JPH0215637Y2 - - Google Patents

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JPH0215637Y2
JPH0215637Y2 JP1984201426U JP20142684U JPH0215637Y2 JP H0215637 Y2 JPH0215637 Y2 JP H0215637Y2 JP 1984201426 U JP1984201426 U JP 1984201426U JP 20142684 U JP20142684 U JP 20142684U JP H0215637 Y2 JPH0215637 Y2 JP H0215637Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 この発明はサーフボード等のFRP積層品に関
し、合成樹脂の発泡体からなる芯材の外面全体
を、ガラス繊維強化樹脂、即ちFRP樹脂の成形
体からなる外装材で被覆一体化したFRP積層品
に関している。
〈従来技術〉 上記、発泡体とFRP成形体とを組合せた積層
品は、強度や耐久性に優れたFRP成形体の特長
と、軽量で安価な発泡体の特長とを兼ね備えたも
のとして、種々の用途に使用可能である。
例えば、サーフインやウインドサーフインに使
用するサーフボードとしては、従来ポリエチレン
等の合成樹脂成形体の内部に、ポリウレタンフオ
ームを注入発泡して充填したものがあるが、ポリ
ウレタンフオームの注入発泡は技術的に非常に難
しく面倒であり、強度的にも不充分であつた。そ
こで、上記発泡体とFRP成形体とを組合わせた
FRP積層品の採用が検討されている。
ところが、上記FRP積層品の場合、複数個の
FRP成形体を組合わせて一体化させるため、各
FRP成形体同士の継目個所やFRP成形体と芯材
との接合が不充分になり、隙間や段差が生じ易
く、サーフボードを使用中に継目から内部に海水
が侵入する欠点があると共に、継目部分の強度が
低下したり、外観的にも体裁の悪いものである。
〈目的〉 そこで、この考案の目的としては、上記従来技
術の問題を解消し、FRP成形体からなる外装材
同士の継目個所における接合を、隙間なく確実強
固にしたFRP積層品を提供しようとしている。
〈構成〉 そして、上記目的を達成するための構成として
は、予め成形した合成樹脂の発泡体からなる芯材
の外面全体を、複数個のFRP成形体からなる外
装材で被覆一体化して形成してなる積層品であつ
て、外装材同士の継目の内側にFRP樹脂からな
る内張材を介装させてなるとともに芯材と外装材
とが間に接着剤を介在してプレス型による押圧に
て一体に接合形成されてなることを特徴としてい
る。
〈実施例〉 次いで、この考案の実施例について、図を参照
しながら以下に説明する。
第1図〜第5図には、FRP積層品の一例とし
て、ウインドサーフイン用のサーフボードを示し
ている。
まず、第2図〜第5図の断面図において、1は
芯材であり、ポリスチレン樹脂等の合成樹脂の発
泡体から形成され、偏平な厚板状をなすサーフボ
ードの概略形状に形成されている。
3は外装材であり、ガラス繊維のクロスまたは
マツトに不飽和ポリエステル樹脂を含浸積層した
FRP樹脂かならなるFRP成形体にて形成されて
あり、芯材1の外面全体を、複数個の外装材3で
被覆し、接合一体化してある。なお図の場合、予
め全体を上下に二分割した2個の外装材3,3を
組合わせて構成している。
2は内張材であり、内張材2も外装材3と同様
のFRP樹脂からなり、外装材3同士の継目個所
の内側位置に沿つて、細幅の内張材2を芯材1と
外装材3との間に介装している。
次に、4はエポキシ樹脂系等の接着剤であり、
外装材3の内面と芯材1および内張材2との間に
介在させて、プレス型による外装材3上下方向か
らの押圧にて、両者を接着接合している。また、
5は充填用パテであり、外装材3と芯材1および
内張材2との間に生じる隙間に充填している。
以上がサーフボードの基本形状であるが、通常
サーフボードには、ダガーボードケースやスケグ
ケース等の部品構造が形成してある。そして、図
示した実施例の場合、例えばダガーボードケース
としては、第4図に示すように、芯材1には貫通
孔10を形成しておき、外装材3,3にも上記貫
通孔10に嵌合する貫通筒部31,31を形成し
ておく。そして、組立時に、上下の貫通筒部3
1,31を芯材1の貫通孔10内に貫挿し、両貫
通筒部31,31の一部を互いに重ね合わせて嵌
合している。なお、貫通筒部31内面と芯材1と
の間に生じる隙間には、充填用パテ5を詰めて埋
めている。また、第5図にはスケグケースの構造
を示しており、芯材1および外装材3にスケグケ
ース用の凹入部11および32を形成してあり、
外装材3の凹入部32の上部に、FRP成形品ま
たは硬質の合成樹脂等にて形成されたスケグボツ
クス7を挿入して接着している。なお、図の場
合、スケグボツクス7と外装材3の凹入部32の
間に、充填用パテ5を充填して、隙間を埋めると
同時に接着している。
さらに、サーフボードの強度や剛性を増すため
には、第6図に示すように、外装材3の内面に長
手方向に沿つて、FRP成形体等からなる補強用
の桁材33を接合しておき、サーフボードの内部
に埋設形成する場合もある。なお、芯材1のうち
桁材33に対応する個所には、桁材嵌入用の凹溝
12を形成しておく。
このように、製造するサーフボード等のFRP
積層品の用途や形状によつて、適宜の小部品や構
造等を自由に付加することができる。特に、前記
スケグボツクス7のように、形状の正確さや強度
が必要な場合には、当該個所を外装材3とは別個
の部品で構成するほうがよい。
なお、サーフボードの場合には、外装材3の外
面に、さらに塗装や合成樹脂のコーテイング等の
仕上加工を施すこともある。
次に上記サーフボードの製造方法について、第
7図によつて説明する。
まず、芯材1の外周側端に沿つて、外装材2を
接着する。このとき、使用する接着剤としては、
エポキシ樹脂系の接着剤が、接着強度の点で優れ
ている。また、外装材3は予め成形したものの内
面にエポキシ樹脂系接着剤4を塗布しておく。な
お、外装材3の外周には鍔部30が形成してあ
る。さらに、内張材2の外周には、充填用パテ5
を盛り付けておく。
この状態で、外装材3の上下にプレス型を当接
して上下から押圧し、芯材1および外装材3同士
を完全に密着させて接着する。このとき、上下の
外装材3の継目個所では鍔部30,30同士が当
接して密着する。また、充填用パテ5が芯材1お
よび内張材2と外装材3との間に生じる隙間を埋
める。そして、外装材3および芯材1を接合する
エポキシ樹脂系接着剤4が完全に接着した後、外
装材3の継目個所の外周に突出した鍔部30を切
除し、表面を滑かに研磨すれば、前記第1図〜第
5図に示したサーフボードが製造できる。
以上に述べたFRP積層品のうち、芯材1の素
材となる発泡体としては、ポリスチレンのほか、
ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン−エチ
レン共重合体、その他の各種合成樹脂の単独また
は共重合体、あるいは混合樹脂からなる発泡体が
自由に使用できる。
次に外装材3としては、ガラス繊維マツトやク
ロスをポリエステル樹脂に積層埋設してなるガラ
ス繊維強化樹脂、即ちFRP樹脂を一定の形状に
成形硬化したものであり、例えばサーフボードの
場合、厚さ1mm程度のもので実施される。但し、
外装材3としては、芯材1への被覆前に完全に硬
化させたものを使用するほか、FRP樹脂が未硬
化で、ある程度の柔軟性を有する状態のままで芯
材1に被覆し、プレス型で押圧してもよい。外装
材3は、図示したサーフボードのような偏平な厚
板状のものであれば、外周側端を継目にして、上
下に2分割したものが、外装材3自体の製造およ
び芯材1との接合上も便利であるが、製造する
FRP積層品の形状や構造によつては、左右ある
いは前後に分割したり、3個以上の外装材3を組
合せて構成するものでも実施可能である。そし
て、外装材3の分割形状に応じて、継目の位置や
形状も異なつてくるので、芯材1への内張材2の
接合位置や形状も変更する必要があり、またプレ
ス型の形状構造も適宜変更して実施するものとす
る。なお、外装材3は芯材1の外面形状に沿う形
状に形成された成形型をモデルにして、FRP樹
脂を所定形状に積層形成して製造する。
次に、内張材2としては、外装材3と同様の
FRP成形品にて形成されているが、完成後はサ
ーフボードの内部に完全に埋設されてしまうの
で、外装材3に比べれば薄いものでも充分使用で
きる。
また、内張材2としても、前記外装材3と同様
に、予め所定形状に完全に成形硬化されたものを
使用するほか、柔軟なクロス状またはマツト状の
FRP樹脂を芯材1の外面に沿つて貼着しておい
てもよい。そして、上記未硬化の内張材2を使用
する場合には、内張材2を接着剤で芯材1に接着
しなくてもよい。
なお、予め形成する外装材3と芯材1または内
張材2とは、完全に密着する形状に形成しておく
必要はなく、充填用パテ5で埋めるか、外装材3
の変形によつてて補正できる程度の隙間が生じる
ものでも、実用上は差し支えない。
また、外装材3の形状のうち、予め形成してお
く鍔部30は、外装材3,3同士が継目で互いに
当接させたときに、外装材3同士の位置ズレや段
差が生じた場合に、鍔部30を削つて平滑に修正
することができるので便利であるが、鍔部30が
全く形成されていないものでも実施可能である。
次に、外装材3と芯材1とを接着するための接
着剤としては、エポキシ樹脂系接着剤が接着強度
や使用時の耐久性等に優れ、最も好適であるが、
その他の合成樹脂用接着剤も使用可能である。ま
た、充填用パテ5としては、エポキシ樹脂にタル
クを混合したものが、芯材1と外装材3との隙間
を確実に埋めることができ、硬化後の強度にも優
れ、しかも充填用パテ5を接着剤としても作用さ
せることができ、好適なものである。但し、その
他既知の合成樹脂系あるいは合成ゴム系のパテ材
も使用可能である。
以上に説明したFRP積層品としては、図示し
たサーフボードのほか、各種スポーツ用品あるい
は、自動車等の乗り物用部品、建築構造部材等、
種々の物品として、強度や耐久性と同時に軽量性
や低コスト性を要求され、表面の平滑性や耐水性
等をも必要とされる用途に、自由に適用できるも
のである。
〈効果〉 以上のごとく構成された、この考案のFRP積
層品によれば、予め成形された複数の外装材3を
組合わせて、芯材1の全面を被覆一体化させたも
のであつて、外装材3同士の継目になる個所の内
側に、内張材2を介装しておくので、継目個所の
一体性が非常に高くなる。従つて、継目個所の接
合強度が高く、強い衝撃力や振動が加わる用途に
も充分に使用でき、継目が剥がれたり分解してし
まう心配がない。また、継目個所における水密性
が良いので、水中を使用したり、雨水等に晒され
る用途に対しても、何ら支障なく、好適に使用で
きることになる。
そして、上記継目個所の一体性が優れているこ
とによつて、芯材1の外面全体を被覆する外装材
3を自由に分割形成しておくことができ、複雑な
形状のFRP積層品であつても、外装材3を適当
に分割形成することによつて、容易に製造するこ
とができ、外装材3自体の成形も簡単である。
以上のように、予め成形した合成樹脂の発泡体
からなる芯材1の外面全体を、複数個のFRP成
形体からなる外装材3で被覆一体化して形成して
なる積層品であつて、外装材3同士の継目の内側
にFRP樹脂からなる内張材2を介装させてなる
とともに芯材1と外装材3とが間に接着剤4を介
在してプレス型による押圧にて一体に接合形成し
てなる構造のものゆえ、ダガーボードケース等の
部品構造の形成が容易にでき、しかも継目個所の
強度が極めて高いものを提供できることによつ
て、強度および軽量性等に優れたFRP積層品の
特長を、より一層効果的に発揮することができ、
FRP積層品の用途あるいは需要の拡大にも、大
きく貢献できる実用的価値の優れたものである。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の実施例を示すものであり、第1
図は斜視図、第2図は断面図、第3図は前図の一
部拡大断面図、第4図はダガーボードケース部分
の拡大断面図、第5図はスケグボツクス部分の拡
大断面図、第6図は変更例の断面図、第7図は製
造途中を示す断面図である。 1……芯材、2……内張材、3……外装材、4
……接着剤、5……充填用パテ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 予め成形した合成樹脂の発泡体からなる芯材
    の外面全体を、複数個のFRP成形体からなる
    外装材で被覆一体化して形成してなる積層品で
    あつて、外装材同士の継目の内側にFRP樹脂
    からなる内張材を介装させてなるとともに芯材
    と外装材とが間に接着剤を介在してプレス型に
    よる押圧にて一体に接合形成されてなることを
    特徴とするサーフボード等のFRP積層品。 2 芯材と外装材との間にエポキシ樹脂系着剤を
    介在して、一体接合してなる上記実用新案登録
    請求の範囲第1項記載のサーフボード等の
    FRP積層品。
JP1984201426U 1984-12-29 1984-12-29 Expired JPH0215637Y2 (ja)

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JPS565171A (en) * 1979-06-28 1981-01-20 Anritsu Electric Co Ltd Feeder for carrying article

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