JPH0789482A - 船舶の船体構造 - Google Patents

船舶の船体構造

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JPH0789482A
JPH0789482A JP8706893A JP8706893A JPH0789482A JP H0789482 A JPH0789482 A JP H0789482A JP 8706893 A JP8706893 A JP 8706893A JP 8706893 A JP8706893 A JP 8706893A JP H0789482 A JPH0789482 A JP H0789482A
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JP
Japan
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hull
deck
side hull
ship
bottom side
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JP8706893A
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Inventor
Hiroo Sumida
啓生 隅田
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ALEX KK
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ALEX KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 船体を、乾玄部Wにおいて上下で二分割し、
分割された船底側の船体部Aをアルミニウム合金の鋳造
成形材で構成するとともに、分割された甲板側の船体部
Bをプラスチック系複合材で成形し、この成形された甲
板側船体部Bと船底側船体部Aとを水密状態で接合して
ある。 【効果】 船舶の喫水部に要求されている大きな強度を
確保しながら、かつ、甲板側船体部の多様化を図りなが
ら、従来に比較して製造コストの低廉化と製造期間の短
縮化とを図ることができ、しかも、設備的に簡易な造船
所でのノックダウン方式による製造や修理等が可能であ
るから、船舶の製造や修理上の制約条件を緩和すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漁船やモータボート、
ヨット等の船舶の船体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の船舶の船体構造としては、 A.多数のアルミニウム合金展伸材を船舶の各部分に対
応した形状に加工し、これら加工された多数のアルミニ
ウム合金伸展材を鋲接又は溶接して船体全体を構成した
もの、 B.船体全体をアルミニウム合金の鋳物成形材で構成し
たもの、 C.船体全体を繊維強化プラスチック(FRP)で成形
したもの、 が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記A.の船体構造の
場合には、多数のアルミニウム合金展伸材を船舶の各部
分に対応した形状に加工しなければならず、しかも、喫
水部の複雑な三次元曲面に沿っての曲げ加工に多くの手
間を要し、その上、加工された多数のアルミニウム合金
伸展材を鋲接又は溶接する工程が加わるため、製造コス
トが高騰するばかりでなく、製造期間も長期化する問題
がある。また、前記B.の船体構造の場合には、船体全
体をアルミニウム合金の鋳物成形材で構成するため、喫
水部の複雑な三次元曲面を容易にかつ能率良く製作する
ことができるものの、甲板等の上側船体部は船主の要望
によって種々の形状が存在するため、それらの種類毎に
上側船体部の形状に対応した鋳物金型を製造するとなれ
ば、製造コストが高騰する問題がある。更に、前記C.
の船体構造の場合には、船体全体を繊維強化プラスチッ
クで成形するため、鋳物成形と同様に喫水部の複雑な三
次元曲面を容易に製作することができるものの、その製
造に際しては、型の準備、離型剤の処理、ゲルコートの
塗布、ゲルコートの硬化、積層、積層体の硬化、トリム
(積層樹脂が硬化不十分な中に周辺の余剰部分を切り取
る)、脱型、仕上げ等の多数の工程が必要で、しかも、
最も重要な喫水部の積層工程においては、厚みや脱泡等
の面で精密な管理が要求されるため、製造コストが高騰
化するとともに、製造期間も長期化する。その上、岩礁
等と衝突する可能性がある喫水部での強度は、アルミニ
ウム合金の鋳物成形材で構成したものに比して低下する
ことは避けられない。本発明は、前記の実情に鑑みて為
されたものであって、その目的は、船舶の喫水部に要求
されている大なる強度を確保しながら、かつ、甲板側船
体部の多様化を図りながら、製造コストの低廉化と製造
期間の短縮化とを図ることができ、しかも、船舶の製造
や修理上の制約条件を緩和することができるようにする
点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による船舶の船体構造では、船体を、乾玄部
において上下で二分割し、分割された船底側の船体部を
アルミニウム合金の鋳造成形材で構成するとともに、分
割された甲板側の船体部をプラスチック系複合材で成形
し、この成形された甲板側船体部と前記船底側船体部と
を水密状態で接合してあることを特徴とするものであ
り、それによる作用・効果は次の通りである。
【0005】
【作用】船体の乾玄部で上下に二分割された船体部のう
ち、喫水部を含む船底側の船体部をアルミニウム合金の
鋳造成形材で構成することによって、岩礁等と衝突する
可能性がある喫水部での強度を確保することができると
ともに、喫水部の複雑な三次元曲面を能率良く容易に製
作することができる。また、喫水部に比して要求強度が
低く、かつ、形状的に平坦で、比較的簡単な甲板側の船
体部をプラスチック系複合材で成形することにより、当
該甲板側の船体部をアルミニウム合金の鋳造成形材で構
成する場合に比して、軽量化及び製造コストの低廉化を
図ることができ、しかも、船主の要望に対応した種々の
形状の船体部を設備面及び技術面で有利に製作すること
ができる。更に、船体が乾玄部において上下で二分割さ
れていること、及び、この二分割された船底側の船体部
と甲板側の船体部とをボルトやリベット等で結合するだ
けで組み付けることができることとの相乗作用により、
一般に浜造船所と呼ばれているところの設備面で劣る簡
易な造船所でもノックダウン方式で簡易に組み立てた
り、修理したりすることができ、しかも、デッキ部を修
理する必要が発生した際、船舶を修理ドッグに移動させ
なくても、海面上において甲板側の船体部を取替えるこ
とも可能である。
【0006】
【発明の効果】従って、船舶の喫水部に要求されている
大きな強度を確保しながら、かつ、甲板側船体部の多様
化を図りながら、従来に比較して製造コストの低廉化と
製造期間の短縮化とを図ることができ、しかも、設備的
に簡易な造船所でのノックダウン方式による製造や修理
等が可能であるから、船舶の製造や修理上の制約条件を
緩和することができる。
【0007】
【実施例】
〔第1実施例〕図1〜図8は船舶の一例である漁船を示
し、これは、船体を、乾玄部Wで、かつ、計画満載喫水
線aから上方に所定距離Wa偏位した部位において上下
で二分割し、この分割された一方の船底側の船体部(以
下、船底側船体部と記載する)Aを、アルミニウム合金
の鋳造成形材から構成するとともに、他方の甲板1側の
船体部(以下、甲板側船体部と記載する)Bを、プラス
チック系複合材である繊維強化プラスチック(FRP)
の成形品で構成し、この成形された甲板側船体部Bと前
記船底側船体部Aとを水密状態で接合してある。前記船
底側船体部Aは、船首尾方向の中央位置Xで船首側船体
部分A1と船尾側船体部分A2とに分割する状態で各別
に鋳造成形されたのち、これら船首側船体部分A1と船
尾側船体部分A2とを溶接にて一体化することにより構
成されている。また、前記船首側船体部分A1及び船尾
側船体部分A2の鋳造成形時には、外板の内面に沿って
横方向に配設されるフレーム2も同時に一体形成する。
前記甲板側船体部Bは、前記船底側船体部Aの外板3に
対して外嵌状態で重合される外板4と、横方向に沿うビ
ーム5を備えた前記甲板1と、当該甲板1の玄側に立設
されるブルワーク6とからなり、これらは共に繊維強化
プラスチックにて一体的に成形されている。そして、上
述の如く各別に構成された船底側船体部Aと甲板側船体
部Bとの接合構造は、図3、図4に示すように、船底側
船体部Aの外板3と甲板側船体部Bの外板4とのうち、
繊維強化プラスチックで構成された甲板側船体部Bの外
板4の外面に、アルミニウム合金製又はステンレス鋼製
の連結平板7を重ね合せ、これら三者3,4,7をアル
ミニウム合金製又はステンレス鋼製のリベット8にて仮
止めしたのち、アルミニウム合金製又はステンレス鋼製
のボルト9・ナット10にて水密状態で固定連結してあ
る。更に、前記船底側船体部Aと甲板側船体部Bとを接
合した状態において、前記フレーム2とビーム5とを船
首尾方向で重合位置させ、これら両者2,5をアルミニ
ウム合金製又はステンレス鋼製のボルト9・ナット10
にて固定連結してある。また、前記船底側船体部Aの外
板3と甲板側船体部Bの外板4及び連結平板7とを固定
連結するにあたっては、腐食性や水密性を考慮して、そ
れらの各接合面にペースト等を塗布するとともに、ボル
ト9及びリベット8に各々接着剤を塗布する。更に、前
記連結平板7には、ボルト9の頭部に対する皿状凹部が
予め形成されている。次に、船内を区画形成する隔壁1
1について説明すると、当該隔壁11は、繊維強化プラ
スチックで構成されていて、図6に示すように、鋳造成
形材で構成された船底側船体部Aの内面との間にプラス
チックホーム製の芯材12を介在したのち、それら三者
A,12,11とに亘って繊維強化プラスチック13を
積層処理して硬化させることにより、船底側船体部Aと
芯材12及び隔壁11とを水密状態で固着してある。ま
た、前記隔壁11と繊維強化プラスチックで構成された
甲板側船体部Bも、図5に示すように、前記と同様に繊
維強化プラスチックを積層処理して硬化させることによ
り水密状態で一体的に固着されている。尚、当該第1実
施例では、前記フレーム2とビーム5との重合部分をボ
ルト9・ナット10にて直接固定連結したが、船底側船
体部Aと甲板側船体部Bとの接合構造と同様に、繊維強
化プラスチック製のビーム5の表面に、アルミニウム合
金製又はステンレス鋼製の連結平板を重ね合せ、この連
結平板とフレーム2とでビーム5を挟み込んだ状態でボ
ルト9・ナット10にて固定連結してもよい。また、図
中20は、繊維強化プラスチックで別途成形された操舵
室、21は、甲板側船体部Bの甲板1に形成された機関
室用や船倉用の開口である。
【0008】〔第2実施例〕図9は第2実施例を示し、
これは、鋳造成形材で構成された船底側船体部Aの上端
縁の全域に、外方に向かって水平に突出するフランジ1
4を一体形成するとともに、繊維強化プラスチックで構
成された甲板側船体部Bの下端縁の全域に、外方に向か
って水平に突出するフランジ15を一体形成し、もっ
て、前記船底側船体部Aと甲板側船体部Bとの接合時
に、前記両フランジ14,15同士を上下方向から接当
させたのち、繊維強化プラスチック製のフランジ15の
上面に、アルミニウム合金製又はステンレス鋼製の連結
平板16を重ね合せ、これら三者14,15,16をア
ルミニウム合金製又はステンレス鋼製のボルト9・ナッ
ト10にて水密状態で固定連結したものである。この第
2実施例による場合は、前記船底側船体部Aと甲板側船
体部Bとの接合時に、甲板側船体部B側の荷重を前記両
フランジ14,15を介して船底側船体部A側に支持さ
せることができるから、これら両者A,Bの組み立て作
業の容易化を促進することができる効果がある。
【0009】〔その他の実施例〕 前記の第1実施例では、船底側船体部Aを船首尾方
向で二つに分けて鋳造したが、三つ以上に分けて鋳造し
てもよく、また、船底側船体部A全体を一度に鋳造して
もよい。また、船底側船体部Aを船首尾方向で複数に分
けて鋳造した場合、前記の第1実施例では、これら分割
鋳造成形材同士を溶接によって一体化したが、ボルトや
リベットで分割鋳造成形材同士を固定連結してもよい。 前記の第1実施例では、前記甲板側船体部B全体を
繊維強化プラスチックで一度に成形したが、当該甲板側
船体部Bを複数のブロックに分割して各別に繊維強化プ
ラスチックで成形したのち、この分割された複数のブロ
ック同士を繊維強化プラスチック等の樹脂又はボルト等
で結合してもよい。 前記繊維強化プラスチック製の隔壁11を取り付け
るにあたって、船底側船体部Aの内面の隔壁取付け箇所
及び甲板側船体部Bの内面の隔壁取付け箇所にそれぞれ
連結板を突設し、この連結板に隔壁11の周縁部を重ね
合わせ、更に、隔壁11の周縁部の表面にアルミニウム
合金製又はステンレス鋼製の連結平板を重ね合せ、これ
ら三者をアルミニウム合金製又はステンレス鋼製のボル
ト・ナットにて水密状態で固定連結してもよい。 前記の各実施例では、甲板側船体部Bを繊維強化プ
ラスチックで構成したが、繊維強化プラスチック以外の
プラスチック系複合材、例えば、多層プラスチックや充
填プラスチックなどを用いて構成してもよい。
【0010】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図8のI−I線拡大断面図
【図2】図8のII−II線拡大断面図
【図3】船底側船体部と甲板側船体部との接合部分の拡
大断面図
【図4】船底側船体部と甲板側船体部との接合部分の側
面拡大断面図
【図5】隔壁と甲板側船体部との接合構造の拡大断面図
【図6】隔壁と船底側船体部との接合構造の拡大断面図
【図7】船舶全体の側面図
【図8】船舶全体の平面図
【図9】第2実施例を示す要部の拡大断面図
【符号の説明】
A 船底側船体部 B 甲板側船体部 W 乾玄部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体を、乾玄部(W)において上下で二
    分割し、分割された船底側の船体部(A)をアルミニウ
    ム合金の鋳造成形材で構成するとともに、分割された甲
    板側の船体部(B)をプラスチック系複合材で成形し、
    この成形された甲板側船体部(B)と前記船底側船体部
    (A)とを水密状態で接合してある船舶の船体構造。
JP8706893A 1993-04-14 1993-04-14 船舶の船体構造 Pending JPH0789482A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102238643B1 (ko) * 2019-12-23 2021-04-09 주식회사 에스컴텍 고밀도 폴리에틸렌 수밀격벽이 구비된 선박
KR20220036127A (ko) * 2020-09-15 2022-03-22 주식회사 에스컴텍 연속형상의 자체부력 이중구조 갑판을 가진 선박
KR20220135635A (ko) * 2021-03-31 2022-10-07 군산대학교산학협력단 알루미늄 전기추진선박

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102238643B1 (ko) * 2019-12-23 2021-04-09 주식회사 에스컴텍 고밀도 폴리에틸렌 수밀격벽이 구비된 선박
KR20220036127A (ko) * 2020-09-15 2022-03-22 주식회사 에스컴텍 연속형상의 자체부력 이중구조 갑판을 가진 선박
KR20220135635A (ko) * 2021-03-31 2022-10-07 군산대학교산학협력단 알루미늄 전기추진선박

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