JPH079143Y2 - カメラ用フォーカルプレーンシャッタ - Google Patents

カメラ用フォーカルプレーンシャッタ

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JPH079143Y2
JPH079143Y2 JP3786289U JP3786289U JPH079143Y2 JP H079143 Y2 JPH079143 Y2 JP H079143Y2 JP 3786289 U JP3786289 U JP 3786289U JP 3786289 U JP3786289 U JP 3786289U JP H079143 Y2 JPH079143 Y2 JP H079143Y2
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JP
Japan
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blade unit
shutter blade
partition plate
shutter
opening
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JP3786289U
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JPH02128138U (ja
Inventor
一郎 根本
卓仁 尾寅
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株式会社精工舎
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 開放シャッタ羽根ユニットと閉鎖シャッタ羽根ユニット
とでシャッタ開口を開閉するカメラ用フォーカルプレー
ンシャッタに関する。
〔従来の技術〕
カメラのシャッタとして、カメラに装填されたフィルム
の前に配設されたフォーカルプレーンシャッタがある。
フォーカルプレーンシャッタは、近年の軽量化およびコ
ンパクト化の要請に応えて複数のシャッタ羽根を重ね合
わせた開放シャッタ羽根ユニットと、同じく複数のシャ
ッタ羽根を重ね合わせた閉鎖シャッタ羽根ユニットとを
有している。シャッタ開口を覆う開放シャッタ羽根ユニ
ットがこのシャッタ開口を開放して、シャッタ速度に応
じて所定時間経過後に閉鎖シャッタ羽根ユニットがこの
シャッタ開口を閉鎖する。このようにして、開放シャッ
タ羽根ユニットと閉鎖シャッタ羽根ユニットとが協働す
ることにより露出を適正に行っている。
このようなフォーカルプレーンシャッタとして、例えば
第4図に示すようなものがある。同図において、装填さ
れたフィルムの前には開放シャッタ羽根ユニット101と
閉鎖シャッタ羽根ユニット102とが配設されている。初
期状態にあっては開放シャッタ羽根ユニット101は伸長
されてシャッタ開口を覆っており、閉鎖シャッタ羽根ユ
ニット102は収縮されてシャッタ開口の側方に位置して
いる。開放シャッタ羽根ユニット101と閉鎖シャッタ羽
根ユニット102とは基板103に形成された支軸103aに受板
104が取り付けられて形成されたシャッタ収納室105に収
納されている。開放シャッタ羽根ユニット101が第4図
中左方向へ移動して収縮した後、所定時間経過後に閉鎖
シャッタ羽根ユニット102は左方向へ移動して伸長す
る。
このような開放シャッタ羽根ユニット101と閉鎖シャッ
タ羽根ユニット102の伸縮作動をスムーズに行うため
に、この間には仕切板106が介装されている。仕切板106
は開放シャッタ羽根ユニット101と閉鎖シャッタ羽根ユ
ニット102に合わせて、基板103と受板104に対して斜め
に介装されている。ここで仕切板106には取付孔(図示
せず)が形成されており、この取付孔を支軸103aに嵌挿
し、また第5図に示すように支軸103aに環状のスペーサ
107を嵌挿して、このスペーサ107を介して仕切板106は
基板103と受板104とに斜めに保持されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のカメラ用フォーカルプ
レーンシャッタにあっては、仕切板106は支軸103aに嵌
挿されたスペーサ107を介して基板103と受板104に対し
て斜めに固定していたので、すなわち支軸103aに対して
仕切板106は斜めに位置していたので、仕切板106の取付
孔は支軸103aに対してスキマばめしなければならなかっ
た。
ところで開放シャッタ羽根ユニット101と閉鎖シャッタ
羽根ユニット102とは仕切板106と摺接している。このた
め、開放シャッタ羽根ユニット101と閉鎖シャッタ羽根
ユニット102の開閉作動の際に、仕切板106が支軸103aに
対して動いてしまい、前記開閉作動は不安定になってい
た。したがって、開放シャッタ羽根ユニット101と閉鎖
シャッタ羽根ユニット102との不安定な開閉作動によっ
て、露出が適正に行われなくなるという課題があった。
そこで、仕切板106の取付孔を支軸103aに対して中間ば
め(とまりばめ)にして中空円柱状のスペーサ107を介
して受板104によって押圧すると、今度は第6図に示す
ように仕切板106は緩かにSの字に曲折されることにな
る。ところが開放シャッタ羽根ユニット101と閉鎖シャ
ッタ羽根ユニット102は仕切板106に摺接するために、こ
の開閉作動は同様に不安定となって、露出が適正に行わ
れなくなるという課題があった。
〔課題を解決するための手段〕
このような課題を解決するために、本考案にあってはシ
ャッタ開口を開閉するための開放シャッタ羽根ユニット
および閉鎖シャッタ羽根ユニットと、この開放シャッタ
羽根ユニットおよび閉鎖シャッタ羽根ユニットの収納室
を形成する基板および受板と、前記開放シャッタ羽根ユ
ニットと閉鎖シャッタ羽根ユニットとの間に介装された
仕切板と、この仕切板を基板と受板とに斜めに保持する
ための保持部材とを備えたカメラ用フォーカルプレーン
シャッタにおいて、前記保持部材の前記仕切板と接する
面を、この仕切板の配設方向に合わせて傾斜して形成し
た構成とするものである。
〔作用〕
仕切板を、保持部材と接する傾斜面に挾んで取り付ける
と、この仕切板は基板と受板に対し斜めに配設されて保
持される。そこで、仕切板を基板と受板に対して強く押
圧して取り付けることができ、これらの間にガタは生じ
ない。このため、開放シャッタ羽根ユニットと閉鎖シャ
ッタ羽根ユニットの開閉作動の際に、仕切板が支軸に対
して動くことはなく、前記開閉作動は安定して行われ
る。
また、仕切板の取付孔と支軸とを中間ばめにして保持部
材を介して受板によって押圧しても、仕切板は従来例の
ように緩かにSの字に曲折されるようなことはない。こ
のため、仕切板に摺接する開放シャッタ羽根ユニットと
閉鎖シャッタ羽根ユニットの開閉作動は安定して行われ
る。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に基づいて説明する。第1図ないし
第3図は本考案に係るカメラ用フォーカルプレーンシャ
ッタの一実施例を示す図である。
第1図において、符号1はカメラに装填されたフィルム
面の前方に配設される基板であり、この基板1にはシャ
ッタ開口1aが形成されるとともに作動制御室2が形成さ
れており、作動制御室2には電磁石やレバー等の部材が
収納されている。基板1の上にはシャッタ開口1aを開放
するための開放シャッタ羽根ユニット3が載置され、こ
の開放シャッタ羽根ユニット3は複数のシャッタ羽根を
重ね合わせたものである。開放シャッタ羽根ユニット3
の上にはシャッタ開口4aが形成された仕切板4が載置さ
れ、この仕切板4の上には閉鎖シャッタ羽根ユニット5
が載置され、この閉鎖シャッタ羽根ユニット5は複数の
シャッタ羽根が重ね合わされている。閉鎖シャッタ羽根
ユニット5の上には、間隔羽根6を介してシャッタ開口
7aを有する受板7が載置されている。このようにして、
基板1には開放シャッタ羽根ユニット3、仕切板4、閉
鎖シャッタ羽根ユニット5、間隔羽根6が組み込まれて
受板7が基板1に取り付けられている。
すなわち、組み込まれた後には、第2図に示すように、
基板1と受板7とによってシャッタ羽根の収納室8が形
成されるが、この収納室8内に開放シャッタ羽根ユニッ
ト3および閉鎖シャッタ羽根ユニット5が収装されてい
ることになる。また、この開放シャッタ羽根ユニット3
と閉鎖シャッタ羽根ユニット5との間には仕切板4が介
装されていることになる。仕切板4の両端部には取付孔
4b,4cが形成され、この取付孔4b,4cは基板1の両端部に
一体形成された第1支軸9および第2支軸10に挿通され
ている。
第1支軸9の基板側には第3図に示すように第1ボス部
9aが一体形成され、この第1ボス部9aの頂面9bには仕切
板4が接しており、この頂面9bは傾斜して形成されてい
る。第2支軸10にも同様に第2ボス部10aが形成され、
この頂面10bも傾斜して形成されている。第1ボス部9a
は第2ボス部10aより高さが高く、これらの頂面9b,10c
に接する仕切板4は基板1に対して傾斜している。仕切
板4の上からは間隔羽根6を介してそれぞれ環状のスペ
ーサ(保持部材)11,12が第1、第2支軸9,10に嵌挿さ
れており、スペーサ11,12の仕切板4と接する下端面11
a,12aはボス部9a,10aに倣って傾斜して形成されてい
る。
スペーサ11,12の上からは受板7が接しており、第2支
軸10に対応する箇所にはボス部7bが形成されている。こ
のように、第1、第2支軸9,10に仕切板4の取付孔4b,4
cを嵌挿して、仕切板4を、第1、第2ボス部9a,10aの
頂面9b,10bに接合させると、この仕切板4は基板1と受
板7に対し斜めに配設されて保持される。そこで、仕切
板4の取付孔4b,4cと第1、第2支軸9,10とを中間ばめ
にすることができ、これらの間にガタは生じない。この
ため、開放シャッタ羽根ユニット3と閉鎖シャッタ羽根
ユニット5の開閉作動の際に、仕切板4が第1、第2支
軸9,10に対して動くことはない。
また、仕切板4の取付孔4b,4cと第1、第2支軸9,10と
を中間ばめにしてスペーサ11,12を介して受板7によっ
て押圧しても、下端面11a,12aと頂面9b,10bが傾斜して
形成されているので、仕切板4は従来例のように緩かに
Sの字に曲折されるようなことはない。このため、仕切
板4に摺接する開放シャッタ羽根ユニット3と閉鎖シャ
ッタ羽根ユニット5の開閉作動は安定して行われ、露出
が適正に行われる。
ところで、ボス部9a,10aの頂面9b,10bの傾斜方向に対し
てスペーサ11,12の下端面11a,12aの傾斜方向が同じであ
るので、スペーサ11,12はボス部9a,10aに対して回るこ
とがなくなり、仕切板4は前記開閉作動時に一層動かな
くなる。
なお、スペーサ11はボス部7bのように受板7と一体形成
してボス部としてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば保持部材の仕切板
と接する面を、この仕切板の配設方向に合わせて傾斜し
て形成したので、仕切板の取付孔と基板に形成された支
軸とを中間ばめにすることができ、これらの間にガタは
生じない。したがって、開放シャッタ羽根ユニットと閉
鎖シャッタ羽根ユニットの開閉作動の際に動くことはな
く、前記開閉作動は安定して行われ、露出は適正に行わ
れる。
また、仕切板が曲折するようなことはないので、開放シ
ャッタ羽根ユニットと閉鎖シャッタ羽根ユニットの開閉
作動は安定して行われ、露出が適正に行われる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案に係るカメラ用フォーカル
プレーンシャッタを示す図であり、第1図はこのシャッ
タの全体斜視図、第2図はこのシャッタの断面図、第3
図は第2図におけるIII矢視の斜視図、第4図は従来の
カメラ用フォーカルプレーンシャッタの断面図、第5図
は第4図におけるV矢視の斜視図、第6図は他の従来の
カメラ用フォーカルプレーンシャッタの断面図である。 1……基板、3……開放シャッタ羽根ユニット、4……
仕切板、5……閉鎖シャッタ羽根ユニット、7……受
板、9,10……支軸、11,12……保持部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタ開口を開閉するための開放シャッ
    タ羽根ユニットおよび閉鎖シャッタ羽根ユニットと、こ
    の開放シャッタ羽根ユニットおよび閉鎖シャッタ羽根ユ
    ニットの収納室を形成する基板および受板と、前記開放
    シャッタ羽根ユニットと閉鎖シャッタ羽根ユニットとの
    間に介装された仕切板と、この仕切板を基板と受板とに
    斜めに保持するための保持部材とを備えたカメラ用フォ
    ーカルプレーンシャッタにおいて、前記保持部材の前記
    仕切板と接する面を、この仕切板の配設方向に合わせて
    傾斜して形成したことを特徴とするカメラ用フォーカル
    プレーンシャッタ。
JP3786289U 1989-03-31 1989-03-31 カメラ用フォーカルプレーンシャッタ Expired - Fee Related JPH079143Y2 (ja)

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