JPH079183A - エキシマレーザ加工装置 - Google Patents

エキシマレーザ加工装置

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JPH079183A
JPH079183A JP5177385A JP17738593A JPH079183A JP H079183 A JPH079183 A JP H079183A JP 5177385 A JP5177385 A JP 5177385A JP 17738593 A JP17738593 A JP 17738593A JP H079183 A JPH079183 A JP H079183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excimer laser
optical system
polymer material
total reflection
reflection mirror
Prior art date
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Pending
Application number
JP5177385A
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English (en)
Inventor
Shigeru Hashimoto
茂 橋本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH079183A publication Critical patent/JPH079183A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エキシマレーザ光の照射によって飛散した有
機高分子材料が光学系に付着することに起因する光学系
の光学特性の劣化を防止する。 【構成】 本発明のエキシマレーザ加工装置は、エキシ
マレーザ発振器1と、有機高分子材料からなる被加工物
10を支持して移動させるための移動ステージ11と、
エキシマレーザ光を導いてマスクホルダ8に支持された
マスク7を通して被加工物10に照射する光学系を備え
ている。光学系は、エキシマレーザ光の光路に沿って順
次配設された第1の全反射ミラー4a、第2の全反射ミ
ラー4b、インテグレーターレンズ5、第3の全反射ミ
ラー4c、照明系レンズ6および縮小投影レンズ9を備
え、前記移動ステージ11とともに、カバー2で覆われ
ており、カバー2の適宜部位にはオゾンを供給するため
のオゾン発生器3が連通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機高分子材料を加工
するためのエキシマレーザ加工装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、有機高分子材料を微細加工する手
段としてエキシマレーザ加工装置が使用されているが、
このエキシマレーザ加工装置は、エキシマレーザ光を発
生させるエキシマレーザ発振器、被加工物を支持して移
動させるための移動ステージ、前記レーザ発振器により
発生されたエキシマレーザ光を導いてマスクホルダーに
支持されたマスクを通して前記被加工物に照射するため
のミラーやレンズ等からなる光学系を備えたものであ
る。
【0003】エキシマレーザ加工装置によって有機高分
子材料を加工する場合、有機高分子材料表面に高強度の
紫外レーザ光であるエキシマレーザ光を照射すると、照
射部分が瞬間的に分解、飛散するアブレーションと呼ば
れる現象が起きる。このアブレーションは光化学的な現
象であって、YAGレーザやCO2 レーザのような赤外
レーザによる熱加工プロセスとは異なり、熱的影響が少
なくエッジの鋭い加工が可能となる。
【0004】加工に際しては、有機高分子材料の吸光係
数、レーザ波長、照射エネルギー密度等が加工精度を決
定する。
【0005】例えば、KrFエキシマレーザ(波長=2
48nm)を使用した場合、この波長に対する吸光係数
がきわめて低い一部の有機高分子材料を除き、1J/c
2程度の照射エネルギー密度で良好にエッチングされ
る。また、1パルス照射当たりのエッチング深さは、一
般にサブミクロンであるので、通常の加工では同一箇所
に複数のパルス照射を行うことによって所用の深さを得
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、飛散した有機高分子材料が、光学系を構
成するミラーやレンズ等に設けられた光学薄膜に付着
し、その光学特性が長波長側にシフトし、レンズにあっ
ては透過率、ミラーにあっては反射率が低下するという
問題点がある。
【0007】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、有機高分子材料からな
る被加工物を加工するエキシマレーザ加工装置におい
て、飛散した有機高分子材料が光学系に付着することに
起因する光学系の光学特性の劣化を防止することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のエキシマレーザ加工装置は、エキシマレー
ザ発振器と、有機高分子材料からなる被加工物を支持し
て移動させるための移動ステージと、前記エキシマレー
ザ発振器より出射されたエキシマレーザ光を前記被加工
物に照射するための光学系を備えたエキシマレーザ加工
装置において、前記光学系および前記移動ステージを覆
うカバーと、前記カバー内へオゾンを供給するためのオ
ゾン源を備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、エキシマレーザ発振器をKrFエキ
シマレーザ発振器とし、光学系が光学薄膜を設けたもの
であって、前記光学薄膜の中心波長がKrFエキシマレ
ーザ光の波長より短く成膜すると効果的である。
【0010】
【作用】本発明のエキシマレーザ加工装置によれば、光
学系および有機高分子材料からなる被加工物を支持して
移動させるための移動ステージを覆うカバー内に導入さ
れたオゾンによって、エキシマレーザ光の照射によって
飛散した有機高分子材料が光学系に付着することが防止
される。付着が防止される原因としては、エキシマレー
ザ光がオゾンに吸収されてオゾンが励起し、飛散した有
機高分子材料をCO2 、H2 O、N2 に分解するためと
推察される。
【0011】また、光学系に設けられた光学薄膜の中心
波長を、KrFエキシマレーザ光の波長(248nm)
より短く成膜することにより、例え微量の有機高分子材
料が光学系に付着しても、前記波長シフトによる光学特
性の劣化は発生しない。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基いて説明する。
【0013】図1は本発明のエキシマレーザ加工装置の
一実施例を示す説明図である。
【0014】本実施例のエキシマレーザ加工装置は、エ
キシマレーザ発振器1と、有機高分子材料からなる被加
工物10を支持して移動させるための移動ステージ11
と、エキシマレーザ発振器1から出射されたエキシマレ
ーザ光を導いてマスクホルダ8に支持されたマスク7を
通して被加工物10に照射する光学系と、エキシマレー
ザ発振器1、マスクホルダ8および移動ステージ11を
制御する制御用コンピュータ12を備えている。前記光
学系は、エキシマレーザ光の光路に沿ってエキシマレー
ザ発振器側から順次配設された第1の全反射ミラー4
a、第2の全反射ミラー4b、インテグレーターレンズ
5、第3の全反射ミラー4c、照明系レンズ6および縮
小投影レンズ9を備え、マスクホルダ8は、照明系レン
ズ6と縮小投影レンズ9の間に配設されており、第1の
全反射ミラー4a、第2の全反射ミラー4b、インテグ
レーターレンズ5、第3の全反射ミラー4c、照明系レ
ンズ6、マスク7を支持するマスクホルダ8、縮小投影
レンズ9、被加工物10を支持して移動させるための移
動ステージ11は、カバー2で覆われており、カバー2
の適宜部位にはカバー2内へオゾンを供給するためのオ
ゾン源であるオゾン発生器3が連通されている。
【0015】オゾン発生器3は、酸素を含む空気等の気
体を放電させたり、200nm以下の波長の強い紫外線
を照射する一般的なタイプのものでもよいが、オゾン濃
度は0.1%〜10%程度が適当である。
【0016】(実施例1)図1に示すエキシマレーザ加
工装置において、カバー内にオゾンを供給し、エキシマ
レーザ発振器としてKrFエキシマレーザ発振器を用い
て1×108 ショットの照射を行って、有機高分子材料
からなる被加工物としてポリイミドからなる被加工物の
穴あけ加工を行ったところ、光学系の劣化は発生しなか
った。
【0017】(比較例1)これに対し、比較のためにオ
ゾンを導入しないで実施例1と同様に穴あけ加工を行っ
たところ、5×107 ショットで光学系の光学特性がポ
リイミドの付着により長波長側へシフトし、このため、
ポリイミドからなる被加工物に達するエキシマレーザ光
の照射パワーの密度が低下して穴あけ加工ができなくな
った。
【0018】(実施例2)光学薄膜の中心波長をKrF
エキシマレーザの波長(248nm)より短く成膜した
光学系を用いた以外は上記実施例1と同様に穴あけ加工
を行ったところ、1×109 ショットの照射を行った後
も光学系の光学特性の劣化は発生しなかった。
【0019】上記実施例1および2では、エキシマレー
ザ発振器としてKrFエキシマレーザ発振器を用いた
が、他のArF,XeCl等のエキシマレーザ発振器を
用いることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載するような効果を奏する。
【0021】飛散した有機高分子材料が光学系に付着す
ることが防止され、光学系の光学特性の劣化が発生しな
い。
【0022】また、光学薄膜の中心波長をKrFエキシ
マレーザの波長(248nm)より短く成膜した光学系
を用いたものは、例え微量の有機高分子材料が付着して
も、波長シフトによる光学特性の劣化が発生しない。
【0023】その結果、有機高分子材料の高精度の加工
を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエキシマレーザ加工装置の一実施例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 エキシマレーザ発振器 2 カバー 3 オゾン発生器 4a 第1の全反射ミラー 4b 第2の全反射ミラー 4c 第3の全反射ミラー 5 インテグレーターレンズ 6 照明系レンズ 7 マスク 8 マスクホルダ 9 縮小投影レンズ 10 被加工物 11 移動ステージ 12 制御用コンピュータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エキシマレーザ発振器と、有機高分子材
    料からなる被加工物を支持して移動させるための移動ス
    テージと、前記エキシマレーザ発振器より出射されたエ
    キシマレーザ光を前記被加工物に照射するための光学系
    を備えたエキシマレーザ加工装置において、 前記光学系および前記移動ステージを覆うカバーと、前
    記カバー内へオゾンを供給するためのオゾン源を備えた
    ことを特徴とするエキシマレーザ加工装置。
  2. 【請求項2】 エキシマレーザ発振器が、KrFエキシ
    マレーザ発振器であることを特徴とする請求項1記載の
    エキシマレーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 光学系が光学薄膜を設けたものであっ
    て、前記光学薄膜の中心波長がKrFエキシマレーザ光
    の波長より短く成膜されたことを特徴とする請求項2記
    載のエキシマレーザ加工装置。
JP5177385A 1993-06-24 1993-06-24 エキシマレーザ加工装置 Pending JPH079183A (ja)

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JPH079183A true JPH079183A (ja) 1995-01-13

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07209569A (ja) * 1993-12-24 1995-08-11 Asm Lithography Bv レンズシステム
CN106735888A (zh) * 2016-12-07 2017-05-31 深圳市海目星激光科技有限公司 一种臭氧辅助切割装置及方法
JP2019202336A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 本田技研工業株式会社 光学部品の洗浄方法及び洗浄装置

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