JPH0791461B2 - 水性シリコーンエマルション及びその製造方法 - Google Patents

水性シリコーンエマルション及びその製造方法

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JPH0791461B2
JPH0791461B2 JP1201468A JP20146889A JPH0791461B2 JP H0791461 B2 JPH0791461 B2 JP H0791461B2 JP 1201468 A JP1201468 A JP 1201468A JP 20146889 A JP20146889 A JP 20146889A JP H0791461 B2 JPH0791461 B2 JP H0791461B2
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    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、シリカ充填材で強化されたシリコーンの水
性エラストマーに関する。
水の除去によって硬化してエラストマーになる水性シリ
コーンエマルションは、シリカ源として水中に分散され
たヒュームドシリカのアニオン性の安定な分散液を使用
することにより強化することができ、コロイドシリカで
強化してつくられた類似の組成物より高い物理的強度を
生じる組成物を与える。
本発明は、架橋性ポリジオルガノシロキサンの水性のア
ニオン性エマルション及び強化用シリカを含んでなる、
水の除去により硬化して強化エラストマーになるシリコ
ーンエマルションであって、シリカ源としてヒュームド
シリカのアニオン性の安定な水中分散液を使用すること
を特徴とする水性シリコーンエマルションに関する。
この架橋性ポリジオルガノシロキサンは、架橋性のヒド
ロキシル基を有し、且つ、7個未満の炭素原子を含む一
価の炭化水素基及び7個未満の炭素原子を含む2−(ペ
ルフルオロアルキル)エチル基のうちから選ばれた有機
基を有する。
アニオン性の安定化ヒュームドシリカの水中分散液は、
約5〜11の範囲のpHで市販されている。エマルション中
のヒュームドシリカの量は約10重量%から30重量%まで
変化する。一般に、エマルションの固形分が増加するに
つれて、シリカの粒径はより大きくなる。ヒュームドシ
リカの水中分散液は、商標「カブ−オー−スパース(Ca
b−O−Sperse)」としてカボットコーポレーション(C
abot Corporation)のカブ−オー−シル部門により提供
される。この分散液はアンモニアにより、及び水酸化カ
リウムにより安定化されると言われる。カブ−オー−ス
パース分散液中に使用されるカブ−オー−シルヒューム
ドシリカは、水素及び酸素の火炎中の四塩化ケイ素蒸気
の加水分解により製造された無定形の合成コロイドシリ
カである。シリカを製造するこの火炎加水分解法は、物
理的性質及び化学的性質の独特の組合せを特徴とする生
成物をもたらす。物理的性質には、大きい外表面積、低
密度及び一次粒子の三次元鎖状構造が含まれる。ヒュー
ムドシリカのこれらの性質は、本発明に使用されるシリ
カの水中分散液に保持される。分散液が架橋性ポリジオ
ルガノシロキサンのエマルションに添加される場合、7
より高いpHを有する水中に分散されたアニオン性の安定
化ヒュームドシリカを使用することが好ましい。シリカ
がポリジオルガノシロキサンオリゴマーの重合中に存在
する方法でヒュームドシリカ分散液を使用する場合、シ
リカ分散液のpHは7未満であることが好ましい。
上記のアニオン性の安定化ヒュームドシリカ分散液は、
米国特許第4,221,688号明細書(1980年9月9日発行)
に記載されているような水性のナトリウムイオン安定化
コロイドシリカとは異なる。そこに記載されたコロイド
シリカはヒュームコロイドシリカ及び沈降コロイドシリ
カを包含しており、好ましいコロイドシリカは水性媒体
中で利用できるコロイドシリカである。その発明者ら
は、水性媒体中のコロイドシリカは通常、ナトリウムイ
オン、アンモニアまたはアルミニウムイオンで安定化さ
れたものの如き安定化形態で利用できること、及び、ナ
トリウムイオンで安定化された水性コロイドシリカが彼
らの発明に特に有効であることを記載している。彼ら
は、水ガラス中に存在する少量のアルカリ金属以外の全
てを除去して重合ケイ酸として説明されるかもしれない
もののコロイド系を生成することにより一般に調製され
る水性シリカゾルについて言及している。このような生
成物を得、そしてそれを有効濃度に濃縮する一つの方法
は、ナルコ・ケミカル・カンパニィ(Nalco Chemical C
ompany)の米国再発行特許第25,252号明細書(1962年10
月9日に再発行)に記載されている。ナルコアグ(Nalc
oag)1115、即ち約750m2/gの表面積のシリカ粒子を有す
る15%固形分のコロイドシリカ分散液、ナルコアグ103
0、即ち約375m2/gの表面積のシリカ粒子を有する30%固
形分のコロイドシリカ分散液及びナルコアグ1050、即ち
約150m2/gの表面積のシリカ粒子を有する50%固形分の
コロイドシリカ分散液(全ての製品はナルコ・ケミカル
・カンパニィから供給される)の如き市販製品が利用で
きる。
種々の方法が、架橋性ポリジオルガノシロキサンエマル
ションを得るのに必要な成分及びヒュームドシリカのア
ニオン性の安定な水中分散液を組合わせて本発明の組成
物を生成するのに使用し得る。
水の除去によってエラストマーを生成する架橋性ポリジ
オルガノシロキサンの好ましい水性アニオン性エマルシ
ョンは、米国特許第4,221,688号明細書(1980年9月9
日発行)に従ってつくられるものであり、その特許明細
書は好適なエマルション及びその製造方法を示す。この
発明は、アニオン性界面活性剤及び水を用いて分子中に
約2個のケイ素結合ヒドロキシル基を含むヒドロキシル
化ポリジオルガノシロキサンを乳化し、コロイドシリカ
及び有機スズ化合物を添加し、そして結果として得られ
たエマルションのpHを9〜11.5の範囲内に調節すること
によりシリコーンエマルションを調製する。この方法が
米国特許第4,221,688号明細書の方法に教示されている
コロイドシリカの代りにヒュームドシリカのアニオン性
の安定な分散液を使用するように改良されると、その方
法は本発明の方法になる。ヒュームドシリカのアニオン
性の安定な分散液がシリカを供給するのに使用される場
合、水の除去により生成されるエラストマーは米国特許
第4,221,688号明細書の方法に必要とされるコロイドシ
リカが使用される場合よりも一層大きな引張強さを有す
る。
ポリジオルガノシロキサンの水性アニオン性エマルショ
ンは、米国特許第3,294,725号明細書(1966年12月27日
発行)の方法により生成でき、この特許明細書はオルガ
ノシロキサンを均質化し界面活性スルホン酸触媒を使用
して重合することを教示している。この操作は、架橋性
ポリジオルガノシロキサンの水性アニオン性エマルショ
ンを生成する。所望により、ポリマーの分子量は50,000
より大きくすることができる。このようなエマルション
が次式、すなわち、 RnSi(OR′)4-n (式中、nは0または1であり、R及びR′は水素また
は1〜6個の炭素原子を有する一価の炭化水素基であ
る)の架橋剤及びジアルキルスズジカルボキシレート触
媒を含む架橋系と組合される場合、得られる生成物は水
の除去によってエラストマーを与える。また、ヒューム
ドシリカのアニオン性の安定な水中分散液が含まれる場
合にも、結果として本発明の水性シリコーンエマルショ
ンが得られる。
ジアルキルスズジカルボキシレート触媒の例には、ジブ
チルスズジアセテート、ジブチルスズジラウレート及び
ジオクチルスズジラウレートが含まれる。
50,000より大きい分子量を有する架橋性ポリジオルガノ
シロキサンの上記の水性アニオン性エマルション100重
量部が水中にアニオン的に分散されたヒュームドシリカ
1〜40重量部並びに式RnSi(OR′)4-n(式中、nは0
または1であり、R及びR′は水素または1〜6個の炭
素原子を有する一価の炭化水素基である)の架橋剤0.2
〜2.0重量部及びジアルキルスズジカルボキシレート触
媒0.1〜2.0重量部と混合される場合、水の除去によって
硬化して強化エラストマーになる水性シリコーンエマル
ションが生じる。
分子量が50,000よりも大きいこの架橋性ポリジオルガノ
シロキサンは、架橋性基としてヒドロキシル基を有し、
且つ、7個未満の炭素原子を含む一価の炭化水素基及び
7個未満の炭素原子を含む2−(ペルフルオロアルキ
ル)エチル基のうちから選ばれた有機基を有する。
架橋性ポリジオルガノシロキサンのアニオン性エマルシ
ョンは、アニオン性の安定化ヒュームドシリカ分散後、
架橋剤及びジアルキルスズジカルボキシレート触媒と混
合して反応させることができる。生成物は水の除去によ
ってエラストマーを生成する。
別の有効な方法は、架橋性ポリジオルガノシロキサンの
アニオン性エマルションは、アニオン性の安定化ヒュー
ムドシリカ分散液及び触媒を混合し、ついで熟成し、続
いて架橋剤を添加する。更に別の方法は、架橋性ポリジ
オルガノシロキサンのアニオン性エマルション、架橋剤
及び架橋触媒を混合し、熟成し、ついでアニオン性の安
定化ヒュームドシリカ分散液を添加する。
また、組成物は、(A)(1)ヒドロキシルで末端をブ
ロックされたポリジオルガノシロキサンオリゴマー100
重量部、(2)水中にアニオン的に分散されたヒューム
ドシリカ1〜40重量部、(3)任意的に追加の水、及び
(4)界面活性剤を均質化し、ついで(B)pHを3未満
に調節するのに充分な酸を添加し、ついで(C)オリゴ
マーを所望の重合度に重合させ、ついで(D)pHを9よ
り大きく上昇させることにより重合を停止させ、そして
(E)(5)ジアルキルスズジカルボキシレート触媒0.
1〜2.0重量部を添加し、ついで(F)(6)式RnSi(O
R′)4-n(式中、nは0または1であり、R及びR′は
水素または1〜6個の炭素原子を有する一価の炭化水素
基である)の架橋剤0.2〜2.0重量部を混合して、水の除
去により硬化して強化エラストマーになる水性シリコー
ンエマルションを生成することを包含している方法によ
り充填材の存在下でポリジオルガノシロキサンを重合さ
せる方法により製造することもできる。
ポリジオルガノシロキサンオリゴマーの有機基は、1つ
の基当りに7個未満の炭素原子を含む一価の炭化水素基
及び1つの基当りに7個未満の炭素原子を含む2−(ペ
ルフルオロアルキル)エチル基でよい。オリゴマーは好
ましくは、少なくとも50%がメチル基である有機基を含
有する。界面活性剤は、安定なエマルションを形成しそ
してまたオリゴマーを重合させるように選ばれる。好ま
しい界面活性剤はアルキルスルフェートであり、好まし
いアルキルスルフェートはナトリウムラウリルスルフェ
ートである。
ナトリウムラウリルスルフェートを界面活性剤(4)と
して使用する場合、工程(B)の酸は希塩酸の如き希鉱
酸であることが好ましい。希塩酸はナトリウムラウリル
スルフェートと反応して水素ラウリルスルフェートを与
え、これはポリジオルガノシロキサンオリゴマーのため
の活性な重合触媒である。
また、(4)の界面活性剤はファインドリィ(Findle
y)及びウェイエンベルグ(Weyenberg)の米国特許第3,
294,725号明細書(1966年12月27日発行)に記載されて
いるような界面活性スルホン酸であってもよく、この特
許明細書はポリジオルガノシロキサンオリゴマーの乳化
重合に好適な界面活性剤及び重合触媒を示す。好ましい
ドデシルベンゼンスルホン酸の如き界面活性スルホン酸
が界面活性剤(4)として使用される場合、混合物のpH
は3未満であり、それ故この方法の工程(B)で必要と
されるような別の酸を添加することは最早必要ではな
い。
いずれの場合にも、オリゴマーはついで所望の重合度に
重合させられる。この重合は室温で時間をかけて行なわ
れ、1日または2日が高分子量ポリマーを生成するのに
一般に充分な時間である。
重合が所望の重合度に進行した後、重合はエマルション
のpHを9より大きく上昇させることにより停止される。
好ましい方法は、希薄な水性水酸化ナトリウムまたはジ
エチルアミンもしくは2−アミノ−2−メチル−1−プ
ロパノールの如き有機アミン化合物の添加である。好ま
しい方法は20%の水性ジエチルアミン溶液を使用する。
ついで、エマルションは触媒及び架橋剤の添加により触
媒用を受け且つ硬化性にされる。触媒はジアルキルスズ
ジカルボキシレートであり、ここでアルキル基はブチル
またはオクチルの如き基であり、カルボキシレートはア
セテート、ラウレートまたはオクトエートの如き基であ
る。好ましい触媒はジオクチルスズジラウレートであ
る。触媒の量は重要ではなく、オリゴマー100重量部当
り0.1重量部から2.0重量部まで様々にすることができ
る。好ましい量は約0.5部であり、これは約1日でエマ
ルション中に架橋ポリマーを生じさせる。ポリマーが架
橋されるのに必要とされる時間は触媒使用量及び選ばれ
る架橋剤により変化する。
架橋剤は、式RnSi(OR′)4-n(式中、nは0または1
であり、R及びR′は水素または1〜6個の炭素原子を
有する一価の炭化水素基である)の物質である。有効な
架橋剤には、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメ
トキシシラン、エチルオルトシリケート及びメチルオル
トシリケートが含まれ、好ましい架橋剤はビニルトリメ
トキシシランである。
上記の方法は、成分(2)中に存在する水がエマルショ
ンをつくるのに使用される水の一部または全部であり得
る点で一層高い固形分含有量のエマルションの製造を可
能にする。
上記の方法は、エマルションを生成するのに使用される
ヒュームドシリカがアニオン性の安定な分散液であるた
めに、水の除去により硬化して改良された物理的性質を
有するエラストマーになる改良されたエマルションを製
造する。このエマルションは被覆材料として有用であ
る。それは、付加的な分散ヒュームドシリカ、増量充填
材、顔料や、被覆物及びシーラントを生成するそのほか
のタイプのものにより更に改質し得る。
以下に掲げる例は例示の目的のためにのみ含まれるもの
であり、特許請求の範囲に適切に示される本発明を限定
するものと解すべきではない。全ての部数は重量部数で
ある。
例 1 約200,000の分子量を有するアニオン性の乳化重合され
たポリジメチルシロキサンのエマルション(約60重量%
の固形分及び約10のpHを有する)50gをフラスコに入
れ、カブ−オー−スパース(R)SC−2分散シリカ(pH
約8.8、シリカ表面積160m2/g、固形分18%)27.4gと混
合してポリマー100部当りのシリカを15部にした。攪拌
混合物にジオクチルスズジラウレートの50重量%固形分
のエマルション0.62g及びビニルトリメトキシシラン0.1
6gを添加した。ついで混合物を室温で48時間反応させ
た。この材料の試料をペトリ皿に注ぎ入れて乾燥させ
た。更に8日後に別の試料をペトリ皿に注ぎ入れそして
乾燥させた。混合してから4週間後に、乾燥試料を物理
的性質に関して測定し、下記の結果を得た。
例 2 ポリジメチルシロキサンエマルション、シリカエマルシ
ョン及びジオクチルスズジラウレートエマルションを混
合することにより、例1のようにして試料を調製した。
この混合物を室温で48時間熟成させた。ついでビニルト
リメトキシシラン0.16gを添加した。定期的に試料をペ
トリ皿に注ぎ入れ、そして下記の時間乾燥させた。混合
してから1ケ月後に、乾燥試料を物理的性質に関して測
定して下記の結果を得た。
同じ量コロイドシリカをエマルションに分散させること
により強化された類似のエマルションは、典型的に約1.
7MPaの引張強さ及び約400%の伸びを有する。
例 3 例1のポリジメチルシロキサンエマルションの600g分
を、ビニルトリメトキシシラン1.86g及び例1の触媒エ
マルション1.49gと混合し、ついでジエチルアミンを添
加して約9.8のpHに調節することにより架橋させた。つ
いでエマルションを密閉容器中に20日間貯蔵した。この
貯蔵期間後に、試料20gをバイアルに入れ、ついで下記
の表に示されるように水性の分散ヒュームドシリカの試
料を各バイアルに入れた。各エマルションがポリマー10
0部当り15部または20部のシリカを含むようにシリカ分
散液を添加した。各バイアルを10分間振とうして混合
し、ついで遠心分離して気泡を排除した。ついで各試料
をペトリ皿に注ぎ入れて周囲条件で空気乾燥させた。6
日間空気乾燥した後、フィルムを物理的性質に関して測
定し、下記の表に示される結果を得た。
例 4 ヒドロキシル基で末端をブロックされたポリジメチルシ
ロキサンオリゴマー(分子量約2600)200gをカブ−オー
−スパース(R)B(約200m2/gの表面積及び約5.3のpH
を有するシリカの15%固形分分散液)100g、脱イオン水
130g及びナトリウムラウリルスルフェート界面活性剤21
gと混合してポリマー100部当りのシリカを5部にしてポ
リジオルガノシロキサンを充填材の存在下で調製した。
この混合物を実験室用ホモジナイザーに三回通して安定
なエマルションを得ることによりその装置中で6000psi
(422kg/cm2)で均質化した。ドデシルベンゼンスルホ
ン酸を混合することによりエマルションのpHを1.5に下
げた。この混合物を室温で5日間重合させ、その後エマ
ルションをジエチルアミンで中和した。
ついで上記のエマルション26gを、17%の固形分を有す
るシリカ分散液7.94g及び例1の触媒0.279gと混合し
た。これはポリマー100部当り15部の全シリカ含量を与
えた。室温で3日後に、ビニルトリメトキシシラン0.13
5gを添加し、試料をペトリ皿に注ぎ入れて乾燥させた。
乾燥フィルムは3.48MPaの引張強さ及び890%の伸びを有
していた。
例 5 本発明で使用されるヒュームドシリカのアニオン性の安
定な水中分散液を使用してエマルションを調製し、また
コロイドシリカを使用して比較エマルションを調製し、
これらの二つの異なる組成物により生成された生成物の
差異を見た。
まず、約70重量%の固形分及び約10のpHを有するアニオ
ン的に安定化されたポリジメチルシロキサンエマルショ
ン(エマルション粒子は平均直径が0.6μm未満であ
り、そしてこのポリマーは240,000より大きい平均分子
量を有する)250gを計量してジャーに入れて、次のよう
にしてエマルションAを調製した。すなわち、このエマ
ルションのpHを2−アミノ−2−メチル−1−プロパノ
ール(AMP−95)の添加(攪拌しながら)により約11に
上昇させた。次に、ジオクチルスズジラウレートの50重
量%固形分のエマルション1.75gを添加し、エマルショ
ンを数分間攪拌した。次にカブ−オー−スパースSC−2
(水性の分散ヒュームドシリカ)145.8gを添加し、ジャ
ーを密閉し、混合物を数分間振とうし、そして攪拌しな
いで室温で3日間放置した。次に、ビニルトリメトキシ
シラン(VTM)0.88gを良く攪拌しながらエマルションに
添加した。ジャーに再びふたをし、混合物を攪拌しない
で室温で2日間放置した。この混合物約10gをバイアル
に入れ、軽く遠心分離して気泡を排除し、直径100mmの
ペトリ皿に注ぎ入れ、そして周囲条件で1週間乾燥させ
た。得られたフィルムの機械的性質を測定した。その結
果を表1に示す。エマルションAは、スズ触媒0.5部、V
TM0.5部及びSC−2シリカ15部(全て、ポリマー100部を
基準とする)を含んでいた。
SC−2シリカの代りにナルコ社の1050のコロイドシリカ
52.5gを使用した以外は同じ手順を使用してエマルショ
ンBをエマルションAと同時に調製した。また、エマル
ションBから得られたエラストマーフィルムの機械的性
質も、エマルションAから得られたフィルムの機械的性
質と同時に測定した。エマルションBは、スズ触媒0.5
部、VTM0.5部及び1050コロイドシリカ15部(全てポリマ
ー100部を基準とする)を含んでいた。
これらの結果の比較は、シリカ源としてヒュームドシリ
カのアニオン性の安定な水中分散液を使用することの優
れていることを明らかに示す。
例 6 例5のアニオン的に安定化されたポリジメチルシロキサ
ンエマルション250gを機械式攪拌機を備えた1パイント
(0.473)のジャーに入て、次のようにしてエマルシ
ョン1を調製した。すなわち、撹拌機を始動し、ビニル
トリメトキシシラン0.88gをエマルションに一滴ずつ添
加し、続いてジオクチルスズジラウレートの50%を固形
分エマルション1.75gを添加した。次に、2−アミノ−
2−メチル−1−プロパノール(AMP−95)3gの添加
(攪拌しながら)によりエマルションのpHを約11に上げ
た。次に、カブ−オー−スパースSC−2(水性の分散ヒ
ュームドシリカ)146gを攪拌しながらエマルションに注
ぎ入れた。攪拌を約5分間続け、その後ジャーを密閉
し、混合物を攪拌しないで室温で3日間放置した。この
エマルションは、ビニルトリメトキシシラン0.5pph、ス
ズ触媒0.5pph及びシリカ15pph(全てポリマーの重量を
基準とする)を含んでいた。
3日後に、ジャーを振とうして成分を混合し、30gをア
リコートをバイアルに注ぎ入れた。バイアルを軽く遠心
分離して気泡を排除し、そしてこの混合物約8gを直径10
0mmのペトリ皿に注ぎ入れて周囲条件下で乾燥させた。
5日後、得られたエラストマーフィルムの機械的性質を
測定した。結果を表2に示す。
水性の分散ヒュームドシリカに代えてヒュームドシリカ
を使用した以外はエマルション1と同様にしてエマルシ
ョン2を作った。シリカを添加する時点まではエマルシ
ョン1を調製したのと同じ手順を使用してエマルション
2を調製した。エマルション2に関しては、脱イオン水
120gをエマルションに攪拌しながら添加し、続いてカボ
ット(R)LM−7ヒュームドシリカ26.3gを添加した。
ヒュームドシリカがエマルション全体に分散できるよう
に、ヒュームドシリカは約1〜2分間隔で約2〜3gずつ
エマルションに添加した。シリカの最後の1/4を添加し
ようとする時には、混合物は濃厚ペーストのコンシステ
ンシーを有し、混合が困難になった。シリカの残部をエ
マルションに添加し適当に分散することができるように
するためには、脱イオン水を更に5g添加しなければなら
なかった。シリカの全てを添加した後、混合物を更に15
分攪拌し、ジャーにふたをし、そして混合物を攪拌しな
いで室温で3日間放置した。
エマルション1について使用した手順と同じ手順を使用
して、フィルムをエマルション2から流延しその機械的
性質を測定した。結果を表2に示す。
エマルション2は、ビニルトリメトキシシラン0.5pph、
スズ触媒0.5pph及びシリカ15pph(ポリマーの重量を基
準とする)を含んでいた。それはSC−2水性分散ヒュー
ムドシリカの代りにLM−7ヒュームドシリカを含んでい
た以外はエマルション1と同じであった。またはエマル
ション2はエマルション1よりも水をわずかに多く含ん
でいた。SC−2水性分散ヒュームドシリカは水中に分散
されたLM−7ヒュームドシリカであるので、エマルショ
ン1とエマルション2との間の唯一の有意な差異は、シ
リカが各混合物中に取入れられたやり方である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架橋性のヒドロキシル基を有し、且つ7個
    未満の炭素原子を含む一価の炭化水素基及び7個未満の
    炭素原子を含む2−(ペルフルオロアルキル)エチル基
    のうちから選ばれた有機基を有する架橋性ポリジオルガ
    ノシロキサンの水性のアニオン性エマルション及び強化
    用シリカを含んでなる、水の除去によって硬化して強化
    エラストマーになるシリコーンエマルションであって、
    シリカ源としてヒュームドシリカのアニオン性の安定な
    水中分散液を使用することを特徴とする水性シリコーン
    エマルション。
  2. 【請求項2】(A)架橋性のヒドロキシル基を有し、且
    つ7個未満の炭素原子を含む一価の炭化水素基及び7個
    未満の炭素原子を含む2−(ペルフルオロアルキル)エ
    チル基のうちから選ばれた有機基を有し、分子量が50,0
    00より大きい架橋性ポリジオルガノシロキサンの水性の
    アニオン性エマルション、 (B)ヒュームドシリカのアニオン性の安定な水中分散
    液、及び (C)次式の架橋剤、 RnSi(OR′)4-n (式中、nは0または1であり、R及びR′は水素また
    は1〜6個の炭素原子を有する一価の炭化水素基であ
    る)及びジアルキルスズジカルボキシレート触媒を含
    む、(A)のための架橋系 を含んでなる、水の除去により硬化して強化エラストマ
    ーになる水性シリコーンエマルション。
  3. 【請求項3】水の除去によって硬化して強化エラストマ
    ーになる水性シリコーンエマルションの製造方法であっ
    て、 (A)(1)ヒドロキシル基で末端をブロックされ、且
    つ7個未満の炭素原子を含む一価の炭化水素基及び7個
    未満の炭素原子を含む2−(ペルフルオロアルキル)エ
    チル基のうちから選ばれた有機基を有するポリジオルガ
    ノシロキサンオリゴマー100重量部、 (2)アニオン的に水に分散されたヒュームドシリカ1
    〜40重量部、 (3)任意的に追加の水、及び (4)界面活性剤、 を均質化する工程、ついで、 (B)pHを3未満に調節するのに充分な酸を添加する工
    程、ついで、 (C)上記オリゴマーを所望の重合度に重合させる工
    程、ついで、 (D)pHを9より高くすることにより重合を停止させる
    工程、そして、 (E)(5)0.1〜2.0重量部のジアルキルスズジカルボ
    キシレート触媒を添加する工程、ついで (F)(6)0.2〜2.0重量部の式RnSi(OR′)4-n(式
    中、nは0または1であり、R及びR′は水素または1
    〜6個の炭素原子を有する一価の炭化水素基である)の
    架橋剤を混合する工程、 を含んでなる、上記の製造方法。
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