JPH0792153B2 - 非接触式軸封装置 - Google Patents

非接触式軸封装置

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JPH0792153B2
JPH0792153B2 JP2406914A JP40691490A JPH0792153B2 JP H0792153 B2 JPH0792153 B2 JP H0792153B2 JP 2406914 A JP2406914 A JP 2406914A JP 40691490 A JP40691490 A JP 40691490A JP H0792153 B2 JPH0792153 B2 JP H0792153B2
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JP
Japan
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stationary seal
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seal
stationary
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敏彦 布施
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばガスタービン、
エアーコンプレッサ、ブロアーなどの高圧流体機器の軸
封部に適用される非接触式軸封装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の、高圧流体機器の軸封部に適用
される非接触式軸封装置としては、図2,図3に示す非
接触式軸封装置(以下、前者の非接触式軸封装置とい
う)および特公昭44ー3139号公報(以下、後者の
非接触式軸封装置という)に開示されているものが知ら
れている。前者の非接触式軸封装置は、ケーシング1、
回転軸2、回転密封環3および静止密封環4を有し、ケ
ーシング1の機外O側に複数のボルト5,5によってフ
ランジ1A,1Bが取付けられ、このフランジ1A,1
Bとケ−シング1とを貫通して回転軸2が機内I側から
機外O側に延びている。回転軸2には、回転密封環3が
同時回転可能に嵌装され、回転軸2とケーシング1との
間に、軸方向の移動のみを可能に静止密封環4が気密に
配設されている。つまり静止密封環4はOリング6A,
6B,6Cを介してフランジ1A,1Bの間に保持さ
れ、少なくとも1つの回り止めピン7によって回転不能
に拘束されるとともに、周方向等間隔でフランジ1Bと
静止密封環4の間に配置した複数のスプリング8によっ
て回転密封環3側に弾性的に付勢されている。これによ
って静止密封環4のシール面4Aを回転密封環3のシー
面3Aに摺接させることもできる。静止密封環4のシ
ール面4Aに複数の給気溝9,9が周方向等間隔に配
置して形成されている。これら給気溝9,9はオリフィ
ス10を介設した給気通路11の出口に通じており、給
気通路11の入口はフランジ1Aに形成した第1ポート
12Aに通じている。フランジ1Aに第2ポート12B
が形成され、この第2ポート12Bは静止密封環4の前
部に通じている。またフランジ1Bに静止密封環4の背
部に通じる第3ポート12Cと、静止密封環4の内周と
回転軸2に外嵌されているスリーブ2Aの外周の間の環
状空間13に通じる第4ポート12Dが形成されてい
る。第1ポート12Aには、シールガス供給配管14か
ら窒素ガスなどの不活性ガスが供給され、第2ポート1
2Bと第3ポート12Cは、バランス配管15Aによっ
て接続されている。図中、16はラビリンスシール、1
7はスペーサ、18は温度測定手段、19はラビリンス
押さえを示す。
【0003】このような構成において、シールガス供給
配管14から供給されたシールガスは、第1ポート12
Aを通りオリフィス10で絞り込まれた後、給気通路1
1を経て各給気溝9,9に供給され、各給気溝9,9か
ら回転密封環3のシール面3Aと静止密封環4のシール
面4Aに作用して、シール面4Aをシール面3Aから離
す方向に付勢し、シール面4Aをシール面3Aに当接さ
せる方向に付勢しているスプリング8のばね力とのバラ
ンス点の圧力、つまりポケット圧によってシール面4
A、3A間の隙間が自動調整され、シールガスがシール
潤滑膜となって軸封を達成する。
【0004】一方、バランス配管15Aによって静止密
封環4の背圧を静止密封環4の前部(機内I側の端部)
に負荷される機内圧にバランスさせることでシール面4
A、3A間の隙間を一定の大きさに保持して、機内圧に
よりシール面4A、3A間の隙間が拡大してシール破壊
されるのを防止している。つまり前者の非接触式軸封装
置では、機内圧と静止密封環4の背圧をバランスさせ
て、シール隙間を一定の大きさに保持するために、機外
にバランス配管15Aを設ける必要があり、それだけ構
造が複雑になるとともに、フランジ1A,1Bに対して
多くの孔あけ加工を必要とし加工が煩わしい欠点があ
る。このことは後者の非接触式軸封装置も同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、機外にバランス配管を設けなければならないこと
と、加工が煩わしい点である。本発明は上記実情に鑑み
てなされたもので、機外にバランス配管を設けたり、多
くの孔あけ加工を施す必要がなく、構造の簡略化および
加工の容易化を図りつつ、機内圧を有効に利用してシー
ル面間の隙間を安定よく保持できる非接触式軸封装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る非接触式軸封装置は、静止密封環に
機内圧をケーシングおよびOリングにより気密保持され
静止密封環の背部に導いて背圧として負荷させる貫通
孔が形成されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、静止密封環に形成された貫通
孔を通して、機内圧を気密保持された静止密封環の背部
に導いて背圧として負荷させることで、その背圧と静止
密封環の前部に負荷される機内圧とバランスさせるこ
とが可能であり、これによって、機外にバランス配管を
設けなくても、シール隙間を一定の大きさに安定よく
させることができる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の1実施例の縦断面図であ
り、前記図2および図3と同一もしくは相当部分には、
同一符号を付して詳しい説明は省略する。図1におい
て、静止密封環4には、その前部における外周縁部か
、該静止密封環4の背部にケーシング1およびOリン
グ6A,6B,6Cにより気密保持されて形成されてい
回り止めピン7の嵌合孔4aに通じる1つの貫通孔2
0が形成されている。
【0009】このような構成であれば、簡単な孔あけ加
工によって1つの貫通孔20を形成することのみで、機
内Iの流体圧力を貫通孔20から静止密封環4の背部に
導いて、静止密封環4に背圧として負荷させることがで
きる。これにより、静止密封環4の前部に負荷される機
内圧とのバランスが保たれ、シール隙間を一定の大きさ
に保持することができるので、機外にバランス配管を設
たり、多くの孔あけ加工を必要としていた従来の非接触
式軸封装置と比較して、構造の簡略化と加工の容易化を
実現することができる。
【0010】なお、前記実施例では、1つの貫通孔20
を静止密封環4の前部における外周縁部から気密保持さ
れた回り止めピン7の嵌合孔4aに通じるように形成し
て説明しているが、本発明は、前記実施例にのみ限定さ
れるものではなく、複数の回り止めピン7が使用される
場合には、それぞれの回り止めピン7の嵌合孔に通じる
複数の貫通孔20を形成してもよい。また、回り止めピ
ン7の嵌合孔4aを除く部位に、1つもしくは複数の貫
通孔20を形成した構成としてもよい。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、静止密
封環に貫通孔を形成するだけで、その貫通孔を通して、
機内圧を気密保持された静止密封環の背部に導いて背圧
として負荷させ、静止密封環の前部に負荷される機内
圧とバランスさせることができるので、機外にバランス
配管を設ることや、煩わしい多くの孔あけ加工など
施す必要がなくなり、構造の簡略化および加工の容易化
を実現しつつ、機内圧の有効利用によってシール面間の
隙間を一定の大きさに保持し、所定の軸封機能を確実に
達成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す縦断面図である。
【図2】従来例の縦断面図である。
【図3】従来例の正面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 回転軸 3 回転密封環 3A 回転密封環のシール面 4 静止密封環 4A 静止密封環のシール面6A,6B,6C Oリング 8 弾性部材(スプリング) 9 気溝 14 シールガス供給配管 20 貫通孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングを貫通した回転軸と前記ケー
    シングとの間に軸方向の移動のみを可能に配設された静
    止密封環と、前記回転軸に同時回転可能に嵌装された回
    転密封環と、前記静止密封環を回転密封環側に弾性的に
    付勢して、静止密封環のシール面を回転密封環のシール
    面に当接させる弾性部材とを有し、前記静止密封環のシ
    ール面に周方向等間隔に配置して複数の給気溝が形
    され、これらの給気溝に機外からシールガスを供給する
    ように構成した非接触式軸封装置において、前記静止密
    封環に機内圧をケーシングおよびOリングにより気密
    保持された静止密封環の背部に導いて背圧として負荷さ
    せる貫通孔が形成されていることを特徴とする非接触式
    軸封装置。
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JP3192152B2 (ja) * 1997-11-21 2001-07-23 日本ピラー工業株式会社 静圧形ノンコクタクトガスシール
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JPH0131812Y2 (ja) * 1986-04-22 1989-09-29

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