JPH0788704B2 - 設備用収納部付建物 - Google Patents
設備用収納部付建物Info
- Publication number
- JPH0788704B2 JPH0788704B2 JP17488290A JP17488290A JPH0788704B2 JP H0788704 B2 JPH0788704 B2 JP H0788704B2 JP 17488290 A JP17488290 A JP 17488290A JP 17488290 A JP17488290 A JP 17488290A JP H0788704 B2 JPH0788704 B2 JP H0788704B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- section
- equipment
- shaped cross
- floor
- building
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Floor Finish (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は空調用ダクト、給排水管、さらには屋内配線
やOA機器のケーブル等を自由に収納することができる設
備用収納部付建物に関するものである。
やOA機器のケーブル等を自由に収納することができる設
備用収納部付建物に関するものである。
最近の建物には空調設備をはじめとする様々な種類の設
備が設置されている。したがって、壁や床部分にはこれ
らの給排水管やケーブルを収納するための設備用収納部
が設けられている。
備が設置されている。したがって、壁や床部分にはこれ
らの給排水管やケーブルを収納するための設備用収納部
が設けられている。
従来、この種の設備用収納部は壁部分にあっては、水回
り部分等に建物の全階にわたってパイプスペースを設
け、床部分にあっては天井裏を利用していた。
り部分等に建物の全階にわたってパイプスペースを設
け、床部分にあっては天井裏を利用していた。
しかし、最近ではOA機器の普及により、設備スペースの
占める割合は増加する一方で、従来のようなパイプスペ
ースを設けただけでは対応できなくなっている。
占める割合は増加する一方で、従来のようなパイプスペ
ースを設けただけでは対応できなくなっている。
また、その後の増設にも全く対応できていない。
さらに、天井裏を利用すると天井ふところを相当大きく
する必要があり、このため各階の天井高を余り高くでき
ないという欠点がある。
する必要があり、このため各階の天井高を余り高くでき
ないという欠点がある。
この発明はこのような前記従来の課題を解消するために
提案されたもので、様々な設備の配管やケーブルを収納
することができ、しかも増設にも充分対応できる設備用
収納部付建物を提供することを目的とするものである。
提案されたもので、様々な設備の配管やケーブルを収納
することができ、しかも増設にも充分対応できる設備用
収納部付建物を提供することを目的とするものである。
この発明は設備用収納部付建物に関するもので、請求項
1記載の発明においては、柱を真横に開口する断面略溝
状に形成することにより、その柱の中央部に上下方向の
設備用収納部を設け、かつ略Z形断面形をしたPC床板と
略逆Z形断面形をしたPC床板をその幅方向に複数枚、交
互に一体的に敷き詰めるとともに、各PC床板の幅方向接
合部にコンクリートを打設して一体化した床スラブとす
ることにより、その床スラブに真上に開口する断面略溝
状の設備用収納部を前記PC床板の長手方向に連続して設
けた構成とすることにより前記目的を達成するものであ
る。
1記載の発明においては、柱を真横に開口する断面略溝
状に形成することにより、その柱の中央部に上下方向の
設備用収納部を設け、かつ略Z形断面形をしたPC床板と
略逆Z形断面形をしたPC床板をその幅方向に複数枚、交
互に一体的に敷き詰めるとともに、各PC床板の幅方向接
合部にコンクリートを打設して一体化した床スラブとす
ることにより、その床スラブに真上に開口する断面略溝
状の設備用収納部を前記PC床板の長手方向に連続して設
けた構成とすることにより前記目的を達成するものであ
る。
そして、請求項2記載の発明においては、柱を2本並設
することにより真横に開口する断面略‖状に形成するこ
とにより、その並設した柱の中央部に縦長の設備用収納
部を設け、かつ略Z形断面形をしたPC床板と略逆Z形断
面形をしたPC床板をその幅方向に複数枚、交互に一体的
に敷き詰めるとともに、各PC床板の幅方向接合部にコン
クリートを打設して一体化した床スラブとすることによ
り、その床スラブに真上に開口する断面略溝状の設備用
収納部を前記PC床板の長手方向に連続して設けた構成と
することにより前記目的を達成するものである。
することにより真横に開口する断面略‖状に形成するこ
とにより、その並設した柱の中央部に縦長の設備用収納
部を設け、かつ略Z形断面形をしたPC床板と略逆Z形断
面形をしたPC床板をその幅方向に複数枚、交互に一体的
に敷き詰めるとともに、各PC床板の幅方向接合部にコン
クリートを打設して一体化した床スラブとすることによ
り、その床スラブに真上に開口する断面略溝状の設備用
収納部を前記PC床板の長手方向に連続して設けた構成と
することにより前記目的を達成するものである。
以下、この発明を図示する実施例に基づいて説明する。
第1図、第2図および第3図はこの発明の実施例を示し
たもので、第1図は請求項1記載の発明の設備用収納部
付建物の一部平面図、第2図は請求項2記載の発明の設
備用収納部付建物の一部透視図、第3図は両項記載の発
明の床スラブの一部拡大縦断面図である。
たもので、第1図は請求項1記載の発明の設備用収納部
付建物の一部平面図、第2図は請求項2記載の発明の設
備用収納部付建物の一部透視図、第3図は両項記載の発
明の床スラブの一部拡大縦断面図である。
第1図において、番号1は建物の柱であり、その柱1は
鉄筋コンクリートもしくは鉄骨鉄筋コンクリート等より
真横に開口する断面略溝形状に形成されており、その柱
1の中央部の溝部に上下方向に連続する中空の収納部2
が形成されている。収納部2はパイプスペースもしくは
空調用ダクトスペース等として利用されるもので、これ
等の設備収納後に化粧パネル11によって完全に塞がれ
る。
鉄筋コンクリートもしくは鉄骨鉄筋コンクリート等より
真横に開口する断面略溝形状に形成されており、その柱
1の中央部の溝部に上下方向に連続する中空の収納部2
が形成されている。収納部2はパイプスペースもしくは
空調用ダクトスペース等として利用されるもので、これ
等の設備収納後に化粧パネル11によって完全に塞がれ
る。
化粧パネル11は保守・点検あるいは将来の増設に備えて
取り外し自在に取り付けられている。
取り外し自在に取り付けられている。
第2図においては、柱1Aを2本並設することにより真横
に開口する断面略‖状に形成してある。その柱1A、1Aの
中央部に縦長の中空の収納部2が形成されている。
に開口する断面略‖状に形成してある。その柱1A、1Aの
中央部に縦長の中空の収納部2が形成されている。
収納部2は第1図の場合と同様にパイプスペースもしく
は空調用ダクトスペース等として利用されるもので、こ
れ等の設備収納後に化粧パネルによって完全に塞がれ
る。
は空調用ダクトスペース等として利用されるもので、こ
れ等の設備収納後に化粧パネルによって完全に塞がれ
る。
なお、柱1Aの梁3との接合部には柱・梁接合部の剛性を
高める目的で水平ダイヤフラム4が必要により設置され
ている。水平ダイヤフラム4が設置されると中空の収納
部2は上階あるいは下階への上下方向に連続し得なくな
るので立ち上がり配管や配線の収納部として利用され
る。
高める目的で水平ダイヤフラム4が必要により設置され
ている。水平ダイヤフラム4が設置されると中空の収納
部2は上階あるいは下階への上下方向に連続し得なくな
るので立ち上がり配管や配線の収納部として利用され
る。
第3図に示すように、床スラブ5はZ形断面形をしたPC
床板6と逆Z形断面形をしたPC床板7を梁3、3の上に
PC床板の幅方向に複数枚、交互に連結しつつ敷き詰め、
その接合部の上に必要により補強鉄筋を配筋(図省略)
してコンクリート8を打設して一体化されている。床ス
ラブ5には真上に開口する断面略溝状の収納部2がPC床
板および7の長手方向に沿って連続して形成される。
床板6と逆Z形断面形をしたPC床板7を梁3、3の上に
PC床板の幅方向に複数枚、交互に連結しつつ敷き詰め、
その接合部の上に必要により補強鉄筋を配筋(図省略)
してコンクリート8を打設して一体化されている。床ス
ラブ5には真上に開口する断面略溝状の収納部2がPC床
板および7の長手方向に沿って連続して形成される。
収納部2はパイプスペースもしくは空調用ダクトスペー
ス等として利用される。
ス等として利用される。
収納部2には蓋12が取り付けられ、その蓋12は柱1また
は1Aの化粧パネル11と同様に取り外し自在に取り付けら
れている。
は1Aの化粧パネル11と同様に取り外し自在に取り付けら
れている。
PC床板6および7のウエブ部6a、7aは厚めに形成され、
かつPC鋼より線等の緊張材9、9によって補強され、い
わゆるプレテンション梁として構成されている。
かつPC鋼より線等の緊張材9、9によって補強され、い
わゆるプレテンション梁として構成されている。
また、PC床板6および7のフランジ部6b、7bの上面に
は、コンクリート8との完全一体化を図る目的で複数個
のシアコネクター10、10が突設されている。
は、コンクリート8との完全一体化を図る目的で複数個
のシアコネクター10、10が突設されている。
PC床板6およびけ7の上下フランジ部6b、7bは床型枠と
して充分に機能しうる程度の厚さに形成され、いわゆる
ハーフ型枠として形成されている。
して充分に機能しうる程度の厚さに形成され、いわゆる
ハーフ型枠として形成されている。
また、PC床板6および7の上下フランジ部6bと7bとの突
き合わせ部は、この部分に接合鉄筋もしくは接合プレー
ト(図省略)を突設し、接合鉄筋もしくは接合プレート
を溶接もしくはボルト止めすることにより一体的に接合
されている。
き合わせ部は、この部分に接合鉄筋もしくは接合プレー
ト(図省略)を突設し、接合鉄筋もしくは接合プレート
を溶接もしくはボルト止めすることにより一体的に接合
されている。
この発明は以上の構成からなるので以下の効果を有す
る。
る。
床部分および柱部分の双方に設備用収納部が設けられ、
しかも床部分の設備用収納部はその幅方向に一定間隔お
きに設けられ、柱部分の設備用収納部は各柱ごとに設け
られており、柱部分の収納部の上下階への連続性が途中
で途切れている場合でも、その縦長の収納部は立ち上が
り配管や配線の収納部となるので、建物の設備用収納部
の容積は極めて大きい。従って、多数の設備用の配管や
配線を収納することが可能となる。そして、建物完成後
の配管や配線の変更・増設にも難なく対応することがで
きる。
しかも床部分の設備用収納部はその幅方向に一定間隔お
きに設けられ、柱部分の設備用収納部は各柱ごとに設け
られており、柱部分の収納部の上下階への連続性が途中
で途切れている場合でも、その縦長の収納部は立ち上が
り配管や配線の収納部となるので、建物の設備用収納部
の容積は極めて大きい。従って、多数の設備用の配管や
配線を収納することが可能となる。そして、建物完成後
の配管や配線の変更・増設にも難なく対応することがで
きる。
第1図、第2図および第3図はこの発明の実施例を示し
たもので、第1図は請求項1記載の発明の設備用収納部
付建物の一部平面図、第2図は請求項2記載の発明の設
備用収納部付建物の一部透視図、第3図は両項記載の発
明の床スラブの一部拡大縦断面図である。 1……柱、1A……並設柱、2……設備用収納部、3……
梁、4……水平ダイヤフラム、5……床スラブ、6……
Z形断面形PC床板、7……逆Z形断面形PC床板、8……
コンクリート、9……緊張材、10……シアコネクター、
11……化粧パネル、12……蓋。
たもので、第1図は請求項1記載の発明の設備用収納部
付建物の一部平面図、第2図は請求項2記載の発明の設
備用収納部付建物の一部透視図、第3図は両項記載の発
明の床スラブの一部拡大縦断面図である。 1……柱、1A……並設柱、2……設備用収納部、3……
梁、4……水平ダイヤフラム、5……床スラブ、6……
Z形断面形PC床板、7……逆Z形断面形PC床板、8……
コンクリート、9……緊張材、10……シアコネクター、
11……化粧パネル、12……蓋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 好史 神奈川県横浜市中区太田町4―51 鹿島建 設株式会社横浜支店内 (72)発明者 原嶋 幸一 神奈川県横浜市中区太田町4―51 鹿島建 設株式会社横浜支店内 (72)発明者 藤村 正 神奈川県横浜市中区太田町4―51 鹿島建 設株式会社横浜支店内 (72)発明者 新井 肇 神奈川県横浜市中区太田町4―51 鹿島建 設株式会社横浜支店内
Claims (2)
- 【請求項1】柱を真横に開口する断面略溝状に形成する
ことにより、その柱の中央部に上下方向の設備用収納部
を設け、かつ略Z形断面形をしたPC床板と略逆Z形断面
形をしたPC床板をその幅方向に複数枚、交互に一体的に
敷き詰めるとともに、各PC床板の幅方向接合部にコンク
リートを打設して一体化した床スラブとすることによ
り、その床スラブに真上に開口する断面略溝状の設備用
収納部を前記PC床板の長手方向に連続して設けてなるこ
とを特徴とする設備用収納部付建物。 - 【請求項2】柱を2本並設することにより真横に開口す
る断面略‖状に形成することにより、その並設した柱の
中央部に縦長の設備用収納部を設け、かつ略Z形断面形
をしたPC床板と略逆Z形断面形をしたPC床板をその幅方
向に複数枚、交互に一体的に敷き詰めるとともに、各PC
床板の幅方向接合部にコンクリートを打設して一体化し
た床スラブとすることにより、その床スラブに真上に開
口する断面略溝状の設備用収納部を前記PC床板の長手方
向に連続して設けてなることを特徴とする設備用収納部
付建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17488290A JPH0788704B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 設備用収納部付建物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17488290A JPH0788704B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 設備用収納部付建物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0464642A JPH0464642A (ja) | 1992-02-28 |
JPH0788704B2 true JPH0788704B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=15986315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17488290A Expired - Lifetime JPH0788704B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | 設備用収納部付建物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0788704B2 (ja) |
-
1990
- 1990-07-02 JP JP17488290A patent/JPH0788704B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0464642A (ja) | 1992-02-28 |
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