JPH0789331A - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JPH0789331A
JPH0789331A JP5238509A JP23850993A JPH0789331A JP H0789331 A JPH0789331 A JP H0789331A JP 5238509 A JP5238509 A JP 5238509A JP 23850993 A JP23850993 A JP 23850993A JP H0789331 A JPH0789331 A JP H0789331A
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JP
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air
heat
evaporator
ventilation
outside
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JP5238509A
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English (en)
Inventor
Akihisa Kokubo
彰久 小久保
Kenji Tamatsu
健司 玉津
Etsuji Miyata
悦次 宮田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、換気損失熱量を最小限に抑制しつ
つ、換気を行える自動車用空調装置を提供することにあ
る。 【構成】外気が流通する通風路23と内気が流通する通
風路22とを設け、これら通風路22,23の双方に対
して交わるように冷凍サイクルの蒸発器35を設け、換
気するとき、蒸発器35の内部を密閉化してとき、蒸発
器35を、通風路23内に露出する側を凝縮部とし、通
風路22内に露出する側を蒸発部としたヒ−トパイプ熱
交換器として作用させる機構44を設け、かつこの蒸発
部との熱交換を終えた内気を車室外へ排出する機構61
を設けて、ヒ−トパイプ熱交換器による内気と外気との
熱交換により、外気を昇温させ、低温化した内気を車室
外へ排出させて、換気熱の損失を低減するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内気と外気とを熱交換
させながら換気をする自動車用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】梅雨時期や積雪時等の暖房時に、ガラス
の曇り止めや、乗員に不快感を与えないように除湿暖房
を行う場合がある。
【0003】この除湿暖房は、特開平1−293221
号公報に示されるように車室内への空気を冷却して、空
気中の水分を取り除き、その後、同空気を加熱して、車
室内へ吹き出させるものである。
【0004】こうした除湿暖房を行う際には、車室内の
空気(内気)を換気するなどの目的で、車室外の空気
(外気)を車室内へ導くことが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、導入される
外気は、内気よりも、かなり温度が低い。
【0006】このため、換気を行うと、換気損失熱量の
多さから、暖房能力が損なわれ、車室内の温度を低下さ
せてしまう難点があった。
【0007】本発明は、このような事情に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、換気損失熱量を
最小限に抑制しつつ、換気を行えるようにした自動車用
空調装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の自動車用空調装置は、外気が流通
する第1の通風路と内気が流通する第2の通風路とを設
け、これら第1および第2の通風路の双方に対して交わ
るように冷凍サイクルを構成する蒸発器を設け、この蒸
発器を、換気のとき、第1の通風路内に露出する側を凝
縮部とし、第2の通風路内に露出する側を蒸発部とした
ヒ−トパイプ熱交換器として作用させる手段を設け、さ
らにこの蒸発部と熱交換を終えた内気を車室外に排出さ
せる排出手段を設けたことにある。
【0009】請求項2に記載の自動車用空調装置は、バ
ス車両に好適なヒ−トパイプ熱交換器とするために、請
求項1の蒸発器に複数本の熱交換パイプが上下方向に並
行に配置され、片側に上下方向に延びる前記熱交換パイ
プとつながるヘッダ−管を有した構成の熱交換器を用
い、この蒸発器をヘッダ−側が第2の通風路内に配置さ
れるように、第1および第2の通風路の双方に対して交
わるように配設したことにある。
【0010】請求項3に記載の自動車用空調装置は、バ
ス車両の走行中でも、安定したヒ−トパイプ熱交換器の
性能が発揮されるように、請求項2の蒸発器を、ヘッダ
−側が下側、ヘッダ−側とは反対側が上側となるように
傾斜させて、第1および第2の通風路の双方に対して交
わるように配設したことにある。
【0011】
【作用】請求項1に記載の自動車用空調装置によると、
例えば暖房時、車室内を換気するとき、蒸発器をヒ−ト
パイプ熱交換器として作用させる。
【0012】すなわち、蒸発器の一方の側は、低温の外
気が通る第1の通風路に露出し、他方の側は、それより
かなり温度が高い内気が通る第2の通風路に露出してい
るから、蒸発器全体は、第1の通風路に露出する一方部
分が放熱部に相当する凝縮部、第2の通風路に露出する
他方部分が吸熱部に相当する蒸発部となる、一種のヒ−
トパイプと同じような熱の移動作用が働く熱移動体とな
る。
【0013】これにより、蒸発器の内部の冷媒は、つぎ
のように相が変わる。
【0014】すなわち、蒸発器の一方部分において、冷
媒が外気との熱交換により凝縮を起こす。この凝縮した
冷媒が蒸発器の他方部分に至ると、今度は同液冷媒が内
気との熱交換により、蒸発して内気から熱を奪う。そし
て、この蒸発した冷媒が蒸発器の一方部分に移動して、
再び上記のような凝縮が行われるという熱サイフォンの
作用が繰り返しなされる。
【0015】こうした内気と外気との熱交換により、外
気は昇温され、車室内へ至る。
【0016】一方、内気は、上記熱交換により、低温化
される。この内気は、車室外へ排出され、車室内には至
らない。
【0017】これにより、換気熱は回収され、換気損失
熱量を抑制しながら換気が行えるようになる。
【0018】請求項2に記載の自動車用空調装置による
と、上記したヒ−トパイプ熱交換器の作用が、バス車両
に搭載した蒸発器で効果的に行われる。
【0019】請求項3に記載の自動車用空調装置による
と、熱交換パイプが傾斜しているので、ヒ−トパイプ熱
交換器は、バス車両の挙動にかかわらず、常に蒸発部と
なる熱交換パイプ部分には液冷媒が溜まり、凝縮部には
同液冷媒が蒸発するガス冷媒が至る状態となるので、常
に安定した熱交換性能が発揮させることが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を自動車用空調装置をバス車両
の空調装置に適用した図1ないし図7に示す一実施例に
もとづいて説明する。
【0021】図1は、バス車両の後部分の平面を示し、
図中1はバス車両の車体を示す。なお、矢視Rの方向は
後部を示す。
【0022】車体1の後部に在る客席床下には、空調装
置2が車幅方向に沿って、収納されている。
【0023】空調装置2は、車幅方向の右側にコンデシ
ングユニット3を有し、同じく左側にク−リングユニッ
ト4を有して、一体に構成されている。
【0024】ここで、コンデシングユニット3について
説明すれば、図中5は、車体1の側方に開口する開口部
を有する箱形のユニット本体である。
【0025】このユニット本体5内には、同ユニット本
体5の内部空間を用いて、外気循環路5aが形成されて
いる。
【0026】そして、このユニット本体5の開口部で構
成される吹出口6には、サブエンジン用のラジエ−タ
7、凝縮器8(室外側熱交換器)が順に設けられてい
る。
【0027】またユニット本体5の内部には、出力軸側
を吹出口側に向けて、空調用の動力としてのサブエンジ
ン9が搭載されている。このサブエンジン9の冷却水系
が上記ラジエ−タ7に接続されている。
【0028】サブエンジン9の出力軸には、ファン10
が設けられ、同ファン10で、ラジエ−タ7,凝縮器8
に向け、外気を送風できるようにしてある(冷却)。
【0029】またサブエンジン9の両側には、圧縮機1
1、伝動装置12が並行に配設されている。
【0030】このうち、圧縮機11の出力軸には、電磁
クラッチ13、従動プ−リ14が順に連結されている残
る伝動装置12の出力軸にも、電磁クラッチ15、従動
プ−リ16が連結されている。
【0031】そして、これら従動プ−リ14,16は、
サブエンジン9の出力軸に設けた駆動プ−リ17に、無
端状のベルト18を介して、連結されている。つまり、
サブエンジン9にて、圧縮機11、伝動装置12を駆動
できるようにしてある。
【0032】またク−リングユニット4について説明す
れば、20は同ク−リングユニット4のユニット本体で
ある。このユニット本体20は、図3に示されるように
箱形をなしている。
【0033】このユニット本体20の内部には、車体1
の後ろ寄りの部位に、同部位から前後に仕切るように仕
切板21が設けられている。そして、この仕切りによっ
て形成される後側の狭い通路面積を有する部分で、通風
路22(第2の通風路)を構成し、ユニット本体20の
前側の広い通路面積を有する部分で、通風路23(第1
の通風路)を構成している。
【0034】通風路22の入口を構成する左側の上壁部
分には、図3に示されるように矩形の内気導入口24が
形成されている。
【0035】また通風路23の入口を構成する左側の上
壁部分には、長方形状の内気導入口25が形成されてい
る。同じく左側の端壁の上段部分には、長方形状の外気
導入口26が形成されている。
【0036】これら導入口のうち、内気導入口22は、
バス車両の客室内と連通していて、同内気導入口22か
ら車室の空気、すなわち内気を通風路22へ導入できる
ようにしてある。
【0037】また内気導入口25は、バス車両の客室内
と連通している。残る外気導入口26は、客室外、すな
わち外気と連通している。またこれら内気導入口25と
外気導入口26との間には、内外気切換ダンパ−27が
設けられている。これにより、内気導入口25および外
気導入口27から、外気あるいは外気と内気とが混合し
た空気を通風路23へ導入できるようにしてある。
【0038】また通風路22の右側端には、電動式のブ
ロア28が設けられている。ブロア28は、ユニット本
体5とユニット本体20との間に、ファンケ−シング2
9を設け、このファンケ−シング29内にモ−タ駆動の
ファン30を設けた構成となっている。なお、31はフ
ァン30を駆動するファンモ−タを示す。
【0039】このブロア28の吸込口28aは通風路2
2に臨み、吹出口28bは客室に配設してある後述する
導風ダクト52に連通している。これにより、通風路2
2を通じて、内気を客室へ導けるようにしている。
【0040】また通風路23の右側端には、機関駆動式
のブロア32が設けられている。ブロア32は、ユニッ
ト本体5とユニット本体20との間に、ファンケ−シン
グ33を設け、このファンケ−シング33内に上記伝導
装置12につながるファン34を設けた構成となってい
る。
【0041】このブロア32の吸込口32aは通風路2
3に臨み、吹出口32bは客室に配設してある送風ダク
ト52に連通している。これにより、通風路23を通じ
て、外気あるいは内気と外気とが混じった空気を客室へ
導けるようにしている。
【0042】通風路22,23には、仕切板21を貫通
し、かつ通風方向とは直角な向きで各通風路22,23
と交わるように、蒸発器35(室内側熱交換器)が配設
されている。
【0043】ここで、蒸発器35には、通常、バス車両
に適用されているタイプの熱交換器が用いられている。
【0044】すなわち、蒸発器35は、左右方向に沿っ
て並行に配置した多数のフィン36と、同フィン群を貫
通するように配設した上下方向に沿って並行な多数本の
熱交換パイプ37とを有している。また蒸発器35の片
側には、フィン36に沿って、上下方向に沿って延びる
ヘッダ−管38が配設されている。
【0045】このヘッダ−管38と各熱交換パイプ37
の出口部とはそれぞれ接続されている。またヘッダ−管
38と同じ側には、蒸発器35の入口部が設けられてい
て、片側から冷媒が蒸発器35の内部へ流通できるよう
にしてある。
【0046】そして、この蒸発器35には、減圧装置と
しての電動式の膨張弁39、レシ−バタンク40、凝縮
器8、圧縮機11が、冷媒管42を介して順に接続され
ている。これにより、サブエンジン9で駆動される圧縮
機11にしたがって、冷凍サイクルを運転できるように
している。
【0047】また蒸発器35の出口側の冷媒管部分に
は、、例えば電磁弁二方弁で構成された密閉用の電磁弁
44が設けられている。この電磁弁44および膨張弁3
9を全閉にさせることによって、蒸発器14の内部を密
閉化できるようにしてある。そして、この蒸発器14の
密閉によって、蒸発器14を、通風路23内に露出する
側を凝縮部とし、通風路22内に露出する側を蒸発部と
したヒ−トパイプ熱交換器として作用させるようにして
ある。
【0048】また上記蒸発器35の設置には、バス車両
用の熱交換器を、ヒ−トパイプ熱交換器として安定に作
用させるために工夫が施してある。
【0049】すなわち、蒸発器35は、図1、図4およ
び図5に示されるように、内気のみが流通する通風路2
2内に、ヘッダ−管38側を配置させて、通風路23と
交わるように配設してある。
【0050】そして、この蒸発器35は、上部側を下部
側とより通風方向側へ傾斜させているのに加え、通風路
22内に在るヘッダ−管38側が下側、このヘッダ−管
38側とは反対側の通風路23内に在る端部が上側とな
るよう、角度θだけ、傾斜させて設置してある。
【0051】これにより、蒸発器35をヒ−トパイプ熱
交換器として作用させたときには、バス車両の状態にか
かわらずに、常に蒸発部となる熱交換パイプ部分に液冷
媒が溜まるようにしてある。
【0052】また蒸発器35の下流側の通風路部分に
は、ヒ−タコア43が設置されている。このヒ−タコア
43と車体1の最後部に搭載した走行用のエンジン41
の冷却水系とは、ウォ−タポンプ45、予熱器46、温
水供給用の電磁弁47が介装された温水循環路48で接
続されている。これにより、エンジン41の排熱をヒ−
タコア43に供給したり、ヒ−タコア43の供給熱量を
予熱器46によって増加させたりできるようにしてあ
る。
【0053】また温水循環路48のウォ−タポンプ45
の吐出側の路部分とエンジン41の冷却水出口側との間
には、流量調整用の電磁弁49を介装したバイパス路5
0が接続されていて、電磁弁49による流量制御によ
り、ヒ−タコア43に供給される熱量を可変できるよう
にしてある。
【0054】一方、上記導風ダクト52は、図2に示さ
れるようにバス車両の客室天井側に設けた車体前後方向
に延びる上部吹出用のダクト53と、バス車両の床板側
に設けた車体前後方向に延びる上部吹出用のダクト54
とを有してなる。
【0055】すなわち、ダクト53には客室の座席55
の位置に対応した各部位に上部吹出口56が設けられ、
ダクト54には客室の座席55の位置に対応した各部位
に下部吹出口57が設けられている。
【0056】ダクト53の入口部はブロア28の吹出口
28bに接続され、ダクト54の入口部はブロア32の
吹出口32bに接続されている。これにより、ブロア2
8から吹出される空気を客室の天井側から吹出せるよう
にし、ブロア32から吹出される空気を客室の床板側か
ら吹出せるようにしている。
【0057】ダクト53,54の入口側には、両者のダ
クト間を連通するようにバイパスダクト58が接続され
ている。このバイパスダクト58とダクト54との接続
部には、流路切換用のダンパ−59が設けられている。
これにより、ダンパ−59をc位置(バイパスダクト5
8を閉じる位置)に作動させると、ブロア32からの空
気をダクト54へ導き、ダンパ−59をd位置(ダクト
54を閉じる位置)に作動させると、ブロア32からの
空気をダクト53へ導くことができるようにしている。
【0058】ブロア28の吹出口28bとバイパスダク
ト58との間のダクト部分には、車室外(大気)と連通
する外気導出用のダクト60が接続されている。このダ
クト60とダクト53との接続部には、外気導出切換用
のダンパ−61が接続されている。これにより、ダンパ
−61をa位置(ダクト60を閉じる位置)に作動させ
ると、ブロア28からの空気をダクト53へ導き、ダン
パ−61をb位置(ダクト53を閉じる位置)に作動さ
せると、ブロア32からの空気を車室外(大気)へ導く
ことができるようにしている。
【0059】他方、62は例えばマイクロコンピュ−タ
およびその周辺回路で構成されたECU(エレクトロニ
ック コント−ル ユニット)である。ECU62に
は、操作パネル63が接続されていて、同操作パネル6
3に設けた各種操作スイッチ類(図示しない)から「冷
房」、「暖房」、「除湿暖房」、「換気(外気導入)」
などの運転を入力できるようにしている。
【0060】またECU62には、客室内の温度を検知
する室温センサ−64、外気の温度を検知する外気温セ
ンサ−65など空調に必要な各種センサ−が接続されて
いて、ECU62に空調制御に必要な各種情報を入力で
きるようにしている。
【0061】ECU62には、電磁クラッチ13,1
5、内外気切換ダンパ−27、ブロア28、膨張弁3
9、電磁弁44,47,49、ウォ−タポンプ45、予
熱器46、ダンパ−59,60が接続されていて、EC
U62からの指令にしたがって各種機器を所定に作動さ
せるようにしてある。
【0062】すなわち、ECU62には、例えばつぎの
ような機能が設定されている。
【0063】冷房モ−ドとして、車室温度と設定温度と
の差にしたがい冷凍サイクルを運転させる機能、通風路
22から内気を取り入れ、同内気をダクト53へ導く機
能が設定されている。
【0064】暖房モ−ドとして、車室温度と設定温度と
の差にしたがい、図7に示されるような風量、温水(電
磁弁49)、電磁弁47、ウォ−タポンプ45、予熱器
46、内外気切換ダンパ−27を制御する機能が設定さ
れている。
【0065】除湿暖房モ−ドとして、上記暖房モ−ド
に、上記冷凍サイクルを運転する機能を併用させる機能
が設定されている。
【0066】また換気付きの暖房モ−ドとして、「暖
房」の操作と、「換気」の操作がなされると、上記暖房
モ−ドに加えて、蒸発器35を密閉にする機能、通風路
22から内気を取り入れ、同内気をダクト60へ導く機
能、通風路23から外気のみを取り入れ、同外気をダク
ト53へ導く機能が設定されている。
【0067】つぎに、このように構成された空調装置の
作用を図6に示されるフロ−チャ−トにもとづいて説明
する。
【0068】すなわち、操作パネル63から「冷房」が
操作されると、冷房モ−ドとなり、電磁クラッチ13,
15およびブロア28はオンし、流路切換用のダンパ−
59はd位置に設定、外気導出用のダンパ−60はa位
置に設定される。
【0069】すると、圧縮機11は、サブエンジン9を
動力源として駆動される。これにより、圧縮機11から
吐出された圧縮冷媒は、凝縮器8、レシ−バタンク4
0、膨張弁39、蒸発器35を循環し、冷凍サイクル運
転が行われていく。
【0070】そして、この冷凍サイクル運転が、空調負
荷(設定温度と室温温度との差)にしたがい制御されて
いく。
【0071】内気導入口24からは、ブロア28の作動
によって内気が取り込まれている。この内気は、蒸発器
35を通過するときに、同蒸発器35と熱交換し、冷風
となっていく。
【0072】この冷風がダクト53に導かれ、各上部吹
出口56から吹出され、客室を冷房していく。
【0073】一方、「暖房」が操作されると、暖房モ−
ドとなり、ウォ−タポンプ45がオン、電磁弁47が開
き、走行用のエンジン41の冷却水がヒ−タコア43へ
導かれる。
【0074】このとき、ヒ−タコア43に供給される熱
量は、空調負荷(設定温度と室温温度との差)が小さい
ときは、電磁弁49の開度調整によって小さく設定され
る。そして、空調負荷が大きくになるにしたがい、電磁
弁49の開度調整によって熱量を高め、空調負荷が大き
くなる領域では、予熱器46オンさせて、ヒ−タコア4
3に供給される熱量を増加させていく。
【0075】さらに暖房操作に伴い、電磁クラッチ15
をオンさせ、流路切換用のダンパ−59をc位置に位置
決め、外気導出用のダンパ−60をb位置に位置決め
る。
【0076】ブロア32は、電磁クラッチ15のオンに
より、サブエンジン9を動力源として駆動される。な
お、ブロア32の風量は、伝導装置12により、空調負
荷に応じ、「低」、「中」、「高」の3段階に推移す
る。
【0077】ここで、内外気切換ダンパ−27は、空調
負荷で設定される設定吹出温度にしたがって開度が調整
される。
【0078】これにより、通風路23内には、同開度に
応じた、内気導入口25,外気導入口27から外気、内
気が導入される。
【0079】そして、この外気だけ(あるいは内気だ
け)、あるいは外気と内気との混合気は、ヒ−タコア4
3を通過するときに、ヒ−タコア43と熱交換し、温風
となっていく。
【0080】この温風がダクト54に導かれ、各下部吹
出口57から吹出され、客室を暖房していく。
【0081】また、「除湿暖房」が操作されると、上記
暖房運転に加え、冷凍サイクルが運転される。
【0082】これにより、通風路23を流通する空気
は、蒸発器35を通過する際、同蒸発器35の蒸発作用
によって、空気中から水分が取り除かれる。そして、同
除湿された空気は、続くヒ−タコア43を通過する際、
同ヒ−タコア43との熱交換によって加熱され、所定の
温度の温風となっていく。
【0083】この温風が、ダクト54を通じて、各下部
吹出口57から吹出され、客室内を除湿しながら暖房し
ていく。
【0084】また、こうした除湿暖房を行う際、客室内
の空気を換気するなどの目的で、上記暖房運転中、「換
気」を操作する。
【0085】すると、換気付きの暖房運転モ−ドとな
り、上記ヒ−タコア43に熱を供給する制御、ブロア2
8の制御は、暖房モ−ドのままで、内外気切換ダンパ−
27が内気導入口25を閉じる位置に位置決められてい
く。
【0086】これにより、外気導入口26から低温の外
気が取り込まれ、通風路23内には外気のみが流通して
いく。
【0087】また上記内外気切換ダンパ−27の作動と
共にブロア28は作動し、膨張弁39は全閉位置に位置
決められ、電磁弁44は閉じられていく。
【0088】膨張弁39および電磁弁44の閉動作によ
って、蒸発器35の内部は密閉され、同蒸発器35内に
封入されていた冷媒がそのまま内部に密閉される。
【0089】すると、蒸発器35は、ヒ−トパイプ熱交
換器となって、内気と外気との熱交換による換気熱回収
装置として作用していく。
【0090】すなわち、密閉化された蒸発器35の一端
側は、低温の外気が通る通風路23に露出し、他端側
は、それよりかなり高い温度の内気が通る通風路22に
露出しているから、蒸発器全体は、通風路23に露出す
るヘッダ−管38側の反対側の部分が放熱部に相当する
凝縮部、通風路22に露出するヘッダ−管38側の部分
が吸熱部に相当する蒸発部となる、一種のヒ−トパイプ
と同じような熱の移動作用が働く熱移動体となる。
【0091】これによって、蒸発器35の内部に密閉さ
れた冷媒は、つぎのように相が変わって熱を移動させて
いく。
【0092】すなわち、通風路23に露出する蒸発器部
分においては、冷媒が外気との熱交換により凝縮を起こ
す。この凝縮した冷媒が通風路22に露出する蒸発器部
分に至ると、今度は同液冷媒が内気との熱交換により、
蒸発して内気から熱を奪う。そして、この蒸発した冷媒
が蒸発器の通風路23に露出部分に移動して、再び上記
のような凝縮が行われるという熱サイフォンの作用が繰
り返しなされる。
【0093】こうした内気と外気との熱交換により、蒸
発器35を通過する外気は昇温される。
【0094】この外気は、さらにヒ−タコア43で昇温
される。
【0095】そして、ブロア32によって、この外気が
ダクト54に導かれ、各下部吹出口57から吹出され、
客室を暖房していく。
【0096】一方、通風路22に取り込まれた内気は、
先のヒ−トパイプ熱交換器化した蒸発器との熱交換によ
って、低温化される。
【0097】この内気は、ダクト60を通じて、車室外
へ排出されていく。
【0098】このことは、換気(外気導入)は、今まで
車外に逃げていた客室内の熱を回収しながら行われるこ
ととなる。
【0099】したがって、換気熱を回収しながらの換気
により、換気損失熱量を最小限に低減させることができ
る。
【0100】よって、暖房能力が向上する。すなわち、
走行用のエンジン4の冷却水の熱は、熱損失がない分、
暖房に有効に活用させられる。
【0101】また、これは予熱器46の作動回数を低減
させることともなるので、暖房時のランニングコストを
下げることができる。
【0102】また、ヘッダ−管35側を、内気が流通す
る通風路22側に配置されるようにして、バス車両で用
いられる蒸発器35を通風路22,23の双方に交わる
ように配設すると、蒸発器35においてヒ−トパイプ熱
交換器の作用を効果的に発生させることができる。
【0103】しかも、これに加え、蒸発器35のヘッダ
−管35側を下側、反対側を上側になるように蒸発器全
体を傾斜させると、常にヒ−トパイプ熱交換器は、蒸発
部となるヘッダ−管35側の熱交換パイプ部分には液冷
媒が溜まり、反対側の熱交換パイプ部分に同液冷媒が蒸
発するガス冷媒が至る状態となるので、バス車両の走行
中の挙動にかかわらず、安定した熱交換性能を確保する
ことができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、換気損失熱量を最小限に抑制しつつ、換気
を行うことができる。
【0105】この結果、暖房時の換気であれば、熱損失
がない分、暖房を有効に行うことができる。
【0106】請求項2に記載の発明によれば、これに加
え、バス車両の蒸発器において、ヒ−トパイプ熱交換器
の熱交換作用を効果的に発生させることができる。
【0107】請求項3に記載の発明によれば、さらにバ
ス車両の走行中の挙動にかかわらず、ヒ−トパイプ熱交
換器において安定した熱交換性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のバス車両に搭載した自動車
用空調装置の構成を示す平断面図。
【図2】同実施例の客室に向かう送風ダクト系を示す
図。
【図3】ク−リングユニットの本体構造を説明するため
の斜視図。
【図4】図3中、A−A線に沿うク−リングユニットの
断面図。
【図5】図3中、B−B線に沿うク−リングユニットの
断面図。
【図6】冷房、暖房、暖房除湿、換気しながらの暖房の
各運転を説明するためのフロ−チャ−ト。
【図7】暖房モ−ドの内容を説明するための図。
【符号の説明】
8…凝縮器 11…圧縮機 22…通風路(第2の通風路) 23…通風路
(第1の通風路) 35…蒸発器 36…フィン 37…熱交換パイプ 38…ヘッダ
−管 39…膨張弁 43…ヒ−タ
コア 60…ダクト 61…ダンパ
− 62…ECU 63…操作パ
ネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気が流通する第1の通風路と、 内気が流通する第2の通風路と、 これら第1および第2の通風路の双方に対して交わるよ
    うに配設された、冷凍サイクルを構成する蒸発器と、 この蒸発器を、換気のとき、前記第1の通風路内に露出
    する側を凝縮部とし、前記第2の通風路内に露出する側
    を蒸発部としたヒ−トパイプ熱交換器として作用させる
    手段と、 前記蒸発部と熱交換を終えた内気を車室外に排出させる
    排出手段とを具備してなることを特徴とする自動車用空
    調装置。
  2. 【請求項2】 前記蒸発器は、複数本の熱交換パイプが
    上下方向に並行に配置され、片側に上下方向に延びる前
    記熱交換パイプとつながるヘッダ−管を有して構成さ
    れ、前記ヘッダ−側が前記第2の通風路内に配置され
    て、前記第1および第2の通風路の双方に対して交わる
    ように配設されていることを特徴とする請求項1に記載
    の自動車用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記蒸発器は、ヘッダ−側が下側、ヘッ
    ダ−側とは反対側が上側となるように傾斜して、前記第
    1および第2の通風路の双方に対して交わるように配設
    されていることを特徴とする請求項3に記載の自動車用
    空調装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009192155A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Calsonic Kansei Corp 車両用空気調和システム
WO2015146058A1 (ja) * 2014-03-26 2015-10-01 株式会社デンソー 車両用空調ユニット

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JP2009192155A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Calsonic Kansei Corp 車両用空気調和システム
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