JPH0789565A - スパウト栓 - Google Patents

スパウト栓

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Publication number
JPH0789565A
JPH0789565A JP5249887A JP24988793A JPH0789565A JP H0789565 A JPH0789565 A JP H0789565A JP 5249887 A JP5249887 A JP 5249887A JP 24988793 A JP24988793 A JP 24988793A JP H0789565 A JPH0789565 A JP H0789565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spout
lid
main body
stopper
plug
Prior art date
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Pending
Application number
JP5249887A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Nagashima
広久 長島
Takashi Sugiyama
孝 杉山
Masahiro Tanaka
雅弘 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAGASHIMA KK
Original Assignee
NAGASHIMA KK
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Filing date
Publication date
Application filed by NAGASHIMA KK filed Critical NAGASHIMA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人の手作業によって蓋をスパウトに取り付け
る製造工程をなくすことができ、使用者が蓋をスパウト
から取り外す場合も取り付ける場合も素早く簡単・確実
に取付・取り外しができるスパウト栓を提供することに
ある。 【構成】 スパウト4の上部外周には、同一間隔で凸形
成された受け部5が4箇所設けられている。蓋10の蓋
本体17の内周には、前記受け部5を引掛ける引掛け部
18が4箇所同一間隔で凸形成されている。スパウト4
の受け部5間んに蓋10の引掛け部18を案内入れるだ
けで、スパウト4に蓋10を装着することができる。引
き手16を起こし、蓋10を少し廻し引掛け部18を受
け部5の下に移動させる。引き手16に指を入れ蓋10
を引き上げると引掛け部18が受け部5を引掛け、その
まま蓋10を引き上げると乳房形状のスパウト4がスパ
ウト栓本体1から引き出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体等を収納する容器
の注出栓取付部に取り付けられるスパウト栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スパウト栓本体に収納されたスパ
ウトを引き出して使用するスパウト栓は、図24、図2
5に示すように、蓋10の内側にねじ部70が形成され
ていて、スパウト4の上部外側に前記ねじ部70と螺合
し蓋10をスパウト4の先端に螺合固定するためのねじ
部71が形成された構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記で述べた従来の技
術は、スパウトをスパウト栓本体から引き出すには、蓋
がスパウトの先端に抜けないように強固に固定される必
要があるため、最も強力に固定できるねじ山を蓋とスパ
ウトに形成していた。そして蓋をスパウトに螺合固定す
る製造工程は、一つ一つを人の手作業によって行なうも
のであった。このため製品がコスト高あるいは利益性が
低くなるという問題があった。また、注文に応じて生産
する場合が多く、大量に製造する場合は蓋をスパウトに
螺合固定するための人員を多数配置しなければならず、
逆に小量の製造の場合には人を遊ばせるか、他の部門へ
の移動を行なうなどの手を打たなければならず、生産性
の点でも工場運営の点でもリスクが大きいという問題が
あった。使用者にとっては、蓋を取り外・取り付ける場
合、何回も蓋を回さわなければならず、煩わしさやいら
ただしさを感じるものであった。また正しくねじが螺合
していなかったり、途中迄しか締めていなかったりし
て、容器が倒れた場合溶液が流れ出すなどの心配があっ
た。
【0004】本発明は、以上のような従来の技術の持つ
問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、人
の手作業によって蓋をスパウトに取り付ける製造工程を
なくすことができ、使用者が蓋をスパウトから取り外す
場合も取り付ける場合も素早く簡単・確実に取付・取り
外しができるスパウト栓を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述のような従来の技術
の問題点を解決するため、本発明に係るスパウト栓は以
下に述べるような構成とした。
【0006】(1)請求項1のスパウト栓は、容器のス
パウト栓取付部に固定される軟質合成樹脂材で形成され
たスパウト栓本体と、このスパウト栓本体と一体成形さ
れ該スパウト栓本体からいったん下方にさがり断面形状
が略U字形に反転する形状をして該スパウト栓本体の内
部に収納され使用時には引き出されて注ぎ口となるスパ
ウトと、このスパウトの先端部に着脱可能に取り付けら
れる蓋とからなるスパウト栓において、スパウトに適宜
な間隔で凸形成された受け部と、この受け部間に形成さ
れた管側案内部と、前記蓋の蓋本体に適宜な間隔で凸形
成された前記管側案内部に案内され前記スパウトを引き
出す時に前記受け部を引掛ける引掛け部と、この引掛け
部間に形成された該受け部に案内される蓋側案内部とを
設けた構成となっている。
【0007】(2)請求項2のスパウト栓は、容器のス
パウト栓取付部に固定される軟質合成樹脂材で形成され
たスパウト栓本体と、このスパウト栓本体と一体成形さ
れ該スパウト栓本体からいったん下方にさがり断面形状
が略U字形に反転する形状をして該スパウト栓本体の内
部に収納され使用時には引き出されて注ぎ口となるスパ
ウトと、このスパウトの先端部に着脱可能に取り付けら
れる蓋とからなるスパウト栓において、スパウトに適宜
な間隔で凸形成された受け部と、この受け部間に形成さ
れた管側案内部と、前記蓋の蓋本体に適宜な間隔で凸形
成された前記管側案内部に案内され前記スパウトを引き
出す時に前記受け部を引掛ける引掛け部と、この引掛け
部間に形成された該受け部に案内される蓋側案内部と、
前記スパウト栓本体と前記蓋を繋ぐ繋ぎ部とからなり、
該スパウト栓本体と該蓋と該繋ぎ部とを一体成形してな
ることを特徴としている。
【0008】(1)(2)のスパウトの受け部は、スパ
ウトの外周部、内周部あるいは外周部と内周部に形成さ
れるなどいろいろであり、蓋の引掛け部はこれに対応し
たものになる。
【0009】
【作用】以下その作用について述べる。 (1)請求項1のスパウト栓は、スパウトの上から蓋を
押し込むと、受け部に蓋側案内部が案内され、管側案内
部に引掛け部が案内され、蓋がスパウトの先端部に取り
付けられる。上述したようにをスパウトの上から蓋を押
し込むという簡単な操作だけで、スパウトに蓋を取り付
けることができるので、例えばスパウト栓本体と蓋を同
一金型で同時に成型し、蓋のみを吸着式搬送装置などで
吸着するなどして金型から取り出し、吸着したままスパ
ウト栓の上部に移動して、蓋をスパウトに押し込むだけ
で取り付けることができる。使用者は、容器に被せられ
た蓋を少し回し引掛け部を受け部の下に移動させ、蓋を
引き上げて引掛け部を受け部に引掛け、そのまま蓋を引
き上げることによりスパウトをスパウト栓本体から引き
出すことができる。また蓋をスパウトから取外す場合
は、蓋を少し逆廻しさせて引き上げれば、簡単にスパウ
トから蓋を外すことができる。
【0010】(2)請求項2のスパウト栓は、スパウト
栓本体と前記蓋が繋ぎ部によって繋っているので、蓋を
しない状態でスパウト栓本体を容器のスパウト栓取付部
に固定して出荷することができる。使用者が蓋をスパウ
トに取り付けて、蓋を少し回して蓋を引き上げスパウト
を引き出して使用する。蓋は繋ぎ部によって向きがわか
るので、正確な向きを定めてスパウトに蓋を取り付ける
ことができ便利である。また、スパウトと蓋が繋ってい
るので蓋を紛失したり、落として汚したりすることがな
い。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。ただし、この実施例に記載されている構成部品形
状、寸法、材質、数、その相対配置などは、特に特定的
な記載がないかぎりは、本発明の範囲をそれらのみに限
定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
【0012】実施例1 図1ないし図7において。 (1)1はスパウト栓本体である。スパウト栓本体1は
軟質合成樹脂材によって環状に形成されている。スパウ
ト栓本体1の略中央外周には、容器のスパウト栓取付部
2が填り込む凹部3が形成されている。スパウト栓本体
1と一体成形された円筒状のスパウト4が、一たん下方
にさがり断面形状が略U字形に反転する形状をして、該
スパウト栓本体1の内部に収納されている。該スパウト
4はスパウト栓本体1から引き出されると、大変注ぎや
すい乳房形状の注ぎ口となる。スパウト4の上部外周に
は、同一間隔で凸形成された受け部5,5,5,5が設
けられている。一つの受け部5の左端下部には蓋10の
引掛け部6がそれ以上移動しないようにするための凸形
成された阻止片7が設けられている。受け部5と受け部
5の間は管側案内部8,8,8,8となっていて、この
管側案内部8,8,8,8の下部に蓋10を軽く係止す
るための小突起11が設けられている。スパウト4の開
口部12の部位には該開口部12を密閉する引き手リン
グ13を有する密閉膜14が薄肉部15を介して一体成
形されている。10は蓋である。蓋10の上面縁には両
側より内側へ折曲げ上げてスパウトを引き出す時に使用
する一対の半円形の引き手16が一体成形されている。
蓋本体17の内周には、同一間隔で凸形成された管側案
内部8に案内されスパウト4を引き出す時に受け部5を
引掛ける引掛け部18,18,18,18とが形成され
ていて、この引掛け部18にはスパウト4の小突起11
が填り込む小溝20が両側に貫通して設けられている。
引掛け部18,18間には受け部5に案内される蓋側案
内部19,19,19,19が形成されていている。
【0013】上記構成にあっては、以下のように作用す
る。スパウト4の上から蓋10を押し込むと、受け部5
に蓋側案内部19が案内され、管側案内部8に引掛け部
18が案内され、この引掛け部18に形成された小溝2
0に小突起11が填り込み、蓋10がスパウト4の先端
部に軽く固定した状態で取り付けられる。使用者は蓋1
0の引き手16を起こし、蓋10を少し廻し引掛け部1
8を受け部5の下に移動させる。引き手16に指を入れ
蓋10を引き上げると引掛け部18が受け部5を引掛
け、そのまま蓋10を引き上げると乳房形状のスパウト
4がスパウト栓本体1から引き出される。また蓋10を
スパウト4から取外す場合は、蓋10を少し逆廻させて
引き上げるれば、簡単にスパウト4から蓋10を外すこ
とができる。引き手リング13に指を掛けて引っ張り、
密閉膜14をスパウト4から切り離し容器内の液を注ぎ
出す。
【0014】上述したように蓋10をスパウト4の上か
ら押し込むという簡単な操作だけで、スパウト4に蓋1
0を取り付けることができるので、例えば図23に示す
ようにスパウト栓本体1と蓋10を同一金型で同時に成
型し、蓋10のみを吸着式搬送装置21などで吸着する
などして固定側金型22から外し、吸着したままスパウ
ト栓本体1の上部に移動して、蓋10をスパウト4に押
し込むだけで取り付けることができる。また、吸着式搬
送装置21の吸着部23を回転するよにして、蓋10を
スパウト4に押し込み該蓋10を回転させて、引掛け部
18と受け部5を噛み合わせた状態にし、吸着式搬送装
置21に蓋10を吸着したまま、蓋10とスパウト栓本
体1を固定側金型22から引き抜き、金型の外側に搬送
することができる。また、スパウト栓本体1と蓋10を
別に成形しすれば、蓋10の材質を安価なもの、硬いも
のなどにすることができる。そのさいスパウト栓本体1
を金型の成形部にある状態で蓋を被せるようにするのが
よい。また、近接した二つの金型を用いて、一方の金型
でスパウト栓本体を成形し、他方の金型で蓋を成形し、
その成形を交互にすれば生産性を上げることができる。
すなわち、蓋を先に成形し吸着式搬送装置などに吸着
などさせて型から外しておく、スパウト栓本体を成形し
金型を開き蓋を被せ押し込み取り付ける、この時蓋の金
型は蓋の成形を完了し開いている。図23では蓋本体1
7などの内側を成形するコアなどは省略してある。
【0015】(2)24は鍔である。蓋10の周縁を広
げて鍔24を形成し、該鍔24の外周は下方に垂れ下が
た形状に構成されている。鍔24はスパウト4がスパウ
ト栓本体1内に収納されている状態の時、スパウト4の
根元壁に密着し、スパウト4が曲がって形成されたU字
溝に水などが進入するのを防止する。すなわち、スパウ
ト4を引き出す際にU字溝に水などが溜っていると、軟
質合成樹脂材が拡張する時にその反発で溜った水がはじ
け飛び散って衣服などが汚すので、こうしたことが起こ
らないようにするのである。
【0016】(3)25は補強部である。蓋10の内側
上面から適当な長さの補強部25が、蓋本体17の内周
より小径で下方に突出して設けられている。補強部25
と蓋本体17の間には溝26が形成され、該溝26は奥
に行くにしたがってスパウト4の上端の厚さより狭くな
るよう形成されている。スパウト4をスパウト栓本体1
内から引き出す時に、スパウト4の上端が補強部25に
よって内側へ逃げられないよう補強される。また、蓋1
0の閉鎖時にはスパウト4の上端が溝26に押し入り、
該上端は蓋本体17の内壁と補強部25に挟まれて密着
し、容器が倒れても中の溶液が外に流出するのを防止す
る。
【0017】(4)27はカット部である。蓋本体17
の開口先端部分が内側にカットされたカット部27とな
っている。このカット部27は、蓋10を金型から外す
時にその作用・効果をもたらす。それは、蓋にねじを形
成した場合、従来の技術ではコアを回転させて抜き取ら
なければならず、時間がかかり生産性が低くなるという
問題があった。本実施例では、コアの外側に蓋本体の厚
さと同じ厚さの円筒を設け、この円筒の先端をカット部
に密着させて、円筒を突き出すかコアを引き込めるかす
ると、まだ余熱で柔らかい蓋本体が円筒の先端で押し広
げられるので、コアを回転させずに蓋を外すことができ
る。蓋に本実施例のようにねじ以外の凹凸を設けた場合
にも、同じ作用・効果を得ることができる。
【0018】(5)28はカット部である。スパウト4
の上端が内側から外側にカットされてカット部28が形
成されている。このカット部28は、スパウト4を金型
から外す時にその作用・効果をもたらす。それは、スパ
ウトにねじを形成した場合、従来の技術ではコアを回転
させて抜き取らなければならず、時間がかかり生産性が
低くなるという問題があった。本実施例では、スパウト
にねじを成形する場合、スパウトの内側を成形するコア
と、このコアの外周にスパウトと同じ厚さの円筒を設
け、この円筒の先端をカット部に密着させ、該円筒の外
周にはスパウトの外周及びねじを成形する可動側型板を
組み合わせスパウト栓本体を成形する。この場合、成形
品からまずコアを抜き取る。次に可動側型板を抜き取る
が、この時スパウトの先端が円筒の先端に強く押しつけ
られ、スパウトが余熱による柔らかさで内側に縮んで可
動側型板を抜き取ることができる。すなわち、スパウト
の外側とねじを成形する円筒と可動側型板の間に設けら
れる回転筒は必要がない。スパウトに本実施例のように
ねじ以外の凹凸を設けた場合にも、同じ作用・効果を得
ることができる。
【0019】(6)2は容器の天板29に形成されたス
パウト栓本体1を密閉状態で固定するスパウト栓取付部
である。スパウト栓取付部2は断面形状が湾曲形状に形
成されていて外側部30と内側部31とからなってい
る。該内側部31はその先端の上の角がスパウト栓本体
1の凹部3の下方に食い込むよう10度(B)くらいの
傾斜を付けられて形成されていて、該内側部31の先端
部の上方角はスパウト栓本体1をスパウト栓取付部2か
ら外れなくなくする食い込み部32となっている。スパ
ウト栓本体1をスパウト栓取付部2に取り付けると、凹
部3の下方に食い込み部32がしっかり食い込む。容器
内の圧力が高くなったりスパウトを引き出す場合など、
凹部3に食い込み部32がより強く食い込むので、スパ
ウト栓本体がスパウト栓取付部から外れるようなことが
ない。
【0020】図16,図17はスパウト栓取付部のそれ
ぞれ他の実施例を示すものである。図16において、ス
パウト栓取付部33は、天板29の開口縁を後方に10
度(C)ほど傾けて立ち上げられ、さらにその先端が密
着状態で内側に折り畳み下げた状態に形成されてなって
いる。スパウト栓取付部33の先端部分の上方の角はス
パウト栓本体1の凹部3の下方に食い込んでスパウト栓
本体1がスパウト栓取付部33から外れなくする食い込
み部36となっている。天板の厚さが薄い場合でも、ス
パウト栓取付部33が折まげられて二重になっているの
で該33の強度が増して、スパウト栓を押し込んでも該
スパウト栓取付部の先端がへたったり曲がったりするこ
とはく、さらにスパウト栓本体1の凹部3に食い込み部
36を食い込ませることができる。図17において、ス
パウト栓取付部34は、天板29の開口縁が湾曲状に盛
り上げられ形成された補強部35の先方が密着状態で折
上げられさらに折下げられた状態に形成されてなってい
る。スパウト栓取付部34は、その先端部分の上方の角
はスパウト栓本体1の凹部3の下方に食い込んでスパウ
ト栓本体1がスパウト栓取付部34から外れなくする食
い込み部36となっている。天板の厚さが薄い場合で
も、スパウト栓取付部33が折まげられて三重になって
いるので該33の強度が増して、スパウト栓を押し込ん
でも該スパウト栓取付部の先端がへたったり曲がったり
することはく、スパウト栓本体1の凹部3に食い込み部
36を食い込ませることができる。さらに、スパウト栓
取付部34の外側は該34に密着状態に形成された補強
部35が形成されているので、より強靱・強固である。
【0021】なを、以下に記述する実施例の説明にあた
って、本実施例と同一構成部分には同一の符号を付して
重複する説明を省略する。
【0022】実施例2 図8ないし図11において、実施例1と主に異なる点を
以下に述べる。スパウト4の上部外周には、同一間隔で
凸形成された数本の突出片36からなる受け部37,3
7,37,37が設けられている。一つの受け部37の
左端には蓋10の引掛け部38がそれ以上移動しないよ
うにするための凸形成された阻止片39が設けられてい
る。受け部37と受け部37の間は管側案内部40,4
0,40,40となっている。蓋本体17の内周には、
同一間隔で凸形成された管側案内部40に案内されスパ
ウト4を引き出す時に受け部37の突出片36を引掛け
る数本の突出片41からなる引掛け部38,38,3
8,38とが形成されている。引掛け部38,38間に
は受け部37に案内される蓋側案内部42,42,4
2,42が形成されていている。合計20本くらいの引
掛け部38の突出片41と20本くらいの受け部37の
突出片36が噛み合うことにより、極めて強い噛み合わ
せが形成されるので、スパウト4を安定確実に引き出す
ことができる。
【0023】実施例3 図12ないし図15において実施例1と主に異なる点を
以下に述べる。スパウト4の上部外周には、同一間隔で
凸形成された2本の突出片43からなる受け部44,4
4,44,44が設けられている。突出片43の下部は
上方に傾斜した噛合せ部45が形成されている。一つの
受け部44の左端には蓋10の引掛け部46がそれ以上
移動しないようにするための凸形成された阻止片47が
設けられている。受け部44と受け部44の間は該受け
部44よりもある程度幅広の管側案内部48,48,4
8,48となっている。蓋本体17の内周には、同一間
隔で凸形成された管側案内部48に案内されスパウト4
を引き出す時に受け部44の突出片43を引掛ける二本
の突出片49からなる引掛け部46,46,46,46
とが形成されている。引掛け部46の上部は下方に傾斜
した噛合せ部50が形成されている。引掛け部46,4
6間には受け部44に案内される蓋側案内部51,5
1,51,51が形成されていている。スパウト4の受
け部44の噛合せ部45と蓋本体17の引掛け部46の
噛合せ部50が互いに噛み合うので、スパウト4を引き
出す時に受け部44を引掛け部46が滑り乗り越えて、
蓋がすり抜けるようなことがない。
【0024】実施例4 図18ないし図19において実施例2と主に異なる点を
以下に述べる スパウト栓本体1の外周上部側面と蓋本体17を上向き
にした蓋10の引き手16の根元部分とがフレキシブル
な紐板状の繋ぎ部52によって繋れている。該スパウト
栓本体1と該蓋10と該繋ぎ部52とは一体成形によっ
て製造されている。図19においてその使用状態例を示
している。蓋10をしないで繋いだ状態のままのスパウ
ト栓本体1を、上部に傾斜面53を形成した容器54の
スパウト栓取付部に密閉状態で固定し、該容器54の全
体を包装55で包んでいる。蓋10は傾斜面53に下げ
られている。使用者は、包装55を取り去り、繋ぎ部5
2で繋いだまま蓋10の引き手16を起こしてスパウト
4に該蓋10を被せ押し込んで、8分の1回転ほど廻
し、引き手16に指を掛けてスパウト4をスパウト栓本
体1から引き出す。蓋10は繋ぎ部52で繋いだまま使
用すれば、外した蓋を置く場所を探したり、紛失した
り、汚したりする心配がなくてよい。繋ぎ部の一部を肉
薄にするなどの簡単に切り離しやすい構造にしておけ
ば、少しの力で引っ張るだけで蓋を切り離すことができ
ることは言うまでもない。また、繋ぎ部は細めのものを
複数本で構成すればよりフレキシブルになる。さらに繋
ぎ部は断面形状が円状のものが、ひねる場合など抵抗が
少なくて良い。
【0025】実施例5 図20において実施例4と主に異なる点を以下に述べ
る。スパウト栓本体1の外周上部側面と蓋本体17を下
向きにした蓋10の引き手16の根元部分とが蛇行状に
形成したフレキシブルな断面が円状の繋ぎ部56によっ
て繋れている。該スパウト栓本体1と該蓋10と該繋ぎ
部56とは一体成形によって製造されている。繋ぎ部5
6を蛇行させることにより、スパウト4と蓋10の距離
を短くできるので、より多数個の注ぎだし栓の成形部分
を一つの金型に設けることできる。また、スパウト4か
ら取り外しても、蓋10は下向きになっているので、埃
などが蓋本体17に入ることがない。
【0026】実施例6 図21において実施例3と主に異なる点を以下に述べ
る。図21はスパウト4をスパウト栓本体1から引き出
した状態である。受け部57をスパウト4のできるだけ
上方に1列4箇所形成し、蓋58の蓋本体59の内周に
引掛け部60を1列4箇所形成し、該蓋本体59をでき
るだけ短くしている。スパウト栓本体1の外周上部側面
と蓋本体59を上向きにした蓋58の引き手16の根元
部分とが、フレキシブルな3本の繋ぎ部61によって繋
れている。該スパウト栓本体1と該蓋58と該繋ぎ部6
1とは一体成形によって成形されている。蓋58をしな
いで該蓋58をスパウト栓本体1に繋ぎ部61で繋いだ
ままスパウト栓本体1を容器のスパウト栓取付部2に取
付けている。使用者は、繋ぎ部61で繋いだまま蓋58
の引き手16を起こして該蓋58を半回転させ蓋本体5
9を下向きにして、スパウト4に該蓋58を被せ押し込
んで8分の1回転ほど廻し、引き手16に指を掛けてス
パウト4をスパウト栓本体1から引き出す。蓋58が薄
いので、容器に取り付けても、容器の突出部分となるこ
とが少なく、箱詰めや運搬の障害とならない。
【0027】実施例7 図22において、スパウト栓を製造する装置の実施例に
ついて以下に述べる。スパウト栓本体1は実施例3のも
のである。本図では金型の可動側金型や固定側金型のス
パウトを外すための突き出しピンなどは省略してある。
62はスパウト4を成形するためのコアで、このコア6
2はスパウト4の内周及び引き手13成形する内コア6
3と該スパウト4の外周に受け部44及び管側案内部4
0を成形するための外コア64からなっている。外コア
64は管側案内部40の7割りほどを成形する4箇所の
案内部成形コア65と受け部44と管側案内部40の3
割りほどを成形する4箇所の受け部成形コア66からな
っている。受け部成形コア66の内側には、受け部44
の突出片43を成形する突出片成形部67が形成されて
いる。コア62は上下に移動する。受け部成形コア66
は回転するようになっている。案内部成形コア65は固
定側金型68の成形部69から上昇移動し受け部成形コ
ア66とともに回転するようになっている。図22の
(イ)(ロ)(ハ)(ニ)に基づいてその動作を説明す
る。 (イ)固定側金型68にスパウト栓本体1が成形され、
可動側金型が上昇しコア62がスパウト栓本体1内に停
止している。 (ロ)4箇所の案内部成形コア65が上昇移動しスパウ
ト栓本体1から抜け管側案内部40の7割が露出され
る。 (ハ)受け部成形コア66が回転し、成形された受け部
44から抜け露出した管側案内部40に移動する。 (ニ)コア62が上昇移動しスパウト栓本体1から抜け
る。突き出しピンなどによりスパウト栓本体1を固定側
金型68から外す。 本実施例の装置により噛み合い部45を設けた受け部4
4を形成したスパウト4などでも製造することができ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成となってい
るので以下に述べるような効果を得ることができる。 (1)請求項1のスパウト栓は、蓋をスパウトの上に被
せ押し込むだけで、蓋を取り付けることができるので、
スパウト栓本体と蓋を同一金型あるいは近接の金型で成
形し、金型の型部分にスパウト栓本体を置いたまま、蓋
を吸着式搬送装置などを使用してスパウトに取り付ける
ことができる。すなわち、蓋をスパウトに取り付けるた
めの人員の配置は必要なく、より生産性を高くすること
ができる。また、使用者にとってみれば、蓋を簡単に取
付・取り外しができるので、大変使用しやすいものとな
る。また、蓋の取付がスパウトに押し込むか押し込んで
少しねじるかするだけなので、ワンタッチ間隔で確実に
蓋をすることができ快適である。
【0029】(2)請求項2のスパウト栓は、繋ぎ部で
スパウト栓本体に繋れた蓋をスパウトに使用者が取り付
けてるので、蓋をスパウトに取り付けるための人員の配
置は必要なく、より生産性を高くすることができる。ま
た、スパウト栓本体と蓋を一体成形しているので、スパ
ウト栓本体と蓋を同時に検査でき効率的である。また、
蓋は繋ぎ部によって向きがわかるので、正確な向きを定
めてスパウトに蓋を取り付けることができ便利である。
また、蓋は繋ぎ部でスパウト栓本体に繋がっているの
で、外した蓋を置く場所を探したり、紛失したり、汚し
たりする心配がなく使用者にとっては大変便利だある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すスパウトに蓋をした状
態の断面図。
【図2】本発明の実施例1を示すスパウト栓本体の部分
切断正面図。
【図3】本発明の実施例1を示すスパウト栓本体の平面
図。
【図4】本発明の実施例1を示す蓋の正面図。
【図5】本発明の実施例1を示す蓋の底面図。
【図6】本発明の実施例1を示すスパウトに蓋をした状
態の部分切断正面図。
【図7】本発明の実施例1を示すスパウトを引き出した
状態の正面図。
【図8】本発明の実施例2を示す蓋の正面図。
【図9】本発明の実施例2を示すスパウト栓本体の部分
切断正面図。
【図10】本発明の実施例2の受け部と引掛け部の関係
を示す横断面図。
【図11】本発明の実施例2の受け部と引掛け部の関係
を示す縦断面図。
【図12】本発明の実施例3を示す蓋の正面図。
【図13】本発明の実施例3を示すスパウト栓本体の部
分切断正面図。
【図14】本発明の実施例3の受け部と引掛け部の関係
を示す横断面図。
【図15】本発明の実施例3の受け部と引掛け部の関係
を示す縦断面図。
【図16】本発明のスパウト栓取付部の実施例を示す断
面図。
【図17】本発明のスパウト栓取付部の他の実施例を示
す断面図。
【図18】本発明の実施例4を示す斜視図。
【図19】本発明の実施例4を示す取付状態例斜視図。
【図20】本発明の実施例5を示す斜視図。
【図21】本発明の実施例6を示す取付状態例斜視図。
【図22】スパウト栓を製造する装置の実施例。
【図23】金型内のスパウト栓本体に蓋を装着する方法
の実施例を示す工程図。
【図24】従来の技術を示す断面図。
【図25】従来の技術を示す斜視図。
【符号の説明】
1−−−−−−スパウト栓本体 2−−−−−−スパウト栓取付部 3−−−−−−凹部 4−−−−−−スパウト 5−−−−−−受け部 6−−−−−−引掛け部 7−−−−−−阻止片 8−−−−−−管側案内部 9−−−−−−溝 10−−−−−蓋 11−−−−−小突起 12−−−−−開口部 13−−−−−引き手リング 14−−−−−密閉膜 15−−−−−薄肉部 16−−−−−引き手 17−−−−−蓋本体 18−−−−−引掛け部 19−−−−−蓋側案内部 20−−−−−小溝 21−−−−−吸着式搬送装置 22−−−−−固定側金型 23−−−−−吸着部 24−−−−−鍔 25−−−−−補強部 26−−−−−溝 27−−−−−カット部 28−−−−−カット部 29−−−−−天板 30−−−−−外側部 31−−−−−内側部 32−−−−−食い込み部 33−−−−−スパウト栓取付部 34−−−−−スパウト栓取付部 35−−−−−補強部 36−−−−−食い込み部 37−−−−−受け部 38−−−−−引掛け部 39−−−−−阻止片 40−−−−−管側案内部 41−−−−−突出片 42−−−−−蓋側案内部 43−−−−−突出片 44−−−−−受け部 45−−−−−噛合せ部 46−−−−−引掛け部 47−−−−−阻止片 48−−−−−管側案内部 49−−−−−突出片 50−−−−−噛合せ部 51−−−−−蓋側案内部 52−−−−−繋ぎ部 53−−−−−傾斜面 54−−−−−容器 55−−−−−包装 56−−−−−繋ぎ部 57−−−−−受け部 58−−−−−蓋 59−−−−−蓋本体 60−−−−−引掛け部 61−−−−−繋ぎ部 62−−−−−コア 63−−−−−内コア 64−−−−−外コア 65−−−−−案内部成形コア 66−−−−−受け部成形コア 67−−−−−突出片成形部 68−−−−−固定側金型 69−−−−−成形部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器のスパウト栓取付部に固定される軟質
    合成樹脂材で形成されたスパウト栓本体と、このスパウ
    ト栓本体と一体成形され該スパウト栓本体からいったん
    下方にさがり断面形状が略U字形に反転する形状をして
    該スパウト栓本体の内部に収納され使用時には引き出さ
    れて注ぎ口となるスパウトと、このスパウトの先端部に
    着脱可能に取り付けられる蓋とからなるスパウト栓にお
    いて、 前記スパウトに適宜な間隔で凸形成された受け部と、こ
    の受け部間に形成された管側案内部と、 前記蓋の蓋本体に適宜な間隔で凸形成された前記管側案
    内部に案内され前記スパウトを引き出す時に前記受け部
    を引掛ける引掛け部と、この引掛け部間に形成された該
    受け部に案内される蓋側案内部と、 を設けたことを特徴とするスパウト栓。
  2. 【請求項2】容器のスパウト栓取付部に固定される軟質
    合成樹脂材で形成されたスパウト栓本体と、このスパウ
    ト栓本体と一体成形され該スパウト栓本体からいったん
    下方にさがり断面形状が略U字形に反転する形状をして
    該スパウト栓本体の内部に収納され使用時には引き出さ
    れて注ぎ口となるスパウトと、このスパウトの先端部に
    着脱可能に取り付けられる蓋とからなるスパウト栓にお
    いて、 スパウトに適宜な間隔で凸形成された受け部と、この受
    け部間に形成された管側案内部と、 前記蓋の蓋本体に適宜な間隔で凸形成された前記管側案
    内部に案内され前記スパウトを引き出す時に前記受け部
    を引掛ける引掛け部と、この引掛け部間に形成された該
    受け部に案内される蓋側案内部と、 前記スパウト栓本体と前記蓋を繋ぐ繋ぎ部と、該スパウ
    ト栓本体と該蓋と該繋ぎ部とを一体成形してなることを
    特徴とするスパウト栓。
JP5249887A 1993-09-09 1993-09-09 スパウト栓 Pending JPH0789565A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101382634B1 (ko) * 2014-01-27 2014-04-07 주식회사 대륙제관 캔 용기용 스파우트 캡

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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