JPH0791962B2 - 高効率空気モーター - Google Patents

高効率空気モーター

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JPH0791962B2
JPH0791962B2 JP4219602A JP21960292A JPH0791962B2 JP H0791962 B2 JPH0791962 B2 JP H0791962B2 JP 4219602 A JP4219602 A JP 4219602A JP 21960292 A JP21960292 A JP 21960292A JP H0791962 B2 JPH0791962 B2 JP H0791962B2
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JP
Japan
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rotor
drive
exhaust
vent
bearing
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エイ アブドゥル マイケル
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JAABISU PURODAKUTSU CORP
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/18Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22BSLAUGHTERING
    • A22B5/00Accessories for use during or after slaughtering
    • A22B5/16Skinning instruments or knives
    • A22B5/163Skinning knives with disc-shaped blades
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C13/00Adaptations of machines or engines for special use; Combinations of engines with devices driven thereby
    • F01C13/02Adaptations of machines or engines for special use; Combinations of engines with devices driven thereby for driving hand-held tools or the like

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  • Hydraulic Motors (AREA)
  • Food-Manufacturing Devices (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Percussive Tools And Related Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屠殺された動物から皮を
剥ぐための動力式皮剥ぎナイフに用いられる空気モータ
ーに関する。より具体的には、本発明は一対の切断ディ
スクを対向して切断往復運動させるための圧縮空気で動
かされるモーターに関する。
【0002】
【従来の技術】一対の切断ディスクを用いた動力式皮剥
ぎナイフは当該技術において知られている。近頃の皮剥
ぎナイフは一対の隣接した切断ディスクを備え、各切断
ディスクはその周縁に複数の切断歯を有する。ディスク
は工具のハンドルに装着された空気モーターにより作動
される偏心駆動機構に結合された一対のプッシュロッド
によって相互に対向した切断往復運動で駆動される。
【0003】このような構造の動力式皮剥ぎナイフはア
メリカ特許第4,368,560号および第3,435,5
22号で述べられている。同様な構造のものがアメリカ
特許第2,751,680号に示されている。
【0004】これらのナイフが使用される環境および達
成すべき機能のために、歯車機構および駆動機構は、
埃、血、グリース、毛、などでしばしば汚されることと
なり、定期的に洗浄する必要がある。
【0005】この種の最近の工具は駆動機構と切断機構
の間の密封が不完全であり、駆動機構の歯車とプッシュ
ロッドが頻繁に汚されていた。この工具はまた洗浄のた
めに開けるのが難しく、開けても、駆動機構を完全に洗
浄するのが容易でなく、駆動機構をその場で洗浄するこ
とが困難であった。これに続いた構造では洗浄のために
分解するのが幾分容易となったが、依然として切断機構
と駆動機構の間の密封が不十分であった。
【0006】アメリカ特許第4,368,560号に示さ
れるようなより最新のナイフは、駆動機構を切断ディス
クから分離する遮蔽板を備えて構成されている。更に、
定期的にその場で洗浄するために着脱自在なカバーが駆
動機構への入口を得るように設けられている。これらの
変更は汚れを非常に減少させうる。しかしながら、遮蔽
板の考えは、カッターと歯車の間の密封を改善する一
方、ハウジングからモーターを完全に取り外さなければ
駆動機構の取外しを不可能にしてしまう。このような取
り外しは定期的な補修や完全な洗浄を阻害することにな
る特殊工具が必要である。
【0007】更に、この工具の構成は、ハウジングから
モーターを取り外すためにユニットを分解する度毎に工
具内部の圧力通路に摩耗を生じ、圧縮空気の効率ロスを
引き起こすこととなる。
【0008】更に従来技術における欠点は切断ディスク
を駆動機構から分離する遮蔽板がハンドルと一体な部品
として構成されていることである。遮蔽板は切断ディス
クの一つと接触する軸受け面としても作用するため、過
早に摩耗することのないように十分に硬質であることが
必要である。遮蔽板は典型的にハンドルに用いられる軽
量なアルミニウムで作成するよりもむしろ鋼で作成する
のが好ましい。しかしながら、一体化構造の考えでは軸
受け面もハンドルと同じ材料で作成され、かくして必要
な耐摩耗性を付与するために硬化処理を行わねばならな
かった。
【0009】従来技術における別の欠点は、使用中にお
ける高いノイズレベルおよび振動を発生することであ
る。従来技術におけるまた別の欠点は、しばしば主駆動
軸受けが機能しなくなってハウジングを破壊してしま
い、工具のハウジングと主駆動軸受けを共に交換しなけ
ればならないことである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
はモーターが圧縮空気の高効率で作動しそしてモーター
の取り外しや工具の分解によって工具のその後の性能が
下がることのない空気モーターを提供することにある。
【0011】本発明の更に別の目的は洗浄や修理のため
に手で容易に分解できるモーターを用い、従来技術にお
けるよりも低騒音および低振動の空気モーターを提供す
ることにある。
【0012】本発明の更に別の目的は主駆動軸受けの機
能停止により損傷されたときに交換できる着脱自在な主
駆動軸受け装着部材を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的お
よび後述から明らかとなる目的に合致して、本発明のモ
ーターは、圧縮空気で駆動されそして駆動チャンバと、
圧縮空気を駆動チャンバ内に入れるための少なくとも1
つの駆動ベントと、圧縮空気を駆動チャンバの外に指向
するための少なくとも1つの排気ベントとを有するケー
シングと圧力マニホールドとにより構成される。圧力通
路がケーシング内に形成され、その一端で駆動ベントと
そして他端で圧力マニホールドと結合される。
【0014】ケーシングには複数の排気ベントを相互に
関して部分的に重なり合って互い違いに並ばせて設けら
れるのが好ましい。
【0015】また別の改良において、プッシュロッドは
軽量な中空の駆動ピンによって切断ディスクに結合され
る。
【0016】更に別の改良がモーターの構造について行
われており、モーターの主ローターと、ローター軸受け
の内レースの間にすべりばめ(slip fit)を設けており、
またローター軸受けの内軸受けレースとローター回転軸
の間の空転を防止するための手段が、好ましくはロータ
ー軸受けの内レースとローター回転軸に共に接触した弾
性材料のリングで構成されて設けられる。
【0017】
【作用】本発明のモーターは、圧力通路を完全にケーシ
ング内に配置して、ハンドルの内側壁を駆動ベントへ導
く圧縮空気システムの一部として用いていないことによ
り、モーターおよびケーシングはモーターの圧縮空気の
効率に影響を及ぼす摩耗を生じることなしに繰り返し取
り外すことを可能にする。
【0018】部分的に重なり合って互い違いに並んだ排
気ベントは、その排気サイクルの最初に始まる各排気ベ
ントとして発生されるノイズが時間的に拡散され、それ
により工具により発生される騒音を減少する。
【0019】軽量な中空の駆動ピンを用いることによっ
て、往復運動する部分と共作動される重量を軽減し、そ
れにより工具の振動を減少する。
【0020】その他の改良は好適な実施例の説明に関連
して説明される。
【0021】
【実施例】本発明をより完全に理解するために、添付の
図面と共に以下説明する。
【0022】図1を参照すると、本発明による動力式皮
剥ぎナイフが分解状態で示されている。本皮剥ぎナイフ
はハンドル部分12および第1切断刃カバー14を備え
た本体10から構成される。
【0023】構成部品24から40により構成される駆
動機構が本体10内に装着される。駆動機構は主駆動軸
受け22と副駆動軸受け42との間に装着される。主駆
動軸受け22は、4つの固定具20によりハウジングに
取り付けられた着脱自在な軸受け装着部材18に保持さ
れる。図面において反復を省略するために、ねじやボル
トのような複数の固定具が使用される場合はいつも1つ
のみが示されている。従って、4つの固定具20のうち
の1つのみが図示されている。
【0024】動力式皮剥ぎナイフにおける共通の故障は
軸受けに入った汚染物中の酸による主軸受けの劣化であ
る。このような故障が起こると、主駆動軸受け22は焼
付きを生じ、軸受け装着部材を損傷する回転を始める。
本発明の構造は、損傷されたときに、従来必要であった
高価な本体10の交換を必要とせずに、容易に交換でき
る着脱自在な軸受け装着部材18で構成される。
【0025】更に、軸受け装着部材18のための着脱自
在な構造は本体10よりもより好適な材料で作成するの
を可能にする。好ましくは本体10を作成するアルミニ
ウムよりも強く耐摩耗性のある鋼で作成される。
【0026】偏心回転軸36は主軸受け22と副軸受け
42の間で回転し、そして主駆動歯車40により駆動さ
れる。偏心回転軸の両端は駆動軸受け22,42を通る
中心線と整合される。しかしながら、偏心回転軸のプッ
シュロッド26,28に結合される部分はこの中心線か
らズレて偏心器を形成し、そして偏心回転軸が回転した
ときにプッシュロッドを往復運動させる。
【0027】プッシュロッド26,28は、ブシュ24,
32および34により回転軸36の偏心部分の適所に保
持される。工具を組み立てるときに手の届くグリースカ
ップ(grease fitting)38が駆動機構をいつでも潤滑す
る。
【0028】プッシュロッド28はそれぞれの中空の駆
動ピン30を介して切断ディスク52に結合される。駆
動ピンは切断ディスク52のそれぞれの駆動開孔に係合
しそして非駆動側のディスク54の間隙スロットを通っ
て突出する。プッシュロッド28は、各ディスクがそれ
ぞれのプッシュロッドと駆動ピンにより駆動されるよう
に、同様な手段で切断ディスク54に結合される。しか
しながら、プッシュロッドは切断ディスク52,54の
異なった象限に結合される。
【0029】結果として、偏心回転軸36が回転すると
き、切断ディスクは、プッシュロッドが実質的に同じ方
向へ駆動されるにもかかわらず、対向した方向へ駆動さ
れる。プッシュロッド26,28が外方向へ移動すると
き、切断ディスク52は時計方向(図1の図の方向から
見て)へ回動し、一方、切断ディスク54は反時計方向
へ回動する。プッシュロッドが逆向きとなるとき、切断
ディスクもまたそれぞれの回動方向を逆向きにする。こ
れらの対向した往復運動は、偏心回転軸が回動するとき
に1分間に数千回繰り返され、切断ディスク52,54
の周縁の切断刃に鋏み様の運動を行わせて切断が行われ
る。
【0030】工具が駆動されると駆動ピン30が急速に
振幅運動し、工具に対応した振動を生じる。振動の大き
さは振幅運動する構成部品の不均衡な質量に直接影響さ
れる。駆動ピン30は不均衡な質量の最も大きな割合を
呈するので、本実施例においてそれらは最大の強度を備
えて最小の重量となるように中空であり、それにより振
動および作業者の疲労を軽減する。
【0031】組み立てられた駆動機構は本体10内に装
着されそして2本のねじ49(1本のみが示されてい
る)を介して本体に取り付けられた駆動機構カバー46
により覆われる。
【0032】駆動機構カバー46は駆動機構カバー部分
47と遮蔽板部分48とから構成される。これらの2つ
の部分は駆動機構を本体10内に実質的に密封する。切
断ディスク52,54は遮蔽板の一側に、その平坦部分
と接触して配置され、そして駆動機構は遮蔽板48の他
側で汚染物から防護される。図2に最も良く示されてい
るように、プッシュロッドは遮蔽板の平坦な水平部分の
下側に配置され、そして歯車組立体はその直立壁部分4
8'の後ろに配置される。
【0033】主駆動歯車40は内方に向かった歯を有し
そして図1のハンドル12の右側に示されるピニオン歯
車70を介してモーターにより駆動される。駆動歯車4
0は駆動機構カバー46のピニオン歯車70と同じ側に
装着されるので、全てのエレメント22〜40を備えた
駆動機構全体は駆動機構カバー46を取り外すだけでハ
ウジングから取り出すことができる。
【0034】従来のハウジングの一体化部品として遮蔽
板を形成していたものでは駆動機構カバーのピニオン歯
車70と反対側に駆動歯車を装着していた。そのため、
モーターを取り外した後でさえもピニオン長が駆動機構
を取り外すのを妨害していた。
【0035】図1に示される構造の別の利点は着脱自在
な駆動機構カバーを遮蔽板部分48と共に単一部品とし
て一体に形成できることである。
【0036】遮蔽板48は汚染物の進入に対する遮蔽板
として作用するだけでなく、切断ディスク52のスベリ
に対する平坦な受け面としても作用する。この大きく平
坦な受け面は切断ディスクを安定させそして使用中にね
じれるのを防止する。従って、摩耗を最少にするため
に、遮蔽板はハウジングの残りの部分よりも硬い材料で
作成されるのが好ましい。遮蔽板をハウジングと一体に
する従来の構造ではハウジングと遮蔽板を同じ材料で作
成することが必要であった。その結果、尚早な摩耗を防
止するために遮蔽板の面を所要の硬さにする追加の処理
工程を必要としていた。
【0037】本発明において、駆動機構カバー部分47
と遮蔽板部分48とは共に鋼で作成されるのが好まし
い。更に、鋼は軸受け42を受けるための優れた材料を
形成し、そして軸受け42に焼付きを生じた場合、それ
による損傷は駆動機構カバーをアルミニウムで作成した
場合よりも軽減される。その損傷が甚だしい場合、駆動
機構カバーは容易に交換できる。
【0038】切断ディスク52,54は、切断刃スペー
サ50を遮蔽板48に固定するためのピン51により回
転を防止された切断刃スペーサ50の回りを回動する。
切断ディスクは切断ディスクと第2切断刃カバー60の
間に配設された波形ばね56により遮蔽板48の軸受け
面部分に押され、共に保持される。
【0039】切断ディスクと第2切断刃カバー60は切
断ディスクの中心を通る切断ディスク整合回転軸68に
よってハウジングと正確に整合して保持され、そして整
合回転軸の加工された外面は両切断刃カバーの受容開孔
の内部に接触する。切断ディスク整合回転軸68は固定
ねじ66およびワッシャ62によって所定位置に保持さ
れる。グリースカップ64が切断刃と切断刃スペーサの
組立体への潤滑を行うことができる。
【0040】従来構造において、整合回転軸の部分は固
定ねじ66に設けられていた。正確な整合は固定ねじ6
6のねじ山中心を整合回転軸68の中心線と整合するこ
とによって行われていた。ねじ山の許容範囲の誤差は正
確な整合を行うのを困難にしていた。
【0041】本発明の構造においては、整合回転軸68
は切断刃スペーサ50と同じく両切断刃カバーにも接触
する。従って、整合は整合回転軸68の外面と受容開孔
の内面との間の許容誤差で左右され、それはねじ山の許
容誤差よりも僅少であり、そして中心線から外れること
はほとんどない。固定ねじ66は整合回転軸68が緩む
のを防止するように作用するが、カバーを整合するよう
には作用しない。
【0042】従来技術についての別の改良は第2切断刃
カバー60に装着された内方支持留め58を用いている
ことである。この支持留めは切断ディスク52,54の
切欠き領域と遮蔽板の直立壁部分48'の間で遮蔽板4
8の平坦部分を支承する。この支持留め58は工具が何
かの際に落とされたり乱暴に扱われたときに第2切断刃
カバー60がゆがんだり曲がってしまうのを防止する。
このような乱雑な取扱いは、支持留めがない場合、往復
運動する切断刃カバー60を切断ディスクに接触させて
しまうことになる。
【0043】本発明は図1の右側に分解状態で示すよう
な空気モーターおよびマニホールドについての幾つかの
改良を組み込んでいる。空気モーターはローター回転軸
78に装着されたピニオン歯車70を駆動する。ロータ
ー回転軸78はローター軸受け72および94の間で回
転する。ローターベーン80がローター回転軸78の長
手方向スロットに取り付けられそして組立体全体がモー
ターケーシング84内の駆動チャンバ85で回転する。
【0044】駆動ベーン80は駆動チャンバ85の内面
に非常に接近して回転する。高圧縮空気が、本実施例に
おいてケーシング84の各端に配置された駆動ベント8
3を介して駆動チャンバに向けられる。ローターが回転
するとき、隣接するベーン間の圧縮空気はケーシングの
回りで、図2に最もよく示されるように、ケーシングに
スロットとして形成された排気ベント87へと流れる。
ベーンが各排気ベント上を横切るとき、ベーン後方の高
圧縮空気は破裂音を発生しながらベントを通って逃げ始
める。従来の多くの構造におけるように排気ベントが相
互に整列されている場合、各ベントからのノイズはその
他の各々のベントからのノイズにより増大される。
【0045】圧縮空気作動式工具を操作した者ならば知
っているように、工具を長時間用いる場合に作業騒音は
極めて受け入れ難いものである。従って、本発明では排
気ベントを互い違いにしそして部分的に重ならせてお
り、それにより第1排気ベントは第2排気ベントが排気
を始める前に排気を開始し、そして第2排気ベントは第
1排気ベントが駆動ベーンの通路に完全に現れる前に排
気を開始する。この方法で、各排気ベントで発生する最
初のノイズはその他の各ベントで発生されるノイズから
僅少異なった時間差をもって発生される。このことはノ
イズを時間的に拡散して、各ベーンの後で圧縮空気を排
気することにより生じる爆発的なノイズのエネルギーを
減衰し、より容認できる騒音にする。これに比べ、従来
構造では単一の排気ベントかまたはノイズを相互に増大
することになる1列状に整合された排気ベントを採用し
ている。いずれ場合も排気ノイズは最大となる。
【0046】この排気ベントを部分的に重ならせかつ互
い違いにすることにより、工具を6500回転/分で作
動させたときのノイズレベルが95DBAから88DB
Aに減衰されることが判明した。
【0047】ローター回転軸78は、正面板76、スペ
ーサ74、ローター軸受け72を通り、ピニオン歯車7
0に突出する。モーターケーシング84は、ローター7
8および駆動ベーン80上に滑動してローター軸受け7
2の外レースに接触する。ローター78の対向端は背面
板88(ピン90により適所に保持される)、カップス
プリング(cup spring)92を通り、後方のローター軸受
け94に突出する。
【0048】従来構造において、後方のローター軸受け
はローター回転軸にプレスばめされる。このことは特殊
工具を用いずにモーターを分解することを不可能にす
る。これに対し、本発明ではローターは後方のローター
軸受け94の内レースにすべりばめされ、留めリング9
6で所定位置に保持される。ローター78と軸受け94
の内レースの間のスベリを防止するために、O-リング
82のような弾性材料のリングが、ローター回転軸78
の外面と軸受け94の内レースの内面とに共に接触して
設けられる。O-リングはスベリを防止して回転軸と軸
受けとの間の尚早な摩耗を防止する一方、手で分解でき
るのに十分な摩擦力を提供する。O-リングはいずれの
タイプの空気シールとしても要求されていない。
【0049】従来の構造に対する別の改良としては駆動
ベント83へと圧縮空気を工具に指向する圧縮空気の通
路を密封することに関する。従来の構造では、ケーシン
グ84はハンドル12に緊密に取り付けられていた。ケ
ーシング84はほゞ長円形断面を有するように、一方向
での直径が他方向よりも大きくなっている。ケーシング
の長円形断面の外側はケーシングの周縁の2点でハンド
ル12の円形断面の内面と接触しそれにより2つのチャ
ンバがハンドルの内側に形成されていた。各チャンバは
ハンドル12の内面とケーシング84の外面とに半分づ
つ結合されていた。従来の構造において、これらのチャ
ンバの一方は高圧縮空気を駆動ベントへ供給するのに用
いられている。他方は排気ベントから排出される空気を
導くのに用いられている。
【0050】このような構造は新しい工具においては良
好に作動する。しかしながら、モーターをハンドルから
外すたびにハンドルの穴の内面とモーターケーシングの
外面が僅少摩耗する。入口チャンバと出口チャンバの間
のシールは次第に摩耗され、入口側の高圧縮空気がケー
シングの外部で排気側に直接漏れてしまっていた。
【0051】これに対して、本発明の構造では、入口の
高圧縮空気は面接合シール(face toface seal)で密封さ
れ、そしてハンドルの穴直径にもケーシングの外径にも
依存することのない封入された配管システム内に完全に
内在される。高圧縮空気は、慣用のバルブヘッド114
から空気ガイド110を介して、圧力マニホールド10
0内に、そして端板88を介して、ケーシング84内に
完全に形成された圧力通路86内に指向される。
【0052】圧力通路86はローターとベーンの組立体
に圧縮空気を供給する駆動ベント83に周知の手段で結
合される。圧縮空気がバルブヘッド114から駆動ベン
トまでの間の一構成要素から別のものへと通過する各接
合部では、構成要素は面接合シール、またはO-リング
シールされた円筒形結合で組み立てられる。圧力マニホ
ーロド100はO-リング102を介して空気ガイド1
10に密封される。空気ガイド110は係合リング10
6によりハンドル12に保持された係合フランジ104
を貫通する。
【0053】従って、圧縮空気の漏れは非常に小さく、
その結果、工具は従来構造におけるよりもより効率的に
作動しそしてより少ない空気量で作動する。従来の工具
と比較したとき、この効率の改善はより多くの工具を同
じ空気供給源で動かすことができる。あるいは、同じ数
の工具を使用する場合には各工具はより強い力を発生す
る。
【0054】従来技術で作成された工具は典型的に1平
方センチメートル当り62ニュートン(1平方インチ当
り90ポンド)の空気圧で作動され、そして1分間当り
0.62〜0.68立方メートル(1分間当り22〜24
立方フィート)の割合で空気を消費する。本発明による
工具は、同じ作動速度で同じトルクを発生するのに、2
4N/cm2(35psi)で作動しそしてたったの0.33〜
0.34m3/min(11.5〜12cfm)を消費するだけで
ある。
【0055】本発明はモーターの取付け構造において効
率の改善および摩耗の最少限化のための別の改良を含ん
でいる。このタイプのすべての構造において、モーター
組立体はハンドル12に滑動しそして駆動機構に対する
適切な位置にモーターを保持するための内方支持留めに
接触する。適当な相対的位置決めは、ピニオン歯車70
を介して主駆動歯車40に動力を効率よく伝達できるよ
うにするために重要である。
【0056】正確な位置を確実にかつ繰り返し得るため
に、本発明におけるモーターは、バルブヘッド114と
モーターの端部との間を押すばね部材108によって内
方支持留めに対して確実に保持される。従来構造ではモ
ーターはボルトにより適所に保持されており、モーター
の位置決めはボルトをどの程度締め付けるかによって左
右されていた。
【0057】慣用手段で、係合リング106はハンドル
12の一端の内方端縁の溝に適合し、そして係合フラン
ジ104がハンドルの端部から引き出されるのを防止す
る。ばね部材108はそのとき圧力マニホールド100
に挿着された空気ガイド110の回りに挿着され、そし
てO-リング112はバルブヘッド114の取付け直前
に適用される。2本の固定ねじ116(1本だけが示さ
れている)がバルブヘッド114を係合フランジ104
に対して緊密に引っ張って工具全体を好適な組立体に保
持する。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、圧力通路が完全にケー
シング内に配置されいることにより、ハンドルの内側壁
を駆動ベントへ導く圧縮空気システムの一部として用い
る必要がなく、それ故、モーターおよびケーシングは、
モーターの圧縮空気の効率に影響を及ぼす摩耗を生じる
恐れを考慮することなしに、繰り返し取り外すことがで
きる。
【0059】また、複数の排気ベントが相互に関して部
分的に重なり合って互い違いに並ぶように設けられてい
ることにより、その排気サイクルの最初に始まる各排気
ベントとして発生されるノイズが時間的に拡散されるこ
とになり、工具より発生される騒音を減少することがで
きる。
【0060】更に、軽量な中空の駆動ピンによってプッ
シュロッドを切断ディスクに結合していることにより、
工具の往復運動する部分の重量を軽減でき、それにより
工具の振動を減少することができることになり、作業効
率を高めることができる。
【0061】更に、主ローターとローター軸受けとの間
の結合をすべりばめにより行っていることにより、特殊
な工具を用いることなしに、手で簡単にモーターを分解
することができる。
【0062】かくして、前述の目的並びに上述から明ら
かとなった目的は効果的に達成されることが明らかとな
り、そして本発明の主旨および範囲から逸脱することな
しに上述した構成に変更を行うことができるので、上述
の説明および添付の図面に示された全ての事項は例示と
して解釈されるべきでありそして限定する意図ではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動力式皮剥ぎナイフの実施例の分解図
である。
【図2】図1の線II-IIで示す方向へ組み立てられた皮
剥ぎナイフの中心線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 本体 12 ハンドル部分 14 第1切断刃カバー 18 軸受け装着部材 22 主駆動軸受け 26,28 プッシュロッド 30 駆動ピン 36 偏心回転軸 40 主駆動歯車 42 副駆動軸受け 46 駆動機構カバー 47 駆動機構カバー部分 48 遮蔽板部分 50 切断刃スペーサ 52,54 切断ディスク 60 第2切断刃カバー 68 切断ディスク整合回転軸 70 ピニオン歯車 72,94 ローター軸受け 74 スペーサ 76 正面板 78 ローター回転軸 80 ローターベーン 82,102,112 O-リング 83 駆動ベント 84 モーターケーシング 85 駆動チャンバ 86 圧力通路 87 排気ベント 100 圧力マニホールド 104 係合フランジ 106 係合リング 108 ばね部材 110 空気ガイド 114 バルブヘッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力マニホールドと、 駆動チャンバと、内方駆動チャンバ内に加圧空気を指向
    するための少なくとも1つの駆動ベントと、駆動チャン
    バ外に加圧空気を指向するための少なくとも1つの排気
    ベントとを有するケーシングと、 ケーシング内に形成されそして一端を駆動ベントに結合
    されかつ他端を圧力マニホールドに結合される圧力通路
    と、 駆動チャンバ内に配置されかつ複数の駆動ベントを有す
    るローターとから構成されることを特徴とする手持ち型
    切断工具のハンドルに装着するように適合された空気モ
    ーター。
  2. 【請求項2】 ケーシングはローターのベーンが通過し
    て露出されるときにそれぞれ排気を始める複数の排気ベ
    ントを備え、排気ベントは第2の排気ベントが排気を始
    める前に第1の排気ベントが排気を始め、そして第1の
    排気ベントがベーンの通路に完全に露出する前に第2の
    排気ベントが排気を始めるように、相互に関して部分的
    に重なり合って互い違いに並んでいることを特徴とする
    低騒音性を有する請求項1記載の空気モーター。
  3. 【請求項3】 ローターはローター軸受けに装着された
    ローター回転軸により更に構成され、ローター回転軸は
    分解のために手で取り外すことのできるようにローター
    軸受けの内レース内に滑動自在に取り付けられ、そして
    スベリを防止するための手段がローター軸受けとロータ
    ー回転軸との間のスベリを防止するようにローター軸受
    けとローター回転軸に接触してローター回転軸に装着さ
    れることを特徴とする請求項1記載の空気モーター。
  4. 【請求項4】 スベリを防止するための手段はローター
    軸受けの内レースとローター回転軸に接触してローター
    回転軸に装着された弾性部材のリングから構成されるこ
    とを特徴とする請求項3記載の空気モーター。
  5. 【請求項5】 ローターは着脱自在な金属製リングに
    よりモーターと共に保持されて組み立てられることを特
    徴とする請求項4記載の空気モーター。
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