JPH078898A - 金属管の防錆処理方法 - Google Patents

金属管の防錆処理方法

Info

Publication number
JPH078898A
JPH078898A JP15055193A JP15055193A JPH078898A JP H078898 A JPH078898 A JP H078898A JP 15055193 A JP15055193 A JP 15055193A JP 15055193 A JP15055193 A JP 15055193A JP H078898 A JPH078898 A JP H078898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
coating material
rust preventive
coating
outside surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15055193A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Miyake
隆雄 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP15055193A priority Critical patent/JPH078898A/ja
Publication of JPH078898A publication Critical patent/JPH078898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実な防錆効果を得ることができ、しかも、
金属管の種類の識別のための色分けが可能な金属管の防
錆処理方法を提供する。 【構成】 金属管の外周面に紫外線硬化型塗料を塗布し
た直後に紫外線を照射することにより厚膜の塗装膜を形
成して、この第1層目の膜で基本的な防食性を確保し、
次いで、前加熱(誘導加熱)と有色性水性塗料の塗布に
よって第2層目に着色用の塗装膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば給水・排水や給
湯・空調配管に使用される合成樹脂ライニング管などの
金属管の外面に一時防錆処理を施す際の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属管の外面に防錆処理を施すための方
法としては、従来、ワニスや溶剤系塗料を管外周面に塗
布するといった方法が採用されている。また、最近で
は、防錆処理用の塗料として速硬化タイプの紫外線硬化
型塗料(UV塗料)が用いられるようになってきた(特
開昭60−114374号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した防
錆処理のうち、ワニスや溶剤系塗料を使用した塗装によ
れば、塗布した塗料が乾燥・硬化するのに長時間を要す
るとともに、広い作業スペースが必要なことから作業効
率がきわめて悪い。また、塗布した塗料が未硬化のまま
の状態で移動や荷役を行うと塗装膜が損傷するなど、塗
装膜に傷が付き易く、このため、確実な防錆効果を得る
ことが難しいといった問題がある。
【0004】なお、溶剤系の塗料については、塗装法と
して静電塗装が採用されることもあるが、この場合、静
電塗装完了後に金属管保持部の補修(塗料の塗布)など
のライン外での後処理が必要になるといった新たな問題
が発生する。
【0005】一方、UV塗装によると、速硬化タイプで
あることから上記の諸問題は解消されるが、金属管の種
類の識別のための色分けを行うことは、このUV塗料の
性質上不可能である。
【0006】ここで、以上挙げた点を考慮した塗装法の
一つとして、前加熱による水性塗料塗布といった方法が
あるが、この塗装法によると、乾燥性の面で厚膜化(膜
厚:数10μ以上)をはかることは難しい。特に、内面に
合成樹脂がライニングされたライニング管では、塗布し
た水性塗料の乾燥のために長時間にわたって高温状態を
維持するとライニング樹脂が大きなダメージを受けるこ
とから、この塗装法を採用することは困難である。
【0007】本発明はそのような事情に鑑みてなされた
もので、確実な防錆効果を得ることができ、しかも、金
属管の種類の識別のための色分けが可能な金属管の防錆
処理方法を提供することを所期の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明方法は、紫外線硬化型塗料(UV塗料)を金
属管の外周面に塗布して、その塗布面に紫外線を照射し
た後、当該金属管の外面側を加熱し、次いで、その管外
周面に水性塗料を塗布することをによって特徴づけられ
る。
【0009】
【作用】金属管の外周面にUV塗料を塗布して、その塗
布面に紫外線を照射することによって瞬時に厚膜の塗装
膜を形成でき、この膜でもって防錆効果を確保できると
ともに、金属管の外周面の表面粗さが均一となってその
上塗り適性が向上する。そして、前加熱と水性塗料の塗
布によって上塗り塗装膜が形成され、その膜でもって識
別のための色分けが可能になる。
【0010】ここで、水性塗料による塗装膜は、色分け
による識別の目的を達成できる程度の厚さ(薄膜)でよ
いことから乾燥・硬化が速く、従って、搬送時に傷を受
けるなどの損傷の虞れが少なくなる。また、例え損傷を
受けたとしても、その下地のUV塗装膜によって必要な
防錆力は確保される。しかも、水性塗料塗布の前加熱は
短時間で済む。
【0011】
【実施例】まず、本発明方法を実施するパイプ製造ライ
ンの概略構成を図1を参照しつつ説明する。
【0012】この製造ラインは、上流側から樹脂ライニ
ング工程L1 、防錆処理工程L2 および搬送工程L3 が
順次に並ぶラインで、そのライニング工程L1 には、樹
脂製パイプ挿入装置11、複数のロールで構成される縮
径装置12および矯正装置13等が上流側から順次に配
置されている。また、搬送工程L3 には梱包装置31が
配置されている。
【0013】そして、本発明方法の対象工程である防錆
処理工程L2 には、UV塗料用のスプレイノズル21,
集光型高圧水銀灯22,誘導加熱装置23ならびに水性
塗料塗布装置24が上流側から順次に配置されており、
被処理パイプはそれらの各装置を一定の速度(例えば6
0m/min )で通過してゆく。
【0014】次に、本発明方法の実施した具体的な例
を、以下に説明する。まず、図1に示したライニング工
程L1 において、ポリ塩化ビニル製パイプに接着剤を塗
布し、このパイプを鋼管(外径:28.2mm,肉厚:2.6mm,長
さ:5.5m )に挿入した後、これを複数のロールによって
絞りつつ縮径して外径:27.2mm の樹脂ライニング管に整
形し、次いで矯正を行った後、次段の防錆処理工程L2
へと線速:60m/min で送り出す。
【0015】さて、防錆処理工程L2 では、線速:60m/
min で送られてきたライニング管の外周面に、不飽和ア
クリル系紫外線硬化型塗料を塗布した後、水銀灯22に
よって紫外線を塗料塗布面の全面に照射して、膜厚が15
〜30μmの塗装膜を得る。次いで、ライニング管を誘導
加熱装置23を通過させて、その外部表面を 110℃にま
で瞬時に加熱した状態で、管外周面に有色性(赤褐色)
のアクリルエマルジョン水性塗料を塗布して膜厚10〜15
μmの塗装膜を得る。
【0016】そして、以上の防錆処理を施したライニン
グ管は搬送工程L3 に送られるわけであるが、その搬送
工程を通過した後のライニング管の検査を行ったとこ
ろ、搬送過程での傷痕等がないことと、ライニング樹脂
にダメージがないことが確認できた。また、防錆処理完
了後のライニング管を屋外に3か月間放置して防食性に
ついての評価を行ったところ、良好な結果が得られた。
【0017】なお、以上の実施例では、ライニング管の
防錆処理に本発明方法を適用した例を説明したが、この
他、SGPなどの単体の金属管の防錆処理にも本発明方
法は適用できることは勿論である。その具体例を以下に
説明する。
【0018】処理対象の金属管として外径:27.2mm のS
GPを使用し、この鋼管を線速:60m/minで防錆処理工程
L2 を通過させて、先と同様に紫外線硬化型塗料→紫外
線照射を行って、膜厚が15〜30μmの防錆塗装膜を形成
し、この後、前加熱(110℃)→水性塗料塗布により、膜
厚10〜15μmの塗装膜(有色)の塗装膜を得た。そし
て、この鋼管においても、先と同等な搬送後の検査およ
び屋外での防食性の評価を行ったところ、いずれも良好
な結果が得られた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、金属管の外周面に紫外線硬化型塗料を塗布した直後
に紫外線を照射することで厚膜の塗装膜を形成して、こ
の第1層目の膜で基本的な防食性を確保し、次いで、前
加熱(誘導加熱)と有色性水性塗料の塗布によって金属
管の着色を行うので、高い防食性の確保と、金属管種類
の識別のための色分けの双方の目的を同時に達成でき
る。
【0020】なお、本発明方法によると、処理対象が樹
脂ライニング管である場合、そのライニング工程の次段
に防錆処理工程を連続して配列することが可能で、これ
により全体として一貫したラインを構築できる結果、ス
ペース面での効率を含めた生産性の効率を高めることが
できる。しかも、水性塗料塗布の際の前加熱が短時間で
済むことから、樹脂ライニング管であってもその内面樹
脂層にダメージを与えることなく、確実な防錆効果を得
ることができるといった点の効果も大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するパイプ製造ラインの概略
構成図である。
【符号の説明】
L1 樹脂ライニング工程 L2 防錆処理工程 21 スプレイノズル(UV塗料用) 22 集光型高圧水銀灯 23 誘導加熱装置 24 水性塗料塗布装置 L3 搬送工程

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装により金属管外面の一時防錆処理を
    施す方法であって、紫外線硬化型塗料を金属管の外周面
    に塗布して、その塗布面に紫外線を照射した後、当該金
    属管の外面側を加熱し、次いでその管外周面に水性塗料
    を塗布することを特徴とする金属管の防錆処理方法。
JP15055193A 1993-06-22 1993-06-22 金属管の防錆処理方法 Pending JPH078898A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15055193A JPH078898A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 金属管の防錆処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15055193A JPH078898A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 金属管の防錆処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH078898A true JPH078898A (ja) 1995-01-13

Family

ID=15499354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15055193A Pending JPH078898A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 金属管の防錆処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH078898A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013105171A1 (ja) 2012-01-12 2013-07-18 新日鐵住金株式会社 被膜形成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013105171A1 (ja) 2012-01-12 2013-07-18 新日鐵住金株式会社 被膜形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1395511A (zh) 涂敷金属基底表面的方法
ATE39502T1 (de) Verfahren zur verbesserung des korrosionsschutzes autophoretisch abgeschiedener harzschichten auf metalloberflaechen.
MXPA04001038A (es) Procedimiento para reparar superficies de sustrato recubiertas.
CN108296138A (zh) 一种家具木板表面的静电喷粉工艺
JPH078898A (ja) 金属管の防錆処理方法
GB2262709A (en) Epoxy/polyolefin coating process
AU748479B2 (en) Powder coated strap and method for making same
CN109465161A (zh) 一种钢管的涂塑方法和涂塑装置
JPH03114563A (ja) 管体外面防錆塗装設備
JPS5864167A (ja) 金属管外表面の防錆処理方法
US3053725A (en) Coating of sheet material
JPS60172382A (ja) 金属厚板の防錆処理方法
SU1256969A1 (ru) Конвейерна лини дл изготовлени декоративных изделий
JP4077598B2 (ja) 電縫鋼管の製造装置
JPH0420B2 (ja)
JPH01164483A (ja) 大径鋼管の内外面粉体塗装方法
JPS5656275A (en) Coating method of inside surface of metal pipe
US3261090A (en) Method of making ligature seals
JPS6249301A (ja) レンズ木端面塗装方法
SU1710567A1 (ru) Способ защиты трубопроводов от коррозии
JP3001331B2 (ja) 重防食被覆鋼材のプライマー硬化促進方法
SU128723A1 (ru) Способ эмалировани труб из среднеуглеродистой стали и установка дл осуществлени способа
KR20030072413A (ko) 삼중 코팅 이형관 및 그 제조방법
JP2805292B2 (ja) テ―パ管に熱可塑性粉体塗料を部分的に塗装する方法及びその装置
KR200277273Y1 (ko) 삼중 코팅 이형관