JPH0794916B2 - 合成樹脂製摺接係着構造体 - Google Patents

合成樹脂製摺接係着構造体

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JPH0794916B2
JPH0794916B2 JP9174587A JP9174587A JPH0794916B2 JP H0794916 B2 JPH0794916 B2 JP H0794916B2 JP 9174587 A JP9174587 A JP 9174587A JP 9174587 A JP9174587 A JP 9174587A JP H0794916 B2 JPH0794916 B2 JP H0794916B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車用ベンチレータの空気吹出口装置な
ど、円筒状摺動体とこの摺動体が摺動自在に取付けられ
る枠体とからなる合成樹脂製摺接係着構造体に関する。
(従来の技術) 従来、実公昭53−43641号公報に記載されているよう
に、合成樹脂製の円筒状摺動体とこの摺動体が回動摺動
自在に取付けられる枠体との間に金属製の弾性体を介在
させる構造とし、この金属製の弾性体の弾性力により、
摺動体と枠体との組組け状態を確実なものにするととも
に、樹脂製の摺動体および枠体と金属製の弾性体との摺
動抵抗により、操作力を発生させ、摺動体を枠体に対し
て任意の位置に保持できるようにした摺接係着構造体が
知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来の摺接係着構造体では、弾性体
が金属製であるため、コスト高になるとともに、金属製
の弾性体が接触する部分において合成樹脂製の摺動体お
よび枠体に摩耗が生じやすく、操作力が低下しやすい。
また、たとえ弾性体を合成樹脂製のものに変えたとして
も、部品点数が多く、組付け工数が多くなることには変
わりがない。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもの
で、部品点数が少く、組付けが容易で、しかも摺動体と
枠体との組付け状態を確実なものにでき、さらに耐久性
に優れた合成樹脂製摺接係着構造体を提供することを目
的とするものである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明は、無定形物質の通過隙間部22および外周縁部23
を有する合成樹脂製の円筒状摺動体2と、この円筒状摺
動体2が回転摺動自在に取付けられる開口部31を有する
合成樹脂製の枠体3とからなる合成樹脂製摺接係着構造
体であって、上記円筒状摺動体2の外周縁に沿ってその
裏側に複数の脚片25を一体に垂設し、この脚片25の外側
に爪部26を形成し、この爪部26の外側に裏側へ向かって
散開するテーパー面26aと裏側へ向かって集中するテー
パー面26bとを爪部26の先端方向へ向かって順次形成
し、一方、上記枠体3の開口部31の内周縁部32の裏側に
裏側へ向かって散開する内側テーパー部32bを形成し
て、上記円筒状摺動体2の外周縁部23の裏面23bと裏側
へ向かって散開するテーパー面26aとの間に上記枠体3
の開口部31の内周縁部32を摺動自在に挾持し、上記円筒
状摺動体2の外周縁部23の裏面23bと上記枠体3の開口
部31の内周縁部32の表面32aおよび上記円筒状摺動体2
の裏側へ向かって散開するテーパー面26aと上記枠体3
の内側テーパー部32bとを円周に沿って摺動自在に接触
係着したものである。
(作用) 本発明の合成樹脂製摺接係着構造体では、枠体3の開口
部31に円筒状摺動体2の脚片25を表側から挿入して、枠
体3に円筒状摺動体2を組付けるが、このとき、脚片25
の爪部26の先端側の裏側へ向かって集中するテーパー面
26bが開口部31の内周縁部32に押圧されることにより、
脚片25が内方へ弾性的に屈曲変形し、爪部26が開口部31
の内周縁部32をのり越えると、脚片25が元の形状に復帰
する。この状態で、円筒状摺動体2の外周縁部23の裏面
23bと枠体3の開口部31の内周縁部32の表面32aとが円周
に沿って摺動自在に接触係着されるとともに、爪部26の
基部側の裏側へ向かって散開するテーパー面26aと開口
部31の内周縁部32の裏側の裏側へ向かって散開する内側
テーパー部32bとが上記円周と同軸な円周に沿って摺動
自在に接触係着される。このようにして、円筒状摺動体
2の外周縁部23の裏面23bと裏側へ向かって散開するテ
ーパー面26aとの間に開口部31の内周縁部32が摺動自在
に挾持されることにより、枠体3に対して円筒状摺動体
2が抜け止めされるとともに回動摺動自在となる。そし
て、とくに合成樹脂製の円筒状摺動体2の散開するテー
パー面26aと合成樹脂製の枠体3の散開する内側テーパ
ー部32bとの接触により、上述の挾持に弾性力が伴うこ
とになるが、この弾性力により、円筒状摺動体2の摺動
にあたって適度の摺動抵抗が生じるとともに、枠体3に
対して円筒状摺動体2が任意の回動位置に保持される。
(実施例) 以下、本発明の合成樹脂製摺接係着構造体の一実施例を
図面に基づいて説明する。
この実施例の摺接係着構造体は、自動車用ベンチレータ
の空気吹出口装置に適用したものである。
全体は、ABSなどの合成樹脂製の回動操作部1と、PAな
どの合成樹脂製の円筒状摺動体2と、ABSなどの合成樹
脂製の枠体3との3部品からなっている。
上記回動操作部1は、ほぼ短い円筒状に形成されてい
る。そして、この回動操作部1の表側(第4図以外の図
面において上側)の内周縁部は、内方すなわち中心へ向
かう方向へ突出した突縁部11となっている。また、上記
回動操作部1の内周面裏側(第4図以外の図面において
下側)には複数の係止爪部12が突出形成されている。
上記円筒状摺動体2は、ほぼ円筒状に形成され、内部に
複数のルーバー21が形成されているとともに、これらル
ーバー21間およびルーバー21と内周面との隙間が無定形
物質である空気の通過隙間部22となっている。また、上
記摺動体2の表側の外方へ突出した外周縁部23の外径は
上記回動操作部1の内径とほぼ等しくなっている。そし
て、上記外周縁部23の外周面裏側に、上記回動操作部1
の係止爪部12にそれぞれ係合される複数の係止凹部24が
形成されている。また、上記摺動体2の裏側の端末外周
縁から、複数たとえば円周方向にほぼ等間隔で並んだ4
つの脚片25が一体に垂設すなわち裏側へ向かって突出形
成されている。そして、これら脚片25の外側には爪部26
が外方へそれぞれ突出形成されており、この爪部26の外
側には、裏側へ向かって散開するテーパー26aと裏側へ
向かって集中するテーパー面26bとが爪部26の先端に向
かって順次形成されている。さらに、この爪部26の散開
するテーパー面26aの先端末部の両側には表面が水平な
脱落防止用の凸状部28が形成されている。
上記枠体3は、裏面を開口した箱形状に形成されている
とともに、中央部に円形の開口部31が形成されている。
そして、この開口部31の内周縁部32は段部33を介して垂
下する円筒状に形成されており、この内周縁部32の内径
は上記円筒状摺動体2の外径とほぼ等しくなっている。
また、上記内周縁部32の裏面32cすなわち裏側の端末面
の内周側には、裏側へ向かって散開する内側テーパー部
32bが形成されている。
つぎに、組付けについて説明する。
回動操作部1は、円筒状摺動体2の外周縁部23に被せ
る。そうすると、この外周縁部23の係止凹部24に回動操
作部1の係止爪部12が係合されて、回動操作部1が摺動
体2に係止される。
つぎに、このようにして回動操作部1を組付けた円筒状
摺動体2の脚片25を枠体3の開口部31に表側から圧入す
る。このとき、脚片25の爪部26の裏側へ向かって集中す
るテーパー面26bが開口部31の内周縁部32に外方から押
圧されることにより、脚片25が内方へ弾性的に屈曲変形
するとともに、内周縁部32が外方へ若干弾性的に変形す
る。そして、爪部26が裏側へ移動して行って内周縁部32
をのり越えると、脚片25および内周縁部32が元の形状に
復帰する。
この状態で、円筒状摺動体2の外周縁部23の裏面23bと
枠体3の開口部31の内周縁部32の表面32aとが円周に沿
って摺動自在に接触係着される。これとともに、爪部26
の裏側へ向かって散開するテーパー面26aと開口部31の
内周縁部32の内側テーパー部32bとが上記円周と同軸な
円周に沿って摺動自在に接触係着される。また、散開す
るテーパー面26aの凸状部28の水平な表面が、内周縁部3
2の内側テーパー部32bに繋がる係止面である水平な裏面
32cに摺動自在に接触係着される。このようにして、円
筒状摺動体2の外周縁部23の裏面23bと散開するテーパ
ー面26aとの間に枠体3の開口部31の内周縁部32が摺動
自在に挾持されることにより、枠体3に対して摺動体2
が、抜け止めされた状態で回動摺動自在に確実に組付け
られる。さらに、裏側へ向かって散開するテーパー面26
aおよび内側テーパー部32bに繋がる部分において、摺動
体2側の凸状部28の水平な表面と枠体3側の内周縁部32
の水平な裏面32cとが係着されているので、抜け止めは
さらに確実なものとなる。
なお、枠体3は、自動車内などの所定の場所に固定す
る。
そして、合成樹脂製の円筒状摺動体2のテーパー面26a
と合成樹脂製の枠体3の内側テーパー部32bとの接触に
より、上述の挾持に弾性力が伴うことになる。したがっ
て、たとえば風向を調節するために、回動操作部1を握
って円筒状摺動体2を回動させた際には、適度の摺動抵
抗が生じ、また、枠体3に対して摺動体2が任意の回動
位置に保持される。
上述のように、上記構成によれば、円筒状摺動体2およ
び枠体3とは別体の弾性体を用いていないので、部品点
数が少なく、組付けも容易である。また、接触部はいず
れも合成樹脂であるから、耐久性も優れている。
なお、図示実施例では、枠体3からの円筒状摺動体2の
脱落防止用の凸状部28をすべての爪部26に設けたが、通
常は、凸状部28は摺動体2の直径方向に対向する2つの
爪部26に設ければ十分である。また、強い抜け止め抵抗
を必要としない場合は、凸状部28は設けなくてもよい。
また、上記実施例において、回動操作部1は必ずしも必
要ではなく、円筒状摺動体2の外周縁部23を回動操作部
として用い、2部品の構造体としてもよい。
さらに、本発明は、ベンチレータの他に、食品や薬剤の
散布容器、またスプリンクラーヘッドなどにも適用でき
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、合成樹脂製の円筒状摺動体の外周縁部
裏面と、この円筒状摺動体に垂設された爪部の外側の裏
側へ向かって散開するテーパー面との間に、合成樹脂製
の枠体の開口部の内周縁部を摺動自在に挾持し、この内
周縁部の裏側へ向かって散開する内側テーパー部と上記
テーパー面との接触により上述の挾持に弾性力を生じさ
せ、摺動体の摺動に伴って摺動抵抗を生じさせる構造と
したので、摺動体および枠体とは別体の弾性体を用いる
ことなく、所定の摺動抵抗が生じるようにかつ確実に摺
動体を枠体に組付けることができ、部品点数を少くでき
るとともに、組付けも容易にでき、しかも、上述のよう
に接触部は合成樹脂なので、耐久性も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の合成樹脂製摺接係着構造体の一実施例
を示す組付け状態の断面図、第2図はその分解斜視図、
第3図はその爪部付近の拡大斜視図、第4図はその回動
操作部および円筒状摺動体の裏側から見た分解斜視図、
第5図はその組付け状態の斜視図である。 2……円筒状摺動体、3……枠体、22……通過隙間部、
23……円筒状摺動体の外周縁部、23b……この外周縁部
の裏面、25……脚片、26……爪部、26a……裏側へ向か
って散開するテーパー面、26b……裏側へ向かって集中
するテーパー面、28……凸状部、31……開口部、32……
この開口部の内周縁部、32a……この内周縁部の表面、3
2b……内側テーパー部、32c……内周縁部の裏面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無定形物質の通過隙間部および外周縁部を
    有する合成樹脂製の円筒状摺動体と、この円筒状摺動体
    が回動摺動自在に取付けられる開口部を有する合成樹脂
    製の枠体とからなる合成樹脂製摺接係着構造体であっ
    て、 上記円筒状摺動体の外周縁に沿ってその裏側に複数の脚
    片を一体に垂設し、この脚片の外側に爪部を形成し、こ
    の爪部の外側に裏側へ向かって散開するテーパー面と裏
    側へ向かって集中するテーパー面とを爪部の先端方向へ
    向かって順次形成し、 上記枠体の開口部の内周縁部の裏側に裏側へ向かって散
    開するテーパー部を形成し、 上記円筒状摺動体の外周縁部裏面と裏側へ向かって散開
    するテーパー面との間に上記枠体の開口部の内周縁部を
    摺動自在に挾持し、上記円筒状摺動体の外周縁部裏面と
    上記枠体の開口部の内周縁部表面および上記円筒状摺動
    体の裏側へ向かって散開するテーパー面と上記枠体の内
    側テーパー部とを円周に沿って摺動自在に接触係着した
    ことを特徴とする合成樹脂製摺接係着構造体。
  2. 【請求項2】上記円筒状摺動体は、その裏側へ向かって
    散開するテーパー面に上記枠体の開口部の内周縁部裏面
    に係合される脱落防止用の凸状部を有することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の合成樹脂製摺接係着構
    造体。
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JP4831528B2 (ja) * 2006-07-21 2011-12-07 東芝ホームテクノ株式会社 加湿器
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