JPH0795381A - ファクシミリ通信方式およびファクシミリ通信装置 - Google Patents

ファクシミリ通信方式およびファクシミリ通信装置

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JPH0795381A
JPH0795381A JP6060378A JP6037894A JPH0795381A JP H0795381 A JPH0795381 A JP H0795381A JP 6060378 A JP6060378 A JP 6060378A JP 6037894 A JP6037894 A JP 6037894A JP H0795381 A JPH0795381 A JP H0795381A
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called
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JP6060378A
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English (en)
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Zahiaa Afumetsudo Aramu
ザヒアー アフメッド アラム
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ファクシミリ通信方式およびファ
クシミリ通信装置に関し、非同期式デジタルデータネッ
トワークのようなノイズのあるデータ送信環境におい
て、エラー訂正方式ECMを組み込みプロトコル基準に
基づいて、発呼側装置と被呼側装置との間でデータ通信
するファクシミリ通信方式およびファクシミリ通信装置
を提供することを目的としている。 【構成】 発呼側装置と被呼側装置との間で、エラー訂
正方式ECM能力を含むハンドシェイクプロトコル情報
を表わす複数の準備コマンドフレームを交換し、エラー
訂正動作を開始する。次に、発呼側装置と被呼側装置の
間で、データフレームに関連した識別情報を有する少な
くとも一つのデータフレームを含むデータセットを送信
し、このデータセットの受信を確認するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ通信方式
およびファクシミリ通信装置に関し、特に、非同期式デ
ジタルネットワークを通じて互いにデータ送受信するフ
ァクシミリ通信方式およびファクシミリ通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】初期のファクシミリ装置(以下、FAX
ともいう)は、規格化されたデータ通信プロトコルに基
づいて、PSTN(Public Switched Telephone Networ
k )アナログシステムを通じて、データを送受信するた
めに設計された。通常使用されるデータ通信プロトコル
には、グループ1(G1)、グループ2(G2)および
グループ3(G3)がある。
【0003】PSTNシステムにおいては、通常、これ
らのプロトコルは、画像データとコマンドとの時間間
隔、あるいは、2つのコマンドの時間間隔がプロトコル
によって予め定められている同期系で使用される。図1
は、一般的なG3マルチページファックスデータ通信手
順が、PSTNシステムのノーマル動作モードで画像パ
ラメータの変更を有することを示している。
【0004】図1において、CEDは被呼端末識別信号
(Called Station Identification)を表し、NSFは
非標準機能識別信号(Non-Standard Facilities)を表
し、CSIは被呼側端末識別信号(Called Subscriber
Identification)を表し、DISはデジタル識別信号
(Digital Identification Signals)を表し、DCSは
デジタル命令信号(Digial Command Signals)を表し、
TSIは送信端末間識別信号(Transmitting Subscribe
r Identification)を表し、CFRは受信準備確認信号
(Confirmation to Receive)を表し、EOMはメッセ
ージ終了信号(Endof Message)を表し、MCFはメッ
セージ確認信号(Message Confirmation)を表し、EO
Pは手順終了信号(End of Procedure)を表し、DCN
は通信終了信号(Disconnect Signal)を表している。
【0005】図1において、左(発呼)側のブロック
は、発呼側装置によって実行される連続イベントを表
し、一方、右(被呼)側のブロックは、被呼側装置によ
って実行される連続イベントを表す。また、この原則
は、図2、3A〜D、4A〜C、12A〜Bおよび13
A〜Bにも適用する。図1に関して、通信処理は発呼側
装置からの電話発呼によって開始される。
【0006】有効な発呼を認識した後に、被呼側装置は
NSF(非標準機能識別信号)フレームで返答する。次
に、発呼側装置はNSS(非標準機能設定信号 : Non-S
tandard Setup )フレームで返答し、後続するファック
スデータページあるいはファックスデータフレームのた
めに、被呼側装置の解像度と圧縮法式を通知する。3秒
以内に、NSSフレームが受信されなかった場合には、
被呼側装置はNSFフレームを再送する。発呼側装置が
失敗を示すまでに、NSFの送信が最大3回試みられ
る。
【0007】一方、一度NSSフレームが受信されば、
被呼側装置はCFR(受信準備確認信号 : Confirmatio
n to Receive)フレームを送信する。次に、発呼側装置
はファックスデータページの送信を開始する。ファック
スデータページの送信終了後に、送信装置である発呼側
装置は、通常、3.5秒以内にEOM(メッセ−ジ終了
信号 : End of Message )を送信する。EOMフレーム
は、発呼側装置が後続するページのパラメータの変更を
伴って、追加のファックスデータページを送信すること
を示している。追加のファックスデータページがパラメ
ータの変更なく送信されば、MPS(マルチペ−ジ信号
: Multi-Page Signal)フレームが送信される。追加の
ファックスデータページが存在しない場合には、EOP
(手順終了信号 : End of Procedure )フレームが送信
される。
【0008】さらに図1に関して、EOMフレームを受
信した後に、被呼側装置はMCF(メッセ−ジ確認信
号)フレームで返答し、その6秒以内に発呼側装置にN
SFフレームを送信する。MCFおよびNSFフレーム
の両方を受信した後に、発呼側装置はNSSフレームを
送信することによって被呼側装置に返答し、後続のファ
クシミリデータページのための新しいパラメータを被呼
側装置に通知する。被呼側装置は、CFRフレームで確
認する。次いで、発呼側装置は追加のファクシミリデー
タのページを送信する。データ送信の終了後に、発呼側
装置はEOPフレームを送信して、さらに送信する画像
デ−タが無いことを示す。次いで、被呼側装置はMCF
フレームを返送する。最後に、発呼側装置は回線切断命
令DCNフレームを送信し、処理が終了される。図1に
示されるように、2つのコマンドフレーム間に許容され
る最大時間は6秒である。
【0009】実際の連続イベントおよびタイミングは、
それぞれの特定のファクシミリ発呼起動(facsimile ca
ll setup)の間に変動するので、図1のタイムスケジュ
ールは、単なる一例であることに注意すべきである。画
像データ通信の間に、実際の連続イベントおよびタイミ
ングは、CCITT(Internation Telegraph nad Tele
phone Consultative Committee)勧告に明記された範囲
およびオプションで変動する。
【0010】同期式G3プロトコルは、PSTNシステ
ムを通じてのファクシミリデータ通信を容易にするが、
非同期式デジタルデータネットワークを通じてのデータ
通信を可能にするものではない。実際、2つのコマンド
フレーム間の時間間隔、あるいは、コマンドフレームと
データフレームとの間の時間間隔が、G3プロトコルに
基づいて予め定められているので、非同期式通信には適
用できない。
【0011】特に、G3プロトコルでは、送信側が1つ
のファクシミリデータページを送信した後に、予め定め
られた時間間隔(一般に、3秒)以内に、受信側がファ
ックスデータページを先入先出(FIFO : First In
First Out )順序で処理する、と仮定している。図1に
示されるように、PSTNにおいては、ファックスデー
タページがG3送信ファクシミリ装置によって送信され
ると、EOM(メッセージ終了信号)コマンドが3.5
秒後に送信される。次に、MCFを含むポストメッセー
ジの送信がその後開始される。G3プロトコルにおいて
は、6つのEOL(ライン終端信号 :End of Lines)を
有するRTC(制御復帰信号 :Return To Control )シ
ーケンスがファックスデータページの終端部に挿入され
ている。したがって、G3送信ファクシミリ装置は、一
般に、受信側が受信したファクシミリデータページを処
理し終え、3.5秒以内にRTCを検出したという仮定
のもとで、EOMコマンドを送信する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(賃貸
回線を使用する閉域テレフォンネットワークのような)
非同期式デジタルデータネットワークにおいては、非同
期式デジタルネットワークにおけるバッファ、多重なハ
ードウエアによって生じる遅延が、頻繁に発生する。し
たがって、受信側は、予め定められた時間以内に、受信
したファックスデータページおよびRTCを処理し終え
ることができるとは仮定できない。
【0013】また、PSTNシステムにおいて、送信側
がコマンドフレームを送信した後に、G3プロトコルで
は、予め決められた時間以内に、受信側がコマンドフレ
ームに返答することができると仮定している。予め決め
られた時間以内に、受信側がコマンドフレームに応答す
ることができなければ、一般に、送信側はコマンドフレ
ームの再送を実行する。
【0014】さらに、G3プロトコルにおいては、前の
コマンドフレームの最大処理時間が、所定時間を越えな
いという仮定のもとで、送信側あるいは受信側のどちら
か一方が、2つの連続したコマンドフレームを送信でき
る。例えば、受信側は、2つのコマンドフレームの間を
±6秒以内に、MCFおよびNSFコマンドフレームを
連続的に発生する。PSTNにおいては、発呼側装置と
被呼側装置の間に、肯定応答を提供する手法がないの
で、2つの連続したコマンドの時間間隔が仮定(設定)
されなければならない。
【0015】しかし、非同期式デジタルデータネットワ
ークにおいては、予め定められた時間内に、受信側が送
信されたコマンドフレームに返答できると仮定できな
い。そのような仮定は、非同期式デジタルデータネット
ワークハードウェアによって生じる遅延のために、補償
されない。非同期式デジタルデータネットワークにファ
クシミリ装置を適用するために、本出願人である株式会
社リコーは、リコーIDI(Image Data Interchange)
FAX Rー2100プロトコルと表される非同期式フ
ァクシミリプロトコルを開発した。IDIプロトコルは
広範囲に認められているG3ファクシミリ端末の特徴お
よび規定を保持しながら多数の現存の非同期式デジタル
ネットワークとの互換性を成し遂げている。
【0016】IDIプロトコルは、非同期式デジタルデ
ータネットワークにおけるハードウエア(例えば、バッ
ファ、多重なハードウエア)によって生ずる遅延を補う
ための手法をG3プロトコルに追加したものである。I
DIプロトコルに適合するために、株式会社リコーは
(Rー2100ファクシミリ装置と呼ばれる)ファクシ
ミリ装置の試作品を開発した。IDIプロトコルは、R
ー2100ファクシミリ装置を非同期式デジタルデータ
ネットワークに正常に接続する。
【0017】発呼側ファクシミリ装置と被呼側ファクシ
ミリ装置との間における双方の情報交換を「折衝(Nego
tiation )」と呼ぶことにする。一般的なファクシミリ
画像には、データ圧縮技術、解像度、許容量(toleranc
e )、走査ライン長、走査方向、走査ライン送信時間、
コントラストレベル等のような様々な画像パラメータを
定義する情報を含む。
【0018】特に、G1、G2およびG3プロトコルで
は、低、中および高解像度(あるいは、走査密度)を提
供している。低解像度は、垂直方向3.85ライン/ミ
リを水平走査ラインに沿って864画素(あるいは、1
00×100ライン/インチ)だけ提供している。中解
像度は、垂直方向3.85ライン/ミリを水平走査ライ
ンに沿って1728画素(あるいは、100×200ラ
イン/インチ)だけ提供している。高解像度は、垂直方
向7.7ライン/ミリを水平走査ラインに沿って172
8画素(あるいは、200×200ライン/インチ)だ
け提供している。
【0019】さらに、G3プロトコルは、1次元符号化
方式と2次元符号化方式の2つの符号化方式を提供して
いる。1次元符号化方式は、本来、MH方式(Modified
run-length Huffman Code)であり、一方、2次元符号
化方式は、本来、MR方式(Modified Relative Elemen
t Address Designate(READ) Code)である。一般的なフ
ァクシミリ装置は、これらのパラメータの特殊な規格に
適合する限られた能力を有している。したがって、折衝
手順は、発呼側ファクシミリ装置と被呼側ファクシミリ
装置の双方の能力に適切なパラメータを常に決定できる
ので、ファックスデータ送信を容易にする。
【0020】しかしながら、IDIプロトコルでは、そ
のような折衝を実行するための手法を提供していない。
したがって、Rー2100モデルのファクシミリ装置
は、お互いにIDIプロトコルに基づいて、非同期式デ
ジタルデータネットワークを通じて効率的に通信できる
が、折衝能力を欠くものである。従って、IDIプロト
コルのもとでは、送信側は、送信側で設定された解像度
および圧縮方式を、受け入れるように受信側を操作する
主局(master)として作動する。送信側によって送信さ
れた非標準機能設定信号(NSS)は、受信側に連続し
て送信されるファックスデータに利用される解像度およ
び圧縮方式に関する命令である。従って、送信側はファ
ックスデータを受信するように自機を適合する。
【0021】まず、IDIプロトコルが開発された当初
は、株式会社リコーだけが、非同期式プロトコル適合フ
ァクシミリ装置(Rー2100ファクシミリ装置)を製
造する製造業者だったので、折衝能力の欠如が問題を引
き起こすことはなかった。市場で入手可能な非同期式プ
ロトコル適合ファクシミリ装置が1つのモデルだけしか
ないときには、折衝能力がなくても、これらのファクシ
ミリ装置はお互いに正確に通信できる。その後に、株式
会社リコーは、非同期式ファクシミリプロトコルに適合
できる新しいモデルのファクシミリ装置を開発した(お
よび、開発中)。他の製造業者も株式会社リコーの非同
期式ファクシミリプロトコルに追従し、非同期式ファク
シミリプロトコルに適合するファクシミリ装置を開発し
ている。折衝能力がなければ、ファクシミリ装置は、異
なるモデルのファクシミリ装置と通信したときに、問題
と遭遇することになる。
【0022】グループ(G4)プロトコルのような、さ
らに新しいファクシミリプロトコルは、G1、G2およ
びG3プロトコルよりも、多くの特徴を有している。折
衝能力がなければ、望ましく新しい特徴を、非同期式フ
ァクシミリプロトコルに組み込むのは困難である。例え
折衝能力を有していたとしても、非同期式環境において
は、エラー訂正を確認したり、検証したりすることは重
要である。非同期式デジタルデータネットワークのよう
なノイズのあるデータ送信環境においては、送信してい
る間、幾つかの方式のエラー検出方式およびエラー訂正
方式を搭載することが、特に重要である。
【0023】そこで、本発明は、エラー検出方式および
エラー訂正方式を含む折衝能力を有するファクシミリ装
置、および、非同期式ファクシミリプロトコルに適合す
るファクシミリ通信方式およびファクシミリ通信装置を
提供することを課題としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、非同期式デジタルネットワー
クを介してプロトコル基準に基づいて送信処理して互い
にデータ送信する発呼側装置と被呼側装置とを有し、該
発呼側装置と被呼側装置とが多数のコマンドフレームお
よび少なくとも一つのデータフレームを該送信処理の間
に発生するように構成されたファクシミリ通信方式にお
いて、該発呼側装置と被呼側装置との間で、エラー訂正
方式ECM能力を含むハンドシェイクプロトコル情報を
表わす複数の準備コマンドフレームを交換する準備コマ
ンドフレーム交換工程と、エラー訂正動作を開始するエ
ラー訂正開始工程と、該発呼側装置と被呼側装置との間
で、データフレームに関連した識別情報を有する少なく
とも一つのデータフレームを含むデータセットを送信す
る第1のデータセット送信工程と、該データセットの受
信を確認する受信確認工程と、を有することを特徴とす
る。
【0025】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載の構成に加え、前記準備コマンド
フレーム交換工程が、発呼側装置識別情報を表わすデー
タを含む第1のコマンドフレームと、エラー訂正方式E
CM情報を表わすデータを含む第2のコマンドフレーム
を、前記発呼側装置から被呼側装置に送信する第1およ
び第2のコマンドフレーム送信工程と、被呼側装置識別
情報を表わすデータを含む第3のコマンドフレームと、
エラー訂正方式ECM情報を表わすデータを含む第4の
コマンドフレームを、前記被呼側装置から発呼側装置に
送信する第3および第4のコマンドフレーム送信工程
と、を有することを特徴とする。
【0026】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載の構成に加え、前記受信確認工程
が、終了ページ照会を含むページデータ終了検出EDT
を表わすコマンドフレームを、前記被呼側装置から発呼
側装置に送信する第5のコマンドフレーム送信工程を有
することを特徴とする。請求項4記載の発明は、上記課
題を解決するため、請求項1記載の構成に加え、前記受
信確認工程が、前記データセットから送信されるべきデ
ータフレームと関連した少なくとも一つのデータフレー
ム識別情報を含む不完全ページ要求PPRデータを表わ
すコマンドフレームを、前記被呼側装置から発呼側装置
に送信する第6のコマンドフレーム送信工程を有するこ
とを特徴とする。
【0027】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載の構成に加え、少なくとも一つの
送信パラメータが変更され、原稿データが多数のページ
を表わすように構成されたファクシミリ通信方式におい
て、データセットの送信のための要求を含む次命令要求
RQNデータを表わすコマンドフレームを送信する第7
のコマンドフレーム送信工程を有することを特徴とす
る。
【0028】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載の構成に加え、前記送信処理のた
めに、前記プロトコル基準により定義されるノーマル動
作モードおよびポーリング動作モードのうち一つを選択
するモード選択工程を有することを特徴とする。請求項
7記載の発明は、上記課題を解決するため、請求項6記
載の構成に加え、前記プロトコル基準がポーリング動作
モードであるときに、前記第1のデータセット送信工程
が、データフレームに関連した識別情報を有する少なく
とも一つのデータフレームを含むデータセットを、前記
被呼側装置から発呼側装置に送信する第2のデータセッ
ト送信工程を有することを特徴とする。
【0029】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項6記載の構成に加え、前記プロトコル基
準がノーマル動作モードであるときに、前記第1のデー
タセット送信工程が、データフレームに関連した識別情
報を有する少なくとも一つのデータフレームを含むデー
タセットを、前記発呼側装置から被呼側装置に送信する
第3のデータセット送信工程を有することを特徴とす
る。
【0030】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るため、非同期式デジタルネットワークを介してプロト
コル基準に基づいて送信処理して互いにデータ送信する
発呼側装置と被呼側装置とを有し、該発呼側装置と被呼
側装置とが多数のコマンドフレームおよび少なくとも一
つのデータフレームを該送信処理の間に発生するように
構成されたファクシミリ通信装置において、該発呼側装
置と被呼側装置との間で、エラー訂正ECM能力データ
を含む複数の準備コマンドフレームを交換するハンドシ
ェイク交換手段と、エラー訂正動作を開始するエラー訂
正開始手段と、該発呼側装置と被呼側装置との間で、デ
ータフレームに関連した識別情報を有する少なくとも一
つのデータフレームを含むデータセットを送信する第1
のデータセット送信手段と、該データセットの受信を確
認する受信確認手段と、を備えたことを特徴とする。
【0031】請求項10記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項9記載の構成に加え、発呼側装置識別
情報を表わすデータを含む第1のコマンドフレームと、
エラー訂正方式ECM情報を表わすデータを含む第2の
コマンドフレームを、前記発呼側装置から被呼側装置に
送信する第1および第2のコマンドフレーム送信手段
と、被呼側装置識別情報を表わすデータを含む第3のコ
マンドフレームと、エラー訂正方式ECM情報を表わす
データを含む第4のコマンドフレームを、前記被呼側装
置から発呼側装置に送信する第3および第4のコマンド
フレーム送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0032】請求項11記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項9記載の構成に加え、終了ページ照会
を含むページデータ終了検出EDTを表わすコマンドフ
レームを、前記被呼側装置から発呼側装置に送信する第
5のコマンドフレーム送信手段を備えたことを特徴とす
る。請求項12記載の発明は、上記課題を解決するた
め、請求項9記載の構成に加え、前記データセットから
送信されるべきデータフレームと関連した少なくとも一
つのデータフレーム識別情報を含む不完全ページ要求P
PRデータを表わすコマンドフレームを、前記被呼側装
置から発呼側装置に送信する第6のコマンドフレーム送
信手段を備えたことを特徴とする。
【0033】請求項13記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項9記載の構成に加え、少なくとも一つ
の送信パラメータが変更され、原稿データが多数のペー
ジを表わすように構成されたファクシミリ通信装置にお
いて、データセットの送信のための要求を含む次命令要
求RQNデータを表わすコマンドフレームを送信する第
7のコマンドフレーム送信手段を備えたことを特徴とす
る。
【0034】請求項14記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項9記載の構成に加え、前記送信処理の
ために、前記プロトコル基準により定義されるノーマル
動作モードおよびポーリング動作モードのうち一つを選
択するモード選択手段を備えたことを特徴とする。請求
項15記載の発明は、上記課題を解決するため、請求項
14記載の構成に加え、前記プロトコル基準がポーリン
グ動作モードであるときに、データフレームに関連した
識別情報を有する少なくとも一つのデータフレームを含
むデータセットを、前記被呼側装置から発呼側装置に送
信する第2のデータセット送信手段を備えたことを特徴
とする。
【0035】請求項16記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項14記載の構成に加え、前記プロトコ
ル基準がノーマル動作モードであるときに、データフレ
ームに関連した識別情報を有する少なくとも一つのデー
タフレームを含むデータセットを、前記被呼側装置から
発呼側装置に送信する第3のデータセット送信手段を備
えたことを特徴とする。
【0036】
【作用】請求項1記載の発明では、発呼側装置と被呼側
装置との間で、エラー訂正方式ECM能力を含むハンド
シェイクプロトコル情報を表わす複数の準備コマンドフ
レームを交換し、エラー訂正動作を開始する。次に、発
呼側装置と被呼側装置との間で、データフレームに関連
した識別情報を有する少なくとも一つのデータフレーム
を含むデータセットを送信し、このデータセットの受信
を確認する。
【0037】請求項2記載の発明では、請求項1の作用
に加え、発呼側装置と被呼側装置との間で、エラー訂正
方式ECM能力を含むハンドシェイクプロトコル情報を
表わす複数の準備コマンドフレームを交換する際に、発
呼側装置識別情報を表わすデータを含むコマンドフレー
ムと、エラー訂正方式ECM情報を表わすデータを含む
コマンドフレームを、発呼側装置から被呼側装置に送信
し、被呼側装置識別情報を表わすデータを含むコマンド
フレームと、エラー訂正方式ECM情報を表わすデータ
を含むコマンドフレームを、被呼側装置から発呼側装置
に送信する。
【0038】請求項3記載の発明では、請求項1の作用
に加え、データセットの受信を確認する際に、終了ペー
ジ照会を含むページデータ終了検出EDTを表わすコマ
ンドフレームを、前記被呼側装置から発呼側装置に送信
する。請求項4記載の発明では、請求項1の作用に加
え、データセットの受信を確認する際に、データセット
から送信されるべきデータフレームと関連した少なくと
も一つのデータフレーム識別情報を含む不完全ページ要
求PPRデータを表わすコマンドフレームを、前記被呼
側装置から発呼側装置に送信する。
【0039】請求項5記載の発明では、請求項1の作用
に加え、少なくとも一つの送信パラメータが変更され、
原稿データが多数のページを表わすように構成されたフ
ァクシミリ通信方式において、データセットの送信のた
めの要求を含む次命令要求RQNデータを表わすコマン
ドフレームを送信する。請求項6記載の発明では、請求
項1の作用に加え、送信処理のために、プロトコル基準
により定義されるノーマル動作モードおよびポーリング
動作モードのうち一つを選択する。
【0040】請求項7記載の発明では、請求項6の作用
に加え、プロトコル基準がポーリング動作モードである
ときに、発呼側装置と被呼側装置の間で、データフレー
ムに関連した識別情報を有する少なくとも一つのデータ
フレームを含むデータセットを送信する際に、データフ
レームに関連した識別情報を有する少なくとも一つのデ
ータフレームを含むデータセットを、被呼側装置から発
呼側装置に送信する。
【0041】請求項8記載の発明では、請求項6の作用
に加え、プロトコル基準がノーマル動作モードであると
きに、発呼側装置と被呼側装置の間で、データフレーム
に関連した識別情報を有する少なくとも一つのデータフ
レームを含むデータセットを送信する際に、データフレ
ームに関連した識別情報を有する少なくとも一つのデー
タフレームを含むデータセットを、発呼側装置から被呼
側装置に送信する。
【0042】請求項9記載の発明では、発呼側装置と被
呼側装置との間で、ハンドシェイク交換手段が、エラー
訂正ECM能力データを含む複数の準備コマンドフレー
ムを交換し、エラー訂正開始手段が、エラー訂正動作を
開始する。次に、発呼側装置と被呼側装置との間で、第
1のデータセット送信手段が、データフレームに関連し
た識別情報を有する少なくとも一つのデータフレームを
含むデータセットを送信する。次に、受信確認手段が、
データセットの受信を確認する。
【0043】請求項10記載の発明では、請求項9の作
用に加え、第1および第2のコマンドフレーム送信手段
が、発呼側装置識別情報を表わすデータを含むコマンド
フレームと、エラー訂正方式ECM情報を表わすデータ
を含むコマンドフレームを、発呼側装置から被呼側装置
に送信する。次に、第3および第4のコマンドフレーム
送信手段が、被呼側装置識別情報を表わすデータを含む
コマンドフレームと、エラー訂正方式ECM情報を表わ
すデータを含むコマンドフレームを、被呼側装置から発
呼側装置に送信する。
【0044】請求項11記載の発明では、請求項9の作
用に加え、第5のコマンドフレーム送信手段が、終了ペ
ージ照会を含むページデータ終了検出EDTを表わすコ
マンドフレームを、被呼側装置から発呼側装置に送信す
る。請求項12記載の発明では、請求項9の作用に加
え、第6のコマンドフレーム送信手段が、データセット
から送信されるべきデータフレームと関連した少なくと
も一つのデータフレーム識別情報を含む不完全ページ要
求PPRデータを表わすコマンドフレームを、前記被呼
側装置から発呼側装置に送信する。
【0045】請求項13記載の発明では、請求項9の作
用に加え、第7のコマンドフレーム送信手段が、データ
セットの送信のための要求を含む次命令要求RQNデー
タを表わすコマンドフレームを送信する。請求項14記
載の発明では、請求項9の作用に加え、モード選択手段
が、プロトコル基準により定義されるノーマル動作モー
ドおよびポーリング動作モードのうち一つを選択する。
【0046】請求項15記載の発明では、請求項14の
作用に加え、プロトコル基準がポーリング動作モードで
あるときに、第2のデータセット送信手段が、データフ
レームに関連した識別情報を有する少なくとも一つのデ
ータフレームを含むデータセットを、被呼側装置から発
呼側装置に送信する。請求項16記載の発明では、請求
項14の作用に加え、プロトコル基準がノーマル動作モ
ードであるときに、第3のデータセット送信手段が、デ
ータフレームに関連した識別情報を有する少なくとも一
つのデータフレームを含むデータセットを、被呼側装置
から発呼側装置に送信する。
【0047】
【実施例】本発明は、斬新なファクシミリ装置と関連す
る方法から構成される。以下の説明は、本発明を当業者
が作成したり、使用したりできるように記載されてお
り、特定の応用、および、その要求の背景を提供してい
る。適切な実施例の様々な形態は当業者にとって明白で
あり、ここに定義される一般的な原理は、本発明の精神
および範囲に反することなく、他の実施例および応用に
適用される。したがって、本発明は、以下に説明する実
施例に限られるものではなく、開示された原理および特
徴と一致する広範囲に適用される。 A.IDIプロトコルおよびR−2100ファクシミリ
装置 本発明をより理解するために、IDIプロトコル動作に
ついて説明する。本来、IDIプロトコルは、G3プロ
トコルに2つの新しいコマンドEDT(End ofData Det
ect)およびRQN(Request Next Command)を加えた
ものである。また、IDIプロトコルは、G3プロトコ
ルによって提供される2つのオプショナルコマンド、す
なわち、CNG(Calling Request)およびCRP(Com
mand Repeat )を使用する。
【0048】以下に記載されたものは、IDIプロトコ
ルにおいて使用される主要なコマンドである。 記号 16進コード 機能 CNG 0000 0001 Calling Command(発呼命令)、 NSF 0000 0010 Non Standard Facilities(非標準機能識別信号) NSS 0000 0011 Non Standard Setup (非標準機能設定)、 NSC 0000 1011 Non Standard fac Command (非標準機能命令)、 EOP 0000 0100 End of Procedure (手順終了)、 MPS 0000 0101 Multi Page Signal(マルチペ−ジ信号)、 EOM 0000 0110 End Of Message (メッセ−ジ終了)、 MCF 0000 0111 Message Confirmation (メッセ−ジ確認)、 CFR 0000 1000 Confirmation to Receive(受信準備確認)、 RTN 0000 1001 Retrain Negat(リトレ−ニング否定)、 PIN 0000 1010 Procedure Interrupt Neg(手順中断否定)、 EDT 0000 1100 End of page Detection(ペ−ジデ−タ終了検出) CRP 0000 1101 Command Repeat Request (命令再送)、 RQN 0000 1110 Request Next Command (次命令要求)、 DCN 1000 0111 DisConect message(回線切断命令)、 PSTN回線においては、ダイヤル送信式の電話装置が
よく知られている。しかし、非同期式ダイヤルデータネ
ットワークにおいては、ダイヤル送信という考え方は存
在しない。したがって、非同期式ダイヤルデータネット
ワークにおいては、端末は互いをASCIIコードによ
ってアドレスする。なぜならば、非同期式デジタルデー
タネットワークは、元来、コンピュータ用のネットワー
クとして設計されているからである。しかしながら、I
DIプロトコルの開発当初には、非同期式デジタルデー
タネットワークを通じてASCIIコードでアドレスす
る能力を有したファクシミリ装置が存在しなかった。し
たがって、IDIプロトコルでは、ファクシミリ装置を
呼び出すためにCNGフレームを使用している。
【0049】上述のように、同期式G3プロトコルにお
いて、(1)受信側はEOMコマンドが送信された後
に、予め定められた時間内に1ページのファクシミリデ
ータを処理し終え、(2)コマンドフレームが送信され
た後に、予め定められた時間内に返答すると、送信側は
仮定する。G3適合ファクシミリ装置については、コマ
ンドフレームが送信側によって送信された後に、受信側
が予め定められた時間内にコマンドフレームを返答しな
ければ、送信側は、通常、コマンドフレームの再送を実
行する。
【0050】しかしながら、これら2つの仮定は、非同
期式デジタルネットワークのハードウェアおよびデータ
フロー制御によって生じる遅延が原因で、非同期式デジ
タルデータネットワークに適用できない。本来、リコー
IDIプロトコルは、1対1の通信を行なうものであ
る。このため、全てのコマンドフレーム、あるいは、デ
ータフレームのために、肯定応答がある。事実上、これ
は、送信されたコマンドフレーム、あるいは、データフ
レームが、プロトコル処理において、時間的制約なしに
正確に受信されることを補償する。
【0051】以後に、非同期式ネットワークの遅延時間
は様々であるので、送信されたデータは不確定の時間間
隔の後に受信される。また、ネットワークの特殊なデー
タフロー制御は、さらに、遅延時間の不確定さを加え
る。したがって、送信側装置は一定時間は遅延期間を有
することができないが、むしろ受信したデータの肯定応
答を要求する。例えば、ファックス画像の平均送信時間
は20秒〜25秒かかる。データの終了信号であるRT
Cは、ファックスデータページの最後に挿入されてい
る。ネットワークの遅延とネットワークの特殊なフロー
制御のために、データが受信側に到達するまでに、1秒
〜180秒の追加時間遅延があるかもしれない。送信側
が、常に、次のコマンドフレームを送信するまでに、1
80秒間、盲目的に待機したとすれば、この待機の多く
は180秒以下の時間遅延を有するネットワークにとっ
て、余分な待機であろう。それゆえ、RTC検出を知ら
せる受信側からの肯定応答を持つことは好ましく、その
後に、送信側は次のコマンドフレームを送信することが
できる。2つの新しいコマンドフレーム(EDT、RQ
N)を追加することと、1つのオプショナルコマンドフ
レーム(CRP)を使用することにより、IDIプロト
コルは1対1通信を補償する。
【0052】IDIプロトコルに基づいて、発呼側装置
あるいは被呼側装置は、他方から再送が要求されたとき
に限り、コマンドフレームの再送を実行する。エラー状
態の処理においては、IDIプロトコルはコマンドフレ
ームの再送に着手するためのCRPフレームを使用す
る。例えば、送信側装置が受信側装置にコマンドフレー
ムを送信し、そして受信されたコマンドフレームが不十
分(受信されたコマンドフレームが不正コマンドフレー
ム、あるいは、改悪コマンドフレーム)であれば、受信
側装置は、送信側装置にコマンドフレームの再送実行を
要求するためのCRPフレームを発生する。CRPフレ
ームを受信すると、送信側装置はコマンドフレームの再
送を実行する。
【0053】EDTフレームは、IDIプロトコルに基
づいて、受信側装置が受信したファックスデータページ
を処理し終え、かつ、受信したファックスデータページ
に挿入されたRTCを検出した後に、受信側が発生した
コマンドフレームである。EDTコマンドフレームを使
用することによって、受信側装置は、受信したファック
スデータページの処理が完了し、かつ、RTCが検出さ
れたことを送信側装置に通知できる。送信側装置は、E
DTコマンドフレームの受信に基づいて、次の処理を開
始する。
【0054】RQNフレームは、送信側装置がEOMコ
マンドフレームを受信側装置に送信し、かつ、受信側装
置がMCFコマンドフレームを返送した後に、送信側装
置が発生したコマンドフレームである。RQNコマンド
フレームを受信すると、受信側装置は送信側装置にNS
Fコマンドフレームを送信する。送信側装置あるいは受
信側装置のいずれかが、連続して2つのコマンドフレー
ム(あるいは、コマンドフレームとデータフレーム)を
送信するG3プロトコルと異なり、IDIプロトコルに
おいては、EDT、RQNおよびCRPコマンドフレー
ムは、2つのコマンドフレーム(あるいは、コマンドフ
レームとデータフレーム)が連続して送信側装置あるい
は受信側装置のいずれかから送信されることを防止する
ように用意されている。なぜなら、非同期式デジタルデ
ータネットワークにおいては、2つの連続するコマンド
フレーム(あるいは、ファックスデータフレームとコマ
ンド)間の時間間隔が想定できないので、IDIプロト
コルの1対1の交渉が適切だからである。
【0055】IDIプロトコルでは、CEDトーンが
1.5秒〜10秒に削除されるので、非同期式データネ
ットワークにおける発呼を確立するための時間は極端に
短いと評価すべきである。一般に、PSTNシステムに
繋がれたG3適合ファクシミリ装置においては、接続か
ら送信開始までの時間は8秒〜12秒である。対比し
て、通信開始時点に至るまでのRー2100ファクシミ
リ装置の代表的な時間は、0.5秒以下である。
【0056】図2は、パラメータ変更を伴う代表的なR
ー2100マルチページファックスデータ通信手順を示
している。EDTおよびRQNコマンドの挿入は、プロ
トコルを1対1対応にする。これによって、全てのコマ
ンドの返答が肯定応答で為される。また、コマンドフレ
ームを再送する時間は、G3プロトコル仕様における3
秒からR2100ファクシミリ装置のためのIDIプロ
トコル仕様における30秒に増加される方がむしろ好ま
しい。
【0057】追加されたEDT(End Detect)コマンド
フレームは、非同期式デジタルデータネットワークにお
けるバッファ(buffering )と多重なハードウエア(mu
ltiplexing hardware )を通じて得られるファックスデ
ータの1ページ分を補償するための肯定応答である。図
3(a)〜(d)は、ノーマルモード(Normal Mode )
およびポーリングモード(Polling Mode)における様々
なR2100の動作を示している。
【0058】図3(a)に示されるノーマル動作モード
(Normal Operation Mode )において、発呼側装置はデ
ータ送信機であり、被呼側装置はデータ受信機である。
しかしながら、図3(d)に示されるポーリング動作モ
ード(Polling Operation Mode)においては、データ通
信手順を初期化した後に、発呼側装置は役割を変えて、
データ受信機になり、被呼側装置がデータを送信する。
この時から、被呼側装置(A)がポーリングモードに設
定された場合には、発呼側装置(B)は被呼側装置
(A)を呼び出し、データを送信するように要求するこ
とができる。したがって、事実上、発呼側装置(B)は
データ受信機になる。
【0059】特に、図3(a)は、ノーマル動作モード
におけるデータ通信手順(1ページのファックスデー
タ、あるいは、複数のページのファックスデータ)の連
続イベントを示している。ライン1より上に示されるイ
ベントは、接続段階の間において、発呼側装置と被呼側
装置との間で接続を確立するために発生する。ライン1
とライン2の間に示されるイベントは、データ準備段階
の間において、1ページ目のファックスデータのための
適切な画像パラメータを設定するために発生する。ライ
ン2とライン3の間に示されるイベントは、データ送信
段階において、1ページ目のファックスデータのために
発生する。ライン3より下に示されるイベントは、デー
タ送信後の段階に発生する。データ送信段階後に発生す
る様々なイベントは、(1)後続するファックスデータ
のページが存在するか否か、(2)画像パラメータが後
続するファックスデータのページのために変更されるこ
とを必要とするか否か、に依存する。
【0060】図3(b)は、ノーマル動作モードにおい
て、変更された画像パラメータで後続するファックスデ
ータのページを送信するための連続イベントを示してい
る。ライン3とライン4の間に示されるイベントは、デ
ータ準備段階の間において、後続するファックスデータ
のページのために発生する。ライン4より下に示される
イベントは、データ送信段階において、後続するファッ
クスデータのページのために発生する。
【0061】図3(c)は、ノーマル動作モードにおい
て、画像パラメータの変更なく後続するファックスデー
タのページを送信するための連続イベントを示してい
る。ライン3とライン4の間に示されるイベントは、デ
ータ準備段階の間において、後続するファックスデータ
のページのために発生する。ライン4より下に示される
イベントは、データ送信段階において、後続するファッ
クスデータのページのために発生する。
【0062】図3(d)は、ポーリング動作モード(Po
lling Operation Mode)におけるデータ送信手順(1ペ
ージのファックスデータ、あるいは、複数のページのフ
ァックスデータ)の連続イベントを示している。接続段
階の間に発生するイベントは、図3(a)のそれらと同
じである。ライン2とライン3の間に示されるイベント
は、データ準備段階の間において、1ページ目のファッ
クスデータのための適切な画像パラメータを設定するた
めに発生する。ライン3とライン4の間に示されるイベ
ントは、データ送信段階の間において、1ページ目のフ
ァックスデータのために発生する。ライン4より下に示
されるイベントは、データ送信段階後に発生する。デー
タ送信段階後の間に発生する様々なイベントは、ノーマ
ル動作モードと同様に、(1)後続するファックスデー
タのページが存在するか否か、(2)画像パラメータが
後続するファックスデータのページのために変更される
ことを必要とするか否か、に依存する。
【0063】図4(a)〜(c)は、代表的なIDIプ
ロトコルコマンド連続リピート(IDI protocol Command
Repeat sequences )を示している。発呼側装置が異常
なCNGコマンドフレームを送信するか、あるいは、回
線がコマンドフレームを変質した場合には、受信機は、
発呼側に最後のコマンドフレームを再送するように要求
するCRPコマンドフレームを送信する。DCNコマン
ドフレームが処理を終了するために送信されるまでに、
最大3回送信される。
【0064】特に、図4(a)は、被呼側からのコマン
ドフレームが連続するエラーの原因である状態を示して
いる。図4(b)は、発呼側からのコマンドフレームが
連続するエラーの原因である状態を示している。図4
(c)は、最初のCFRがエラーの原因である状態を示
している。 B.折衝可能なIDIプロトコルおよびそれを利用した
ファクシミリ装置 IDIプロトコルに折衝能力を追加するために、本発明
は、異なる非同期式コマンドを指定するための折衝情報
をIDIプロトコル中に符号化する。特に、本発明は、
折衝情報をIDIプロトコルのCNG、NSF、NSS
およびNSCコマンドフレームに符号化する。
【0065】図5(a)、5(b)、5(c)、6、
9、10、11、12および13において、コマンドフ
レームの右側に示される星印「 *」は、コマンドフレー
ムが符号化された折衝情報を含んでいることを示してい
る。図5(a)は、本発明に基づいて、CNG* フレー
ムのフレームフォーマットを示している。
【0066】この8ビット目と9ビット目は、装置識別
情報(MACID)を規定している。MACIDの機能
は、発呼側装置が折衝能力を有しているか否かを示す装
置識別情報を規定することである。発呼側装置を識別し
た後に、被呼側装置はNSF * フレームを送信すること
によって、被呼側装置の能力情報を規定する。図5
(b)は、本発明に従って、NSF* 、NSS* および
NSC* コマンドフレームのフレームフォーマットを示
している。
【0067】本発明では、IDIプロトコルのNSF、
NSSおよびNSCコマンドフレームのファクシミリ情
報フィールド(FIF)に折衝情報を符号化する。図5
(c)は、MPS、EOM、EOP、MCF、CFR、
RTN、PIN、EDT、CRP、RQN、DCN、R
CP、RNR、RR、ERR、CTCおよびCTRを含
む全てのコマンドフレームのフレームフォーマットを示
している。
【0068】図6は、本発明に従って、8ビットFIF
領域を、さらに詳しく示している。0ビット目と2ビッ
ト目の機能は定義されていない。NSF* 、NSS*
NSC* コマンドフレームの1ビット目は解像度を示し
ている。1ビット目の「0」は、解像度が3ビット目に
よって定義されていることを示し、「1」は高解像度を
示し、垂直方向7.7ライン/ミリ×水平走査ライン
(200×400ライン/インチ)に沿って3456画
素だけ提供する。1ビット目が「0」の場合には、NS
* 、NSS* およびNSC* コマンドフレームの3ビ
ット目は、解像度を示している。3ビット目の「0」は
STDの解像度を示し、「1」は、DTLの解像度を示
している。NSFおよびNSCコマンドの4ビット目
は、用紙サイズを示す。NSF* 、NSS* 、あるい
は、NSC* コマンドフレームの5ビット目は、MMR
符号化方式を示している。MMR符号化は、「Modified
Relative element address designate(read) code」の
意である。5ビット目は非MMR符号化示し、「1」は
MMR符号化を示す。NSF* コマンドフレームの6ビ
ット目は、動作モードを示している。6ビット目の
「0」はノーマル動作モードを示し、「1」はポーリン
グ動作モードを示す。NSF* 、NSS* およびNSC
* コマンドフレームの7ビット目は、符号化方式を示し
ている。7ビット目の「0」はMH符号化方式を示し、
「1」はMR符号化方式を示している。
【0069】図7は、本発明に従って、ファクシミリ装
置A(802)とファクシミリ装置B(804)が非同
期式デジタルデータネットワークに接続されているファ
クシミリ通信システムを示している。本発明によって改
良されたIDIプロトコルに従って、2台のファクシミ
リ装置は、お互いに、非同期式デジタルデータネットワ
ークを通じて通信できる。2台のファクシミリ装置のそ
れぞれは、発呼側装置(発呼側)、あるいは、被呼側装
置(被呼側)のどちらかとして作動する。
【0070】ファクシミリ装置A802はコントロール
回路806およびシリアルポート808、ファクシミリ
装置B804はコントロール回路806およびシリアル
ポート812を、それぞれ有している。シリアルポート
はRS232Cシリアルポートに標準化されている。ま
ず、発呼側のコントロール回路が(折衝情報を含む)プ
ロトコルを発生し、発呼側のシリアルポートが被呼側の
シリアルポートにプロトコルを送信する。被呼側のシリ
アルポートは、被呼側のコントロール回路に受信したプ
ロトコルを順次提供する。
【0071】発呼側によって送信された折衝情報に応じ
て、被呼側のコントロール回路は(折衝情報を含む)返
答プロトコルを起動する。次いで、この返答プロトコル
は、シリアルポート812、808を経由して、発呼側
のコントロール回路に送信される。被呼側によって送信
された折衝情報に応じて、さらに、発呼側のコントロー
ル回路は(折衝情報を含む)返答プロトコルを発生し、
シリアルポート808、812を経由して、被呼側のコ
ントロール回路に送信される。この発呼側と被呼側との
間の折衝情報交換は、特定のデータ通信手順に依存し
て、数回繰り返すこともあり得る。
【0072】ノーマル動作モードにおいては、発呼側の
コントロール回路が画像データを発生させ、被呼側のコ
ントロール回路に送信する。被呼側のコントロール回路
は画像データを受信し、復号化する。対照してみると、
ポーリング動作モードにおいては、被呼側のコントロー
ル回路が画像データを発生させ、被呼側のコントロール
回路に画像データを送信する。発呼側のコントロール回
路は画像データを受信し、復号化する。
【0073】図8は、コントロール回路806あるいは
814を、さらに詳しく示している。コントロール回路
は、レシーバー部902、コマンドフレーム検出部90
4、4つのレジスタ(910、912、914および9
16)、装置識別情報発生部920、プロトコル発生部
922、データ発生部918、データデコーダー部90
6およびイメージスキャナー部940を有している。さ
らに、コントロール回路は、コントロール回路内の他の
構成部分全ての動作を制御する中央制御部908を有し
ている。
【0074】以下、図8に示される制御回路の動作を説
明する。レシーバー部902はRS232Cシリアルポ
ート(図7に示される808、あるいは、812)から
信号を受信し、次いで、受信した信号をコマンドフレー
ム検出部904、中央制御部908、データデコーダー
部906に提供する。レシーバー部902から信号を受
信すると、コマンドフレーム検出部904はコマンドフ
レームを検出し、コマンドフレーム内に符号化された折
衝情報を抽出する。一方、コマンドフレーム検出部90
4からの出力は、4つのレジスタ(910、912、9
14および916)の入力に接続され、中央制御部90
8は特定の時間に1つのレジスタだけを有効にする。
【0075】CNG* フレームが検出された場合には、
コマンドフレーム検出部904は抽出された折衝情報を
レジスタRCNG(910)に蓄積する。NSF* フレ
ームが検出された場合には、コマンドフレーム検出部9
04は抽出された折衝情報をレジスタRNSF(91
2)に蓄積する。NSS* フレームが検出された場合に
は、コマンドフレーム検出部904は抽出された折衝情
報をレジスタRNSS(914)に蓄積する。
【0076】NSC* フレームが検出された場合には、
コマンドフレーム検出部904は抽出された折衝情報を
レジスタRNSC(916)に蓄積する。4つのレジス
タ(910、912、914および916)の出力は中
央制御部908に接続される。イメージスキャナー部9
40は、(紙のような)媒介物に記録された原画像を走
査して1ページまたはそれ以上のデジタルデータに変換
し、データ発生部918にデジタルデータを提供する。
また、イメージスキャナー部940は制御情報を中央制
御部908に提供する。この制御情報は、複数ページの
画像データが含まれるか否か、画像パラメータの変更が
必要か否かを示す。中央制御部908は、この制御情報
に従って制御コマンドを発生させるプロトコル発生部9
22を制御する。
【0077】データ通信手順が開始するまでに、発呼側
および被呼側の双方の4つのレジスタ(910、91
2、914および916)は初期状態に設定される。デ
ータ通信手順を開始するために、発呼側の中央制御部9
08は、発呼側に特定の設定に従って、プロトコル発生
部922、データ発生部918およびデータデコーダー
部906を制御する。発呼側の装置識別情報発生部92
0は予め定められた装置識別情報を発生する。中央制御
部908の制御に基づいて、プロトコル発生部922
は、CNGコマンドフレーム内に装置識別情報を結合さ
せ、RS232Cシリアルポート(図7に示される80
8、812)にCNGコマンドフレームを提供する。
【0078】データ通信手順が開始された後に、発呼側
および被呼側の双方の中央制御部908は、4つのレジ
スタ(910、912、914および916)に蓄積さ
れた折衝情報に従って、プロトコル発生部922、デー
タ発生部918およびデータデコーダー部906を制御
する。被呼側から送信され、4つのレジスタ(910、
912、914および916)に蓄積された折衝情報に
応じて、発呼側の中央制御部908は願望したプロトコ
ル(あるいは、返答プロトコル)を発生させるプロトコ
ル発生部922、ノーマル動作モードにおいて願望した
データを発生させるデータ発生部918、および、ポー
リング動作モードにおいて受信したデータを復号化する
データデコーダー部906を制御する。
【0079】発呼側から送信され、4つのレジスタ(9
10、912、914および916)に蓄積された折衝
情報に応じて、被呼側の中央制御部908は願望した返
答プロトコルを発生させるプロトコル発生部922、ポ
ーリング動作モードにおいて願望したデータを発生させ
るデータ発生部918、ノーマル動作モードにおいて受
信したデータを復号化するデータデコーダー部906を
制御する。
【0080】プロトコルおよび画像データを送信するた
めに、プロトコル発生部932、データ発生部918の
それぞれからの出力932、934は、RS232Cシ
リアルポート(図7に示される808、あるいは、81
2)に接続される。受信したデータを表示するために、
データデコーダー部906の出力936はプリンタ(図
示せず)に接続される。
【0081】図9、10、11、12および13は、本
発明のフローチャートを示している。折衝能力を有する
発呼側装置は、通常、被呼側装置に折衝能力識別情報を
送信するが、本発明によれば、折衝能力を有するファク
シミリ装置が折衝能力を有していない従来のファクシミ
リ装置と互換性があることは言うまでもない。発呼側、
被呼側のそれぞれが折衝能力を有していれば、双方の装
置は折衝能力情報を含むコマンドフレームを発生させ
る。この結果として、発呼側および被呼側装置は、お互
いに折衝能力情報に従って通信する。
【0082】発呼側装置が折衝能力を有し、被呼側装置
が折衝能力を有していなければ、被呼側装置は発呼側装
置によって送信される折衝能力情報を無視する。したが
って、被呼側装置は折衝能力情報を含むコマンドフレー
ムを発生できない。発呼側装置が折衝能力識別情報を認
識できないと判定した後は、データ通信手順の間に、発
呼側装置は折衝情報を発生しない。
【0083】発呼側装置が折衝能力を有さず、被呼側装
置が折衝能力を有している状態においては、被呼側装置
は発呼側装置から折衝能力識別情報を受信しない。この
ため、データ通信手順の間に、被呼側装置は折衝情報を
発生しない。図9は、本発明に従って、図7、8に示さ
れる発呼側装置および被呼側装置のデータ通信動作を示
す。
【0084】ステップ952で、処理を開始する。中央
制御部(図8の908)および装置識別情報発生部(図
8の920)の制御のもと、ステップ954で、(図7
に示される)発呼側装置はCNG* フレームを(図7に
示される)被呼側装置に送信する。ステップ956で、
発呼側装置は被呼側装置によって送信されるNSF*
マンドフレームの受信を待つ。NSF* コマンドフレー
ムには、被呼側装置の能力を示す情報を含む。ステップ
958で、被呼側装置は、受信したNSF* コマンドフ
レームを(図8に示される)レジスタRNSF912に
蓄積する。ステップ960で、発呼側装置がノーマル動
作モードに設定されているか、ポーリング動作モードに
設定されているか判定する。(図8に示される)中央制
御部908が、発呼側装置を特定の動作モードに設定す
ることに注意する必要がある。
【0085】ステップ960で、発呼側装置がノーマル
モードに設定されていると判定された場合には、ステッ
プ962に移行し、ノーマルモードにおいて、発呼側装
置はファックスデータを送信し、被呼側装置はファック
スデータを受信する。ステップ962は、図10、11
に、さらに詳しく示されている。ステップ960で発呼
側装置がポーリングモードに設定されていると判定され
た場合には、ステップ964に移行し、ポーリングモー
ドにおいて、被呼側装置はファックスデータを送信し、
発呼側装置はファックスデータを受信する。ステップ9
64は、図12、13に、さらに詳しく示されている。
ファックスデータが送信側装置によって送信され、受信
側装置によって受信された後に、ステップ966で処理
が終了する。
【0086】図10は、本発明に従って、ノーマルモー
ドにおける発呼側装置の処理を示す。ステップ1002
で処理が開始した後に、ステップ1004で、発呼側装
置はCNG* コマンドフレームを送信する。CNG*
マンドフレームには、発呼側装置が折衝能力を有するか
否かを示す(図5(a)に示される)装置識別情報(M
ACID)を含む。ステップ1006で、発呼側装置は
被呼側装置によって送信されるNSF* フレームの受信
を待つ。NSF* フレームには、被呼側装置の能力を示
す(図6に示される)情報を含む。ステップ1006
で、(被呼側装置によって送信された)NSF* フレー
ムが発呼側装置のレシーバー部(図8の902)によっ
て受信された後に、発呼側装置はNSF* フレームをレ
ジスタRNSF(図8の912)に蓄積する。ステップ
1008で、RNSFに蓄積された被呼側装置の能力情
報に従って、発呼側装置はNSS* フレームを被呼側装
置に送信する。発呼側装置によって送信されるNSS*
フレームには、後続のファックスデータのためのパラメ
ータを示す(図6に示されている)情報を含む。
【0087】ステップ1010で、発呼側装置は、被呼
側装置によって送信されるCFRフレームの受信を待
つ。CFRフレームの受信は、非同期式デジタルネット
ワークを通じて、発呼側装置によって送信されるNSS
* フレームを、被呼側装置が正常に受信したことを確認
する。ステップ1012で、発呼側装置は1ページのフ
ァックスデータを被呼側装置に送信する。ステップ10
14で、発呼側装置は、被呼側装置によって送信された
EDTフレームの受信を待つ。EDTフレームの受信
は、1ページのファックスデータが非同期式デジタルネ
ットワークを通じて、確かに送信され、かつ、被呼側装
置によって正常に受信されたことを確定する。ステップ
1016で、発呼側装置の処理は、送信されているファ
ックスデータページが最後のファックスデータページで
あるか否かを判定する。データ送信側のスキャナー部
(図8の940)は、さらにファックスデータページが
あるか否かを判定し、さらにファックスデータページが
あるか否かに関する情報を中央制御部(図8の908)
に提供する。
【0088】ステップ1016で、送信されているファ
ックスデータページが最後のファックスデータページで
ないと判定された場合には、さらに、発呼側装置の処理
はステップ1018に移行し、パラメータを後続するフ
ァックスデータのページのために変更すべきか否かを判
定する。ステップ1018で、パラメータが変更される
べきでないと判定された場合には、発呼側装置の処理は
ステップ1020に移行し、発呼側装置はMPSコマン
ドフレームを送信する。ステップ1022で、発呼側装
置は、被呼側装置によって送信されるMCFフレームの
受信を待つ。次に、発呼側装置の処理はステップ101
2に戻り、発呼側装置はパラメータの変更なく後続する
ファックスデータのページを送信する。
【0089】しかし、ステップ1018で、パラメータ
が変更されるべきであると判定された場合には、発呼側
装置の処理はステップ1024に移行し、発呼側装置は
EOMフレームを送信する。ステップ1026で、発呼
側装置は、被呼側装置によって送信されるMCFフレー
ムの受信を待つ。MCFフレームを受信すると、ステッ
プ1028で、発呼側装置はRQNフレームを送信す
る。次に、発呼側装置の処理は、折衝手順を再開するた
めにステップ1006に移行し、後続するファックスデ
ータのページのために、新しいパラメータを設定する。
【0090】ステップ1016で、発呼側装置の処理
が、送信されているファックスデータページが最後のフ
ァックスデータページであると判定した場合には、発呼
側装置の処理はステップ1030に移行し、発呼側装置
はEOPフレームを送信する。ステップ1032で、発
呼側装置は被呼側装置によって送信されるMCFフレー
ムの受信を待つ。ステップ1032で、MCFフレーム
が受信された後に、発呼側装置は、発呼側装置の切断を
示すDCNコマンドフレームを送信する。次に、ステッ
プ1036で、発呼側装置の処理が終了する。
【0091】図11は、本発明に従って、ノーマルモー
ドにおける被呼側装置の処理を示している。被呼側装置
の中央制御部(図8の908)の制御のもと、ステップ
2002で、被呼側装置は発呼側装置によって送信され
たCNG* フレームを受信し、レジスタRCNG(図8
の910)にCNG* を蓄積する。ステップ2004
で、被呼側装置の処理は、CNG* フレームに含まれる
ID(装置識別情報)が「2」であるか否かを判定す
る。ステップ2004で、装置IDが「2」でないと判
定された場合(発呼側装置が折衝能力を有していないこ
とを示す)には、被呼側装置の処理はステップ2008
に移行し、被呼側装置は折衝情報を含まないNSFフレ
ームを送信する。
【0092】一方、ステップ2004で、装置IDが
「2」であると判定された場合(発呼側装置が折衝能力
を有することを示す)には、被呼側装置の処理はステッ
プ2006に移行し、被呼側装置は、被呼側装置の能力
を示すための情報を含むNSF * フレームを送信する。
次に、被呼側装置は、発呼側装置によって送信されるN
SS* フレームの受信を待つ。NSS* フレームには、
発呼側装置によって送信される後続のファックスデータ
のためのパラメータを示す(図6に示される)情報を含
む。(発呼側装置によって送信された)NSS* フレー
ムが、被呼側装置のレシーバー(図8の902)によっ
て受信された後に、ステップ2010で、被呼側装置
は、NSS* をレジスタRNSS(図8の914)に蓄
積する。次に、ステップ2012で、被呼側装置はNS
* フレームの受信を確認するために、発呼側装置にC
FRフレームを送信し、ステップ2014で、1ページ
のファックスデータを受信する。ファックスデータペー
ジの正常受信、および、そのファックスデータページに
挿入されたRTCシーケンスの検出を確認するために、
ステップ2016で、被呼側装置はEDTフレームを送
信する。ステップ2017で、被呼側装置は発呼側装置
からの返答の受信を待つ。ステップ2018で、被呼側
装置の処理は、発呼側装置から受信した返答がMPS、
EOP、あるいは、EOMのいずれであるかを判定す
る。
【0093】ステップ2018で、受信した返答がMP
Sフレームである場合には、ステップ2020で、被呼
側装置はMCFフレームを発呼側装置に送信し、ポスト
メッセージの受信を確認する。次に、被呼側装置の制御
はステップ2014に戻り、被呼側装置は後続するファ
ックスデータページを受信する。受信した返答がMPS
フレームである場合には、発呼側装置は後続するファッ
クスデータのページのために同じパラメータを使用する
ことに注意する必要がある。したがって、後続するファ
ックスデータのページのためのパラメータを変更する必
要はない。
【0094】ステップ2018で、受信した返答がEO
Mフレームである場合には、被呼側装置の処理はステッ
プ2022に移行し、被呼側装置はMCFフレームを発
呼側装置に送信し、ポストメッセージの受信を確認す
る。ステップ2024で、被呼側装置は発呼側装置から
のRQNフレームの受信を待ち、ステップ2006で、
被呼側装置はNSF* フレームを発呼側装置に送信す
る。次いで、被呼側装置の処理はステップ2010に戻
り、被呼側装置は発呼側装置からのNSS* フレームの
受信を待つ。受信した返答がEOMフレームである場合
には、発呼側装置は後続するファックスデータのページ
のために異なるパラメータを使用することに注意する必
要がある。したがって、後続するファックスデータのペ
ージのためのパラメータを変更する必要がある。
【0095】ステップ2018で、受信した返答がEO
Pフレームである場合には、被呼側装置の処理はステッ
プ2026に移行し、被呼側装置は発呼側装置にMCF
フレームを送信し、ポストメッセージの受信を確認す
る。ステップ2028で、被呼側装置は発呼側装置から
のDCNフレームの受信を待つ。DCNフレームを受信
すると、ステップ2030で、被呼側装置の処理が終了
する。
【0096】図12は、本発明に従って、ポーリングモ
ードにおける発呼側装置の処理を示している。ステップ
3002で処理が開始された後に、ステップ3004
で、発呼側装置はCNG* コマンドフレームを送信す
る。ステップ3006で、発呼側装置は、被呼側装置に
よって送信されるNSF* フレームの受信を待つ。被呼
側装置は、NSF* フレームにおけるFIFフィールド
の6ビット目を「1」に設定することによって、ポーリ
ングモードを確定する。(被呼側装置によって送信され
た)NSF* フレームが発呼側装置のレシーバー部(図
8の902)によって受信された後に、発呼側装置がポ
ーリングモードに設定されている場合には、ステップ3
008で、発呼側装置は被呼側装置にNSC* フレーム
を送信する。発呼側装置によって送信されるNSC*
レームには、発呼側装置の能力を示す(図6に示され
る)情報を含む。
【0097】ステップ3010で、発呼側装置は被呼側
装置によって送信されるNSS* フレームの受信を待
つ。発呼側装置によって送信されるNSS* フレームに
は、後続のファックスデータのためのパラメータを示す
(図6に示される)情報を含む。ステップ3010で、
(被呼側装置によって送信された)NSS* フレームが
発呼側装置のレシーバー部(図8の902)によって受
信された後に、発呼側装置はNSS* フレームをレジス
タRNSS(図8の914)に蓄積する。次に、ステッ
プ3012で、発呼側装置は、NSS* フレームの受信
を確認したことを、CFRフレームを被呼側装置に送信
し、ステップ3014で、1ページのファックスデータ
を受信する。ファックスデータページの正常受信、およ
び、そのファックスデータページに挿入されたRTCシ
ーケンスの検出を確認するために、ステップ3016
で、発呼側装置はEDTフレームを送信する。ステップ
3017で、発呼側装置は被呼側装置からの確認返答の
受信を待つ。ステップ3018で、発呼側装置の処理
は、被呼側装置から受信した返答がMPS、EOP、あ
るいは、EOMフレームのいずれであるかを判定する。
【0098】ステップ3018で、受信した返答がMP
Sフレームである場合には、ステップ3020で、発呼
側装置はMCFフレームを被呼側装置に送信し、ポスト
メッセージの受信を確認する。次に、発呼側装置の処理
はステップ3014に戻り、発呼側装置は後続するファ
ックスデータのページを受信する。受信した返答がMP
Sフレームである場合には、被呼側装置は後続するファ
ックスデータのページのために同じパラメータを使用す
ることに注意する必要がある。したがって、後続するフ
ァックスデータのページのためのパラメータを変更する
必要はない。
【0099】ステップ3018で、受信した返答がEO
Mフレームである場合には、発呼側装置の処理はステッ
プ3024に移行し、発呼側装置はMCFフレームを被
呼側装置に送信し、ポストメッセージの受信を確認す
る。ステップ3026で、発呼側装置は被呼側装置から
のRQNフレームの受信を待ち、ステップ3022で、
発呼側装置はNSF* フレームを被呼側装置に送信す
る。次に、発呼側装置の処理はステップ3010に戻
り、発呼側装置は被呼側装置からのNSS* フレームの
受信を待つ。受信した返答がEOMフレームである場合
には、被呼側装置は後続するファックスデータのページ
のために異なるパラメータを使用することに注意する必
要がある。したがって、後続するファックスデータのペ
ージのためのパラメータを変更する必要がある。
【0100】ステップ3018で、受信した返答がEO
Pフレームである場合には、発呼側装置の処理はステッ
プ3028に移行し、発呼側装置はMCFフレームを被
呼側装置に送信し、ポストメッセージの受信を確認す
る。ステップ3030で、発呼側装置は被呼側装置から
のDCNフレームの受信を待つ。DCNフレームを受信
すると、ステップ3032で、発呼側装置の処理が終了
する。
【0101】図13は、本発明に従って、ポーリングモ
ードにおける被呼側装置の処理を示している。ステップ
4002で、被呼側装置がCNG* コマンドフレームを
受信し、CNG* コマンドフレームをレジスタRCNG
910(図8)を蓄積した後に、ステップ4003で、
装置折衝能力識別情報(ID)が「2」であるか否かを
判定する。装置折衝能力識別情報(ID)が「2」であ
れば、ステップ4004で、被呼側装置は折衝情報を含
むNSF* コマンドフレームを送信する。被呼側装置
は、また、NSF* コマンドフレームにおけるFIFフ
ィールドの6ビット目を「1」に設定することで、ポー
リング動作モードを確定する。装置折衝能力識別情報
(ID)が「2」ではない場合には、ステップ4005
で、被呼側装置は折衝情報を含まないNSFコマンドフ
レームを送信する。
【0102】ステップ4006で、被呼側装置は発呼側
装置によって送信されるNSC* フレームの受信を待
つ。NSC* フレームには、発呼側装置の能力を示す
(図6に示される)情報を含む。(発呼側装置によって
送信された)NSC* フレームが被呼側装置のレシーバ
ー部(図8の902)によって受信された後に、ステッ
プ4006で、被呼側装置はNSC* フレームをレジス
タRNSC(図8の916)に蓄積する。ステップ40
08で、RNSCに蓄積された発呼側装置の能力情報に
従って、被呼側装置はNSS* フレームを発呼側装置に
送信する。被呼側装置によって送信されたNSS* フレ
ームには、後続のファックスデータに関してのパラメー
タを示す(図6に示される)情報を含む。ステップ40
10で、被呼側装置は、発呼側装置によって送信される
CFRフレームの受信を待つ。CFRフレームの受信
は、発呼側装置が、非同期式デジタルネットワークを通
じて、被呼側装置によって送信されるNSS* フレーム
を正常に受信したことを確認する。ステップ4012
で、被呼側装置は1ページのファックスデータを発呼側
装置に送信する。ステップ4014で、被呼側装置は、
発呼側装置によって送信されるEDTフレームの受信を
待つ。EDTフレームの受信は、1ページのファックス
データが非同期式デジタルネットワークを通じて、確か
に、送信されたこと、および、発呼側装置によって正常
に受信されたことを確認する。ステップ4016で、被
呼側装置の処理は、送信されているファックスデータペ
ージが最後のファックスデータページか否かを判定す
る。ステップ4016で、送信されているファックスデ
ータが最後のファックスデータページでないと判定され
た場合には、被呼側装置の処理はステップ4018に移
行し、パラメータが後続するファックスデータページの
ために変更されるべきか否か、さらに判定する。ステッ
プ4018で、パラメータが変更されるべきでないと判
定されば、発呼側装置の処理はステップ4020に移行
し、被呼側装置はMPSフレームを送信する。ステップ
4022で、被呼側装置は発呼側装置によって送信され
るMCFフレームの受信を待つ。次いで、被呼側装置の
処理はステップ4012に移行し、後続するファックス
データページを送信する。
【0103】ステップ4018で、パラメータが変更さ
れるべきであると判定された場合には、被呼側装置の処
理は4024に移行し、被呼側装置はEOMフレームを
送信する。ステップ4026で、被呼側装置は発呼側装
置によって送信されるMCFフレームの受信を待つ。M
CFフレームを受信した後に、ステップ4028で、被
呼側装置はRQNフレームを送信する。ステップ404
0で、被呼側装置は発呼側装置からのNSF* フレーム
の受信を待つ。NSF* フレームを受信すると、被呼側
装置の処理はステップ4008に戻り、発呼側装置は、
後続するファックスデータページのための新しいパラメ
ータを設定するNSS* フレームを送信する。
【0104】ステップ4016に戻り、送信されている
ファックスデータページが最後のファックスデータペー
ジであると判定された場合には、被呼側装置の処理はス
テップ4030に移行し、被呼側装置はEOPフレーム
を送信する。ステップ4032で、被呼側装置は発呼側
装置によって送信されるMCFフレームの受信を待つ。
MCFフレームが受信された後に、ステップ4034
で、発呼側装置は発呼側装置の切断を示すDCNフレー
ムを送信する。次に、ステップ4036で、被呼側装置
の処理が終了する。
【0105】C.エラー訂正方式(ECM)プロトコル
およびそれを利用したファクシミリ装置 IDIプロトコルにエラー訂正方式ECM能力を加える
ために、本発明ではARQ(the half-duplex page sel
ective repeat automatic repeat request)技術を利用
する。非同期式ECMはCCITT勧告に準拠してい
る。この追加においては、HDLCフレーム構成は、全
てのバイナリ符号化されたファクシミリメッセージ手順
が利用されている。
【0106】送信側局は多数のフレームに符号化された
データを分割し、それぞれのフレーム番号とともに送信
する。前のメッセージが正常に受信されない場合には、
受信側局は、関連したファクシミリ情報フィールドにお
いて指定したフレームが再送されるように要求されたこ
とを示すためのPPR返答を送信する。PPRが受信さ
れたとき、送信側局はPPR情報フィールドにおいて指
定された要求フレームを再送する。上述した実施例にお
いて、PPRが同じデータブロックのために、4回受信
されたときには、EORコマンドが送信されるか、ある
いは、再送を続けるためにCTCコマンドが送信され
る。
【0107】図14は、エラーのない一般的なマルチペ
ージファックスデータ通信手順のプロトコルを示してい
る。折衝情報(CNG、NSF、NSSおよびCFR)
を送信および受信するハンドシェイクプロトコルの交換
は、発呼側装置と被呼側装置との間のデータ送信を開始
する。図14に示されるノーマルモードにおいて、発呼
側装置は被呼側装置にデータを送信する装置である。
【0108】上述した実施例に関して、変更されたCN
Gは装置識別情報を運び、被呼側装置がこの装置識別情
報を復号化する。復号化された情報は、ECM動作を実
行する装置能力に関して発呼側装置を識別するために、
被呼側装置によって使用される。被呼側装置は拡張され
たNSFフレームにECM能力を含む非標準機能識別信
号(NSF)で返答する。発呼側装置は受信したNSF
フレームを復号化し、非標準機能設定信号(NSS)フ
レームを送信することによって、ECM動作を開始す
る。
【0109】図15(a)および15(b)は、本発明
に係わる一実施例のECM能力を含むシステムのファク
シミリ情報フィールド(FIF)を示している。図15
(a)に示されているように、NSSコマンドフレーム
の6ビット目を「1」に設定することは、ECMモード
を示す。0ビット目を「1」に設定することは、ファク
シミリ情報フィールド(FIF)の拡張バイト(extra
)が存在することを示す。図15(b)に示されるよ
うに、NSFおよびNSCコマンドフレームの拡張され
たFIFバイトの7ビット目を「1」に設定すること
で、ECMモードを示す。拡張されたFIFバイトの他
のビットは使用せず、さらなる機能拡張のために保留さ
れている。
【0110】被呼側装置はNSSフレームを復号化し、
それに従って連動して、ECMファクシミリ画像データ
を受信する。被呼側装置は、NSSフレームの受信を確
認する受信準備確認信号(CFR)フレームを送信す
る。次いで、発呼側装置はECMフレーム内のファック
スデータページを送信開始し、RCP(the Return toC
ontrol of Partial Page )フレームを追加する。RC
Pを検出すると、被呼側装置はEDT(End of Page De
tect)フレームを送信する。EDTフレームの受信に応
じて、発呼側装置は現在の処理が不完全なページ、最後
のページ、あるいは、最後でないページのいずれかを示
すPPS(Partial Page Signal )を送信する。
【0111】被呼側装置がエラーなく送信された画像デ
ータをエラーなく受信した場合には、被呼側装置はメッ
セージ確認信号(MCF)を送信し、発呼側装置は次の
ページを続けるか、あるいは、切断命令信号(DCN)
で通信処理を終了する。図16は、データの送信中にエ
ラーが発生する状態を示している。図16に示すよう
に、被呼側装置によって受信されるファクシミリ伝送
が、エラーを含んでいた場合には、次に、再送するため
のデータフレームを示すPPR(Partial Page Reques
t)コマンドを送信する。PPRコマンドの受信に応じ
て、発呼側装置は要求されたフレームを送信する。
【0112】図16においては、3例のPPRコマンド
の発生によって明らかにされているように、エラーが3
回発生した。送信データが、解像度のようなパラメータ
の変更を伴ってマルチページ原稿を送信することを必要
とする場合には、ECMプロトコルにおいて、発呼側装
置は、図17に示されるようなRQN(Request Next C
ommand)フレームを送信する。RQNフレームは、発呼
側装置が被呼側装置からMCFフレームを受信した後
に、発呼側装置によって送信される。RQNフレームを
受信することに応じて、被呼側装置は新しいNSFフレ
ームで返答し、送信を続ける。図に示される例におい
て、送信は、また、PPRフレームの存在によって明ら
かにされるようなエラーを含む。
【0113】上述したポーリングモードにおいて、発呼
側装置は被呼側装置のように振舞い、被呼側装置は発呼
側装置のように振舞う。発呼側装置はCNGコマンドフ
レームで被呼側装置を起動する。被呼側装置は、ECM
能力およびポーリング動作の要望を示すNSFフレーム
で返答する。発呼側装置は、被呼側装置にECM能力を
示す拡張NSCコマンドで返答する。次に、被呼側装置
は送信側に役割を切り換え、被呼側装置に直接NSSコ
マンドを送信し、受信側としての機能を準備させる。こ
の処理の後に、上述したノーマル動作モードと同様に、
送信を続ける。
【0114】図18は、ECM能力を組み込んであるコ
ントロール回路(図7の806、814)を示してい
る。図18において、コントロール回路は、図8に関し
て示され、述べられた全ての構成要素を含む。加えて、
その回路は追加のレジスタRECM917を含む。図1
9は、ECM能力を含む本発明に係わる発呼側装置のた
めの動作フローチャートを示している。
【0115】まず、ステップ1702で処理が開始さ
れ、ステップ1704で、それぞれの装置のECM能力
を確立するために、ハンドシェイク折衝データを交換す
る。ステップ1706で、1ページの画像データが、ノ
ーマルモードあるいはポーリングモードで送信を開始す
る。ステップ1708で、発呼側装置は被呼側装置によ
って送信されるEDTフレームの受信を待つ。
【0116】まず、EDTフレームが発呼側装置によっ
て受信されると、次に、ステップ1710で、装置は送
信されたデータのページが、最後のデータページである
か否かを判定し、最後のデータページであると判定され
た場合には、ステップ1712で、EOPフレームと一
緒にPPSを送信する。送信されているデータのページ
が最後のページでなければ、ステップ1714で、処理
途中で発生したパラメータの変更を調べる。パラメータ
の変更がなければ、ステップ1716で、PPSがMP
Sフレームと一緒に送信される。パラメータの変更が発
生すれば、ステップ1718で、PPSがEOMフレー
ムと一緒に送信される。
【0117】データの送信に続いて、ステップ1720
で、装置は受信側装置からの返答を待つ。メッセージ確
認信号MCFが受信され、ステップ1712で、EOP
が送信されば、ステップ1722で、装置は切断を示す
DCNフレームを送信する。メッセージ確認信号MCF
が受信されなかった場合には、装置はさらにステップ1
754で、データフレームを再送することを示すPPR
コマンドが、被呼側装置から受信されたか否かを判定す
る。
【0118】PPRが受信された場合には、次いで、ス
テップ1724で、要求されたデータフレームが再送さ
れる。MCFが受信され、EOP、MPSが受信されな
かった場合には、ステップ1726で、RQN(Reques
t Next Command)フレームが送信される。装置は、処理
が終了するまで、上述したそれぞれのステップを繰り返
す。
【0119】図20は、本発明に係わる被呼側、あるい
は、受信側装置のブロック図を示している。示された図
において、ステップ1800で、発呼側装置からのCN
Gフレームの受信で処理が開始する。装置識別情報が
「3」である場合には、ステップ1802で、発呼側装
置が折衝能力のみならず、発呼側装置によって送信され
るECM能力、ECM能力情報を含むNSF* フレーム
を有することを示している。一方、ステップ1804で
は、ECM能力情報を含まないNSFフレームが発呼側
装置に送信される。
【0120】これらの初期ステップに続いて、ステップ
1806で、被呼側装置は発呼側装置からファクシミリ
データおよびRCPフレームを受信する。ステップ18
06でフレームデータを受信すると、ステップ1808
で、被呼側装置はフレームデータの受信を確認するED
Tフレームを送信する。次いで、ステップ1810で、
装置は発呼側装置からの返答を待つ。ステップ1812
で、画像データエラーが検出された場合には、ステップ
1814で、被呼側装置はPPRフレームを送信し、次
いで、ステップ1806で再送されるデータの受信を待
つ。
【0121】ステップ1812で、画像データエラーが
検出されなかった場合には、ステップ1854で、次に
どの信号を受信したか判断する。パラメータの変更がな
いことを示しているMPSフレームを含む返答が、発呼
側装置から受信された場合には、ステップ1816で、
MCFフレームを送信し、次いで、ステップ1806
で、受信データを待つ。
【0122】EOPフレームが受信された場合には、ス
テップ1818で、MCFフレームを送信し、次いで、
ステップ1850で、DCNフレームの受信を待つ。パ
ラメータの変更を示しているEOMフレームが受信され
た場合には、ステップ1820で、MCFフレームを送
信し、次いで、ステップ1822で、フローの始めに戻
る前に、RQNフレームの受信を待つ。
【0123】本発明の特定の実施例は詳細に説明したの
で、本発明が他の実施例を通じて果たされることは理解
されるであろう。したがって、本発明の範囲は上述した
実施例に限られるものではないが、その範囲は特許請求
の範囲によって定義されている。
【0124】
【発明の効果】本発明によれば、エラー訂正方式ECM
を組み込み、かつ、折衝能力を有するので、非同期式デ
ジタルデータネットワークのようなノイズのあるデータ
送信環境で、プロトコル基準に基づいて発呼側装置と被
呼側装置との間でデータ通信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】G3プロトコルに基づいて、PSTNを介して
通信する一般的なデータ通信手順を示す図。
【図2】リコーIDI FAX Rー2100プロトコ
ルに基づいて、非同期式デジタルデータネットワークを
介して通信する一般的なデータ通信手順を示す図。
【図3】リコーIDI FAX Rー2100プロトコ
ルに基づいて、非同期式デジタルデータネットワークを
介して通信する幾つかのデータ通信状態を示す図。
【図4】リコーIDI FAX Rー2100プロトコ
ルに基づいて、非同期式デジタルデータネットワークを
介して通信する幾つかのデータ通信エラー状態を示す
図。
【図5】リコーIDI FAX Rー2100プロトコ
ルのコマンドフレームフォーマットを示す図。
【図6】本発明に基づいた、ファクシミリ情報領域(F
IF)の内容を示す図。
【図7】本発明に基づいた、ファクシミリ通信を示す
図。
【図8】本発明に基づいた、図7に示されるコントロー
ル回路(806あるいは814)を示すブロック図。
【図9】本発明に基づいた、図7および図8に示される
ファクシミリ装置の制御フローを示す図。
【図10】本発明に基づいた、ノーマルモードにおける
発呼側、被呼側ファクシミリ装置の制御フローを示す
図。
【図11】本発明に基づいた、ノーマルモードにおける
発呼側、被呼側ファクシミリ装置の制御フローを示す
図。
【図12】本発明に基づいた、ポーリングモードにおけ
る発呼側、被呼側ファクシミリ装置の制御フローを示す
図。
【図13】本発明に基づいた、ポーリングモードにおけ
る発呼側、被呼側ファクシミリ装置の制御フローを示す
図。
【図14】本発明に基づいた、非同期式デジタルデータ
ネットワークを介して送信するための幾つかのデータ通
信状態を示す図。
【図15】本発明に基づいた、ファクシミリ情報領域
(FIF)の内容を示す図。
【図16】本発明に基づいた、非同期式デジタルネット
ワークを介して、送信エラーを含む送信のためのデータ
通信状態を示す図。
【図17】本発明に基づいた、非同期式デジタルデータ
ネットワークを介して、パラメータの変更を伴う送信の
ためのデータ通信状態を示す図。
【図18】本発明に基づいた、図7に示されるコントロ
ール回路(806あるいは814)を示すブロック図。
【図19】ECM能力を含む本発明を組み込む発呼側あ
るいは送信側ファクシミリ装置のための制御フローを示
す図。
【図20】ECM能力を含む本発明を組み込む被呼側あ
るいは受信側ファクシミリ装置のための制御フローを示
す図。
【符号の説明】
800 デジタルネットワークライン 802 ファックスA 804 ファックスB 806 コントロール回路 808 RS232Cシリアルポート 810 デジタルネットワークハードウェア 812 RS232Cシリアルポート 814 コントロール回路 902 レシーバー部 904 コマンドフレーム検出部 906 データデコーダー部 908 中央制御部 910 レジスタ(RCNG) 912 レジスタ(RNSF) 914 レジスタ(RNSS) 916 レジスタ(RNSC) 917 レジスタ(RECM) 918 データ発生部 920 装置識別情報発生部 922 プロトコル発生部 932 RS232Cシリアルポート 934 RS232Cシリアルポート 936 プリンター 940 イメージスキャナー部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非同期式デジタルネットワークを介してプ
    ロトコル基準に基づいて送信処理して互いにデータ送信
    する発呼側装置と被呼側装置とを有し、該発呼側装置と
    被呼側装置とが多数のコマンドフレームおよび少なくと
    も一つのデータフレームを該送信処理の間に発生するよ
    うに構成されたファクシミリ通信方式において、 該発呼側装置と被呼側装置との間で、エラー訂正方式E
    CM能力を含むハンドシェイクプロトコル情報を表わす
    複数の準備コマンドフレームを交換する準備コマンドフ
    レーム交換工程と、 エラー訂正動作を開始するエラー訂正開始工程と、 該発呼側装置と被呼側装置との間で、データフレームに
    関連した識別情報を有する少なくとも一つのデータフレ
    ームを含むデータセットを送信する第1のデータセット
    送信工程と、 該データセットの受信を確認する受信確認工程と、を有
    することを特徴とするファクシミリ通信方式。
  2. 【請求項2】前記準備コマンドフレーム交換工程が、 発呼側装置識別情報を表わすデータを含む第1のコマン
    ドフレームと、エラー訂正方式ECM情報を表わすデー
    タを含む第2のコマンドフレームを、前記発呼側装置か
    ら被呼側装置に送信する第1および第2のコマンドフレ
    ーム送信工程と、 被呼側装置識別情報を表わすデータを含む第3のコマン
    ドフレームと、 エラー訂正方式ECM情報を表わすデータを含む第4の
    コマンドフレームを、前記被呼側装置から発呼側装置に
    送信する第3および第4のコマンドフレーム送信工程
    と、を有することを特徴とする請求項1記載のファクシ
    ミリ通信方式。
  3. 【請求項3】前記受信確認工程が、終了ページ照会を含
    むページデータ終了検出EDTを表わすコマンドフレー
    ムを、前記被呼側装置から発呼側装置に送信する第5の
    コマンドフレーム送信工程を有することを特徴とする請
    求項1記載のファクシミリ通信方式。
  4. 【請求項4】前記受信確認工程が、前記データセットか
    ら送信されるべきデータフレームと関連した少なくとも
    一つのデータフレーム識別情報を含む不完全ページ要求
    PPRデータを表わすコマンドフレームを、前記被呼側
    装置から発呼側装置に送信する第6のコマンドフレーム
    送信工程を有することを特徴とする請求項1記載のファ
    クシミリ通信方式。
  5. 【請求項5】少なくとも一つの送信パラメータが変更さ
    れ、原稿データが多数のページを表わすように構成され
    たファクシミリ通信方式において、 データセットの送信のための要求を含む次命令要求RQ
    Nデータを表わすコマンドフレームを送信する第7のコ
    マンドフレーム送信工程を有することを特徴とする請求
    項1記載のファクシミリ通信方式。
  6. 【請求項6】前記送信処理のために、前記プロトコル基
    準により定義されるノーマル動作モードおよびポーリン
    グ動作モードのうち一つを選択するモード選択工程を有
    することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ通信
    方式。
  7. 【請求項7】前記プロトコル基準がポーリング動作モー
    ドであるときに、 前記第1のデータセット送信工程が、データフレームに
    関連した識別情報を有する少なくとも一つのデータフレ
    ームを含むデータセットを、前記被呼側装置から発呼側
    装置に送信する第2のデータセット送信工程を有するこ
    とを特徴とする請求項6記載のファクシミリ通信方式。
  8. 【請求項8】前記プロトコル基準がノーマル動作モード
    であるときに、 前記第1のデータセット送信工程が、データフレームに
    関連した識別情報を有する少なくとも一つのデータフレ
    ームを含むデータセットを、前記発呼側装置から被呼側
    装置に送信する第3のデータセット送信工程を有するこ
    とを特徴とする請求項6記載のファクシミリ通信方式。
  9. 【請求項9】非同期式デジタルネットワークを介してプ
    ロトコル基準に基づいて送信処理して互いにデータ送信
    する発呼側装置と被呼側装置とを有し、該発呼側装置と
    被呼側装置とが多数のコマンドフレームおよび少なくと
    も一つのデータフレームを該送信処理の間に発生するよ
    うに構成されたファクシミリ通信装置において、 該発呼側装置と被呼側装置との間で、エラー訂正ECM
    能力データを含む複数の準備コマンドフレームを交換す
    るハンドシェイク交換手段と、 エラー訂正動作を開始するエラー訂正開始手段と、 該発呼側装置と被呼側装置との間で、データフレームに
    関連した識別情報を有する少なくとも一つのデータフレ
    ームを含むデータセットを送信する第1のデータセット
    送信手段と、 該データセットの受信を確認する受信確認手段と、を備
    えたことを特徴とするファクシミリ通信装置。
  10. 【請求項10】発呼側装置識別情報を表わすデータを含
    む第1のコマンドフレームと、エラー訂正方式ECM情
    報を表わすデータを含む第2のコマンドフレームを、前
    記発呼側装置から被呼側装置に送信する第1および第2
    のコマンドフレーム送信手段と、 被呼側装置識別情報を表わすデータを含む第3のコマン
    ドフレームと、エラー訂正方式ECM情報を表わすデー
    タを含む第4のコマンドフレームを、前記被呼側装置か
    ら発呼側装置に送信する第3および第4のコマンドフレ
    ーム送信手段と、を備えたことを特徴とする請求項9記
    載のファクシミリ通信装置。
  11. 【請求項11】終了ページ照会を含むページデータ終了
    検出EDTを表わすコマンドフレームを、前記被呼側装
    置から発呼側装置に送信する第5のコマンドフレーム送
    信手段を備えたことを特徴とする請求項9記載のファク
    シミリ通信装置。
  12. 【請求項12】前記データセットから送信されるべきデ
    ータフレームと関連した少なくとも一つのデータフレー
    ム識別情報を含む不完全ページ要求PPRデータを表わ
    すコマンドフレームを、前記被呼側装置から発呼側装置
    に送信する第6のコマンドフレーム送信手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項9記載のファクシミリ通信装置。
  13. 【請求項13】少なくとも一つの送信パラメータが変更
    され、原稿データが多数のページを表わすように構成さ
    れたファクシミリ通信装置において、 データセットの送信のための要求を含む次命令要求RQ
    Nデータを表わすコマンドフレームを送信する第7のコ
    マンドフレーム送信手段を備えたことを特徴とする請求
    項9記載のファクシミリ通信装置。
  14. 【請求項14】前記送信処理のために、前記プロトコル
    基準により定義されるノーマル動作モードおよびポーリ
    ング動作モードのうち一つを選択するモード選択手段を
    備えたことを特徴とする請求項9記載のファクシミリ通
    信装置。
  15. 【請求項15】前記プロトコル基準がポーリング動作モ
    ードであるときに、データフレームに関連した識別情報
    を有する少なくとも一つのデータフレームを含むデータ
    セットを、前記被呼側装置から発呼側装置に送信する第
    2のデータセット送信手段を備えたことを特徴とする請
    求項14記載のファクシミリ通信装置。
  16. 【請求項16】前記プロトコル基準がノーマル動作モー
    ドであるときに、データフレームに関連した識別情報を
    有する少なくとも一つのデータフレームを含むデータセ
    ットを、前記被呼側装置から発呼側装置に送信する第3
    のデータセット送信手段を備えたことを特徴とする請求
    項14記載のファクシミリ通信装置。
JP6060378A 1993-07-21 1994-03-30 ファクシミリ通信方式およびファクシミリ通信装置 Pending JPH0795381A (ja)

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US08/095:292 1993-07-21

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