JPH0794593A - 相補型半導体装置 - Google Patents

相補型半導体装置

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JPH0794593A
JPH0794593A JP5234368A JP23436893A JPH0794593A JP H0794593 A JPH0794593 A JP H0794593A JP 5234368 A JP5234368 A JP 5234368A JP 23436893 A JP23436893 A JP 23436893A JP H0794593 A JPH0794593 A JP H0794593A
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JP
Japan
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type
concentration
collector
semiconductor layer
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JP5234368A
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English (en)
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Sadahito Hongo
禎人 本郷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、簡便に作製でき、かつ高速動作を
実現できる相補型半導体装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 npn型トランジスタ及びpnp型トランジ
スタが集積されている相補型半導体装置において、前記
npn型トランジスタのコレクタ層がベース側からp-
層27/n- 層26、前記pnp型トランジスタのコレ
クタ層がベース側からn- 層26/p- 層27で構成さ
れていることを特徴とする相補型半導体装置。 【効果】 本発明では、高速動作が可能な相補型半導体
装置を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は相補型半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、npn型/pnp型相補型回路の
製造方法としては、再成長によりnpn型トランジスタ
とpnp型トランジスタをそれぞれ別々に成長する方法
が知られている。この場合、例えば先ず、npn型トラ
ンジスタを作製するために半導体基板上にnpnの各導
電型を有する半導体層を順次成長後パターン形成し、所
定の部分をエッチング等の処理を施しnpn型トランジ
スタを作製する。次にpnp型トランジスタを作製する
部分をエッチング除去後pnpの各導電型を有する半導
体層を再成長させ同様にしてpnp型トランジスタを作
製する。この際かなりの厚さをエッチングした後の再成
長であり結晶中のド−パントの拡散や、再成長された半
導体層の結晶性の問題、またnpn型トランジスタとp
np型トランジスタとの間のスペ−シングが大きくなっ
てしまい高集積化に適していない等の問題がある。
【0003】このような問題点を解決する手段として、
基板上にpnipnの各導電型を有する半導体層を5層
順次積層後、最初の4層のpnip層をpnp型トラン
ジスタ(p型エミッタ層/n型ベース層/i型コレクタ
層/p型サブコレクタ層)として用い、第2層から第5
層のnipn層をnpn型トランジスタ(n型サブコレ
クタ層/i型コレクタ層/p型ベース層/n型エミッタ
層)として用いる相補型トランジスタがある(特開平1
−198068号公報)。このような相補型回路は、p
np、npnのトランジスタについて1回の結晶成長を
行うだけで作製することが可能であり歩留まりの向上を
期待できる。また再成長工程を有していないので結晶性
を良好に保つことができ高速、低消費電力を達成するこ
とができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
相補型回路のトランジスタは以下に示す問題点を有して
いる。このpnp型トランジスタ(pnip層のi層を
コレクタ層として用いている)において、ベース・エミ
ッタ間の電圧を上げて、コレクタ電流を増加させるとコ
レクタ層にキャリアである電子が蓄積される。この時コ
レクタ層はi型であるので、蓄積された正孔のためにコ
レクタ層が正の空間電荷を帯びてしまい、この正の空間
電荷によってベース・コレクタ間に印加された電界が緩
和される。この結果コレクタ空乏層走行時間が増加して
しまうという問題が生じる。従って、高電流領域で遮断
周波数fTが低下するという問題があった。このことは
npn型トランジスタにおいても同様でキャリアである
電子がi型であるコレクタ層に蓄積されコレクタ層が負
の空間電荷を帯びてしまいやはりコレクタ空乏層走行時
間が増加する。従ってfTが低下するという問題があっ
た。
【0005】本発明は、上記の問題点を鑑みなされたも
ので、1回の結晶成長を行うだけで簡便に作製でき良好
な結晶性を有するものであって、しかも特に高電流領域
で高速動作が実現できる相補型半導体装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による相補型半導体装置は、基板上に順次p
型半導体層、高濃度n型半導体層、低濃度n型半導体
層、低濃度p型半導体層、高濃度p型半導体層及びn型
半導体層を形成するか或いはn型半導体層、高濃度p型
半導体層、低濃度p型半導体層、低濃度n型半導体層、
高濃度n型半導体層及びp型半導体層とを順次形成し、
前記各半導体層の内前記p型半導体層をエミッタ層、前
記高濃度n型半導体層をベース層、前記低濃度n型半導
体層及び前記低濃度p型半導体層をコレクタ層とするp
np型トランジスタと、前記n型半導体層をエミッタ
層、前記高濃度p型半導体層をベース層、前記低濃度n
型半導体層及び前記低濃度p型半導体層をコレクタ層と
するnpn型トランジスタとを備えることを特徴とする
ものである。
【0007】本発明による相補型半導体装置は、前記p
np型トランジスタにおいて前記高濃度p型半導体層を
前記コレクタ層とコレクタ電極とのオーミック接合をと
るためのサブコレクタ層として用い、前記npn型トラ
ンジスターにおいて前記高濃度n型半導体層を前記コレ
クター層とコレクタ電極とオーミック接合をとるための
サブコレクタ層として用いることをができる。
【0008】また、本発明の相補型半導体装置におい
て、各半導体層のキャリア濃度は、p型半導体層が5×
1017cm-3〜2×1018cm-3、高濃度n型半導体層
が3×1018cm-3〜2×1019cm-3、低濃度n型半
導体層が5×1016cm-3〜5×1017cm-3、低濃度
p型半導体層が5×1016cm-3〜5×1017cm-3
高濃度p型半導体層が3×1019cm-3〜1×1020
-3、n型半導体層が5×1017cm-3〜2×1018
-3であることが好ましく、このようなキャリア濃度で
あれば良好なトランジスタ特性を期待できる。
【0009】また、本発明の相補型半導体装置におい
て、半導体材料としてはAlGaAs系(エミッタ、ベ
ースがAlGaAs/コレクタ、基板がGaAs)やI
nP系(エミッタ、ベースがInP/コレクタがInG
aAs/基板がInP或いはエミッタ、ベースがInA
lAs/コレクタがInGaAs/基板がInP)、S
i系等を用いることができる。
【0010】
【作用】本発明による相補型半導体装置は、p/n+
- /p- /p+ /nの積層構造を利用しpnp型トラ
ンジスタはpエミッタ層/n+ ベース層/(n-
-)コレクタ層構造としnpn型トランジスタは(n-
/p- )コレクタ層/p+ベース層/nエミッタ層構造
とする。すなわち、一度の成長において形成されたp/
+ /n- /p- /p+ /nの積層構造のうち、(n-
/p- )層をpnp型及びnpn型トランジスタのコレ
クタ層として用いるものである。
【0011】先ず、npn型トランジスタにおいて、コ
レクタ層はベース側からp- /n-積層構造となってお
り、ベース・エミッタ間の電圧を上げてコレクタ電流を
増加させるとコレクタ層の内n- 層にキャリアである電
子が蓄積される。ところがこの構造の場合、n- 層にお
ける正の空間電荷により電子の蓄積により生ずる負の電
荷を電気的に相殺するためベース・コレクタ間に印加さ
れた電界を緩和することはない。従って電子は加速され
てコレクタ電極に流れ込む。すなわち、高電流領域にお
いて遮断周波数fTが減少することなく高い動作特性を
得ることができる。また、npnトランジスタにおいて
ベース側のp- コレクタ層によりキャリア電子は有効質
量の大きいL帯やX帯に遷移することなく、常に有効質
量の小さいΓ帯を走行することができるため短時間でp
- 層をぬけることができさらに高速動作を期待できる。
【0012】このことはpnp型トランジスタにおいて
も同様である。すなわちpnp型トランジスタにおい
て、コレクタ層はベース側からn- /p- 構造となって
おり、ベース・エミッタ間の電圧を上げてコレクタ電流
を増加させるとp- 層にキャリアである正孔が蓄積され
るが、p- 層における負の空間電荷により正孔の蓄積に
より生ずる正の電荷を電気的に層殺することができる。
【0013】また、一般的に高電流領域でのトランジス
タの動作速度は低電流領域でのものよりも速いことが知
られているが、本発明の相補型半導体装置は高電流領域
で動作可能なトランジスタを集積することができるた
め、動作速度が格段に改善されたものである。本発明
は、1回の結晶成長において上述したような高い特性を
有するpnp型及びnpnトランジスタを集積した相補
型半導体装置を提供することができる。
【0014】
【実施例】以下図面を参照し本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の第1の実施例であるAlGaAs/
GaAs系HBTを用いたエミッタトップNpn型トラ
ンジスタとコレクタトップPnp型トランジスタを集積
した相補型半導体装置の断面図である。
【0015】図1において、左側の素子がNpn型トラ
ンジスタであり右側がPnp型トランジスタである。符
号は21が半絶縁性GaAs基板、22がp+ 型GaA
s層、23がp型Alx Ga1-x As層、24がp型半
導体層であるp型Al0.3 Ga0.7 As層、25が高濃
度n型半導体層であるn+ 型Alx Ga1-x As層、2
6が低濃度n型半導体層であるn- 型GaAs層、27
が低濃度p型半導体層であるp- 型GaAs層、28が
高濃度p型半導体層であるp+ 型Alx Ga1-x As
層、29がn型半導体層であるn型Al0.3 Ga0.7
s層、30がn型Alx Ga1-x As層、31がn+
GaAs層、11、12、13、14、15、16がそ
れぞれ電極、17が素子分離領域を示す。
【0016】Npn型トランジスタにおいて基板21側
からコレクタ/ベース/エミッタ構造となっており、ベ
ース層は高濃度p型半導体層であるp+ 型Alx Ga
1-x As層28である。
【0017】このとき、エミッタ層はn型半導体層であ
るn型Al0.3 Ga0.7 As層29でありn+ 型GaA
s層31はエミッタ電極11とオーミック接合をとるた
めのエミッタコンタクト層である。また、n型Alx
1-x As層30はn+ 型GaAs層31とn型Al
0.3 Ga0.7 As層29とのバンドを連続的につなぐた
めのグレーディング層である。
【0018】コレクタ層はベース側から低濃度p型半導
体層であるp- 型GaAs層27/低濃度n型半導体層
であるn- 型GaAs層26の積層構造となっており、
この時高濃度n型半導体層であるn+ 型Alx Ga1-x
As層25はコレクタ電極13とオーミック接合をとる
ためのサブコレクタ層である。
【0019】Pnp型トランジスタにおいて基板21側
からエミッタ/ベース/コレクタ構造となっており、ベ
ース層は高濃度n型半導体層であるn+ 型Alx Ga
1-x As層25である。
【0020】このとき、エミッタ層はp型半導体層であ
るp型Al0.3 Ga0.7 As層24でありp+ 型GaA
s層22はエミッタ電極16とオーミック接合をとるた
めのエミッタコンタクト層である。また、p型Alx
1-x As層23はp+ 型GaAs層22とp型Al
0.3 Ga0.7 As層24とのバンドを連続的につなぐた
めのグレーディング層である。
【0021】コレクタ層はベース側から低濃度n型半導
体層であるn- 型GaAs層26/低濃度p型半導体層
であるp- 型GaAs層27の積層構造となっており、
この時高濃度p型半導体層であるp+ 型Alx Ga1-x
As層28はコレクタ電極14とオーミック接合をとる
ためのサブコレクタ層である。
【0022】以下に上記した構造を有する相補型半導体
装置の製造方法を説明する。図2に示すように、先ず半
絶縁性GaAs基板21上に順次、p+ 型GaAs層2
2(Be濃度=5×1019cm-3、厚さ500nm)、
p型Alx Ga1-xAs層23(x=0→0.3、Be
濃度=1×1018cm-3、厚さ30nm)、p型半導体
層であるp型Al0.3 Ga0.7 As層24(Be濃度=
1×1018cm-3、厚さ500 nm)、高濃度n型半
導体層であるn+ 型Alx Ga1-x As層25(x=
0.1→0、Si濃度=5×1018cm-3、厚さ50n
m)、低濃度n型半導体層であるn- 型GaAs層26
(Si濃度=1×1017cm-3、厚さ100nm)、低
濃度p型半導体層であるp- 型GaAs層27(Be濃
度=1×1017cm-3、厚さ100nm)、高濃度p型
半導体層であるp+ 型Alx Ga1-x As層28(x=
0→0.1、Be濃度=5×1019cm-3、厚さ50n
m)、n型半導体層であるn型Al0.3 Ga0.7 As層
29(Si濃度=1×1018cm-3、厚さ50nm)、
n型Alx Ga1-x As層30(x=0.3→0、Si
濃度=1×1018cm-3、厚さ30nm)、n+ 型Ga
As層31(Si濃度=5×1018cm-3、厚さ50n
m)を例えばMBE法によりエピタキシャル成長する。
【0023】ここで、上記n型ドーパントとしてはSi
以外にSn、p型ドーパントとしてはBe以外にCを用
いても良い。また膜成長はMBE法以外にもCBE法、
MOCVD法等で行っても良い。
【0024】次に、MBE成長された前記半導体層上
に、例えばCVD法によりSiO2 膜を形成し、レジス
トを塗布後フォトリソにより前記SiO2 を素子を分離
する部分を開口するようにパタ−ン形成する。この素子
分離部分にイオン注入による高抵抗化領域作製もしくは
メサエッチングにより、素子間分離を行う(図1中素子
分離領域17の形成)。
【0025】次に、図3に示すように、再びフォトリソ
によりパターン形成し、SiO2 膜41及び半導体層を
エッチングすることによって、Npn型トランジスタに
おけるベ−ス電極及びPnp型トランジスタにおけるコ
レクタ電極を形成する部分(図1中aの部分)のp+
Alx Ga1-x As層28を露出させる。図中左側がN
pn型トランジスタを作製する部分であり、右側がPn
p型トランジスタである。
【0026】次に例えばCr/Auを真空蒸着し、リフ
トオフ法により同時にNpn型トランジスタに対するベ
ース電極12とPnp型トランジスタに対するコレクタ
電極14を形成する。
【0027】次に、図4に示すように、再びレジストを
塗布しパターン形成しエッチングすることによって、N
pn型トランジスタにおけるコレクタ電極及びPnp型
トランジスタにおけるベース電極を形成する部分(図1
中bの部分)のn+ 型AlxGa1-x As層25を露出
させる。
【0028】この時次に例えばH+ イオン注入により、
Pnp型トランジスタにおけるベ−ス電極下のp型Al
0.3 Ga0.7 As層25及びp型Alx Ga1-x As層
23を高抵抗化(図4の18の部分)しベース・エミッ
タ容量を低減する。このH+イオン注入の条件は、例え
ば加速電圧150KeV、ド−ズ量8×1013cm-2
ある。イオン注入により高抵抗化する領域18はNpn
型トランジスタにおいては、動作に関係のない層である
ため、この工程によるNpn型トランジスタに対する影
響は生じない。
【0029】次に例えばAuGe/Auを真空蒸着し、
リフトオフ、ランプアニ−ル炉において合金化を行うこ
とにより、同時にNpn型トランジスタに対するコレク
タ電極13とPnp型トランジスタに対するベ−ス電極
15を作製する。
【0030】ところで、上記イオン注入により高抵抗化
する層であるp型Al0.3 Ga0.7As層25及びp型
Alx Ga1-x As層23は表面から深い層であり、ま
たド−ピング濃度も1×1018cm-3と比較的高い層で
あるので、この一連のイオン注入、エッチング、電極蒸
着の工程は一部順序を変えて、31、30、29、2
8、27、26の各層の途中までエッチングしてから、
イオン注入によりp型Al0.3 Ga0.7 As層25及び
p型Alx Ga1-x As層23の領域18の部分の高抵
抗化を行い、再びエッチングをし、n+ 型Alx Ga
1-x As層25を露出させ、電極を蒸着するという順序
にしても良い。この場合、最初のエッチングにより残す
層厚によってイオン注入の加速電圧は適宜調節する必要
がある。
【0031】次に、再びレジストを塗布しパターン形成
しエッチングすることによって、Pnp型トランジスタ
におけるエミッタ電極を形成する部分(図1中cの部
分)のp+ 型GaAs層22を露出させる。
【0032】次に例えばCr/Auを真空蒸着し、リフ
トオフを行うことにより、図5(a)に示すようにPn
p型トランジスタに対するエミッタ電極16を作製す
る。次に、再度レジスト塗布後パタ−ン形成しエッチン
グすることによってNpn型トランジスタにおけるエミ
ッタ電極を形成する部分(図1中dの部分)のn+型G
aAs層31を露出させる。次に例えばTi/Auを真
空蒸着し、リフトオフ、ランプアニ−ル炉においてシン
タを行うことにより、図5(b)に示すようにNpn型
トランジスタに対するエミッタ電極11を作製する。
【0033】以上により、図1に示すエミッタトップN
pn型トランジスタと、コレクタトップPnp型トラン
ジスタからなる相補型半導体装置が作製される。本実施
例によれば、電流領域がコレクタ電流密度1×105
/cm2 においてNpn型トランジスタでは遮断周波数
fT=120GHz、Pnp型トランジスタでは遮断周
波数fT=30GHzが達成できる。また、ベ−ス・コ
レクタ間耐圧は7Vである。
【0034】本実施例の相補型半導体装置においてコレ
クタ電流密度が1×105 /cm2と高い電流領域での
動作が可能となり遮断周波数もNpn型トランジスタで
120GHz、Pnp型トランジスタで30GHzと動
作速度も格段に改善されるものである。
【0035】また、本実施例の構造においては、半絶縁
性GaAs基板を用いており、Npn型HBT領域とP
np型HBT領域との間はイオン注入による高抵抗化領
域で電気的に分離されている。またNpn型HBTにお
けるサブコレクタ層25に比べて、Npn型HBTにと
っては不必要なその下のp層24のド−ピング濃度は低
くp層24からサブコレクタ層25への空乏層の伸びは
10nm以下であり、サブコレクタ層25がすべて空乏
化することはない。従って、Npn型HBTにとって不
必要なp層24、p層23、p+ 層22は電気的にはオ
ープンの状態であり、このNpn型HBT領域において
不必要な層も含めたサイリスタがオン状態にスイッチさ
れる心配はない。したがって、ラッチアップが起こる心
配はないが、p層24、23及びp+ 層22をイオン注
入等により高抵抗化することも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
回の成長により高い電流領域で使用可能で高速動作可能
なnpn型トランジスタ及びpnp型トランジスタを同
時に基板上に形成することができ、極めて高性能な相補
型半導体装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明一実施例に係わる相補型半導体装置の
断面図。
【図2】 実施例の製造工程を施す前のエピタキシャル
層を示す図。
【図3】 実施例の製造工程を説明するための図。
【図4】 実施例の製造工程を説明するための図。
【図5】 実施例の製造工程を説明するための図。
【符号の説明】
11: Npn型トランジスタのエミッタ電極 12: Npn型トランジスタのベ−ス電極 13: Npn型トランジスタのコレクタ電極 14: Pnp型トランジスタのコレクタ電極 15: Pnp型トランジスタのベ−ス電極 16: Pnp型トランジスタのエミッタ電極 17: 素子分離領域 18: 高抵抗化された領域 21: 半絶縁性GaAs基板 22: p+ 型GaAs層 23: p型Alx Ga1-x As層 24: p型Al0.3 Ga0.7 As層 25: n+ 型Alx Ga1-x As層 26: n- 型GaAs層27: p- 型GaAs層 28: p+ 型Alx Ga1-x As層 29: n型Al0.3 Ga0.7 As層 30: n型Alx Ga1-x As層 31: n+ 型GaAs層 41: SiO2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/73

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にp型半導体層、高濃度n型半導体
    層、低濃度n型半導体層、低濃度p型半導体層、高濃度
    p型半導体層及びn型半導体層をこの順に或いは逆順に
    形成し、 前記各半導体層の内前記p型半導体層をエミッタ層、前
    記高濃度n型半導体層をベース層、前記低濃度n型半導
    体層及び前記低濃度p型半導体層をコレクタ層とするp
    np型トランジスタと、 前記n型半導体層をエミッタ層、前記高濃度p型半導体
    層をベース層、前記低濃度n型半導体層及び前記低濃度
    p型半導体層をコレクタ層とするnpn型トランジスタ
    とを具備することを特徴とする相補型半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004055903A1 (ja) * 2002-12-17 2004-07-01 Sumitomo Chemical Company, Limited バイポーラトランジスタ構造を有する半導体材料及びこれを用いた半導体素子
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