JPH0795108B2 - 大型容器の耐震支持装置 - Google Patents

大型容器の耐震支持装置

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JPH0795108B2
JPH0795108B2 JP61242946A JP24294686A JPH0795108B2 JP H0795108 B2 JPH0795108 B2 JP H0795108B2 JP 61242946 A JP61242946 A JP 61242946A JP 24294686 A JP24294686 A JP 24294686A JP H0795108 B2 JPH0795108 B2 JP H0795108B2
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shear lug
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seismic
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直己 福士
智 鈴木
英史 川内
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、原子炉容器に代表される大型の圧力容器の耐
震支持装置に係り、設置スペースを節約するのに好適な
シヤラグ式耐震支持装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の装置は、特開昭61−20892号(第7図)に記載の
ように凸形のシヤラグ(ラジアルキーとも云う)と凹型
のシヤラグ受け(ラジアルキー受けとも云う)の対とか
ら成り、原子力容器の外周とガードベツセルの間に等間
隔に複数の対を設置されたものであつた。地震力が第7
図の矢印の方向からかかると、力の方向と同じ方向の接
線YaとYb上に配置されている耐震支持装置30dと30jのシ
ヤラグ31dと31jとシヤラグ受け32dと32jのスペーサ34又
は35とが接触し、さらに力が増すとシヤラグはスリツト
の効果により弾性範囲内にて変位を起し、力を支持する
構造となつていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は、シヤラグとシヤラグ受けの弾性範囲内
強度で地震力を支持する構造で、地震力の大きい高地震
帯向プラントの場合は、地震の力が大きくなるのに応じ
耐震支持装置も大きくなり、建屋も大きくせざるを得な
かつた。また弾性支持であるため、地震波の振動に対す
る減衰についても弾性減衰範囲内の効果しか期待できな
い。
本発明の目的は、取付スペースの小さい耐震支持装置を
提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
第2図に示す通り、1対の耐震支持装置10は、凸形のシ
ヤラグ11と凹形のシヤラグ受け12の対から構成され、第
3図に示す通りシヤラグ11とシヤラグ受け12の相対する
面14と面16には同一の傾斜角θをつけ、また面15と面17
にも同一の傾斜角θをつけ、またシヤラグ受け12の2つ
の突起部18と19の厚み寸法MとNには差をつけて剛性に
差をつけた構造とすることにより、本発明の目的は達成
される。
〔作用〕
説明を容易にするため、第2図と第3図に矢印で示す方
向から地震力Wがかかるものとし、耐震支持装置10には
a〜lの符号をつける。シヤラグとシヤラグ受けの相対
する面は、第3図に示すように、設置部の接線方向に対
し角度θのテーパ状の傾斜面とし、耐震支持装置10は、
面の傾斜角θと同じ等角度θで配置されているものとす
る。
シヤラグ11とシヤラグ受け12の相対する面の間には、大
型容器の熱膨張に対応した空隙13を設ける。この空隙13
の寸法を、第4図に示すように耐震支持装置の取付部の
法線方向Q、傾斜面直角方向R、取付部の接線方向Sと
すると、次の関係がある。
Q=S tan θ=R/cosθ …(1) R=S sin θ …(2) 力Wがかかると、大型容器4とガードベツセル8は相対
変位を起して空隙13をつめられ、第3図の破線に示す位
置に移動する。シヤラグ11とシヤラグ受け12の相対する
面14,15,16,17は、角度θの傾斜と上記の式(1)と
(2)の関係から、力Wの方向と角度θの位置に配置さ
れた耐震支持装置10bの面14bと面16b、耐震支持装置10l
の面15lと面17lとが最初に接触し、さらに力Wが増すと
シヤラグ受け12lの突起部寸法Nlがシヤラグ受け突起部
寸法Mbより小さいため、剛性の差により突起部19lは突
起部18bより大きい弾性変形を起す。同時に接触する面1
5lと17l、面14bと面16bの間にすべりを起し、隣接位置
の耐震支持装置10aの面14aと面16a、15aと面17aが接触
し合うようになる。さらに力Wが増すと、耐震支持装置
10aにおいても上記と同じ弾性変形と接触面間のすべり
を起す。さらに力Wが増すに応じて順次接触する面の数
を増やしながら上記と同じように弾性変形とすべりを繰
り返し、大型容器4とガードベツセル8は相対的に捩れ
た変位の状態となり、力Wは複数の耐震支持装置に分散
される。上記のように本発明の耐震支持装置は、力wを
分散支持するとともに接触画間にすべりを起させること
により、地震エネルギーの力と振動を吸収しながら大型
容器を支持することとなる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図〜第5図により説明す
る。
第1図は、原子炉プラントの縦断面図で、原子炉建屋1
に設けられたペデスタル2にリングガーダ3が設置さ
れ、大型容器4は内部に炉心5と炉心支持構造物6を有
して上部フランジ7にてリングガーダ3に支えられてい
る。上部開口部には、ルーフスラブ9が設けられてい
る。
耐震支持装置10は、大型容器4とガードベツセル8の間
に複数対設置される。
第2図は、第1図のX−X視図で、大型容器4とガード
ベツセル8の間に耐震支持装置10が複数対設置されてい
ることを示している。
第3図は、第2図の部分拡大図で、耐震支持装置10l,10
a,10bの部分を示し、第4図は、シアラグ11とシアラグ
受け12の接触面間に設けた空隙13の設置部法線方向寸法
Q、傾斜画直角方向寸法R、設置部接線方向寸法Sを示
す。
地震の力Wが第2図の矢印の方向からかかると、大型容
器4とガードベツセル8は相対変位を起し、シヤラグ11
l、,11a,11bは第3図の破線の位置に移動し、面15lと面
17l、面14bと面16bの2箇所が最初に接触し、さらに力
Wが増すと、シヤラク受け12lの突起部19lが弾性変形を
起し、面15lと面17l、面14bと面16bの接触面間ですべり
を起し、次に耐震支持装置10aの面14aと面16a、面15aと
面17aが接触し、さらに力Wが増すとシヤラグ受け12aの
突起部19aが弾性変形を起す。上記のように、力Wの大
きさに応じ順次接触面の数は増え、力Wは分散支持され
るため、地震による力Wが大きくなつても、耐震支持装
置10の1対の負担する力は地震の力Wの大きさに比例し
た大きさとはならない。
第5図は、本発明の他の実施例を示す。本実施例は、シ
ヤラグ受け12の一方の突起部21にスリツト22を設け、他
方の突起部20との剛性に差をつけた構造としたものであ
る。
第6図は、本発明の更に他の実施例を示す。この実施例
は、シヤラグ受け12の突起部23の接触面24にはなめらか
な凸形の丸味をつけ、他方の突起部25の接触面26の傾斜
角γと、シヤラグ11の接触面15の傾斜角θとは角度を変
え、面15と面26の接触時の衝撃を緩和するようにしたも
のである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、耐震支持装置は、地震の力の大きさに
応じた弾性変形と接触面間のすべりを起すことにより、
力の分散と振動の吸収が行われ、1対の耐震支持装置は
従来のものより小さくなり、従つて設置スペースも小さ
くてすみ、建屋も小さくなる。とくに高地震帯向けプラ
ントにおいては効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の原子炉プラントの縦断面
図、第2図は第1図のX−X線断面図、第3図は第2図
の部分拡大図、第4図は空隙13の説明図、第5図は本発
明の他の実施例、第6図は更に他の実施例、第7図は従
来の一例を示す図である。 4……大型容器、8……ガードベツセル、10……耐震支
持装置、11……シヤラグ、12……シヤラグ受け、13……
空隙、14……面(シヤラグ)、15……面(シヤラグ)、
16……面(シヤラグ受け)、17……面(シヤラグ受
け)、18……突起部、19……突起部、20……突起部、21
……突起部、22……スリツト、23……突起部、24……面
(シヤラグ受け)、25……突起部、26……面(シヤラグ
受け)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川内 英史 茨城県日立市幸町3丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−196492(JP,A) 特開 昭61−108995(JP,A) 実開 昭56−142399(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凸形のシヤラグと、このシヤラグの突起部
    を両側からはさむように2個の突起部を持つ凹形のシヤ
    ラグ受けの対とから成り、大型容器の外周上に空隙を設
    けて複数対が設置され、水平方向の地震力に対して大型
    容器を支持する耐震支持装置において、 シヤラグとシヤラグ受けの相対する面はテーパ状の傾斜
    面をなし、シヤラグ受けの2個の突起部の剛性寸法に違
    いをもたせたことを特徴とする大型容器の耐震支持装
    置。
  2. 【請求項2】前記第1項において、シヤラグ受けの一方
    の突起部にスリツトが設けられたことを特徴とする大型
    容器の耐震支持装置。
  3. 【請求項3】前記第1項において、シヤラグ受けの一方
    の突起部のシヤラグと相対する面はなめらかな凸状の曲
    面をなし、他方の突起部のシヤラグと相対する面の傾斜
    は、シヤラグ側の面の傾斜角度と変えられていることを
    特徴とする大型容器の耐震支持装置。
JP61242946A 1986-10-15 1986-10-15 大型容器の耐震支持装置 Expired - Lifetime JPH0795108B2 (ja)

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JPS6398593A JPS6398593A (ja) 1988-04-30
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