JPH0794940A - クロスダイポールアンテナ - Google Patents
クロスダイポールアンテナInfo
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- JPH0794940A JPH0794940A JP23709693A JP23709693A JPH0794940A JP H0794940 A JPH0794940 A JP H0794940A JP 23709693 A JP23709693 A JP 23709693A JP 23709693 A JP23709693 A JP 23709693A JP H0794940 A JPH0794940 A JP H0794940A
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Abstract
化を向上させるとともにアンテナ側方および後方への逆
旋円偏波の放射を減少させる。 【構成】アンテナ支持支柱2Aの垂直面内に配置したダ
イポールエレメント1aないし1dからなる2組の半波
長ダイポールエレメントが正旋円偏波を支持支柱2Cの
先端部の方向(アンテナ前方)に放射する。支持支柱2
Cの先端部には導電体素子5aないし5dからなる反射
素子を配置し、この反射素子は上記アンテナ前方への電
波をアンテナ側方方向へ反射する。また、上記半波長ダ
イポールエレメントと支持支柱2Cの根元部との間にλ
/4波長型のチョーク素子7を配置し、このチョーク素
子7はアンテナ後方への逆旋円偏波を主とする電波放射
を阻止する。
Description
放射することを目的とするクロスダイポールアンテナに
関し、特に搭載する部位に制限が多いだけでなく小型・
軽量性の要求される人工衛星等での使用に好適なクロス
ダイポールアンテナに関する。
ナについて、図6に示した斜視図、および図7に示した
電波放射特性を参照して説明する。
ールエレメント1aと1cとからなる全長L1の第1の
半波長ダイポールエレメントと、この第1の半波長ダイ
ポールエレメントと同様の構成であるが、これに直交し
て配置したダイポールエレメント1bと1dとからなる
第2の半波長ダイポールエレメントとの2組の半波長ダ
イポールエレメントを有する。これら2組の半波長ダイ
ポールエレメントは、アンテナ支持支柱2Bの中心軸Z
を中心とするとともにこの軸Zに垂直な面内に、アンテ
ナ支持支柱2Bとは絶縁されて配置されている。アンテ
ナ支持支柱2Bは、この内部が空洞の支柱であり、この
クロスダイポールアンテナの構成要素をこの支柱の外側
部および空洞部に支持するとともに、根元部の取付板2
aによって人工衛星等の構体に取り付けられる。アンテ
ナ支持支柱2Bにおいて、中心軸Zに垂直な取付板2a
の面が上記人工衛星等の実装面になる。
給電されるべき高周波数信号を上記構体に収納される同
軸コネクタ4aおよび4bと同軸ケーブル3aおよび3
bとを介して受ける。即ち、ダイポールエレメント1a
と1cと(第1の半波長ダイポールエレメント)が同軸
コネクタ4aおよび同軸ケーブル3aを介して上記高周
波数信号を給電され、ダイポールエレメント1bと1d
と(第2の半波長ダイポールエレメント)が同軸コネク
タ4bおよび同軸ケーブル3bを介して上記高周波数信
号と同じ信号を給電される。なお、上記第1の半波長ダ
イポールエレメントおよび第2の半波長ダイポールエレ
メントの各各は周知のバラン等を用いる給電回路によっ
てそれぞれ給電され、上記二つの給電回路は同軸ケーブ
ル3aおよび3bとの間にそれぞれ介在するハイブリッ
ド回路により互いに90°位相の異なる高周波数信号を
給電される。これら給電回路およびハイブリッド回路は
アンテナ支持支柱2Bの空洞部に収容されている。この
給電の結果、このクロスダイポールアンテナは、アンテ
ナ支持支柱2Bの先端部の方向に指向性中心を有する円
偏波の電波を放射する。
長λ1=143.5mm)ないし周波数f2=2270
MHz(波長λ2=132.2mm)で使用できるよう
に設計したクロスダイポールアンテナの2090MHz
における電波放射特性を示している。設計は中心周波数
f0=2180MHz(波長λ0=137.6mm)で
行っている。第1および第2の半波長ダイポールアンテ
ナは、一般にその全長L1を半波長(λ/2=69m
m)より短めに設計するので、L1=65mmとしてい
る。このクロスダイポールアンテナは、右旋円偏波電波
(以下、右円偏波)の放射用であり、指向性方向θ=0
°(アンテナ前方,アンテナ支持支柱2Bの先端部方
向,Z軸に一致)が指向性中心である。
右円偏波の放射利得A3は、指向性方向θが±70°を
超えると減少しはじめる。また、不要放射電波である左
旋円偏波電波(以下、左円偏波)の放射利得B3は、放
射利得A3が減少するにつれて逆に大きくなり、指向性
方向θ=180°(アンテナ後方,アンテナ支持支柱2
Bの根元部方向)において指向性中心における右円偏波
の放射利得A3とほば同等の大きさになる。このため、
指向性方向θが±70°を超えると、右円偏波の楕円偏
波率が悪化する。特に構体への取付面方向である指向性
方向±90°付近(アンテナ側方)においては、右円偏
波の放射利得A3がかなり減少するのみならず、この放
射利得A3と左円偏波の放射利得B3とがほぼ等しくな
り、放射電波は殆ど直線編波になっている。なお、これ
らクロスダイポールアンテナの電波放射特性は、227
0MHzにおいてもほぼ同様の傾向を有する。
ダイポールアンテナは、指向性中心方向から角度がずれ
るに従って正旋円偏波の放射利得が減少および楕円偏波
率の悪化を来たし、特に半波長ダイポールエレメントの
取り付け面方向では放射電波が直線偏波になる程度に楕
円偏波率が悪化する。
アンテナ前方に対する正旋円偏波とほぼ同レベルの逆旋
円偏波の電波をアンテナ後方に対して放射してしまうの
で、人工衛星等の構体によるこの逆旋円偏波の反射によ
り、上記正旋円偏波の放射特性が乱されてしまうという
欠点もあった。
ルアンテナは、アンテナ支持支柱に対して垂直な面内に
しかも前記アンテナ支持支柱の軸を中心として互いに直
交するように配置した2組の半波長ダイポールエレメン
トと、前記アンテナ支持支柱の先端部に配置され前記半
波長ダイポールエレメントからの放射電波のうちの指向
性中心方向に放射される電波を反射する反射素子とを含
む。
前記反射素子が、前記アンテナ支持支柱の軸を中心とし
て互いに直交するとともに前記アンテナ支持支柱から突
出して配置した線状あるいは棒状の2組の導電体素子で
あり、前記導電体素子が、少くとも先端部分の前記放射
電波の指向性中心方向に対してなす角度を10度から5
0度までの角度としている構成を採ることができる。
の一つは、前記反射素子が、前記放射電波の指向性中心
方向に関して逆円錐型形状をなす電波反射面を有する構
成を採ることができる。
らに別の一つは、前記アンテナ支持支柱の根元部と前記
半波長ダイポールエレメントとの中間に配置され前記放
射電波の指向性中心方向とは逆方向への電波の放射を阻
止するチョーク素子をさらに含む構成を採ることができ
る。
て説明する。
り、図2はこの実施例のクロスダイポールアンテナの電
波放射特性を示す図である。
示した従来のクロスダイポールアンテナと同じ構成要素
であるダイポールエレメント1aないし1dと同軸ケー
ブル3aおよび3bと同軸コネクタ4aおよび4dとを
含む。また、本実施例の特徴となる導電体素子5aない
し5bをも支持するために、図1のアンテナ支持支柱2
Bをいくらか変更したアンテナ支持支柱2Aを含む。
または棒状の導電体であり、ダイポールエレメント1a
ないし1dよりアンテナ前方の位置において、各各の根
元をアンテナ支持支柱2Aに結合している。導電体素子
5aと5cとが第1の反射素子を構成し、導電体素子5
bと5dとが第2の反射素子を構成する。上記第1の反
射素子と第2の反射素子とは、上記第1の半波長ダイポ
ールエレメントおよび第2の半波長ダイポールエレメン
トにそれぞれ対応しており、アンテナ支持支柱2Aの軸
Zを中心として互いに直交している。導電体素子5aな
いし5bの各各は、放射電波の指向性中心(θ=0°,
アンテナ支持支柱2AのZ軸)に対する先端部分のなす
角度(以下、導電体素子角度)φ1が10度から50度
までの角度内になるように、アンテナ支持支柱2Aに結
合されている。この導電体素子角度φ1は、所要のアン
テナカバレッジを考慮して決定する。
1および第2の半波長ダイポールエレメントから放射す
る円偏波電波のうちの指向性中心方向に放射される電波
をアンテナ側方(指向性方向θ=±90°の付近)の方
向に反射する。従って、このクロスダイポールアンテナ
による正旋円偏波の放射利得は、図6のクロスダイポー
ルアンテナと比べると、指向性中心(θ=0°)におけ
る放射利得はいくらか減少するものの、上記アンテナ側
方における放射利得が増加し、放射利得の平坦な電波放
射角度が広がる。
いて、アンテナ支持支柱2Aの垂直面に投影した同一組
の反射素子の全直径D1を、半波長ダイポールの全長L
1よりいくらか大きくすると、上記クロスダイポールア
ンテナの指向性平坦化効果が大きい。また、ダイポール
エレメント1aないし1dと導電体素子5aないし5d
との距離L2は構造上の制約により生じるものである。
導電体素子5aないし5dの根元部分は、アンテナ支持
支柱2Aの軸Zに対して垂直面方向に突出しているが、
これも構造上の制約から生じたものである。従って、こ
れらの制約に対する電波放射特性の影響を緩和するに
は、各アンテナパラメータを計算ないし実験により最適
化するとよい。
7と同等にしたうえ、上記反射素子の全直径D1を約
0.51λ,導電体素子角度φ1を30°にしている。
この角度φ1=30°は指向性方向θ=110°方向の
放射利得を向上させるために決定された。右円偏波の放
射利得A1は、図7の放射利得A3と比べると、アンテ
ナ側方(指向性方向θが70°ないし110°)におい
ても明らかに放射利得の平坦化がなされ、このクロスダ
イポールアンテナの指向性全方向化が向上している。図
2には左円偏波に対するデータを欠くが、上記アンテナ
側方において楕円偏波率の改善がなされていることは疑
いない。
る。
おいて反射素子を構成する導電体素子5aないし5dを
円錐型反射素子6に変えたものである。アンテナ支持支
柱2Bは、図6の従来例におけるものと同じであり、こ
の先端に円錐型反射素子6の先端部を結合する。つま
り、この円錐型反射素子6は、所望放射電波の指向性中
心方向(θ=0°)に関して逆円錐型形状の電波反射面
6aを有する。なお、この円錐型反射素子6の先端部
は、アンテナ支持支柱2Aの先端の有限の直径に合わせ
て切り落された形状となっている。アンテナ支持支柱2
Bの垂直面に投影した円錐型反射素子6の直径D2,お
よびこの円錐型反射素子6の電波反射面6aがアンテナ
支持支柱2Aの中心軸Zに対してなす角度(以下、反射
面角度)φ2は、図1の実施例における全直径D1およ
び角度φ1と同様の手法により決定する。
実施例に比べ、反射素子のアンテナ支持支柱への取り付
け構造を頑丈な構造にしやすいという特徴がある。
り、図5はこの実施例のクロスダイポールアンテナの電
波放射特性を示す図である。
示したクロスダイポールアンテナと同じ構成要素である
ダイポールエレメント1aないし1dと同軸ケーブル3
aおよび3bと同軸コネクタ4aおよび4dと導電体素
子5aないし5bとを含む。また、本実施例の特徴とな
るチョーク素子7をも支持するために、図1のアンテナ
支持支柱2Aをいくらか変更したアンテナ支持支柱2C
を含む。
チョーク素子7は、アンテナ支持支柱2Cの根元部と半
波長ダイポールエレメントを構成するダイポールエレメ
ント1aないし1dとの中間に配置され、上記半波長ダ
イポールエレメントからの逆旋円偏波を主とするアンテ
ナ後方(θ=180°付近)への電波の放射を阻止す
る。チョーク素子7は、λ/4チョーク構造を有してお
り、アンテナ支持支柱2Cを中心軸としてその垂直面内
に設けた導電体円板7aと、この導電体円板7aの周囲
をダイポールエレメント1aないし1dの方に折り曲げ
た形状の導電体側板7bとを有する。導電体側板7bの
長さL4は、基本的には使用波長λの1/4とする。導
電体円板7aの直径D3およびダイポールエレメント1
aないし1dから導電体円板7aまでの距離L3は、主
としてアンテナ後方への電波放射特性を考慮して決定す
る。この考慮条件には、このクロスダイポールアンテナ
を取り付ける構体の形状,上記構体への取り付け構造お
よび所望の電波放射特性等が含まれる。導電体円板7a
の直径D3は、これを大きくすると、一般にアンテナ後
方への放射利得が減少し、上記構体からの反射の影響は
少なくなる。
1と同等にしたうえ、距離L3を60mm,導電体側板
7bの長さL4を約0.3λ,導電体円板の直径D3を
約0.6λにしている。この右円偏波の放射利得A2
は、図2(第1の実施例)の放射利得A1と比べると、
指向性の全方向性が幾分改善されている。そしてこのク
ロスダイポールアンテナの最大の改善点はアンテナ側方
およびアンテナ後方における左円偏波,つまり逆旋円偏
波の放射利得の減少である。左円偏波の放射利得B2
は、図7の従来のクロスダイポールアンテナの放射利得
B3と比べると、アンテナ側方およびアンテナ後方にお
いて(指向性方向θが60°から280°の範囲)、大
きく減少している。この逆旋円偏波放射の減少は、この
クロスダイポールアンテナに入出力する高周波信号のキ
ャリア対干渉波比(C/I)を高めることになり、この
クロスダイポールアンテナを使用する送受信機の品質を
向上させることになる。
波の指向性の全方向化とアンテナ側方およびアンテナ後
方における逆旋円偏波放射の減少をともに達成できると
いう効果がある。
ポールアンテナは、アンテナ支持支柱の軸の垂直面内に
直交配置の半波長ダイポールエレメントに加え、上記半
波長ダイポールエレメントからの放射電波をアンテナ側
方,つまり上記アンテナ支持支柱の垂直方向に反射する
反射素子を、上記アンテナ支持支柱の先端部,つまりア
ンテナ前方(指向性中心の方向)にさらに配置したの
で、上記アンテナ側方に対する正旋円偏波の放射利得を
向上することができ、指向性の全方向化を向上できると
いう効果がある。
ら上記アンテナ支持支柱の根元部方向,つまりアンテナ
後方(上記指向性中心とは逆方向)への放射電波を阻止
するチョーク素子を上記半波長ダイポールエレメントと
上記アンテナ支持支柱の根元部との中間にさらに配置す
ることにより、上記クロスダイポールアンテナは、上記
指向性の全方向化の向上に加え、上記アンテナ側方およ
び上記アンテナ後方に対する逆旋円偏波の放射利得も減
少できるという効果がある。
る。
性を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 アンテナ支持支柱に対して垂直な面内に
しかも前記アンテナ支持支柱の軸を中心として互いに直
交するように配置した2組の半波長ダイポールエレメン
トと、前記アンテナ支持支柱の先端部に配置され前記半
波長ダイポールエレメントからの放射電波のうちの指向
性中心方向に放射される電波を反射する反射素子とを含
むことを特徴とするクロスダイポールアンテナ。 - 【請求項2】 前記反射素子が、前記アンテナ支持支柱
の軸を中心として互いに直交するとともに前記アンテナ
支持支柱から突出して配置した線状あるいは棒状の2組
の導電体素子であり、 前記導電体素子が、少くとも先端部分の前記放射電波の
指向性中心方向に対してなす角度を10度から50度ま
での角度としていることを特徴とする請求項1記載のク
ロスダイポールアンテナ。 - 【請求項3】 前記反射素子が、前記放射電波の指向性
中心方向に関して逆円錐型形状をなす電波反射面を有す
ることを特徴とする請求項1記載のクロスダイポールア
ンテナ。 - 【請求項4】 前記アンテナ支持支柱の根元部と前記半
波長ダイポールエレメントとの中間に配置され前記放射
電波の指向性中心方向とは逆方向への電波の放射を阻止
するチョーク素子をさらに含むことを特徴とする請求項
1記載のクロスダイポールアンテナ。 - 【請求項5】 前記反射素子が、前記アンテナ支持支柱
の軸を中心として互いに直交するとともに前記アンテナ
支持支柱から突出して配置した線状あるいは棒状の2組
の導体素子であり、 前記導体素子が、少くとも先端部分の前記放射電波の指
向性中心方向に対してなす角度を10度から50度まで
の角度としており、 前記チョーク素子が、前記アンテナ支持支柱を中心軸と
してその垂直面内に設けた導電体円板と、前記導電体円
板の周囲を前記半波長ダイポールエレメントの方に折り
曲げた形状の導電体側板とを有することを特徴とする請
求項4記載のクロスダイポールアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5237096A JP3061990B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | クロスダイポールアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5237096A JP3061990B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | クロスダイポールアンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0794940A true JPH0794940A (ja) | 1995-04-07 |
JP3061990B2 JP3061990B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=17010357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5237096A Expired - Lifetime JP3061990B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | クロスダイポールアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3061990B2 (ja) |
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- 1993-09-24 JP JP5237096A patent/JP3061990B2/ja not_active Expired - Lifetime
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