JPH0790686A - アルミニウム材の陽極酸化処理法 - Google Patents

アルミニウム材の陽極酸化処理法

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JPH0790686A
JPH0790686A JP23950393A JP23950393A JPH0790686A JP H0790686 A JPH0790686 A JP H0790686A JP 23950393 A JP23950393 A JP 23950393A JP 23950393 A JP23950393 A JP 23950393A JP H0790686 A JPH0790686 A JP H0790686A
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雅章 大出
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウム部材に均一な厚さの酸化皮膜を
形成し、染色後の外観品質を向上しうるアルミニウム材
の陽極酸化処理法を目的とする。 【構成】 アルミニウム材の陽極酸化処理法は、所定間
隔で設けられた複数の突出部3を有するアルミニウム材
を陽極材1とするとともに、この陽極材1の突出部3と
等間隔で設けられた突出部7を有する導電部材を対極材
6とし、電解液5中において、前記陽極材1および対極
材6を、互いの突出部3、7がかみ合うように対向配置
して通電することにより、前記陽極材1の表面に酸化皮
膜を形成させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム材の陽極
酸化処理法、特にヒートシンク材のように複数の突出部
を有する形状のアルミニウム材の陽極酸化処理法に関す
るものである。
【0002】なお、この明細書においてアルミニウムの
語はアルミニウムおよびその合金を含む意味で用いられ
る。
【0003】
【従来の技術】整流器やオーディオ機器等の放熱用とし
て使用されるアルミニウム製ヒートシンク材は、染色の
下処理、防食等を目的として表面に陽極酸化処理が施さ
れる。例えば、図3に示されているような高いフィン
(3)を有するアルミニウム製ヒートシンク材(1)の
陽極酸化処理は、従来、電解液(5)中に横吊りにして
陽極とするとともに、該ヒートシンク材(1)の上下に
平板形の対極材(9a)(9b)を配置し、通電するこ
とにより行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示されているような方法で陽極酸化処理を行うと、シー
トシンク材(1)の各部位、すなわち最下段のフィン先
端部(A),中段のフィン先端部(B),最上段のフィ
ン先端部(C)、フィン中央部(D)、フィン底部
(E)、基部外面(F)等で酸化皮膜の厚さがばらつく
ことがあった。特に、フィン(3)の高さが高いほど酸
化皮膜の厚さのばらつきが大きくなる傾向があった。こ
のように酸化皮膜の厚さのばらついたヒートシンク材
(1)を黒色等に染色すると、厚さの不足している部分
では染料の染着量が少なくなって染色むらができ、最終
的な製品の外観品質が低下するという問題点があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを目的として、ヒートシンク材のように多数の高い突
出部を有する形状のアルミニウム部材であっても、均一
な厚さの酸化皮膜を形成し、染色後の外観品質を向上し
うるアルミニウム材の陽極酸化処理法を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のアルミニウム材
の陽極酸化処理法は、前記目的を達成するために、所定
間隔で設けられた複数の突出部(3)を有するアルミニ
ウム材を陽極材(1)とするとともに、この陽極材
(1)の突出部(3)と等間隔で設けられた突出部
(7)を有する導電部材を対極材(6)とし、電解液
(5)中において、前記陽極材(1)および対極材
(6)を、互いの突出部(3)(7)がかみ合うように
対向配置して通電することにより、前記陽極材(1)の
表面に酸化皮膜を形成させることを特徴とするものであ
る。
【0007】前記陽極材(1)はアルミニウム材からな
り、複数の突出部(3)が所定間隔で設けられた形状の
ものである。具体的には、図1および図2に示されてい
るように、基部(2)と、該基部(2)の幅方向(紙面
左右方向)に等間隔で平行状に立設され、かつ基部
(2)の長さ方向(紙面表裏方向)に沿って伸びる多数
のフィン(3)を有するアルミニウム製のヒートシンク
材(1)を例示できる。
【0008】前記対極材(6)は、前記陽極材(1)と
同様の形状であって複数の突出部(7)を有しており、
その材質は通常陽極酸化処理用の陰極材として使用でき
る導電性のものであれば特に限定されない。また、図1
および図2に示されているように、前記対極材(6)は
電解液(5)中でその突出部(6)を陽極材(1)の突
出部(3)(3)間の空間に差し入れて、陽極材(1)
および対極材(6)の突出部(3)(7)同士がかみ合
わさるように配置する必要がある。これは、陽極材
(1)の各部位、特に突出部(3)の各部位と対極材
(6)との間の距離をできる限り一定にすることによ
り、これらの間の電流密度を一定にして、均一な厚さの
酸化皮膜を形成させるためである。前記陽極材(1)に
対して対極材(6)を前述のように配置する必要上、対
極材(6)の突出部(7)は陽極材(1)の突出部
(3)と等しい間隔で設けられていることを要する。突
出部(7)の高さも、同じ理由により、陽極材(1)の
突出部(3)と同程度のものが好ましい。勿論、対極材
(6)は陽極材(1)と全く同一形状のものを使用でき
る。
【0009】前記電解液(5)の種類も特に限定され
ず、硫酸、しゅう酸、クロム酸等通常の陽極酸化処理用
電解液として使用できるものであれば何でも使用でき
る。
【0010】本発明の方法において、陽極材(1)およ
び対極材(6)は、図1のように突出部(3)(7)を
かみ合わせるようにして対向配置されるが、陽極材
(1)の突出部(3)の先端側が上となるように電解液
(5)に浸漬する、所謂縦吊りにすることが好ましい。
これは、電解によって発生するガスを抜け易くして酸化
皮膜の形成を促進するためである。このような縦吊りに
対して、図3のような横吊りでは、特に突出部(3)の
底部付近で発生したガスが抜け難く出部(3)間に滞留
し、その部分での酸化皮膜の形成を阻害するおそれがあ
る。
【0011】また、前記陽極材(1)が長尺である場合
や突出部(3)の高さが高い場合、陽極材(1)と対極
材(6)の突出部(3)(7)同士が接触するおそれが
あるため、図1のように突出部(3)(7)の間に絶縁
性のスペーサ(8a)(8b)を介在させて、これらの
接触を防ぐようにしても良い。このとき、スペーサ(8
a)(8b)が接触している部分は陽極酸化処理がなさ
れないから、陽極材(1)の長さ方向の端部にスペーサ
(8a)(8b)を配置し、陽極酸化処理後、端部を切
断除去すれば良い。
【0012】
【作用】電解液(5)中において、対極材(6)は、そ
の突出部(7)が陽極材(1)の突出部(7)にかみ合
わさるように対向配置されるため、陽極材(1)の突出
部(3)は直接的に対極材(6)と対峙するとともに、
陽極材(1)の各部位、特に突出部(3)の各部位にお
ける対極材(6)との距離は均一化される。その結果、
陽極材(1)の各部位における電流密度が均一化され、
陽極材(1)の表面に均一な厚さの酸化皮膜が形成され
る。
【0013】
【実施例】次の本発明のアルミニウム材の陽極酸化処理
法の具体的一実施例について、図面を参照しつつ説明す
る。
【0014】図1および図2に示されている陽極酸化処
理装置において、符号(1)はJISA6063Al合
金製で基部(2)の一面側に10mm間隔で高さ80mmの
12本のフィン(3)が突設されたヒートシンク材であ
り、全体の寸法が幅(W)110mm×高さ(H)85mm
×長さ(L)2000mmの長尺のものである。このヒー
トシンク材(1)は、処理槽(4)に満たされた14W
/V%硫酸からなる電解液(5)中に、フィン(3)の
先端側を上に向けて縦吊りにして浸漬されるとともに、
図示されない電源の陽極に接続されている。一方、符号
(6)はJISA6063Al合金製で前記ヒートシン
ク材(1)と同一形状の導電性の対極材であり、この対
極材(6)のフィン(7)が前記ヒートシンク材(1)
の各フィン(3)とかみ合わさって対向するように縦吊
りされているとともに、図示されない電源の陰極に接続
されている。また、前記ヒートシンク材(1)の長さ方
向の両端部において、左右の外側から2本目のフィン
(3a)(3b)とこれらに対向する対極材(6)のフ
ィン(7a)(7b)との間に絶縁性のスペーサ(8
a)(8b)を介在させ、ヒートシンク材(1)と対極
材(6)とが接触することを防いでいる。
【0015】前述されたような陽極酸化処理装置におい
て、80A/m2 ×35分間の直流電解で前記ヒートシ
ンク材(1)に陽極酸化処理を行った。処理後、ヒート
シンク材(1)の長さ方向の中央部において、フィン
(3)の先端部(A)(B)(C),フィン(3)の高
さ方向における中央部(D)、フィン(3)の底部
(E)、基部(2)の外面(F)の6箇所の酸化皮膜の
厚さを計測したところ、後掲の表1に示すような結果を
得た。
【0016】また、比較例として、前記実施例と同じヒ
ートシンク材(1)について、図3に示されているよう
に電解液(5)中に横吊りにして、該ヒートシンク材
(1)の上下に平板形の対極材(9a)(9b)を配置
し、前記実施例と同様に80A/m2 ×35分間の直流
電解により陽極酸化処理を行った。そして、前記実施例
と同じ部分(A)〜(F)の酸化皮膜厚さを計測した。
その結果を表1に併せて示す。
【0017】
【表1】 表1から明らかなように、本発明の方法に従えば、ヒー
トシンク材のような大きな突出部を有するアルミニウム
材でも、均一な厚さの酸化皮膜を形成させ得ることを確
認できた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアルミニ
ウム材の陽極酸化処理法は、所定間隔で設けられた複数
の突出部を有するアルミニウム材を陽極材とするととも
に、この陽極材の突出部と等間隔で設けられた突出部を
有する導電部材を対極材とし、電解液中において、前記
陽極材および対極材を、互いの突出部がかみ合うように
対向配置して通電することにより、前記陽極材の表面に
酸化皮膜を形成させるものであるから、陽極材の各部位
における電流密度を均一化でき、陽極材の表面に均一な
厚さの酸化皮膜を形成できる。このような陽極酸化処理
を施した陽極材に対してさらに黒色等に染色した場合、
染料の染着量も均一になってむらのない良好な染色がで
き、製品の外観品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における陽極酸化処理法を示す
断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】従来の陽極酸化処理法を示す断面図である。
【符号の説明】
1…陽極材 3、7…突出部(フィン) 5…電解液 6…対極材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔で設けられた複数の突出部
    (3)を有するアルミニウム材を陽極材(1)とすると
    ともに、この陽極材(1)の突出部(3)と等間隔で設
    けられた突出部(7)を有する導電部材を対極材(6)
    とし、電解液(5)中において、前記陽極材(1)およ
    び対極材(6)を、互いの突出部(3)(7)がかみ合
    うように対向配置して通電することにより、前記陽極材
    (1)の表面に酸化皮膜を形成させることを特徴とする
    アルミニウム材の陽極酸化処理法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110042226A1 (en) * 2009-08-23 2011-02-24 Shyh-Ming Chen Manufacturing process of a high efficiency heat dissipating device
JP2011054647A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Nittoh Kogaku Kk 放熱器およびその製造方法
EP4223911A1 (de) * 2022-02-08 2023-08-09 Standardkessel Baumgarte GmbH Verfahren und vorrichtung zur galvanischen beschichtung einer rohr-steg-rohr-wand

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