JPH07952U - 流体物の搬送装置用部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］本考案は流体物を搬送する装置に使用する部品
に関する。 ［構成］考案の流体物の搬送装置用部品は、流体入口か
ら流体出口にかけて偏心形状に形成し、流体出口の反対
側に空気入口を形成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、流体物を搬送する装置に使用する部品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、流体物を送る装置として種々のポンプが用いられている。特に、粘度が 大きいポリマー等の化学製品やコンクリート等に対する輸送手段として使用され るポンプには、プランジャー型、モイノ型等がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記した高粘度の流体物の輸送にプランジャー型等のポンプを使用すると、高 揚程で大容量を得るためには高出力型を選定することが必要であり設備費が高価 となる。 そこで、本考案は係る不都合を解消する流体物の搬送装置に使用する部品を提 供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

流体物の搬送装置用部品は、流体入口から流体出口にかけて偏心形状に形成し 、流体出口の反対側に空気入口を形成したものである。

【０００５】

【作用】

流体物の搬送装置用部品（以下合流具という。）は下記のように接続して使用 する。即ち、合流具の流体入口と流体物の搬送装置の吐出側を接続して流体物を 送ると同時に、合流具の空気入口から圧縮空気を吹き込む。合流具の流体出口か らは、流体物と圧縮空気の混合体が排出され、ホース等を介して所定の位置に運 ばれる。

【０００６】

【実施例】 本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図１は流体物の搬送装置用部品１（以下合流具という。）の断面を示す。２は流 体入口であって金属製の筒状に形成され、該端部に接続用の鍔５が固着されてい る。一方、３ａ、３ｂは流体出口であって、流体入口２に対して略Ｓ字状に対称 形に偏心して連接されている。又、前記流体入口２から入った流体物が流体出口 ３ａ，３ｂに分岐する箇所には先端が鋭利な分岐部７が形成されていて同じ流量 に分配できるようになっていて、該部の外側には補強部８が形成されている。尚 、流体出口３ａ、３ｂには接続用の鍔６ａ、６ｂが取り付けられている。４ａ、 ４ｂは空気入口であって、流体出口３ａ、３ｂの反対側に設けられていて、端部 に接続用鍔９ａ、９ｂが取り付けられている。

【０００７】 次に、前記合流具１の使用態様を図２を参照して説明する。 １０は空気圧縮機であって、空気貯槽１１から流量調節弁１２及びホース１３を 介して合流具１の空気入口４ａ，４ｂと接続する。一方、１５は流体物搬送本体 であって、本実施例では搬送物としてコンクリートを使用する。ホッパ１６から 投入されたコンクリートはモイノ型ポンプを介して吐出口に近接した場所に接続 されている合流具１の流体入口２に送られる。合流具１の流体出口３ａ、３ｂに は各々ホース１８ａ、１８ｂが接続され、搬入箱１９ａ、１９ｂに導かれている 。尚、前記した様に、合流具１を流体物搬送本体１５の吐出口に近接して設置す ることによって、作業者は圧縮空気用のホースを持ち運ぶことなく作業ができる 利便がある。 ホッパ１６から投入された流体物は流体物搬送本体１５で合流具１に送られる 。一方、空気圧縮機１０からの空気は流量調整弁１２を介して該合流具１に送ら れる。その為、流体入口２から入った流体物は圧縮空気と混合された状態で流体 出口３ａ、３ｂからホース１８ａ、１８ｂを介して搬入箱１９ａ、１９ｂに搬送 される。流体物は圧縮空気を付加された状態で搬送され、ホース内壁に空気層を 形成するため圧力損失が軽減される。従って、流体物搬送本体１５の負荷は軽減 されるため、空気圧縮機の動力を加算したとしても、従来に比してより多くの流 体物を搬送することができる。

【０００８】 図３は合流具１の他の例を示し、流体物出口３ａが単体に形成してある。即ち 、流体物入口２から入った流体物は偏心して形成されている流体物出口３ａに導 出されるが、途中に設けられている空気入口４ａからの圧縮空気と混合状態をな す。以後の状態は、前記したと同様であって圧力損失を軽減して搬送される。 この様に、使用目的によって、合流具の流体出口の個数を増加、減少させて適 宜製作使用できることはいうまでもない。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の流体物の搬送装置用部品は簡便に製作することができると共に、本具 を圧縮空気と共に使用することによって従来に比して多くの量を搬送することが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】流体物の搬送装置用部品の断面を示す図であ
る。

【図２】流体物の搬送装置用部品を使用して流体物を搬
送する使用態様を示す図である。

【図３】他の流体物の搬送装置用部品の断面を示す図で
ある。

【符号の説明】

１ 流体物の搬送装置用部品（合流具） ２ 流体物入口 ３ａ、３ｂ 流体物出口 ４ａ、４ｂ 空気入口 １０ 空気圧縮機 １５ 流体物搬送本体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 流体入口から流体出口にかけて偏心形状
   に形成し、流体出口の反対側に空気入口を形成したこと
   を特徴とする流体物の搬送装置用部品。