JPH0794295A - ステレオバイプレーン用x線高電圧装置 - Google Patents

ステレオバイプレーン用x線高電圧装置

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JPH0794295A
JPH0794295A JP5238605A JP23860593A JPH0794295A JP H0794295 A JPH0794295 A JP H0794295A JP 5238605 A JP5238605 A JP 5238605A JP 23860593 A JP23860593 A JP 23860593A JP H0794295 A JPH0794295 A JP H0794295A
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JP
Japan
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voltage
ray
stereo
tube
ray tube
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Application number
JP5238605A
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English (en)
Inventor
Makoto Furuyama
誠 古山
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2系統の撮影系のステレオX線管に高電圧を
供給する小形、軽量で、且つ、各撮影系のステレオX線
管に供給する電圧を個別に設定できるようにしたステレ
オバイプレーン用X線高電圧装置を提供する。 【構成】 2系統の撮影系のステレオX線管に高電圧を
供給する高電圧装置を、交流電圧を整流して得られた直
流電圧を高周波の交流電圧に変換するインバータ(300)
と高圧変圧器(40)とよりなる高電圧発生部(30)と、この
インバータの出力電圧を設定管電圧に応じて制御する電
圧制御器(43)と、各撮影系のステレオX線管(50a)(50b)
の管電圧をそれぞれ設定する撮影条件設定器(71a)(71b)
と、各ステレオX線管(50a)(50b)の焦点を交互にオン/
オフしX線の発生を制御するステレオ焦点制御回路(60
a)(60b)と、X線放射信号S3a で作動し動作させる撮影
系に対応する前記設定手段(71a)(71b)で設定させた電圧
を前記電圧制御器(43)に供給すると共に対応するステレ
オ焦点制御回路(60a)(60b)を作動させるX線制御ユニッ
ト(70)とで構成した

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭部の血管造影撮影等
において被検体の同一診断部位を異なる2方向からのX
線撮影を行うステレオバイプレーン式X線撮影装置、特
に、ステレオX線管に高電圧を供給するX線高電圧装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステレオバイプレーン式X線撮影装置の
従来のシステム構成を図4に示す。◎図4において、
(1) は被検体、(5a)は側面撮影用のステレオX線管、(3
a)(8a)(7a)および(6a)は側面撮影用のX線高電圧発生装
置、ステレオ制御装置、X線制御ユニット及びX線写真
撮影ユニットであり、(5b)は正面撮影用のステレオX線
管、(3b)(8b)(7b)および(6b)は正面撮影用のX線高電圧
発生装置、ステレオ制御装置、X線制御ユニット及びX
線写真撮影ユニットである。なお、図示の例では、(6c)
は正面撮影の系にはX線透視のためのX線蛍光増倍管ユ
ニットで、X線イメージ・インテンシファイヤ(以下
I.I.と称する)(6c)と撮像管(図示せず)よりな
り、このI.I.(6c)にモニタTV(6d)が付加されてい
て、これらは撮影部位の位置決めや造影剤の注入の観察
のために用いられる。
【0003】上記の如く、従来のステレオバイプレーン
式X線撮影装置は、例えば、正側の2方向に対してステ
レオX線管とX線写真撮影ユニットとを対にして各別に
配置するとともに、これらの撮影系に対応してX線高電
圧発生装置、ステレオ制御回路、及びX線制御ユニット
も系毎に設けるという構成となっていて、I.I.を備
えた撮影系で透視によって撮影部位の位置決めを行うっ
た後に、2組の撮影系を交互に動作させて2方向から撮
影を行って診断情報を得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は上記のよ
うに、2組の撮影系で各別にX線高電圧発生装置、ステ
レオ制御回路、及びX線制御装置を設けるため、装置も
大型になるという欠点を有していた。ステレオバイプレ
ーン式X線撮影装置は、主に頭部の循環器系のX線立体
視診断を目的としているため、大出力で短時間のX線放
射を高速で繰返して行なえることが必要で、そのために
X線高電圧発生装置の2次側にテトロードユニット(高
電圧制御及びスイッチング制御ユニット)を設ける必要
が生じ、X線高電圧発生装置が大型化するとともに、高
価なものとなるという問題があった 。
【0005】本発明は、上記従来装置の問題点に鑑み、
小形・安価で2系統の撮影系の各X線管に供給する電圧
を独立に設定できるようにしたステレオバイプレーン用
X線高電圧装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、2系統の撮影系のステレオX線管に高電
圧を供給する高電圧装置を、交流電圧を整流して得られ
た直流電圧を高周波の交流電圧に変換するインバータと
高圧変圧器とよりなる高電圧発生手段と、このインバー
タの出力電圧を設定管電圧に応じて制御する電圧制御手
段と、各撮影系のステレオX線管の管電圧をそれぞれ設
定する撮影条件設定手段と、各ステレオX線管の焦点を
交互にオン/オフしX線の発生を制御するステレオ焦点
制御手段と、X線曝射信号で作動し動作させる撮影系に
対応する前記設定手段で設定させた電圧を前記電圧制御
手段に供給すると共に対応するステレオ焦点制御手段を
作動させるX線制御手段とで構成したことを特徴として
いる。
【0007】
【作用】高電圧発生手段は、商用交流電源の電圧を高周
波の交流電圧に変換して高圧変圧器の一次側に印加し、
電圧制御手段は、各ステレオX線管に供給される管電圧
がそれぞれの撮影条件設定手段で設定された設定電圧に
なるようにインバータの出力電圧を制御する。したがっ
て、高圧変圧器の一次側には、商用電源周波数よりも高
い周波数の電圧が印加されるので、印加電圧時間積が小
さくなることから変圧器鉄心の断面積が小さくなり、高
圧変圧器の小形、軽量化が計れる。各撮影条件設定手段
は、対応する撮影系のステレオX線管の管電圧をそれぞ
れ設定し、各ステレオ焦点制御手段は、対応する撮影系
のステレオX線管の焦点を交互にオン/オフし、X線の
発生を制御する。
【0008】X線曝射信号で作動するX線制御手段は、
動作させる撮影系に対応する撮影条件設定手段で設定さ
れた電圧を電圧制御手段に供給すると共に対応するステ
レオ焦点制御手段を作動させる。したがって、X線制御
手段でもって高電圧発生部で発生した高電圧を2系統の
撮影系のステレオX線管に択一的に供給するようにされ
るので、高電圧発生手段は一つでよく、高電圧装置の小
形、軽量化が計れると共に、X線制御手段は、電圧制御
手段に動作されるステレオX線管に対応する撮影条件設
定手段で設定された電圧を設定電圧として供給するの
で、各撮影系に適した高電圧を各ステレオX線管に供給
することができる。また、X線制御手段は、動作させる
撮影系のステレオX線管のステレオ焦点制御手段を作動
させ、一対のステレオ焦点をスイッチング制御するの
で、バイアス電圧発生回路を共通化でき、ステレオバイ
プレーン式X線装置の小形化も達成できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明のステレオバイプレ
ーン用X線高電圧装置を具備したステレオバイプレーン
式X線撮影装置のブロック図である。図において、(10)
は商用電源で図では三相交流電源で示してある。(20)は
商用電源(10)から供給された交流電圧を直流電圧に変換
すると共に平滑して出力する第一の整流回路(AC/D
C変換回路)、(30)は第一の整流回路(20)から供給され
た直流電圧を一旦、高周波交流電圧に変換し、それを昇
圧し、次いで整流して高電圧発生部で、これらは後述す
るインバータ、高圧変圧器及び第二の整流回路を含んで
いる。
【0010】(80)はステレオ制御部で正面・側面2組の
ステレオX線管の焦点のオン/オフを制御する。(50a),
(50b)はX線発生装置でステレオX線管及びコリメータ
を含んでいて、図では(50a) は被写体(1) に対して側面
よりX線を放射する側面撮影用、(50b)は被写体(1) に
対して正面(背面)よりX線を放射する正面撮影用であ
る。(6a), (6b)は被写体1を透過したX線像をX線画像
記録媒体、例えば、X線フィルムへ写し込むX線写真撮
影ユニット等の映像装置を構成するもので、これらのう
ち、(60b) は撮影位置から退避した位置で示してある。
【0011】(65)はステレオX線管(50b) から放射され
被写体(1) を透過したX線像をX線画像を可視光像に変
換するX線蛍光増倍管ユニット、(67)はI.I.(65)の
2次蛍光面の光学像を撮像管(図示省略)を介して表示
するモニタTVで、透視像を観察して撮影部位の位置決
めや、被写体(1) へ注入された造影剤の状況観察のため
に設けられている。(70)は、X線制御装置を構成するX
線制御ユニットで、前記高電圧発生部(30)とステレオ制
御部(80)を制御してX線撮影を行うもので、内部にはモ
ニタTV(67)に映し出される透視像の輝度を一定に制御
するための自動輝度調整装置が設けられている。この自
動輝度調整装置によって被写体(1) の撮影部位に応じて
透視管電圧、透視管電流が設定されるようになってい
る。そしてまた、X線制御ユニット(70)には、側面用撮
影条件設定器、正面用撮影条件設定器により撮影管電
圧、撮影管電流及び撮影時間(X線放射時間)を設定す
る機構をも備えている。
【0012】次に、図1に示す構成の装置の動作を説明
する。先ず、I.I.(65)を図示の如く被写体(1) に対
面させた位置として、透視術式を選択し、ステレオX線
管(50b) に連なった高電圧発生部(30)のインバータとス
テレオ制御部(80)のステレオ焦点制御回路へX線制御ユ
ニット(70)よりX線放射信号を送る。このX線放射信号
により商用電源(10)、第一の整流回路(20)より供給され
る直流電圧を高圧変圧器で昇圧し透視に適した電圧がス
テレオX線管に印可されるとともにステレオ制御部(80)
のステレオ焦点制御回路によりステレオX線管(50b)の
主焦点からのX線放射が可能となる。ステレオX線管(5
0b) から透視X線が被写体(1) へ放射され、その透過X
線がI.I.(65)で光学像に変換され、モニタTV(67)
に透視像が表示される。
【0013】I.I.(65)の二次蛍光面の出力信号の一
部が自動輝度調整装置へ入力される。この信号がモニタ
TV(67)の輝度が所定値に予め設定された値となるよう
にX線制御ユニット(70)へフィードバックされ、透視条
件が決まる。次いで、透視像を見ながら操作者が、テー
ブル(2) 、映像系を移動して撮影部位の位置決めを行
い、位置決めが終了したところで、術式を撮影に切替え
る。I.I.(65)とX線写真撮影ユニット(60b) との位
置が入れ替えられ撮影準備が終了する。ここで図示を省
略した造影剤注入器によって被写体(1) へ造影剤を注入
する。造影剤が撮影部位へ到達するタイミングでX線制
御ユニット(70)は高電圧発生部(30)へ交互撮影条件信号
をステレオ制御部(80)へ交互放射信号を送る。
【0014】この信号によってインバータの周波数制御
回路が動作すると、商用電源(10)から供給された交流電
圧は、第一の整流回路(20)によって直流電圧に変換さ
れ、平滑されてインバータの入力端子へ印加される。動
作指令が入力したインバータは、入力直流電圧を一対の
スイッチング素子を交互にオン/オフすることにより、
商用電源周波数より高い周波数の交流電圧であって、か
つ高圧変圧器、第二の整流回路を介して出力される電圧
が撮影管電圧となるような交流電圧に変換する。インバ
ータから出力された高周波数の交流電圧は、高圧変圧器
で昇圧され、第二の整流回路で整流され、高圧ケーブル
の浮遊容量等で平滑されてステレオX線管(50a) と(50
b) に印加されると同時にX線制御ユニット(70)よりス
テレオ制御部(80)へ入力された交互放射信号によりステ
レオ制御部(80)のスイッチング回路が動作してステレオ
X線管(50a) 又は(50b) より被写体(1) へX線が放射さ
れる。
【0015】ステレオX線管(50a) 又は(50b) から交互
にX線が放射され、そのX線像はX線写真撮影ユニット
(6a) 及び(6b) に写し込まれる。所定時間後、X線制
御ユニット(70)からステレオ制御部(80)への放射信号が
停止し、X線の放射は停止する。 本実施例では、高電
圧発生部の高圧変換部の一次側へ印加される電圧が、イ
ンバータ回路によって商用電源周波数より高周波数化さ
れているので,高電圧発生部が従来の装置より著しく小
形となる。また、ステレオ制御部(80)においては一つの
バイアス電圧回路で4つの焦点のオン/オフの制御をお
こなうことによりステレオ制御部が小形化てきる。この
ことは、 特に循環器診断を目的とする大出力のステレ
オバイプレーン式X線装置ではその効果が大きい。
【0016】図2は図1のX線高電圧装置の構成を示す
回路図で、図1におけるX線受像系を省略してあり、第
1図1と同じものについては同一符号を付してあるので
説明は省略する。図において、(21)は商用電源(10)から
供給された三相交流電圧を整流する三相全波整流回路、
(22)は平滑用のコンデンサで前記三相全波整流回路(21)
とこれで直流電源部(200) を構成している。(31)〜(34)
はトランジスタ、(35)〜(38)は前記各トランジスタに逆
並列接続されたダイオードで、これらのトランジスタ(3
1)〜(34)とダイオード(35)〜(38)とでフルブリッジ型の
インバータ(300) を構成している。そしてこれらのイン
バータの入力端子はコンデンサ(22)の両極へ各々接続さ
れている。(39)、(23)は高圧変圧器(40)の一次巻線に直
列接続された共振用コンデンサ、共振用インダクタンス
である。
【0017】(41)は高圧変圧器(40)の出力電圧を整流す
る整流回路、(42a),(42b),(42c) 及び(42d) はステレオ
X線管(50a) 及び(50b) のアノードとカソード間に印加
された電圧、つまり管電圧を検出する抵抗、(43)は前記
抵抗 (42a)〜(42d) によって検出された管電圧検出値と
管電圧設定値とを比較し、この両者が一致するようにイ
ンバータ(300) を制御する信号(インバータの動作周波
数を制御する信号)を生成する電圧制御器、(44)は電圧
制御器(43)の出力信号を増幅し、それらをインバータ(3
00) の各トランジスタのベースへ供給する駆動回路であ
る。
【0018】ステレオ制御部(80)は、ステレオX線管(5
0a),(50b) のフィラメント(53a),(55a),(53b),(55b) を
加熱するフィラメントトランス(58a),(59a),(58b),(59
b) と、バイアストランス(89),整流器(81),コンデン
サ(82)で構成されるバイアス電源部(900) と、抵抗(83)
と、ダイオード(64a),(65a),(64b),(65b) と、スイッチ
(66a),(67a),(66b),(67b) と、スイッチ(66a),(67a),(6
6b),(67b) のオン/オフを制御するステレオ焦点制御回
路(60a),(60b) とで構成され、ステレオX線管(50a),(5
0b) のフィラメント(53a),(55a),(53b),(55b) ,グリッ
ド(54b),(54a) 間のバイアス電圧を制御し、ステレオX
線管(50a),(50b) の陽極(52a),(52b) とフィラメント(5
3a),(55a),(53b),(55b) 間の導通、遮断を行う。
【0019】ステレオ焦点制御回路(60a),(60b) は、否
定回路(91a),(91b) と遅延回路(92a),(92b) とフリップ
フロップ(95a),(95b) と、論理積回路(93a),(94a),(93
b),(94b) で構成されている。(70)は、正面・側面信号
発生器(78)より動作信号(S2a),(S2b) を出力しこの信号
をもとに撮影条件設定器(71a),(71b) より前記電圧制御
器(43)へ管電圧、管電流を、またタイマ(76)へ撮影時間
を設定する信号(SkVa),(SmAa),(Sseca),(SkVb),(SmAb),
(Ssecb) を前記動作信号(S2a),(S2b) により切換えて設
定する。タイマ(76)より撮影の期間中オンしているSs
信号が出力される。動作信号(S2a),(S2b) とSs信号を
もとにして、論理積回路(73),(74) でステレオ焦点制御
回路(60a),(60b) へX線放射信号(S3a),(S3b) を作成
し、これをステレオ焦点制御回路(60a),(60b) へ各々別
に交互に出力する。単一のユニットで正面用、側面用の
2つのステレオ焦点制御回路(60a),(60b) とインバータ
(300) を動作させる信号を生成している。
【0020】ここで操作者操作により撮影指令(X線放
射指令)がX線制御ユニット(70)へ入力されると、X線
制御ユニット(70)は、正面・側面信号発生器(78)により
最初、側面用のステレオ焦点制御回路(60a) を動作させ
る動作信号(S2a) を出力する。同時にタイマ(76)が動作
しSs信号がオンする。これらの信号をもとにしてステ
レオ焦点制御回路(60a) へのX線放射信号(S3a)を論理
積回路(74)で作成し、これをステレオ焦点制御回路(60
a) へ出力する。同時に前記動作信号(S2a) で撮影条件
設定信号(SkVa),(SmAa),(Sseca),(SkVb),(SmAb),(Ssec
b) を切換えて電圧制御器(43)とタイマ(76)に撮影条件
設定器(71a) で設定された(SkVa),(SmAa),(Sseca),を入
力する。
【0021】ステレオ焦点制御回路(60a) とステレオ焦
点制御回路(60b) は同一回路であるため、ステレオ焦点
制御回路(60a) へX線放射信号(S3a) が入力し、ステレ
オ焦点制御回路(60a) が動作した場合についてステレオ
焦点制御回路(60a) の動作を説明する。X線放射信号(S
3a) が入力されていない状態では、論理積回路(93a),(9
4a) の出力はいずれもオフであり、バイアス電源部(90
0) からのバイアス電圧が、ステレオX線管(50a) のフ
ィラメント(53a),(55a) とグリッド(54a) 間にグリッド
をマイナスとするバイアス電圧が印加され、ステレオX
線管(50a) は遮断状態にある。X線放射信号(S3a) が入
力されると、ステレオ焦点制御回路(60a) のステレオ焦
点の状態を表すフリップフロップ(95a) の出力信号とX
線放射信号(S3a) との論理積を論理積回路(93a),(94a)
で作成し、この信号でスイッチ素子(66a) または(67a)
をオンされる。
【0022】始めフリップフロップ(95a) の出力信号は
*Qがオンしているので論理積回路(93a) がオンし、ス
イッチ素子(66a) をオンさせる。スイッチ素子(66a) が
オンするとバイアス電源部(900) の+、スイッチ素子(6
6a) 、抵抗(83)で構成される閉ループを電流が流れ、ス
テレオX線管(50a) のフィラメント(53a) とグリッド(5
4a) 間のバイアス電圧がゼロになりステレオX線管(50
a) の陽極(52a) とフィラメント(53a) 間が電子放出可
能状態になる。
【0023】三相交流電源から供給される電圧を三相全
波整流回路(21)で全波整流し、平滑用のコンデンサ(22)
で平滑された直流電圧がインバータ(300) の入力端子に
印加されている。X線制御ユニット(70)より電圧制御器
(43)へタイマ信号(Ss)が入力されるとインバータ(300)
が動作を開始する。
【0024】以下、インバータ(300) の動作を説明す
る。タイマ信号Ssが出力されると、電圧制御器(43)は管
電圧設定信号(SkVa)に基づいて生成されたインバータ(3
00) のトランジスタ(31)〜(34)をドライブする制御信号
を駆動回路(44)へ出力する。この制御信号はトランジス
タ(31)と(34)、並びに(32)と(33)とを対としてそれらを
交互にターンオン/ターンオフするスイッチング動作を
させるとともに、これらの動作周波数を制御する信号
が、駆動回路(44)で増幅されてトランジスタ(31)〜(34)
へ入力される。インバータ(300) は制御信号が入力する
と、トランジスタ(31)と(34)、(32)と(33)を交互にター
ンオンする。まず始めに、トランジスタ(31)と(34)が対
になってターンオンすると、共振コンデンサ(39)と共振
インダクタンス(23)で定まる共振周期の電流(共振電
流)が高圧変圧器(40)に流れる。
【0025】共振周期を定める共振コンデンサ(39)と共
振インダクタンス(23)のうち、共振コンデンサ(39)は高
圧変圧器(40)の一次巻線に直列接続された共振用コンデ
ンサ(39)と高圧変圧器(40)の二次巻線の層間に存在する
浮遊容量と、高圧ケーブルの浮遊容量(図示省略)とで
あり、インダクタンスは共振インダクタンス(23)と高圧
変圧器(40)の漏洩インダクタンスと配線のインダクタン
スとである。この高圧変圧器(40)の一次巻線を流れる一
次電流から高圧変圧器(40)の励磁電流と二次巻線の浮遊
容量に流れる電流を減じた交流電流が整流回路(41)で整
流され、高圧ケーブルの浮遊容量で平滑されてステレオ
X線管(50a) へ印加される。ステレオX線管(50a) の陽
極(52a) と前記電子放出可能なフィラメント(53a)間に
電流が流れ、副焦点(62a) からX線が放射される。
【0026】管電圧検出用抵抗(42a) 〜(42d) により検
出された実際の管電圧に対応した信号は電圧制御器(43)
に入力され、撮影条件設定器(71a) で設定された設定管
電圧信号(SkVa)とそれとの差が零となるように、インバ
ータの動作周波数を制御するための信号が作成され、こ
の信号は駆動回路(44)を介してトランジスタ(31)〜(34)
のベースへ与えられる。これにより次の周期におけるイ
ンバータ(300) の動作が補正され管電圧が設定値にたい
し正確に制御される。ステレオX線管(50a) の副焦点(6
2a) からのX線放射は、撮影条件設定器(71a) より前記
タイマ(76)へ設定された撮影時間(Sseca) 後Ss信号が
オフしすることにより、ステレオ焦点制御回路(60a) へ
X線放射信号(S3a) がオフし、スイッチ素子(66a) をオ
フさせることにより、フィラメント(53a) とグリッド(5
4a) 間にグリッドをマイナスとしてバイアス電圧が印加
されステレオX線管(50a) は遮断状態になることにより
停止する。そのX線線量波形は第3図の(チ)のように
なる。
【0027】X線放射信号(S3a) がオフすると否定回路
(91a) がオフし遅延回路(92a) が動作し、所定時間後フ
リップフロップ(95a) へ入力し、フリップフロップ(95
a) の出力信号はQがオンすることになる。そして、次
のX線放射信号(S3a) のオンで論理積回路(94a) がオン
し、スイッチ素子(67a) をオンさせ、ステレオX線管(5
0a) の陽極(52a) とフィラメント(54a) 間が電子放出可
能状態になる。そしてステレオX線管(50a) の陽極(52
a) と電子放出可能なフィラメント(55a) 間に電流が流
れ、主焦点(63a) からX線が放射されることになる。そ
のX線線量波形は第3図の(タ)のようになる。
【0028】次に、正面・側面信号発生器(78)より正面
用ステレオ焦点制御回路(60b) を動作させる動作信号(S
2b) を出力する。この信号(S2b) で撮影条件設定器(71
b) で設定された撮影条件設定信号(SkVb),(SmAb),(Ssec
a) が電圧制御器(43)とタイマ(76)に設定される、同時
にタイマ(76)が動作し始めSs信号がオンする。これら
の信号をもとにしてステレオ焦点制御回路(60b) へのX
線放射信号(S3a)を論理積回路(73)で作成し、これをス
テレオ焦点制御回路(60b) へ出力する。◎前記撮影条件
設定信号(SkVb),(SmAb) に基づいてインバータ(300b)が
同様に動作して、ステレオX線管(50b) からのX線が放
射される。このときのX線線量波形は第3図の(テ)、
(ツ)のようになる。
【0029】本実施例によれば管電圧は設定値に対応し
て、インバータの動作周波数を制御することにより任意
に可変でき、また撮影時間の制御もステレオ制御器を制
御することにより任意に可変でき最短1ms程度まで制
御可能である。そして、管電圧の制御にインバータを用
いており、さらに、管電圧のフィードバック制御機構を
設けてあるので実際の管電圧の設定値に対し正確に制御
されるとともに、この制御をトランジスタのスイッチン
グで行なえるので、正側2方向の撮影管電圧条件の切替
えにも高速での応答性が良く行なえる。
【0030】
【変形実施例】本発明の要旨はステレオバイプレーン式
X線撮影装置の正面用、側面用の各ステレオX線管へ供
給する電圧を、1系統のインバータへ供給し高周波化し
た後に高圧変圧器で昇圧して発生させるとともに、正、
側の切替を各ステレオ焦点制御回路のスイッチング動作
で行うという点にあり、この趣旨を逸脱しない範囲で、
種々の変形が可能である。
【0031】例えば、共振型インバータと変圧器の組合
わせが出力電圧を最も単純な構成で可変制御できること
から、実施例では、インバータに共振型インバータを用
いた例について説明したが、これ以外に管電圧の制御を
他の手段として、インバータの入力側に設けた管電圧に
応じてインバータの入力電圧を制御するチョッパ回路で
行う構成とするならば、インバータは共振型でなくとも
良い。
【0032】また、インバータとしてフルブリッジ型に
替え、ハーフブリッジ式やその他の方式を用いても良
く、さらに、インバータのスイッチング素子はパワート
ランジスタの他に、サイリスタ,GTO,IGBTなど
を用いてもよい。
【0033】さらに、実施例では、映像装置としてX線
写真撮影ユニットを用いたがI.Iを使用してもよい。
【0034】
【効果】以上のように本発明によれば、2系統の撮影系
のステレオX線管への高電圧の供給を、交流電圧を整述
べたように流回路で直流にしてそれを1つのインバータ
で高周波交流にして高圧変圧器で昇圧た高電圧を2方向
の撮影系の各ステレオX線管に択一的に供給すると共
に、管電圧の制御をインバータで行うようにし、X線の
放射、停止を各ステレオX線管に対応するステレオ焦点
制御回路のスイッチング動作を制御することによって行
う用にしたので、高圧変圧器が著しく小形、軽量のもの
となると同時に従来装置におけるテトロードチューブユ
ニットも不要となるので、一層の小形、軽量化で低価格
のステレオバイプレーン用X線高電圧装置が得られる。
【0035】また、各撮影系のステレオX線管の管電圧
が、それぞれ独立に設定でき、設定された電圧が得られ
るように高電圧発生部を構成するインバータが制御する
ので各撮影系のステレオX線管に最適な管電圧を供給で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線高電圧装置を備えたステレオバイ
プレーン式X線撮影装置のブロック図。
【図2】図1の高電圧装置の構成を示す回路図。
【図3】図2のX線放射信号とそれによる管電圧の波形
との関係を示す図。
【図4】従来の装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
6a,6b …X線写真撮影ユニット(映像装置) 10…商用電源 20…整流回路 30…高電圧発生部(高電圧発生手段) 300 …インバ
ータ 31〜34…インバータを構成するトランジスタ 40…高圧変圧器 43…電圧制御
器(電圧制御手段) 44…駆動回路 50a,50b …ス
テレオX線管 60a,60b …ステレオ焦点制御回路 70…X線制御
ユニット 71a,71b …撮影条件設定器 200 …直流電
源部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を挟んで対向するステレオX線管
    と映像装置とよりなる撮影系を異なる方向に2系統配置
    し、各撮影系のステレオX線管に高電圧を供給するX線
    高電圧装置であって、X線高電圧装置が、交流電圧を直
    流電圧に変換する整流器とこの整流電圧を交流電圧に変
    換するインバータとこのインバータの出力電圧を昇圧す
    る高圧変圧器とこの昇圧された交流電圧を前記ステレオ
    X線管に供給する直流電圧に変換する整流器とよりなる
    高電圧発生手段と、前記ステレオX線管に供給される電
    圧と設定電圧とを比較し前記インバータの出力電圧を制
    御する電圧制御手段と、前記2系統の撮影系の各ステレ
    オX線管の管電圧をそれぞれ設定する撮影条件設定手段
    と、前記各ステレオX線管の焦点を交互にオン/オフし
    X線の発生を制御するステレオ焦点制御手段と、X線曝
    射信号で作動し動作させ撮影系に対応する前記設定手段
    で設定された電圧を前記電圧制御手段に供給すると共に
    対応するステレオ焦点制御手段を作動させるX線制御手
    段とを備えたことを特徴とするステレオバイプレーン用
    X線高電圧装置。
JP5238605A 1993-09-27 1993-09-27 ステレオバイプレーン用x線高電圧装置 Pending JPH0794295A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5476791A (en) * 1984-08-16 1995-12-19 Mitsubishi Rayon Company, Limited Process for producing optically active carboxylic acid amide

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5476791A (en) * 1984-08-16 1995-12-19 Mitsubishi Rayon Company, Limited Process for producing optically active carboxylic acid amide

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