JPH0789280B2 - 楽音合成装置 - Google Patents

楽音合成装置

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JPH0789280B2
JPH0789280B2 JP1061769A JP6176989A JPH0789280B2 JP H0789280 B2 JPH0789280 B2 JP H0789280B2 JP 1061769 A JP1061769 A JP 1061769A JP 6176989 A JP6176989 A JP 6176989A JP H0789280 B2 JPH0789280 B2 JP H0789280B2
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雅浩 中西
大輔 森
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は楽器の発音メカニズムを近似したアルゴリズム
をディジタル電子回路を用いて実現した楽音合成装置に
関する。
従来の技術 従来より電気キーボードやシンセサイザの音源方式が種
々開発されており、近年のディジタル技術のめざましい
進歩ともあいまって前述したような音源方式に基づく高
品質な楽音合成装置が数多く開発されてきている。その
中においてアコースティック楽器の発音メカニズムを解
析し、これを種々の演算で近似した音源方式が提案され
ている。(例えば文献「エクステンションズ オブ ザ
カプラス−ストロング プラックドーストリング ア
ルゴリズム」(Extensions of the Karplus−Strong Pl
ucked−String Algorithm 著者:Davin A.Jaffe and Ju
lius O.Smith 出典:Computer Music Journal,vol7.2,S
ummer 1983,page 56〜69)) 前記音源方式はハードウェアに近い形で紹介されている
ので、ディジタル電子回路を用いて楽音合成装置として
実現することは容易である。以下図面を参照しながら、
前述したような音源方式に基づく楽音合成装置について
説明する。
第5図は従来の楽音合成装置のブロック図を示すもので
ある。
第5図において、51は波形データを一時記憶するディレ
イ部、52はディレイ部51から出力された波形データの加
工を行い、加工結果をフイードバック波形データとして
出力するフイードバック部、53はフィードバック部52か
ら入力されたフィードバック波形データと外部から入力
された駆動波形データの選択を行い、選択結果を入力波
形データとしてディレイ部51へ出力する入力制御部であ
る。
第6図は従来の楽音合成装置のブロック図を示すもの
で、第5図と入力制御部の構成のみが異なっている。す
なわち、入力制御部63はフィードバック部52から入力さ
れたフィードバック波形データと外部から入力された駆
動波形データとの加算を行い、加算結果を入力波形デー
タとしてディレイ部51に入力する構成となっている。そ
の他のブロックは第5図と同様である。
第7図はディレイ部51の回路図を示すものである。第7
図において、71はシステムクロックSCK(サンプリング
周期Tsに相当)に基づきその内部に一時記憶された波形
データx1〜xnを1段ずつ出力方向(右方向)にシフトさ
せると共に、前記シフト動作に同期して入力波形データ
を入力端(左端)側に入力し出力波形データを出力端
(右端)側から出力させるシフトレジスタである。尚シ
フトレジスタの代わりに複数のデータを一時記憶できる
メモリと前記メモリのアドレス管理を行うアドレス回路
を用いても同様の動作を行うことができる。
第8図はフィードバック部52の回路図を示すものであ
る。第8図において、81は入力された波形データをサン
プリング周期Ts時間遅らせて乗算器82に出力する遅延
器、82は遅延器81から出力された波形データと予め設定
された値1/2との乗算を行う乗算器、83は入力された波
形データと予め設定された値1/2との乗算を行う乗算
器、84は乗算器82と乗算器83から出力された波形データ
との加算を行う加算器である。
以上の回路は一般的に1次のローパスフィルタとして知
られている。
第9図(A)は入力制御部53の回路図を示すものであ
る。第9図(A)において、91は外部から発音指示信号
が入力された時に外部から入力される駆動波形データを
選択し、外部から発音指示信号が入力されない時にフィ
ードバック部52から入力されるフィードバック波形デー
タを選択するセレクタである。
第9図(B)は入力制御部63の回路図を示すものであ
る。第9図(B)において、92は外部から入力される駆
動波形データとフィードバック部52から入力されるフィ
ードバック波形データとの加算を行い、加算結果を入力
波形データとしてディレイ部51に入力する加算器であ
る。
第10図〜12図は弦の発音形態を表す状態図である。ここ
で第10図〜12図のそれぞれの発音形態の違いについて説
明する。
まず第10図はアコースティックギターの発音形態を簡略
化して表した状態図であり、従来の楽音合成装置のモデ
ルとしたものである。ナットとブリッジによってAC間に
はられた弦の中間点Bに駆動波形が与えられる。前記駆
動波形はA点方向とC点方向に伝搬し、それぞれA点、
C点で反射し再びB点に戻ってくる。以上の動作が繰り
返し行われ、その結果、弦の振動が生じる。そして弦の
振動はブリッジにおいて共鳴体に伝えられ、増幅された
音として聞くことができる。
ここで簡単のためA点とC点では全く同じ条件で弦が固
定されていると仮定するとB点はAC間の中点にあたるの
で、1方向(例えばB点→C点→B点→A点→B点)の
伝搬のみを考えてもさしつかえない。更にA点またはC
点における反射は固定端による影響を反転動作、ナット
またはブリッジへの高調波成分のもれの影響を1次のロ
ーパスフィルタとして考えると、第10図に示す弦の発音
形態をディジタル回路で近似した楽音合成装置は第5図
及び第6図で表すことができる。
次に第11図はブリッジから少し離れた位置にピックアッ
プが設置され、このピックアップにより弦の信号が電気
的にとりだされるエレクトリックタイプのギターの発音
形態を簡略化した状態図である、基本的な動作は第10図
と同じであるが、異なる点は出力波形をとりだす位置で
あり、ブリッジから距離lだけ離れた位置D点から出力
波形を得るものである。
最後に第12図は第11図の特殊例で、ブリッジから少し離
れた位置にピックアップが設置され、このピックアップ
により弦の振動が電気的にとりだされ、更にブリッジか
ら入力された振動がエレクトリックタイプのギターのボ
ディを通じてピックアップに入力されるといった発音形
態を簡略化した状態図である。基本的な動作は第10図及
び第11図と同じであるが、異なる点は第11図に示すよう
に出力波形をとりだす位置であり、ブリッジから距離l
だけ離れた位置D点から出力波形を得る。
以上のように構成された楽音合成装置について以下その
動作について第5図〜第9図を用いて説明する。
まず第5図において、発音動作させるために駆動波形デ
ータと発音指示信号が外部から入力制御部53に入力され
る。またこの時ディレイ部51にシフトレジスタ71(第7
図)の右端に格納されていた波形データxnが出力波形デ
ータとして出力され、フィードバック部52で加工された
後にフィードバック波形データとして入力制御部53に入
力される。入力制御部53においては発音指示信号が入力
されているため、セレクタ91(第9図)は駆動波形デー
タを選択する。即ち駆動波形データが入力波形データと
してディレイ部51のシフトレジスタ71(第7図(の左端
に入力される。ディレイ部51のシフトレジスタ71(第7
図)においてはxnの出力と入力波形データの入力に伴っ
て、内部に格納された波形データが左に1段シフトされ
る。以上の動作がシステムクロック(サンプリング周期
Tsに相当)毎に実施される。即ちディレイ部51とフィー
ドバック部52と入力制御部53とから構成されるループ系
の中をn個(ディレイ部51のシフトレジスタ71の語長に
相当)の波形データが伝搬すると共に、出力波形データ
が外部に出力されることになる。
次に入力制御部53のセレクタ91の選択動作の切り替え時
について説明する。セレクタ91は発音指示信号が入力さ
れている時は駆動波形データを選択し、発音指示信号が
入力されていない時はフィードバック波形データを選択
するものであるので、発音指示信号が入力されている時
間に駆動波形データが前記ループ系に入力され、その後
発音指示信号が入力されなくなった時点で駆動波形の入
力が禁止され、波形データはディレイ部51とフィードバ
ック部52と入力制御部53とで構成されるループ系内を永
久的にループすることになる。
最後にフィードバック部52について説明する。フィード
バック部52の回路例として第8図に示した1次のローパ
スフィルタが考えられる。このローパスフィルタは従来
の楽音合成装置のモデルになった弦の発音状態を表す第
10図におけるナット及びブリッジの2つの影響を1つの
回路で簡略化して実現したものである。ナット及びブリ
ッジの影響は簡単に言えば、固定端であることによる反
転動作と、振動の高調波成分の吸収である。そこでナッ
ト及びブリッジ両方の影響の和を考えると反転動作は相
殺され振動の高調波成分の吸収のみが残り、前述したよ
うに1次のローパスフィルタを用いて実現することがで
きる。
ここで第5図に示す楽音合成装置とは異なる方法で実現
した楽音合成装置を第6図に示す。第5図と異なる点
は、入力制御部のみである。第6図の入力制御部63は第
9図(B)に示すように加算器92からなる。加算器92を
用いることにより発音開始時での動作が変わり、結果的
に出力波形データが異なってくる。第5図に示す楽音合
成装置においては、発音開始時において駆動波形データ
のみがディレイ部51に入力されていたのに対し、第6図
に示す楽音合成装置においては、発音開始時において駆
動波形データと以前に発音された楽音の1部の波形デー
タがディレイ部51に入力されることになる。以前に発音
された楽音がフィードバック部52により充分に減衰され
た状態で発音を開始した場合は、第5図に示す楽音合成
装置の動作と第6図に示す楽音合成装置の動作には差異
はないが、以前に発音された楽音が可聴レベル以上残っ
ている時に発音を開始した場合は差異を生じる。そこ
で、実際のアコースティックギターにおいて発音開始時
の弦の振動状態を解析してみると、ピックあるいは指で
弦を爪弾く時は、ピックあるいは指によって、残ってい
た弦の振動を一旦減衰させている。そのように考える
と、第5図の楽音合成装置の動作の方がより実際のアコ
ースティックギターの動作に近いと思われる。しかし実
際のアコースティックギターには共鳴体がついており、
この共鳴体により、ピックあるいは指で弦を爪弾く際に
も音が残ったままである。このことを加味して考えると
第6図に示す楽音合成装置の動作の方がより実際のアコ
ースティックギターの動作に近いと思われる。
以上の動作説明により第5図あるいは第6図に示す楽音
合成装置により第10図に示す弦の発音動作が実現できる
ことがわかる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような従来の構成では、第11図に示
すようなブリッジから離れた位置D点でピックアップを
用いて出力波形をとりだすタイプのギター(エレクトリ
ックタイプギター)の音をだすことができないという課
題を有していた。
本発明は上記課題に鑑み、ブリッジから離れた位置でピ
ックアップを用いて出力されるエレクトリックタイプの
ギターの音をだすことができる楽音合成装置を提供する
ものである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の楽音合成装置は、デ
ィレイ部の互いに異なる記憶位置から波形データ(W1,W
2)をとりだし、前記とりだされた波形データの内、時
間的に後続する波形データ(W2)に対してブリッジの影
響に相当する処理を施すブリッジ部と、時間的に先行す
る波形データ(W1)とブリッジ部の出力データとの加算
を行う加算器とを備えたものである。
作用 以上の構成によって、ディレイ部を、左右端が駆動波形
を出力する位置(B)、波形データW1,W2をとりだして
いる記憶位置が駆動波形を出力する位置と異なる位置、
例えばブリッジよりの位置(D)となるような弦と仮定
し、また駆動波形を出力する位置(B)からブリッジの
位置(C)に向かう進行波を波形データW1,ブリッジの
位置(C)から駆動波形を出力する位置(B)に向かう
反射波を波形データW2を加工したブリッジ部の出力デー
タとし、更にピックアップによってとりだされる波形
は、前記進行波と前記反射波の2つが混合された波形で
あるので、波形データW1と前記出力データとを加算する
ことによりブリッジよりの位置でピックアップを用いて
出力される出力波形を得ることができる。
実施例 (実施例1) 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第1図は本発明の実施例1の楽音合成装置のブロック図
を示すものである。第1図において、11は波形データを
一時記憶するディレイ部、12はディレイ部11の互いに異
なる記憶位置から波形データW1,W2をとりだした場合、
時間的に後続する方の波形データW2の加工を行うブリッ
ジ部、13は波形データW3とブリッジ部12の出力データと
の加算を行う加算器である。その他のブロックは従来と
同様である。
第2図はブリッジ部12の回路図を示すものである。第2
図おいて、21は加算器84から出力された波形データの反
転を行う反転器である。その他の回路は第8図に示すフ
ィードバック部52の回路と同様であり、1次のローパス
フィルタを構成している。
以上のように構成された楽音合成装置について第1図,
第2図,第10図,第11図を用いてその動作を説明する。
基本的な動作は従来例である第5図の楽音合成装置の動
作と同様であるので、相違点のみについて説明する。従
来の楽音合成装置においては、第10図に示すブリッジの
位置から楽音をとりだす動作を、ディレイ部51の出力端
から出力波形データをとりだすことによって実現してい
た。それに対して本実施例では、第11図に示すD点から
楽音をとりだす動作を実現するために、ディレイ部11の
互いに異なる記憶位置から波形データW1,W2をとりだ
し、更に波形データW1に対して時間的に後続する波形デ
ータW2に第11図に示すブリッジの反射の影響に相当する
処理を施すことによって実現した。ここで補足すると、
実際のエレクトリックタイプのギターの弦の動作は、第
11図のD点においてB点からC点に向かう進行波と、C
点からB点に向かう反射波の2つが混合された波形をピ
ックアップによってとりだしている。
この動作を第1図の楽音合成装置の動作と比較して説明
すると以下のようになる。
第1図のディレイ部11を右端がB点、左端もB点、波形
データW1,W2をとりだしている記憶位置がD点、波形デ
ータW1,W2をとりだしている記憶位置の中間点の記憶位
置がC点となるような弦と仮定する。次に前記進行波を
波形データW1、前記反射波をブリッジ部12の出力データ
とする。更に前記ピックアップによってとりだされる波
形は、前記進行波と前記反射波の2つが混合された波形
であるので、出力波形データは波形データW1と前記出力
データとを加算器13で加算することにより得ることがで
きる。
ここでブリッジ部12は、第11図のブリッジの影響を、固
定端による反射動作と波形の高調波成分の吸収によるロ
ーパスフィルタ処理として考えると、第2図に示すよう
に1次のローパスフィルタと反転器21を直列に接続した
回路で実現することができる。なお、簡単のため反転器
21のみで構成してもよい。
以上のように本実施例によれば、第11図に示すB点から
C点に向かう進行波とC点からB点に向かう反射波の混
合された波形をピックアップにてとりだす動作を実現す
るために、ディレイ部11の互いに異なる記憶位置から波
形データW1,W2をとりだし、前記波形データW1,W2の内、
時間的に後続する波形データW2に対してブリッジの影響
に相当するブリッジ部12の処理を施した波形データと前
記波形データW1と加算することにより、加算器13から出
力される出力波形データは第11図のピックアップからと
りだされた波形に非常に近いものとなり、エレクトリッ
クタイプのギターの音がだせる楽音合成装置を提供する
ことができる。
(実施例2) 以下本発明の実施例2について、図面を参照しながら説
明する。
第3図は本発明の実施例2の楽音合成装置のブロック図
を示すものである。第3図において、31は波形データを
一時記憶するディレイ部、32はディレイ部31の互いに異
なる記憶位置から波形データW1,W2,W3をとりだした場
合、最も時間的に先行する波形データW1の記憶位置と最
も時間的に後続する波形データW2の記憶位置の中間点か
らとりだされた波形データW3の加工を行うミュート部で
ある。その他のブロックは従来と同様である。
第4図(A)はミュート部32の回路図を示すもので、41
はディレイ部31から出力された波形データW3と予め設定
されたミュートデータとの乗算を行う乗算器である。ま
た、第4図(B)はミュート部32の回路図を示すもの
で、42はディレイ部31から出力された波形データW3を予
め設定されたミュートデータでシフトするシフタであ
る。
以上のように構成された楽音合成装置について第3図,
第4図,第12図を用いてその動作を説明する。
本実施例は、第12図に示すように弦の振動が直接D点で
ピックアップによってとりだされると他に、ブリッジか
らボディを通じてピックアップに入力される場合も実現
できる楽音合成装置である。
本実施例は実施例1とは前述したブリッジからボディを
通じてピックアップに入力される系が付加されたという
点で異なる。従って第3図に示すように加算器33に対し
て入力される系を第1図の加算器13に対して1つ追加す
ればよいということになる。更にブリッジからボディを
通じてピックアップに入力される波形は、ボディを通過
するためレベルが非常に減衰したものである。
そこで第3図に示すように、前記追加した系にはレベル
シフトのためのミュート部32が必要になる。このレベル
シフト手段は第4図(A)及び(B)に示すように乗算
器またはシフタを用いる2通りの手段が考えられる。
さてここで波形データW3をとりだすディレイ部31の記憶
位置であるが、これは第12図からも明かなように、波形
データW1をとりだす記憶位置と波形データW2をとりだす
記憶位置の中間となる。以上のようにエレクトリックタ
イプのギターの場合、ピックアップから直接波形をとり
だす他に、低レベルではあるがブリッジからボディを通
じてピックアップに波形が入力される系が存在する。と
ころがエレクトリックタイプのギターの中でもボディが
共鳴体であるフルアコースティックタイプのギターがあ
る。このタイプのものはブリッジからボディに入力され
た波形のレベルが大きなものであるため、第3図におい
てミュート部32を除き波形データW3を直接加算器33に入
力することにより実現できる。
以上のように本実施例によれば、第12図に示すB点から
C点に向かう進行波とC点からB点に向かう反射波の混
合された波形をピックアップにてとりだす動作を実現す
るために、ディレイ部31の互いに異なる記憶位置から波
形データW1,W2をとりだし、前記波形データW1,W2の内、
時間的に後続する波形データW2に対してブリッジの影響
に相当するブリッジ部12の処理を施した波形データと前
記波形データW1と加算し(加算結果W12)、また更に第1
2図に示すブリッジからとりだされた波形も出力波形に
加算させるために、前記波形データW1とW2の記憶位置の
中間点から波形データW3をとりだし、この波形データW3
に対してミュート部32の処理を施した波形データを前記
加算結果W12に加算することにより、加算器33から出力
される出力波形データは第12図のピックアップによって
とりだされる波形と、ブリッジからボディを通じてピッ
クアップに入力される波形の和に非常に近いものとな
り、エレクトリックタイプのギターの音がだせる楽音合
成装置を提供することができる。
なお、実施例1,2において入力制御部は駆動波形データ
とフィードバック波形データのいずれかを選択するよう
にしたが、両データの加算を行い加算結果を入力波形デ
ータとしてもよいことはいうまでもない。
発明の効果 以上のように、ディレイ部の互いに異なる記憶位置から
波形データ(W1,W2)をとりだし、とりだされた波形デ
ータの内、時間的に後続する波形(W2)に対してブリッ
ジの影響に相当する処理を施すブリッジ部と、時間的に
先行する波形データ(W1)とブリッジ部の出力データと
の加算を行う加算器とを設けることにより、エレクトリ
ックタイプのギターの音をだすことができ、その効果は
大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1の楽音合成装置のブロック
図、第2図はブリッジ部12の回路図、第3図は本発明の
実施例2の楽音合成装置のブロック図、第4図はミュー
ト部32の回路図、第5図,第6図は従来の楽音合成装置
のブロック図、第7図はディレイ部51の回路図、第8図
はフィードバック部52の回路図、第9図(A)は入力制
御部53の回路図、第9図(B)は入力制御部63の回路
図、第10図〜第12図は弦の発音形態を表す状態図であ
る。 11,31,51……ディレイ部、52……フィードバック部、5
3,63……入力制御部、12……ブリッジ部、13,33,84,92
……加算器、21……反転器、41,82,83……乗算器、81…
…遅延器、71……シフトレジスタ、91……セレクタ。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の波形データを一時記憶するディレイ
    部と、 前記ディスク部から出力された波形データを加工するフ
    ィードバック部と、 前記フィードバック部から出力された波形データと外部
    から与えられた駆動波形データのどちらかを前記ディレ
    イ部に出力する入力制御部と、 前記ディレイ部の任意の記憶位置(A2)に記憶された波
    形データ(W2)を加工するブリッジ部と、 前記ディレイ部の任意の記憶位置(A2)と異なる記憶位
    置(A1)に記憶された波形データ(W1)と、前記ブリッ
    ジ部の出力データとの加算を行う加算器とを備えてなる
    楽音合成装置。
  2. 【請求項2】ブリッジ部は反転器もしくは反転器と1次
    のローパスフィルタとが直列に接続された回路である請
    求項1記載の楽音合成装置。
  3. 【請求項3】複数の波形データを一時記憶するディレイ
    部と、 前記ディレイ部から出力された波形データを加工するフ
    ィードバック部と、 前記フィードバック部から出力された波形データと外部
    から与えられた駆動波形データのどちらかを前記ディレ
    イ部に出力する入力制御部と、 前記ディレイ部の任意の記憶位置(A2)に記憶された波
    形データ(W2)を加工するブリッジ部と、 前記ディレイ部の、前記記憶位置(A2)と異なる記憶位
    置(A3)に記憶された波形データ(W3)と、前記ディレ
    イ部の、前記記憶位置(A2)及び(A3)と異なる記憶位
    置(A1)に記憶された波形データ(W1)と、前記ブリッ
    ジ部の出力データとの加算を行う加算器とを備えてなる
    楽音合成装置。
  4. 【請求項4】ブリッジ部は反転器もしくは反転器と1次
    のローパスフィルタとが直列に接続された回路である請
    求項3記載の楽音合成装置。
  5. 【請求項5】複数の波形データを一時記憶するディレイ
    部と、 前記ディレイ部から出力された波形データを加工するフ
    ィードバック部と、 前記フィードバック部から出力された波形データと外部
    から与えられた駆動波形データのどちらかを前記ディレ
    イ部に入力する入力制御部と、 前記ディレイ部の任意の記憶位置(A2)に記憶された波
    形データ(W2)を加工するブリッジ部と、 前記ディレイ部の、前記記憶位置(A2)と異なる記憶位
    置(A3)に記憶された波形データ(W3)を加工するミュ
    ート部と、 前記ディレイ部の、前記記憶位置(A2)及び(A3)と異
    なる記憶位置(A1)に記憶された波形データ(W1)と、
    前記ブリッジ部の出力データと、前記ミュート部の出力
    データとの加算を行う加算器とを備えてなる楽音合成装
    置。
  6. 【請求項6】ミュート部は波形データW3と予め定められ
    た値との乗算を行う乗算器である請求項5記載の楽音合
    成装置。
  7. 【請求項7】ミュート部は予め定められた値に基づき波
    形データ(W3)をシフトするシフタである請求項5記載
    の楽音合成装置。
  8. 【請求項8】ブリッジ部は反転器もしくは反転器と一次
    のローパスフィルタとが直列に接続された回路である請
    求項5記載の楽音合成装置。
  9. 【請求項9】複数の波形データを一時記憶するディレイ
    部と、 前記ディレイ部から出力された波形データを加工するフ
    ィードバック部と、 前記フィードバック部から出力された波形データと外部
    から与えられた駆動波形データとの加算値を前記ディレ
    イ部に入力する入力制御部と、 前記ディレイ部の任意の記憶位置(A2)に記憶された波
    形データ(W2)を加工するブリッジ部と、 前記ディレイ部の、前記記憶位置(A2)と異なる記憶位
    置(A1)に記憶された波形データ(W1)と、前記ブリッ
    ジ部の出力データとの加算を行う加算器とを備えてなる
    楽音合成装置。
  10. 【請求項10】ブリッジ部は反転器もしくは反転器と1
    次のローパスフィルタとが直列に接続された回路である
    請求項9記載の楽音合成装置。
  11. 【請求項11】複数の波形データを一時記憶するディレ
    イ部と、 前記ディレイ部から出力された波形データを加工するフ
    ィードバック部と、 前記フィードバック部から出力された波形データと外部
    から与えられた駆動波形データとの加算値を前記ディレ
    イ部に入力する入力制御部と、 前記ディレイ部の任意の記憶位置(A2)に記憶された波
    形データ(W2)を加工するブリッジ部と、 前記ディレイ部の、前記記憶位置(A2)と異なる記憶位
    置(A3)に記憶された波形データ(W3)と、前記ディレ
    イ部の、前記記憶位置(A2)及び(A3)と異なる記憶位
    置(A1)に記憶された波形データ(W1)と、前記ブリッ
    ジ部の出力データとの加算を行う加算器とを備えてなる
    楽音合成装置。
  12. 【請求項12】ブリッジ部は反転器もしくは反転器と1
    次のローパスフィルタとが直列に接続された回路である
    請求項11記載の楽音合成装置。
  13. 【請求項13】複数の波形データを一時記憶するディレ
    イ部と、 前記ディレイ部から出力された波形データを加工するフ
    ィードバック部と、 前記フィードバック部から出力された波形データと外部
    から与えられた駆動波形データとの加算値を前記ディレ
    イ部に入力する入力制御部と、 前記ディレイ部の任意の記憶位置(A2)に記憶された波
    形データ(W2)を加工するブリッジ部と、 前記ディレイ部の、前記記憶位置(A2)と異なる記憶位
    置(A3)に記憶された波形データ(W3)を加工するミュ
    ート部と、 前記ディレイ部の、前記記憶位置(A2)及び(A3)と異
    なる記憶位置(A1)に記憶された波形データ(W1)と、
    前記ブリッジ部の出力データと、前記ミュート部の出力
    データとの加算を行う加算器とを備えてなる楽音合成装
    置。
  14. 【請求項14】ミュート部は波形データ(W3)と予め定
    められた値との乗算を行う乗算器である請求項13記載の
    楽音合成装置。
  15. 【請求項15】ミュート部は予め定められた値に基づき
    波形データ(W3)をシフトするシフタである請求項13記
    載の楽音合成装置。
  16. 【請求項16】ブリッジ部は反転器もしくは反転器と1
    次のローパスフィルタとが直列に接続された回路である
    請求項13記載の楽音合成装置。
  17. 【請求項17】複数の波形データを一時記憶するディレ
    イ部と前記ディレイ部の互いに異なる記憶位置から波形
    データ(W1,W2)をとりだし、とりだされた波形データ
    の内、時間的に後続する波形データ(W2)に対してブリ
    ッジの影響に相当する処理を施すブリッジ部と、時間的
    に先行する波形データ(W1)と前記ブリッジ部の出力デ
    ータとの加算を行う加算器とを備えた楽音合成装置。
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