JPH0788943B2 - ガス安全遮断装置 - Google Patents

ガス安全遮断装置

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JPH0788943B2
JPH0788943B2 JP10491289A JP10491289A JPH0788943B2 JP H0788943 B2 JPH0788943 B2 JP H0788943B2 JP 10491289 A JP10491289 A JP 10491289A JP 10491289 A JP10491289 A JP 10491289A JP H0788943 B2 JPH0788943 B2 JP H0788943B2
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shutoff
shutoff valve
shut
gas
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白井  滋
行則 尾崎
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガスの事故を未然に防ぐガス安全遮断装置に
関するものである。
従来の技術 一度発生すれば大惨事になる危険性の高いガス事故を未
然に防ぐため、従来より種々の安全装置が利用されてい
た。近年、ガスの異常使用およびガス漏れ等を検出し、
ガスを遮断するガス安全遮断装置が注目されている。特
にガス配管の容易性、低価格等の優位性のため、異常時
にガスの流れを遮断することのできる遮断弁をガスメー
タ内に設置する構成のガス安全遮断装置の需要が高まっ
ている。
従来、この種のガス安全遮断装置は、例えば特開昭57−
140981号公報および実開昭61−141875号公報に示されて
いるように、概略第3図および第4図のような構成にな
っていた。
すなわち第3図のように、ガスメータ1にガス流量の計
量手段2を内蔵し、この計量手段2の信号に基づいて、
マイクロコンピュータを有した遮断判定部3はこのガス
流量が所定条件を満足すると遮断信号を出力する。この
遮断信号を受けて、ガス流路4中に設けた遮断装置とし
ての遮断弁5が動作してガス流路を閉止する。さらに地
震感知器やガス漏れ警報器等の異常センサ6からの信号
を遮断判定部3は受けて、所定条件満足時には遮断信号
を出力して流路を遮断する。また遮断判定部3および遮
断弁5に電力を供給する電源は、ガスメータ1に内蔵し
たリチウム電池7を用いるため、遮断弁5は開弁状態を
維持するのに電力を要しない自己保持型のソレノイドバ
ルブを用いるのが一般的である。また遮断弁復帰手段8
は、第4図のように遮断弁5に対向して構成してある。
第4図で9はガスメータ1のケース本体で、10はガスの
流入口、11はバルブ室と連通する流通口である。そし
て、流入口10と流通口11とを区画する仕切り壁12の内側
には可動弁座13が設けられている。また、可動弁座13と
対向して自己保持型の遮断弁5の弁体14が設けられてい
る。また、この自己保持型の遮断弁5は、プランジャ15
を包囲するコイル16と、そのコイル16の外周に設けたヨ
ーク17およびこのヨーク17の底部に設けたマグネット18
とから構成されている。そして、前記プランジャ15の先
端には前記弁体14が取り付けられ、この弁体14はスプリ
ング19によって可動弁座13の方向に付勢されている。そ
して、コイル16に無通電状態ではプランジャ15がスプリ
ング19の力に打ち勝ってマグネット18に吸着保持され、
弁体14は可動弁座13から離間して開弁状態にあるが、コ
イル16に瞬間的に通電して逆磁場を与えると、スプリン
グ19の復元力によって弁体14を可動弁座13に圧接して閉
弁状態を保持するようになっている。
一方、前記遮断弁5と対向してガスメータ1のケース本
体9の前部には、遮断弁5の弁体14を開弁状態に手動復
帰させるための遮断弁手動復帰手段20が構成されてい
る。この遮断弁手動復帰手段20は、前記可動弁座13がプ
ッシュロッド21に固着して設けてあり、通常は、スプリ
ング22によって可動弁座13が前記仕切り壁12の前面端部
に付勢されている。遮断した遮断弁5を復帰してガス流
路を開きたい時は、キャップ23を取り外して復帰ボタン
24を手で奥へ押し込む。すると、プッシュロッド21およ
び可動弁座13が奥に押し込まれ、同時に遮断弁5の弁体
14およびプランジャ15も奥に押し込まれる。その結果、
遮断弁5のプランジャ15がマグネット18に吸着保持され
る。その後、復帰ボタン24から手を放すと、可動弁座13
はスプリング22によって手前に戻るため弁開保持状態に
なる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の構成のものにおいて
は、お出かけ前あるいは就寝前に安心のため遮断弁5を
遮断した場合など、帰宅時および起床時に都度、わざわ
ざガスメータ1の設置場所へ行ってキャップ23を取り外
し、復帰ボタン24を手で押し込んで手動復帰をするとい
った面倒なことをしなければならないという課題があっ
た。
つまり、復帰ボタン24による手動復帰ではなく、仮に遮
断弁5自身がコイル16に通電して、その発生電磁力によ
ってプランジャ15を吸引し、自力で復帰できるようにし
ようとした場合、ガスメータ1の許容流路圧損の点から
弁体14のストロークが大きいため、コイル16を非常に大
きくし、かつ、大電流を流さなくては復帰できる吸引力
が得られないことから、ガスメータ1に内蔵して電動復
帰できる遮断弁5は実用にならなかった。
そこで、本発明は遮断弁とは別に、前記ガス流路を開い
た状態に前記遮断弁を復帰する遮断弁復帰遮断により、
いちいちガスメータの設置場所へ行って手動復帰しなく
ても復帰できる、いわゆる遠隔復帰に対応可能でき、か
つ復帰途中に停電しても必ず安全側に作用するガス安全
遮断装置を得ることを第1の目的としている。
第2の目的は、遮断弁復帰手段の電動復帰手段が、前記
遮断弁復帰に必要な力を大きく上回る復帰力を出力して
しまった場合においても、前記遮断弁の破損を防止でき
るガス安全遮断装置を得ることにある。
第3の目的は、たとえ遮断弁復帰手段の電動復帰手段が
故障した場合、あるいは、何らかの理由により前記電動
復帰手段に電力を供給できなくなったときでも、遮断弁
を手動復帰できるガス安全遮断装置を得ることにある。
課題を解決するための手段 そして上記第1の目的を達成するために本発明は、ガス
流路を遮断可能な自己保持型の遮断弁と、前記ガス流路
を流れるガス量の計量手段の信号に基づいて前記ガス流
路を遮断すべきか否かを判別し、前記遮断弁への遮断信
号を発生する遮断判定部と、前記ガス流路を開く状態に
前記遮断弁を復帰する遮断弁復帰手段とを有し、前記遮
断弁復帰手段は、ヒータの加熱により前記遮断弁を復帰
させる方向に付勢するワックスサーモアクチュエータ
と、前記ワックスサーモアクチュエータを前記復帰と逆
方向に付勢する付勢手段よりなるガス安全遮断装置とい
う構成にしたものである。
また第2の目的を達成するために本発明は、ガス流路を
遮断可能な自己保持型の遮断弁と、前記ガス流路を流れ
るガス量の計量手段の信号に基づいて前記ガス流路を遮
断すべきか否かを判別し、前記遮断弁への遮断信号を発
生する遮断判定部と、前記ガス流路を開く状態に前記遮
断弁を復帰する遮断弁復帰手段とを有し、前記遮断弁復
帰手段は、ヒータの加熱により前記遮断弁を復帰させる
方向に付勢するワックスサーモアクチュエータと、前記
ワックスサーモアクチュエータを前記復帰と逆方向に付
勢する付勢手段と、前記ワックスサーモアクチュエータ
を前記遮断弁に近い側の係止部に付勢する弾性部材を備
えてなるガス安全遮断装置という構成にしたものであ
る。
また第3の目的を達成するために本発明は、ガス流路を
遮断可能な自己保持型の遮断弁と、前記ガス流路を流れ
るガス量の計量手段の信号に基づいて前記ガス流路を遮
断すべきか否かを判別し、前記遮断弁への遮断信号を発
生する遮断判定部と、前記ガス流路を開く状態に前記遮
断弁を復帰する遮断弁手動復帰手段とを有し、前記遮断
弁手動復帰手段に着脱自在にヒータの加熱により前記遮
断弁を復帰させる方向に付勢するワックスサーモアクチ
ュエータを備えてなるガス安全遮断装置という構成にし
たものである。
作用 本発明のガス安全遮断装置は、上記構成によりまずはガ
ス流路を流れるガス量の計量手段の信号に基づいて、不
安全状態かどうかを遮断判定部が判別して、異常と判別
したとき電池の電力によって、遮断弁を遮断する。この
遮断した遮断弁を復帰するとき、前記遮断弁を復帰する
ための遮断弁復帰手段は、ヒータの加熱により前記遮断
弁を復帰させる方向に付勢するワックスサーモアクチュ
エータと、前記ワックスサーモアクチュエータを前記復
帰と逆方向に付勢する付勢手段を備えているので、前記
ヒータに通電するとワックスサーモアクチュエータが加
熱され、遮断弁を復帰する方向にワックスサーモアクチ
ュエータの可動軸に推力を発生し、結果、前記遮断弁が
ワックスサーモアクチュエータにて電動復帰されるよう
に作用する。つまり、いちいちガスメータの設置場所へ
行って手動復帰しなくても復帰でき、いわゆる遠隔復帰
に対応可能にできるものである。また、ヒータへの通電
を停止すると、ワックスサーモアクチュエータは冷却さ
れ前記ワックスサーモアクチュエータを前記復帰と逆方
向に付勢する付勢手段によって元の状態になる。つまり
復帰途中あるいは復帰完了後いずれの場合においても、
ヒータへの通電が停止した場合は必ず遮断弁が遮断可能
な状態になるように作用する。すなわち遮断弁復帰手段
への停電故障等に対して、遮断可能な安全側に機能でき
るものである。
また、ワックスサーモアクチュエータを前記遮断弁に近
い側の係止部に付勢する弾性部材は、もし仮にヒータ加
熱のしすぎ等によって、前記ワックスサーモアクチュエ
ータが前記遮断弁復帰に必要な力を大きく上回る復帰力
を出力してしまったような場合、遮断弁が復帰された以
降に発生する推力は前記ワックスサーモアクチュエータ
を係止部に付勢している弾性部材を押し縮めるように作
用する。つまり弾性部材の付勢力以上の力は遮断弁には
作用しない。したがって、上記のようにワックスサーモ
アクチュエータが前記遮断弁復帰に必要な力を大きく上
回る復帰力を出力してしまったような場合でも、前記遮
断弁の破損を防止できるものである。
さらに、ガス流路を開く状態に前記遮断弁を復帰する遮
断弁手動復帰手段とを有し、前記遮断弁手動復帰手段に
着脱自在にヒータの加熱により前記遮断弁を復帰させる
方向に付勢するワックスサーモアクチュエータを備えて
いることによって、電動復帰手段である前記ワックスサ
ーモアクチュエータに電力を供給できなくなったときで
も、着脱自在に構成してある電動復帰手段をはずして遮
断弁手動復帰手段にて前記遮断弁を手動復帰できるもの
である。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。
第1図において、ガスメータ1にガス流量を計量する計
量機構および流量センサからなる計量手段2を内蔵し、
この計量手段2の信号に基づいて、マイクロコンピュー
タを有する遮断判定部3は、このガス流量が所定条件を
満足すると遮断信号を出力する。この遮断信号を受け
て、ガス流路4を遮断可能に設けた自己保持型の遮断弁
5が動作してガス流路4を閉止する。この場合、遮断弁
5を遮断する遮断用電力は、ガスメータ1に遮断判定部
3と共に内蔵されたリチウム電池7から供給される。ま
た、マイクロコンピュータを有する遮断判定部3を機能
させるための電力も、このリチウム電池7から供給され
る。また、第2図には、遮断弁5および遮断弁復帰手段
8などを組み付けた本発明一実施例のガスメータ1の一
部分を断面図で示したものである。すなわち、9はガス
メータ1のケース本体で、10はガスの流入口、11はバル
ブ室と連通する流通口である。そして流入口10と流通口
11とを区画する仕切り壁12には固定弁座25が設けられて
いる。また、固定弁座25と対向して自己保持型の遮断弁
5が設けられている。この自己保持型の遮断弁5はプラ
ンジャ15を包囲するコイル16と、そのコイル16の外周に
設けたヨーク17およびこのヨーク17の底部に設けたマグ
ネット18とから構成されている。そして、前記プランジ
ャ15の先端には前記固定弁座25に対向する弁体14が取り
付けられ、この弁体14は、スプリング19によって固定弁
座25の方向に付勢されている。そして、コイル16に無通
電の状態のときは、プランジャ15がスプリング19の力に
打ち勝ってマグネット18に吸着保持され、弁体14は固定
弁座25から離間して開弁状態にあるが、コイル16に瞬間
的に通電して逆磁場を与えると、スプリング19の復元力
によって弁体14を固定弁座25に圧接して閉弁状態を保持
するようになっている。
一方、前記遮断弁5と対向してガスメータ1のケース本
体9の前部には、遮断弁5の弁体14を開弁状態に復帰さ
せるための遮断弁復帰手段8が構成されている。この遮
断弁復帰手段8は、前記固定弁座25の内側に可動弁座13
がプッシュロッド21に固着して設けてあり、通常は、ス
プリング22によって可動弁座13が固定弁座25より手前に
引っ込んで停止している。遮断弁5の復帰は、リモコン
26から復帰信号を発せられると、前記電池7とは別の電
源27からヒータ28に通電され、ワックスサーモアクチュ
エータ29内部のワックスが加熱される。前記ワックスが
加熱され膨張すると可動軸30が押し出され、前記可動軸
30の先端がプッシュロッド21の端面を奥へ押し込み、同
時に可動弁座13を奥に押し込み、遮断弁5の弁体14を可
動弁座13が押し開け、遮断弁5のプランジャ15がマグネ
ット18に吸着保持されて、弁開保持状態になる。ワック
スサーモアクチュエータ29が遮断弁5を復帰し、ヒータ
28の通電を停止すると、ヒータ28およびワックスサーモ
アクチュエータ29が冷却され、前記ワックスが収縮し、
ワックスサーモアクチュエータ29を前記復帰とは逆方向
に付勢する付勢手段31によって元の状態すなわち第2図
で示すような状態になる。つまり可動弁座13が作動前と
同じ固定弁座25よりも少し引っ込んだ位置で停止する。
なおバネ座32は付勢手段31の付勢力を受け、ワックスサ
ーモアクチュエータ29の可動軸30に伝達している部品で
ある。またワックスサーモアクチュエータ29は、内面に
係止部34を形成した円筒状のアクチュエータケース33に
挿入し、遮断弁5の方向に弾性部材35にて付勢された構
成である。さらにアクチュエータケース33は、可動弁座
13やプッシュロッド21およびスプリング22などからなる
遮断弁手動復帰手段20に着脱自在にねじ部36を形成し、
ねじ結合した構成である。また遮断弁復帰手段8は、リ
モコン26から電動復帰手段29を作動させて遠隔復帰する
だけでなく、遮断した遮断弁5をガスメータ1の前面か
ら手動により復帰可能に手動復帰手段31が構成してあ
る。また、遮断弁5を復帰した際の復帰信号が遮断判定
部3のマイクロコンピュータにフィードバックされ、復
帰を認識できるようになっている。さらに、遮断判定部
3のマイクロコンピュータからリモコン26へは、ガスメ
ータ1の情報が送信される。たとえば遮断理由やガス使
用量あるいは遮断弁の開閉状態などを、必要に応じてリ
モコン26のLCD表示部37に表示できるようになってい
る。またリモコン操作部38は、ガスメータ1の各種の情
報を表示させる表示スイッチ39や、遮断弁5をリモコン
26からマニュアル遮断するためのリモート遮断スイッチ
40や遠隔復帰するリモート復帰スイッチ41などを備えて
いる。さらにまたリモコン26は、ガスメータ1に内蔵さ
れたリチウム電池7とは別の電源27で作動するようにし
てあり、このリモコン26に供給される別の電源27は、リ
チウム電池または商用電源、もしくはその両方を使用で
きるように構成してある。リモコン26のリモート復帰ス
イッチ41にて遮断弁5を遠隔復帰する場合は、この別の
電源27の電力を遮断弁復帰手段8に印加して復帰する構
成にしてある。
次に、この一実施例の構成における作用を説明する。ま
ず、通常使用状態においては、ガスメータ1の自己保持
ソレノイド型の遮断弁5のコイル16には無通電の状態で
あり、遮断弁5のプランジャ15は、弁体14を閉じる方向
に付勢しているスプリング19の付勢力に打ち勝ってマグ
ネット18で開弁状態に吸着保持されている。したがって
ガスはガス流路4、遮断弁5、計量手段2の各部を流
れ、計量手段2で検出した流量信号は遮断判定部3に入
力される。このように通常使用状態において、所定の最
大ガス流量をオーバーしたり、使用ガス器具の所定連続
使用時間をオーバーしているとみなせる流量信号が計量
手段2の流量センサから遮断判定部3に入力された場
合、遮断判定部3が危険な異常状態だと判断し、遮断弁
5を遮断する電力をガスメータ1に内蔵している電池7
から印加するよう作用する。すると、遮断弁5のソレノ
イドコイル16に瞬時的に通電され、自己保持用マグネッ
ト18の磁界に対し逆向きの磁場を生じ、マグネット18に
よるプランジャ15の吸着保持が解かれる。したがってス
プリング19の付勢力によって弁体14が弁座25を閉止し、
ガスは流れを遮断される。このことにより異常時におけ
るガス漏洩を未然に防止できる。またこのように異常遮
断した場合、その遮断した理由信号を遮断判定部3から
リモコン26へ送信し、表示部37に表示されガス使用者は
適確な処置対策をすることができる。また、これとは別
にリモコン26のリモート遮断スイッチ40を押すことによ
り、ガスメータ1の遮断弁5を遠隔的にマニュアル遮断
することができる。したがって、就寝前やお出かけ前に
リモコン26で遮断することで、夜中や留守中のガス事故
をほぼ完全に防止できる。それと同時に夜中や留守中の
ガス事故の心配から解消され、大きな安心を得ることが
できる。また、お出かけ前に遮断し帰宅した時、あるい
は前夜遮断して翌朝起床時に、いちいちガスメータ1の
設置場所まで行って遮断弁5を手動復帰する操作をしな
くても、たとえば、屋内に設置したリモコン26のリモー
ト復帰スイッチ41を軽く押すだけでワックスサーモアク
チュエータ29が駆動され、可動軸30がプッシュロッド20
および可動弁座13を奥に押し込み、遮断弁5の弁体14を
可動弁座13が押し開け、遮断弁5のプランジャ15がマグ
ネット18に吸着保持されて、弁開保持状態にできる。ワ
ックスサーモアクチュエータ29が遮断弁5を復帰する
と、遮断弁5の復帰信号がリモコン26に送られてヒータ
28への通電が停止され、付勢手段31により可動軸30は引
っ込んで第2図で示すように、可動弁座13が作動前と同
じ固定弁座25よりも少し引っ込んだ状態位置に戻る。つ
まり、いちいちガスメータ1の設置場所へ行って手動復
帰しなくても復帰でき、いわゆる遠隔復帰に対応可能に
できるものである。また、ヒータ28への通電を停止する
と、ワックスサーモアクチュエータ29は冷却され前記ワ
ックスサーモアクチュエータ29を前記復帰と逆方向に付
勢する付勢手段31によって元の状態になる。つまり復帰
途中あるいは復帰完了後いずれの場合においても、ヒー
タ28への通電が停止した場合は必ず遮断弁5が遮断可能
な状態になるように作用する。すなわち遮断弁復帰手段
8への停電故障等に対して、遮断可能な安全側に機能で
きるものである。
また、ワックスサーモアクチュエータ29を遮断弁5に近
い側の係止部34に付勢する弾性部材35は、もし仮にヒー
タ28の加熱のしすぎ等によって、ワックスサーモアクチ
ュエータ29が遮断弁5を復帰するのに必要な力を大きく
上回る復帰力を出力してしまったような場合、遮断弁5
が復帰された以降に発生する推力はワックスサーモアク
チュエータを係止部に付勢している弾性部材35を押し縮
めるように作用する。つまり弾性部材35の付勢力以上の
力は遮断弁5には作用しない。したがって、上記のよう
にワックスサーモアクチュエータ29が前記遮断弁復帰に
必要な力を大きく上回る復帰力を出力してしまったよう
な場合でも、遮断弁5の破損を防止できるものである。
さらに、ガス流路4を開く状態に遮断弁5を復帰する遮
断弁手動復帰手段20とを有し、遮断弁手動復帰手段20に
着脱自在にヒータ28の加熱により遮断弁5を復帰させる
方向に付勢するワックスサーモアクチュエータ29を備え
ていることによって、電動復帰手段であるワックスサー
モアクチュエータ29に電池がなくなったとか停電したと
かそのた故障等によって電力を供給できなくなったとき
でも、着脱自在に構成してある電動復帰手段をはずして
遮断弁手動復帰手段20にて遮断弁5を手動復帰できるも
のである。
上記作用によって、お出かけ前あるいは就寝前に、安心
のため遮断弁5を遮断した場合など、帰宅時および起床
時に都度、いちいちガスメータ1の設置場所へ行って、
手動復帰をするといった面倒なことをしなくても、たと
えばリモコン26から随時に遮断弁復帰手段8を作動させ
て、遠隔的にガス流路4が開いた状態に遮断弁5を復帰
させる、いわゆる遠隔復帰に対応することができ、復帰
の面倒さが解消できる。また、遠隔復帰ができるため、
都度、遮断および復帰することが面倒でなく手軽にでき
る。したがって、より安全、安心が得られる。しかもリ
モコン26にて遠隔復帰する場合、ガスメータ1の遮断判
定部3を機能させるために電力を供給している電池7の
電力ではなく、前記電池7とは別の電源27の電力によっ
て遮断弁復帰手段8を作動させる構成であるため、仮に
毎日就寝前やお出かけ前に遮断弁5を遮断し、都度遠隔
復帰しても電池7には負担を及ぼさない。したがって、
ガスメータ1のガスの流量信号を監視しながら、異常時
に遮断判定部3が遮断弁5を遮断する機能を電力的にバ
ックアップする働きをしている電池7の寿命を短縮する
ことなく、所定年数のガス安全遮断機能を保証できる。
また、計量手段2と、遮断判定部3と、遮断弁5と、電
池7とがガスメータ1に一体的に構成されていて、遮断
判定部3が電池7で作動する構成で、リモコン26の電源
27は別であるため、リモコン26の電源27が停電したとし
ても、ガスの流量信号によって異常を判別して安全遮断
する機能には全く支障がなく、信頼度の高いガス安全遮
断装置にできる。また、リモコン26の電源27にリチウム
電池を用いることによって、ガスメータ1からの信号、
たとえばガス使用量や異常遮断理由などの情報を停電時
にバックアップ保存することができる。
発明の効果 以上のように本発明は、遮断弁を復帰するための遮断弁
復帰手段は、ヒータの加熱により前記遮断弁を復帰させ
る方向に付勢するワックスサーモアクチュエータと、前
記ワックスサーモアクチュエータを前記復帰と逆方向に
付勢する付勢手段を備えているので、いちいちガスメー
タの設置場所へ行って手動復帰しなくても復帰でき、い
わゆる遠隔復帰に対応可能にできるものである。しかも
十分な復帰力が得られかつ機構の構造が簡単であり、信
頼性が高い。また、遮断弁復帰手段への停電故障等に対
して、遮断可能な安全側に機能できるものである。つま
り、故障時にフェールセーフであるという特有の効果が
得られるものである。
また本発明は、ワックスサーモアクチュエータを遮断弁
に近い側の係止部に付勢する弾性部材を備えているの
で、弾性部材の付勢力以上の力は遮断弁には作用しな
い。したがって、上記のようにワックスサーモアクチュ
エータが前記遮断弁復帰に必要な力を大きく上回る復帰
力を出力してしまったような場合でも、前記遮断弁の破
損を防止できるものである。
さらに本発明は、ガス流路を開く状態に前記遮断弁を復
帰する遮断弁手動復帰手段に着脱自在にヒータの加熱に
より前記遮断弁を復帰させる方向に付勢するワックスサ
ーモアクチュエータを備えていることによって、電動復
帰手段である前記ワックスサーモアクチュエータに電力
を供給できなくなったときでも、着脱自在に構成してあ
る電動復帰手段をはずして遮断弁手段復帰手段にて前記
遮断弁を手動復帰できるものである。また、着脱自在に
ワックスサーモアクチュエータを備える構成であるた
め、すでに普及している手動復帰だけしかできない従来
のガス安全遮断装置に、オプションで遠隔復帰の機能を
追加することにも対応できるという特有の効果が得られ
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すガス安全遮断装置のシ
ステム構成図、第2図は同ガス安全遮断装置の要部の構
造断面図、第3図は従来のガス安全遮断装置のシステム
構成図、第4図は従来のガス安全遮断装置の構造断面図
である。 2……計量手段、3……遮断判定部、4……ガス流路、
5……遮断弁、7……電池、8……遮断弁復帰手段、20
……遮断弁手動復帰手段、28……ヒータ、29……ワック
スサーモアクチュエータ、31……付勢手段、34……係止
部、35……弾性部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス流路を遮断可能な自己保持型の遮断弁
    と、前記ガス流路を流れるガス量の計量手段の信号に基
    づいて前記ガス流路を遮断すべきか否かを判別し、前記
    遮断弁への遮断信号を発生する遮断判定部と、前記ガス
    流路を開く状態に前記遮断弁を復帰する遮断弁復帰手段
    とを有し、前記遮断弁復帰手段は、ヒータの加熱により
    前記遮断弁を復帰させる方向に付勢するワックスサーモ
    アクチュエータと、前記ワックスサーモアクチュエータ
    を前記復帰と逆方向に付勢する付勢手段よりなるガス安
    全遮断装置。
  2. 【請求項2】ガス流路を遮断可能な自己保持型の遮断弁
    と、前記ガス流路を流れるガス量の計量手段の信号に基
    づいて前記ガス流路を遮断すべきか否かを判別し、前記
    遮断弁への遮断信号を発生する遮断判定部と、前記ガス
    流路を開く状態に前記遮断弁を復帰する遮断弁復帰手段
    とを有し、前記遮断弁復帰手段は、ヒータの加熱により
    前記遮断弁を復帰させる方向に付勢するワックスサーモ
    アクチュエータと、前記ワックスサーモアクチュエータ
    を前記復帰と逆方向に付勢する付勢手段と、前記ワック
    スサーモアクチュエータを前記遮断弁に近い側の係止部
    に付勢する弾性部材を備えてなるガス安全遮断装置。
  3. 【請求項3】ガス流路を遮断可能な自己保持型の遮断弁
    と、前記ガス流路を流れるガス量の計量手段の信号に基
    づいて前記ガス流路を遮断すべきか否かを判別し、前記
    遮断弁への遮断信号を発生する遮断判定部と、前記ガス
    流路を開く状態に前記遮断弁を復帰する遮断弁手動復帰
    手段とを有し、前記遮断弁手動復帰手段に着脱自在にヒ
    ータの加熱により前記遮断弁を復帰させる方向に付勢す
    るワックスサーモアクチュエータを備えてなるガス安全
    遮断装置。
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