JPH078993A - 重槽型生物反応槽装置 - Google Patents

重槽型生物反応槽装置

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JPH078993A
JPH078993A JP15746593A JP15746593A JPH078993A JP H078993 A JPH078993 A JP H078993A JP 15746593 A JP15746593 A JP 15746593A JP 15746593 A JP15746593 A JP 15746593A JP H078993 A JPH078993 A JP H078993A
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JP
Japan
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tank
wastewater
anaerobic
zone
aerobic
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15746593A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Iida
飯田  勉
Kanta Suzuki
貫太 鈴木
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NISSUI CON KK
Original Assignee
NISSUI CON KK
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Publication date
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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 送風機の動力を大きくせず、固定化担体を
摩耗させることなく、敷地面積を集約することができる
重槽型の生物反応槽装置を提供する。 【構成】 生物反応槽装置30は、反応槽3と最終沈
澱池7を備えている。反応槽3は、水深が約10mとな
るように形成されており、また、水深約5mの位置に、
間仕切り20がほぼ水平に設けられており、上部に位置
する好気ゾーン6と下部に位置する嫌気ゾーン4とに区
画されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下廃水を浄化処理する
生物反応槽装置に係り、更に詳細には、固定化された微
生物を用いた生物反応槽装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下廃水に含まれる窒素分とリン分
は、微生物の作用により生物学的に脱窒・脱リンされ、
除去されていた。かかる方法においては、通常、下廃水
を浄化処理するのに14〜18時間を要し、また、曝気
槽としても大きな容量を要するため、このような浄化処
理装置(生物反応槽装置)の敷地面積は広くならざるを
得なかった。
【0003】これに対し、種々の提案がなされており、
例えば、微生物を担体に包括固定する方法によれば、曝
気槽の容量を半分程度にすることができ、敷地面積を低
減できることが知られている。また、曝気槽は、通常、
水深5m程度の位置に設けられるが、この水深を2倍に
することができれば、理論上は敷地面積を半分程度にす
ることができることになる。従って、理論上は、固定化
担体を用い、且つ曝気槽の水深を2倍とすれば、生物反
応槽装置の敷地面積を更に集約することが可能といえ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記曝
気槽の水深を2倍にし、固定化担体を用いる方法におい
ては、その曝気方式として旋回流を用いることが必要と
なり、固定化担体が摩耗し易い性質を有するため、適当
ではないという課題があった。また、5mを超える水深
領域で全面曝気を行うとすれば、浄化せんとする下廃水
中に窒素ガスが溶解し、この過飽和分の窒素ガスが最終
沈澱池において再気泡化して、汚泥を浮上させるという
課題があった。
【0005】更に、水深の深い領域で曝気すればするほ
ど、送風機を駆動させる動力を大きくせざるを得ないと
いう課題があり、これに対し、5m又はこれより浅い領
域で曝気するとすれば、これより深い領域がデッドスペ
ースとなるという課題があった。本発明は、このような
従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、送風機の動力を大きくせず、固
定化担体を摩耗させることなく、敷地面積を集約するこ
とができる重槽型の生物反応槽装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究した結果、水深5m以内の位置に間
仕切りを設け、これより浅い領域で曝気を行い、これよ
り深い領域を嫌気ゾーンとすることにより、上記課題が
解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明の重槽型生物反応槽装置は、下廃水を処
理する生物反応槽装置において、上部に好気槽、下部に
嫌気槽を備え、これら両槽を、水深5m以内の位置に配
置した間仕切り板により水平に区画して成ることを特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明において、脱窒を目的とする場合は、ま
ず最初沈澱池等で簡易に沈降成分を分離されるか又はそ
のままの状態の下廃水は、嫌気槽に導入され、最終沈澱
池からの返送汚泥、及び好気槽から循環される硝化液と
接触させられる。この際、硝化液は、導入された下廃水
に含まれる有機物を水素供与体とし、微生物の作用によ
り窒素ガスに還元され、脱窒される。次いで、脱窒され
た硝化液、下廃水等は、上部に位置する好気槽に導入さ
れ、有機物の除去及び硝化が行われ、その一部が最終沈
澱池に流下されるとともに、他の一部が上述の如く嫌気
槽に循環され、次の脱窒に供される。
【0008】一方、脱リンを目的とする場合には、上記
最初沈澱池等を経た下廃水は、嫌気槽に導入され、最終
沈澱池からの返送汚泥と接触させられる。この際、返送
汚泥はリン分を放出するが、後続の好気槽において、こ
の嫌気槽で放出したリン分より多量のリン分を摂取する
ので、下廃水の脱リンが行われることになる。そして、
所要に応じて、上記好気槽にのみ、微生物を固定化した
担体を充填して全面曝気を行い、嫌気槽では機械的攪拌
を行うことにしたため、固定化担体を摩耗させることが
なく、且つ窒素ガスの溶解等を回避でき、しかも好気槽
と嫌気槽とを上下型に構成配置したため、生物反応槽装
置が占有する敷地面積を低減することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を、図面を参照して実施例によ
り説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。図1に、本発明の生物反応槽装置の一実施例
を示す。この装置30は、反応槽3と最終沈澱池7を備
えている。反応槽3は、水深が約10mとなるように形
成されており、また、水深約5mの位置に、間仕切り2
0がほぼ水平に設けられており、この間仕切り20によ
り、上部に位置する好気ゾーン6と下部に位置する嫌気
ゾーン4とに区画されている。この間仕切り20の材質
は、特に限定されるものではないが、汚染され難く、耐
蝕性を有するものが好ましく、例えば、コンクリート、
アルミニウム、FFU、FRP、SUS及び種々の合成
・天然樹脂等を例示できる。
【0010】そして、好気ゾーン6には全面曝気装置2
1が設けられており、全面曝気が行われ、下廃水の硝化
及び有機物の除去が行われる。ここで、好気ゾーン6に
は、微生物が固定化された担体が充填されているが、か
かる担体が充填されていなくてもよい。一方、嫌気ゾー
ン4には攪拌装置22が設けられており、これにより下
廃水が機械的に攪拌される。図2に、図1に示す重槽型
生物反応槽装置のA−A切断面における断面図を示す
が、同図に示す例は、窒素とリンを除去する場合に用い
られるもので、嫌気ゾーン4には隔壁5を介して嫌気槽
4aと無酸素槽4bが設けられている。窒素のみを除去
する場合には、嫌気ゾーン4は隔壁を必要とせず脱窒槽
として機能すれば十分である。なお、図3に、図2のB
−B切断面による平断面図を示す。
【0011】次に、図1に示す重槽型生物反応槽装置3
0を用いた下廃水の浄化方法の一例について説明する。
まず、本発明の生物反応槽装置を用いて下廃水を処理す
る場合、最初沈澱池2で無機及び有機沈降成分を除去さ
れた下廃水は、反応槽3の嫌気ゾーン4、好気ゾーン6
及び最終沈澱池7の順に流れて浄化される。なお、最初
沈澱池2での沈降成分の除去は必須の事項ではなく、下
廃水をそのまま嫌気ゾーン4に流入してもよい。以下、
下廃水の浄化を、脱窒と脱リンとに大別して説明する。
【0012】窒素を除去する場合、流入下廃水1は、流
入水路8を介して流入部10に導入される(図2及び図
3参照)。この流入部10には、好気ゾーン6で予め曝
気された下廃水から得られる硝化液11が好気ゾーン6
から流下することにより供給され、且つ最終沈澱池7か
ら返送汚泥9が供給される。この際、嫌気ゾーン4では
これら3者が機械的に攪拌され、硝化液11は、嫌気条
件下において、流入下廃水1に含まれる有機物を水素供
与体とし、微生物(脱窒菌)の作用により、窒素ガスに
還元され、大気中に除去される。次いで、脱窒された硝
化液11、流入下廃水1及び返送汚泥9の混合液は、図
示矢印xで示すように好気ゾーン6に導入され、有機物
除去及び硝化処理を施され、その一部yが流出水路7a
に流下され最終沈澱池7に送水されるとともに、他の一
部zが硝化液11として嫌気ゾーン10に循環供給され
る。
【0013】なお、上記硝化液の好気ゾーン6から嫌気
ゾーン4への循環(矢印x参照)は、いわゆるエアリフ
ト効果により自発的になされ、ポンプ等を用いて強制的
に汲み上げる必要はない。これにより、下廃水浄化のラ
ンニングコストを低減でき、省エネルギー化を図ること
もできる。
【0014】次に、リンを除去する場合には、流入下廃
水1は、上記と同様に流入部10に導入され、上記返送
汚泥9と接触し、嫌気ゾーン4において攪拌装置22に
より機械的に混合される。この際、返送汚泥9に含まれ
る微生物(リン貯蔵微生物)は、嫌気ゾーン4において
細胞内のリン分を放出するが、次に、導入される好気ゾ
ーン6において嫌気ゾーン4で放出したリン分より多量
のリン分を細胞内に摂取する。従って、流入下廃水1か
ら脱リンが行われたことになる。なお、この脱リン法
は、活性汚泥に酸素の供給を断つ嫌気ストレスを付与す
ると、リン貯蔵能力の高い微生物が優占となることを利
用したものである。
【0015】更に、窒素とリンの双方を除去する場合に
は、流入下廃水1、返送汚泥9は嫌気ゾーン4の嫌気槽
4aに流入してリン分を放出し、次いで、好気ゾーン6
からの硝化液12が無酸素槽4bに循環して脱窒される
(図3参照)。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水深5m以内の位置に間仕切りを設け、これより浅い領
域で曝気を行い、これより深い領域を嫌気ゾーンとする
こととしたため、敷地面積を集約することができる重槽
型の生物反応槽装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生物反応槽装置の一実施例を示す略示
的断面図である。
【図2】図1に示す生物反応槽装置のA−A切断面にお
ける断面図である。
【図3】図2に示す生物反応槽装置のB−B切断面にお
ける平断面図である。
【符号の説明】
1 流入下廃水 2 最初沈澱池 3 反応槽 4 嫌気ゾーン 4a 嫌気槽 4b 無酸素槽 5 隔壁 6 好気ゾーン 7 最終沈澱池 20 間仕切り 30 生物反応槽装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下廃水を処理する生物反応槽装置におい
    て、上部に好気槽、下部に嫌気槽を備え、これら両槽
    を、水深5m以内の位置に配置した間仕切り板により水
    平に区画して成ることを特徴とする重槽型生物反応槽装
    置。
  2. 【請求項2】 好気槽には微生物を固定化した担体が充
    填され、曝気が行われ、嫌気槽では機械的攪拌が行われ
    ることを特徴とする請求項1記載の重槽型生物反応槽装
    置。
JP15746593A 1993-06-28 1993-06-28 重槽型生物反応槽装置 Withdrawn JPH078993A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035199A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Sanei:Kk 水処理装置
USRE45784E1 (en) 2000-12-06 2015-10-27 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. OFDM signal transmission system, portable terminal and E-commerce system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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USRE45784E1 (en) 2000-12-06 2015-10-27 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. OFDM signal transmission system, portable terminal and E-commerce system
JP2006035199A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Sanei:Kk 水処理装置
JP4573161B2 (ja) * 2004-07-26 2010-11-04 株式会社サンエイ 水処理装置

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