装置を提供することにあ
る。
【0005】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0007】(1)複数の表示ラインデータを格納し、
格納された複数の表示ラインデータを順次読出し可能で
あると共に、ラインホールドが指示されたときには直前
に読出された表示ラインデータと同一の表示ラインデー
タが読出し可能にされるフィールドメモリと、上記フィ
ールドメモリの読出し動作に同期して、既に格納されて
いる表示ラインデータの出力に並行して当該既格納表示
ラインデータを上記フィールドメモリからの読出し表示
ラインデータに書換えて格納可能であると共に、書込み
禁止が指示されたときは既に格納されている表示ライン
データの出力に並行する上記書換え格納動作が抑止され
るラインメモリと、上記フィールドメモリとラインメモ
リの夫々から出力される表示ラインデータに基づいて双
方の表示ラインデータに対応する表示ラインを補間する
表示ラインデータを取得する演算回路と、連続する3回
の補間演算に一つの表示ラインデータを必要とするとき
に、上記ラインホールドの指示と上記書込み禁止の指示
との中から選ばれた単数若しくは複数の指示を形成する
コントローラと、によって走査線補間装置を構成する。 (2)上記コントローラによるラインホールドの指示と
書込み禁止の指示態様としては以下のような例を挙げる
ことができる。すなわち、フィールドメモリから連続し
て2回読出すべき表示ラインデータと、そのフィールド
メモリの読出し動作に対して一表示ラインデータ分遅れ
てラインメモリから連続して2回読出すべき表示ライン
データとの夫々を同一の表示ラインデータとすべきとき
に、フィールドメモリの第2回目の読出しに呼応してラ
インホールドを指示する。また、フィールドメモリとラ
インメモリの夫々が相互に異なる表示ラインデータを連
続して2回並行して読出すべきとき、フィールドメモリ
の第2回目の読出しに呼応してラインホールドを指示す
ると共に、ラインメモリの第1回目の読出し動作に呼応
して書込み禁止を指示する。 (3)上記のようなコントローラは、ワイドテレビシス
テムにおけるアスペクト変換又はカメラ一体型VTRの
倍率変換を行うための論理若しくはデータ処理手段を有
する。 (4)上記演算回路における補間演算を容易化するに
は、演算回路に供給される二つの表示ラインデータに対
応される表示ラインと補間によって得られるべき表示ラ
インデータに対応される表示ラインとの間隔に反比例す
る係数を利用するとよい。
格納された複数の表示ラインデータを順次読出し可能で
あると共に、ラインホールドが指示されたときには直前
に読出された表示ラインデータと同一の表示ラインデー
タが読出し可能にされるフィールドメモリと、上記フィ
ールドメモリの読出し動作に同期して、既に格納されて
いる表示ラインデータの出力に並行して当該既格納表示
ラインデータを上記フィールドメモリからの読出し表示
ラインデータに書換えて格納可能であると共に、書込み
禁止が指示されたときは既に格納されている表示ライン
データの出力に並行する上記書換え格納動作が抑止され
るラインメモリと、上記フィールドメモリとラインメモ
リの夫々から出力される表示ラインデータに基づいて双
方の表示ラインデータに対応する表示ラインを補間する
表示ラインデータを取得する演算回路と、連続する3回
の補間演算に一つの表示ラインデータを必要とするとき
に、上記ラインホールドの指示と上記書込み禁止の指示
との中から選ばれた単数若しくは複数の指示を形成する
コントローラと、によって走査線補間装置を構成する。 (2)上記コントローラによるラインホールドの指示と
書込み禁止の指示態様としては以下のような例を挙げる
ことができる。すなわち、フィールドメモリから連続し
て2回読出すべき表示ラインデータと、そのフィールド
メモリの読出し動作に対して一表示ラインデータ分遅れ
てラインメモリから連続して2回読出すべき表示ライン
データとの夫々を同一の表示ラインデータとすべきとき
に、フィールドメモリの第2回目の読出しに呼応してラ
インホールドを指示する。また、フィールドメモリとラ
インメモリの夫々が相互に異なる表示ラインデータを連
続して2回並行して読出すべきとき、フィールドメモリ
の第2回目の読出しに呼応してラインホールドを指示す
ると共に、ラインメモリの第1回目の読出し動作に呼応
して書込み禁止を指示する。 (3)上記のようなコントローラは、ワイドテレビシス
テムにおけるアスペクト変換又はカメラ一体型VTRの
倍率変換を行うための論理若しくはデータ処理手段を有
する。 (4)上記演算回路における補間演算を容易化するに
は、演算回路に供給される二つの表示ラインデータに対
応される表示ラインと補間によって得られるべき表示ラ
インデータに対応される表示ラインとの間隔に反比例す
る係数を利用するとよい。
【0008】
【作用】上記した手段によれば、フィールドメモリにラ
インホールドの指示が与えられると、図4の期間T1,
T2で示されるように当該フィールドメモリは同一の表
示ラインデータを2回繰り返して出力し、これを受ける
ラインメモリは図4の期間T2,T3で示されるように
1表示ライン分の遅延要素として機能し、これによっ
て、演算回路は同一表示ラインデータを3回繰り返して
入力可能にされる。また、図4の期間T11に示される
ようにラインホールドが指示される直前の期間に、ライ
ンメモリに書込み阻止の指示が与えられることにより、
図4の4I,4Hで示される2種類の表示ラインデータ
が夫々3回づつ期間をオーバーラップさせて演算回路に
供給可能にされる。これらのことが、遅延要素として一
つのラインメモリを用いて一つの走査線に応ずる表示ラ
インデータを3回の補間演算に利用可能にし、以って、
回路規模を小型化できる走査線補間装置を実現する。
インホールドの指示が与えられると、図4の期間T1,
T2で示されるように当該フィールドメモリは同一の表
示ラインデータを2回繰り返して出力し、これを受ける
ラインメモリは図4の期間T2,T3で示されるように
1表示ライン分の遅延要素として機能し、これによっ
て、演算回路は同一表示ラインデータを3回繰り返して
入力可能にされる。また、図4の期間T11に示される
ようにラインホールドが指示される直前の期間に、ライ
ンメモリに書込み阻止の指示が与えられることにより、
図4の4I,4Hで示される2種類の表示ラインデータ
が夫々3回づつ期間をオーバーラップさせて演算回路に
供給可能にされる。これらのことが、遅延要素として一
つのラインメモリを用いて一つの走査線に応ずる表示ラ
インデータを3回の補間演算に利用可能にし、以って、
回路規模を小型化できる走査線補間装置を実現する。
【0009】
【実施例】図2には本発明の一実施例に係る走査線補間
装置をワイドテレビシステムに適用したときのシステム
ブロック図が示されるを示す。このワイドテレビシステ
ムは、A/Dコンバータ21、走査線補間装置22、D
/Aコンバータ23、偏向回路24、及びブラウン管2
5によって構成される。ワイドテレビシステムは、入力
した映像信号をA/Dコンバータ21でディジタル信号
に変換し、走査線補間装置22に送る。映像信号は、特
に制限されないが、輝度信号と色信号が別々に入力され
る場合と、輝度信号と色信号が混合されたコンポジット
信号の場合がある。走査線補間装置22は、走査線補間
によりアスペクト変換を行う。例えば、標準画面の横縦
比であるアスペクト比(例えば4:3)を変更して横幅
を拡大したワイドテレビ(アスペクト比16:9)に対
応するとき、当該標準画面のフィールド若しくはフレー
ムの表示ラインデータを補間することによって表示ライ
ンデータのライン数を増して表示画像の潰れを修正する
ための変換を行う。そして、補間された表示ラインデー
タは、D/Aコンバータ23でアナログ信号に変換さ
れ、偏向回路24でブラウン管25に表示されることに
よって、アスペクト変換を行った映像が表示される。
装置をワイドテレビシステムに適用したときのシステム
ブロック図が示されるを示す。このワイドテレビシステ
ムは、A/Dコンバータ21、走査線補間装置22、D
/Aコンバータ23、偏向回路24、及びブラウン管2
5によって構成される。ワイドテレビシステムは、入力
した映像信号をA/Dコンバータ21でディジタル信号
に変換し、走査線補間装置22に送る。映像信号は、特
に制限されないが、輝度信号と色信号が別々に入力され
る場合と、輝度信号と色信号が混合されたコンポジット
信号の場合がある。走査線補間装置22は、走査線補間
によりアスペクト変換を行う。例えば、標準画面の横縦
比であるアスペクト比(例えば4:3)を変更して横幅
を拡大したワイドテレビ(アスペクト比16:9)に対
応するとき、当該標準画面のフィールド若しくはフレー
ムの表示ラインデータを補間することによって表示ライ
ンデータのライン数を増して表示画像の潰れを修正する
ための変換を行う。そして、補間された表示ラインデー
タは、D/Aコンバータ23でアナログ信号に変換さ
れ、偏向回路24でブラウン管25に表示されることに
よって、アスペクト変換を行った映像が表示される。
【0010】図1には走査線補間装置の一実施例ブロッ
ク図が示される。同図に示される走査線補間装置22
は、フィールドメモリ11、ラインメモリ12、演算回
路13、及びコントローラ14を備える。
ク図が示される。同図に示される走査線補間装置22
は、フィールドメモリ11、ラインメモリ12、演算回
路13、及びコントローラ14を備える。
【0011】上記フィールドメモリ11は、コントロー
ラ14によるライト制御に従って映像信号を入力し、こ
れによって表示ラインデータがフィールド単位で格納さ
れる。表示ラインデータは、一つの走査線に対応される
映像信号の集合である。ブラウン管25に飛越走査(イ
ンタースキャン)が採用されているときは、偶数フィー
ルド、奇数フィールドの表示ラインデータが交互に格納
される。格納された表示ラインデータは、コントローラ
14によるリード制御に従って、フィールドの先頭ライ
ンから最終ラインに向けて読出され、各ラインのデータ
は当該ラインのライン先頭からライン終端に向けて順次
読出される。ここで、コントローラ14による読出し制
御の中にはラインホールドがある。即ち、読出しライン
を指定する図示しないラインポインタのインクリメント
タイミングにラインホールド信号LH*(記号*はそれ
が付された信号がローイネーブルの信号であることを意
味する)をローレベルにすることによってラインインク
リメント動作が抑制され、続けて同一ラインの表示ライ
ンデータを読出し可能にされる。なお、110はコント
ローラ14からフィールドメモリ11へのライト制御及
びリード制御のための制御信号を総称する。また、FM
outはフィールドメモリの出力信号である。
ラ14によるライト制御に従って映像信号を入力し、こ
れによって表示ラインデータがフィールド単位で格納さ
れる。表示ラインデータは、一つの走査線に対応される
映像信号の集合である。ブラウン管25に飛越走査(イ
ンタースキャン)が採用されているときは、偶数フィー
ルド、奇数フィールドの表示ラインデータが交互に格納
される。格納された表示ラインデータは、コントローラ
14によるリード制御に従って、フィールドの先頭ライ
ンから最終ラインに向けて読出され、各ラインのデータ
は当該ラインのライン先頭からライン終端に向けて順次
読出される。ここで、コントローラ14による読出し制
御の中にはラインホールドがある。即ち、読出しライン
を指定する図示しないラインポインタのインクリメント
タイミングにラインホールド信号LH*(記号*はそれ
が付された信号がローイネーブルの信号であることを意
味する)をローレベルにすることによってラインインク
リメント動作が抑制され、続けて同一ラインの表示ライ
ンデータを読出し可能にされる。なお、110はコント
ローラ14からフィールドメモリ11へのライト制御及
びリード制御のための制御信号を総称する。また、FM
outはフィールドメモリの出力信号である。
【0012】上記ラインメモリ12は、フィールドメモ
リ11から出力される表示ラインデータをコントローラ
14からのライト制御に基づいて入力し、入力した表示
ラインデータはコントローラ14からのリード制御に基
づいて1ライン分遅延されて出力される。この書込み読
出し動作は上記フィールドメモリ11の読出し動作に同
期して行われる。ここで、ライトイネーブル信号WE*
がハイレベルにされると、ラインメモリ12への書込み
動作が抑止される。したがって、1ライン分の表示ライ
ンデータの書込みが抑止されると、ラインメモリ12は
その直前に書き込まれた1ライン分の表示ラインデータ
を2回に亘って出力することができる。このようなライ
ンメモリ12は、例えば、1ライン分の表示ラインデー
タを格納する複数の記憶段を順次先頭からリード動作に
続けてライト動作を行うように構成し、ライト動作を上
記ライトイネーブル信号WE*で選択的に抑止できるよ
うに構成することができる。尚、120はコントローラ
14からラインメモリ12へのライト制御及びリード制
御のための制御信号を総称する。また、LMoutはラ
インメモリの出力信号である。上記図示しない記憶段の
数は、1表示ラインのどっと数若しくは画素数に対応さ
れる。したがって、ラインメモリ12は多くの記憶素子
を備えて構成されている。
リ11から出力される表示ラインデータをコントローラ
14からのライト制御に基づいて入力し、入力した表示
ラインデータはコントローラ14からのリード制御に基
づいて1ライン分遅延されて出力される。この書込み読
出し動作は上記フィールドメモリ11の読出し動作に同
期して行われる。ここで、ライトイネーブル信号WE*
がハイレベルにされると、ラインメモリ12への書込み
動作が抑止される。したがって、1ライン分の表示ライ
ンデータの書込みが抑止されると、ラインメモリ12は
その直前に書き込まれた1ライン分の表示ラインデータ
を2回に亘って出力することができる。このようなライ
ンメモリ12は、例えば、1ライン分の表示ラインデー
タを格納する複数の記憶段を順次先頭からリード動作に
続けてライト動作を行うように構成し、ライト動作を上
記ライトイネーブル信号WE*で選択的に抑止できるよ
うに構成することができる。尚、120はコントローラ
14からラインメモリ12へのライト制御及びリード制
御のための制御信号を総称する。また、LMoutはラ
インメモリの出力信号である。上記図示しない記憶段の
数は、1表示ラインのどっと数若しくは画素数に対応さ
れる。したがって、ラインメモリ12は多くの記憶素子
を備えて構成されている。
【0013】上記演算回路13は、フィールドメモリ1
1の出力と、ラインメモリ12の出力を受け、双方の出
力に重み付けの演算を行い、それを加算演算することに
よって、走査線補間によるアスペクト変換した映像信号
出力Voutを得る。例えば重み付け演算は、ラインメ
モリ12の出力を受ける乗算回路MLT−K,フィール
ドメモリ11の出力を受ける乗算回路MLT−Lによっ
て行い、加算は加算回路ADDによって行う。上記重み
付け演算のための係数は、フィールドメモリ11及びラ
インメモリ12に対するアクセス制御に同期してコント
ローラ14から出力される選択信号SELによって指示
される。コントローラ14が上記係数を直接演算回路1
3に供給するようにしてもよい。上記係数は、源走査線
の配列と補間された走査線の配列との物理的な相対位置
によって決定することができ、その一例については以下
に詳述する。
1の出力と、ラインメモリ12の出力を受け、双方の出
力に重み付けの演算を行い、それを加算演算することに
よって、走査線補間によるアスペクト変換した映像信号
出力Voutを得る。例えば重み付け演算は、ラインメ
モリ12の出力を受ける乗算回路MLT−K,フィール
ドメモリ11の出力を受ける乗算回路MLT−Lによっ
て行い、加算は加算回路ADDによって行う。上記重み
付け演算のための係数は、フィールドメモリ11及びラ
インメモリ12に対するアクセス制御に同期してコント
ローラ14から出力される選択信号SELによって指示
される。コントローラ14が上記係数を直接演算回路1
3に供給するようにしてもよい。上記係数は、源走査線
の配列と補間された走査線の配列との物理的な相対位置
によって決定することができ、その一例については以下
に詳述する。
【0014】図3には走査線補間の一例態様が示され
る。同図は、入力映像信号から4/3倍に走査線補間を
行う場合を一例とする。○は奇数フィールドにおける源
走査線の配置、●は奇数フィールドにおける補間された
走査線の配置を示す。また、△は偶数フィールドにおけ
る源走査線の配置、▲は偶数フィールドにおける補間さ
れた走査線の配置を示す。尚、各走査線は紙面の表面か
ら裏面に向けて延在するものと理解されたい。
る。同図は、入力映像信号から4/3倍に走査線補間を
行う場合を一例とする。○は奇数フィールドにおける源
走査線の配置、●は奇数フィールドにおける補間された
走査線の配置を示す。また、△は偶数フィールドにおけ
る源走査線の配置、▲は偶数フィールドにおける補間さ
れた走査線の配置を示す。尚、各走査線は紙面の表面か
ら裏面に向けて延在するものと理解されたい。
【0015】図3においてKa,La,…,Kk,Lk
は補間のための上記係数であり、例えば、源走査線の表
示ラインデータ4A,4Bから補間された新しい位置の
表示ラインデータ4aを得るには、4a=Ka×4A+
La×4Bの式によって得ることができる。演算回路1
3は斯る演算を行う。
は補間のための上記係数であり、例えば、源走査線の表
示ラインデータ4A,4Bから補間された新しい位置の
表示ラインデータ4aを得るには、4a=Ka×4A+
La×4Bの式によって得ることができる。演算回路1
3は斯る演算を行う。
【0016】上記係数は、源走査線位置と補間位置とに
対応した定数であり、例えば源走査線位置と補間位置と
の間隔に反比例する値を設定することができる。例え
ば、図3の例に従えば、 (奇数フィールド) Ka=1/4,La=3/4 Kb=1/2,Lb=1/2 Kc=3/4,Lc=1/4 Kd=1 Ke=1/4,Le=3/4 (偶数フィールド) Kf=1/8,Lf=7/8 Kg=3/8,Lg=5/8 Kh=5/8,Lh=3/8 Ki=7/8,Li=1/8 Kj=1/8,Lj=7/8 Kk=3/8,Lk=5/8 とされる。特に図示はしないが、図3の奇数フィールド
にいて4E以降の走査の補間に対しては、係数Kb,
…,Leを上記同様に繰返し利用していけばよい。ま
た、図3の偶数フィールドにおいて4K以降の走査の補
間に対しては、係数Kh,…,Lkを上記同様に繰返し
利用していけばよい。上記コントローラ14は、図3の
態様で示される係数を順次選択させるように選択信号S
ELを演算回路13に供給する。ここで、本実施例に従
えば、係数Ka〜Kkは乗算回路MLT−Kに供給され
る係数であり、係数La〜Lkは乗算回路MLT−Lに
供給される係数である。選択信号SELによる係数の選
択動作は以下に示されるようにフィールドメモリ11及
びラインメモリ12のアクセス制御に同期される。
対応した定数であり、例えば源走査線位置と補間位置と
の間隔に反比例する値を設定することができる。例え
ば、図3の例に従えば、 (奇数フィールド) Ka=1/4,La=3/4 Kb=1/2,Lb=1/2 Kc=3/4,Lc=1/4 Kd=1 Ke=1/4,Le=3/4 (偶数フィールド) Kf=1/8,Lf=7/8 Kg=3/8,Lg=5/8 Kh=5/8,Lh=3/8 Ki=7/8,Li=1/8 Kj=1/8,Lj=7/8 Kk=3/8,Lk=5/8 とされる。特に図示はしないが、図3の奇数フィールド
にいて4E以降の走査の補間に対しては、係数Kb,
…,Leを上記同様に繰返し利用していけばよい。ま
た、図3の偶数フィールドにおいて4K以降の走査の補
間に対しては、係数Kh,…,Lkを上記同様に繰返し
利用していけばよい。上記コントローラ14は、図3の
態様で示される係数を順次選択させるように選択信号S
ELを演算回路13に供給する。ここで、本実施例に従
えば、係数Ka〜Kkは乗算回路MLT−Kに供給され
る係数であり、係数La〜Lkは乗算回路MLT−Lに
供給される係数である。選択信号SELによる係数の選
択動作は以下に示されるようにフィールドメモリ11及
びラインメモリ12のアクセス制御に同期される。
【0017】図4には図3に示される態様で補間演算を
行うために必要なフィールドメモリ11及びラインメモ
リ12に対するアクセス制御シーケンスが示される。
行うために必要なフィールドメモリ11及びラインメモ
リ12に対するアクセス制御シーケンスが示される。
【0018】図3に示されるように奇数フィールドにお
いて源表示ラインデータ4Dは、補間された表示ライン
データ4c,4d,4eを得るのに必要とされる。すな
わち、4c,4d,4eを順番に得るとき、ラインメモ
リ12は乗算回路MLT−Kに4C,4C,4Dの順番
で表示ラインデータを供給し、且つ、フィールドメモリ
11は、乗算回路MLT−Lに4D,4D,4Eの順番
で表示ラインデータを供給しなければならない。換言す
れば、フィールドメモリ11及びラインメモリ12は1
ライン分タイミングをずらして2回連続して同一の表示
ラインデータ4Dを出力しなければならない。これを実
現するために、期間T1にフィールドメモリから読出さ
れた源表示ラインデータ4Dは期間T2にラインメモリ
から出力されることになるが、当該期間T2におけるフ
ィールドメモリの出力をラインホールド機能によって前
回と同一の源表示ラインデータ4Dとする。したがっ
て、期間T3においてラインメモリ12は当該源表示ラ
インデータ4Dを出力することができる。ラインホール
ド機能は、フィールドメモリ11のラインインクリメン
トの前にラインホールド信号LH*をローレベルにして
ラインアドレスのインクリメントを阻止すればよい。し
たがって、期間T1,T2において源表示データ4Dが
フィールドメモリ11から乗算回路MLT−Lに供給さ
れ、期間T2,T3において源表示データ4Dがライン
メモリ12から乗算回路MLT−Kに供給され、これに
よって、期間T1〜T3においては相互の同一の源表示
ラインデータ4Dを用いた補間演算が可能にされて、補
間された表示ラインデータ4c〜4eが得られる。尚、
4dの演算を行うとき、期間T2にフィールドメモリ1
1から出力されるデータ4Dが乗算回路MLT−Lにも
供給されるが、このとき当該乗算回路MLT−Lに与え
られる係数は”0”とされる様にコントローラ14が制
御するようになっている。
いて源表示ラインデータ4Dは、補間された表示ライン
データ4c,4d,4eを得るのに必要とされる。すな
わち、4c,4d,4eを順番に得るとき、ラインメモ
リ12は乗算回路MLT−Kに4C,4C,4Dの順番
で表示ラインデータを供給し、且つ、フィールドメモリ
11は、乗算回路MLT−Lに4D,4D,4Eの順番
で表示ラインデータを供給しなければならない。換言す
れば、フィールドメモリ11及びラインメモリ12は1
ライン分タイミングをずらして2回連続して同一の表示
ラインデータ4Dを出力しなければならない。これを実
現するために、期間T1にフィールドメモリから読出さ
れた源表示ラインデータ4Dは期間T2にラインメモリ
から出力されることになるが、当該期間T2におけるフ
ィールドメモリの出力をラインホールド機能によって前
回と同一の源表示ラインデータ4Dとする。したがっ
て、期間T3においてラインメモリ12は当該源表示ラ
インデータ4Dを出力することができる。ラインホール
ド機能は、フィールドメモリ11のラインインクリメン
トの前にラインホールド信号LH*をローレベルにして
ラインアドレスのインクリメントを阻止すればよい。し
たがって、期間T1,T2において源表示データ4Dが
フィールドメモリ11から乗算回路MLT−Lに供給さ
れ、期間T2,T3において源表示データ4Dがライン
メモリ12から乗算回路MLT−Kに供給され、これに
よって、期間T1〜T3においては相互の同一の源表示
ラインデータ4Dを用いた補間演算が可能にされて、補
間された表示ラインデータ4c〜4eが得られる。尚、
4dの演算を行うとき、期間T2にフィールドメモリ1
1から出力されるデータ4Dが乗算回路MLT−Lにも
供給されるが、このとき当該乗算回路MLT−Lに与え
られる係数は”0”とされる様にコントローラ14が制
御するようになっている。
【0019】一方、偶数フィールドにおいて源表示ライ
ンデータ4Iは、補間された表示ラインデータ4h,4
i,4jを得るのに必要とされ、また、源表示ラインデ
ータ4Jは、補間された表示ラインデータ4i,4j,
4kを得るのに必要とされる。すなわち、4h,4i,
4j,4kを順番に得るとき、ラインメモリ12は乗算
回路MLT−Kに4H,4I,4I,4Jの順番で表示
ラインデータを供給し、且つ、フィールドメモリ11
は、乗算回路MLT−Lに4I,4J,4J,4Kの順
番で表示ラインデータを供給しなければならない。換言
すれば、相互に同一の出力期間に、フィールドメモリ1
1は表示ラインデータ4Jを、ラインメモリ12は表示
ラインデータ4Iを、2回連続して出力しなければなら
ない。これは、上記奇数フィールドで説明したラインホ
ールド機能だけでは実現できない。そこで、フィールド
メモリ11の連続2回の同一データ出力はラインホール
ド機能によって実現し、ラインメモリ12の連続2回の
同一データ出力はそのライトイネーブル制御(ライトイ
ネーブル信号WE*をハイレベルにネゲートする)に)
によって実現する。これを図4に従って詳述すると、期
間T10にフィールドメモリ11から読出された源表示
ラインデータ4Iが次の期間T11にラインメモリ12
から出力されているとき、ライトイネーブル信号WE*
をハイレベルにネゲートして、期間T11におけるフィ
ールドメモリ11の出力4Jによってラインメモリ12
内容が書換えられないようにする。これによってライン
メモリ12は次に期間T12も源表示ラインデータ4I
を出力することができる。また、フィールドメモリ11
においてはラインホールド機能を利用し、期間T12の
ためのラインインクリメントの前にラインホールド信号
LH*をローレベルにアサートすることによって、当該
期間T12では期間T11に引き続いて同一データ4J
を出力させる。これによって、期間T11,T12にお
いてはフィールドメモリ11の出力が4J、ラインメモ
リ12の出力が4Iとされ、このようにして、期間T1
0〜T13には補間された映像信号としての表示ライン
データ4h〜4kが得られる。
ンデータ4Iは、補間された表示ラインデータ4h,4
i,4jを得るのに必要とされ、また、源表示ラインデ
ータ4Jは、補間された表示ラインデータ4i,4j,
4kを得るのに必要とされる。すなわち、4h,4i,
4j,4kを順番に得るとき、ラインメモリ12は乗算
回路MLT−Kに4H,4I,4I,4Jの順番で表示
ラインデータを供給し、且つ、フィールドメモリ11
は、乗算回路MLT−Lに4I,4J,4J,4Kの順
番で表示ラインデータを供給しなければならない。換言
すれば、相互に同一の出力期間に、フィールドメモリ1
1は表示ラインデータ4Jを、ラインメモリ12は表示
ラインデータ4Iを、2回連続して出力しなければなら
ない。これは、上記奇数フィールドで説明したラインホ
ールド機能だけでは実現できない。そこで、フィールド
メモリ11の連続2回の同一データ出力はラインホール
ド機能によって実現し、ラインメモリ12の連続2回の
同一データ出力はそのライトイネーブル制御(ライトイ
ネーブル信号WE*をハイレベルにネゲートする)に)
によって実現する。これを図4に従って詳述すると、期
間T10にフィールドメモリ11から読出された源表示
ラインデータ4Iが次の期間T11にラインメモリ12
から出力されているとき、ライトイネーブル信号WE*
をハイレベルにネゲートして、期間T11におけるフィ
ールドメモリ11の出力4Jによってラインメモリ12
内容が書換えられないようにする。これによってライン
メモリ12は次に期間T12も源表示ラインデータ4I
を出力することができる。また、フィールドメモリ11
においてはラインホールド機能を利用し、期間T12の
ためのラインインクリメントの前にラインホールド信号
LH*をローレベルにアサートすることによって、当該
期間T12では期間T11に引き続いて同一データ4J
を出力させる。これによって、期間T11,T12にお
いてはフィールドメモリ11の出力が4J、ラインメモ
リ12の出力が4Iとされ、このようにして、期間T1
0〜T13には補間された映像信号としての表示ライン
データ4h〜4kが得られる。
【0020】図5には本発明に係る走査線補間装置をカ
メラ一体型VTRの電子ズーム装置として利用する場合
のシステムブロック図が示される。図5に示されるカメ
ラ一体型VTRは、撮像素子51、映像信号処理回路5
2、電子ズーム装置に適用された走査線補間装置53、
エンコーダ54、及びVTR(ビデオテープレコーダ)
55によって構成される。走査線補間装置53は、倍率
に応じた係数が演算回路に与えられる点を除いて図1と
同様に構成される。すなわち、フィールドメモリに対す
るラインホールド機能、ラインメモリに対するライトイ
ネーブル制御、及び演算回路の補間係数が倍率に応じて
可変できるようになっている。可変方法としては、指示
された倍率に応じた動作をマイクロコンピュータ制御で
実現すればよい。
メラ一体型VTRの電子ズーム装置として利用する場合
のシステムブロック図が示される。図5に示されるカメ
ラ一体型VTRは、撮像素子51、映像信号処理回路5
2、電子ズーム装置に適用された走査線補間装置53、
エンコーダ54、及びVTR(ビデオテープレコーダ)
55によって構成される。走査線補間装置53は、倍率
に応じた係数が演算回路に与えられる点を除いて図1と
同様に構成される。すなわち、フィールドメモリに対す
るラインホールド機能、ラインメモリに対するライトイ
ネーブル制御、及び演算回路の補間係数が倍率に応じて
可変できるようになっている。可変方法としては、指示
された倍率に応じた動作をマイクロコンピュータ制御で
実現すればよい。
【0021】図6には倍率を2倍にしたときの補間制御
の態様が示され、これに対応するフィールドメモリとラ
インメモリの動作態様が図7に示される。図7の奇数フ
ィールドにおける期間T20ではライトイネーブル信号
WE*はハイレベルにネゲートされているが、図4の説
明から明らかなように、そのような制御は本質的には不
要であるが、実施しても何等問題はない。また、図7の
偶数フィールドの動作において、フィールドメモリが6
E,6E,6F,6Fを出力する時、ラインメモリは6
D,6D,6E,6Eを出力しなければならないため、
フィールドメモリのラインホールドとラインメモリの書
込みディスエーブルの制御を2回行っている。
の態様が示され、これに対応するフィールドメモリとラ
インメモリの動作態様が図7に示される。図7の奇数フ
ィールドにおける期間T20ではライトイネーブル信号
WE*はハイレベルにネゲートされているが、図4の説
明から明らかなように、そのような制御は本質的には不
要であるが、実施しても何等問題はない。また、図7の
偶数フィールドの動作において、フィールドメモリが6
E,6E,6F,6Fを出力する時、ラインメモリは6
D,6D,6E,6Eを出力しなければならないため、
フィールドメモリのラインホールドとラインメモリの書
込みディスエーブルの制御を2回行っている。
【0022】上記実施例によれば以下の作用効果があ
る。 (1)LH*によるラインホールドが指示されたときに
は直前に読出された表示ラインデータと同一の表示ライ
ンデータが読出し可能にされるフィールドメモリ11
と、上記フィールドメモリ11の読出し動作に同期し
て、既に格納されている表示ラインデータの出力に並行
して当該既格納表示ラインデータを上記フィールドメモ
リからの読出し表示ラインデータに書換えて格納可能で
あると共に、WE*による書込み禁止が指示されたとき
は既に格納されている表示ラインデータの出力に並行す
る上記書換え格納動作が抑止されるラインメモリ12
と、上記フィールドメモリ11とラインメモリ12の夫
々から出力される表示ラインデータに走査線の補間演算
を行う演算回路13と、連続する3回の補間演算に一つ
の表示ラインデータを必要とするときに、上記ラインホ
ールドの指示と上記書込み禁止の指示との中から選ばれ
た単数若しくは複数の指示を形成するコントローラ14
と、によって走査線補間装置を構成する。これにより、
フィールドメモリ11にラインホールドの指示が与えら
れると、図4の期間T1,T2で示されるように当該フ
ィールドメモリ11は同一の表示ラインデータを2回繰
り返して出力し、これを受けるラインメモリ12は図4
の期間T2,T3で示されるように1表示ライン分の遅
延要素として機能し、これによって、演算回路13は同
一表示ラインデータを3回繰り返して入力可能にされ
る。また、図4の期間T11に示されるようにラインホ
ールドが指示される直前の期間に、ラインメモリ12に
書込み阻止の指示が与えられることにより、図4の4
I,4Hで示される2種類の表示ラインデータが夫々3
回づつ期間をオーバーラップさせて演算回路13に供給
可能にされる。したがって、遅延要素として一つのライ
ンメモリ12を用いて一つの走査線に応ずる表示ライン
データを3回の補間演算に利用することができる。よっ
て、一表示ライン分の画素数に相当するような多くの記
憶素子を必要とするラインメモリを複数個利用しなくて
も済むから、走査線補間装置の回路規模を小型化でき
る。なお、コントローラ14にはラインホールド及び書
込み禁止の論理が必要とされるが、そのような論理の回
路規模は、ラインメモリが備えなければならない記憶素
子による回路規模に比べて無視し得る程度に小さい。 (2)上記により、ワイドテレビシステムにおけるアス
ペクト変換又はカメラ一体型VTRの倍率変換を行うた
めの回路規模を縮小でき、それらに対する小型化とコス
ト低減に寄与する。 (3)二つの表示ラインデータに対応される表示ライン
と補間によって得られるべき表示ラインデータに対応さ
れる表示ラインとの間隔に反比例する係数を利用して補
間演算を行うことにより、演算回路13における補間演
算を容易化することができる。
る。 (1)LH*によるラインホールドが指示されたときに
は直前に読出された表示ラインデータと同一の表示ライ
ンデータが読出し可能にされるフィールドメモリ11
と、上記フィールドメモリ11の読出し動作に同期し
て、既に格納されている表示ラインデータの出力に並行
して当該既格納表示ラインデータを上記フィールドメモ
リからの読出し表示ラインデータに書換えて格納可能で
あると共に、WE*による書込み禁止が指示されたとき
は既に格納されている表示ラインデータの出力に並行す
る上記書換え格納動作が抑止されるラインメモリ12
と、上記フィールドメモリ11とラインメモリ12の夫
々から出力される表示ラインデータに走査線の補間演算
を行う演算回路13と、連続する3回の補間演算に一つ
の表示ラインデータを必要とするときに、上記ラインホ
ールドの指示と上記書込み禁止の指示との中から選ばれ
た単数若しくは複数の指示を形成するコントローラ14
と、によって走査線補間装置を構成する。これにより、
フィールドメモリ11にラインホールドの指示が与えら
れると、図4の期間T1,T2で示されるように当該フ
ィールドメモリ11は同一の表示ラインデータを2回繰
り返して出力し、これを受けるラインメモリ12は図4
の期間T2,T3で示されるように1表示ライン分の遅
延要素として機能し、これによって、演算回路13は同
一表示ラインデータを3回繰り返して入力可能にされ
る。また、図4の期間T11に示されるようにラインホ
ールドが指示される直前の期間に、ラインメモリ12に
書込み阻止の指示が与えられることにより、図4の4
I,4Hで示される2種類の表示ラインデータが夫々3
回づつ期間をオーバーラップさせて演算回路13に供給
可能にされる。したがって、遅延要素として一つのライ
ンメモリ12を用いて一つの走査線に応ずる表示ライン
データを3回の補間演算に利用することができる。よっ
て、一表示ライン分の画素数に相当するような多くの記
憶素子を必要とするラインメモリを複数個利用しなくて
も済むから、走査線補間装置の回路規模を小型化でき
る。なお、コントローラ14にはラインホールド及び書
込み禁止の論理が必要とされるが、そのような論理の回
路規模は、ラインメモリが備えなければならない記憶素
子による回路規模に比べて無視し得る程度に小さい。 (2)上記により、ワイドテレビシステムにおけるアス
ペクト変換又はカメラ一体型VTRの倍率変換を行うた
めの回路規模を縮小でき、それらに対する小型化とコス
ト低減に寄与する。 (3)二つの表示ラインデータに対応される表示ライン
と補間によって得られるべき表示ラインデータに対応さ
れる表示ラインとの間隔に反比例する係数を利用して補
間演算を行うことにより、演算回路13における補間演
算を容易化することができる。
【0023】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、
上記実施例ではインターレース形式の走査に対応するも
のを一例とし、フィールドメモリには偶数フィールドの
データと奇数フィールドのデータが交互に格納される場
合について説明したが、本発明はそれに限定されない。
ノンインターレース形式の走査に対応させるときは、フ
ィールドメモリは1フレーム分の表示データを格納でき
る。本発明におけるフィールドメモリは、フレームメモ
リの意義も含み、また、その物理的な数は一切限定され
ない。したがって、本発明で言うところのフィールドメ
モリは複数のフレームメモリをもその概念として含み、
フレームメモリ間での走査線補間も本発明の技術的範囲
とするところである。また、フィールドメモリ及びライ
ンメモリの構成は一切限定されず、フィールドメモリに
おけるラインホールドの実現形態、ラインメモリにおけ
る書込みディスエーブルの制御手法などは一切限定され
ない。さらに演算回路に与えられる係数はラインの間隔
に反比例する様に定めた係数に限定されず、適宜変更す
ることができる。また、表示ラインデータに係数を与え
る手法も乗算に限定さず、また、係数の符合も正負混在
又は負であってもよい。また、電子ズームの倍率は可変
ではなく固定倍率であってもよい。また、ブラウン管は
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどの表示デ
バイスであってもよい。
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、
上記実施例ではインターレース形式の走査に対応するも
のを一例とし、フィールドメモリには偶数フィールドの
データと奇数フィールドのデータが交互に格納される場
合について説明したが、本発明はそれに限定されない。
ノンインターレース形式の走査に対応させるときは、フ
ィールドメモリは1フレーム分の表示データを格納でき
る。本発明におけるフィールドメモリは、フレームメモ
リの意義も含み、また、その物理的な数は一切限定され
ない。したがって、本発明で言うところのフィールドメ
モリは複数のフレームメモリをもその概念として含み、
フレームメモリ間での走査線補間も本発明の技術的範囲
とするところである。また、フィールドメモリ及びライ
ンメモリの構成は一切限定されず、フィールドメモリに
おけるラインホールドの実現形態、ラインメモリにおけ
る書込みディスエーブルの制御手法などは一切限定され
ない。さらに演算回路に与えられる係数はラインの間隔
に反比例する様に定めた係数に限定されず、適宜変更す
ることができる。また、表示ラインデータに係数を与え
る手法も乗算に限定さず、また、係数の符合も正負混在
又は負であってもよい。また、電子ズームの倍率は可変
ではなく固定倍率であってもよい。また、ブラウン管は
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどの表示デ
バイスであってもよい。
【0024】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるワイド
テレビシステム、カメラ一体型VTRに適用した場合に
ついて説明したが、本発明はそれに限定されず、映像を
拡大するシステム、更には補間を必要とするその他のシ
ステムに広く適用することができる。
なされた発明をその背景となった利用分野であるワイド
テレビシステム、カメラ一体型VTRに適用した場合に
ついて説明したが、本発明はそれに限定されず、映像を
拡大するシステム、更には補間を必要とするその他のシ
ステムに広く適用することができる。
【0025】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0026】すなわち、ラインホールドが指示されたと
きには同一表示ラインデータを連続出力可能なフィール
ドメモリに対し、その出力に対する1表示ライン分の遅
延要素として機能されると共に、書込み禁止が指示され
たときは格納データの書換えが阻止されて再度同一表示
ラインデータを出力可能とするラインメモリを一つ設
け、フィールドメモリとラインメモリの夫々の出力に基
づいて走査線の補間演算を行う演算回路に対し、連続す
る3回の補間演算に一つの表示ラインデータを必要とす
るとき、上記ラインホールドの指示と上記書込み禁止の
指示との中から選ばれた単数若しくは複数の指示をコン
トローラで形成するから、遅延要素として一つのライン
メモリを用いて一つの走査線に応ずる表示ラインデータ
を3回の補間演算に利用可能にできる。したがって、2
個のラインメモリを用いなくても済むため、回路規模を
小型化できる走査線補間装置を実現することができる。
上記により、ワイドテレビシステムにおけるアスペクト
変換又はカメラ一体型VTRの倍率変換を行うための回
路規模を縮小でき、それらに対する小型化とコスト低減
に寄与する。
きには同一表示ラインデータを連続出力可能なフィール
ドメモリに対し、その出力に対する1表示ライン分の遅
延要素として機能されると共に、書込み禁止が指示され
たときは格納データの書換えが阻止されて再度同一表示
ラインデータを出力可能とするラインメモリを一つ設
け、フィールドメモリとラインメモリの夫々の出力に基
づいて走査線の補間演算を行う演算回路に対し、連続す
る3回の補間演算に一つの表示ラインデータを必要とす
るとき、上記ラインホールドの指示と上記書込み禁止の
指示との中から選ばれた単数若しくは複数の指示をコン
トローラで形成するから、遅延要素として一つのライン
メモリを用いて一つの走査線に応ずる表示ラインデータ
を3回の補間演算に利用可能にできる。したがって、2
個のラインメモリを用いなくても済むため、回路規模を
小型化できる走査線補間装置を実現することができる。
上記により、ワイドテレビシステムにおけるアスペクト
変換又はカメラ一体型VTRの倍率変換を行うための回
路規模を縮小でき、それらに対する小型化とコスト低減
に寄与する。
【図1】本発明の一実施例に係る走査線補間装置の構成
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る走査線補間装置を適用
したワイドテレビシステムの概略構成図である。
したワイドテレビシステムの概略構成図である。
【図3】走査線補間の態様例を示す説明図である。
【図4】図3に示される態様で補間演算を行うために必
要なフィールドメモリ及びラインメモリに対するアクセ
ス制御シーケンスを示すタイミングチャートである。
要なフィールドメモリ及びラインメモリに対するアクセ
ス制御シーケンスを示すタイミングチャートである。
【図5】本発明に係る走査線補間装置を電子ズーム装置
として適用したカメラ一体型VTRの概略構成図であ
る。
として適用したカメラ一体型VTRの概略構成図であ
る。
【図6】図5の走査線補間装置を2倍電子ズームとして
利用する時の補間態様を示す説明図である。
利用する時の補間態様を示す説明図である。
【図7】図5に示される態様で補間演算を行うために必
要なフィールドメモリ及びラインメモリに対するアクセ
ス制御シーケンスを示すタイミングチャートである。
要なフィールドメモリ及びラインメモリに対するアクセ
ス制御シーケンスを示すタイミングチャートである。
11 フィールドメモリ 12 ラインメモリ 13 演算回路 14 コントローラ LH* ラインホールド信号 WE* ライトイネーブル信号 MLT−K,MLT−L 乗算回路 ADD 加算回路 21 A/Dコンバータ 22、53 走査線補間装置 23 D/Aコンバータ 24 偏向回路 25 ブラウン管 51 撮像素子 52 映像信号処理装置 54 エンコーダー 55 VTR
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内村 浩幸 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の表示ラインデータを格納し、格納
された複数の表示ラインデータを順次読出し可能である
と共に、ラインホールドが指示されたときには直前に読
出された表示ラインデータと同一の表示ラインデータが
読出し可能にされるフィールドメモリと、 上記フィールドメモリの読出し動作に同期して、既に格
納されている表示ラインデータの出力に並行して当該既
格納表示ラインデータを上記フィールドメモリからの読
出し表示ラインデータに書換えて格納可能であると共
に、書込み禁止が指示されたときは既に格納されている
表示ラインデータの出力に並行する上記書換え格納動作
が抑止されるラインメモリと、 上記フィールドメモリとラインメモリの夫々から出力さ
れる表示ラインデータに基づいて双方の表示ラインデー
タに対応する表示ラインを補間する表示ラインデータを
取得する演算回路と、 連続する3回の補間演算に一つの表示ラインデータを必
要とするときに、上記ラインホールドの指示と上記書込
み禁止の指示との中から選ばれた単数若しくは複数の指
示を形成するコントローラと、 を備えて成るものであることを特徴とする走査線補間装
置。 - 【請求項2】 上記コントローラは、フィールドメモリ
から連続して2回読出すべき表示ラインデータと、その
フィールドメモリの読出し動作に対して一表示ラインデ
ータ分遅れてラインメモリから連続して2回読出すべき
表示ラインデータとの夫々を同一の表示ラインデータと
すべきときには、フィールドメモリの第2回目の読出し
に呼応してラインホールドを指示するものであることを
特徴とする請求項1記載の走査線補間装置。 - 【請求項3】 上記コントローラは、フィールドメモリ
とラインメモリの夫々が相互に異なる表示ラインデータ
を連続して2回並行して読出すべきときには、フィール
ドメモリの第2回目の読出しに呼応してラインホールド
を指示すると共に、ラインメモリの第1回目の読出し動
作に呼応して書込み禁止を指示するものであることを特
徴とする請求項1記載の走査線補間装置。 - 【請求項4】 上記演算回路は、これに供給される二つ
の表示ラインデータに対応される表示ラインと補間によ
って得られるべき表示ラインデータに対応される表示ラ
インとの間隔に反比例する係数を利用して補間演算を行
うものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
1項記載の走査線補間装置。 - 【請求項5】 上記コントローラは、ワイドテレビシス
テムにおけるアスペクト変換又はカメラ一体型VTRの
倍率変換を行うためのものであることを特徴とする請求
項1乃至4の何れか1項記載の走査線補間装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5256440A JPH0795543A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 走査線補間装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5256440A JPH0795543A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 走査線補間装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0795543A true JPH0795543A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=17292691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5256440A Withdrawn JPH0795543A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 走査線補間装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0795543A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7212237B2 (en) | 2001-07-03 | 2007-05-01 | Casio Computer Co., Ltd. | Digital camera with electronic zooming function |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP5256440A patent/JPH0795543A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7212237B2 (en) | 2001-07-03 | 2007-05-01 | Casio Computer Co., Ltd. | Digital camera with electronic zooming function |
US7230643B2 (en) | 2001-07-03 | 2007-06-12 | Casio Computer Co., Ltd. | Digital camera with electronic zooming function |
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