JPH0792911B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0792911B2
JPH0792911B2 JP61147749A JP14774986A JPH0792911B2 JP H0792911 B2 JPH0792911 B2 JP H0792911B2 JP 61147749 A JP61147749 A JP 61147749A JP 14774986 A JP14774986 A JP 14774986A JP H0792911 B2 JPH0792911 B2 JP H0792911B2
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JP
Japan
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magnetic
iron
manganese
magnetic powder
recording medium
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JP61147749A
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正義 河原井
定 久世
康 折田
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Maxell Holdings Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気記録素子として金属磁性粉末を用いた磁
気記録媒体に関し、さらに詳しくは耐久性に優れた前記
の磁気記録媒体に関する。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体は、通常、磁性粉末、結合剤成分、有機溶
剤およびその他の必要成分からなる磁性塗料をポリエス
テルフイルムなどの基体上に塗布、乾燥してつくられ、
高性能のものが要求される場合には、金属鉄粉末などの
金属磁性粉末が磁気記録素子として使用される。
しかしながら、金属鉄粉末などの金属磁性粉末は、酸化
鉄粉末などの酸化物磁性粉末に比べて柔らかいため、こ
の種の金属磁性粉末を磁気記録素子として使用した磁気
記録媒体は耐久性がいまひとつ充分でなく、これを改善
するため、金属磁性粉末より硬さにおいて優れた研磨剤
粒子を磁性層中に混入する(特開昭58−201251号)こと
が行われている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、研磨剤を磁性層中に混入する方法では金属磁
性粉末が柔らかい分だけ混入する研磨剤の量を多くしな
ければならないため、かえって金属磁性粉末の充填密度
が大きく低下して電磁変換特性が劣化するという難点が
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、かかる従来技術の欠点を改善するため種々
検討を行った結果なされたもので、鉄を主体とし、マン
ガンを鉄に対して0.1〜1重量%含む金属磁性粉末を、
磁気記録素子として使用することによって、使用する金
属磁性粉末を充分に硬くし、この充分な硬さの金属磁性
粉末により磁性層を強靭にして、電磁変換特性などに悪
影響を及ぼすことなく、得られる磁気記録媒体の耐久性
を充分に向上させたものである。またマンガンを鉄に対
して0.1〜1重量%含むとともに、さらにニッケルを鉄
に対して0.1〜8重量%含む金属磁性粉末を磁気記録素
子として使用することによって、得られる磁気記録媒体
の耐久性をさらに一段と向上させたものである。
この発明において使用する金属磁性粉末は、鉄を主体と
し、マンガンを鉄に対して0.1〜1重量%含むものが好
ましく、さらにマンガンとともに、鉄に対してニッケル
を0.1〜8重量%含むものがより好ましい。このように
マンガンを含ませると、鉄を主体とする金属磁性粉末が
充分に硬くなり、この充分に硬い金属磁性粉末自身が研
磨剤粒子と同様な作用効果を発揮して、磁性層の機械的
強度が充分に補強される。またマンガンとともにニッケ
ルを含ませると、磁性層の機械的強度がさらに一段と補
強される。従って、この種の金属磁性粉末を使用し、結
合剤樹脂等とともに基体に塗着すると、強靭な磁性層が
形成されて、耐久性に優れた磁気記録媒体が得られる。
また、このように充分な硬さの金属磁性粉末によって磁
性層を強靭にすることができるため研磨剤を多量使用し
て磁性層の強度を補強したりしなくてもよく、電磁変換
特性が劣化されることなく、耐久性が充分に向上され
る。
このような鉄を主体とし、マンガンを鉄に対して0.1〜
1重量%含む金属磁性粉末は、鉄を主体とする金属磁性
粉末の原料となるゲータイトを合成する際、鉄イオンと
マンガンイオンを共沈させて、マンガンが固溶されたゲ
ータイトを生成するか、あるいはゲータイトの表面にマ
ンガン化合物を被着し、次いで、これらのゲータイトお
よびこれらのゲータイトを還元して得られるα−Fe2O3
などを水素気流中で還元するなどの方法でつくられる。
また、マンガンを鉄に対して0.1〜1重量%含むととも
に、ニッケルを鉄に対して0.1〜8重量%含む金属磁性
粉末は、鉄を主体とする金属磁性粉末の原料となるゲー
タイトを合成する際、鉄イオンとマンガンイオンを共沈
させて、マンガンが固溶されたゲータイトを生成し、こ
のマンガンが固溶されたゲータイトの表面にニッケル化
合物を被着するか、あるいはゲータイトの表面にマンガ
ン化合物とニッケル化合物とを被着し、次いで、これら
のゲータイトおよびこれらのゲータイトを還元して得ら
れるα−Fe2O3などを水素気流中で還元するなどの方法
でつくられ、さらに、マンガンのみを含有したゲータイ
トまたはマンガン化合物のみを被着したゲータイトおよ
びこれらのゲータイトを還元して得られるα−Fe2O3
水素気流中で還元した後、ニッケル化合物をその粒子表
面に被着するなどの方法でつくられる。特に、マンガン
は酸化物もしくは酸水酸化物として金属磁性粉末の表面
に存在させると、均一かつ緻密な被膜が形成されるた
め、酸化マンガンもしくは水酸化マンガ等の酸化物もし
くは酸水酸化物として金属磁性粉末の表面に存在させる
のが好ましい。
このように鉄を主体とする金属磁性粉末に含まれるマン
ガンの含有量は、鉄に対して0.1重量%より少ないと磁
性層の耐久性を充分に向上することができないため、鉄
に対して0.1重量%以上にするのが好ましく、0.1〜1重
量%の範囲内とするのがより好ましい。また、ニッケル
の含有量は、鉄に対して8重量%より多くするとマンガ
ンを含む金属磁性粉末の飽和磁化量が低下してしまうた
め、8重量%以下にするのがよく、さらに、鉄に対して
0.1〜1重量%の範囲内とするのが好ましく、0.2〜0.4
重量%の範囲内とするのがより好ましい。
このような鉄を主体として、マンガン、ニッケル等を含
む金属磁性粉末を、磁気記録素子として使用する磁気記
録媒体の製造は、常法に準じて行われ、たとえば、この
種の金属磁性粉末を、結合剤樹脂、有機溶剤およびその
他の必要成分とともに分散混合して磁性塗料を調製し、
この磁性塗料をポリエステルフイルムなどの基体上に、
吹きつけもしくはロール塗りなど任意の手段で塗布し、
乾燥するなどの方法で行われる。
ここで、結合剤樹脂としては、ポリ塩化ビニル系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、繊維素系樹脂、ブ
チラール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系
樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエーテル系樹脂、イソシア
ネート化合物など従来から汎用されている結合剤樹脂が
いずれも用いられる。
また、有機溶剤としては、シクロヘキサノン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶
剤、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶
剤、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶剤、
テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶剤
など、使用する結合剤樹脂を溶解するのに適した溶剤
が、特に制限されることなく単独または二種以上混合し
て使用される。
なお、磁性塗料中には通常使用されている各種添加剤、
たとえば、潤滑剤、研摩剤、帯電防止剤などを適宜に添
加してもよい。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1〜4 鉄とマンガンまたは鉄とマンガンとニッケルとからな
り、鉄に対してマンガンとニッケルを下記第1表に示す
割合で含む金属磁性粉末を使用し、 金属磁性粉末 100重量部 VAGH(U.C.C.社製、塩化ビニル− 酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体) 12 〃 コロネートL(日本ポリウレタン工業社製、 三官能性低分子量イソシアネート化合物) 5 〃 ニッポランN3113(日本ポリウレタン 工業社製、ポリウレタン樹脂) 8 〃 α−Fe2O3粉末 4 〃 α−Al2O3粉末 4 〃 HS−500(旭カーボン社製、 カーボンブラック) 1 〃 ラウリン酸 5 〃 ステアリン酸−n−ブチル 1 〃 シクロヘキサノン 67 〃 メチルイソブチルケトン 67 〃 トルエン 67 〃 の組成からなる組成物をボールミル中で72時間混合分散
して磁性塗料を調製した。この磁性塗料を厚さ14μmの
ポリエステルフイルム上に、乾燥厚が4μmとなるよう
に塗布、乾燥し、表面処理を行った後、所定の幅に裁断
して磁気テープをつくった。
比較例1〜2 実施例1〜4における磁性塗料の組成において、下記第
1表に示される金属磁性粉末を同量使用した以外は、実
施例1〜4と同様にして磁気テープをつくった。
各実施例および各比較例で得られた各磁気テープについ
て感度および耐摩耗性を下記の方法で測定して調べた。
<感度> 4MHzの信号を一定レベルで記録した後、再生したときの
出力を測定し、比較例1の磁気テープを基準(0dB)と
する相対値で示した。
<耐摩耗性> 磁性層表面に高炭素クロム鋼からなる鋼球(直径1/4イ
ンチ)を荷重50gで押しつけた状態で、磁気テープを1.8
m/分の速度で反復摺動させ、ポリエステルフイルム面が
露出するまでの摺動回数を測定した。
下記第2表はその結果である。
〔発明の効果〕 上表から明らかなように、この発明で得られた磁気テー
プ(実施例1〜4)は、従来の磁気テープ(比較例1お
よび2)に比べて、感度が高くて耐摩耗性がよく、この
ことからこの発明によって得られる磁気記録媒体は、電
磁変換特性が良好で耐久性に優れていることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄を主体とし、マンガンを鉄に対して0.1
    〜1重量%含む金属磁性粉末を含有する磁性層を備えた
    ことを特徴とする磁気記録媒体
  2. 【請求項2】金属磁性粉末が、さらにニッケルを鉄に対
    して0.1〜8重量%含む金属磁性粉末である特許請求の
    範囲第1項記載の磁気記録媒体
JP61147749A 1986-06-24 1986-06-24 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH0792911B2 (ja)

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JPS634416A JPS634416A (ja) 1988-01-09
JPH0792911B2 true JPH0792911B2 (ja) 1995-10-09

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