JPH0792079A - ハニカムパネルの検査方法 - Google Patents

ハニカムパネルの検査方法

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JPH0792079A
JPH0792079A JP23640593A JP23640593A JPH0792079A JP H0792079 A JPH0792079 A JP H0792079A JP 23640593 A JP23640593 A JP 23640593A JP 23640593 A JP23640593 A JP 23640593A JP H0792079 A JPH0792079 A JP H0792079A
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JP
Japan
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honeycomb
honeycomb panel
panel
core
inspecting
Prior art date
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Pending
Application number
JP23640593A
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English (en)
Inventor
Haruo Kato
春生 加藤
Atsushi Takigawa
淳 瀧川
Masao Kageyama
政夫 影山
Kazuo Furugane
和郎 古金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Publication of JPH0792079A publication Critical patent/JPH0792079A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハニカムパネルの接合部の健全性を容易に且
つ迅速に検査することができるハニカムパネルの検査方
法を提供する。 【構成】 ハニカムコア2を1対の側板1により挟む形
状を有するハニカムパネルの検査方法において、ハニカ
ムコア2のコア材3に通気孔4を設けておき、ハニカム
パネルの端部を当材5により閉止し、ハニカムパネル内
に所定の圧力を印加して側板1の変形の有無を観察す
る。これにより、ハニカムパネルの接合状態を検査する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、車両及び船舶等の
構造用板として広く使用されているハニカムパネルの検
査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハニカムパネルは、軽くて強いという特
長があり、建築、車両及び船舶等の分野で広く利用され
ている。図5はこのハニカムパネルの構造を示す一部破
断斜視図である。このハニカムパネルは、1対の側板1
の間に、ハニカムコア2が挟まれた形状を有し、このハ
ニカムコア2は、120゜の角度をなして屈曲する波状
のコア部材3を面対象となるように重ね合わせて構成さ
れている。これらのコア部材3同士及びコア部材3と側
板1とは、接着剤により又はろう付により接合されて組
み立てられている。
【0003】しかしながら、図5に示すように、このハ
ニカムパネルは、接合部分が極めて多く、このため、こ
の接合部の全てを完全な状態で接合することは容易では
なく、不完全な接合部分が生じることがある。
【0004】このため、ハニカムパネルの組立後に、こ
れを検査する必要がある。従来、ハニカムパネルの検査
方法としては、パネル表面を叩いたときの打音の差によ
り欠陥部を検査するか、超音波により検査するか(NDT
INTERNATIONAL Vol.24 No.11991 P.29)、渦電流を利用
して検査する方法(特開平60−64249)が提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、打音の
差により欠陥を検査する方法は、打音の差が明瞭に得ら
れないことから、正確な検査をすることができないとい
う難点がある。また、超音波及び渦電流により検査する
方法は、パネル材質が金属である場合に制限される。ま
た、パネルが大きい場合には、検査に長時間がかかると
いう欠点がある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ハニカムパネルの接合部の健全性を容易に
且つ迅速に検査することができるハニカムパネルの検査
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るハニカムパ
ネルの検査方法は、ハニカムコアを1対の側板により挟
む形状を有するハニカムパネルの検査方法において、前
記ハニカムコアに通気孔を設けておき、ハニカムパネル
の端部を当材により閉止し、ハニカムパネル内に所定の
圧力を印加して前記側板の変形の有無を観察することに
より接合状態を検査することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、ハニカムコアに通気孔を設
けておき、ハニカムパネルの組立後に端部を当材により
閉止して空気が外部に漏れないようにした後、内部に高
圧空気を送り込む。そうすると、高圧空気は前記通気孔
を介してハニカムコアにより仕切られた各部屋に侵入し
ていき、接合欠陥が生じている部分で、内部圧力により
側板が膨らむ。これにより、欠陥の有無及び欠陥部分を
判定することができる。本発明によれば、当材を設置し
た後、高圧空気を内部に送り込むだけで欠陥の有無及び
欠陥位置を判定することができ、検査が容易である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。図1乃至4は本発明の実
施例方法を示す図である。これらの図において、図1に
示すように、コア材3は120゜の角度で波状に屈曲
し、各コア材3を面対象の位置に重ね合わせてハニカム
コア2が構成されている。そして、このハニカムコア2
を1対の側板1により挟んでハニカムパネルが構成され
ている。ハニカムコア2及び側板1は接着剤、ろう付及
び溶接などにより相互に接合されている。
【0010】この場合に、ハニカムコア2のコア材3に
は通気孔4が多数設けられている。この通気孔4は、例
えば、コア材3により仕切られる各部屋に面する6個の
壁に夫々1個設けられている。この通気孔4の径はパネ
ルの全面に圧力が均一にかかるのに必要な時間が短くな
るように設定する。このためには、通気孔4の径は1m
2以上であることが好ましい。
【0011】次に、このハニカムパネルの端部を、図2
及び図3に示すように、当材5により閉止する。図2は
この状態を示す斜視図、図3はその3ー3線による断面
図である。当材5は断面がコ字形をなし、組立後のハニ
カムパネルの端部に当材5をあてがい、接着、溶接又は
ろう付け等の方法で当材5をハニカムパネルの端部に接
合する。ハニカムパネルが長方形の場合は、その長辺及
び短辺に合う長さの当材5がその4辺の端部に夫々あて
がわれるが、その中の1つの当材5には、口金6が取り
付けられている。この口金6は円筒状をなし、この口金
6を介して、当材5に囲まれたハニカムパネル内に圧縮
空気を送り込むことができるようになっている。
【0012】次いで、口金6を介して、高圧空気をハニ
カムパネル内に徐々に送り込む。そうすると、ハニカム
パネル内の圧力が上昇し、図4に示すように、接合不良
がある部分で、側板1が膨れてくる。即ち、ハニカムコ
ア2と側板1とが健全に接合されていないと、その部分
で側板1は内圧に耐えることができず、膨れてしまい、
永久変形が生じる。接合部が健全である場合は、接合不
良がある場合に比してより高い圧力まで耐えることがで
き、接合不良がある場合に永久変形が生じる圧力を超え
て高い圧力まで永久変形が生じることはない。これによ
り、接合不良の有無及び接合不良の個所を判定すること
ができる。
【0013】接合部が健全である場合に、側板1に膨ら
みが生じる圧力(耐圧許容圧力)は、側板1の強度、ハ
ニカムコア2の寸法及び接合剤の強度等により異なる。
このため、接合部の検査のために、当材5により閉止し
たハニカムパネルに送り込む空気の圧力は、その健全な
ハニカムパネルに固有の耐圧許容圧力より若干低い圧力
である。この各ハニカムパネルに固有の耐圧許容圧力よ
り低い圧力を負荷することにより、接合部を検査する。
【0014】次に、本実施例方法によりハニカムパネル
の接合部の検査試験を実施した結果について説明する。
この耐圧試験の実施条件は以下の通りである。
【0015】ハニカムパネルの材質:アルミニウム 側板:A3003−0、厚さ:0.6mm コア:A3003−0、厚さ:0.2mm セル:6角形の1辺の長さが16mm、高さが20mm 接着剤:エポキシ系接着剤 パネルの大きさ:500×1000mm。
【0016】このハニカムパネルの健全な部分の耐圧許
容圧力は0.8kg/cm2以上であることがわかって
いるので、本実施例では、パネルに0.5kg/cm2
の圧力を負荷して耐圧試験を実施した。試験したハニカ
ムパネルの個数は5個である。その結果を下記表1に示
す。また、圧力負荷試験の後、各パネルを破壊して、側
板とコアとの間の接合状態を調査し、欠陥部の面積を求
めた。その結果を表1に併せて示す。
【0017】
【表1】
【0018】この表1から明らかなように、膨れが存在
しないNo.5のパネルは欠陥部が全く存在しなかっ
た。また、膨れが生じたものは、いずれも欠陥を含んで
いた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
当材を設けた後、パネル内部に高圧空気を送り込むだけ
で、パネルの接合部の検査をすることができ、極めて容
易に且つ迅速にパネルの接合部を検査することができ
る。これにより、接合不良が検出されたハニカムパネル
は、これを廃棄することにより、強度上、信頼性が高い
ハニカムパネルのみを構造材として使用することがで
き、ハニカムパネルを使用する構造物の強度の信頼性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例方法を示す斜視図である。
【図2】同じく本実施例方法を示す斜視図である。
【図3】図2の3−3線による断面図である。
【図4】本実施例方法を示す斜視図である。
【図5】従来製造されているハニカムパネルを示す斜視
図である。
【符号の説明】
1;側板 2;ハニカムコア 3;コア部材 4;通気孔 5;当材 6;口金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古金 和郎 神奈川県藤沢市宮前字裏河内100番1 株 式会社神戸製鋼所藤沢事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカムコアを1対の側板により挟む形
    状を有するハニカムパネルの検査方法において、前記ハ
    ニカムコアに通気孔を設けておき、ハニカムパネルの端
    部を当材により閉止し、ハニカムパネル内に所定の圧力
    を印加して前記側板の変形の有無を観察することにより
    接合状態を検査することを特徴とするハニカムパネルの
    検査方法。
JP23640593A 1993-09-22 1993-09-22 ハニカムパネルの検査方法 Pending JPH0792079A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23640593A JPH0792079A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 ハニカムパネルの検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23640593A JPH0792079A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 ハニカムパネルの検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0792079A true JPH0792079A (ja) 1995-04-07

Family

ID=17000272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23640593A Pending JPH0792079A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 ハニカムパネルの検査方法

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JP (1) JPH0792079A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7163456B2 (en) 2003-04-10 2007-01-16 Denso Corporation Vehicle air conditioner

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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