JPH0789819A - 芳香性殺菌剤組成物 - Google Patents

芳香性殺菌剤組成物

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JPH0789819A
JPH0789819A JP25481193A JP25481193A JPH0789819A JP H0789819 A JPH0789819 A JP H0789819A JP 25481193 A JP25481193 A JP 25481193A JP 25481193 A JP25481193 A JP 25481193A JP H0789819 A JPH0789819 A JP H0789819A
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aromatic
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hinokitiol
natural
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JP25481193A
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Masahiro Azuma
東  昌弘
Minoru Kubota
実 久保田
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JUMOKU CHUSHUTSU SEIBUN RIYOU
JUMOKU CHUSHUTSU SEIBUN RIYOU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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JUMOKU CHUSHUTSU SEIBUN RIYOU
JUMOKU CHUSHUTSU SEIBUN RIYOU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】 【構成】天然ひのき油と青森ひば油を含有することを特
徴とする芳香性殺菌剤組成物、特にヒノキチオール含量
が20〜100重量%である青森ひば油を1〜99重量
%含有し、天然ひのき油由来の芳香を有することを特徴
とする芳香性殺菌剤組成物。 【効果】本発明により、天然成分を原料とする、人体に
対して安全でかつ、強力な抗菌活性および芳香を有する
芳香性殺菌剤組成物を各種産業分野へ供給することが可
能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香性殺菌剤組成物に
関する。更に詳しくは、強い抗菌性、殺菌性、抗カビ性
または殺虫性等の生理活性を有すると共に天然ひのき油
の芳香を有する、天然性の芳香性殺菌剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】天然ひの
き油や青森ひば油等の樹木精油中に含まれる各種成分
は、従来より食品分野(香料、保存料など)、香粧品分
野(香料、化粧品、石鹸などのトリートメント剤)、鮮
度保持(生鮮魚介類、農産物など)、芳香剤分野(室
内、自動車内など)芳香衣料品(繊維製品、賦香日用品
など)、住居用建材内装分野(床、壁、天井インテリヤ
等の木質材料など)、および紙・塗料・インキ分野(印
刷物、塗料など)等の広範囲な産業分野において天然原
料としての利用が試みられている。中でも、天然ひのき
油は、その芳香が最も好まれる樹木精油であるが、抗菌
性、殺菌性、抗カビ性または殺虫性等の生理活性が弱い
ため、使用に際して期待できるのはその芳香性のみであ
った。一方、青森ひば油は、樹木精油の成分としては類
を見ない程強力かつ広範囲の生理活性(抗菌性、殺菌
性、抗カビ性および殺虫性等)を示すが、独特の臭いを
有しているためこれが障害となり、一般の使用には適さ
ないのが実状である。
【0003】また、化学合成による抗菌剤、殺菌剤、抗
カビ剤および殺虫剤は数多く開発されており、先述した
天然ひのき油等の生理活性強化を目的としてこれらの抗
菌剤等が添加されることがあるが、これらが食品、衣
類、住居内等に使用される場合には、人体に対する安全
性等の点からその用途が非常に限定されてしまうという
問題があった。従って、人体に対して安全でかつ充分な
抗菌性、殺菌性、抗カビ性、殺虫性等を有する芳香性の
殺菌剤組成物の開発が望まれていた。抗菌成分を含む樹
木としてはヒノキ科のタイワンヒノキが知られている
が、近年、タイワンヒノキの輸入が困難となっているこ
とから、これに代わる樹木の探索が行なわれている。前
者の他に抗菌成分を含む樹木としてはサワラ、カイズカ
イブキ等が知られているが、これらは芳香性において劣
るため、芳香性殺菌剤組成物の原料として好ましいもの
とは言えない。また、このような抗菌成分が、天然ひの
き油の芳香成分と同時に用いられるためには、該芳香成
分と同程度の揮発性(昇華性)を有し、できるだけ無臭
の化合物が好ましい。
【0004】このような状況に鑑み、安全かつ強力な抗
菌力を有する天然成分として、青森ひばに含まれる成分
である天然ヒノキチオールの利用が最も望ましいと考え
られた。しかしながら、天然ヒノキチオールは、青森ひ
ばからの抽出・精製が困難であるため、極めて高価であ
り、一般市場に流通することのない特殊な化合物であ
り、芳香性殺菌剤組成物の原料としての実用化が困難で
あった。従って、芳香性殺菌剤組成物の供給における最
大の課題は、抗菌成分として安価に入手し得る天然精油
の確保と、これと天然ひのき油とから優れた芳香性殺菌
剤組成物を開発することにあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決できる芳香性殺菌剤組成物を開発すべく種々検
討を行い、近年、従来とは別ルートによる青森ひばを原
料とした天然のヒノキチオールの製造法を開発した(特
願平4−56430)。その結果、芳香性殺菌剤組成物
中の抗菌成分として使用可能な、任意の量の天然ヒノキ
チオール(20〜100重量%)を含有する青森ひば油
を安価かつ安定に供給することが可能となった。さらに
検討を行なった結果、青森ひば油と天然ひのき油の組成
比を適切に選択することにより、芳香性を有しかつ充分
な殺菌性を有する芳香性殺菌剤組成物を得ることができ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明の要旨は、天然ひのき油と青
森ひば油とを含有することを特徴とする芳香性殺菌剤組
成物に関する。
【0007】本発明において用いられる天然ひのき油と
は、長野県、岐阜県地方の海抜1500メートル以上の
山地に自生する樹齢200年以上の、いわゆる天然木曽
ヒノキの材部の水蒸気蒸留で得られた精油である。天然
ひのき油の芳香が樹木精油の中でも最も好まれるもので
あることは、従来のアンケート結果からも明らかであ
り、例えば、無記名アンケート記入法による平成5年春
の一般人(600人)を対象とした種々の樹木芳香に対
する嗜好性アンケートの結果によれば、好ましい芳香を
有するものの第1位として約80%の人が天然ひのき精
油を挙げており、2位(松、30%)以下を大きく引き
離している。
【0008】本発明の芳香性殺菌剤組成物中に含有され
る天然ひのき油は、密閉釜中に材のチップを仕込み、常
圧下に、煮沸法による水蒸気圧入で留出してきた油分を
水と分離して乾燥することにより調製される。未精製の
精油をそのまま用いても良いが、常法により芳香成分の
みを分離・精製してから用いることも可能である。
【0009】本発明において用いられる青森ひば油は、
以下の工程で調製されたものをいう。常圧または加圧下
において、密閉釜内に仕込んだ天然青森ひば材チップに
水蒸気を導入し、留出液から浮上する油分を分離除去す
る。得られた大量の下層水をヒノキチオール回収装置へ
供給し、溶解成分を回収する。回収油を蒸留およびクロ
マトグラフィー法で精製することにより、ヒノキチオー
ル含量が20%〜100%の任意の青森ひば油が得られ
る。青森ひば油に含まれている主な抗菌成分は、ヒノキ
チオールである。青森ひば油は、ヒノキチオールに起因
する強い抗菌性・殺菌性を示す(参考例、表4)。
【0010】本発明の芳香性殺菌剤組成物に用い得る青
森ひば油は、通常、上述のようにして調製された青森ひ
ば油であるが、青森ひば油から分離・精製された結晶ヒ
ノキチオールを用いることももちろん可能である。しか
し、経済性を考慮すれば、ヒノキチオール含量が20〜
95重量%である青森ひば油を用いることが好ましい。
【0011】本発明の芳香性殺菌剤組成物中の天然ひの
き油と青森ひば油との組成比は、天然ひのき油の芳香が
損なわれない範囲で抗菌活性を最大にするように定める
ことが望ましい。天然ひのき油に対して青森ひば油の添
加量を大きくすれば、抗菌活性は増大するが、天然ひの
き油の芳香は青森ひば油の臭いにより損なわれることに
なる。
【0012】青森ひば油の使用量と抗菌活性との関係に
ついていえば、20重量%ヒノキチオール含有青森ひば
油の場合であれば、芳香性殺菌剤組成物中に5%以上配
合することにより、50重量%ヒノキチオール含有青森
ひば油の場合であれば、芳香性殺菌剤組成物中に2%以
上配合することにより、また100重量%ヒノキチオー
ルの場合であれば、芳香性殺菌剤組成物中に1%以上の
配合により、使用目的に応じて十分な抗菌活性を有する
芳香性殺菌剤組成物が得られる。
【0013】また、青森ひば油の使用量と芳香性との関
係についていえば、20重量%ヒノキチオール含有青森
ひば油の場合は、芳香性殺菌剤組成物中に8重量%以下
の配合であれば、また50重量%ヒノキチオール含有青
森ひば油の場合は、芳香性殺菌剤組成物中に20重量%
以下の配合であれば、天然ひのき油の芳香は青森ひば油
の臭いにより損なわれることはない。90重量%ヒノキ
チオール含有青森ひば油の場合は、芳香性殺菌剤組成物
の90%以下であれば、天然ひのき油の芳香は青森ひば
油の臭いにより損なわれることはない。他方、青森ひば
油として100%ヒノキチオールを用いるときは、ヒノ
キチオールが無臭であるため、天然ひのき油の芳香はそ
の添加により一切損なわれることはなく、従って天然ひ
のき油と青森ひば油との組成比は芳香性の観点からの制
限を受けることは全くない。この場合の制限は経済性に
基づくもののみである。
【0014】以上述べた抗菌活性と芳香性の両面から検
討した結果、本発明の芳香性殺菌剤組成物の組成比は、
例えば、20重量%ヒノキチオール含有青森ひば油の場
合は天然ひのき油に対し1/19〜1/7、50重量%
ヒノキチオール含有青森ひば油の場合は天然ひのき油に
対し2/98〜2/8、好ましくは3/97〜1/9で
あり、90重量%ヒノキチオール含有青森ひば油の場合
は天然ひのき油に対し1/99〜95/5、好ましくは
2/98〜1/1であり、100%ヒノキチオールの場
合は1/99〜99/1、好ましくは2/98〜1/1
である。
【0015】本発明の芳香性殺菌剤組成物は、次のよう
にして調製することができる。 (1)天然ひのき油と各種精製度の青森ひば油とを所定
の組成比に混合する。 (2)天然ひのき油とヒノキチオール結晶とを所定の組
成比で混合するときは、結晶のままもしくは適当な溶剤
の少量にヒノキチオール結晶を溶解したのち混合する。
かかる溶剤としては、メタノール、エタノール、n−ヘ
キサン、石油エーテル、酢酸エチル、アセトン等が挙げ
られる。
【0016】本発明の芳香性殺菌剤組成物の剤型は、液
状のみでなく、シクロデキストリンに包接された形で粉
状化したり、無機系材料でマイクロカプセル化または複
数の有機系材料で二重層化マイクロカプセルの形で粉状
化して用いることもできる。
【0017】本発明の芳香性殺菌剤組成物は、使用時に
適当な希釈剤で希釈して用いることができる。かかる希
釈剤としては、メタノール、エタノール、アセトン、石
油エーテル等が利用できる。使用時の本発明の芳香性殺
菌剤組成物の濃度は、通常、被処理物当たり、ヒノキチ
オール濃度として通常10〜10000μg/mgであ
り、100〜5000μg/mgであることが好まし
い。
【0018】本発明の芳香性殺菌剤組成物は、強い抗菌
性、殺菌性、抗カビ性および殺虫性等の生理活性を有す
ると共に天然ひのき油の芳香を有するので、食品分野
(香料、保存料など)、香粧品分野(香料、化粧品、石
鹸などのトリートメント剤)、鮮度保持(生鮮魚介類、
農産物など)、芳香剤分野(室内、自動車内など)芳香
衣料品(繊維製品、賦香日用品など)、住居用建材内装
分野(床、壁、天井インテリヤ等の木質材料など)、お
よび紙・塗料・インキ分野(印刷物、塗料など)等の広
範囲な産業分野において芳香性の天然防腐剤として利用
することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例、比較例、参考例、および試験
例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこ
れらの実施例等によりなんら限定されるものではない。
【0020】実施例1 天然ひのき油とヒノキチオール50重量%含有青森ひば
油を表1に記載した組成比でブレンドして本発明の芳香
性殺菌剤組成物を調製し、その芳香性と抗菌活性とを調
べた。その結果を表1に示す。実施例から明らかなよう
に、3%以上20%以下においてヒノキチオール50重
量%含有青森ひば油を含む本発明の芳香性殺菌剤組成物
の場合は、被検菌5種のすべてに対して抗菌活性を示
し、しかも良好な芳香性を有する。
【0021】比較例1 実施例1と同様に、天然ひのき油とヒノキチオール50
重量%含有青森ひば油を表1に記載した組成比でブレン
ドして組成物を調製し、その芳香性と抗菌活性とを調べ
た。その結果を表1にしめす。ヒノキチオール50重量
%含有青森ひば油を2%未満しか含まない組成物は十分
な抗菌活性を示さず、また20%を越えて含む組成物の
場合は、抗菌活性にはすぐれているが、芳香性に劣るこ
とが分かる。
【0022】
【表1】
【0023】実施例2 天然ひのき油とヒノキチオール90重量%含有青森ひば
油を表2に記載した組成比でブレンドして本発明の芳香
性殺菌剤組成物を調製し、その芳香性と抗菌活性とを調
べた。その結果を表2に示す。90%ヒノキチオール含
有青森ひば油の添加量95%以内の全域で天然ひのき油
の芳香が損なわれることは殆ど無く良好であること、1
%以上95%以内の範囲で90%ヒノキチオール含有青
森ひば油を含む本発明の芳香性殺菌剤組成物は、いずれ
も抗菌活性および芳香性に優れてており、目的に合わせ
て任意の組成比で使用できること、等が分かる。
【0024】比較例2 天然ひのき油とヒノキチオール90重量%含有青森ひば
油を表2に記載した組成比でブレンドして組成物を調製
し、その芳香性と殺菌抗菌活性とを調べた。その結果を
表2に示す。ヒノキチオール90重量%含有青森ひば油
の添加割合が1%未満あるいは95%を越える組成物
は、抗菌活性が充分でなくあるいはひば油由来の臭いが
天然ひのき油の芳香を損なうので、本発明の芳香性殺菌
剤組成物として使用することはできないことが分かる。
【0025】
【表2】
【0026】実施例3 天然ひのき油と青森ひば油から精製したヒノキチオール
結晶を表3に記載した組成比でブレンドして本発明の芳
香性殺菌剤組成物を調製し、その芳香性と殺菌抗菌活性
とを調べた。その結果を表3に示す。ヒノキチオール結
晶の添加量1〜99%の全域において、その芳香は良好
である。殺菌目的に応じて任意の添加割合が選択可能で
ある。
【0027】比較例3 天然ひのき油と青森ひば油から精製したヒノキチオール
結晶を表3に記載した組成比でブレンドして組成物を調
製し、その芳香性と殺菌抗菌活性とを調べた。その結果
を表3に示す。ヒノキチオール結晶の添加割合が1%未
満の組成物は、抗菌活性が充分でなく、本発明の芳香性
殺菌剤組成物として使用することはできない。
【0028】
【表3】
【0029】試験例1 芳香性の測定 本発明の芳香性殺菌剤組成物の芳香性は次ぎのようにし
て評価した。 官能試験 20,30,40,50,60歳代の各6人を任意に選
出し、表1〜表3の実施例、比較例で用いた各組成比の
組成物サンプルを嗅ぎ分ける方法でテストし、天然ヒノ
キ油として許容範囲の青森ひば臭混入を良と判別し、他
を不良とした。
【0030】揮発成分のガスクロマトグラフィーによ
る分析 実施例及び比較例で用いた各組成比の組成物サンプル
0.1gを濾紙に付け、1リットルテトラバッグに封入
し、室温で2時間放置したのち、内部ガスを3g活性炭
カラムに導いた。揮発してきた芳香成分を2リットル/
分で60分間活性炭に吸着させたのち、10mlのn−
ヘキサンにて溶出させ、ガスクロマトグラフィー(島津
製GC−14A,FID検出器,OV101,0.25
mmφ×25mカラム)で分析した。青森ひば油由来の
ピーク面種が全体の10%以内を−,10〜20%を
+,20%以上を++とし、++を不良、それ以外を良とし
た。
【0031】試験例2 抗菌活性の測定 本発明の芳香性殺菌剤組成物および比較例組成物の抗菌
活性は次のようにして測定した。 抗細菌・酵母活性 抗細菌・酵母活性の測定は、常法に従い、寒天平板希釈
法(日本化学療法学会MIC測定標準法、Chemot
herapy,76(1981))により行った。即
ち、被験菌としては、細菌として大腸菌(E.col
i,IFO 3301),枯草菌(B.subtili
s,IFO 3215),黄色ぶどう球菌(S.aur
eus,IFO 13276)を、酵母としてパン酵母
(S.cerevisiae,IFO 0203)をそ
れぞれ選び、生育用の培地としては、細菌についてはN
utrient Agar培地を、酵母についてはPo
tato Dextrose Agar培地を用いた。
【0032】各濃度の精油の混合物の一定量を採取し、
1.5%トゥイーン20−滅菌水に溶かして規定濃度サ
ンプルとし、これを用いて9cmφシャーレ内に各サン
プルの培地を調製した。被検菌を培地上に塗布し、30
℃にて48時間培養したのち、接種菌の生育状態からM
ICを測定した。40μg/ml未満で生育阻止が見ら
れたものを+++ 、40〜200μg/mlで生育阻止が
見られたものを++、200〜1000μg/mlで生育
阻止が見られたものを+、1000〜2000μg/m
lで生育阻止が見られたものを±、そして2000μg
/mlで生育阻止が見られないものを−と評価した。
【0033】抗カビ活性 抗カビ活性の測定は、常法に従って行った。即ち、糸状
菌として黒カビ(A.niger,ATCC 927
5)を選び、まず、Potato Dextrose
Agar培地で前培養を行って胞子を生育させた。抗細
菌活性と同じ方法でPotato Dextrose
Agar培地を調製し、この胞子を塗布し、28℃にて
5日培養したのち生育状態を見てMICを判定した。評
価方法は抗細菌・酵母活性の場合と同様である。
【0034】参考例 ヒノキチオールの各種細菌・酵母・糸状菌に対する抗菌
活性 ヒノキチオールの各種細菌、酵母、糸状菌に対する抗菌
活性は既によく知られている。その1例を表4に示す
(ジャパンフードサイエンス,1889−4,49頁,
岡部敏弘他)。
【0035】
【表4】
【0036】
【発明の効果】本発明により、天然成分を原料とする、
人体に対して安全でかつ、強力な抗菌活性および芳香を
有する芳香性殺菌剤組成物を各種産業分野へ供給するこ
とが可能となった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ひのき油と青森ひば油を含有するこ
    とを特徴とする芳香性殺菌剤組成物。
  2. 【請求項2】 青森ひば油中のヒノキチオール含量が2
    0〜100重量%である請求項1記載の芳香性殺菌剤組
    成物。
  3. 【請求項3】 芳香性殺菌剤組成物中に青森ひば油を1
    〜99重量%含有することを特徴とする請求項1または
    2記載の芳香性殺菌剤組成物。
  4. 【請求項4】 使用時においてヒノキチオール濃度が1
    0〜10000μg/mlであり、かつ、天然ひのき油
    由来の芳香を有することを特徴とする請求項1〜3いず
    れか記載の芳香性殺菌剤組成物。
JP25481193A 1993-09-17 1993-09-17 芳香性殺菌剤組成物 Pending JPH0789819A (ja)

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Cited By (4)

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