JPH0792502B2 - 水中レーザ視認装置 - Google Patents

水中レーザ視認装置

Info

Publication number
JPH0792502B2
JPH0792502B2 JP5162956A JP16295693A JPH0792502B2 JP H0792502 B2 JPH0792502 B2 JP H0792502B2 JP 5162956 A JP5162956 A JP 5162956A JP 16295693 A JP16295693 A JP 16295693A JP H0792502 B2 JPH0792502 B2 JP H0792502B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength
signal
light
laser
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5162956A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0772250A (ja
Inventor
英俊 高橋
利貴 斉藤
実紀夫 森
庸一 剣持
義明 高橋
春和 朝妻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UNYUSHO KOWAN GIJUTSU KENKYUSHOCHO
IHI Corp
Original Assignee
UNYUSHO KOWAN GIJUTSU KENKYUSHOCHO
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UNYUSHO KOWAN GIJUTSU KENKYUSHOCHO, IHI Corp filed Critical UNYUSHO KOWAN GIJUTSU KENKYUSHOCHO
Priority to JP5162956A priority Critical patent/JPH0792502B2/ja
Publication of JPH0772250A publication Critical patent/JPH0772250A/ja
Publication of JPH0792502B2 publication Critical patent/JPH0792502B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】この発明は、例えば、海洋工事等により透
明度が極めて悪化した濁水海域中の目標体を探査するこ
とができる水中レーザ視認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】海洋調査や海洋工事等を行う場合、海底
の状況や海底に設置した構造体の状況を視認する必要が
多々ある。この場合、一般的には水中TVカメラと照明
とをROV(無人潜水艇)に装備したり、潜水士がこれ
らを持って水中に潜水し、対象物を画像化したうえで視
認している。多くの場合、水中TVカメラは通常のビデ
オカメラを水密構造にしており、また、照明はハロゲン
ランプが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、海洋工事等にお
いて、透明度の高い水中だけでなく、透明度が極めて低
い濁水中で作業を行う場合も有り、このような状況下に
おいても視認したいとの要求が増えてきている。しかし
ながら、このような場合においては、通常の照明ライト
を点灯しても、濁水の中では光が散乱してしまい、前方
の様子や目標物などを視認することができない。例え
ば、内湾など流れが澱みがちな場所で海洋工事を行う
と、海底の汚泥や沈殿物が拡散してしまい濁水海域とな
る。こうした状況下では、水中視界が悪化し、従来の視
認装置では目標体を捉えることができず、作業に種々の
支障を来していた。この発明は、上述した事情に鑑みて
なされたもので、濁水中においても目標物を視認するこ
とができる水中レーザ視認装置を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、外部から供
給される波長設定信号に応じた波長のレーザパルス光を
発生すると共に、当該レーザパルス光の発生に同期した
トリガ信号を出力するレーザ光発生手段と、各波長を順
次指定する第1の波長設定信号を発生して前記レーザ光
発生手段に供給する第1の波長制御手段と、前記第1の
波長設定信号に対応する各波長のレーザパルス光を濁水
中へ入射し、当該濁水中における各波長毎の光透過率を
測定する測定手段と、前記各波長毎の光透過率の内、最
大透過率となる最適波長を選択すると共に、当該最適波
長を指定する第2の波長設定信号を発生する第2の波長
制御手段と、この第2の波長設定信号に対応する前記最
適波長のレーザパルス光が前記濁水中の目標体に向けて
照射された場合、前記トリガ信号を検出してから前記目
標体からの反射光を検出するまでの遅延時間を計測し、
この遅延時間に応じた撮像制御信号を発生する撮像制御
手段と、前記撮像制御信号に応じて焦点制御およびシャ
ッタ制御を行い、前記目標体を撮像して撮像信号を発生
する撮像手段と、前記撮像信号に所定の画像処理を施
し、前記目標体を画像表示する画像処理手段とを具備す
ることを特徴としている。
【0005】
【作用】上記構成によれば、レーザ光発生手段が第1の
波長設定信号に対応して各波長のレーザパルス光を発生
すると、測定手段が濁水中に入射される各波長のレーザ
パルス光の光透過率を測定し、第2の波長制御手段がこ
れら光透過率の内、最大透過率となる最適波長を選択し
て当該最適波長を指定する第2の波長設定信号を発生す
る。そして、レーザ光発生手段がこの第2の波長設定信
号に対応した最適波長のレーザパルス光を目標体に向け
て照射すると共に、当該レーザパルス光の発生に同期し
たトリガ信号を出力した場合、撮像制御手段がトリガ信
号を検出してから目標体からの反射光を検出するまでの
遅延時間を計測し、この遅延時間に応じた撮像制御信号
を発生する。撮像手段は、撮像制御信号に応じて焦点制
御およびシャッタ制御を行って目標体を撮像し、撮像信
号を発生する。画像処理手段は撮像信号に所定の画像処
理を施し、この結果を画像表示する。これにより、濁水
中においても目標物を視認することが可能になる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。 A.水中レーザ視認システムの構成 図1はこの発明の一実施例による水中レーザ視認システ
ムの概略構成を示す図である。この図において、1は海
上に待機する支援船、2は支援船1から遠隔操作され、
濁水海域を自力航行する無人潜水艇(以下、これをRO
Vと称す)である。支援船1とROV2とは、光ファイ
バケーブルFおよび接続ケーブルCを介して接続されて
いる。
【0007】3はマイクロプロセッサや各種周辺機器を
備える制御装置であり、所定ソフトウェアの動作の下に
遠隔処理と画像処理と波長制御処理とを行う。ここで言
う遠隔処理とは、図示されていないコンソールの操作に
対応してROV2を遠隔操作するための各種制御信号を
発生する処理である。画像処理では、接続ケーブルCを
介してROV2から供給される撮像信号(後述する)を
画像として表示する際に、ノイズ除去やコントラスト強
調などを施し、これをディスプレイ3aに画像表示す
る。また、波長制御処理では、接続ケーブルCを介して
ROV2から供給される各波長毎の透過率信号α(後述
する)に基づいて濁水中で最も透過率が高い波長を判定
し、波長制御信号Dwを発生する。
【0008】3bは波長制御器であり、波長制御信号D
wに応じた波長設定信号Wcを出力する。4は波長設定
信号Wcに対応する波長のレーザ光LTを出力する波長
可変なレーザ発振器である。レーザ発振器4の出力は、
光ファイバケーブルFを介してROV2側に搭載される
発振ヘッド7および透過率検出部20(後述する)に供
給される。5は電源であり、レーザ発振器4に駆動電源
を供給する。6はレーザ発振器4の励振部(図示略)を
冷却する冷却器である。なお、支援船1側に配設される
これら構成要素3b〜6をレーザ発振部と称す。
【0009】発振ヘッド7は、コリメートレンズ等の照
明光学系から構成されており、光ファイバケーブルFを
介して光伝送されるレーザ光LT(パルス光)を濁水中
に照射する。8はイメージインテンシファイヤ等を具備
する高感度カメラから構成される撮像カメラ部であり、
濁水中に存在する目標物からの反射光LRを撮像して撮
像信号を発生する。この撮像信号は、接続ケーブルCを
介して制御装置3に供給され、画像処理が施される。
【0010】透過率検出部20は、濁水の濁度や懸濁物
の粒度に応じて変化する光透過率を検出し、透過率信号
αを発生する。透過率検出部20は、図2に示すよう
に、光ファイバケーブルFに介装される光分岐路21
と、該光分岐路21を介して入射されるレーザ光LT
透過率を測定する透過率測定装置22とから構成されて
いる。光分岐路21は、ハーフミラー等の光学系から構
成されており、レーザ発振器4から出力されるレーザ光
Tを発振ヘッド7側と透過率測定装置22側とに分岐
する。
【0011】ここで、図3を参照して透過率測定装置2
2の概略構成について説明する。図3において、22a
はハーフミラー、22bは入射光の光強度Iinを検出す
るパワーメータである。22cはROV2の艇体内部に
設けられる測定エリアである。この測定エリア22c
は、ROV2の移動に応じて濁水が流入するよう構成さ
れている。22dは測定エリア22cの端部に配設され
るバワーメータであり、ハーフミラー22aを経て測定
エリア22cの濁水中を通る出力光の光強度Ioutを検
出する。22eは透過率算出部であり、パワーメータ2
2a,22dからそれぞれ出力される入射光の光強度I
inと出力光の光強度Ioutとの比(Iout/Iin)を算出
し、これを透過率信号αとして出力する。
【0012】上記構成によれば、ハーフミラー22aに
入射されるレーザ光LTは、測定エリア22c側とパワ
ーメータ22b側とに2分割される。ここで、パワーメ
ータ22bは、濁水に入射する以前の光強度Iinを検出
する。一方、測定エリア22cに入射するレーザ光LT
は、一定光路長となる濁水中で減衰され、その光強度I
outがパワーメータ22dによって検出される。こうし
て濁水に入射する前後の光強度を測定し、これら両者の
比をとることで濁水の光透過率が求まる。
【0013】一般に、濁水中における光透過率は波長に
依存する。すなわち、濁水の濁度や懸濁物の粒度に応じ
て変化するから、濁水の濁度や懸濁物の粒度に対応して
透過率最大となる波長が存在する。そこで、この透過率
測定装置22では、レーザ発振器4が出力する波長可変
レーザ光LTの波長を順次変化させた時に、各波長にお
ける透過率を測定する。各波長毎の透過率信号αは、前
述した制御装置3に取込まれ、当該装置3はこの内から
最も透過率が高い波長を判定し、これを前述した波長制
御信号Dwとして発生する。
【0014】B.水中レーザ視認装置の構成 次に、上述したシステムに適用される水中レーザ視認装
置の電気的構成について図4を参照して説明する。な
お、この図において、図1〜図3に示した各部と共通す
る部分には、同一の番号を付し、その説明を省略する。
図4において、9〜13は、前述した撮像カメラ部8の
構成要素である。撮像カメラ部8において、9はハーフ
ミラーであり、目標体から反射される反射光LRを成分
R1,LR2に分け、反射光成分LR1を対物レンズ10
へ、反射光成分LR2をディテクタ14(後述する)へそ
れぞれ入射させる。対物レンズ10は、ハーフミラー9
を介して入射する反射光成分LR1をイメージインテンシ
ファイア11に結像させる。また、この対物レンズ10
には、その焦点距離を制御する駆動モータが備えられて
おり、該駆動モータは後述するフォーカス制御信号Sf
cに応じてその焦点が制御される。
【0015】イメージインテンシファイア11は、反射
光成分LR1の光電子を増倍して出力するものである。イ
メージインテンシファイア11によって増倍された反射
光成分LR1は、リレーレンズ12の入射面に配設される
蛍光板上に結像される。また、このイメージインテンシ
ファイア11は、シャッタ機構を有しており、目標体か
らの反射光成分LR1のみを入射させ、これ以外の後方散
乱光、つまり、濁水中の散乱体から反射してくる光を遮
光する。こうしたシャッタ制御については後述する。リ
レーレンズ12は、上記蛍光板上に結像する画像を撮像
カメラ(高感度カメラ)13に入射させる。
【0016】14はディテクタであり、上述した反射光
成分LR2を受光した場合に受光信号Spを発生する。1
5はディレイ検出回路である。この検出回路15は、レ
ーザパルス発振毎に生成されるトリガ信号Stと受光信
号Spとの時間差、すなわち、レーザパルス光LTが発
振された時点からディテクタ14が反射光成分LR2を受
光するまでの遅延時間を検出し、該遅延時間を表わすデ
ィレイ信号Sdを出力する。
【0017】この遅延時間とは、前述した発振ヘッド7
から発せられたレーザパルス光Lが目標体に当り、こ
れの反射光がディテクタ14に検出されるまでの時間で
ある。また、このディレイ検出回路14は、検出した遅
延時間に基づいて目標体までの離間距離を算出し、これ
に応じて焦点距離を制御するフォーカス制御信号Sfc
を生成する。対物レンズ10に具備されるフォーカシン
グ駆動モータは、このフォーカス制御信号Sfcに従っ
て駆動され、これによりオートフォーカス制御がなされ
る。
【0018】16は駆動パルス発生回路であり、トリガ
信号Stとディレイ信号Sdとに基づき、後述する信号
CLS,OPNを発生する。駆動パルス発生回路16
は、トリガ信号Stを受け、前述したイメージインテン
シファイア11のシャッタをクローズ状態にするための
信号CLSを発生する。また、該回路16は、ディレイ
信号Sdを受けた場合にイメージインテンシファイア1
1のシャッタをオープン状態にするための信号OPNを
発生する。
【0019】17はゲートコントローラであり、上記信
号CLSあるいはOPNに応じてイメージインテンシフ
ァイア11を駆動する駆動パルス信号Spdを発生す
る。ゲートコントローラ17は、前述したディテクタ1
4が反射光を検出し、信号OPNが生成された時点に、
駆動パルス信号Spdをイメージインテンシファイア1
1に供給する。これにより、イメージインテンシファイ
ア11には、目標体からの反射光成分LR1だけが入射
することになり、これ以外の後方散乱光、つまり、濁水
中の散乱体からの反射光が遮光される。
【0020】18は撮像カメラ13の撮像動作を制御す
るカメラコントローラ、19は上述した構成要素15〜
18にそれぞれ駆動電源を供給するコントローラ電源で
ある。撮像カメラ13から出力される撮像信号は、制御
装置3に供給される。なお、この図に示す装置3は、画
像処理機能を1つの機能ブロックとして捉えて図示した
ものである。
【0021】この画像処理機能は、アナログ信号である
撮像信号を撮像データ(ディジタルデータ)に変換して
出力するA/D変換器と、このA/D変換器の出力を複
数フレーム(画面)分の記憶するフレームメモリと、C
PU、ROMおよびRAM等から構成されるイメージプ
ロセッサ等とで具現される。イメージプロセッサは、上
記フレームメモリに記憶される撮像データを順次読み出
し、これに画像処理を施す。この画像処理は、積分法に
より各フレームの画像を重ね合わせ、合成された画像か
ら散乱ノイズ(後述する)を除去し、最終的に求める画
質を向上させる。
【0022】このような画像処理は、次の理由に基づい
てなされる。まず、濁水中にレーザパルス光を照射する
と、該レーザパルス光は目標体に当る以前に濁水中を浮
遊する散乱体に当り、後方散乱光となる。こうした後方
散乱光の影響を最小限に抑えるため、前述したシャッタ
制御がなされているものの、このシャッタ制御によって
も後方散乱光の影響を全て除去することはできない。つ
まり、撮像した各フレームには、後方散乱光が散乱ノイ
ズとして存在する。
【0023】ここで、散乱体は濁水中を浮遊するもので
あるから、各フレーム毎に撮像される散乱ノイズの画素
位置は変化する。このため、レーザ光LTを発振する毎
に撮像される各フレームを積分、エンハンス処理および
コントラスト強調を行うことにより、散乱ノイズの影響
が取り除かれた「目標体」の画像を得ることが可能にな
る。こうして得られた「目標体」の画像は、画像データ
としてディスプレイ3aに表示される。
【0024】C.水中レーザ視認装置の動作 次に、上記構成による水中レーザ視認装置の動作につい
て説明する。なお、ここでは、濁水の濁度および懸濁物
の粒度に対応する最適なレーザ波長を選択する動作と、
選択したレーザ波長での撮像動作とに分けて説明を進め
る。また、この動作説明では、ROV2が濁水中で一定
姿勢を保つように姿勢制御されるものと仮定している。
【0025】最適波長の選択 後述する撮像動作に先立ち、ROV2近傍における濁水
の濁度および懸濁物の粒度に対応して最も減衰の少ない
レーザ波長が選択される。この場合、まず、制御装置3
が波長制御器3bへ最小波長を指示する波長制御信号D
wを供給する。そして、波長制御器3bからレーザ発振
器4へ最小波長を設定する波長設定信号Wcが供給され
ると、当該レーザ発振器4は波長可変範囲の内、最小波
長のレーザ光LTをパルス発振する。
【0026】このレーザ光LTは、光ファイバケーブル
Fを介して光分岐路21に入射され、当該分岐路21を
経由して透過率測定装置22に供給される。透過率測定
装置22は、前述したように、濁水に入射する前後の光
強度を測定し、これら両者の比から得た最小波長におけ
る透過率信号αを発生し、これを接続ケーブルCを介し
て制御装置3に供給する。
【0027】そして、以後、制御装置3は最小波長から
順次波長を連続的増加(あるいは所定ステップ幅で歩進
増加)させて各波長毎の透過率信号αを取込む。レーザ
発振器4における波長可変範囲の内、最大波長に設定さ
れた場合の透過率信号αが得られた時点で、制御装置3
は取込んだ各波長毎の透過率の内から最大透過率となる
波長を選択する。こうして濁水の濁度および懸濁物の粒
度に応じて最も透過率の大きい波長(以下、これを最適
波長と称す)のレーザ光LTを発振ヘッド7より照射す
ると、後方散乱が少なくなるから、より遠方へ当該レー
ザ光LTを投光することが可能になる。
【0028】撮像動作 上述した動作により最適波長が選択されると、該波長で
パルス照射されるレーザ光LTを光源とした撮像動作が
なされる。発振ヘッド7が最適波長のレーザ光LTを濁
水中に向けて照射すると、当該レーザ発振器4はレーザ
照射と共に、トリガ信号Stを発生する。このトリガ信
号Stに同期してイメージインテンシファイア11のシ
ャッタがクローズ状態に設定される。これにより、撮像
カメラ部8は濁水による後方散乱光の影響を回避する。
【0029】次いで、照射されたレーザ光LTが濁水中
の目標体に当り、これの反射光LRが撮像カメラ部8に
入射したとする。そうすると、ハーフミラー9にて光路
変更された反射光成分LR2がディテクタ14によって検
出される。この結果、ディレイ検出回路15が前述した
ディレイ信号Sdおよびフォーカス制御信号Sfcを発
生する。ここで、ディレイ信号Sdは駆動パルス発生回
路16に供給され、この回路16から出力される信号C
LSに応じてイメージインテンシファイア11がシャッ
タをオープン状態に設定する。また、上記フォーカス制
御信号Sfcにより駆動モータが対物レンズ10の焦点
を目標体に合せる。
【0030】こうして撮像条件が整うと、撮像カメラ1
3が反射光成分LR1に基づく目標体像を撮像する。撮像
カメラ13から出力される撮像信号は、接続ケーブルC
を介して制御装置3に供給される。当該装置3に入力さ
れる撮像信号は、A/D変換された後、撮像データとし
てフレームメモリに記憶される。すなわち、最適波長の
レーザ光LTを1パルス発光する毎に1フレーム(画
面)分の撮像データがフレームメモリに記憶され、複数
のフレームデータを蓄積した時点でイメージプロセッサ
が上述した積分法に基づく画像処理を施す。この画像処
理では、各画素毎の積分、エンハンス処理およびコント
ラスト強調を行うことにより散乱ノイズの影響が取り除
かれた「目標体」の画像を生成する。
【0031】このように、上述した実施例によれば、濁
水の濁度や粒径の変化に応じた最適波長のレーザ光LT
を光源として用い、かつ、パルス照射直後の後方散乱光
を遮光してから目標体を撮像する形態としたから、撮像
画像に表れる散乱ノイズを最小限に抑えることが可能に
なる。しかも、散乱ノイズの発生を最小限に抑えた撮像
画像に「積分」、「エンハンス処理」および「コントラ
スト強調」等の画像処理を施すので、従来、不可能とな
っていた濁水中における目標体の視認が実現する。
【0032】なお、この実施例においては、検出した遅
延時間に対応させて目標体との離間距離を算出して自動
焦点制御しているが、これに替えて、例えば、超音波を
用いて目標体の位置を検出し、この検出結果に従って対
物レンズ10の焦点距離を制御する態様としても良い。
さらに、レーザ発振器4に小型のLD励起YAGレーザ
等を採用することにより、レーザ発振器4をROV2に
装備することも可能となる。発振ヘッド7とレーザ発振
器4とをROV2側に搭載した場合には、図5に示すシ
ステム構成としても良い。また、この実施例では、自力
航行する無人潜水艇を一例に挙げたが、これに限定され
ず、水中ロボットや潜水艦等の水中を移動する移動体に
適用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、レーザ光発生手段が第1の波長設定信号に対応して
各波長のレーザパルス光を発生すると、測定手段が濁水
中に入射される各波長のレーザパルス光の光透過率を測
定し、第2の波長制御手段がこれら光透過率の内、最大
透過率となる最適波長を選択して当該最適波長を指定す
る第2の波長設定信号を発生する。そして、レーザ光発
生手段がこの第2の波長設定信号に対応した最適波長の
レーザパルス光を目標体に向けて照射すると共に、当該
レーザパルス光の発生に同期したトリガ信号を出力した
場合、撮像制御手段がトリガ信号を検出してから目標体
からの反射光を検出するまでの遅延時間を計測し、この
遅延時間に応じた撮像制御信号を発生する。撮像手段
は、撮像制御信号に応じて焦点制御およびシャッタ制御
を行って目標体を撮像し、撮像信号を発生する。画像処
理手段は撮像信号に所定の画像処理を施し、この結果を
画像表示する。これにより、濁水中においても目標物を
視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による水中レーザ視認シス
テムの概略構成を示す図である。
【図2】同実施例における透過率検出部20の構成を示
すブロック図である。
【図3】同実施例における透過率測定装置22の構成を
示すブロック図である。
【図4】同実施例における水中レーザ視認装置の電気的
構成を示すブロック図。
【図5】発振ヘッド7とレーザ発振器4とを一体化した
場合のシステム構成を示す図。
【符号の説明】
1…支援船、 2…無人潜水艇(ROV)、 3…制御装置(画像処理手段、第1および第2の波長制
御手段) 3a…ディスプレイ(画像処理手段)、 3b…波長制御器(第1および第2の波長制御手段)、 4…レーザ発振器(レーザ光発生手段)、 7…発振ヘッド(レーザ光発生手段)、 8…撮像カメラ部(撮像手段)、 14…ディテクタ(撮像制御手段)、 15…ディレイ検出回路(撮像制御手段)、 16…駆動パルス発生回路(撮像制御手段)、 17…ゲートコントローラ(撮像制御手段)、 20…透過率検出部(測定手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 実紀夫 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社 東二テクニカルセン ター内 (72)発明者 剣持 庸一 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社 東二テクニカルセン ター内 (72)発明者 高橋 義明 東京都江東区豊洲二丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社 東京第一工場内 (72)発明者 朝妻 春和 東京都江東区豊洲二丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社 東京第一工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から供給される波長設定信号に応じ
    た波長のレーザパルス光を発生すると共に、当該レーザ
    パルス光の発生に同期したトリガ信号を出力するレーザ
    光発生手段と、 各波長を順次指定する第1の波長設定信号を発生して前
    記レーザ光発生手段に供給する第1の波長制御手段と、 前記第1の波長設定信号に対応する各波長のレーザパル
    ス光を濁水中へ入射し、当該濁水中における各波長毎の
    光透過率を測定する測定手段と、 前記各波長毎の光透過率の内、最大透過率となる最適波
    長を選択すると共に、当該最適波長を指定する第2の波
    長設定信号を発生する第2の波長制御手段と、 この第2の波長設定信号に対応する前記最適波長のレー
    ザパルス光が前記濁水中の目標体に向けて照射された場
    合、前記トリガ信号を検出してから前記目標体からの反
    射光を検出するまでの遅延時間を計測し、この遅延時間
    に応じた撮像制御信号を発生する撮像制御手段と、 前記撮像制御信号に応じて焦点制御およびシャッタ制御
    を行い、前記目標体を撮像して撮像信号を発生する撮像
    手段と、 前記撮像信号に所定の画像処理を施し、前記目標体を画
    像表示する画像処理手段とを具備することを特徴とする
    水中レーザ視認装置。
JP5162956A 1993-06-30 1993-06-30 水中レーザ視認装置 Expired - Lifetime JPH0792502B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5162956A JPH0792502B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 水中レーザ視認装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5162956A JPH0792502B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 水中レーザ視認装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0772250A JPH0772250A (ja) 1995-03-17
JPH0792502B2 true JPH0792502B2 (ja) 1995-10-09

Family

ID=15764474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5162956A Expired - Lifetime JPH0792502B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 水中レーザ視認装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0792502B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100268048B1 (ko) * 1996-10-28 2000-11-01 고바야시 마사키 수중레이저영상장치
US8395779B2 (en) * 2011-06-08 2013-03-12 The Boeing Company Laser surveillance system
JP7372589B2 (ja) * 2019-07-23 2023-11-01 株式会社Ihi 水中レーザ視認装置
EP4115206A1 (en) * 2020-03-06 2023-01-11 Raytheon Company Underwater mono-static laser imaging
EP4390460A1 (de) * 2022-12-23 2024-06-26 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren und system zur inspektion eines in einem fluid angeordneten objekts

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0772250A (ja) 1995-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100361972B1 (ko) 수중 레이저 영상인식장치
CA2219614C (en) Underwater laser imaging apparatus
US20090147078A1 (en) Noise reduction system, endoscope processor, and endoscope system
US5521699A (en) Imaging flow cytometer and imaging method having plural optical paths of different magnification power
JP2006280938A (ja) 安全な眼球検出
KR20110101177A (ko) 차창의 상태를 검출하기 위한 카메라 장치
US4777501A (en) Underwater optical methods and apparatus
CN107981855B (zh) 一种血流成像装置及内窥镜
KR20130141442A (ko) 객체 특징을 선택적으로 관찰하기 위한 고속 획득 비전 시스템 및 그 방법
JPH0792502B2 (ja) 水中レーザ視認装置
JPH0241723B2 (ja)
EP1345018B1 (en) Infrared imaging apparatus and infrared monitoring apparatus for vehicle
JPH06121200A (ja) 水中レーザ視認装置
JP4008179B2 (ja) 水上浮遊物の探知・追尾方法及びその装置
JPH11326744A (ja) オートフォーカスカメラ
JP6376963B2 (ja) 開先部監視装置を有するレーザ溶接装置およびレーザ溶接装置の開先部監視方法
JP2012015638A (ja) 無人空間表示システムおよびそれを備えた移動体
US9702819B1 (en) Surface vessel wake detection
JP2002239767A (ja) レーザ加工モニタリング装置および照明装置
JP2616297B2 (ja) 露光制御装置
GB2405467A (en) Leak detection method and apparatus
JP2005127826A (ja) 監視装置
JP2002181935A (ja) レーザレーダによる撮影装置及びその使用方法
JPH10132932A (ja) 3原色水中レーザー視認装置
Bonin‐Font et al. New solutions in underwater imaging and vision systems

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960507

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071009

Year of fee payment: 12

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071009

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071009

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081009

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101009

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101009

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111009

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 17

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 17

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350